JPS63159324A - スギ花粉症用経口ワクチン - Google Patents

スギ花粉症用経口ワクチン

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JPS63159324A
JPS63159324A JP30737786A JP30737786A JPS63159324A JP S63159324 A JPS63159324 A JP S63159324A JP 30737786 A JP30737786 A JP 30737786A JP 30737786 A JP30737786 A JP 30737786A JP S63159324 A JPS63159324 A JP S63159324A
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JP
Japan
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vaccine
cedar pollen
protein
solution
pollinosis
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Pending
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JP30737786A
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English (en)
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Tetsuji Nagahata
哲二 長畑
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スギ花粉症の予防や治療に有効な経口ワクチ
ンに関する。
旦迷の技術 周知のようにスギ花粉症の治療法としては以下のような
方法が実際に行われている。
■ 減感作療法(特異的減感作療法) スギ花粉から抽出した抗原性を有する蛋白質を定期的に
微量ずつ皮下注射する方法で、この方法を長期間続ける
ことにより1体内でスギ花粉抗原に対するIgG抗体の
産生が高まり、このIgG抗体が遮断抗体としてスギ花
粉抗原と結合してアレルギー症状の原因となるIgE抗
体とスギ花粉抗原との結合を阻止し、その結果、スギ花
粉症のアレルギー症状が改善する。
■ 薬物療法 抗ヒスタミン剤を投与して炎症を抑えたり、抗アレルギ
ー剤を投与して肥満細胞から化学伝達物質の遊離を抑制
してアレルギー症状を緩和することが行われている。ま
た、ステロイドホルモン剤を投与し、抗体産生や抗原抗
体反応時のアレルギー反応を抑制して症状を改善するこ
とも行われている。
■が  しようとする間 、占 しかしながら、■の減感作療法は定期的な皮下注射によ
り患者の苦痛が伴う上、症状の改善がみられるまでに数
年を要し、しかも症状が改善されても中止すると再発す
る恐れがあり、症状が安定した後さらに1〜2年は治療
を°持続する必要があるので、患者が長期間にわたり通
院しなければならない。
また、■の薬物療法においては、副作用の問題があり、
特にステロイドホルモン剤を長期連用すると全身的な副
作用が生じる場合がある。
更に、減感作療法、薬物療法の両方法ともいずれもスギ
花粉症の発症症状を治療する対症療法であり、スギ花粉
症の原因を直接的に治療するものではないことから効果
的な治療法とは会い難く、また、スギ花粉症を発症前に
予防することはできない。
従って、患者への負担や副作用が少なく、スギ花粉症の
予防や治療に効果的な方法の開発が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、スギ花粉症の
原因抗原の体内侵入や発症を効果的に抑制し得、患者へ
の負担や副作用のほとんどないスギ花粉症の予防、治療
法を提供することを目的とする。
卯題点を解決するための手段及び作用 本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、スギ花粉を溶媒抽出することにより得られる抗原
性を有する蛋白質を有効成分として配合した経口ワクチ
ンを一定期間経口投与することにより、この抗原性を有
する蛋白質がスギ花粉症の原因とされているスギ花粉抗
原に対するIgE抗体の産生を抑制すると共に、粘膜に
おいてスギ花粉抗原に対する分泌型のIgA抗体の産生
を促進し、従ってこのようなスギ花粉を溶媒抽出するこ
とにより得られた抗原性を有する蛋白質の作用でスギ花
粉症の症状を効果的に予防、治療し得る上、スギ花粉症
の原因抗原の体内侵入を阻止してスギ花粉症を未然に予
防することが可能であること、更にほこの経口ワクチン
の経口投与は、患者への負担や副作用がほとんどない優
れた予防、治療法であることを知見し1本発明をなすに
至った。
従って、本発明はスギ花粉を溶媒抽出することにより得
られる抗原性を有する蛋白質を有効成分として含有する
ことを特徴とするスギ花粉症用経口ワクチンを提供する
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係るスギ花粉症に対する経口ワクチンは、スギ
花粉を溶媒抽出することにより得られる抗原性を有する
蛋白質を有効成分とするものである。
ここで、スギ花粉の溶媒抽出には、炭酸水素ナトリウム
溶液、炭酸水素アンモニウム、50%グリセリン食塩溶
液、フェノール加ブドウ糖液、コカ液、50%グリセリ
ンコカ液等の溶媒の1種又は2種以上を使用することが
好ましいが、これらの中では炭酸水素ナトリウム、50
%グリセリン食塩溶液が特に好ましい。なお、溶媒抽出
の方法は室温乃至還流温度で溶媒に浸漬するなどの公知
の方法が採用し得る。
次いで、得られたスギ花粉の溶媒抽出物は、これを精製
し、スギ花粉症の抗原性を有する蛋白質を分離精製する
ことが好ましい。この場合、精製方法としては塩析法、
