JPS63120195A - 紙塗被材料 - Google Patents

紙塗被材料

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JPS63120195A
JPS63120195A JP26240486A JP26240486A JPS63120195A JP S63120195 A JPS63120195 A JP S63120195A JP 26240486 A JP26240486 A JP 26240486A JP 26240486 A JP26240486 A JP 26240486A JP S63120195 A JPS63120195 A JP S63120195A
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JP
Japan
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coating material
weight
paper
group
hydrogen atom
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JP26240486A
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Inventor
輝久 黒木
宮崎 一夫
伊藤 章生
大美賀 広芳
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、塗被紙に撥水性を付与し、耐水強度を顕著に
向上させろ紙塗被材料に関し、更に詳しくは、紙および
板紙(以下、これらを単に「紙」と略記する)への塗布
および含浸性に優れ、撥水性を付与し、耐水強度を向上
させ、かつ塗被紙の乾燥時の強度を向上し、光沢を改善
する紙塗被材料に関するものである。特に、本発明の塗
被材料を用いれば、撥水(耐水)段ボールに好適な紙を
提供することができる。
[従来の技術および解決しようとする開運点]従来、紙
の乾燥時の強度(以下「常態強度」という)および湿潤
時の強度(以下「耐湿強度」という)を向上させる手段
として、サイズ剤または紙力増強剤を加えるか、あるい
は、ワックス、アクリルエマルションおよび尿素樹脂、
メラミン樹脂、フェノール樹脂等のホルムアルデヒド縮
合系熱硬化樹脂を含浸させる方法が試みら九ている。
ところが、サイズ剤または紙力増強剤の添加による耐湿
強度の向上効果には一定の限界があり、ある程度以上添
加しても効果はそれ以上増大しなくなる。
また、ワックスやアクリルエマルションを含浸させる方
法では、塗被紙へのワックスや樹脂の浸透が十分でなく
、耐湿強度は向上するが、常態強度を向上させることは
困難であった。
このような問題点を改良するために共役ジエン系重合体
の変性物が提案されていおり、ある程度の常態強度の改
善はされているが、未だ十分ではない。
更に、前述のホルムアルデヒド縮合系熱硬化性樹脂を含
浸させた後加熱硬化する方法では、紙へ樹脂は十分に浸
透し常態強度は向上するが、得られた含浸紙は脆く、紙
に特有な柔軟性を損なうという欠点があり、このために
耐湿強度も不十分なものであった。
そこで本発明者らは、上記のような欠点を解決すること
を目的として種々検討した結果、塗被紙に任意の量を塗
布あるいは含浸させることが可能で、少量の塗布または
含浸で撥水性があり、耐湿強度および常態強度を顕著に
向上することができ、しかも、塗被材料は光沢に優れ、
紙本来の柔軟さを損なわないという利点をも有している
新規な紙塗被材料を見出すに至った。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点は、本発明によれば、(A)水溶液中または
水分散液中において下記一般式:(式中、R1は水素原
子、ハロゲン原子、または炭素数1〜8の有機残基;R
2,R,およびR4は互いに同一または相異なる炭素数
1〜20の有機残基;Xは水素原子または結合を表わし
、Xか結合である場合には、R1に付着する炭素原子お
よび該炭素原子に隣接した水素原子を付着する炭素原子
は、共に主鎖の一部を形成することができる)で示され
る塩基性基および酸性基の両性基を重合体100g当り
0.05〜0.5モルの割合で含有する数平均分子量3
00〜ao、oooである、ブタジェンまたはイソプレ
ンの重合体、または50重量%以下の共重合成分を含有
