JPS63118263A - インク噴射記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 本発明は、周縁部に沿って複数の発熱素子を配設した回
転体を回転し、その中心部に供給した高粘性インク、ま
たは熱溶融性固体インクを遠心力により周縁部へ流動さ
せると共に、前記複数の発熱素子を選択的に発熱させて
低粘性化した前記インクを、該遠心力により回転体周縁
部からインク滴として飛翔せしめて対向する記録紙上に
印字記録するインク噴射記録装置の構成とすることによ
り、インク滴の連続噴射を安定化し、印字記録の信頼性
を向上したものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明はデータ処理端末用印字記録装置として用いるイ
ンク噴射記録装置に係り、特にインク噴射ノズルを用い
ない、簡単なインク噴出機構によりインク液滴を安定に
連続噴射することを可能とした新しいインク噴射記録装
置に関するものである。

〔従来技術とその解決しようとする問題点〕ノンインパ
クトプリンタの一種として、印字制御信号に基づいてイ
ンク室上の圧電素子を駆動して該インク室内のインク液
圧を変化させて、ヘッド先端の噴射ノズルよりインク液
滴を噴射させて記録紙に印字を行うインクジェットプリ
ンタは周知であり、データ処理端末用印字記録装置とし
て用いられ、既に種々のタイプが提案されている。

かかるプリンタにおいては、インク液滴を噴射させる噴
射ノズルの径が数十μｍと微細であるがために、該噴射
ノズルでの気泡の混入やインクの固化等により目詰りを
起こし易く、インク液滴の噴射が不能、即ち印字不能と
なる欠点があった。

このため、かかる不都合を解消する様々な対策が必要と
なり、装置構成が複雑化する傾向がある。

従って、そのような目詰りが生じなく、構造が簡単で、
かつ高速印字が可能な信頼性の高いインク噴射記録装置
が要望されている。

本発明は上記した従来の実情に鑑み、目詰りが生じる噴
射ノズルを用いずに、インクの粘度変化と遠心力を利用
し、これらを制御することによりインク液滴を噴射して
印字記録を行う新規な方式のインク噴射記録装置を提供
することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するため、周縁部に沿って複数
の発熱素子を配設した回転体と、該回転体を回転する回
転機構と、該回転体上の中心部に高粘性のインクを供給
するインク供給部とから構成されている。

〔作用〕

このように構成された本発明のインク噴射記録装置では
、回転体の中心部に供給された高粘性インクは、該回転
体の回転による遠心力によりその周縁部へ移送されるが
、該周縁部より外部へは飛散されない。該インクが熱溶
融性固体インクの場合には回転体の中心部のみを発熱さ
せて高粘性状態にすることにより、同様に遠心力によっ
てその周縁部へ移送される。

そして該回転体の周縁部に沿って設けた複数の発熱素子
を選択的に発熱させて、該発熱素子上、或いは近傍の前
記インクを低粘性化させることにより、その選択的に低
粘性化されたインクが回転体の回転による遠心力により
飛翔され、該回転体の周縁部に対向して配設された記録
紙上に付着してドツト印字が記録される。

〔実施例〕

以下図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明す
る。

第１図は本発明に係るインク噴射記録装置の一実施例を
示す要部概略斜視図、第２図はその側面図である。

これら両図において、１１は絶縁性の円板からなる回転
体、１２は該回転体の周縁部に沿って表面が絶８ｉ層等
により覆われた形に埋設された複数の発熱素子、１３は
該回転体１１を回転軸１４により支持して回転させる回
転機構、１５は高粘性インク１９、または熱溶融性固体
インク２０を回転体１１の中心部に供給するインク供給
部、１６は前記複数の発熱素子１２より回転体１１と回
転軸１４中を通して引き出された電圧印加端子、１７は
前記複数の発熱素子１２へ電圧を選択的に印加する電圧
印加制御回路、１８は回転体１１の周縁部に対向して配
設された記録紙であり、図示しないガイド機構により行
印字毎に上方向へ移送可能となっている。

次に上記した構成のインク噴射記録装置の動作について
説明する。

先ず前記回転機構１３により回転軸１４によって支持さ
れた回転体１１を回転させ、その中心部にインク供給部
１５より、例えばカーボンブラック、パラフィン及びワ
ックスなどで形成された高粘性インク１９、または熱溶
融性固体インク２０を供給する。

