JPS63109398A - 放射性廃液の固化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は原子力発電所における放射性廃液の固化装置に
関する。

（従来の技術） 原子力発電所で発生した放射性廃液の固化処理には種々
の処理方法が存在するが、中でも放）１性廃棄物の減容
性が優れている理由からプラスチック固化法やペレット
同化法が採用されている。

プラスチック固化法を採用した従来の放射性廃液の固化
装置は第３図に示すように構成され、原子力発電所内で
発生した放射性廃液を放射性廃液貯蔵タンク１に回収し
て、この貯蔵タンク１内に貯蔵させる。貯蔵された放射
性廃液は給液ボンブ２により乾燥Ｒ３に供給され、ここ
で乾燥され粉体化される。

乾燥粉体化された放射性粉体は粉体移送機４を介して粉
体ホッパ５に貯蔵される。粉体ホッパ５に貯蔵された粉
体は一定量が粉体供給機６を介して混合槽７に導かれる
。混合槽７は後述するドラム缶８とともに放射性粉体の
固化処理装置９を構成している。

混合槽７にはプラスチック材料等からなる薬剤としての
固化剤ａが導入され、この固化剤ａと放射性粉体とは混
合［７内で撹拌されて混合される。

この混合体は続いて混合１ｆ１７内に供給される重合開
始剤すの供給により重合が開始され、手合促進剤Ｃの供
給により重合が促進される。

そして、重合されたプラスチック混合体は混合槽７から
ドラム缶８に送られてこのドラム缶８内に充填され、放
射性廃棄物として貯蔵され、処理される。

また、ベレット固化法を採用した放射性廃液の固化装置
は第４図に示すように構成されている。

この固化装置はプラスチック固化法を採用した放射性廃
液の固化装置とは放射性粉体の固化処理装置９Ａが異な
るだけで、放射性廃液貯蔵タンク１から混合［７に至る
放射性廃液の処理はプラスチック固化法と同じプロセス
であるので同一符号を付し、説明を省略する。

この放射性粉体の固化処理装置は、放射性粉体を同化剤
ａと混合させる混合槽７と、この混合物を取り出す混合
物供給機１０と、供給された混合物を混練させる混練機
１１と、混練機１１からの混練物をベレット状に成形し
て押し出す押出機１２と、押出機１２から押し出される
ベレットを放射性廃棄物として貯蔵するベレット貯槽１
３とから構成され、このベレット貯槽１３内にベレット
状に固化された放射性廃棄物が貯蔵され、処理される。

第３図および第４図に示される従来の放射性廃液の固化
装置において、放射性粉体を取扱う各種機器３，４．５
．６は機器洗浄装置１５により洗浄水で定期的に洗浄さ
れる。この洗浄により放射性廃液の固化処理運転が安定
的に維持され、保守点検時に作業員の被曝低減を図るよ
うになっている。

放射性粉体取扱機器３，４．５．６を洗浄する機器洗浄
装置１５には洗浄水源１６がらの洗浄水が利用される。

各取扱機器の洗浄時には大口弁１７ａが閉じられる。そ
して、洗浄水入口弁１８および出口弁１９を開くことに
より乾燥機３の洗浄が、また、洗浄人口弁２０および出
口弁１９を開くことにより粉体移送機４の洗浄がそれぞ
れ行なわれ、さらに、洗浄水入口弁２１および出口弁２
２の開放により粉体ホッパ５が、洗浄水入口弁２３およ
び出口弁２２の開放により粉体供給機６がそれぞれ洗浄
される。この洗浄時には混合槽への大口弁１７ｃも閉じ
られる。なお、符号１７ｂは粉体ホッパ５への入口弁で
ある。

放射性粉体取扱機器３．４．５．６を洗浄した洗浄廃液
は、洗浄ドレン受タンク２５に排水され、洗浄ドレン移
送ポンプ２６を介して放射性廃液貯蔵タンク１に移送さ
れる構成となっている。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の放射性廃液の固化装置において、放射性粉体取扱
機器を洗浄する機器洗浄装置１５は洗浄廃液を回収し、
貯溜する洗浄ドレン受タンク２５や移送ポンプ２６が必
要であるため、構成機器の点数が多（、構造が複雑であ
り、設備のメンテナンスに多くの労力と時間を要してい
た。

一方、現在の原子力発電所においては、各機器のコンパ
クト化が要請されており、より簡単でコンパクトな放射
性廃液の固化装置が望まれていた。

本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、構成
機器の点数を減少させて構造を簡素化し、設備のメンテ
ナンス性を改善したコンパクトな放射性廃液の固化装置
を提供することを目的とする。

（発明の構成〕 （問題点を解決するための手段） 本発明は、放射性廃液を回収し、貯蔵する放射性廃液貯
蔵タンクと、貯蔵された放射性廃液を乾燥させ、粉体化
させる乾燥機と、乾燥された放射性粉体を貯蔵させる粉
体ホッパと、この粉体ホツバからの放射性粉体を薬剤と
混合させ、同化処理する固化処理装置とを有し、前記放
射性粉体を取扱う各機器を洗浄水で定期的に洗浄させる
ようにした放射性廃液の固化装置おいて、前記放射性廃
液貯蔵タンクを放射性粉体取扱ｖ４器より下方に配置し
、上記放射性粉体取扱機器を放射性廃液貯蔵タンクに下
り勾配の洗浄廃液配管で連絡したものである。