するブタジェンもしくはイソプレンの共重合体、あるい
はこれらの混合物の水溶液または水分散液中で、ラジカ
ル重合性ビニルモノマーを、ラジカル重合開始剤の存在
下に重合させて得た皮膜形成物質を、固形分換算で10
0重量部、および(B)ホルムアルデヒド縮合系熱硬化
性樹脂5〜500重量部からなる紙塗被材料によって解
決される。
本発明で言う成分(A)における塩基性基および酸性基
の両性基を有する共役ジエン重合体は、(a)分子量3
00〜so、oooのブタジェンまたはイソプレンのホ
モ重合体または50重量%以下の共重合成分を含有する
共重合体またはこれらの混合物であって、該共役ジエン
重合体および/または共重合体に炭素−炭素結合により
結合している酸基よりなり、該酸基は、一般式:%式%
[] (式中、R1およびXは前記の通り)で示される基であ
る重合体に、 (b)一般式 (式中、R2,R3およびR4は互いに同一または相異
なる炭素数1〜20の有機残基を表わす)で示されるヒ
ドロキシル基と三級アミノ基を有する化合物を半エステ
ル化反応させることにより得られる。
本発明で用いるブタジェンまたはイソプレンの重合体お
よび共重合体は、300〜80,000の数平均分子量
を有し、常温で液体または半固体のものである。共重合
体は50重1%までの共重合成分を含有するものとする
使用し得る共重合成分の例は、2,3−ジメチルブタジ
ェンおよびピペリレンのような共役ジオレフィン、エチ
レン性不飽和結合を有す芭ビニルモノマー、殊に、イソ
ブチレン、ジイソブチレン、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼンのような脂肪
族または芳香族ビニルモノマーである。ブタジェンとイ
ンブレンの共重合体も使用され得る。
ブタジェンまたはイソプレンの重合体およびこわらの共
重合体、ならびに上に例示したような共重合成分を共重
合した共重合体の2種以上の混合物も使用することがで
きる。
上記の重合体または共重合体は従来公知の方法で製造さ
れる。すなわち、ナトリウム、リチウムなとのアルカリ
金属または有機アルカリ金属化合物を媒体として、ブタ
ジェンまたはイソプレンに対して50重量%以下の量の
、芳香族ビニルモノマー、例えば、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンまたはジビニルベンゼンと
を、0℃〜100℃の温度でアニオン重合させる方法か
代表的な製造方法である。この場合、分子量を制御し、
ケル分などの少ない淡色の低重合体を作るためにはベン
ジルナトリウムのような有機アルカリ金属化合物を触媒
とし、アルキルアリール基を有する化合物、例えばトル
エンを連鎖移動剤とする連鎖移動重合法(米国特許第3
.789,090号)、あるいはテトラヒドロフラン溶
媒中でナフタリンのような多環芳香族化合物を活性剤と
し、ナトリウムのようなアルカリ金属を触媒とするリビ
ング重合法(特公昭42−17485号、同43−27
432号)、あるいはトルエン、キシレンのような芳香
族炭化水素を溶媒とし、ナトリウムのような金属の分散
体を触媒とし、ジオキサンのようなエーテル類を添加し
て分子量を■制御する重合法(特公昭32−7446号
、同33−1245号、同34−10188−号)など
が好適な製造方法である。また、第8族金属、例えば、
コバルトまたはニッケルのアセチルアセトン化合物およ
びアルキルアルミニウムハロゲンを触媒とする配位アニ
オン重合によって製造される(特公昭45−507号、
同46−30300号)重合体も用いることができる。
あるいは、合成ゴム、天然ゴムの熱分解生成物も好まし
く使用できる。
本発明においては、上に例示したようにして調製したブ
タジェンまたはイソプレンの重合体あるいは共重合体を
、ナフテン酸金属塩などの乾燥剤の存在下で空気を吹込
み、部分酸化重合変性した重合物も使用できる。
また、上述したような重合体または共重合体を製孟する
際に、重合停止を行なう前に、二酸化炭素、水、アルコ
ール、有機酸等の含酸素化合物を添加することにより、
重合体末端に水酸基、カルボキシル基などの官能基を導
入した重合体または共重合体も使用することができる。
本発明で使用するブタジェンまたはイソプレンの重合体
または共重合体の好ましい分子量範囲は300〜so、
ooo、更に好ましくは500〜s、oooの範囲であ
り、共重合体の共重合成分の含存量は50重量%以下で
