JPS63109984A - タイヤチエ−ン装着具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、大型バス・大型トラックのダブルタイヤ或い
は連載等の大型のシングルタイヤにタイヤチェーンを装
着するタイヤチェーン装着具に関する。

〔従来技術〕

大型バス・大型トランク等の大型車輌は、そのタイヤの
直径が大きく、またダブルタイヤ等複数連のタイヤを有
する車輪が用いられる場合が多い。

このようなタイヤに用いられるタイヤチェーンの重量は
大きく、例えばダブルタイヤ用のトリプルチェーン（２
つのタイヤの外側に各位置する２つの環状の鎖列と２つ
のタイヤの中間部に位置する環状の鎖列の３つの鎖列間
に２つのタイヤの周面に接する鎖列が梯子状に分出され
ているもの）は重量が３０〜８０ｋｇとなる。

また、ダブルタイヤにチェーンを装着する場合は、普通
タイヤにチェーンを装着する如く路上にチェーンを拡げ
、このチェーン上に駆動輪を停止させて装着する方法は
不可能であるため、作業者がチェーンをタイヤ上面まで
持ち上げ、これをタイヤ周方向に展延させ、チェーン同
士を係止した後、チェーンを均等に引っ張りタイヤ表面
に密着させる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、大型車輌のダブルタイヤ用チェーンは前述の
如くその重量が３０〜８０ｋｇと重く、タイヤ上面まで
持ち上げ、タイヤ周方向に展延するのに重労働を要し、
そのためチェーン装着作業に複数の作業者及び長時間を
要するという問題点があった。これはシングルタイヤで
あっても連撮の如き大型の車輌においても同様である。

本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
のであって、大型車輌へのタイヤチェーン装着を１人で
迅速に行い得るタイヤチェーン装着具の提供を目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、タイヤチェーンの一部を係止保持する位置と
、該タイヤチェーンとの相対移動を可能とする位置との
間で可動な受け具と、該受け具を前記係止保持する位置
側へ向けて付勢する弾性部材とを有する複数の支柱及び
これら複数の支柱を一定間隔に固定する固定材を具備す
ることを特徴とする。また複数連のタイヤに用いる複数
連のタイヤチェーンの場合はタイヤチェーンの各連の一
部をタイヤの幅長に応じた間隔て係止保持する位置と、
該タイヤチェーンとの相対移動を可能とする位置との間
で可動な受け具と、該受け具を前記係止保持する位置側
へ向けて付勢する弾性部材とを有する複数の支柱及びこ
れら複数の支柱を一定間隔に固定する固定材を具備する
ことを特徴とする。

〔作用〕

本発明のタイヤチェーン装着具は、固定材により複数の
支柱を一定間隔に固定し、これら支柱をタイヤ側面に斜
めに立て掛け、複数の支柱の対応する位置に設けられた
係止保持の状態にある受け具に、その装着位置に応じて
タイヤチェーンを渡し掛けると、タイヤチェーンはタイ
ヤの幅長に応じた間隔に設定され、次に支柱をタイヤチ
ェーンと共にタイヤ周面の幅方向に移動し、タイヤチェ
ーンを車体内側タイヤの外側及びタイヤとタイヤとの中
間及び車体外側タイヤの外側に位置せしめた支柱を逆方
向に移動すると、タイヤチェーンの重みで弾性部材が収
縮し、支柱はタイヤチェーンを所要位置に残して抜き取
られ、残されたタイヤチェーンは自らの重みでタイヤ上
の所要位置に落とし込まれる。

〔実施例〕

以下１１本発明をダブルタイヤ用の実施例を示す図面に
基づき詳述する。第１図は本発明に係るタイヤチェーン
装着具（以下、本発明品という）の平面図、第２図はそ
の側面図である。図中１は角筒状の金属材からなる支柱
であって、その１面には２個の受け具１１．１２を後述
の如く夫々出没自在に格納し得る穴１１ａ、　１２ａが
タイヤの幅長に応じた間隔で設けられている。受け具１
１は（受け具１２も同構造を有する）、第３図に示す如
く、上面１１ａは矩形をなし、上面の対向する２辺の一
部を夫々共有する２つの側面１１ｂ、　ＩＩＧを有する
。この側面１１ｂ、　ｌｌｃは略三角形を有し上面１１
ａと直角をなす。

他の対向する２辺のうちの１辺側が挟角となっており、
軸支用の孔１１ｅが開設されている。

また、上面１１ａの軸支辺側に対向する他の１辺側は側
面１１ｂ、ｌｌｃから張り出し、タイヤチェーンを係止
保持したときのタイヤチェーン滑落を防ぐ。

両側面１１ｂ、　Ｉｌｃの底辺間には底面ｌｉｄが形成
されており、上面１１ａと鋭角をなす一方、軸支用の孔
ｌｌｃ側に近い部分が欠落している。底面１１ｄは側面
１１ｂ、　ＩＩＣから上面１１ａと同程度張り出してお
り、外部から支柱内部への雪、土砂等の侵入を防ぐ。

