JPS63142261A - 血球洗浄用遠心機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は血球洗浄用遠心機に係シ、さらに詳細には、遠
心処理後の上澄液を短時間のうちにスムーズに試験管外
に排出することのできる血球洗浄用遠心機の改良に関す
るものである。

〔発明の背景〕

本発明の説明に先立ち、従来形血球洗浄用遠心機を用い
て血球洗浄を行う場合の要領を、第５図および第６図に
もとづいて説明すると、第５図は従来形血球洗浄用遠心
機を用いて血球洗浄をおこなった場合の洗浄工程を示す
フローチャート、第６図（ａ）〜（ｃ）は同じ〈従来形
血球洗浄用遠心機を用いて血球洗浄を行った場合の試験
管８内における血球洗浄工程の経３１Ａｋ順を追って示
す図であシ、試験管８内における血球洗浄工程の経過を
順を追って示す第６図において、（ａ）は洗浄液注入時
の状態、（ｂ）は遠心終了時の状態、（Ｃ）は上澄液排
出時の状態を示している。

しかして、従来形血球洗浄用遠心機を用いて血球洗浄を
行うに際しては、遠心処理後の上澄液を排出する具体的
手段として、遠心機の高速回転を一度停止させ、その後
、ロータに回転自在に取シ付けられている試験管ホルダ
を当該ロータと平行な状態に保持し、再度遠心機を低速
で回転させるようにしている。

なお、血球洗浄用遠心機として関連するものには、例え
ば特公報４８−８７７０号、同４８−２７２６０号、さ
らには特開昭４８−８７４６７号公報等がある。

しかしながら、第５図および第６図を用いて説明を行っ
た従来形血球洗浄用遠心機にあっては、ロータを高速回
転から停止させた後、再度低速で回転させるため、モー
タ回転の下げ上げに時間がかかるばかシでなく、モータ
に与えるエネルギーを多々消費しなければ々らない。ま
た、上澄液排出に際し、試験管ホルダをロータと平行に
保持する機構も複雑であシ、これが遠心機のコスト高を
招く一因となっている。

〔発明の目的〕

本発明は、前記した従来技術の問題点を解決すべく検討
の結果なされたものであって、その目的とするところは
、遠心処理後の上澄液を短時間のうちにスムーズに試験
管外に排出することができ、モータに与えるエネルギー
消費量を少なくすると共に、上澄液排出系の構造を簡単
化して製品コストの低減化をはかることのできる、改良
された血球洗浄用遠心機を提供しようとするものである
。

〔発明の概要〕

前記目的を達成するため、本発明に係る血球洗浄用遠心
機は、ロータの回転中心を軸心とする円周上に取っ付け
られた複数個の試験管ホルダと、上方にくの字形パイプ
を有し、試験管ホルダに装着される試験管と、ロータ回
転に際して前記各試験管に血球洗浄用液体を注入する分
配素子と、前記分配素子に血球洗浄液を送シ込むポンプ
とを有し、ロータ回転時、前記分配素子より試験管内に
血球洗浄用液を注入して血球洗浄液の注入鎗ヲポンプに
より調整し、遠心処理後の上澄液を試験管外に排出する
機構を備えてなることを特徴とするものである。

これを換言すると、本発明は、サイホンの効果を血球洗
浄用遠心機の上澄液排出に利用したものでありて、遠心
処理後の上澄液を試験管外に排出するに際し、血球洗浄
液の送りｉをポンプによって調整することにより、ロー
タの回転を止めることなく、短時間のうちにスムーズに
上澄液排出を遂行することができる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を、第１図〜第３図の一実施例にもとづい
て説明すると、第１図は本発明に係る血球洗浄用遠心機
の内部構造を示す縦断面図、第２図は第１図に示す遠心
機を用いて血球洗浄を行った場合の洗浄工程を示すフロ
ーチャート、第３図（ａ）〜（ｄ）は第１図に符号４で
示す試験管内における血球洗浄工程の経過を順を追って
示す図である。

血球洗浄用遠心機の内部構造を示す第１図において、工
はモータ、２はモータ１に対して着脱自在に連結された
ロータで、ロータ２は、モータ１によって回転駆動され
る。ロータ２には、試験管４を着脱自在に装着する試験
管ホルダ３が複数個取シ付けられている。ロータ２の上
方には、これと着脱自在に分配素子５が取り付けられて
おり、分配素子５は、ポンプ６から送られてきた血球洗
浄液を試験管４に均等に分配する働きを有する。

試験管４の上方には、くの字形をしたパイプ４工が連設
されておシ、試験管４内におけるパイプ４１０先端は、
試験管４の底部よりも若干上方に位置している。また、
試験管４外におけるパイプ４１の先端は、ロータ２から
の水平距離が試験管４の底部よりも遠くに位置している
。図中、７は洗浄液タンクを示している。

