JPS63112639A - ポリオレフイン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフイン系樹脂組成物

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JPS63112639A
JPS63112639A JP25707386A JP25707386A JPS63112639A JP S63112639 A JPS63112639 A JP S63112639A JP 25707386 A JP25707386 A JP 25707386A JP 25707386 A JP25707386 A JP 25707386A JP S63112639 A JPS63112639 A JP S63112639A
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JP
Japan
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weight
wax
polyolefin resin
component
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP25707386A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Maehara
前原 諄一郎
Kenzo Izumi
謙三 和泉
Ikuo Hirokawa
広川 幾雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP25707386A priority Critical patent/JPS63112639A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリオレフィン系樹脂組成物に関し、詳しくは
特に彫刻用素材として有効に用いられるポリオレフィン
系樹脂組成物に関する。
C従来技術および発明が解決しようとする問題点〕従来
、彫刻用素材として木材1石膏1石材などが用いられて
いるが、子供や力のない者、経験の少ない者にとってこ
れらの素材は必ずしも適しているとはいえない。すなわ
ち、子供らにとっては素材が硬すぎず、また脆くなく、
光沢がありしかも削り角(エツジ)がシャープであり、
さらにエナメル、油性ペイント、油絵具等で容易に彩色
できるなどの性質を有しているものであることが好まし
いが、従来の素材にはこれらの要求を全て満たすものは
なかった。
そこで、木材1石膏2石材などの代わりとしてポリオレ
フィンと無機充填物からなる彫刻板(特開N49−38
941号)、ポリエチレンに炭酸カルシウムとポリスチ
レンを混合して発泡させた彫刻用合成樹脂板(特開昭4
8−14772号)。
アククチツクポリプロピレン、結晶性ポリプロピレン、
パラフィンおよび石灰よりなる彫刻用の板状体(特開昭
51−132252号)、高分子量プラスチック、低分
子量プラスチ・ツクおよび無機充填剤からなる合成木材
彫刻糟(特開昭59−147380号)などが提案され
ている。しかしながら、これらのものも上記要求を全て
満たすものではなかった。
本発明者らは既に上記欠点を解消し、硬すぎず、また跪
くなく光沢があり、しかも削り角がシャープであり、さ
らにエナメル、油性ペイント、油絵具等で容易に彩色で
き、特に子供、初心者らにとって好適な彫刻用素材とな
り得るポリオレフィン系樹脂組成物を提案している(特
願昭60−93384号)。
しかし、このポリオレフィン系樹脂組成物は0作品の彩
色仕上げが油性の塗料に限られること、■版画インキも
油性のものに限られること、■彫刻制作中や仕上げ後に
削り損じゃ欠損、破損が生じると、適切な補填や修復方
法がないなどの制約があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、 l) 硬すぎず、また脆4くなく、光沢があり更に削り
角がシャープな彫刻用素材を提供することにある。
2) エナメル、油性ペイント及び油絵具等の油性仕上
げ剤で容易に彩色できる彫刻用素材を提供することにあ
る。
3)水性塗料及び水性版画インキ等の水性仕上げ剤でも
彩色できる彫刻用素材を提供することにある。
4) 削り損じゃ欠損或いは破損が生じても補填又は修