あり、その好ましい範囲は5〜30重量%、更に好まし
くは10〜25重量%の範囲である。
上記ブタジェンまたはイソプレンの重合体または50重
量%以下の共重合成分を含有する共重合体またはこれら
の混合物に、前記一般式[IIで示される酸基を導入す
る方法としては、約100〜300℃の温度で、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、シトラコン酸、無水シトラコン
酸などを付加させる従来公知の方法が利用できる(特公
昭46−11195号)。またこれらの付加反応を行な
う際、フェニレンジアミン類、ピロガロール類、ナフト
ール類等を系中に存在させ、ゲル化反応を防止する方法
(西独公開2,862,184号)も好ましく採用でき
る。
上記(I)式の酸基が導入された共役ジエン重合体(成
分a)に、首記式(II)で表わされるヒドロキシル基
と三級アミノ基を有する化合物(成分b)を半エステル
化反応させる。
本発明において使用される、前記一般式(II)で示さ
れるヒドロキシル基と三級アミノ基を存する化合物の例
は、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミンプロパ
ツール、ジメチルアミノブタノール、ジエチルアミノエ
タノール、ジエチルアミノプロパノール、ジエチルアミ
ンブタノールなどである。
上記の反応は、酸無水基と三級アミノ基を育するアルコ
ールとの半エステル化反応である。使用されるアルコー
ルアミン化合物の総量は、成分(a)の酸無水基(酸基
)に対して当モルの量で用いることが好ましいが、過剰
のアミン化合物を用いて反応後留去することも可能であ
る。また、酸無水基に対して当モル以下を用い、酸無水
基を残すこともできる。ヒドロキシル基と三級アミノ基
を有する化合物の量は、重合体100g当り、0.05
〜0.5モル、好ましくは(11〜0.25モルである
上記成分(a)の(I)を付加した重合体の、成分(b
)のヒドロキシル基と三級アミノ基を有する化合物によ
る半エステル化反応は、室温から200°C1好ましく
は50から150℃で実施される。
該半エステル化反応は溶剤の存在下でも非存在下でも行
なうことができる。半エステル化せしめられる成分(a
)の(I)を付加した重合体の粘度か低い場合には、溶
剤は使用しない方が好ましい。溶剤を使用する場合には
ベンゼン、トルエン、シクロヘキサン、キシレンなどの
炭化水素系溶媒、ジグライムなどのエーテル系溶剤など
成分(a)の(I)を付加した重合体と混合する溶剤を
使用することかできる。
このような反応により、重合体側鎖にエステル基と三級
アミノ基および酸性基の両性基の下記式(): を有する重合体が生成する。
このようにして製造した、上記塩基性基および酸性基を
有する重合体は、いわゆる両性イオン化合物であり、分
子内に塩基性基と酸性基を有しているため、低分子の中
和剤を加えなくとも十分安定に水に溶解あるいは分散す
ることができる。従って、低分子中和剤の飛散による水
溶液の不安定化などの欠点もなく、十分に広いpHの範
囲で水溶液は安定であるという特徴を有している。また
、アミン、アンモニアなとの低分子中和剤を使用しなく
てもよいので臭気が少ないという特徴もある。
上記の水澄化によって、下記式(■):(ここで、R1
からR4は餌記と同一である)で示される酸性基と塩基
性基の両性基が生成する。
上記式の両性基は共役ジエン重合体100g当り0.0
5〜0.5モルの範囲、好ましくは0.075〜0.1
50モルである。上記両性基の量か0.05モルより少
ない場合には水溶性が悪く、また0、5モルよりも多い
場合には、重合体の粘度が高粘度となり実用上使用し難
い。
本発明における成分(A)は、上記の塩基性基と酸性基
の両性基を有する重合体の水溶液に、ラジカル重合性ビ
ニルモノマーおよびラジカル重合開始剤を加え反応させ
ることにより製造される。
本発明において用いられるラジカル重合性ビニルモノマ
ーは、通常炭素数1〜24の化合物で、これらの例は一
般式(V): CH2=C−C0OR,a R6[Vl (ここでR5は水素原子あるいはメチル基を表わし、R
6は炭素数1〜20の有機残基を表わす)で示される化
合物、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メトキシブチル、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレートおよび/または一般式
