JPS63118088A - チタン,チタン合金の製造方法 - Google Patents

チタン,チタン合金の製造方法

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JPS63118088A
JPS63118088A JP26405086A JP26405086A JPS63118088A JP S63118088 A JPS63118088 A JP S63118088A JP 26405086 A JP26405086 A JP 26405086A JP 26405086 A JP26405086 A JP 26405086A JP S63118088 A JPS63118088 A JP S63118088A
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Japan
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titanium
zinc
cathode
molten
alloy
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Masao Onozawa
昌男 小野澤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は精製された四塩化チタンを原料とし、溶融塩電
解によって、最終的にはチタンまたはチタン合金を得る
方法に関するものである。
(従来の技術) チタンはすぐれた耐蝕性と重量あたりの強度が高いとい
う特徴から、近時化学装置や航空機の材料として多く使
用されている。
現在金属チタンは酸化チタン(TiO□)を比較的純度
筒(含むルチル鉱を原料として製造される四塩化チタン
をマグネシウムまたはナトリウムで還元する所謂「クロ
ール法」または「ハンター法」によって製造されている
。これに対し電解によってチタンを製造しようとする試
みは極めて多数行なわれて来たが、実用化されているも
のは乏しい。
電解法をまず溶融塩電解法とその他の電解法とに分ける
と、後者はチタンの活性から考えてがなり難しいものと
思われる。これまでの文献では靭性チタンの製造法とし
て期待されるのは溶融塩電解法だけであるとされている
溶融塩電解法はアルカリ金属、アルカリ土類金属の弗化
物、塩化物中に二酸化チタン、ヘキサフルオロチタン酸
アルカリ金属塩、四塩化チタン(T i CZ t)ま
たは三塩化チタン(TilJ:+)を溶解してこれを電
解するか一酸化チタン(Tie)を消耗電極として電解
する方法とがある。
これらの総てについては多数の実験例があり周知なので
例記するまでもないが、一般には従来靭性チタンが得ら
れたのはへキサフルオロチタン酸塩の電解のみであると
されている。またこれらの文献によるも、十分連続して
電解を行ない得るとの記述も少ない。ヘキサフルオロチ
タン酸塩を電解質とする場合には、チタンを析出すると
弗化アルカリのみ残留するので電解液の組成が変化し真
の意味での連続化にはなり得ない。
TiCLを用いる電解はTiC1<の沸点が低いため溶
融塩中への溶解度が乏しいこと、TiCZ4が非電解質
であるため困難がある。このためT i CI <ガス
をベル中に保持するとか、複数のカソードを用いる等の
特殊の形態で対応している。TiCZaを直接用いよう
とした代表例には特公昭50−17402号公報記載の
方法がある。
TiCZtを用いるときは低沸点の問題は回避されるが
、TiCZ4からTiCZxを製造するために相当のエ
ネルギーを要し、また得られるTiCZ:+が吸湿性の
ため取扱いに困難を伴なう。このような例として特開昭
57−116791号公報等がある。
最後に本発明と関係する溶融金属をカソードとする方法
について述べる。溶融亜鉛をカソードとして、例えば塩
化カルシウム中に二酸化チタンを溶解して電解すること
によって、2.5%程度の亜鉛チタン合金をつくり、こ
れを蒸溜することによって99.5%程度のチタンを得
たとの報告は英国特許第724.198号に示されてい
る。更にこの発明では各種のチタン化合物を原料とする
としているが具体的にそれらの原料をどのような方法で
使用できるかは示していない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は従来の溶融塩電解法の問題点を踏まえ殆んど完
全な連続化が可能なようにすることを第一の目的として
いる。また電解成品を電解浴の溶融塩と分離しやすいよ
うに構成することを副次的な目的とする。
