JPS63127826A - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JPS63127826A
JPS63127826A JP27581686A JP27581686A JPS63127826A JP S63127826 A JPS63127826 A JP S63127826A JP 27581686 A JP27581686 A JP 27581686A JP 27581686 A JP27581686 A JP 27581686A JP S63127826 A JPS63127826 A JP S63127826A
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JP
Japan
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speed
electrode
machining
workpiece
processing
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JP27581686A
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Junko Morishita
森下 順子
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は放電加工装置に関し、特に加工用電極を被加
工物に対して近接開離運動させながら加工を行う放電加
工装置に関するものでる。
〔従来の技術〕
第4図は、従来の一般的な放電加工装置を示す構成図で
ある。同図において、1は非加工物であって、加工槽2
内に蓄えられた絶縁性の加工液3の中で加工用電極4に
対向する状態で配置されている。そして、この加工液3
は、加工槽2がら管路51を介してタンク5へ戻されて
一旦蓄えられた後、ポンプPによりノズル6から非加工
物1と加工用電極4との隙間に噴出されるようになって
いる。また、被加工物1と加工用電極4との間の相対運
動は、被加工物1を載せているテーブル7の平面移動と
加工用電極4の上下移動または回転運動により行われる
。すなわち、テーブル7はX軸駆動モータ8とY軸駆動
モータ9によって平面的に移動される。また、加工用電
極4の上下移動はZ軸駆動モータ10により行われ、加
工用電極4の回転は軸駆動モータ11により行われる。
このように構成されることにより、非加工物1と電極4
との相対運動が三次元の運動となる。
また、被加工物1と電極4に電気エネルギーを供給する
加工用電源12は、例えば直流電源E。
スイッチング素子Tr、コンデンサC9充電抵抗Reお
よびスイッチング素子Trの制御回路13とによって構
成されている。14は上記各軸駆動モータ8,9,10
.11の駆動等を制御する制御装置であって、例えばN
C(数値制御)装置。
倣い装置あるいは電子計算機等が使用される。
次に、動作について説明する。制御装置14は前述した
ように、各軸駆動モータ8.9,10゜11を介してテ
ーブル7とZ軸駆動モータ10とを制御する。そして、
この場合における制御は、加工制御と近接開離運動制御
の2通りである。ここで、加工制御は電極4が被加工物
1上に所定の加工経路を形成するような加工本来の制御
を行うものであって、この制御によって電極4は加工の
進行に追従して被加工物1との間隙が常に一定となるよ
うにサーボ送りによって制御されることになる。
これに対して、近接開離運動制御は、いわゆる「ジャン
プ」を行うための制御であって、この制御によって加工
用電極4は被加工物1に対して常に近接と開離を繰り返
す往復運動を行うことになる。そして、このジャンプ運
動は、加工間隙に発生ずる加工屑をポンプ作用によって
間隙から排除する効果と、加工間隙に介在する加工屑を
攪拌作用によって間隙の加工液中に均一に混合分布させ
る効果とを存し、これによって円滑な加工を可能にする
。また、この近接開離運動は、加工間隔の加工状態に応
じて一定周期で連続して行ったり、あるいは間欠的に行
ったりする。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の放電加工装置は以上のように構成されているので
、加工穴が深くなるに伴って、近接開離運動により加工
用電極4および被加工物1に加わる正圧、負圧が増大し
て、加工屑の排出効果が低下してしまう。また、近接開
離運動を頻繁に繰り返すと、加工速度が低下する弊害を
招くことになる。更に、電極4に加わる正圧、負圧が大
きいと、次第に電極4に歪が生じ、これに伴って@繁に
電極4を交換しなければならなくなる。そして、このよ
うな問題は、特に細い電極を使用して細い加工穴を加工
する場合に著しくなる。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、加工屑の排出効率を向上させ、かつ電極に
