JPS6311704A - スプレ−サドルにおけるケ−ブルストランドの支持方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は長大吊橋等、平行線ケーブルストランドを使用
する構造物のスプレーサドルにおけるストランド支持方
法に係るものである。

（従来の技術） 第６図に示すように、平行線ケーブルストランドを使用
する吊橋の主ケーブル（１）は、５０乃至３００本のス
トランドを束ねて構成され、更に１本のストランｒは直
径５Ｗ程度の鋼線を９０乃至２００本束ねたものである
。

主ケーブル（１）を構成するストランドは、橋台（２）
上に据付けられた第７図乃至第９図に示す如きスプレー
サドル（３）を経て放射状に展開され、橋台（２）に固
定されたケーブルアンカーフレーム（４）に１本宛定着
される。

第１０図はスプレーサドルの鞍部（５）にストランド（
６）が納められた状態を示す。ストランドゝは通常はほ
ぼ６角形に束ねられているが、スプレーサドルの中を挿
通する場合は第１０図に示すよりに矩形に成形され、鞍
部の内壁と鉛直方向スペーサ（７）とによって仕切られ
た溝の中に整然と積重ねられる。

前記したように、ストランドはスプレーサドルを通過す
ると放射状に展開され、ケープルアンカ一フレームに定
着されるので、スプレーサドルの鞍部の内壁面及び底面
は第７図及び第８図に示すように円弧状に彎曲されてい
る。

また鉛直方向スペーサ（７）も所定の半径で円弧状に彎
曲しつつ厚みも漸変し、ストランドを納めた前記鞍部内
の溝が所定方向に指向して延びるように構成されている
。

各ストランドは所定の定着点に定着されることによって
生起する張力によって、スプレーサドルの中を通過する
のに伴って左右に隣接する他のストランドから徐々に離
隔していき、（これを水平能れと呼ぶ）また上下に隣接
する他のストランドとも離隔していく。（これを鉛直離
れと呼ぶ）即ちスプレーサドル側からケーブルアンカー
フレームの方向をみたとき、個々のストランドがケーブ
ルアンカーフレームの各定着点に指向して放射状に散開
する形に々る。

ストランドはスプレーサドルの鞍部の中で張力を保ちな
がら円弧状に彎曲されるため、ストランドは円弧の中心
方向に指向して鞍部の内壁面、底面、あるいは鉛直方向
スペーサに押付けられるような力を受ける。ストランド
は鋼線の束であるから、このよう外力を受けると矩形に
成形されていたものが形崩れを生起しようとする。

而して従来の吊橋ではスプレーサドルの鞍部の中で、先
ずストランドの水平能れが生起し、次いで鉛直離れが生
起するようにケーブルアンカーフレームの定着点の位置
が設計されていた。従って水平方向の力でストランドが
壁に押付けられて形崩れを生起しようとしても、上下に
隣接する他のストランドに拘束されて形崩れを生起し難
い状況になっていた。

しかし吊橋の規模が大きくなり、ストランドの使用本数
が多くなるとストランド定着点の配置範囲が拡がシ、従
ってケーブルアンカーフレームの構造も大型化する。経
済的理由或いは地形的制約のためにアンカーフレームの
大型化を回避しようとすると、定着点の配置も制約を受
け、スプレーサドルの鞍部の中でストランドの鉛直離れ
が水平能れに先行する形になる場合も生じる。そのとき
はストランドの形崩れが隣接する上下のストランド９に
直接影響を与える。またストランド９を下方から上方に
向けて施工している際は、下方のストランｒの形が崩れ
ないように処置しないと直上のストランドを架設するこ
とができない。