さらに受け具１１．１２の孔に通した軸を穴１１ａ、１
２ａの支柱１基端側にて支柱１の両側面に渡して受け具
１１．１２を軸支させ、この軸回りに弾性部材たるコイ
ルバネ１４．１５を巻装し、その一端を受け具Ｉｆ。

１２の上面内側に当接し、他端を支柱１の内底面に当接
して、受け具１１．１２上面を外側方向に付勢し、支柱
１上面から突出させる。また、コイルバネ１４゜１５の
付勢力に打ち勝つ力が受け具１１．１２に加えられると
、コイルバネ１４．１５が収縮して受け具１１゜１２は
穴１１ａ、　１２ａに格納される。

また、支柱１底面には、支柱ｌをその長さ方向に滑動さ
せる４個のローラ１６ａ、　１６ｂ、　１６ｃ、　１６
ｄを備える。第１のローラ１６ａは支柱ｌの最先端に備
え、他のローラ１６ｂ、　１６ｃ、　１６ｄは、後述の
如（支柱１に係止保持されたタイヤチェーンを、タイヤ
周面上部の所要位置に設定したとき、第２．第３のロー
ラ１６ｂ、　１６ｃは車体内側（第４．５図の左側）の
タイヤ周面に、第４のローラ１６ｄは車体外側のタイヤ
周面に位置すべく配する。

前述の如き受け具１１．１２を有する支柱１の端部を先
端とし、その基端には、後述の如く支柱ｌをタイヤ上面
に持ち上げるときの円筒上の持ち手１３が形成され、合
成樹脂等のキャップが被せられ、金属材に直接触れずに
支柱１を持ち上げ得るという防寒の役割を果たしている
。本実施例では、以上の如き構成の支柱ｌを２本１組と
して用いる。

次に、図中２は、２本の支柱１．　１を所要長離隔した
状態で固定する金属性の固定材であって、支柱１．１の
離隔距離を保持する２本の距離保持材２１．２２と、一
方の距離保持材２２の両端及び他方の距離保持材２１の
中間部の固定点２ｃに溶接固定され距離保持材２１．２
２を補強する補強材２３．２４とからなり、固定材２は
支柱１．１上面の適宜の対称点４点２ａ、　２ｂ、　２
ｄ、　２ｅに溶接固定される。

以上の如き構成の本発明品を用いて、ダブルタイヤにダ
ブルタイヤ用のタイヤチェーンを装着する手順を第４図
及び第５図に従い詳述する。本発明品をダブルタイヤ４
ａ、　４ｂの車体外側タイヤ４ｂの側面に、その先端を
上に、基端を地面側に、底面を当接させて斜めに立て掛
ける。このとき、支柱１．１の最先端のローラ１６ａ、
　１６ａを、タイヤ４ｂ外側の上部湾曲部において、地
面に鉛直なタイヤ直径を介して対称となる位置に設定す
べ（立て掛ける。

ダブルタイヤ用のタイヤチェーンは、内側連結鎖列３ａ
＋　中間連結鎖列３ｂ、外側連結鎖列３ｃを有し、内側
連結鎖列３ａ＋中間連結鎖列３ｂの間及び中間連結鎖例
３ｂ、外側連結鎖列３Ｃの間には夫々複数の短ｔＸ３ｄ
・・・が梯子状に跨設されるものである。第３図の如く
、内側連結鎖列３ａ、即ち車体内側のタイヤ４ａの外側
面に回し掛けるタイヤチェーンを、２木の支柱１．１の
先端側の受け具１１．１１に掛け、中間連結鎖列３ｂ、
即ちタイヤ４ａ、　４ｂの間隙に落とし込むタイヤチェ
ーンを他方の受け具１２．１２に掛け、外側連結鎖列３
ｃ、即ち車体外側のタイヤ４ｂ外側面に回し掛けるタイ
ヤチェーンは、それ自体の重みによって垂れ下がるまま
にしておく。以上の如く配したダブルタイヤ用タイヤチ
ェーン３は、作業途中で不要の箇所に引っ掛からない様
に、下垂する部分を支柱１，１基端側にまとめて乗せて
おく。

次に、持ち手１３．１３を持ち上げながら、支柱１゜１
を先端からタイヤ４ａ、　４ｂの上面に乗せる。このと
き、先端のローラ１６ａ、　１６ａがタイヤ４ｂ上部の
湾曲部に設定されているため、支柱１．１の動きは滑ら
かとなり、またこの先端を支点としてタイヤチェーン３
を持ち上げることにより、支柱１，１及びタイヤチェー
ン３の重量をタイヤと作業者が分担する結果となって作
業者の負担が軽減される。

