JPS631423Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は通電状態を表示する表示装置を備えて
面状発熱体が通電しているかどうかを一目し得る
面状発熱体の接続装置に関する。

（従来の技術） 面状発熱体例えば電気カーペツトは汚れを防止
するために、普通はカバーを掛けて使用している
が、温度制御部（コントローラ）がカーペツト本
体と一体で隅部に設けられているものでは、カバ
ーを掛けた際に表示部が見えにくくなり、果して
通電が成されているのか確認できなくて不便であ
る。

そこで、カーペツトに近く離れた位置に表示部
を配置し得るものとして、実開昭59−85597号公
報により開示される如き接続装置が公知である。

これは、接続用コードの中間部に本体の通電状
態を表示する表示装置９を設けた構造であつて
（第７図参照）、その回路構成は第６図に示す通
り、表示装置９から電源側のコード６′は２心で
あり、一方、電気カーペツト側のコード６″は３
心となつている。

（考案が解決しようとする問題点） ところで第６図及び第７図に示した従来の装置
は、２心と３心の２種のコードを用いなければな
らなく部品点数が多い不利があるのと、移動し易
い中間部での接続個所が多くて不点事故が起るお
それが大である。

さらに、表示装置９を迂闊に踏みつける問題が
あると共に、表示装置９が裏返しになつて見えな
くなる不都合があつた。

かかる問題点に対処して本考案は従来のものが
有する欠点を解消しようとして成されたものであ
つて、表示装置を面状発熱体とは切り離して目視
し得る固定的個所に配置し得る如く成すことによ
つて通電状態の確認を容易ならしめ、併せてコー
ドを２心又は３心の一連のものを使用し得ること
により接続個所の減少を可能となし不点事故の減
少をはかろうとするものである。

（問題点を解決するための手段） しかして本考案は第１図及び第２図に例示して
なる如く、電気カーペツトなど面状発熱体１の隅
部に温度制御部３と接続させ設けたコード接続口
４に対して着脱可能に係合せしめる器具用プラグ
７と、コンセントに着脱可能に係合せしめる電源
用プラグ８とを２心又は３心の連続するコード６
で接続すると共に、前記電源用プラグ８のハウジ
ングに、前記面状発熱体１の通電状態を表示する
発光ダイオードなどを要素とする表示装置９を外
方からの目視可能に内蔵せしめた構成としたもの
である。

（作 用） 本考案は器具用プラグ７をコード接続口４に係
合すると共に電源用プラグ８をコンセントに係合
させると面状発熱体１への通電を行うことがで
き、その場合、前記コード６は中間部に部材を一
切有しなく連続した状態であつて安定通電が成さ
れ、また、コンセントに固定させた電源用プラグ
８に表示装置９が設けられているので、部屋のど
の位置からでも表示装置９の確認が可能で通電状
態が一目できる。

（実施例） 以下、本考案の１実施例を添付図面にもとづて
詳述する。

第１図において１は電気カーペツトなどの面状
発熱体であつて、シート基材に導電発熱体２が展
延されて縁部を除く面が平均した温度で加熱され
るようになつている。

この面状発熱体１の隅部には、発熱温度を一定
に保持する制御回路１１と、電源スイツチ１２
と、リレー１３とを有する温度制御部３（第３図
参照）が取着されて導電発熱体２と接続させてい
て、この温度制御部３の端縁部にコード接続口４
を開口せしめている。

５は接続装置であつて、２心又は３心の連続す
るコード６の各端部に器具用プラグ７と電源用プ
ラグ８とを接続させているが、器具用プラグ７は
前記コード接続口４に着脱可能に係合して、コー
ド６の各心を温度制御部３の回路に接続せしめる
ためのものであり、コード６が２心のときは２
極、３心のときは３極の接続端子を備えている。

一方、電源用プラグ８はハウジング内に２心又
３心のコード６の心数に対応した数の端子を有す
ると共に、コンセント（図示せず）の受刃に弾接
的に係合し得る２極の平刃を有している。

電源用プラグ８は第２図に略示する如く、ハウ
ジングの適当個所、例えば平刃が突出している面
と反対側の面に、透明色の板で掩つた小さい窓１
０を設けて、該窓１０を介して透視可能に表示装
置９例えば発光ダイオードをハウジング内に収納
している。

上記表示装置９は、接続装置５をコンセント及
びコード接続口４に接続した状態で、導電発熱体
２に通電されているときに点灯し、通電が解かれ
ているときに消灯し得る如く電気回路中に組付け
られており、その各例が第３図乃至第５図に示さ
れている。

まず第３図の例について説明すると、電源用プ
ラグ８は電圧側端子T₁と、接地側端子T₂と、表
示用端子T₃との３個の端子を有して、ハウジン
グ内で電圧側端子T₁と一方の平刃を接続し、接
地側端子T₂と他方の平刃を接続し、表示用端子
T₃と電源側端子T₁とを、抵抗R₁と発光ダイオー
ド９との直列になる回路を介して接続している。