Ｗｌ　２図はスプレーサドルの鞍部の中において２本の
鉛直方向スペーサ（力の間を通る１本のストラン）’　
（８）の部分拡大図を示す。通常鉛直方向スペーサ（力
はストランド群の全高に応じて上下に連続しておシ、同
時にストランド群の長手方向に沿ってスプレーサドルの
全長に亘って延びている。この場合、形崩れに対処する
ために、ストランｒの上方から強い圧力を加えてストラ
ンドの形状を保持させる必要がある。

このため、従来、ストランドを鉄線で固縛することによ
って同ストランドの保形を図る方法が提案されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら工事現場においてストランｒが容易に形崩
れを生起しないように、強固に鉄線を巻く作業を行なう
ことは非常に手間がかかる。

更に従来はスプレーサドルの鞍部の中で、鉛直方向スペ
ーサがストランド長手方向に沿ってスプレーサドルの全
長に亘って延びているため、鞍部の内部で形状保持材を
使用してストランｒを保形することは不可能である。

（問題点を解決するための手段） 本発明はこのような問題点を解決しようとするもので、
平行線ケーブルストランドを使用する吊橋等のスプレー
サドルの鞍部内に、鉛直方向スペーサを長手方向に亘っ
て断続させて配設するとともに、相隣る同鉛直方向スペ
ーサ間に形成されたストランド長手方向の空隙部内に位
置せしめて、個々のケーブルストランドの外周に方形枠
状の形状保持部材を装着し、同各ストランドを前記鉛直
方向スペーサで仕切られた溝内に積重ねるととを特徴と
するもので、その目的とする処は、スプレーサドルの鞍
部内において、平行線ケーブルストランドの形崩れが防
止され、作業が簡単、迅速に行なわれるスプレーサドル
におけるケーブルストランドの改良された支持方法を提
供する点にある。

（作用） 本発明においては前記したように、平行線ケーブルスト
ランド１を使用する吊橋等のスプレーサドルの鞍部内に
、鉛直方向スペーサを従来のようにストランド９長手方
向に沿ってスプレーサドルの全長に亘って連続して配設
することなく、断続させて配設し、かくして相隣る鉛直
方向スば一す間に生じたストランド長手方向空隙部を利
用して、同空隙部内に位置するように個々のケーブルス
トランドの外周に方形枠状の形状保持部材を装着し、同
ストランド９を前記鉛直方向スば一すで仕切られた溝内
に積重ね、かくして前記ストランド９で形崩れを防止す
るものである。

（発明の効果） このように本発明によれば前記スプレーサドルの鞍部内
に、鉛直方向スば一すを長手方向に亘って断続的に配設
することによって形成された相隣る鉛直方向スペーサ間
の空隙部を利用して、当該空隙部位置において個々のケ
ーブルストランド０に形状保持部材を装着し、このよう
に形状保持部材が装着されたケーブルストランドを鉛直
方向スペーサで仕切られた溝内に積重ねることによって
スプレーサドルの鞍部内における平行線ケーブルストラ
ンド１の形崩れが防止されるとともに、間ストランドに
対する前記形状保持部材の装着が、１人の手で短時間で
容易に行なわれる。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

第１図において←υは鉛直方向スペーサで、スプレーサ
ドルの鞍部の中でケーブルストランド９の長手方向に断
続的に配置され、かくして生じた相隣る鉛直方向スペー
サ６９間の空隙部（１２を利用して、回部（Ｉｚ内に位
置せしめて個々のケーブルストランドα３に形状保持材
Ｉを装着し、同各ストランド１３を前記鉛直方向スペー
サαＢによって仕切られた溝内に積重ね、ケーブルスト
ランド（１３の形崩れを防止するものである。

第２図乃至第５図は形状保持材（１４）を示し、同形状
保持材α◇は門型の受枠（１５１と底蓋ａｅとよ多構成
されている。

受枠（１５は厚さ６Ｂ程度の鋼板等よ多構成され、第３
図に示す如く内側面に細溝αηが設けられている。また
底蓋０Ｑは厚さ２ｒｒｅｎ程度の鋼板等よ多構成され、
第４図及び第５図に示す如く両側垂直立上シ片αＱの上
端縁よシ外側に折曲片α１が曲成され、回折曲片翰が前
記受枠αつの細溝αηに挿入されるようになっている。

