JPS631304Y2 - - Google Patents

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JPS631304Y2
JPS631304Y2 JP1980111587U JP11158780U JPS631304Y2 JP S631304 Y2 JPS631304 Y2 JP S631304Y2 JP 1980111587 U JP1980111587 U JP 1980111587U JP 11158780 U JP11158780 U JP 11158780U JP S631304 Y2 JPS631304 Y2 JP S631304Y2
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、カメラのこま数カウンタ装置に関す
る。
[従来の技術] たとえば35m/mサイズのフイルムを使用する
一眼レフカメラなどのこま数カウンタ装置にあつ
ては、こま数数字として「S・・1,2,……,
36」の数値をこま数表示板の周方向一列に表示
し、このこま数表示板をフイルムの巻上げ操作に
連動して一こまずつ間歇回転させることにより対
応するこま数数字をカメラボデイ上の表示窓から
指示する構成となつている。すなわち、この種の
こま数カウンタ装置では、フイルム装填時にフイ
ルム先端の露光部分を巻取るいわゆる空送り操作
を必要とし、これを含むこま数表示を行なうこと
から、一般的な数字車列からなるカウンタを採用
できず、カメラ特有の文字配列を有する円板状の
こま数表示板が用いられている。そして、従来の
装置は、駆動部側の制御動作を簡易に行なうた
め、こま数表示板をフイルムの巻上げ操作に伴つ
て略一回転させる構成とされていた。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、この種のこま数カウンタ装置
は、カメラ内の限られたスペースに配設されるも
のであり、このためこま数数字を表示するこま数
表示板の大きさも制限されることから、次のよう
な問題を生じている。すなわち、このようなこま
数表示板上に、たとえば「S・・1,2,……,
36」の数値を全数表示することは、個々の数字の
大きさが小さすぎるため、使用者にとつて見にく
いものであり、またこれを大きくするためにこま
数表示板を大きくすることはできない。したがつ
て、従来装置では、こま数数字を1つおき、ある
いは5つおきに表示し、それ以外の数値を単なる
目盛で補う構成としているが、このようなこま数
表示では使用者に与える不便さが大きく、これは
特にハーフサイズのカメラでは顕著である。
また、最近35m/mサイズのフイルムにおい
て、これまでの2倍のこま数をもつた72枚撮りフ
イルムが発売され、これに対処するにはこま数表
示板に対するこま数表示がより小さくなり、こま
数カウンタ装置としての役割を果すことが難し
く、さらにこのような72こま送りをこま数表示板
の一回転以内で行なうにはその駆動部の精度が要
求され、動作上の信頼性に欠けるという問題が生
じる。特に、近年では、モータドライブ装置用の
長尺フイルムも開発され、このようなこま数の多
いフイルムにおいても十分に対処することができ
るこま数カウンタ装置をカメラに装備することが
望まれており、このような点を考慮し、しかもこ
ま数表示を明確に行なえる簡易な構成の装置の出
現が要求されている。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係るカメラのこま数カウンタ装置は、
こま数表示板上にこま数数字を複数列にわたつて
並設表示するとともに、複数回の回転を行なえる
ように構成し、かつこのこま数表示板の回転に伴
ない間歇的に回動される検知車とこの検知車の回
動に伴なつて揺動偏位される指示レバーとを用
い、この指示レバーに設けた窓部からこま数表示
板上の回転位置に対応するこま数数字を外部に表
示させ得るようにしたものである。
[作用] 本考案によれば、カウンタ駆動機構によりこま
数表示板が一こまずつ回動され対応するこま数数
字を指示レバーの窓部から外部表示するととも
に、こま数表示板の回動により間歇的に回動され
る検知車により指示レバーが揺動偏位し、その窓
部が所要のこま数数字上に位置される。
[実施例] 以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第1図および第2図は本考案に係るカメラのこ
