JPS6315630Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6315630Y2 JPS6315630Y2 JP1982072417U JP7241782U JPS6315630Y2 JP S6315630 Y2 JPS6315630 Y2 JP S6315630Y2 JP 1982072417 U JP1982072417 U JP 1982072417U JP 7241782 U JP7241782 U JP 7241782U JP S6315630 Y2 JPS6315630 Y2 JP S6315630Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- canvas
- belt
- rubber
- edge type
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 230000001788 irregular Effects 0.000 claims description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 7
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 5
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案はローエツジ型Vベルトに関し、詳し
くは、側面に帆布層を設けることなく形成された
Vベルトの改良に関する。
くは、側面に帆布層を設けることなく形成された
Vベルトの改良に関する。
一般にローエツジ型Vベルトは側面の摩擦係数
が高く、かつ、製造が容易であるといつた利点を
有するが、高回転、高トルク伝動になるとVベル
ト使用時における見かけの摩擦係数と上記側面の
摩擦係数が相乗して騒音が発生しやすくなると言
つた問題があつた。
が高く、かつ、製造が容易であるといつた利点を
有するが、高回転、高トルク伝動になるとVベル
ト使用時における見かけの摩擦係数と上記側面の
摩擦係数が相乗して騒音が発生しやすくなると言
つた問題があつた。
従来、このような問題を解消するため、例えば
特公昭55−41910号、特公昭54−36630号、さらに
は特開昭54−31849号に開示されているように、
Vベルト側面の圧縮部の表面摩擦抵抗を減少する
ことが提案されているが、圧縮部表面層がプーリ
との接触により摩耗すると効果が消失するため、
効果の持続性に難点があり、又、実公昭33−
16007号、実開昭54−95661号に見られるように、
ベルトの断面を2段角とすることにより見かけの
摩擦係数の調整を図ることも提案されているが、
技術的に2段角成形が困難であり、又圧縮部の側
圧性低下をおぎなうため高質な材料を用いる必要
があり汎用性に乏しいといつた問題があつた。
又、Vベルトの内外層面にコグ又は不等ピツチで
凹凸を付けプーリへの巻き付き屈曲性を良くし、
同時に側圧調整を行うことも提案されているが、
コグ等を成形するための型を要し、又、コグ等を
切削形成する場合は作業工程が複雑となり、いず
れにしても製造上設備あるいは手間を要するとい
つた難点があつた。
特公昭55−41910号、特公昭54−36630号、さらに
は特開昭54−31849号に開示されているように、
Vベルト側面の圧縮部の表面摩擦抵抗を減少する
ことが提案されているが、圧縮部表面層がプーリ
との接触により摩耗すると効果が消失するため、
効果の持続性に難点があり、又、実公昭33−
16007号、実開昭54−95661号に見られるように、
ベルトの断面を2段角とすることにより見かけの
摩擦係数の調整を図ることも提案されているが、
技術的に2段角成形が困難であり、又圧縮部の側
圧性低下をおぎなうため高質な材料を用いる必要
があり汎用性に乏しいといつた問題があつた。
又、Vベルトの内外層面にコグ又は不等ピツチで
凹凸を付けプーリへの巻き付き屈曲性を良くし、
同時に側圧調整を行うことも提案されているが、
コグ等を成形するための型を要し、又、コグ等を
切削形成する場合は作業工程が複雑となり、いず
れにしても製造上設備あるいは手間を要するとい
つた難点があつた。
この考案は上記種々の問題点に鑑み、騒音発生
が少なく、かつ製造も容易に行えるローエツジ型
Vベルトを提供することを目的としてなされたも
のであつて、抗張力体より内側の圧縮部を帆布積
層体で形成したいわゆるラミネートローエツジ型
Vベルトにおいて、前記帆布層を形成するそれぞ
れの帆布に、形状の一定しない多数の貫通孔が不
均一配置として穿設され、該貫通孔内には帆布層
全体の側方向弾性を付与するため硬度(JIS A)
50゜〜70゜のゴム状弾性物質が充填されて成ること
を特徴とするものである。
が少なく、かつ製造も容易に行えるローエツジ型
Vベルトを提供することを目的としてなされたも
のであつて、抗張力体より内側の圧縮部を帆布積
層体で形成したいわゆるラミネートローエツジ型
Vベルトにおいて、前記帆布層を形成するそれぞ
れの帆布に、形状の一定しない多数の貫通孔が不
均一配置として穿設され、該貫通孔内には帆布層
全体の側方向弾性を付与するため硬度(JIS A)
50゜〜70゜のゴム状弾性物質が充填されて成ること
を特徴とするものである。