そして、前記３個の各端子T₁〜T₃に３心コー
ド６の各線心を接続すると共に、該コード６の端
末に３極構造の器具用プラグ７を接続している。

一方、面状発熱体１の側のコード接続口４で
は、前記電圧側端子T₁に接続させる第１端子
T₁′に、制御回路１１の一方の電源端子を、また、
リレー１３接点を介し導電発熱体２の一端を夫々
接続せしめ、前記接地側端子T₂′に接続させる第
２端子T₂′に、スイツチ１２の一方の極を接続せ
しめ、さらに前記表示用端子T₃に接続させる第
３端子T₃′に、スイツチ１２の他方の極及び制御
回路１１の他方の電源端子を、また、リレー１３
接点を介し導電発熱体２の他端を夫々接続せしめ
ている。

かかる回路接続構成としたことによつて、スイ
ツチ１２を投入すると面状発熱体１への通電が成
され、同時に発光ダイオード９が点灯するので、
面状発熱体１の作動状態を発光ダイオード９の点
灯によつて認識できる。

なお、第３図々示例はコード６が３心構造であ
つて、表示装置９はスイツチ１２の投入により点
灯するので面状発熱体１が使用中であることを表
示している。

次に第４図々示例は、コンパレータCo、表示
装置９としての発光ダイオード及びトランジスタ
Trを要素とする電子的回路と変流器CTとからな
る回路を電源用プラグ８のハウジング内に組込ん
だ装置であつて、コード６は電圧側端子T₁と接
地側端子T₂の２個の端子に線心を夫々接続した
２心コードが使用される。

変流器CTは電圧側又は接地側の母線に流れる
負荷電流を検出し所定変流比の低電圧電流に変流
せしめて、この低電圧電流に比例した電位をコン
パレータCoの端子に入力するようになつてい
る。

上記コンパレータCoは端子に入力される電
圧と端子に入力される電圧とを比較して端子
の入力電圧の方が高いと、すなわち、コード６に
電流が流れるとコンパレータCoは「Ｈ」出力を
発する。

この「Ｈ」出力によつて発光ダイオード９と直
列関係に存するトランジスタTrは導通作動し、
発光ダイオード９は通電により発光せしめられ
る。

この場合、前記面状発熱体１の導電発熱体２に
通電されているかどうかには関係しなく、温度制
御部３の充電々流でコンパレータCoを作動させ
るように設計しておくことによつて、前記スイツ
チ１２の投入に連動して表示装置９を点灯表示さ
せ、第３図々示例と同等の表示機能を発揮させる
ことが可能であり、２心のコード６を使用できる
利便を有する。

一方、第５図々示例は、前記第４図々示装置と
同じ機能を有するものであるが、シユミツト回路
等からなる増巾器Ａを追加させて電流検出感度を
向上させた点が前述例と異なるだけである。

以上説明した各例とも、電源用プラグ８に設け
た表示装置９が、面状発熱体１への通電状態をコ
ンセントの近傍で的確に表示せしめ得るものであ
る。

（考案の効果） 本考案は以上説明したように、電源用プラグ８
のハウジングに表示装置９を内蔵せしめて面状発
熱体１の通電状態を外方から目視可能となしたか
ら、コンセントに組付けられた固定個所で表示作
動することにより、部屋のどの位置からでも認識
できて表示効果を高め得る。

さらに電源側と面状発熱体１とを接続するため
に用いるコード６は２心又は３心の連続したコー
ドで中間部に一切接続個所が存しないので、接続
固定個所がそれだけ少くて不点事故が生じないこ
とにより信頼性向上が果されるものであり、コー
ドの中間部に表示装置を有する従来の装置に比し
て表示効果がすぐれ、かつ信頼性が高い利点を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の１実施例に係る概
要示構造図、電源用プラグ部の斜視図、電気回路
展開図、第４図及び第５図は本考案の各例に係る
電源用プラグの回路図、第６図は従来の面状発熱
体の概略回路図、第７図は同じく表示装置の断面
図である。 １……面状発熱体、３……温度制御部、４……
コード接続口、６……コード、７……器具用プラ
グ、８……電源用プラグ、９……表示装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 温度制御部３と接続させて面状発熱体１の隅部
   に設けたコード接続口４に着脱可能に係合せしめ
   る器具用プラグ７と、コンセントに着脱可能に係
   合せしめる電源用プラグ８とを２心又は３心の連
   続するコード６で接続すると共に、前記電源用プ
   ラグ８のハウジングに、前記面状発熱体１の通電
   状態を表示する表示装置９を外方からの目視可能
   に内蔵せしめたことを特徴とする面状発熱体の接
   続装置。