加わる正圧、負圧を軽減することが出来るとともに、ジ
ャンプ速度を外部入力によって変更することが可能な装
置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る放電加工装置は、加工用電極と非加工物
をX、Y平面内で移動させるテーブルと、加工用電極と
被加工電極との間に所定の電圧を印加する加工用電源と
、加工用電極をZ軸方向に移動させるZ軸駆動手段と、
加工用電極が加工経路上を動くようにテーブルおよびZ
軸駆動手段を制御する加工制御手段と、加工用電極が非
加工物に対して近接開離運動を行うようにテーブルおよ
びZ軸駆動手段を制御する近接開離運動制御手段とを備
える放電加工装置において、近接開離制御手段に近接開
離運動の速度を変える速度可変装置を設け、この速度可
変装置へその速度を外部から入力指令することを可能に
したものである。
〔作用〕
この発明においては、近接開離運動の速度を変える速度
可変装置を設けたものであるために、−近接動作あるい
は一開離動作中に動作速度を変えることが可能になる。
また、外部からの入力指令によって、その動作速度の変
更が可能になる。この結果、従来装置ではこれらの動作
速度は常に一定であった為に、加工屑の排出効率の低下
および電極に加わる正圧、負圧の増加と言う弊害が生じ
ていたが、この発明による装置では動作速度を変化させ
、その速度の最適値を外部から入力指令することにより
、排出効率および正圧、負圧を最適値に調節することが
可能になる。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図はこの発明による放電加工装置の一実施例を示す概略
構成図であって、第4図と同一部分は同記号を用いて示
すことにより、同一部分の重複説明を省略しである。同
図において、この放電加工装置が特徴とする部分は、制
御装置14に加工制御手段15と近接開離運動制御手段
16とを設けるとともに、この近接開離運動制御手段1
6に速度可変装置17を設け、更にこの速度可変装置1
7に速度の最適値を与える外部入力装置19を設けたこ
とである。そして、加工制御手段15の出力する制御信
号および近接開離運動制御手段16が出力する制御信号
は、マルチプレクサ18によって重畳されることにより
、制御装置14の出力として各軸駆動モータ8,9,1
0.11に供給される。
速度可変装置17は、加工用電極4の近接運動および開
離運動の速度が最適になるような速度の可変制御を行う
ことができるが、外部からその加工に適した値が与えら
れた場合は、その値に優先対応して速度の可変制御を行
う。
このような最適制御の一例としては、近接運動において
電極4が被加工物1に所定距離以上近接すると減速し、
開離運動においては加工用電極4が被加工物1から所定
距離以上開離すると増速するような制御である。
第2図(a)はこのような運動を示すグラフであって、
横軸に時間tを示し、縦軸に加工用電極4と被加工物1
との距離lを示している。また、距離基準値として、!
1.β2からなる2種の基準値が設けられている。ここ
で、距離11は運動速度の切り換えを行うための基準と
なる距離であって、l≧2□の範囲では通常速度■1に
よって電極4を移動させ、x<p2の範囲では通常速度
V、より遅い速度V2によって電極4を移動させる。 
また、距離β2は現加工状態における最小接近距離を示
し、電極4がこれ以上非加工物1に接近しないように制
御する。
ここで示した通常速度■1および通常速度■。
より遅い速度■2は、速度可変装置17により算出され
た最適値であるが、加工用電極4の形状および必要な面
粗さ等の放電加工における種々の要因により必要となる
速度であって、一定値とは成らない値である。従って、
速度入力装置19により速度■1の代わりに速度V3を
与え、速度■2の代わりに■4をそれぞれ与えることと
する。そして、これらの値V、 〜V、は、V、>V、
、V2〈■4であるとする。
次に、時刻も、において近接開離運動が開始され、時刻
t4において終了したものとすると、先ず時刻t1から
始まる開離運動は速度■2で行われ、!=1.となった
時刻t2において速度■1に変換される。続いて往復運
動の折り返し点Pを経て近接運動となるが、速度■1は
そのまま保持される(ここでは速度の符号は考慮しない
ことにする。)。そして、β=1.となった時刻t2に
おいて速度■1が速度■2に変換されて時刻t4に達す
る。つずいて、往復運動の折り返し点Pを経て近接運動
となるが、速度vlはそのまま保持される(ここでは、
速度の符号は考慮しない)。
そして、l=1.となった時刻t3において、速度がv
2に変換されることにより時刻t4においてl=1□に
達する。即ち、距離がe、より遠い範囲では従来装置の
運動速度と同様の速度■、によって運動を行わせ、距離
が!、より近い範囲では従来装置の運動速度■2によっ
て運動を行わせることになる。これに対して従来装置に