復をすることが可能な彫刻用素材を提供することにある
C問題点を解決するための手段〕 すなわち本発明は(A)ポリオレフィン系樹脂100重
量部、(B)ワックス20〜300重量部および(C)
鉱油および/または合成油20〜300重量部からなる
樹脂組成物に、全組成物の重量に基いて(D)無機充填
剤5〜50重量%および(E)有機充填剤5〜50重量
%を配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物を提供す
るものである。
本発明においては(A)成分としてポリオレフィン系樹
脂を用いる。ここでポリオレフィン系樹脂としては特に
制限はなく様々なものが挙げられる。
具体的には例えば高密度ポリエチレン(HDPE)。
低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエ
チレン(L L D P E)などのポリエチレンやポ
リプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマーなどを
好適なものとして挙げることができる。
(A)成分として用いるポリオレフィン系樹脂としては
これらの中でも粘度平均分子量が1万〜50万であり、
比重が0.88〜0.99であって融点が90〜160
℃で、しかもメルトインデックス(Ml)が0.1〜3
0g/10分のものが好ましく、特に粘度平均分子量が
5万〜30万であり、比重が0.90−0.97であっ
て融点が100〜140°Cで、しかもMlが0.5〜
20g/10分のものがより好ましい。(八)成分とし
ては上記範囲のものを単独で用いてもよ(、或いはこれ
らの2種以上を適宜組合せて用いてもよい。この(八)
成分として用いるポリオレフィン系樹脂は、後述する(
C)成分の鉱油および/または合成油で膨潤されると共
に、(B)成分であるワックスの微結晶を包含して素材
の母材(マトリックス)を形成するものである。
次に本発明においては(B)成分としてワックスを用い
る。ここでワックスは一般に脂肪酸と高級−価アルコー
ル類または二価アルコール類とのエステルを指称するが
、本発明においてはこのほか木ロウなどの脂肪や炭化水
素を主成分とするもの、石油ロウなどのいわゆるロウと
呼ばれているものをも包含する。ワックスは固体、液体
いずれの形態のものであってもよく、その出所について
も植物系、動物系、鉱物系の天然ワックス;石油ワック
ス;合成ワックスのいずれをも使用することができる。
具体的には植物系ワックスとしてはキャンデリラワック
ス、木ロウなどを挙げることができ、また動物系ワック
スとしてはみつろう、ラノリンなどを挙げることができ
る。さらに鉱物系ワックスとしてはオシケライト、セレ
シンなどを挙げることができる。さらに原油中に溶解し
ている石油ワソークスとしてはパラフィンワックス系、
マイクロクリスタリンワックス系、ペトロラタム系のも
のを挙げることができる。また、合成ワックスとしては
モンタンワックスなどの石炭系ワックス、ポリエチレン
ワックスなどのポリオレフィン系ワックス、サゾールワ
ックスなどのフィンシャートロプシュ系ワックス等を挙
げることができる。
ワックスとしてはこれらのいずれを用いてもよく、これ
らを単独で若しくは2種類以上を組合せて用いることが
できる。本発明においては(B)成分としてこれらのワ
ックスのうち、融点が常温以上であって、かつ(A)成
分として用いるポリオレフィン系樹脂の融点以下である
ものが用いられる。この(B)成分として用いるワック
スは、熱時には後述する(C)成分の鉱油および/また
は合成油と共に(A)成分であるポリオレフィン系樹脂
の溶解に働き、冷却時には(C)成分に膨潤され、ブリ
ードすることな((C)成分の高含量を保つ役割を果た
す。また、このワックスは、結晶化度の高い微結晶を形
成し、可視光線を乱反射して素材の白色度向上に寄与す
る。
このようなワックスとして具体的には例えば石油ワック
ス135°F(谷ロ石油側製、融点65°C2分子18
00)、ポリエチレンワックスPE192(西ドイツ 
へキスト社製、融点99℃。
分子量8000)、出光PE  ローポリマー(出光石
油化学側型、融点90℃9分子ff12000)等を挙
げることができる。
この(B)成分は上記(A)成分100重景重篤対し2
0〜300重量部、好ましくは50〜200ffiff
i部の割合で配合される。ここで(B)成分の配合割合