支柱１．１はタイヤチェーン３と共にロール１６ａ。

１６ｂ、　１６ｃ、　１６ｄの回転によって、タイヤ４
ａ、　４ｂの幅方向に滑らかに移動する０次に支柱１．
　１の基端側にまとめておいたタイヤチェーン３の下垂
部分を左右に下垂させ、内側連結鎖列３ａが車体内側の
タイヤ４ａの外側面外方、中間連結鎖列３ｂがタイヤ４
ａ、　４ｂの中間、外側連結鎖列３Ｃが車体外側タイヤ
４ｂの外側面外方に下垂する位置に本案品を定め、支柱
１．１を車体外側方向に引き抜けば、支柱１゜１はロー
ラ１６ａ、　１６ｂ、　１６ｃ、　１６ｄの回転によっ
て前述の如（タイヤ４ａ、　４ｂ上面を滑らかに移動す
ると共に、受け具１１．１１．１２．１２がタイヤチェ
ーン３の下を通過すると、タイヤチェーン３の重みがコ
イルバネ１４．１４．１５．１５を収縮させ、受け具１
１゜１１、１２．１２は支柱１底面方向へ押し下げられ
、穴１１ａ、　ｌｌａ、　１２ａ、　１２ａに埋没して
支柱１上面を平坦にし、支柱１．１の抜き取りを容易と
する。

以上の如く支柱１．ｌを抜き取った後、タイヤチェーン
３はそれ自体の重みで落下し、タイヤ４　ａ　ｔ４ｂの
所定の位置に掛かる。タイヤ４ａ、　４ｂ周面に掛かっ
たタイヤチェーン同士を各列毎に係止した後に、タイヤ
チェーンを均等に引っ張りタイヤに密着させる。

なお、本実施例では、ダブルタイヤにダブルタイヤ用タ
イヤチェーンを装着する手順を詳述したが、複数個のタ
イヤをＩＭｉとしたタイヤへのタイヤチェーン装着であ
ればダブルタイヤに限らず同様の効果が得られる。

また、本実施例では受け具１１．１２の上面及び底面の
形状を四角形としたが、上面形状はタイヤチェーンを保
持してその滑落を防ぎ、また底面形状は受け具の穴への
雪、汚泥等の侵入を防ぐ形状であれば、これに限るもの
ではない。

さらに、本実施例では受け具を支柱両側面にて軸支する
構成としたが、支柱側面の外側に設ける構成としても同
様の効果が得られる。

また、本実施例では、固定材を支柱に溶接固定する構成
としたが、支柱上面の４点に係止具を備え、固定材を着
脱自在に係止し得る構成としてもよ（、さらに固定材を
前記４点にて回動自在に支持し、支柱及び固定材を折り
畳み可能な構成としてもよい、この場合、いずれも装着
具の収納時には支柱と固定材に分解可能となり、収納が
容易となる。

なおシングルタイヤ用の場合は各支柱の受具を先端に１
カ所設けたものとすればよい。

〔効果〕

本発明品は、タイヤチェーンを保持した支柱をタイヤに
立て掛けて重量の大きなタイヤチェーンの持ち上げを容
易にし、持ち上げたタイヤチェーンの重量を利用してタ
イヤに装着する構成とすることによって、大型のシング
ルタイヤ或いは複数連のタイヤへのタイヤチェーン装着
を１人で迅速に容易に行い得るという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明品の平面図、第２図はその一部切欠側面
図、第３図は受け具の拡大斜視図、第４図及び第５図は
本発明品を用いたタイヤチェーン装着の手順を示す模式
図である。 １・・・支柱　２・・・固定材　３・・・タイヤチェー
ン４ａ、　４ｂ＝−タイヤ　１１．１２　・・・受け具
　１１ａ、１２ａ　・・・穴１４、１５・・・コイルバ
ネ 特　許　出願人　　　株式会社　ニッカイ代理人　弁理
士　　　河　　野　　登　　夫纂　５　記 第　１！２］ 募　２　詔 ＄　３　記 事　４　閃

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、タイヤチェーンの一部を係止保持する位置と、該タ
   イヤチェーンとの相対移動を可能とする位置との間で可
   動な受け具と、該受け具を前記係止保持する位置側へ向
   けて付勢する弾性部材とを有する複数の支柱及びこれら
   複数の支柱を一定間隔に固定する固定材を具備すること
   を特徴とするタイヤチェーン装着具。 ２、複数連のタイヤを有する車輪用の複数連のタイヤチ
   ェーンを装着するタイヤチェーン装着具において、 前記タイヤチェーンの各連の一部をタイヤ の幅長に応じた間隔で係止保持する位置と、該タイヤチ
   ェーンとの相対移動を可能とする位置との間で可動な受
   け具と、該受け具を前記係止保持する位置側へ向けて付
   勢する弾性部材とを有する複数の支柱及びこれら複数の
   支柱を一定間隔に固定する固定材を具備することを特徴
   とするタイヤチェーン装着具。