当然ながら不純物特に炭素、窒素、酸素等の少ない靭性
チタンを得ることが前提である。
(問題点を解決するための手段) 本発明は溶融亜鉛をカソードとし、アルカリ金属、アル
カリ土類金属のハロゲン化合物またはアルカリ金属、ア
ルカリ土類金属のへキサフルオロチタン酸塩、チタン酸
塩、ヘキサフルオロアルミン酸塩等の溶融塩を電解浴と
して、黒鉛または塩素に侵されない金属による不溶性電
橋をアノードとして電解を行ない、電解炉のカソード近
傍の電解浴またはカソード中にTiCZ4を継続的に吹
きこむとき、TiCLがカソード中の亜鉛、チタンある
いは電解浴中のTiCZz等と反応するためか、TrC
laの溶融塩中への熔解が著るしく増加し、電解の連続
化が容易になるという基本的な知見をちととし、これに
従来から知られている亜鉛チタン合金の蒸溜による亜鉛
除去によりチタンを製造する手段を組み合わせて構成さ
れたものである。
電解炉は溶融塩を保持するため通常別途の電気加熱装置
を有し、溶融塩の組成にもよるが500℃以上、通常6
00°Cから800℃に保持される。
カソードは通常炉下部に亜鉛を融解して形成される。炉
内壁は耐火物で形成することも可能であるが、弗化物に
より徐々に侵食されるので、大部分は黒鉛で構成しカソ
ードへの通電極を兼ねるのもよい。亜鉛浴は溶融亜鉛の
供給口とチタン濃化合金の排出口を有する。
排出された合金は好ましくは溶融状態のまま次工程に移
される。通常は必要ないが、電解浴をスラグとして巻き
こむ懸念がある場合は円筒の取鍋を遠心回転して浮上さ
せ、耐火物等で吸収除去する等の浄化手段を用いる余地
もある。合金は不活性ガス、通常はアルゴンガス雰囲気
または真空中で亜鉛の沸点以上に保たれて蒸溜され亜鉛
は冷却されて回収され、残滓を残す。この残滓は通常ス
ポンジ状であり、蒸溜温度1時間により尚少量の亜鉛を
残留していることもあり必要に応じて更に真空下で加熱
して亜鉛を駆逐することもある。
TicI!4の製造方法については、チタン製造用ある
いはチタン白(ルチル型二酸化チタン)の原料用として
、ルチル鉱石を粉砕し炭素原料とともに塩素ガス(CX
Z)を通じて流動焙焼し、生じたガスを冷却採取して粗
製T i C14を得、これを精溜や化学的浄化法によ
り高純度のTiCLを製造する技術はよく知られている
。本発明はこのようにして得られた高純度のTt(J4
を原料として出発する。
発明者は容易に得られるTrC14を電解原料として使
用することを検討した。たまたま亜鉛をカソードとして
電解を行なう場合カソード中にTiCZ4を吹き込むと
著るしくTiCfnの電解浴への歩留が高いことを見出
した。更に亜鉛をカソードとして溶融塩電解を行なう場
合には電解浴に吹きこんでもTiC1<の歩留は十分に
高いことを確認した。この知見を用いれば従来のチタン
電解法では困難であった連続電解が可能であると考え、
第1図のような電解炉を製作した。
第1図において1は溶融塩の電解浴である。2は熔融亜
鉛である。3はアノードで、通常黒鉛を用いるが、塩素
により腐食されにくい金属も使用できる。図示されてい
ない支持装置を介してブスバー4より通電される。5は
カソード通電棒で、ブスバー6より通電される。7は電
解槽で通常全体が黒鉛るつぼであり、カソードの亜鉛に
1IIl電する役割を果させることもできる。
8は純亜鉛を導入するための小さな空間を構成する構造
体であって純亜鉛はAから導入され、空間27に入る。
出口が数ケの小口28であるためカソード亜鉛浴2とは
速やかに混合しないように構成されている。チタンを濃
化したカソード亜鉛浴を取り出し新たに純亜鉛を導入す
るときは次のように行なう。まず出口ノズル16に、受
けるつぼを気密に接触させる。また入口ノズル14に気
密に構成された純亜鉛るつぼを気密に接触させる。
ノズル16を開いて流出管15を通してチタン亜鉛合金
を流出させる。次いで純亜鉛を入れたるつぼを例えば加
圧して亜鉛を流入管13を通して空間27から流入させ
る。従って炉が十分大きくなればこの操作を連続的に行
なうこともできるし、十分小さければ間欠的取出しのみ
を行なうならば構造体8を必ずしも要しない。また亜鉛
を固体で供給することも不可能ではない。
但し、この炉においてはTi1J4導入を安定させるた
めの役割も構造体8は有している。流入管およびノズル
9を介してCからT i C1aをガスとして導入する
。導入されたTiCl4は合金カソードおよび電解浴1
と反応するものとみられ、炉から導出されるガス中には
殆ど四塩化チタンはない。ノズル9は、例えば先端を多