ま数カウンタ装置の一実施例を示し、この実施例
では、カウンタの駆動機構としてゼネバ歯車機構
を採用し、また72枚撮りフイルムに対応したこま
数数字をこま数表示板に表示した場合を説明す
る。
これらの図において、符号1はこま数表示板
で、このこま数表示板1は、全周にわたつてこま
送り歯部2aを形成してなるこま送り歯車2と、
このこま送り歯車2の上部に固着された表示円板
3から構成され、かつ第2図に示すコイルスプリ
ング4によりこま送り方向(第1図中反時計方
向)とは逆の方向に常時付勢されている。
さて、本考案において、その特徴とすべき点
は、上述したこま数表示板1をなす表示円板3上
に、「S・・1,2,……71,72」のこま数数字
5がその周方向でかつ複数列(たとえば二列)に
わたつて連続して並設表示され、こま数表示板1
は一回転をこえて回転が許容されていることであ
る。このように構成すれば、従来のようにこま数
数字を表示円板上で周方向一列に表示する場合に
比べて個々のこま数数字5をより大きく表示する
ことが可能となり、しかもこれを一つおきあるい
は全数表示することが可能である。ここで、本実
施例では、こま数表示板1上のこま数数字を一つ
おきにその周方向内側から二列に表示している。
なお、こま数表示にあたつて、各列のこま数数字
5を内外環状二列に形成するも、あるいはラセン
状に連結して形成するも自由で、これに合わせて
後述する指示レバー43を揺動偏位させるように
構成すればよい。
なお、第2図中符号6はカウンタ地板7に立設
されこま数表示板1を回転自在に支持する円筒体
であり、さらに8はこの円筒体6内に貫通配置さ
れた巻上げ軸、9はその上端にボルト10により
固着された巻上げレバー、11は同じく下端に固
定された巻上げ板で、この巻上げ板11を介して
巻上げ操作力が図示せぬ巻上げ機構に伝達され
る。また、12はこま数表示板1の上部を覆うよ
うにカウンタ地板7に対向して配設されたカメラ
ボデイ側のカバーで、このカバー12の所定個所
にはこま数表示板1上のこま数数字5を外部に露
呈する表示窓13が設けられている。勿論、この
表示窓13の大きさは指示レバー43の窓部43
aの偏位量に対応して設けられる。また、図中符
号40はカウンタ地板7上に穿設された長穴41
からこま送り歯車2の周面に臨みかつその周面の
一部に切欠き40aを有し前記こま数表示板1の
間歇送り車となるゼネバ車で、巻上げ機構(図示
せず)に連動する駆動用歯車20の上端に一体に
設けられている。そして、このゼネバ車40はば
ね42によつて常時こま送り歯車2の周面に当接
するごとく付勢され、かつその一回転により切欠
き40aがこま送り歯部2aに噛合してこれを一
こまずつ間歇回転させるようになつている。な
お、ばね42は裏蓋29に連動する復元レバー2
8をゼネバ車40側に付勢する役割を兼ねてい
る。
43は一端をこま数表示板1上に臨ませこま数
数字表示用の窓部43aを有する略“く”の字状
の指示レバーで、その中央部がカウンタ地板7な
どの固定部に枢支され、かつ他端はこま数表示板
1の回転位置を検知する検知車44上に臨んでい
る。すなわち、この検知車44の周面にはこま送
り歯車2の上部周面に突設された突子45に噛合
する歯部44aが形成され、これにより回動され
る。この場合、突子45をこま送り歯車2周面の
対向する2カ所に設けると、検知車44はこま数
表示板1の半回転ごとに一歯ずつ送られることに
なる。そして、この検知車44上の偏心した位置
には前記指示レバー43の他端に設けられた長溝
43bに嵌入するピン46が突設され、これによ
り指示レバー43は揺動偏移される。すなわち、
本考案によれば、カメラボデイ側のカバー12に
設けた表示窓13をこま数表示板1上に設けられ
た複数列のこま数数字5に対応して設け、かつこ
れら間にこま数表示板1により間歇的に回動され
る検知車44で揺動偏位される指示レバー43を
介在させて必要とするこま数数字5のみを外部に
露呈させる構成とされている。
47は前記検知車44の周面に突設され係止突
起47aを有する係止片で、こま数表示板1の回
転に伴い検知車44と共に回動し、表示されるこ
ま数数字5が最終数値をすぎた時点で、こま送り
歯車2の上部周面に突子45と共に形成された凹
部48に係合し、こま数表示板1の回転を係止す
る役割を果す。そして、このように係止されたこ
ま数表示板1は、さらに巻上げ操作が行なわれた
としてもゼネバ車40がこれを支持するばね42
の付勢力に抗してこま数表示板1から離脱するよ