以下この考案を実施例により説明する。
第1図はこの考案の実施例の断面図、第2図は
第1図の要部破断斜視図である。
第1図の要部破断斜視図である。
この考案のローエツジ型Vベルト(以下Vベル
トと言う)1は、抗張力体2より内側の圧縮部3
が帆布積層体4で形成されており、この帆布積層
体4を形成するそれぞれの帆布4A,4B,4C
には第2図に示すように形状の一定しない多数の
貫通孔5…5が不均一配置に穿設され、この貫通
孔5内には帆布層4全体の側方向(矢印P)弾性
を付与するため硬度(JIS A)50゜〜70゜のゴム状
弾性物質6が充填されて構成されている。
トと言う)1は、抗張力体2より内側の圧縮部3
が帆布積層体4で形成されており、この帆布積層
体4を形成するそれぞれの帆布4A,4B,4C
には第2図に示すように形状の一定しない多数の
貫通孔5…5が不均一配置に穿設され、この貫通
孔5内には帆布層4全体の側方向(矢印P)弾性
を付与するため硬度(JIS A)50゜〜70゜のゴム状
弾性物質6が充填されて構成されている。
上記実施例において、帆布積層体4を形成する
それぞれの帆布4A,4B,4Cの繊維配列方向
は、側方向弾性を向上するため、図示のようにバ
イアス方向配置とすることが望ましく、又、貫通
孔5の大きさは、Vベルトの大きさにもよるが、
ほぼ2m/m〜5m/m径程度の範囲のばらつきと
し、分布を1cm2以内に1個程度とすることが望ま
しい。
それぞれの帆布4A,4B,4Cの繊維配列方向
は、側方向弾性を向上するため、図示のようにバ
イアス方向配置とすることが望ましく、又、貫通
孔5の大きさは、Vベルトの大きさにもよるが、
ほぼ2m/m〜5m/m径程度の範囲のばらつきと
し、分布を1cm2以内に1個程度とすることが望ま
しい。
又、貫通孔5の形状は円孔のほか長用孔、又は
楕用孔等任意形状とし得る。
楕用孔等任意形状とし得る。
次に、この考案のVベルトの製造方法を説明す
る。
る。
まず、平織など帆布積層体4を形成する帆布を
用意し、予め両面又は片面にクロロプレンゴムを
フリクシヨンするか又はRFL接着処理又はクロ
ロプレンゴム糊でソーキングする。
用意し、予め両面又は片面にクロロプレンゴムを
フリクシヨンするか又はRFL接着処理又はクロ
ロプレンゴム糊でソーキングする。
尚、フリクシヨン又は糊ゴムはHs〓50゜〜60゜の
ものを用いる。
ものを用いる。
次に、多数のパンチをセツトした打抜機などを
用い、帆布4A′に第3図で示したようなランダ
ムな貫通孔5を穿設する。
用い、帆布4A′に第3図で示したようなランダ
ムな貫通孔5を穿設する。
そして、上記帆布4A′の片面に上記と同様か
又はそれよりもHs〓の低いクロロプレンゴムでト
ツピングを行い同時に貫通孔5内にもクロロプレ
ンゴムを充填する。
又はそれよりもHs〓の低いクロロプレンゴムでト
ツピングを行い同時に貫通孔5内にもクロロプレ
ンゴムを充填する。
そして、上記帆布4A′を45゜バイアスカツトし、
第4図に示すように端部7,7を重ね合わせるこ
とにより再接合する。
第4図に示すように端部7,7を重ね合わせるこ
とにより再接合する。
次いで、帆布4A″を必要枚数内形円筒上に巻
き付け、これを外型内に挿入し、以後は通常のV
ベルト製造手段によりVベルトを製造するのであ
る。
き付け、これを外型内に挿入し、以後は通常のV
ベルト製造手段によりVベルトを製造するのであ
る。
この考案のVベルト1の圧縮部はアトランダム
に穿設した孔内に適当な硬度のゴムを充填した構
成とされているため、Vベルト1がプーリ(図示
せず)に巻き付く際、摩擦係数は従来の帆布と同
一であるにもかかわらず側圧のみが弾性力によつ
て逃がされるため、摩擦に起因する騒音の発生が
少ない。又、ベルトの騒音はプーリとベルトの共
振点で大きくなるが、Vベルト1の固有振動数は
帆布にアトランダムに穿設した孔5内に充填した
ゴム状弾性物質により実質的に不定数とされ、プ
ーリ側の固有振動数が一定であつても共振現象が
起きにくくなり、結果として共振による騒音発生
も防止できるのである。
に穿設した孔内に適当な硬度のゴムを充填した構
成とされているため、Vベルト1がプーリ(図示
せず)に巻き付く際、摩擦係数は従来の帆布と同
一であるにもかかわらず側圧のみが弾性力によつ
て逃がされるため、摩擦に起因する騒音の発生が
少ない。又、ベルトの騒音はプーリとベルトの共
振点で大きくなるが、Vベルト1の固有振動数は
帆布にアトランダムに穿設した孔5内に充填した
ゴム状弾性物質により実質的に不定数とされ、プ
ーリ側の固有振動数が一定であつても共振現象が
起きにくくなり、結果として共振による騒音発生
も防止できるのである。
ちなみに、貫通孔5と帆布の面積比と騒音との
関係、及び貫通孔5を満すゴム硬度とベルトの耐
用寿命との関係を第5図に示す試験装置により実
験したところ、第6図、第7図のような結果が得
られた。
関係、及び貫通孔5を満すゴム硬度とベルトの耐
用寿命との関係を第5図に示す試験装置により実
験したところ、第6図、第7図のような結果が得
られた。
第5図における試験装置は、駆動プーリ10、
従動プーリ11、及びアイドラ12とからなり、
これらの間にVベルト1を巻掛け、その中心にマ
イク13を配置し、騒音を測定するもので、駆
動、従動プーリの径はそれぞれ120.7φ、アイドラ
