JPS63139500A - スピ−カ−装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はスピーカーユニットの後面側に生ずる音圧を吸
収して装置の小型化を達成するスピーカー装置に関する
。

〈従来の技術と問題点〉 スピーカーユニットは、その振動板の前後方向への振動
により、前方への音圧が生ずると共に後方への音圧も生
ずる。後方への音圧は前方への音圧に対して逆位相であ
り、前方への音圧に対してこれを減小させるよう作用す
る。このため、前方への音圧に対する後方への音圧の悪
影響を防止するため、スピーカーユニットは無限に大き
なバッフルで前方と後方とを隔てて設けるのが理想とさ
れている。

しかしながら、上記理想は実現不可能であるため、後方
への音圧を積極的に利用したスピーカー装置が実用され
ている。すなわち、スピーカーユニットを密閉型のスピ
ーカーボックス（エンクロージャ）に設け、後方への音
圧によるスピーカーボックス内の圧力変動を振動板の振
動のアシストとして利用して前方への音圧を高めるエア
サスペンション型式のものや、スピーカーユニットを設
けたスピーカーボックスにボートを開口し、スピーカー
ボックス内で位相が逆転された後方への音圧と前方への
音圧とをポートで共振させて前方への音圧を高めるバス
レフ型式のものである。

しかしながら、上記効果を生せしめろためにはスピーカ
ーボックスの容量Ｖ。を最低音のが小さすぎても又大き
すぎても上記効果が損われろ。（尚、ａは振動板の有効
振動半径、ｆｏは低音共振周波数２ＭＣｌは振動系の重
量）。

このため、低音スピーカーユニット（ウーハ−）を備え
たスピーカーボックスにあっては容量をかなり大きくす
る必要があり、スピーカー装置が大型化且つ大重量化し
てしまうという問題があった。尚、この事情はフルレン
ジスピーカーユニットにおいても同様である。

本発明は上記従来の事情にふみなされたもので、既存概
念のエンクロージャを廃止して小型、軽量化を達成する
スピーカー装置を提供することを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 本発明のスピーカー装置は、遮蔽ボックスにスピーカー
ユニットを設ける一方、該遮蔽ボックス内に、中空ボッ
クスと、該中空ボックスの開口に設けられて遮蔽ボック
ス内の音圧により移動する移動子とから構成されて当該
遮蔽ボックス内の音圧エネルギーを吸収する音圧ユニッ
トを設けたことを特徴とする。

く作　　　用〉 スピーカーユニットの後方へ生ずる音圧エネルギーを音
圧ユニットにより吸収し、前方への音圧に対する後方へ
の音圧の影響を無（する。このため、スピーカーユニッ
トを設ける遮蔽ボックスの容量は自由に設定でき、スピ
ーカー装置の小型、軽量化が達成できる。

く実　施　例〉 本発明に係るスピーカー装置の実施例を図面に基づいて
説明する。

本実施例のスピーカー装置を断面して表す第１図に示す
ように、スピーカー装置はスピーカーユニット１と、ス
ピーカーユニット１を取付けた遮蔽ボックス２と、遮蔽
ボックス２内に設けられてスピーカーユニット１の後方
へ生ずる音圧エネルギーを吸収する音圧ユニット３とか
ら構成されている。

上記音圧ユニット３は例えば第２図〜第６図に示すよう
なものである。

第２図に示す音圧ユニット３Ａは、一端に開口４ａを有
した中空ボックス４と、中空ボックス４内に開口４ａを
塞いで摺動自在に設けられた板状の移動子５と、移動子
５と中空ボックス４との間に介装されて移動子５を一定
位置に保持するスプリング６とから構成されている。そ
して、中空ボックス４がその開口４ａをスピーカーユニ
ット１の後面に向けて遮蔽ボックス２に取付けられてい
る。

上記構成の音圧ユニット３Ａによれば、スピーカーユニ
ット１の振動板が後方へ移動して遮蔽ボックス２内の音
圧が上昇すると、この音圧によって移動子５はスプリン
グ６を縮めながら図中矢印方向へ移動し、この移動子５
を移動させる仕事とスプリング６を縮めろ仕事と中空ボ
ックス４内の空気を圧縮する仕事とにより上記音圧エネ
ルギーを吸収する。

