JPS63125662A - Ta系非晶質合金薄膜の製造方法 - Google Patents

Ta系非晶質合金薄膜の製造方法

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JPS63125662A
JPS63125662A JP27017886A JP27017886A JPS63125662A JP S63125662 A JPS63125662 A JP S63125662A JP 27017886 A JP27017886 A JP 27017886A JP 27017886 A JP27017886 A JP 27017886A JP S63125662 A JPS63125662 A JP S63125662A
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sputtering
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務 吉武
Yoshimi Kubo
佳実 久保
Hitoshi Igarashi
五十嵐 等
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高い結晶化温度を有する非晶質合金の製造方法
に関するものである。
(従来の技術) 近年、各種の非晶質材料が開発され、金属材料の分野に
おいて、多くの注目を集めている。これらの合金は、従
来の結晶合金とは異なり、結晶構造を持たない合金であ
り、その性質も従来の金属材料にはみられないものが多
く、機械的性質、耐摩耗性、耐食性、軟磁性、電気的性
質などに優れているため、結晶質金属に代わりうる材料
として、各種の用途開発が行われ、さらに、その用途に
適した材料開発も行われている。これらの合金は、従来
、一般に、単ロール法等の液体急冷法によって作製され
ている。
(発明が解決しようとする問題点) 非晶質合金の最大の問題点は、熱的に不安定な点にある
。これは非晶質状態が熱力学的に非平衡な準安定状態で
あるということに由来するもので、非晶質合金の宿命と
もいえることである。即ち、非晶質合金は、一般に、そ
れぞれ特有の結晶化温度を有し、その温度を越えるとよ
り熱的に安定な結晶合金に変化してしまい、非晶質状態
のときにみられた優れた緒特性が全て失われてしまうの
である。この結晶化温度は、材料によって異なるが、一
般に、絶対温度で測定した融点の0.4〜0゜6倍程度
の値をとることが知られている。従って、結晶化温度の
高い合金を得るためには、融点の高い合金を非晶質化し
なければならない。
Ta−B合金は、融点が約23008C以上ときわめて
高い。このため液体急冷法によって作製されたTa−B
系非晶質合金は、その結晶化温度が 800°C〜960°Cと非常に高く、非晶質合金の問
題点を大幅に改善することが可能となった(特願昭61
−012385号)。さらに、このTa−B系非晶質合
金は、一般の非晶質合金に特有の高強度、高硬度などの
優れた機械的性質を有しているために、例えば、耐摩耗
性材料、および、温度上昇を伴う電極用材料などへの応
用が考えられる。
しかしながら、液体急冷法によって作製されるTa−B
系非晶質合金は、その形状が幅数mm〜数cmのリボン
状であるために、広い面積を有する非晶質合金を得るこ
とができないという問題点があった。さらに、ある物質
の上に、前記非晶質合金を薄膜状で形成することも、従
来の液体急冷法ではできなかった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決して、高
い結晶化温度を有し、かつ、機械的特性、耐食性等にす
ぐれたTa系非晶質合金薄膜の製造方法を提供すること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、Tal −xBxなる式で表され、x=0.
1−0゜4である合金を、ターゲット物質にイオンを衝
突させ、前記ターゲット物質をガス状態で飛び出させる
ことにより、基板上に薄膜を形成することによって、非
晶質化することを特徴とするTa系非晶質合金薄膜の製
造方法である。
(作用) Ta−B系合金では、後に実施例で示すように、Taが
60at%〜90at%の組成範囲で、非晶質合金がで
きることを本発明者は見いだした。この組成範囲をはず
れると非晶質構造がほとんどみられなくなり、非晶質合
金に特徴的な優れた特性がすべて消失してしまう。これ
らの非晶質合金の結晶化温度は、その融点の高さに対応
して、いずれも800°C以上という高い値である。ま
た、これらの非晶質合金の機械的特性は、非晶質合金に
一般にみちれるように、高強度かつ高硬度である。また
、耐食性においても、Taのすぐれた耐食性に匹敵する
ほどの耐食性を有している。
本発明による製造方法は、アルゴンガス等の気体原子ま
たは分子を高電界または高周波電界中でイオン化し、さ
らに電界によって加速することにより、ターゲット表面
に衝突させて、ターゲット物質をターゲット表面からた
たき出して、基板上に薄膜を形成するため、大面積で、
かつ、均質な合金薄膜を形成することが出来る。
また、ターゲット物質としては、目的組成のTa−B合