が20重量部未満であると、得られる組成物が硬すぎて
削りにくくなると共に、(C)成分として用いる鉱油お
よび/または合成油のブリードを招くので好ましくない
。一方、(B)成分の配合割合が300重量部を超える
と、得られる組成物が脆くなり、膨剤の際に削り角(エ
ツジ)が鮮かに出ないものとなるので好ましくない。
さらに本発明においては(C)成分として鉱油および/
または合成油を用いる。ここで鉱油および/または合成
油としては流動点が常温以下であって、かつ沸点が(八
)成分として用いるポリオレフィン系樹脂の融点以上で
あるものが使用される。
より具体的には比重が0.85〜1.05であり、40
℃における動粘度が1〜10000cSt、特に5〜8
00cSt、100℃における動粘度が0.3〜500
cSt 、特に0.5〜80cStであって、流動点が
25℃以下のものが好ましく、とりわけ比重が0.87
〜1.02であり、40℃における動粘度が10〜65
0cSt、100℃における動粘度が2〜60cStで
あって、流動点が10°C以下のものがより好ましい。
このような鉱油としては芳香族系、ナフテン系、パラフ
ィン系石油留分のいずれでもよく、また合成油としては
例えばポリブテン5ポリα万ルフィン油などを用いるこ
とができる。本発明においては(C)成分として上記鉱
油と合成油をそれぞれ単独で若しくは両者を組合せて用
いることができる。さらに鉱油や合成油として上記範囲
のものの中から2種類以上を選択して組合せて用いても
よい。この(C)成分は母材(マトリックス)を形成す
る(A)成分の膨潤と(B)成分であるワックス微結晶
表面の潤滑作用を行ない、膨剤に当っては刃先の進行を
円滑にしてスムースな膨剤の達成に寄与する。
この(C)成分は前記(A)成分100重壇部に対し2
0〜300重量部、好ましくは50〜200重量部の割
合で配合される。ここで(C)成分の配合割合が20重
量部未満であると削り屑が脆性破壊し、さらにこれに伴
い削り面でスティックスリップと呼ばれる断続的なスリ
ップが生ずるので好ましくない。すなわち、削り面で削
り方向に対して90″方向に波状の凹凸紋様が生じスム
ースな膨剤が困難となるので好ましくない。一方、(C
)成分の配合割合が300重量部を超えるとブリードが
起り、外観を損うと共に彩色した場合に仕上がり外観が
不充分となるので好ましくない。
次に本発明においては(D)成分として無機充填剤を用
いる。無機充填剤としては様々なものを挙げることがで
き、チタニア、アルミナ、シリカ。
タルク、石膏2重X炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ムなどを例示することができる。無機充填剤の平均粒子
径については特に制限はないが、手触り感触がよく、削
り跡の光沢良好な素材を得るには50〜0,5μ、特に
20〜1μのものであることが好ましい。しかし、粗い
肌合いを所望する場合はより大きい平均粒子径のものと
する。
上記(D)成分は、組成物全体の重量に基いて5〜5(
lffi%、好ましくは5〜30重景%重篤合で配合さ
れる。
無機充填剤を配合することにより素材に適当な塑性を与
え、素材にあっさりした削り惑を与えると共にエツジを
シャープにする効果が認められる。
また、素材の製造過程では系の溶融粘度を好適な程度に
まで増し組成配合の混練効果を向上させ均質な組成物を
効率よく製造するのに有効である。
無機充填剤の配合割合が組成物の重量に基いて5重量%
未満であるとこれらの効果が顕著でない。
一方、501iffi%を超えると石彫用などの特殊用
途には向くが、本発明の最大の特徴である削りやすさや
シャープなエツジの特性が失われるため好ましくない。
さらに本発明では(E)成分として有機充填剤を用いる
。有機充填剤としては様々なものを挙げることができ、
木粉などの植物繊維粉、針葉樹および濶葉樹系天然バル
ブ、小麦粉などの澱粉などを挙げることができる。有機
充填剤の平均粒子径については特に制限はないが、手触
り感触がよく、削り跡の光沢良好な素材を得るには20
〜400メツシユ、特に60〜200メツシユの範囲の
ものが好ましい。しかし、特に所望により粗い地肌やき
め細かい風合を出すために、もっと粗い粒子や細かい粒
子を用いることもある。
上記(E)成分は、組成物全体の重量に基いて5〜50
重量%、好ましくは 5〜30 重量%の割合で配合さ