一方、スピーカーユニット１の振動板が前方へ移動して
遮蔽ボックス２内の音圧が下降すると、この音圧によっ
て移動子５はスプリング６を伸ばしながら図中矢印とは
逆方向へ移動し、この移動子５を移動させる仕事とスプ
リング６を呻ばす仕事と中空ボックス４内の空気を膨張
させる仕事とにより上記音圧エネルギーを吸収する。従
って、遮蔽ボックス２の容量に係わりなく、スピーカー
ユニット１の後方へ生ずる音圧は一定化されて前方への
音圧に対する悪影響が防止される。すなわち、遮蔽ボッ
クス２はスピーカーユニット１の支持及び音圧空間の仕
切りの用を果せば良く、その空旦は自由に設定すること
ができる。尚、スプリング６は上記音圧によって十分に
伸縮するようそのばね定数が設定されていると共に、中
空ボックス４の内外にある程度の空気が流通できるよう
な間隙が移動子５と中空ボックス４との間に設けられて
上記音圧により中空ボックス４内の空気の圧ｗ１膨張が
達成できるようにしである。

第３図に示す音圧ユニット３Ｂは、両端に開ロアａを有
した円筒状の中空ボックス７と、それぞれの開ロアａを
塞いで中空ボックス７内に摺動自在に設けられた円柱状
の移動子８と、中空ボックス７内に取付けられた固定具
９と、それぞれの移動子８と固定具９との間に介装され
てそれぞれの移動子８を一定位置に保持するスプリング
１０とから構成されており、上記中空ボックス７が遮蔽
ボックス２に取付けられている。

この音圧ユニット３Ｂによっても、遮蔽ボックスＺ内の
音圧でそれぞれの移動子８が移動し、スプリング１０の
伸縮及び中空ボックス７内の空気の圧ｗＪ膨張によりこ
の音圧エネルギーを吸収する。

第４図に示す音圧ユニット３Ｃは、移動子８′の形状を
除いて他は前記音圧ユニット３Ｂと同一である。すなわ
ち、移動子８′は球状をなしており、背圧の受圧面積が
拡大されると共に、中空ボックス内面との接触部が減少
することによって摺動性及び中空ボックス内外の空気の
流通性が向上されている。

第５図に示す音圧ユニット３Ｄは、一対の開口１１ａ、
ｌｌｂを有した箱形の中空ボックス１１と、一方の開口
１１ａを中空ボックス１１の内側から閉じ得る板状の移
動子１２ａと、他方の開口１１ｂを中空ボックス１１の
外側から閉じ得る板状の移動子１２ｂと、移動子１２ａ
を中空ボックス１１の内側面に圧接させて開口１１ａを
閉じた状態に保持するばね軸１３ａと、移動子１２ｂを
中空ボックス１１の外側面に圧接させて開口１１ｂを閉
じｔこ状態に保持するばね軸１３ｂとから構成されてい
る。そして、中空ボックス１１がその開口１１ａ、ｌｌ
ｂをスピーカーユニット１の後面に向けて遮蔽ボックス
２に取付けられている。

上記構成の音圧ユニット３Ｄによれば、遮蔽ボックス２
内の音圧が上昇するとばね軸１３ａに抗して移動子１２
ａが移動し、遮蔽ボックス２内の音圧が下降するとばね
軸１３ｂに抗して移動子１２ｂが移動し、それぞれ移動
子１２　ａ　ｒ　１２　ｂを移動させろ仕事とばね軸１
３ａ。

１３ｂを縮める仕事にまり音圧エネルギーを吸収する。

第６図に示す音圧ユニット３Ｅｌよ、移動子１２　ａ’
　、　　１２　ｂ’の構成を除いて他は前記音圧ユニッ
ト３Ｄと同一である。すなわち、移動子１２　ａ’　、
　１２　ｂ’はそれ自体が弾性を有するばね板で形成さ
れており、移動子１２ａ’　、　１２ｂ’の周縁の一部
を開口１１ａ、ｌｌｂの縁部に固定し、移動子１２ａ’
、１２ｂ’の周縁の残部は開口１１ａ、ｌｌｂの縁部に
当接させである。従って、本音圧ユニット３Ｅでは移動
子１２　ａ’　。