おける運動は、第2図(b)に示すように、時刻t、〜
t、の期間にわたって一定速度■、によって運動するこ
とになる。
ここで、加工屑の排出効果に関して両者を比較して見る
と、一般に1回の近接開離運動により攪拌混合される加
工液の量を■とすると、V=as       ・・・
・・(1)として表せることが知られている。ここで、
aは定数であって、Sは関数z  (Bを運動開始時刻
tBから運動終了1Eまで積分した値であって、この値
は、 1゜ S=/   β (t)dt・・・・(2)1m として表せる値である。ここで、第2図(a)に示され
るグラフは、 S ” St 十Sz + Sol  ・・・・・(3
)となり、第2図(b)のグラフは、 5=S3    ・・・・・・・・・(4)となること
がわかる。即ち、このように構成された装置においては
、1回の近接開離運動により攪拌混合される加工液量■
は、従来装置に比べて、a  (sr  +82)だけ
多くなり、結果的に加工屑の排出効率が改善されること
になる。
また、加工用電極4に加わる正圧、負圧は一般に電極4
の移動速度Vに比例することが知られている。また、こ
の装置によれば、βく!1の範囲では 速度が通常速度
■1より遅い速度V2に設定されるため、従来装置に比
べて電極4に加わる正圧、負圧も軽減されることになる
。従って、極細電極を用いた加工においても、電極の歪
発生が軽減されることになる。更に、外部より入力した
V、、V4の値を用いると、第3図で示すように、S 
”’ St  + S2 + S3 + S4 + S
Sとして示されるグラフとなる。即ち、V3.V4を用
いた加工では、1回の近接開離運動によって攪拌混合さ
れる加工液量■は、速度V、、Vzの場合と較べてa 
 (S4 +3. )だけ多くなり、結果的に加工屑の
排出効率の改善がなされることになる。一方、この様な
ジャンプ運動を速度■、。
■2によって行った場合と同一の時間(14−11)の
間で行われるため、初速度V4における正圧、負圧の増
大は避けられない。従って、速度の外部入力指令により
最も加工に適したジャンプ運動を行わせることが可能に
なる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、放電加工装置に近接
開離運動の速度を変える速度可変装置を設けて、外部か
ら速度可変装置へその速度の最適値を入力することが可
能と成るようにしたものであるために、加工屑の排出効
率の向上および電極に加わる正圧、負圧の低減を図るこ
とが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による放電加工装置の構成
図、第2図(a)は第1図に示す放電加工装置の動作を
示すグラフ、第2図(b)は従来の放電加工装置の動作
を示すグラフ、第3図は外部からジャンプ速度を入力し
た場合の動作を示すグラフ、第4図は従来の放電加工装
置の構成図である。 1は非加工物、4は加工用電極、7はテーブル、10は
Z軸駆動モータ、12は加工用電源、15は加工制御手
段、16は近接開離手段、17は速度可変装置。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。 代理人  大 岩 増 雄 (外2名)第2図 (a) Ot+  ”t   ts  ta 暇t (b) Ots    Lh 暇を 第3図 Q  tl  tz   tz  La1I欄t 手続補正書1発) 昭和  年  月  日 特許庁長官殿             62 8 2
62、発明の名称 放電加工装置 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 代表者志岐守哉 4、代理人 住 所    東京都千代田区丸の内二丁目2番3号三
菱電機株式会社内 5、補正の対象 (1)明細書全文 6、補正の内容 (1)明細書全文を別紙の通り補正する。 7、添付書類 (1)補正後の明細書全文を記載した書面  1通明 
   細    書 1、発明の名称 放電加工装置 2、特許請求の範囲 (1)加工用電極と、被加工物をX、Y平面内で移動さ
せるテーブルと、前記加工用電極と前記被加工物との間
に所定の電圧を印加する加工用電源と、前記被加工用電
極を前記X、Y平面に対して垂直なZ方向に移動させる
Z軸駆動手段と、前記加工用電極が前記被加工物上に所
定の加工経路を形成するように前記テーブルおよび前記
Z軸駆動手段を制御する加工制御手段と、前記加工用電
極が前記被加工物に対して近接開離運動を行うように前
記テーブルおよび前記Z軸駆動手段を制御する近接開離
運動制御手段とを備える放電加工装置において、前記近
接開離運動制御手段に近接開離運動の速度を変える速度
可変装置を設け、前記近接開離運動の速度を外部から入
力指令することを可能としたことを特徴とする放電加工
装置。 (2)速度可変装置は、近接運動においては加工用電極
が被加工物に所定距離以上近接すると減速し、開離運動