本発明は以上のごとき構成よりなシ、次に、第１図に示
す血球洗浄用遠心機を用いて血球洗浄を行う場合の動作
系を、第２図および第３図を参照して説明すると、まず
、赤血球（血球）を入れた試験管４を試験管ホルダ３に
装着し、ロータ２を回転させて、ポンプ６を駆動するこ
とにより、洗浄液タンク７内の血球洗浄液を分配素子５
を介して試験管４内に注入する。なお、試験管４に対す
る洗浄液の注入量は、第３図（ａ）に示すごとく、その
液面が試験管４０パイプ折曲部よりも少ない量とする。

そして、ロータ２ｔ−一定時間回転し、第３図（ｂ）に
示すごとく赤−血球が試験管４の底部に沈でんしたなら
ば、再度、血球洗浄液を第３図（ｃ）に示すように、試
験管４内の液面がパイプ４１の折曲部以上となるより注
入すると、この時試験管４に加えられる遠心力とパイプ
４工のサイホン効果とにより、第３図（ｄ）に示すよう
に、試験管４内の上澄液がパイプ４１ｔ−通りて外部に
排出される。

すなわち、本発明は既述のごとく、サイホンの効果を血
球洗浄用遠心機の上澄液排出に利用したものでありて、
遠心処理後の上澄液を試験管４外に排出するに際し、血
球洗浄液の送フ量をポンプ６によって調整することによ
り、ロータ２の回転を止めることなく、短時間のうちに
スムーズに上澄液排出を遂行することができる。

また、本発明によれば、遠心処理後の上澄液を試験管４
外に排出するに際し、従来形血球洗浄用遠心機のように
、遠心機の高速回転を一度停止させ、その後、ロータ２
に回転自在に取シ付けられている試験管ホルダ３を当該
ロータ２と平行な状態に保持し、再度遠心機を低速で回
転させるといった操作を必要とするものではない。した
がって、従来形この種遠心機のように、モータ回転の下
げ上げに必要とするエネルギーをモータエに与える必要
はない。

しかも、本発明によれば、既述のごとく、上澄液排出に
際し、試験管ホルダを３をロータ２と平行に保持する複
雑な機構を一切必要とせず、製品コストの低減化に寄与
する。

第４図は本発明装置に組み込んで使用される試験管４の
応用例を示す縦断面図であシ、第４図においては、同図
に符号４１で示すパイプを弾性体によル成形し、このパ
イプ４１’ｉ試験管４に対して着脱自在に装着すること
により、試験管４として、従来一般に広く用いられてい
る通常の試験管を用いるようにした場合を示した。

〔発明の効果〕

本発明は以上のごときであシ、図示実施例の説明からも
明らかなように、本発明によれば、遠心処理後の上澄液
を短時間のうちにスムーズに試験管外に排出することが
でき、モータに与えるエネルギー消費量を少なくすると
共に、上澄液排出系の構造を簡単化して製品コストの低
減ゴヒをはかることのできる、改良された血球洗浄用遠
心機を得ることかできる。

【図面の簡単な説明】

第４図〜第３図は本発明の一実施例を示し、第１図は本
発明に係る血球洗浄用遠心機の内部構造を示す縦断面図
、第２図は第１図に示す遠心機を用いて血球洗浄を行っ
た場合の洗浄工程を示すフローチャート、第３図（ａ）
〜（ｄ）は第１図に符号４で示す試験管内における血球
洗浄工程の経過を順を追って示す図、第４図は本発明装
置に組み込んで使用される試験管４の応用例を示す縦断
面図、第５図は従来形血球洗浄用遠心機を用いて血球洗
浄をおこなった場合の洗浄工程を示すフローチャート、
第６図（ａ）〜（ｃｌは同じ〈従来形血球洗浄用遠心機
を用いて血球洗浄を行った場合の試験Ｗ８内における血
球洗浄工程の経Ａを順を追って示す図である。 １・・・モータ、２・−・ロータ、３・・・試験管ホル
ダ、４−・試験管、５・・・分配素子、６・・・ポンプ
、７・・・洗浄液タンク、４１・・・パイプ。 特許出願人の名称　　　　日立工機株式会社十１図 第２図 米３囚 士４−凶 十５図 牙ら囚

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　ロータの回転中心を軸心とする円周上に取り付けら
   れた複数個の試験管ホルダと、上方にくの字形パイプを
   有し、試験管ホルダに装着される試験管と、ロータ回転
   に際して前記各試験管に血球洗浄用液体を注入する分配
   素子と、前記分配素子に血球洗浄液を送り込むポンプと
   を有し、ロータ回転時、前記分配素子より試験管内に血
   球洗浄用液を注入して血球洗浄液の注入量をポンプによ
   り調整し、遠心処理後の上澄液を試験管外に排出する機
   構を備えてなることを特徴とする血球洗浄用遠心機。