(■)。
(R7)。
(nは1〜3の整数、R7は水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基あるいはビニル基あるいはハロゲン原子を
表わす)で示されるスチレンあるいはスチレン誘導体、
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ンおよびジビニルベンゼンであり、これらの2種以上を
用いることもできる。
上に例示したような、ラジカル重合性ビニルモノマーの
使用量は、先に述べたアミノ基および酸性基を有するブ
タジェンまたはイソプレン重合体または共重合体100
重量部に対して、好ましくは20〜500重量部、更に
好ましくは80〜200重量部である。
これらのラジカル重合性ビニルモノマーを、先に述べた
アミン基および酸性基を導入したブタジェンまたはイソ
プレン重合体または共重合体の水溶液中または水分散液
中で重合させる。この重合は、存機または無機のラジカ
ル重合開始剤の存在下に、反応温度20〜200℃、好
ましくは60〜100℃において有利に行なうことがで
きる。この際ラジカル重合性ビニルモノマーは、最初か
ら水溶液中に加えても良く、また反応の進行と同時に添
加しても良い。
ラジカル重合開始剤の例として有機化合物の開始剤とし
て、ヘンシイルバーオキサイド、キュメンハイドロパー
オキサイド、アゾイソブチロニトリル、ジターシャリブ
チルパーオキサイドなどであり、無機化合物の開始剤と
しては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウムなどが挙げられる。
このようにして、本発明における成分(A)の皮膜形成
物質が得られる。このものは、通常、非常に微細な粒子
をもつ水性エマルションとなる。
このエマルションは界面活性剤を必要とすることなく貯
蔵安定性が慢れている。
なお、ラジカル重合性ビニルモノマーの付加により、前
記式(TV)の両性基はその数も含めて特に変化するこ
とはない。
一方、本発明において上記成分Aと共に用いられるホル
ムアルデヒド縮合系熱硬化性樹脂(成分B)としては、
例えば、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素メラミン共縮合
樹脂、フェノール樹脂などの、いわゆる、ホルマリンと
、尿素、メラミン、フェノールあるいはこれらの混合物
との初期縮合物、ならびにこれらのメチルエーテル化物
、エチルエーテル化物またはブチルエーテル化物なとの
アルキルエーテル化物などが挙げられる。
成分Bは、好ましくはメラミン樹脂であって、特に紙へ
の浸透性、加熱硬化性および貯蔵安定性が良いことから
、メチルエーテル化メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、
エチルエーテル化メラミン−ホルムアルデヒド樹脂およ
びブチルエーテル化メラミン−ホルムアルデヒド樹脂な
どのアルキルエーテル化メラミン−ホルムアルデヒド樹
脂の利用が好ましい。
特に成分Aの皮膜形成物質が水性エマルションであるこ
とから、成分Bの熱硬化性樹脂としては、水溶性または
アルコール可溶性のものが好ましい。
本発明の紙塗被材料は、餌記皮膜形成物質の成分Aと成
分Bよりなり、その配合割合は固形分換算で、成分Aの
100重量部に対して成分Bの熱硬化性樹脂が5〜50
0重量部の範囲にある。
成分Bの熱硬化性樹脂が5重量部未満の場合は、常態強
度および耐湿強度が余り向上せず、一方、500重量部
を越えて熱硬化性樹脂(成分B)を配合すると、得られ
た紙は紙本来の柔軟性を失い、その耐湿強度も低下する
ので、いずれの場合も適当でない。より好ましい成分B
の熱硬化性樹脂の配合割合は10〜100重量部である
本発明の紙塗被材料を、紙に塗被するに際しては、粘度
などが適当であわば、成分Aおよび成分Bの混合物をそ
のまま使用することもできるか、通常は紙への浸透性や
粘度などを考慮して、5から60重量%の固形分濃度に
稀釈して用いることが好ましい。
本発明のヂ被材料は、紙に塗布あるいは含浸させた後に
、加熱乾燥して使用される。加熱乾燥の条件は適宜に選
択されるが、通常は50〜200℃、10分〜2時間の
範囲から選択される。この加熱乾燥により、本発明の塗
被材料は熱硬化し、紙の強度を向上させることになる。
この熱硬化は、適当な架橋用触媒により促進させること
