JPS63122470A - 降下装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は例えば火災時における高層ビルからの脱出や
高所作業などに使用する降下装置、特にその降下の安全
性の向上に関するものである。

［従来の技術］ 高所作業において作業者の安全を確保するために命綱は
必携のものであり、従来、この命綱として一端を作業者
の腰のバンドに、他端を近傍の安全な固定箇所に引っ掛
ける、単なるローブが使用されていた。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記のような従来の命綱では、ロープ長を短くすると作
業者は安全になるが、作業が困難になり、また、ロープ
長を長くすれば作業がし易くなるが、落下した際９衝軍
が大きく危険であり、しかも、落下した場合は宙吊にな
り、他の者の助力なしには地上に下りることができない
という問題点かあフた。

この発明は、かかる問題点を解決するためになされたも
ので、高所から一定の低速度で安全に降下することがで
きる降下装置を得ることを目的とする。

ｃ問題点を解決するための手段］ この発明に係る降下装置は、内部に粘弾性物質を収納し
た回転ドラムと、該回転ドラムの中心部を貫通して取り
付けられているシャフトと、該回転ドラムに巻き付けら
れたワイヤと、該回転ドラム内で該シャフトに取り付け
られた羽根又はディスクとからなるものである。

［作用］ この発明においては、羽根又はディスクが粘弾性物質に
よって回転ドラムの回転を緩衝するから、ワイヤに荷重
が掛った場合、そのワイヤは徐々に降下する。

［実施例コ 第１図はこの発明の一実施例を示す斜視図、第２図は第
１図のＩＩ　−１１矢視断面図であり、図において（１
）は回転ドラム、（２）はこの回転ドラムの中心部を貫
通して取り付けられているシャフト、（３）は回転ドラ
ムに巻き付けられたワイヤ、（３ａ）はこのワイヤの先
端部、（４）は回転ドラム（１）内に収納された粘弾性
物質、（５）は回転ドラム（１）内でシャフト（２）に
取り付けられた羽根（第３図参照）、（６）はシャフト
に連結された吊り金具である。ワイヤ（３）の基端部は
回軸ドラム（１）に固着され、他端部は連結のためリン
グ状に形成されている。ここで、粘弾性物質（４）とし
ては、常温で粘性係数η＝１０２〜１０　’　Ｐｏ１ｓ
ｅ程度の粘性を有する物質、例えばシリコンオイルピッ
チ、アスファルトなどを使用することができる。

上記のように構成された降下装置（７）は、第４図に示
すような固定箇所（８）に取り付け、降下装置（７）の
ワイヤ（３）の先端部（３ａ）に命綱（９）の一端部を
掛け、命綱（９）の他端部を作業者の腰に掛けて使用す
る。命綱（９）は衝動を緩和させるために弾力性に富む
ものが望ましい。

作業者がワイヤ（３）に体重を掛け、ワイヤ（３）の先
端部（３ａ）に引張力が作用した場合、回転ドラム（１
）に回転力を与えるが、シャフト（２）に取り付けられ
た羽根（５）を介して回転ドラム（１）内の粘弾性物質
（４）の抵抗に合うが、若しワイヤの先端部（３ａ）に
作用する引張力が瞬間的かつ衝撃なものであれば、粘弾
性物質（４）は弾性体として挙動し、回転ドラム（１）
は回転しないが、ワイヤ（３）の先端部（３ａ）に作用
する引張力が永続的な一定の荷重であれば、粘弾性物質
（４）は粘性体として挙動し、回転ドラム（１）は徐々
に回転し、ワイヤ（３）は徐々に降下する。

本装置を使用して高所の作業者が誤フて落下した場合、
最初は命綱（９）の長さだけ落下して一旦弾力的に停止
しく万一、失神したとしても）、その後、本装置に作業
者の体重が作用し、他人の助力無しに一定の低速度で、
地上まで安全に降下できることになる。本装置から繰り
出されたワイヤ（３）は、回軸ドラム（１）に適当な永
続的トルクを与えることにより巻き戻すことができる。

なお、上記実施例では羽根（５）によって回軸ドラム（
１）の回転力、すなわち、ワイヤの降下速度を緩衝させ
ているが、第５図に示すように、この羽根（５）をディ
スク（１０）に変えても同様の動作を期待できる。

ところで上記説明では、この発明を高所の作業者の安全
のために利用する場合について述べたが、その他、高層
ビルの火災時の緊急脱出用にも利用できることはいうま
でもない。

［発明の効果］ この発明は以上説明したとおり、粘弾性物質によってワ
イヤの降下速度が一定になるようにしたので、高所の人
が、他人の助力無しに一定の低速度で地上まで安全に降
下することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す斜視図、第２図は第
１図のＩＩ　−ＩＩ矢視断面図、第３図はこの発明で使
用している羽根の斜視図、第４図はこの発明の装置の使
用状態を示す説明図、第５図はこの発明の他の実施例を
示す斜視図、第６図は第５図のＶｌ　−Ｖｌ矢視断面図
である。 図において、（１）は回転ドラム、（２）はシャフト、
（３）はワイヤ、（４）は粘弾性物質、（５）は羽根、
（１０）ディスクである。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。 代理人　弁理士　佐　藤　正　年 ！二回′＠ド゛７ム ２：′Ｊイフト ３；　ワイヤ ３ａ：ワイヤの光頑怖唱ｐ ４ニス引り１轡箋或ｒ育 ５：可１万灸 ６：ン６す４−Ｊ（ 第６図 に回転ドフム ２ｔシイフト ３；ツイヤ ４：も弾Ｉ避物Ｔ ６−　吊り４ト、；１し ０；デ°イスフィ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 内部に粘弾性物質を収納した回転ドラムと、該回転ドラ
   ムを貫通して取り付けられているシャフトと、該回転ド
   ラムに巻き付けられたワイヤと、該回転ドラム内で該シ
   ャフトに取り付けられた羽根又はディスクとからなる降
   下装置。