れる。
有機充填剤を配合することにより素材に親水性を付与し
、水性仕上げ剤や水性インキ等の使用の可能性を増すこ
とができる。また、未エポンドなどの酢酸ビニル系を中
心とした接着剤の適用可能性を増したり、作品の欠損部
分が紙またはパルプ系パテなどで補填できるように素材
を改良することもできる。さらに、木質独特の削り怒を
付与することもできる。
有機充填剤の配合割合が組成物の重量に基いて5重量%
未満であると、これらの効果が顕著でない。一方、5O
N量%を超えると素材の親水性。
接着性は大きく増すが、粒子径にもよるが削り跡がスム
ースでなく、エツジがシャープな彫刻素材とならないた
め好ましくない。
また(D)成分及び(E)成分の和としての配合量は、
25〜60重量%の範囲が好ましく、(D)成分及び(
E)成分の配合比率は1:0.25〜2の範囲が好まし
い。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は基本的には上記
(A) 、 (B) 、 (C) 、 (D) 、 (
E)の三成分からなるものであるが、さらに必要により
カーボンブラックなどの顔料、ポリフェノール系やリン
酸エステル系の酸化防止剤などを適宜添加することがで
きる。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は上記原料が均一
に混合されていればよく、例えばワ・ノクスと鉱油およ
び/または合成油をワックスの融点以上で加熱攪拌して
ワックスを溶解した後に無機充填剤、有機充填剤を添加
し、さらにポリオレフィン系樹脂を添加、融解させるこ
とにより、或いは無機充填剤、有機充填剤およびポリオ
レフィン系樹脂をまず混練溶融し、次いでワックスを加
えて混練熔融し、その後鉱油および/または合成を加え
て混練溶融させることにより得ることもできる。
このようにして得られた溶融混合物を減圧脱泡。
冷却固化して彫刻用素材とする。さらに、押出成形機を
用いて成形までを一貫して行なうことも可能である。す
なわち、鉱油および/または合成油を除く原料をスーパ
ーミキサーなどで配合後、押出機ホッパーから供給して
溶融混合物を得、次に鉱油および/または合成油を加え
含油溶融混合物を得、ベントライン脱気、注型、冷却固
化して彫刻用素材を得る。
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物を彫刻用素材とし
て用いる場合、上記の如き押出成形機を用いたり、或い
は金型を用いることにより板状。
直方棒状等所望の形状に成形すればよい。
〔発明の効果〕
本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は硬すぎず、また
脆くなく非常に削りやすい。
しかも本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は削り屑が
脆性破壊してひいてはスティックスリップが発生するな
どの虞れがなく、また削り角がシャープである。
さらに本発明のポリオレフィン系樹脂組成物はエナメル
、油性ペイント、油絵具等で容易に彩色でき、また着色
も容易である。加えて、本発明のポリオレフィン系樹脂
組成物は、 ■木彫で従来用いられている塗の粉−酢酸ビニル系仕上
げ胡粉−にわか系仕上げなどの技術がそのまま適用でき
る。
■水彩絵具系−澱粉糊などの水性版画インキが使用でき
る。
■欠損部分が祇・パルプ系パテで補填できたり酢酸ビニ
ル系などの接着剤で修復できる。
などの新しい特徴を持ち、造形活動の可能性を大きく拡
げると共に、素材の用途範囲を著しく拡げることに成功
したものである。
更には、■本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は触れ
るとプラスチックや石材の如く冷たさを感じさせること
なく肌合いと手触り惑をもつという予期しない特徴を有
する。
したがって本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は彫刻
用素材、特に子供、初心者用の彫刻用素材として有効に
利用することができる。
〔実施例〕
以下に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 (回分式攪拌溶解法による)5Ilのセパラ
ブルフラスコ(攪拌翼とサーモスタット付)に第1表に