においては加工用電極が亜加工物から所定距離以上開離
すると減速するように速度を変えることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の放電加工装置。 (3)速度可変装置は、近接運動において加工用電極が
被加工物に所定距離以上近接すると外部から入力指令さ
れる速度に減速し、開離運動において加工用電極が被加
工物から所定距離以上開離すると外部から入力指令され
る速度に減速するように速度を変えることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の放電加工装置。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 この発明は放電加工装置に関し、特に加工用電極を被加
工物に対して近接開離運動させながら加工を行う放電加
工装置に関するものでる。 〔従来の技術〕 第4図は、従来の一般的な放電加工装置を示す構成図で
ある。同図において、1は被加工物であって、加工槽2
内に蓄えられた絶縁性の加工液3の中で加工用電極4に
対向する状態で配置されている。そして、この加工液3
は、加工槽2から管路51を介してタンク5へ戻されて
一旦蓄えられた後、ポンプPによりノズル6から被加工
物1と加工用電極4との隙間に噴出されるようになって
いる。また、被加工物1と加工用電極4との間の相対運
動は、被加工物1を載せているテーブル7の平面移動と
加工用電極4の上下移動または回転運動により行われる
。すなわち、テーブル7はX軸駆動モータ8とX軸駆動
モータ9によって平面的に移動される。また、加工用電
極4の上下移動はZ軸駆動モータ10により行われ、加
工用電極4の回転は軸駆動モータエ1により行われる。 このように構成されることにより、被加工物lと電極4
との相対運動が三次元の運動となる。 また、被加工物1と電極4に電気エネルギーを供給する
加工用電源12は、例えば直流電源E。 スイッチング素子Tr、コンデンサC9充電抵抗Reお
よびスイッチング素子Trの制御回路13とによって構
成されている。14は上記各軸駆動モータ8,9,10
.11の駆動等を制御する制御装置であって、例えばN
C(数値制御B)装置。 倣い装置あるいは電子計算機等が使用される。 次に、動作について説明する。制御装置14は前述した
ように、各軸駆動モータ8,9,10゜11を介してテ
ーブル7とZ軸駆動モータ10とを制御する。そして、
この場合における制御は、加工制御と近接開離運動制御
の2通りである。ここで、加工制御は電極4が被加工物
1上に所定の加工経路を形成するような加工本来の制御
を行うものであって、この制御によって電極4は加工の
進行に追従して被加工物1との間隙が常に一定となるよ
うにサーボ送りによって制御されることになる。 これに対して、近接開離運動制御は、いわゆる「ジャン
プ」を行うための制御であって、この制御によって加工
用電極4は被加工物1に対して常に近接と開離を繰り返
す往復運動を行うことになる。そして、このジャンプ運
動は、加工間隙に発生ずる加工屑をポンプ作用によって
間隙から排除する効果と、加工間隙に介在する加工屑を
撹拌作用によって間隙の加工液中に均一に混合分布させ
る効果とを有し、これによって円滑な加工を可能にする
。また、この近接開離運動は、加工間隔の加工状態に応
じて一定周期で連続して行ったり、あるいは間欠的に行
ったりする。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の放電加工装置は以上のように構成されているので
、加工穴が深くなるに伴って、近接開離運動により加工
用電極4および被加工物1に加わる正圧、負圧が増大し
て、加工屑の排出効果が低下してしまう。また、近接開
離運動を頻繁に繰り返すと、加工速度が低下する弊害を
招くことになる。更に、電極4に加わる正圧、負圧が大
きいと、次第に電極4に歪が生じ、これに伴って頻繁に
電極4を交換しなければならなくなる。そして、このよ
うな問題は、特に細い電極を使用して細い加工穴を加工
する場合に著しくなる。 この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、加工屑の排出効率を向上させ、かつ電極に
加わる正圧、負圧を軽減することが出来るとともに、ジ
ャンプ速度を外部入力によって変更することが可能な装
置を得ることを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明に係る放電加工装置は、加工用電極と被加工物
をX、Y平面内で移動させるテーブルと、加工用電極と
被加工物との間に所定の電圧を印加する加工用電源と、
加工用電極をZ軸方向に移動させるZ軸駆動手段と、加
工用電極が加工経路上を動くようにテーブルおよびZ軸
駆動手段を制御する加工制御手段と、加工用電極が被加
工物に対して近接開離運動を行うようにテーブルおよび
Z軸駆動手段を制御する近接開離運動制御手段とを備え