孔ノズルにして流出したガスの反応を高めるようにする
等の工夫がなされる。又更にTiCZ<の導入量が増加
するときは液面の振揺を防ぐため堰をつけたりする必要
がある。
ノズル9に替えて構造体20を炉に備えることもできる
。このときはノズル19を介してDからTiC1aが送
りこまれる。構造体20から流出するTiC1,ガスは
カソード溶融金属と接するぐらいの近傍にあり、カソー
ド金属またはカソード近傍の電解浴にTiCj!4ガス
を保持するように構成されている。
炉は電解に伴なう抵抗熱によっても加熱されるが、小型
炉や炉の立上りでは熱量が不足するので抵抗加熱装置1
0が設置されている。更に全体は耐火物11により保熱
され鋼板12で保護されている。炉温は−又は複数の測
温孔17に設置された熱電対18によって監視され抵抗
加熱装置10への入力が制御される。
21は炉蓋であり、鋼板23と耐火物22により構成さ
れる。24は絶縁体であり、25は絶縁シール機構であ
る。電解により生ずる塩素ガスは排出管26からEとし
て取り出される。
アノード3とカソード亜鉛浴2の間隔はいくつかの方法
で検出され、制御される。例えば図示されていないが、
カソードおよび電解浴内容二点の液圧を測定してカソー
ド表面を算出するか、蓋から補助電極を導入してカソー
ドへの接触によって検出する。これにより通常アノード
の昇降により極間距離を調整する。29は電解浴物質等
の補充投入口である。
各項で説明したように電解槽は、特に電解浴に常時接触
する部分は炭素質の材料で構築することが好ましいが、
ある程度の耐久期間を想定してチタニア等の限定された
耐火物を使用することもできる。この場合は浴温度は高
い場合には侵食がすすみやすい。
電解浴には周期率表IA属のアルカリ土類金属のアルカ
リ土類金属のハロゲン化物、通常は塩化アルカリの混合
物を用いて融点を低下させたものが一つの好ましい例で
ある。例えばリチウム、ナトリウム、カリウムの塩化物
の混合によって低融点の浴をつくりうる。塩化ナトリウ
ム(NatJ)と塩化カリウム(KCZ)の各50%の
浴は安価でもあり容易に得られる例である。
電解の初期にチタン化合物が存在する方が操業がやりや
すい。そのためへキサフルオロチタン酸アルカリ金属塩
を含む浴が好ましい例である。この様な例としてヘキサ
フルオロチタン酸カリウム(KzTiFb) 15〜2
5%とNaCff1残部からなる浴が考えられる。また
、T i CZ 3を当初電解浴の成分として用いるこ
ともできる。
周期率表LA属、2A属以外の金属は亜鉛チタン合金浴
または最終的に得られるチタン中に不純物として残留す
るので使えない。例外的には弗化アルミニウム(Azp
3)又はこのアルカリ弗化物との複塩である。3 Na
F−AIF、で示される塩は氷晶石と呼ばれ特に安定で
ある。そこでこの組成の複塩を構成成分として使うこと
は可能である。例えばKCl70%、  3 KF−t
JF220%、 KtTiFb 10%よりなる浴を用
いると、融点は700°C以下となりカソード金属浴中
にMを殆ど含むことなく電解できる。
以上述べたものを主成分とし数は少ないが電解上書にな
らないものを用いることはできる。例えばチタン酸アル
カリを当初電解浴の成分として用いることもできる。し
かしこれは徐々に塩化物に変わるので実質的には基本組
成と変わらない。
電解浴の温度は450℃から900°C1常圧で操業す
る・場合好ましくは600℃から800°Cが採用され
る。亜鉛の融点419°C以上であり沸点907℃以下
であれば可能であり、また電解槽を密閉して加圧下で操
業すれば900℃あるいはそれ以上の温度でも操業でき
る。チタン採取の目的からすると高濃度のチタンを含む
合金が得られた方がよいがそのため電解浴の温度を上げ
ると亜鉛が揮発レアノードから発生する塩素と反応し、
亜鉛および塩素の損失を招くか、電解浴中に塩化亜鉛(
ZnCl z)として入りこれが電解されることにより
電力の損失を招くのでこの兼ねあいが必要である。好ま
しい範囲では600℃で4〜5%、800℃で8〜10
%のチタンを含む亜鉛チタン合金が得られる。
TiC1<の導入方法としては第1図のCから亜鉛合金
浴中に吹きこむ方法とDから電解浴中に吹きこむ方法と
が試みられたが一般的にCから吹きこむ方が効率がよい
。Cから吹きこむときはTiCl4はほとんど全量が電
解浴に捕捉されるのに対し、Dから吹きこむときは条件
にもよるが数十%のTiCLはEから未反応ででてくる
、しかしながらこれはガスを冷却する過程で補数し、精
製して循環使用できる。
電解条件としでは一例として実施例で示すように電槽電