供給された高粘性インク１９は該回転体１１の回転によ
る遠心力によりその周縁部へ流動される。しかし、該周
縁部より外部へは高粘度であるため飛散されない。熱溶
融性固体インク２０の場合には、回転体１１の中心部の
みを発熱させて高粘性状態にすることにより、同様に遠
心力によってその周縁部へ流動させることができる。

次に該回転体１１の周縁部に沿って設けた複数の発熱素
子１２に、印字記録信号に基づいて電圧印加制御回路１
７より電圧印加端子１６を介して選択的に電圧パルスを
印加して発熱させて、該発熱素子１２上、或いは近傍の
前記インク１９（２０）を急速に低粘性化させる。

この低粘性化したインク１９（２０）は、その粘性抵抗
が低下して前記回転体１１との付着力が弱まり、該回転
体１１の回転による遠心力によって縁端部よりインク液
滴となって飛翔され、対向配設された記録紙１８に付着
して、ドツト印字が記録される。

本実施例の装置構成では、噴射ノズルが設けられていな
いので、インクの目詰りがなく安定なインク液滴の連続
噴射が可能となる。

また、インクの噴出口が回転体１１の周縁部に沿って多
数に設けることことができるので、印字速度を大幅に向
上することができる。

なお、上記回転体１１としては第３図に示すように、複
数の発熱素子１２が設けられた近傍の各周縁端部に鳥の
嘴のような突出部２１を設けた構成の回転体２１とする
ことにより、噴射するインク液滴の切れがよくなり、ま
た該インク液滴の噴出位置及び飛翔方向を一定に規定す
ることが可能となる。

更に以上の実施例では、円板上の回転体を用いた場合の
例で説明したが、これに限定することはなく、例えば第
４図に示すように有底円筒３２の筒内より外周面に対し
て貫通する複数のインク流出孔３３を設け、また該各イ
ンク流出孔３３の先端部に発熱素子３４を設けた回転体
３１を用い、前記有底円筒３２の筒内に高粘性インク１
９、または熱溶融性固体インク２０を供給し、第１図の
実施例で説明したと同様に動作させた場合にも同様の効
果が得られる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明に係るインク噴
射記録装置によれば、インク噴射用の回転体と熱溶融性
インクとを用い、インクの粘度変化の制御と遠心力によ
り、常にインク液滴を安定に連続噴射することが可能と
なり、信頬性が向上する。またインクの噴出口を回転体
の周縁部に沿って数多く容易に設けることができるため
、高速印字が可能となる等、優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るインク噴射記録装置の一実施例を
示す要部概略斜視図、 第２図は第１図に示すインク噴射記録装置の側面図、 第３図は本発明に係るインク噴射記録装置における回転
体の他の実施例を示す斜視図、第４図は本発明に係るイ
ンク噴射記録装置における回転体の更に他の実施例を示
す斜 視図である。 第１図乃至第４図において、 １１．２１．３１は回転体、１２．３４は複数の発熱素
子、１３は回転機構、１４は回転軸、１５はインク供給
部、１６は電圧印加端子、１７は電圧印加制御回路、１
８は記録紙、１９は高粘性インク、２０は熱溶融性固体
インク、３２は有底円筒、３３は複数のインク流出孔を
それぞれ示す。 第１図 ’ｊｆＲ，ｅＦｆｐ　ｔＭｆｌｄ、ｔｌｌｌｆＪＪＪａ
ｌＥｌ’ｌｉ！！Ｉｆｈ　Ｉ！１第２図 第３図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）周縁部に沿って複数の発熱素子（１２）を埋設し
   た回転体（１１）と、該回転体（１１）を回転する回転
   機構（１３）と、該回転体（１１）上の中心部にインク
   を供給するインク供給部（１５）とから成り、該回転体
   （１１）を回転してその中心部に供給されたインクを周
   縁部へ移送させると共に、前記複数の発熱素子（１２）
   を選択的に発熱して低粘性化したインクを遠心力により
   飛翔させて、その回転体（１１）の周縁部に対向配置さ
   れた記録紙（１８）上に印字記録を行うことを特徴とす
   るインク噴射記録装置。
2. （２）上記インクが高粘性インク（１９）、または熱溶
   融性固体インク（２０）からなることを特徴とする特許
   請求の範囲第（１）項に記載したインク噴射記録装置。