る放電加工装置において、近接開離制御手段に近接開離
運動の速度を変える速度可変装置を設け、この速度可変
装置へその速度を外部から入力指令することを可能にし
たものである。 〔作用〕 この発明においては、近接開離運動の速度を変える速度
可変装置を設けたものであるために、−近接動作あるい
は一開離動作中に動作速度を変えることが可能になる。 また、外部からの入力指令によって、その動作速度の変
更が可能になる。この結果、従来装置ではこれらの動作
速度は常に一定であった為に、加工屑の排出効率の低下
および電極に加わる正圧、負圧の増加という弊害が生じ
ていたが、この発明による装置では動作速度を変化させ
、その速度の最適値を外部から入力指令することにより
、排出効率および正圧、負圧を最適値に調節することが
可能になる。 〔発明の実施例〕 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図はこの発明による放電加工装置の一実施例を示す概略
構成図であって、第4図と同一部分は同記号を用いて示
すことにより、同一部分の重複説明を省略しである。同
図において、この放電加工装置が特徴とする部分は、制
御装置14に加工制御手段15と近接開離運動制御手段
16とを設けるとともに、この近接開離運動制御手段1
6に速度可変装置17を設け、更にこの速度可変装置1
7に速度の最適値を与える外部入力装置19を設けたこ
とである。そして、加工制御手段15の出力する制御信
号および近接開離運動制御手段16が出力する制御信号
は、マルチプレクサ18によって重畳されることにより
、制御装置14の出力として各軸駆動モータ8,9,1
0.11に供給される。 速度可変装置17は、加工用電極4の近接運動および開
離運動の速度が最適になるような速度の可変制御を行う
ことができるが、外部からその加工に適した値が与えら
れた場合は、その値に優先対応して速度の可変制御を行
う。 このような最適制御の一例としては、近接運動において
電極4が被加工物1に所定距離以上近接すると減速し、
開離運動においては加工用電極4が被加工物1から所定
距離以上開離すると増速するような制御である。 第2図(a)はこのような運動を示すグラフであって、
横軸に時間tを示し、縦軸に加工用電極4と被加工物1
との距離lを示している。また、距離基準値として、I
!+、I2tからなる2種の基準値が設けられている。 ここで、距離尼、は運動速度の切り換えを行うための基
準となる距離であって、2≧f!、□の範囲では通常速
度V1によって電極4を移動させ、p<p2の範囲では
通常速度■、より遅い速度■2によって電極4を移動さ
せる。 また、距離!、は現加工状態における最小接近
距離を示し、電極4がこれ以上被加工物1に接近しない
ように制御する。 ここで示した通常速度■、および通常速度■1より遅い
速度V2は、速度可変装置17により算出された最適値
であるが、加工用電極4の形状および必要な面粗さ等の
放電加工における種々の要因により必要となる速度であ
って、一定値とは成らない値である。従って、速度入力
装置19により速度■1の代わりに速度■3を与え、速
度■2の代わりに■4をそれぞれ与えることとする。そ
して、これらの値■、〜■4は、V、 >V3 、  
V2く■4であるとする。 次に、時刻tIにおいて近接開離運動が開始され、時刻
t4において終了したものとすると、先ず時刻1.Iか
ら始まる開離運動は速度■2で行われ、l=1.となっ
た時刻t2において速度V。 に変換される。続いて往復運動の折り返し点Pを経て近
接運動となるが、速度■、はそのまま保持される(ここ
では速度の符号は考慮しないことにする。)。そして、
l=2.となった時刻t2において速度■1が速度■2
に変換されて時刻t4に達する。つずいて、往復運動の
折り返し点Pを経て近接運動となるが、速度■、はその
まま保持される(ここでは、速度の符号は考慮しない)
。 そして、f=ffi、となった時刻t3において、速度
が■2に変換されることにより時刻t4においてl=1
□に達する。即ち、距離が2Iより遠い範囲では従来装
置の運動速度と同様の速度■1によって運動を行わせ、
距離が2.より近い範囲では従来装置の運動速度■2に
よって運動を行わせることになる。これに対して従来装
置における運動は、第2図(b)に示すように、時刻t
、〜L6の期間にわたって一定速度■、によって運動す
ることになる。 ここで、加工屑の排出効果に関して両者を比較して見る
と、一般に1回の近接開離運動により撹拌混合される加
工液の量をVとすると、V=as       ・・・
・・(1)として表せることが知られている。ここで、
aは定数であって、Sは関数2(t)を運動開始時刻t
8から運動終了tEまで積分した値であって、この値は
、 S=/   ffi (t)dt・・・・(2)として
表せる値である。ここで、第2図(a)に示されるグラ
フは、 S=S+ +s、+S:l  ・・・・・(3)となり