ゲル濾過法、クロマトグラフィー等の通常の蛋白精製法
を利用することができるが、特に硫酸アンモニウム、硫
酸ナトリウム等の塩を用いて塩析し、pH7,4のリン
酸緩衝食塩液に溶解して精製することにより、容易に抗
原性を有する蛋白質を得ることができる。
本発明に係る経口ワクチンは、上述したようにスギ花粉
を溶媒抽出することにより得られる抗原性を有する蛋白
質、を有効成分とするもので、経しコ用で内服として適
用されるものであり、液剤、腸溶性カプセル剤2錠剤等
の種々の剤型として調製し得る。この場合、液剤とする
に際しては、この蛋白質をpH7,4のリン酸緩衝液等
に好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくはO,1
〜1重量%溶解もしくは分散して用いることができろ。
また、本発明のワクチンには必要によりその剤型等に応
じた適宜な成分、例えばアラビアゴム等の分散剤、スタ
ーチ等の賦型剤などを配合することもできる。
更に、経口ワクチンの投与量は、成人に対し抗原性を有
する蛋白質量で1日1■〜5g、特に10■〜50gと
することが好ましく、この投与量で例えば1日おきに7
回程度経ロ投午することにより、スギ花粉抗原に対する
IEE抗体の産生を効果的に抑制することができると共
に、粘膜においてスギ花粉抗原に対する分泌型のIgA
抗体の産生を促してスギ花粉症の症状を効果的に予防あ
るいは治療し得る上、スギ花粉症の原因抗原の体内侵入
を防止してスギ花粉症を未然に予防することができる。
    ゛ なお、後述する急性毒性試験に示した結果から明らかな
ように、スギ花粉を溶媒抽出することにより得られる抗
原性を有する蛋白質の安全性は高いものである。
発明の効果 本発明のスギ花粉症に対する経口ワクチンは、スギ花粉
を溶媒抽出することにより得られる抗原性を有する蛋白
質を有効成分としたことにより、スギ花粉抗原に対する
IgE抗体産生抑制効果を有すると共に、粘膜上でスギ
花粉抗原に対する分泌型のIgA抗体産生促進効果も有
し、このためスギ花粉症の原因療法としてスギ花粉症の
予防や治療に有効である。
以下に実験例を示し、本発明を更に具体的に説明する。
〔実験例1〕 下記方法に従って、スギ花粉を溶媒抽出することにより
得られた蛋白質を経口投与し、スギ花粉抗原に対するI
gE抗体産生の抑制効果を検討した。
去」し偉人 スギ花粉を0.125M NaHCO3で抽出して得た
蛋白質を80%飽和硫酸アンモニウムで塩析し、生じた
沈殿をリン酸緩衝食塩液に溶解したものをスギ花粉症用
ワクチン(蛋白質量400μ乙/ mQ )として用い
た。
3匹のBALB/Cマウス(7週令、雄)に上記のワク
チンを100μg/匹/日の用量で1日おきに合計7同
経ロ投与した。次いで、このワクチンの最終投与口から
10日後、マウスの腹腔内に水酸化アルミウニム(アジ
ュバント)と共に上記ワクチンを30μg/匹の用量で
注射し、スギ花粉に対するIgE抗体産生の誘導を行っ
た。更に10日後、マウスを層殺し、マウスの血清を採
取した。この血清について、受身アナフィラキシ−反応
(PCA反応)を利用してスギ花粉抗原に対するIgE
抗体産生の程度を測定した。なお、対照群としては、ワ
クチンを経口投与しないでワクチンを腹腔内に投与した
マウスの血清を用いた。
以りの結果を第1表に示す。
第  1  表 第1表に示すように、ワクチンを経口投与していない対
照群ではマウス3匹中3匹ともにスギ花粉抗原に対する
IgE抗体の産生が認められたが、ワクチンを経口投与
した実験群ではマウス3匹のうち1匹においては、スギ
花粉抗原に対するIgE抗体の産生が完全に抑制された
以上の結果から、スギ花粉を溶媒抽出することにより得
られる蛋白質(ワクチン)を経口投与することにより、
スギ花粉抗原に対するIgE抗体の産生が抑制されるこ
とが認められる。なお、この工gE抗体産生の抑制は、
ワクチンを経口投与すると、消化管リンパ装置において
スギ花粉抗原に対するIgE抗体産生を抑制する効果の
あるサプレッサーTリンパ球が活性化されるためと推定
することができる。
〔実験例2〕 急性毒性試験 マウスとモルモットを用い、実験例1で得られたワクチ
ンの急性毒性試験を行った。
その結果、マウスのm腔内にワクチンを25μg/匹投
与した場合も1モルモットの腹腔内にワクチンを830
μg/匹投与した場合においても、いずれも異常は認め
られなかった。
また、経口投与の場合、1.0〜10■/匹の投与量で
異常は認められなかった。
以下に製剤例を示す。
〔製剤例1〕 乾燥スギ花粉抽出タンパクを50%グリセリン食塩液に
50■/ mQとなるように溶解し、これを軟カプセル
に充填する。
〔製剤例2〕 乾燥スギ花粉抽出タンパク50■を450!11gの乳
糖にステアリン酸マグネシウム2.5■と混合し、打錠
してこれを粉砕し、顆粒剤を得た後、これをヒドロキシ
プロピルメチルセルロースフタレートでコーティング(
総合重量の0.1重量%)し、腸溶化した後、硬カプセ
ル剤に充填する。
〔製剤例3〕 乾燥スギ花粉抽出タンパク50■を微結晶セルロース4
50■とステアリン酸5■を混合し打錠し、錠剤を得る

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、スギ花粉を溶媒抽出することにより得られる抗原性
    を有する蛋白質を有効成分として含有することを特徴と
    するスギ花粉症用経口ワクチン。
JP30737786A 1986-12-22 1986-12-22 スギ花粉症用経口ワクチン Pending JPS63159324A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06508994A (ja) * 1991-07-12 1994-10-13 イミユロジク・フアーマシユーチカル・コーポレーシヨン 日本杉花粉からのアレルゲン性蛋白質及びペプチド
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