圧5〜5.5V程度、電流密度として数百A/dm2程
度が採用され、電流効率は90%以上であった。
得られたカソードの亜鉛チタン合金はアルゴンガスなど
の保護雰囲気下で移動式の加熱炉に移しとる。加熱炉も
黒鉛又はカルシア、ジルコニア等の耐火物製であり、こ
れを移動して亜鉛コンデンサに接続し、炉温を亜鉛の沸
点以上に保つことによって亜鉛を揮発させ、回収すると
ともに、加熱炉中にチタン金属を得ることができる。
得られたチタンは蒸発温度にもよるが、一般にスポンジ
状をなす。また低い蒸発温度で得られたものは容易に粉
末にすることもできる。例えば1150℃、2時間の蒸
発を行なって得られるスポンジチタンは炭素、窒素、酸
素の含有量も通常要求される規格を満たし亜鉛の含有量
も0.05%以下と十分に低いものである。
またチタン合金を製造する場合、電解炉から得られた溶
融亜鉛チタン合金を、要すれば迅速に分析して必要量の
第三の合金元素を加えたのち蒸溜すればよ゛い。このよ
うなことが可能な元素は当然亜鉛に溶解しなければなら
ないが、得られる合金または金属間化合物が有意義な元
素の例として、アルミニウム、鉄、ニッケル、錫などが
挙げられる。
(実施例) 第1図の装置でTtCL導入管(ノズル)19および構
造体20を用いず、TiCL導入管(ノズル)9を用い
て運転を行なった。電解炉に亜鉛を投入して融解し、次
いでNaCf80部とKzTiF620部(いづれも6
重量部)の塩を装入して融解する。
温度計(熱電対)18の監視により炉温を700°Cに
保ち、電摺電圧5.OV、アノード電流密度64600
 A / rrrの条件で計10460 Aの電流を流
して電解を開始し、CよりTifJa17.4kg/ 
hの割合でガスを通した。この結果1.2時間毎にBよ
り構造体8の上部にある亜鉛チタン合金86kgを抽出
する。抽出と同時にAから同容量の亜鉛融体を補充して
電解を41!続する。このような条件を変更せず5日間
連続して運転したが、炉内への溶融塩およびZn1Jz
と思われる白色粉が昇華耐着したが操業が困難になるほ
どのものではなかった。Eからは約12.7kg/hの
C12ガスと少量のTiC1<が補数された。
得られた亜鉛チタン溶融合金は加熱炉に保持し、アルゴ
ンガスの通気を行ないつつ昇温し850 ’Cから95
0℃までは徐々に昇温したのち、最終的に1050℃で
3時間加熱し、冷却後172kgの合金から、10.3
5 k、のスポンジ状の金属を得た。
分析の結果、炭素、酸素、窒素含有量はスポンジチタン
の規格を満足し、亜鉛含量も0.05%以下、チタン純
分は99.6%以上で従来のスポンジチタンを代用しう
ろことが確認された。
この結果から概算すると電流効率92%、チタンの収率
98%とみられる。
実施例2 ノズル9を用いず、ノズル19及び構造体2゜を設けた
実施例1と同一の炉を用いる。今度は初期装入の塩とし
て塩化リチウムLict 50 部。
NaC140部、 T1Cf310部(いづれも重量比
)を用いる。
炉温を600℃に保ち電摺電圧5.5■、アノード電流
密度2180OA/m2の条件で計3532 Aの電流
を流して電解を開始し、Dより6.75 kg/ hの
割合でTiCZnガスを流した。この結果2.5時間毎
に同様に亜鉛チタン合金81kgを抽出する。抽出と同
時にAから同容量の純亜鉛を補充し、実施例1と同様に
長時間連続して電解を継続できることを確認した。Eか
ら出るガスを冷却したところ約1、1 k+r/ hの
7iCZnが凝縮し、更に4.2 kg/ hのC1z
ガスが得られた。
得られた亜鉛チタン溶融合金は真空加熱炉に保持し、炉
を750℃から900°Cまで徐々に昇温し、はぼ亜鉛
が揮発した合金を更に950°CでITorr以下の条
件に3時間曝露し、冷却後174kgの合金溶湯から7
.1 kgのスポンジ金属を得た。これは実施例1と同
様従来法のスポンジチタンを代用しうる品質のものであ
った。
以上の結果から概算すると電流効率90%、チタンの収
率は83%である。この収率ロスは前述のガス中からT
1Cf4が回収されるための実質的な損失とはならない
実施例2は実施例1に比し能率も低く、収率も劣るがT
iC1<を用いて連続的な電解を行ないうるという点で
本発明の目的を果している例である。
実施例3 前実施例1に連続する操業から更に2回分の抽出した溶
湯170kgを用いて、チタンアルミニウム金属間化合
物(T i Al )を製造した。溶湯から少量のサン
プルをとり化学分析の結果チタン6.0%が含まれてい
ることを確認して、小型溶解炉で溶解しスカムを除去し