、第2図(b)のグラフは、 S=S、    ・・・・・・・・・(4)となること
がわかる。即ち、このように構成された装置においては
、1回の近接開離運動により撹拌混合される加工液量■
は、従来装置に比べて、a (S、+S、)だけ多くな
り、結果的に加工屑の排出効率が改善されることになる
。 また、加工用電極4に加わる正圧、負圧は一般に電極4
の移動速度■に比例することが知られている。また、こ
の装置によれば、2く2.の範囲では 速度が通常速度
■、より遅い速度■2に設定されるため、従来装置に比
べて電極4に加わる正圧、負圧も軽減されることになる
。従って、極細電極を用いた加工においても、電極の歪
発生が軽減されることになる。更に、外部より入力した
V、、V4の値を用いると、第3図で示すように、S=
S+ +Sz +Sx +Sa 十Ssとして示される
グラフとなる。即ち、V、、V。 を用いた加工では、1回の近接開離運動によって撹拌混
合される加工液1vは、速度V、、V2の場合と較べて
a (S4 +Ss )だけ多くなり、結果的に加工屑
の排出効率の改善がなされることになる。一方、この様
なジャンプ運動を速度■1゜v2によって行った場合と
同一の時間(t4−t1)の間で行われるため、初速度
■4における正圧、負圧の増大は避けられない。従って
、速度の外部入力指令により最も加工に適したジャンプ
運動を行わせることが可能になる。 〔発明の効果〕 以上のように、この発明によれば、放電加工装置に近接
開離運動の速度を変える速度可変装置を設けて、外部か
ら速度可変装置へその速度の最適値を入力することが可
能と成るようにしたものであるために、加工屑の排出効
率の向上および電極に加わる正圧、負圧の低減を図るこ
とが出来る効果がある。 4、図面の簡単な説明 第1図はこの発明の一実施例による放電加工装置の構成
図、第2図(a)は第1図に示す放電加工装置の動作を
示すグラフ、第2図(b)は従来の放電加工装置の動作
を示すグラフ、第3図は外部からジャンプ速度を入力し
た場合の動作を示すグラフ、第4図は従来の放電加工装
置の構成図である。 1は被加工物、4は加工用電極、7はテーブル、10は
Z軸駆動モータ、12は加工用電源、15は加工制御手
段、16は近接開離手段、17は速度可変装置。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)加工用電極と、非加工物をX、Y平面内で移動さ
    せるテーブルと、前記加工用電極と前記非加工物との間
    に所定の電圧を印加する加工用電源と、前記非加工用電
    極を前記X、Y平面に対して垂直なZ方向に移動させる
    Z軸移動手段と、前記加工用電極が前記非加工物上に所
    定の加工経路を形成するように前記テーブルおよび前記
    Z軸駆動手段を制御する加工制御手段と、前記加工用電
    極が前記非加工物に対して近接開離運動を行うように前
    記テーブルおよび前記Z軸駆動手段を制御する近接開離
    運動制御手段とを備える放電加工装置において、前記近
    接開離運動制御手段に近接開離運動の速度を変える速度
    可変装置を設け、前記近接開離運動の速度を外部から入
    力指令することを可能としたことを特徴とする放電加工
    装置。
  2. (2)速度可変装置は、近接運動においては加工用電極
    が非加工物に所定距離以上近接すると減速し、開離運動
    においては加工用電極が非加工物から所定距離以上開離
    すると減速するように速度を変えることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の放電加工装置。
  3. (3)速度可変装置は、近接運動において加工用電極が
    非加工物に所定距離以上近接すると外部から入力指令さ
    れる速度に減速し、開離運動において加工用電極が非加
    工物から所定距離以上開離すると外部から入力指令され
    る速度に減速するように速度を変えることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の放電加工装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6979795B1 (en) * 2005-03-18 2005-12-27 Sodick Co., Ltd. Sinker electric discharge machine jump control device

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS598498A (ja) * 1982-07-07 1984-01-17 Oki Electric Ind Co Ltd 駆動制御装置の負荷駆動線切離し方式

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