示す鉱油200重量部およびワックス200重量部を入
れ、60〜70℃で加熱攪拌しワックスを溶解せしめ、
次いで150℃に昇温した後、アルミナ”200重量部
を徐々に添加分散させた。さらに、系の温度を180〜
190℃に昇温した後、「木粉−100J100重量部
を徐々に添加分散させた。この際、含有空気による発泡
を伴うので注意して添加する必要がある。5〜10分間
経ち気泡の発生が終了するのを待って第1表に示すポリ
オレフィン系樹脂100重量部を徐々に添加し、さらに
ポリフェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010
.チバガイギー社製)0.5重量部およびリン酸エステ
ル系酸化防止剤(ウルトラノックス626.アメリカボ
ルグワーナー社製)0.5重量部を添付した(なお、こ
の2種類の酸化防止剤は以後の実施例においても全て同
一のものを同量使用した。)。
次いで、ポリオレフィン系樹脂の溶解を完結するため、
200〜210℃に30分間保った後、融解液を同温に
保った真空オーブンの容器に移し、l mm11g以下
に30分間保って脱泡した後、取出し放冷して彫刻用素
材を得た(収率99.1%)。
このものは、木の地肌に似た淡黄上色をした暖かい木の
手触り感触をもつものであった。
実施例2(回分式溶融混練機による混練)東洋精機製ラ
ボブラストミル(車軸スクリュー。
内容積100cc)を用い、140℃、5Qrpmの条
件下、ポリオレフィン系樹脂として実施例1で用いたも
のと同じLLDPE (スタミレックス1016、オラ
ンダDSM社製)100重量部を投入し、2分間にわた
って混練熔融した。引き続き、ワックス(実施例1で用
いたものと同じ)200重量部およびアルミナ”200
重量部を投入し30秒間混練溶融した。さらに、鉱油(
実施例1で用いたものと同じ)200重量部を投入し、
1分間混練溶融し、最後に「木粉−200J200重量
部を3分間にわたって徐々に添加し、さらに2分間混練
を続けて混練を終了した。得られた溶融物を取出し放冷
して塊状の混練物を得た。これをロートプレックス粉砕
機1618型(東亜機械製作所型)で粉砕した。
(プラスチック押出 琺 びペレット化)次いで、東洋
精機製作所製20mm押出機を用いて温度140℃、4
0rpmの条件で押出し、ペレタイザーでペレット化し
た。
押出機のヒーターはホッパー側からダイスまでのT、〜
T4の4ブロック加熱力式であるが、運転はT、 〜T
、各140°C2回転数40rpmで行なった。
(14・t$、3機による・出J形) このベレットを用いて、下記の射出成形機及び条件によ
りレリーフ用水−ド(27X22X2cm)を射出成形
した。
射出成形機 東芝製 lS−150 80150160150室温(10℃)成形圧力   
−火工5 kg/cm”G、二次圧5 kg/cmzG
計  量   スクリュ−ストローク50m射出時間 
  10sec、、冷却時間30sec。
得られた成形品は、木の地肌に似た淡黄出色をした暖か
い木の手触り感触を持ったものであった。
また、きわめて優れた表面光沢をもつものであった。
実施例3 (二本ロールによる混練、引取りおよび射出
成形) 東洋精機製作所製二本ロール(ロール幅2501重、ロ
ール径50璽l)を用いロール回転数4Qrpm。
ロール表面温度150℃の条件下、ポリオレフィン系樹
脂として実施例1で用いたものと同じLLDPE100
重量部を投入し、1分間にわたって溶融混練した。引続
き1分間および2分間にわたってワックス(実施例1で
用いたものと同じ)200重量部および無機充填剤とし
て、チタニア(タイベーク、R−680石原産業n製)
200重量部をこの順序で投入混練した。最後に予め調
製しておいたパラフィン系鉱油(ダイアナプロセスオイ
ル PW−380,出光興産0荀製)200重量部を含
浸させた木粉(「木粉−150J、 日清製粉側型)2
00重量部を2分間にわたって投入混練した。さらに、
2分間混練を続けて混練を終了した。
(操作によるシート化及びベレット化)上記二本ロール
のロール回転数を前ロールを4Orpm 、後ロールを
2Orρmに切り換えたこと以外は上記と同一の条件下
でシートの引取りを行った。
引取ったシートはシートペレタイザーに導き、ベレット
化した。
このシートベレットを用いて、実施例2と同じ射出成形
機及び条件により、レリーフ用ボード(27X22X2