うに動作することによりこま送りされることがな
く、ゼネバ車40は空転状態となる。なお、図中
44bは検知車44の歯部44aに係合しその回
り止めの役割を果すばね材である。さらに、49
はこま数表示板1の復旧回動時にそのスタート位
置で指示レバー43の係止段部43cに衝合しそ
の回転を止めるストツパである。
このように構成されたこま数カウンタ装置は、
次のように動作する。
まず、こま数表示板1はその表面上のストツパ
49が指示レバー43の係止段部43cに衝合す
ることにより初期状態で保持され、このとき第1
図に示すごとくこま数数字「S」が窓部43aお
よび表示窓13を介して外部に表示されている。
そして、この状態で巻上げ操作が行なわれ、これ
に連動して駆動用歯車20が一回転すると、その
上端のゼネバ車40がばね42によつてこま送り
歯車2の周面に当接した状態で一回転し、その周
面の一部の切欠き40aでこま送り歯部2aが一
歯だけ送られ、こま数表示板1が一こま分回動す
る。なお、この場合こま数表示板1を一こまずつ
回動された状態で一時的に係止する係止手段を付
設するとよいものである。
そして、順次巻上げ操作が行なわれ、こま数表
示板1が一こまずつこま送りされると、その回転
がこま送り歯車2の上部周面に突設された突子4
5によりこま数表示板1の半回転毎に検知車44
に伝達され、この検知車44は間歇回転される。
すると、この検知車44に係合している指示レバ
ー43は順次揺動偏位され、その窓部43aから
対応するこま数数字5を表示させる。また、こま
数表示板1が最終こま数数字「72」を越えると、
前記検知車44に一体に設けられた係止片47が
こま送り歯車2の上部周面に形成されている凹部
48に係合しその回転を停止される。そして、そ
の後に巻上げ操作が行なわれたとしても、ばね4
2で支持されているゼネバ車40は、弾性により
こま送り歯部2aから離間するように動作して空
転し、こま数表示板1は回転することはない。
また、フイルム交換のために裏蓋29が開ける
と、復元レバー28が反時計方向に回動し、ゼネ
バ車40をこま送り歯部2a側から離間させる。
そして、これによりこま数表示板1はコイルスプ
リング4により復旧回動し、そのストツパ49が
スタート位置において指示レバー43の係止段部
43cにより初期状態に保持される。さらに裏蓋
29を閉じると復元レバー28およびゼネバ車4
0がそれぞれこま送り状態に復帰する。
このような構成によれば、こま数表示板1の回
転が一回転をこえて許容され、かつこま数数字を
その周方向において複数列に連続して形成されて
いるため、個々のこま数表示をより大きくするこ
とができ、使用者にとつて使い易いこま数カウン
タ装置を提供することが可能となる。特に、本実
施例では、こま数表示板1を略二回転させるよう
に構成し、かつこま数を一こまおきに表示してい
るので、こま数数字が見易いばかりか、こま送り
ピツチを大きくできるため各部品精度も要求され
ず、動作上の信頼性の面でも優れ、さらにコスト
的にも安価である等の利点がある。また、本実施
例では、こま数数字の表示にあたつて内・外二列
またはラセン状に連続形成し、これに対応して指
示レバー43を順次揺動偏位させてなるため、表
示窓13内での指示レバー43の窓部43aの偏
位が小さく、使用者にとつて異和感のないもので
ある。
なお、上述した実施例において、カウンタ駆動
機構40や指示レバー43の形状、構造等につい
ては、適宜の変形例が考えられるものである。
要は、本考案に係るこま数カウンタ装置によれ
ば、こま数表示板が複数回転可能で、かつその周
方向複数列にわたつてこま数数字が並設表示さ
れ、この表示数字に対応して揺動偏位する指示レ
バーを有し、さらに表示板をスタートおよびエン
ド位置で規制する手段がそれぞれ設けられ、しか
も表示板が最終表示以降においては駆動機構側が
空転し得る構成であれば、その効果を十分に発揮
し得るものである。
また、前述した実施例では、計数し得るこま数
を72枚撮りフイルムに合わせ、これを全数あるい
は一こまおきに表示した場合を説明したが、本考
案はこれに限定されず、要求されるフイルム長さ
に応じて変更できることは言うまでもない。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案に係るカメラのこ
ま数カウンタ装置によれば、一回転をこえて回転
が許容されているこま数表示板を備え、このこま
数表示板にこま数数字をその周方向でかつ複数列