（作用） 本発明に係る放射性廃液の固化装置は、放射性粉体を取
扱う放射性粉体取扱機器を洗浄水で定期的に洗浄させる
一方、上記放射性粉体取扱機器を洗浄した洗浄廃液は、
下り勾配の洗浄廃液配管を通して放射性廃液貯蔵タンク
にスムーズに案内され、この貯蔵タンク内に貯蔵される
。

その際、放射性廃液貯蔵タンクは放（ト）性粉体取扱機
器より下方に配置され、放射性粉体取扱機器からの洗浄
廃液が上り勾配のない洗浄廃液配管を通って放射性廃液
貯蔵タンクに自動的に流下されるので、洗浄廃液配管に
洗浄ドレン受タンクや移送ポンプを配置する必要がなく
、その分だけ構成機器の点数を減少させ、構造を簡素化
させることができる。

（実施例） 以下、本発明に係る放射性廃液の固化装置の一実施例に
ついて添付図面を参照して説明する。

第１図はプラスチック固化法を採用した本発明に係る放
射性廃液の固化装置の第１実加例を示す系統図である。

この放射性廃液の固化装置において、放射性廃液貯蔵タ
ンク１内に貯蔵された放射性廃液を乾燥させて粉体化し
、乾燥された放射性粉体を混合させて同化処理する一連
の処理プロセスは第３図に示す従来のプラスチック同化
法と異ならないので同じ符号を付して説明を省略する。

この放射性廃液の固化装置において、放射性粉体を取扱
う機器３０は放射性廃液を乾燥させ、粉体化さＵる乾燥
機３と、乾燥された放射性粉体を貯蔵する粉体ホッパ５
と、“この粉体ホッパ５に乾燥機３から放射性粉体を供
給する粉体移送機４と、上記粉体ホッパ５内に貯蔵され
た一定量の放射性粉体を固化処理装置９の混合槽７に移
送させる粉体供給機６とを備えており、上記乾燥機３、
粉体ホッパ５および混合１７の流入側には入口弁１７ａ
、１７ｂ、１７Ｃがそれぞれ設けられる。

一方、放射性粉体取扱［ｉ３０は、放射性廃液の固化処
理運転を安定的に行ない、保守点検時に作業員の被曝低
減を図るため、機器洗浄装置３１により定期的に洗浄さ
れる。

機器洗浄装置３１は洗浄水を貯えた洗浄水源３２を備え
、この洗浄水源３２は各放射性粉体取扱機器３０すなわ
ち乾燥ｉ３、粉体移送りｓ４、粉体ホッパ５および粉体
供給機６に洗浄水供給配管３３ａ、３３ｂ、３３ｃ、３
３ｄを介して接続される。各供給配管３３ａ、３３ｂ、
３３ｃ、３３ｄには洗浄水入口弁３４ａ、３４ｂ、３４
ｃ、３４ｄがそれぞれ備えられる。

また、粉体移送傭４や粉体供給機６から洗浄廃液配管３
５ａ、３５ｂが延出されており、この洗浄廃液配管３５
ａ、３５ｂは途中で合流されて放射性廃液貯蔵タンク１
に上方から連絡される。洗浄廃液配管３５ａ、３５ｂの
途中には洗浄水出口弁３６ａ、３６ｂが設けられ、この
洗浄水出口弁３６ａ、３６ｂは洗浄水入口弁３４ａ、３
４ｂ：３４ｃ、３４ｄに連動して開閉される。

他方、放射性廃液貯蔵タンク１は放射性粉体取扱機５３
０　（３，４，５，６）より下方に設置される。放射性
粉体取扱機器３０のうち、粉体移送機４および粉体供給
機６を放射性廃液貯蔵タンク１に連絡する洗浄廃液配管
３５ａ、３５ｂは下り勾配の配管で、上り勾配がないよ
うに連続的な下り傾斜配管となっている。

次に、機器洗浄配管３１による放射性廃液の固化装置の
洗浄作用について説明する。

この放射性廃液の固化装置に使用される放射性粉体取扱
機器３０、すなわち乾燥様３、粉体移送機４、粉体ホッ
パ５および粉体供給機６は洗浄水を用いて定期的に洗浄
される。このうち、乾燥機３の洗浄は入口弁１７ａを閉
じ、洗浄水入口弁３４ａおよび出口弁３６ａを開くこと
により行なわれ、乾燥機３の洗浄により発生する洗浄廃
液は粉体移送様４を経て洗浄廃液配管３５ａにより乾燥
機３下方の放射性廃液貯蔵タンク１に導かれる。