ができる。
成分Aの硬化促進用触媒としては、有機金属化合物、例
えば、マンガンもしくはコバルトのアセチルアセトナー
ト、ナフチネートおよびオクトエートなどがある。また
、成分Bの硬化促進用触媒の例としては、塩酸、リン酸
、パラトルエンスルホン酸なとのルイス酸などが挙げら
れる。それぞれの触媒の添加量は、各成分(固形分とし
て)に対して5重量%以下である。また、それぞれの触
媒は同時に使用しても差支えない。
本発明の紙塗被材料は、その塗被材料としての性質を損
なわない限りにおいて、他の成分、例えば、カーボンブ
ラックやチタン白などの顔料、腐食防止剤、消泡剤、お
よびその他の添加剤を含むことができる。
[発明の効果] 本発明の塗被材料を使用することにより得られた紙は、
その常態強度および耐湿強度を顕著に向上することがで
きる。特に、従来の紙強度向F剤と比較して著しく常態
強度が改善される。
[実施例] 次に本発明を実施例および比較例により具体的に説明す
る。
製造例−1(成分Aの製造) 301オートクレーブにベンジルナトリウム1モル、ト
ルエン4モル、n−ヘキサン151を窒素気流下で仕込
み、30℃にした後、ブタジェン10ILを温度を30
℃に保ちながら、2時間で張り込んだ後、メタノール2
00mj2を加え重合を停止した。次に白土1kgを加
え激しく攪拌した後、濾過し、アルカリを含まない透明
なポリマー溶液を得た。次に、このポリマー溶液から未
反応ブタジェン、トルエン、n−ヘキサンを留去し、ヨ
ウ素価450.1.2結合68%および数平均分子量2
.000のポリブタジェン(a)を合成した。
次に、ポリブタジェン(a)L、000g、無水マレイ
ン酸165g、キシレン300g、アンチゲン3C(商
品名、住友化学@製)2gを、2!lのオートクレーブ
に仕込み、窒素気流下に190℃で8時間反応させた。
次に、未反応無水マレイン酸、キシレンを減圧下で留去
し、酸価80のマレイン化液状ポリブタジェン(al)
を合成した。
マレイン化ポリブタジェン(al)中の酸基の構造は大
部分は ■ CH2C−OH −CH−C−OH ■ で示される構造のものも含まれている。
次に、2uセパラブルフラスコに、マレイン化ポリブタ
ジェン(a、)500g、ジメチルアミノエタノール6
0.5gを仕込み、100℃で2時間加熱し、第三級ア
ミノ基とエステル基と酸性基を有するポリブタジェン(
a2)を合成した。(a2)を60℃まで冷却した後純
水を加え、固形分濃度20wj%の水溶液(a3)を調
製した。
上記水溶液200gを1uセパラブルフラスコに採り、
メタクリル酸n−ブチルを80g加え、更に純水120
gを加えて、攪拌しながら、80℃まで窒素気流下で加
熱した後、過硫酸カリウム1.2gを加えたところ発熱
がみられた。これを80℃で2時間反応させ、常温に冷
却した後不揮発分を測定したところ、29.9%であり
、反応はほぼ100%進行していた。また、得られた溶
液は微細な粒子をもつエマルション(A、)となってい
た。
製造例2(成分Aの製造) 製造例1と全く同様の方法で得た固型分濃度20wL%
の水溶液(a3)200gをとり、こわにメタクリル酸
n−ブチル40g、スチレン40g。
過硫酸アンモニウム1.2g、蒸留水120gを加え、
系全体が均一になるように攪拌しながら、75℃で3時
間反応させて、水性エマルション(A2)を製造した。
得られたエマルションは均一なもので、3ケ月後も変化
がなかった。このエマルションの不揮発分は29wt%
であった。
実施例−1 製造例−1で製造した水性エマルション(A1)を2,
000g、メチル化メラミン樹脂(商品名:サイメル3
03、三井東圧化学■製)を239gおよびパラトルエ
ンスルホン酸8.4gを31Lセパラブルフラスコにと
り、攪拌混合し、固形分濃度37.5%の紙塗被材料(
R1−1)を調製した。
次いで、該紙塗被材料をにライナー紙(坪量:200 
g/m2)を使用して、下記の含浸方法および乾燥条件
で含浸紙を作製した。さらに、この含浸紙を下記の試験
に供し、その結果を表−1に示した。
(1)含浸方法および乾燥条件 6cmX10cmの大きさに切ったにライナー紙を該紙
塗被材料に30秒間浸漬した後、室温で15分間液切り
を行ない、120℃の恒温槽で35分間乾燥し、含浸強
化した紙を作製した。
(2)試験方法 (A)含浸率 6cmX10cmの大きさに切ったにライナー紙(原紙
)を25℃、65%湿度下に24時間放置した後、重量