にわたつて並設表示するとともに、このこま数表
示板の回転位置を検知車を介して検出し揺動偏位
される指示レバーを用いて所定のこま数数字を窓
部から露呈して表示するように構成したので、こ
ま数表示板上のこま数数字を大きく表示し使用者
にとつて見易いものとすることができ、その実用
上の効果は大である。そして、このような効果
は、この装置を長尺フイルムのこま数に対処させ
たときにより顕著となる。また、本考案によれ
ば、全体の構成が簡易で、しかもコンパクトにま
とめることができ、これによりカメラ内の限られ
たスペースに十分に配設することができるもの
で、さらにこま数表示板の一こま送りに対応する
ピツチを従来に比べて大きくとることが可能で、
これにより動作上の信頼性を向上させることがで
き、しかもコスト的に安価である等の利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案に係るカメラのこ
ま数カウンタ装置の一実施例を示す平面図および
側断面図である。 1……こま数表示板、2……こま送り歯車、5
……こま数数字、20……駆動用歯車、40……
ゼネバ車、42……ばね、43……指示レバー、
43a……窓部、44……検知車、45……突
子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. こま数数字が表面部周方向に複数列にわたつて
    並設表示されかつ一回転をこえて回転が許容され
    ているこま数表示板と、このこま数表示板の回転
    位置を検出するように近接して回動可能に支持さ
    れかつこま数表示板の周方向の一部に突設された
    突子に噛合して間歇的に回動される検知車と、こ
    の検知車に対しその回動に伴なつて揺動偏位する
    ように一端が係合されかつ前記こま数表示板上で
    その回転位置に対応するこま数数字を外部に露呈
    させる窓部を有する指示レバーと、前記こま数表
    示板をスタート位置で保持するスタート位置決め
    機構と、前記検知車の周面の一部に突設され前記
    こま数表示板を最終こま数数字を示す回転位置を
    すぎた時点で係止するエンド位置決め用の係止片
    と、フイルムの巻上げ操作に連動して回転され常
    時は付勢手段で圧接されることにより前記こま数
    表示板に係合してこれを一こまづつ間歇回転させ
    る間歇送り車を有しかつこま数表示板が前記係止
    片により回転を拘束されたときにこの間歇送り車
    が前記付勢手段の付勢力に抗してこま数表示板か
    ら離脱して空転するように構成されているカウン
    タ駆動機構を備えてなることを特徴とするカメラ
    のこま数カウンタ装置。
JP1980111587U 1980-08-06 1980-08-06 Expired JPS631304Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1980111587U JPS631304Y2 (ja) 1980-08-06 1980-08-06

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JP1980111587U JPS631304Y2 (ja) 1980-08-06 1980-08-06

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Publication Number Publication Date
JPS5735936U JPS5735936U (ja) 1982-02-25
JPS631304Y2 true JPS631304Y2 (ja) 1988-01-13

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ID=29472685

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980111587U Expired JPS631304Y2 (ja) 1980-08-06 1980-08-06

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JPS5735936U (ja) 1982-02-25

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