金、あるいは、TとBを適当な面積比で組み合わせた複
合物質を利用する。このため、得られる合金薄膜の組成
は、ターゲット合金の組成を変化させることにより、ま
た、複合物質の面積比を適当に変化させることにより、
容易に変化させることが出来るため、目的とする相、成
の非晶質合金薄膜を容易に得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。第
1図に、本発明のTa系非晶質合金薄膜を作製する装置
の一例を示す。第1図に示す装置は高周波二極マグネト
ロンスパッタ装置であり、図において、1はターゲット
、2は基板である。ターゲット1は本実施例において、
複合ターゲットを用いた。即ち、直径100mm、厚さ
5mmのTaターゲットノウエに、−辺10mmの正方
形で厚さ1mmのBの板を適当な枚数だけおいた。Ta
上において、Bの板は、なるべく均一に分布するように
設定した。Bの枚数を変化させることにより、得られる
合金薄膜の組成を変化させた。基板2には、長さ50m
m、幅25mmで厚さ0.2mmのガラスを用いた。
薄膜作成に際しては、最初にバルブ5を開いて、真空チ
ャンバー3を真空ポンプ4によって、1O−7Torr
台の真空まで排気する。この後、バリアプルリークバル
ブ6を開いて、アルゴンガス導入管7よりアルゴンガス
を1O−3Torr台になるまで導入する。この状態で
高周波電源8の電源を入れることにより、スパッタを開
始させる。投入電力は500Wとした。このとき、ター
ゲット1は、冷却水導入管10によって水冷されている
。また、基板2は、液体窒素導入管11によって導入さ
れた液体窒素12によって、室温以下に冷却されている
。これは、Ta系合金薄膜を非晶質化するためには、水
、液体窒素等の冷媒で基板を冷却する必要があるためで
ある。基板温度を熱電対14を通して、温度計15によ
って測定すると、−180°Cまで冷却されていること
がわかった。スパッタの最初の1時間は、シャッター9
を閉じて、プレスパツタを行った。本スパッタ装置は、
ターゲットの裏側に、永久磁石13が取り付けられてお
り、これがターゲット表面に作る磁場によって、高速ス
パッタが行えるようになっている。プレスパツタ終了後
、シャッター9を開いて、基板上に薄膜を作製した。薄
膜作製は、1時間行った。得られた薄膜の厚さは、5p
m程度であった。
得られたTa−B合金薄膜の構造をX線回折法によって
評価した。その結果、薄膜の組成でTaが60at%〜
90at%の組成範囲では、いずれの薄膜も結晶による
鋭い回折ピークはみられず、ブロードなハローパターン
が得られたことから、非晶質合金薄膜が得られたことが
確認された。第1表に、示差熱分析で測定したこれらの
試料の結晶化温度を示す。いずれも800°C以上の高
い結晶化温度を示している。また、これらの試料の機械
的特性は、ビッカース硬度が800〜1500の範囲で
あるという優れた性質を示した。さらに、これらの試料
は濃塩酸、濃硝酸、濃硫酸、濃王水の中に一日放置して
も何ら腐食された様子は見られず、重量変化も認めら第
1表 なお、本実施例では、高周波二極マグネトロンスパッタ
装置によるTa系非晶質合金薄膜の製造方法を紹介した
が、非晶質薄膜を作製する際に、他のスパッタ方法、即
ち、通常の直流二極スパッタ法、高周波二極スパッタ法
、三極あるいは四極スパッタ法、バイアススパッタ法、
イオンビームスパッタ法、反応性スパッタ法等を利用し
てもさしつかえない。
(発明の効果) (つ) 以上詳細に説明したように、本発明によるTa系非晶質
合金薄膜の製造方法は高い結晶化温度を有し、かつ、機
械的特性、耐食性等にすぐれた非晶質合金薄膜が容易に
えちれ、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のTa系非晶質合金薄膜を作製する装
置の一例を示す図である。図において、1はターゲット
、2は基板、3はチャンバー、4は真空ポンプ、5は真
空バルブ、6はバリアプルリークバルブ、7はアルゴン
ガス導入管、8は高周波電源、9はシャッター、10は
ターゲット用冷却水導入管、11は基板冷却用液体窒素
導入管、12は液体窒素、13は永久磁石、14は熱電
対、15は温度計である。 V

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. Ta_1_−_xB_xなる式で表され、x=0.1〜
    0.4である組成の合金を、ターゲット物質にイオンを
    衝突させ、前記ターゲット物質をガス状態で飛び出させ
    ることにより、基板上に薄膜を形成するスパッタ装置を
    用いて、非晶質化させることを特徴とするTa系非晶質
    合金薄膜の製造方法。
JP27017886A 1986-11-12 1986-11-12 Ta系非晶質合金薄膜の製造方法 Granted JPS63125662A (ja)

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JPH0581667B2 JPH0581667B2 (ja) 1993-11-15

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