は63.5φ、駆動プーリの回転数4900rpm、アイド
ラに120ポンドの荷重を矢印方向に加えたもので
ある。
従動プーリ11、及びアイドラ12とからなり、
これらの間にVベルト1を巻掛け、その中心にマ
イク13を配置し、騒音を測定するもので、駆
動、従動プーリの径はそれぞれ120.7φ、アイドラ
は63.5φ、駆動プーリの回転数4900rpm、アイド
ラに120ポンドの荷重を矢印方向に加えたもので
ある。
第6図は孔の比率Hと帆布の比率Sと音圧
(dBA)の相関を示すものであり、H=40%,S
=60%のときが最も静粛性を示すことが判明し
た。なお、第6図においてH=0,S=100%の
部分は無孔のものを示す。
(dBA)の相関を示すものであり、H=40%,S
=60%のときが最も静粛性を示すことが判明し
た。なお、第6図においてH=0,S=100%の
部分は無孔のものを示す。
又、ベルトの寿命は第7図に示すように、ゴム
硬度(JIS A)Gが50゜〜70゜の範囲のとき音圧が
低く、又、ゴム硬度Gが硬くなるほど寿命が良く
なることが判明したが、両者を勘案すれば硬度
50゜〜70゜が最も望ましいことが判明した。
硬度(JIS A)Gが50゜〜70゜の範囲のとき音圧が
低く、又、ゴム硬度Gが硬くなるほど寿命が良く
なることが判明したが、両者を勘案すれば硬度
50゜〜70゜が最も望ましいことが判明した。
この考案のVベルトは以上述べたように、Vベ
ルトのアイドリング時及び高負荷、高回転の条件
下にあつても騒音が発生しにくく、しかも製造が
容易であるなど種々の実用的効果を有する。
ルトのアイドリング時及び高負荷、高回転の条件
下にあつても騒音が発生しにくく、しかも製造が
容易であるなど種々の実用的効果を有する。
第1図はこの考案の実施例の断面図、第2図は
実施例の要部破断斜視図、第3図、第4図はこの
考案の製造段階を示す説明図、第5図はこの考案
の実施例の試験装置の説明図、第6図、第7図は
試験結果を示すグラフである。 1……ローエツジ型Vベルト、2……抗張力
体、3……圧縮部、4……帆布積層体、4A,4
B,4C……帆布、5……貫通孔、6……ゴム状
弾性物質。
実施例の要部破断斜視図、第3図、第4図はこの
考案の製造段階を示す説明図、第5図はこの考案
の実施例の試験装置の説明図、第6図、第7図は
試験結果を示すグラフである。 1……ローエツジ型Vベルト、2……抗張力
体、3……圧縮部、4……帆布積層体、4A,4
B,4C……帆布、5……貫通孔、6……ゴム状
弾性物質。
Claims (1)
- 抗張力体より内側の圧縮部を帆布積層体で形成
したいわゆるラミネートローエツジ型Vベルトに
おいて、前記帆布層を形成するそれぞれの帆布
に、形状の一定しない多数の貫通孔が不均一配置
として穿設され、該貫通孔内には帆布層全体の側
方向弾性を付与するため硬度(JIS A)50゜〜70゜
のゴム状弾性物質が充填されて成ることを特徴と
するローエツジ型Vベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7241782U JPS58173851U (ja) | 1982-05-17 | 1982-05-17 | ロ−エツジ型vベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7241782U JPS58173851U (ja) | 1982-05-17 | 1982-05-17 | ロ−エツジ型vベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58173851U JPS58173851U (ja) | 1983-11-21 |
JPS6315630Y2 true JPS6315630Y2 (ja) | 1988-05-02 |
Family
ID=30081983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7241782U Granted JPS58173851U (ja) | 1982-05-17 | 1982-05-17 | ロ−エツジ型vベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58173851U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5036112U (ja) * | 1973-07-26 | 1975-04-16 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5757243Y2 (ja) * | 1979-02-08 | 1982-12-08 |
-
1982
- 1982-05-17 JP JP7241782U patent/JPS58173851U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5036112U (ja) * | 1973-07-26 | 1975-04-16 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58173851U (ja) | 1983-11-21 |
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