この洗浄は洗浄水入口弁３４ａおよび出口弁３６ａを閉
じことにより完了する。

また、粉体移送機４や粉体ホッパ５、粉体供給機６の洗
浄は、乾燥機３の場合と同様に洗浄水を利用し、各機器
４．５．６の洗浄水入口弁３４ｂ。

３４ｃ、３４ｄおよび対応する出口弁３６ａ、３６ｂを
開放することにより行なわれる。洗浄により発生する洗
浄廃液は洗浄廃液配管３５ａ、３５ｂを通り、粉体移送
機４や粉体ホッパ５、粉体供給機６の下方に配置される
放射性廃液貯蔵タンク１へ導かれる。

その際、洗浄廃液配管３５ａ、３５ｂは放射性廃液貯蔵
タンク１に向って連続的に下り傾斜する下り勾配配管で
あるため、配管途中に洗浄ドレン受タンクや洗浄ドレン
移送ポンプを設ける必要がなく、削除できる。したがっ
て、曙器洗浄装置１ｆ３１の動的機器を削減することが
でき、設備のメンテナンス性を向上させることができる
。

第２図は放射性廃液の固化装置の変形例を示す系統図で
ある。

この変形例に示された放射性廃液の固化装置はペレット
固化法を採用したちのであり、このペレット固化法を採
用した放射性廃液の処理装置は第４図に示した従来のペ
レット同化法を採用したものと放射性廃液の処理プロセ
スは同一であるので、同一機器には同じ符号を付し、説
明を省略する。

また、ペレット固化法を採用した放射性廃液の固化装置
に使用される機器洗浄装置３１は第１図に示したプラス
デック固化法を採用した放射性廃液の固化装置に用いら
れる機器洗浄装置と異ならないので同じ符号を付し、説
明を省略する。この機器洗浄装置３１により第１図に示
したものと同様に放射性粉体取扱機器３０の洗浄を行な
うことができる。

〔発明の効果〕

以上に述べたように本発明に係る放射性廃液の固化装置
においては、放射性廃液貯蔵タンクを放射性粉体取扱機
器より下方に配置し、上記放射性粉体取扱機器を放射性
廃液貯蔵タンクに下り勾配の洗浄廃液配管で連絡したか
ら、各放射性粉体取扱機器を洗浄した洗浄廃液を下り勾
配配置を積極的に利用して放射性廃液貯蔵タンクにスム
ーズに導くことかでき、洗浄廃液を放射性廃液貯蔵タン
クに導くために、洗浄廃液配管の途中に洗浄ドレン受タ
ンクや移送ポンプを設ける必要がなく、その分だけ構成
機器の点数を減らすことができて構造が簡素化され、設
備のコンパクト化を図ることができる。

また、洗浄廃液配管の途中に動的機器である洗浄ドレン
移送ポンプを設ける必要がないので、この移送ポンプの
保守点検が全く不要となり、設備のメンテナンス性を大
幅に改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はプラスチック同化法を採用した本発明に係る放
射性廃液の固化装置の一実施例を示す系統図、第２図は
ペレット固化法を採用した本発明に係る放射性廃液の固
化装置の変形例を示す系統図、第３図およびＭ４図は従
来の放射性廃液の固化装置をそれぞれ示す系統図である
。 １・・・放射性廃液貯蔵タンク、３・・・乾燥機、４・
・・粉体移送機、５・・・粉体ホッパ、６・・・粉体供
給機、７・・・混合槽、８・・・ドラム缶、９．９Ａ・
・・固化処理装置、１０・・・混合物供給機、１１・・
・混練機、１２・・・押出様、１２・・・ベレット貯槽
、２５・・・洗浄ドレン受タンク、２６・・・洗浄ドレ
ン移送ポンプ、３０・・・放射性粉体取扱機器、３１・
・・機器洗浄装置、３３ａ、３３ｂ、３３ｃ、３３ｄ・
・・洗浄水供給配管、３４ａ、３４ｂ、３４ｃ、３４ｄ
−・・洗浄水入口弁、３５ａ、３５ｂ−・・洗浄廃液配
管、３６ａ、３６ｂ・・・洗浄水出口弁。 出願人代理人　　　波　多　野　　　久第８　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、放射性廃液を回収し、貯蔵する放射性廃液貯蔵タン
   クと、貯蔵された放射性廃液を乾燥させ、粉体化させる
   乾燥機と、乾燥された放射性粉体を貯蔵させる粉体ホッ
   パと、この粉体ホッパからの放射性粉体を薬剤と混合さ
   せ、固化処理する固化処理装置とを有し、前記放射性粉
   体を取扱う各機器を洗浄水で定期的に洗浄させるように
   した放射性廃液の固化装置おいて、前記放射性廃液貯蔵
   タンクを放射性粉体取扱機器より下方に配置し、上記放
   射性粉体取扱機器を放射性廃液貯蔵タンクに下り勾配の
   洗浄廃液配管で連絡したことを特徴とする放射性廃液の
   固化装置。 ２、放射性粉体取扱機器は乾燥機と、粉体ホッパと、上
   記乾燥機で乾燥された放射性粉体を上記粉体ホッパに供
   給する粉体移送機と、上記粉体ホッパからの放射性粉体
   を固化処理装置に供給する粉体供給機とを有する特許請
   求の範囲第１項に記載の放射性廃液の固化装置。