を測定しておき、ざらに含浸および乾燥したにライナー
紙を原紙と同様の条件下に放置し重量を測定した。
そして、含浸率は10枚の原紙について下式で計算し、
その平均値で示した。
(B)常態強度 25℃、65%湿度下に1時間放置した原紙および含浸
強化紙について、JIS  P−8126の板紙の圧縮
強度試験方法(リングクラッシュ)に/$拠し試験した
(C)耐湿強度 原紙、含浸強化紙を25℃の水中に24時間浸漬し、温
調状態で、直ちにJIS  P−8126の板紙の圧縮
強度試験方法に準拠し試験した。
(Dン吸水率 吸水率を下記の式により計算した。
実施例−2 実施例−1におけるメチル化メラミン樹脂(商品名:サ
イメル303)239gを、部分ブチルエーテル化メチ
ル化メラミン樹脂(商品名:サイメル1130、三井東
圧化学■製)239gとした以外は、全て実施例−1と
同様にして固形分濃度37.6%の紙塗被材料(M−2
)を調製した。
このものを実施例−1と同様の試験に供し、その結果を
表−1に示した。
実施例−3 実hK例−1における水性エマルション(A1)を製造
例−2で製造した水性エマルション(A2)とした以外
は、全て実施例−1と同様にして固形分濃度36.8%
の紙塗被材料(M−3)を調製した。
このものを実施例−1と同様の試験に供し、その結果を
表−1に示した。
比較例−1 製造例−1で製造した水性エマルション(A1)を単独
で実施例−1と同様の試験に供し、その結果を表−1に
示した。
比較例−2 製造例−2で製造した水性エマルション(A2)を単独
で実施例−1と同様の試験に供し、その結果を表−1に
示した。
比較例−3 実施例−1で用いたものと同じメチル化メラミン樹脂5
00gとパラトルエンスルホン酸5gを脱イオン水92
0gに溶解したものを、単独で塗被材料として、実施例
−1と同様の試験に供し、その結果を表−1に示した。
参考例 含浸強化しない原紙(Kライナー紙)を実施例−1の試
験方法により測定し、その結果を参考例として表−1に
示した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)水溶液中または水分散液中において一般式
    : ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1は水素原子、ハロゲン原子、または炭素
    数1〜8の有機残基;R_7、R_3およびR_4は互
    いに同一または相異なる炭素数1〜20の有機残基;X
    は水素原子または結合を表わし、Xが結合である場合に
    は、R_1に付着する炭素原子および該炭素原子に隣接
    した水素原子を付着する炭素原子は、共に主鎖の一部を
    形成することができる)で示される塩基性基および酸性
    基の両性基を重合体100g当り0.05〜0.5モル
    の割合で含有する数平均分子量300〜80,000で
    ある、ブタジエンまたはイソプレンの重合体、または5
    0重量%以下の共重合成分を含有するブタジエンもしく
    はイソプレンの共重合体、あるいはこれらの混合物の水
    溶液または水分散液中で、ラジカル重合性ビニルモノマ
    ーを、ラジカル重合開始剤の存在下に重合させて得た皮
    膜形成物質を、固形分換算で100重量部、および (B)ホルムアルデヒド縮合系熱硬化性樹脂5〜500
    重量部 からなる紙塗被材料。
  2. (2)前記ラジカル重合性ビニルモノマーが、炭素数1
    から24の下記一般式[V]または[VI]で表わされる
    化合物である特許請求の範囲第1項記載の紙塗被材料。 ▲数式、化学式、表等があります▼[V] (ここでR_5は水素原子またはメチル基を表わし、R
    _6は炭素数1〜20の有機残基を表わす)▲数式、化
    学式、表等があります▼[VI] (nは1〜3の整数、R_7は水素原子もしくは炭素数
    1〜10のアルキル基、あるいはビニル基もしくはハロ
    ゲン原子を表わす)。
  3. (3)前記B成分のホルムアルデヒド縮合系熱硬化性樹
    脂が、ホルムアルデヒドと尿素、メラミン、フェノール
    もしくはこれらの混合物との初期縮合物、またはこれら
    のアルキルエーテル化物である特許請求の範囲第1項記
    載の紙塗被材料。
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