C111)を射出成形した。実施例2と同様の好ましい
成形品を得た。このものは■殆ど白に近いアイポリ−色
をしており、■実施例2のものに較べてしっとりした手
触り感触が特徴のものであった。
実施例4〜10 実施例2において、第1表に示す原料を所定割合で用い
たこと以外は実施例2と同様にして彫刻用素材を得た。
比較例1〜6 実施例1において、第2表に示す原料を所定割合で用い
たことおよび第2表に示す製造条件で行なったこと以外
は実施例1と同様にして彫刻用素材を得た。
比較例7 市販いも木製木版を用いて各種性能を評価した。
比較例8 石膏板を用いて各種性能を評価した。
下記の方法により実施例1〜10及び比較例1〜8の各
素材の各種性能を評価した。実施例1〜10の結果を第
1表に、比較例1〜8の結果を第2表にそれぞれ示す。
圧値方火 1、形削試験 市販の一般的な木版画用彫刻刃(サンスター製彫刻刃、
初級用、丸刃)を使用して次の5項目の試験を行なった
(1)削りやすさ 市販いも木製木版との相対評価を行なった。
■・・・極めて削りやすい O・・・削りやすい △・・・同等 ×・・・削りにくい (2)削り屑のとれやすさ 一刀入れた最後にひと続きの屑をとるため刃をはね上げ
てしやくった際の削り肩のとれやすさを市販いも木製木
版と比較して相対評価した。
○・・・とれやすい △・・・同等 ×・・・とれにくい (3)削り面の光沢 削り面の光沢を次の3段階で評価した。
■・・・極めて光沢あり ○・・・光沢あり △・・・普通 (4)削り面のスティックスリップ 削り屑が脆性破壊することと対応して削り面に削り方向
と90°方向に波状の凹凸紋様(スティックスリップ)
が発生し、スムースな削り面が形成できなくなることが
あるかを評価した。
◎・・・きわめてスムース d・・・スティックスリップ発生せず ×・・・スティックスリップ発生 (5)削り屑の形状 削り屑が硬すぎず、また脆くないかを次の6段階に分け
て評価した。
A・・・軟かく削りやすい。削り屑の形状は第1図Aに
示すように刃と殆んど平行にひと続きとなる。
B・・・Aより硬い。削り屑の形状は第1図Bに示すよ
うにカール気味となる。
C・・・Bよりさらに硬い。削り屑の形状は第1図Cに
示すようにカール内側面にクラックがみられる。
D・・・Cより硬い。削り屑の形状は第1図りに示すよ
うにクランクがカールの内側面から外側面まで達する。
E・・・削り屑が脆性破壊し、第1図已に示すようにス
ティックスリップが発生する直前の状態である。
F・・・削り屑が脆性破壊し、第1図Fに示すように削
り面にはスティックスリップによる波型凹凸紋様が発生
2、着色試験 ポリオレフィン系樹脂の添加時に市販クレヨン(サクラ
クレバスLP−12大巻、12色)を全原料に対して5
重量%混入しておき、放冷後の素材中の着色の均一性を
目視観察し、次の如く評価した。
◎・・・分散がきわめて均一 〇・・・分散は普通 △・・・分散むらあり 3、塗装試験 得られた素材にアクリルラッカー(アトムスプレー、黒
、アトム化学塗料型)を吹き付けてその塗装性を次の如
く評価した。
◎・・・均一な塗膜を形成 △・・・塗膜に微孔を形成 X・・・塗膜むらあり 4、彫刻および彩色試験 (1)彫刻試験 ■深彫りができ立体的な彫刻が行なえるか、■逆目が立
たないか、■刃の方向に繊細な条目を形成することがで
き、デリケートな表現が可能であるかの点を総合し、市
販いも木製木版との相対評価を行なった。
■・・・市販いも木製木版に較べてきわめて良好 ○・・・良好 △・・・同等かそれ以下 (2)彩色試験 ■上記(1)で彫刻された素材に油絵具を薄め油を用い
ずに筆で彩色した場合の油絵具の乗りおよび■この彩色
物上に着色ニス(こげ茶)を6回重ね塗りした場合の外
観について次の如く評価した。
◎・・・彩色がきわめて秀逸 O・・・優れる △・・・劣る 5、形削盤加工機による削りやすさの定量的評価(バイ
ト応力) オークマシェーバー(太陽鉄工所製)に高速度鋼工具(
すくい角30°、逃げ14° 22′)を装着し、深さ
2鰭2幅5■■の溝をピッチ4鰭。
切削速度5 m/minで数本平行に彫り、バイトに粘
着したストレインゲージの電気的出力からバイトの応力
を検出した。なお、この結果は前記1.の形削試験にお
ける彫刻刃による削りやすさの評価とよく対応していた
6、 曲げ試験 JIS  K  3346曲げたわみ試験によった。試