たアルミニウム5.8 kgを加える。この溶融合金を
真空加熱炉に保持し、真空に吸引下で炉を750℃から
900℃までは徐々に昇温し、はぼ亜鉛が揮発した合金
を更に950°Cで0.2 Torr以下に3時間曝露
し、冷却後16.0 kgの焼結塊状の金属を得た。化
学分析の結果36.0%のMが含まれており、X線回折
の分析結果では亜鉛または亜鉛合金は含まれず、殆んど
T i IVのピークのみであり、はぼ単一の金属間化
合物 TiAlであると見られた。金属塊は堅固ではあ
るが粉砕も可能であり、粉末として粉末合金原料あるい
は塊のままチタン合金原料の溶解製造用に使用できる。
(発明の効果) 本発明の利点は従来連続電解が困難であったチタンの電
解採取法に連続操業を可能ならしめた点にある。事実3
〜5日間の連続電解を行なっても、若干の電解浴の塩を
補充するだけでまったく電解条件が変らない。これは高
温に保持しなければならない溶解塩電解において熱効率
を高め大きな経済的利点をもたらす。
第2に亜鉛合金をカソードとすることによりカソードの
安定性が増し、高い電流効率を維持できることである。
そのため高い電流密度で能率よく操業ができる。
第3に系が閉サイクル的で効率がよいことである。Eか
ら得られる塩素は既知のT i C1aの製造に用いる
ことができ蒸溜によって得た亜鉛には不純物は少ないか
ら再度電解浴のカソードに戻し、両者とも少量のロス分
を補充すればよい。
第4にチタン金属のみでなくチタン合金等の製造を行な
い得ることである。電解によって得られた合金を迅速に
分析し、定量の第三の合金元素を加えそのあとで蒸発す
ることによってチタン合金又は金属間化合物のスポンジ
または粉末とすることができる。
本発明の唯一の欠点は亜鉛を蒸発するために相当のエネ
ルギーを要するということである。例えば600℃で4
%程度の合金を得てこれを電気で蒸溜するならば電解電
力に匹敵する電力を必要とする。これは電解浴温を70
0〜750°Cとし6〜7%までチタン濃度を上昇すれ
ばかなり軽減できる。
しかしながら、この欠点による電力使用量増を考えても
、上記の実施例や記述の範囲内でも従来法より十分にす
ぐれた断電解法を提供し、現在のTiCLのマグネシウ
ムまたはナトリウム還元によるスポンジチタンの製造に
勝るとも劣らない新製造法を提供するという目的を達し
ていると考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための電解炉の一例である。 1:溶融塩の電解浴、2:カソード溶融亜鉛浴、3;ア
ノード、4:ブースバー、5:カソード通電棒、6:ブ
ースバー、7:電解槽、8:構造体、9;ノズル、lO
:抵抗加熱装置、11:耐火物、12:鋼板、工3:流
入管、14:入口ノズル、15:流出管、16:出口ノ
ズル、17:測温孔、18:熱電対、19:ノズル、2
o:構造体、21;炉蓋、22:耐火物、23:鋼板、
24:絶縁体、25:絶縁シール機構、26:排出管、
27:空間、28:小口、29;補充投入口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウムまたは
    チタンのハロゲン塩もしくはハロゲン錯塩の1種または
    2種以上を融解し、これを電解浴とし塩素に侵され難い
    不溶性アノードを用い、亜鉛融体をカソードとし、亜鉛
    を連続又は間欠的に供給し、かつ四塩化チタンをカソー
    ド融体中またはその近傍の電解浴中に供給しつつ電解を
    行ない、アノードから塩素を得ると共に、カソード亜鉛
    中にチタンを溶解し、かくして濃化したカソード金属融
    体を連続又は間欠的に取り出すことによって溶融亜鉛チ
    タン合金を得、要すれば合金元素を加え、最終的に亜鉛
    を蒸溜除去することを特徴とするチタン、チタン合金の
    製造方法。
JP26405086A 1986-11-07 1986-11-07 チタン,チタン合金の製造方法 Pending JPS63118088A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100402126B1 (ko) * 1997-07-21 2004-03-20 주식회사 포스코 착색용융아연도금강판제조용아연-티타늄모합금제조방법
CN110699711A (zh) * 2019-10-15 2020-01-17 昆明理工大学 一种熔盐电解二氧化钛制备钛锌合金的方法

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