前記形状保持材Ｉは、予め成形機等で成形されたケーブ
ルストランド＋（Ｌ３に装着されることによって、同ス
トラン）”（１■の形崩れを防止するものである。なお
サグ調整等の目的でケーブルストランド０国をサドル内
の長手方向に移動させるとき、受枠（１９と底蓋αｅと
が外れないように、前記受枠Ｑ！９に設けた細溝αηは
ストランド長手方向にやや角度を附して設けられている
。

なお形状保持材α荀がケーブルストランＰＱ３に装着さ
れたまま移動しても鉛直方向スペーサｃＬυの端面に衝
接し、それ以上移動し々い。

このように前記実施例によれば、スプレーサドルの鞍部
内に、鉛直方向スペーサａυを長手方向に亘って断続的
に配置することによって生じた、相隣る鉛直方向スペー
サ（Ｌｌ）間の空隙部α２を利用して、同空隙部α２位
置において個々のケーブルストランド０国に形状保持部
材ａ４）を装着し、このように形状保持部材α荀が装着
されたケーブルストラン）”（１３１を鉛直方向スペー
サＩで仕切られた溝内に積重ねることによって、スプレ
ーサドルの鞍部内における平行線ケーブルストランド（
１■の形崩れが防止され、また同ストランド０３に対す
る前記形状保持部材（１４）の装着が、１人の手で短時
間で容易て行なわれる。

また前記形状保持部材０４）が内側面にストランド長手
方向く対して傾斜して延びる細溝（１ηを有する受枠α
９と、同細溝（Ｌ７）に両側垂直立上り片（１ね先端の
折曲片α窃が係合する底ｉｄＱとより構成することによ
って、ケーブルストラン）’（１３をサグ調整等の目的
で移動しても、前記形状保持部材α荀は間ストランドα
Ｊよシ外れ難くなる。

以上本発明を実施例について説明したが、本発明は勿論
このような実施例にだけ局限されるものではなく、本発
明の精神を逸脱しない範囲内で種種の設計の改変を飾し
うるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るスプレーサドルにおけるケーブル
ストランドの支持方法の一実施例の実施状況を示す斜面
図、第２図は形状保持部材の正面図、第３図は形状保持
部材における受枠の縦断側面図、第４図及び第５図は夫
々形状保持部材における底蓋の正面図並に側面図、第６
図は平行線ケーブルを使用した吊橋の正面図、第７図は
スプレーサドルの一部を横断して示した平面図、第８図
はその一部を縦断して示した側面図、第９図は第８図の
矢視■−■図、第１０図はスプレーサドルの鞍部にケー
ブルストランドが納められた状態を示す縦断側面図、第
１１図はケーブルストランドの鉛直離れを生起しようと
する状態を示す縦断側面図、第１２図は従来のスプレー
サドルにおけるケーブルストランドの支持方法を示す斜
面図である。 （１１）・−・鉛直方向スペーサ　　（１２・・・空隙
部０・・・ケーブルストランド　　　α（イ）・・・形
状保持部材復代理人　弁理士　岡　本　重　文 外２名 第８図 第９図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 平行線ケーブルストランドを使用する吊橋等のスプレー
   サドルの鞍部内に、鉛直方向スペーサを長手方向に亘つ
   て断続させて配設するとともに、相隣る同鉛直方向スペ
   ーサ間に形成されたストランド長手方向の空隙部内に位
   置せしめて、個々のケーブルストランドの外周に方形枠
   状の形状保持部材を装着し、同各ストランドを前記鉛直
   方向スペーサで仕切られた溝内に積重ねることを特徴と
   するスプレーサドルにおけるケーブルストランドの支持
   方法。