験片は25’x 85 X 4mm、クロスヘッド速度
 5龍/winとした。彫刻用素材同士の接着。
彫刻用素材とパテの接着試験は、試験片の長辺を中央で
2分しこの断面で接着した。接着剤はコニシー製木工用
ボンド、強力・水性タイプを使用した。
7、水性塗料の適用試験 (1)胡粉とにかわによる表面仕上げ試験胡粉(中周胡
粉製造の「宇治印水飛胡扮」)小さじ4杯、湯水200
n/!にかわ、 (秀華画材研究所製絵膠)5gを乳針
中、乳棒でよく混合分散したものを彫刻素材表面にはけ
で5回重ね塗りして塗布状態を評価した。最後に半乾き
の状態の表面を固く絞った晒布でこすり、仕上がり状態
を評価した。
(2)水性版画インキののり試験 市販澱粉のり(ヤマト糊、T−220)2gを水10c
cに溶かし、黒の水彩絵具8gを加えて水性版画インキ
を調製した。彫刻素材表面に塗布した状態と官製葉書に
転写された版画の印刷状態を評価した。
厘lIu先吸 *1 ポリオレフィン系樹脂 LLDPEI :スタミレフクス1016 (オランダ
DSM社製、粘度平均 分子量10.6万、比!i0.921゜融点122℃、
Mll、0g /10分) LLDPE2 :スタミレックス08−106(オラン
ダDSM社製、粘度 平均分子f18.0万、比重 0.905.融点121℃。
Ml6.7g/10分) PPI:出光ポリプロピレン700G (出光石油化学■製、粘度平 均分子量9.2万、比[0,91゜ 融点125℃、Ml  8g/ 10分) HDPEI:出光ポリエチレン110J(出光石油化学
■製、粘度平 均分子量8.5万、比重0.965゜ 融点135℃、Ml  14g/ 10分) *2 ワックス W:石油ワックス135”F (谷 ロ石油製、融点り5℃、数平 均分子蛋800) LP:出光PEローポリマー(出光 石油化学■製、融点90℃。
数平均分子量2000) *3鉱 油 パラフィン系鉱油(ダイアナプロセス オイル PW−380,出光興産(11製。
比重(15/4℃)0.8769.動粘度@40℃ 3
81.6cSt 、 @100’C30,10cSt 
、流動点−15,0℃)*4 チタニア タイベーク R−680,石原産業製 *5 製造条件 回分式では全原料を添加後の温度とそ の保持時間を示す。他は成形方法 *6 合成油1 出光ポリブテン15R(出光石油化学 (+荀製、比ffi (15/4℃)0.870゜動粘
度@40℃ 850cSt、@100”C38cSt、
流動点−15,0”C,重量平均分子量570) *7   APP:出光アククテソクポリブロビレン 
IR−20MI  (170℃)11.5  (g/1
0分) 融点 135℃、CD5C法) 比重 0.871 エチレン含量 7.6重量%(IR法)潴1すl剋 パルプ解繊機(Tappi規格試験機)で解繊した針葉
樹パルプ(フリーネス410m#)上皮■ 日清製粉製薄刃粉 仄r!(ロ)≦乙乱竺元 高崎粘土製 ネオパテ 削試験の削り屑の形状を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (A)ポリオレフィン系樹脂100重量部、(B)ワッ
    クス20〜300重量部および(C)鉱油および/また
    は合成油20〜300重量部からなる樹脂組成物に、全
    組成物の重量に基いて(D)無機充填剤5〜50重量%
    および(E)有機充填剤5〜5重量%を配合してなるポ
    リオレフィン系樹脂組成物。
JP25707386A 1986-10-30 1986-10-30 ポリオレフイン系樹脂組成物 Pending JPS63112639A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0688009A (ja) * 1992-09-08 1994-03-29 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 樹脂着色組成物
JP2010510346A (ja) * 2006-11-17 2010-04-02 マンジラク カンパニー リミテッド 硫黄を含まない彫塑用材料およびその製造方法
CN103756147A (zh) * 2014-01-08 2014-04-30 合肥杰事杰新材料股份有限公司 一种秸秆粉改性聚丙烯及其制备方法

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