１２ｂ′を弾性変形させる仕事により音圧エネルギーを
吸収する。

第７図は遮蔽ボックス２内に音圧ユニットを二重に設け
た例を表す図面である。すなわち、互いに大きさの異な
る２つの箱形部材１４゜１５をスピーカーユニット１を
囲んで遮蔽ボックス２内に設け、該遮蔽ボックス２内に
二重の中空ボックスを画成する。そして、各箱形部材１
４，１５に開口１４ａ、１５ａを設け、第５図に示した
と同様な移動子１６，１７とばね軸１８．１９とでこれ
ら開口１４ａ。

１５ａを内側と外側とから閉じ状態に保持する。従って
、音圧エネルギーは二重に配設されたばね軸１８．１９
により更に効果的に吸収される。

第８図は本発明を適用した３ウエイスピーカー装置を表
す図面である。図示のように、ウーハ−スピーカーユニ
ット２０、スコーカ−スピーカーユニット２１、ツイー
タスピーカーユニット２２（よそれぞれ別価に遮蔽ボッ
クス２３，２４，２５に設けられており、後方への音圧
が問題とされる低音のウーハ−スピーカーユニット２０
及び中音のスコーカ−スピーカーユニット２１に対して
はそれぞれ遮蔽ボックス２３，２４内に音圧ユニット３
が設けられている。従って、従来のようにウーへ−スビ
ーカーユニットを基準として容量を前記条件式で定めた
大型のスピーカーボックスを用いるものに較べ、各スピ
ーカーユニット２０，２１，２２を小型の遮蔽ボックス
２３．２４，２５に設け、これらを組合せれば良いので
スピーカー装置全体の小型化が図られると共に軽量化が
図られる。

尚、移動子５等の受圧面積や重さ更にはスプリング６等
のばね定数等を調整して、特性の異なる音圧ユニットを
遮蔽ボックス内に複数膜ければ、各周波数の音圧に対し
てこれら音圧ユニットを自動的に選択して機能させるこ
とができる。また、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、種々な変更を加又得るものであり、例えば音圧
ユニットのスプリング６等をゴム等の弾性材に変更して
も良い。

また、音圧ユニットは遮蔽ボックス内の任意の位置で任
意の方向に向けて設置し得ろものであるが、その移動子
が最も音圧を受は易い位置と向きに設定するのが好まし
い。また、移動子の移動を円滑にするためには、第２図
に示した薄板状の移動子を備えた音圧ユニットは移動子
５をスプリング６で吊り下げるよう設置し、この移動子
５と中空ボックス４との摺接を少なくするのが好ましい
。

〈発明の効果〉 本発明によれば、スピーカーユニットの後方への音圧を
吸収して、前方への音圧に対する後方への音圧の悪影響
を有効に防止することができるため、従来のようにスピ
ーカーボックスに一定の容量を確保する必要がなくなり
、スピーカー装置を小型軽量化することができろ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るスピーカー装置の断面
図、第２図〜第６図はそれぞれ異なる音圧ユニットを表
す断面図、第７図は音圧ユニットの設置例を表す断面図
、第８図は本発明を適用した　　３作エイスピーカー装
置を表す概略構成図である。 図　面　中、 １．２０，２１，２２・スピーカーユニット２．２３，
２４，２５・遮蔽ボックス、３．３Ａ、３Ｂ、３Ｃ，３
Ｄ、３Ｅ・音圧ユニット、４．７．１１・・中空ボック
ス、 ５、８．８’　、　１２ａ、　１２ｂ、　１２ａ’　、
　１２ｂ’　、　１６゜１７・移動子。 特　　許　　出　　願　　人 笠　　　木　　　修　　　治 代　　　　　理　　　　　人

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　遮蔽ボックスにスピーカーユニットを設ける一方、該
   遮蔽ボックス内に、中空ボックスと、該中空ボックスの
   開口に設けられて遮蔽ボックス内の音圧により移動する
   移動子とから構成されて当該遮蔽ボックス内の音圧エネ
   ルギーを吸収する音圧ユニットを設けたことを特徴とす
   るスピーカー装置。