JPS629910B2 - - Google Patents

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JPS629910B2
JPS629910B2 JP3036379A JP3036379A JPS629910B2 JP S629910 B2 JPS629910 B2 JP S629910B2 JP 3036379 A JP3036379 A JP 3036379A JP 3036379 A JP3036379 A JP 3036379A JP S629910 B2 JPS629910 B2 JP S629910B2
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depressed portion
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display
structure according
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Tadao Kobashi
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電気的に反射率や透過率を変化させ、
外光を変調する表示装置に用いられる表示用構体
の改良に関するものである。 少くとも一方の表面に露出した多数個の微細な
開口部を有する多孔質体の表面に、前記開口部の
複数個を含む陥没部を設けて表示用構体が構成さ
れ、この表示用構体に液体材料を含浸させ、前記
陥没部を含む表面の液体含浸率が電気的に制御さ
れる表示装置は既に本発明者により提案されてい
る。上述の表示装置は電気浸透現象によつて多孔
質体表面の液体含浸率を変化させて、外光に対し
ての光反射率や透過率を制御することを原理と
し、陥没部の生成により有効な光制御が可能とな
つた。陥没部は点状、線状、短柵状、放射点状
等、様々な形状のものが使用でき、これらは互に
隣り合うよう複数個が配設される。この種の装置
は多孔質体として好ましくは透明誘電体材料を用
い、これとほぼ等しい光屈折率を有する好ましく
は透明な液体材料を含浸させ、所望の形状の電圧
パターンを印加することにより、数字、文字、図
形、画像などの透過型表示装置として特に有用で
ある。 有効な透過光制御は、陥没部で行なわれる。そ
れ故、表示装置に要求される高いコントラスト比
を得るためには陥没部の配設密度を上げなければ
ならない。しかし配設密度の向上にも製作技術的
に限界があり、相隣る陥没部の間の平らな表示用
構体表面からの透過光の漏洩により、装置全体と
してのコントラスト比が大きく取り得ないことが
判つた。 本発明は以上の背景を基にして改良された表示
用構体の提供を目的とする。 本発明の主たる特徴は透光性誘電体材料からな
り、少くとも一方の表面に露出した多数個の微細
な開口部を有する多孔質体表面に、前記開口部の
複数個を含む陥没部を設け、液体材料が含浸さ
れ、前記陥没部を含む多孔質体表面の液体含浸率
が電気的に制御される関係にある表示用構体にお
いて、前記陥没部を残して多孔質体表面を液体含
浸状態で実質的に不透明に構成したことを特徴と
する表示用構体にある。 ここに、多孔質体とは、一方の表面から対向す
る他方の面に貫通乃至は連結する微細な孔、間
隙、溝等を有するもの、すなわち、一方の表面か
ら他方の表面に液体が透過するものが好ましい
が、少くとも一方の表面部に微細な開口部を有
し、陥没部の深さ以上の深さまで、貫通乃至は連
結する孔、間隙、溝を有すれば良いものとする。 第1図は従来の表示用構体の部分斜視図、第2
図は第1図の表示用構体を使用した従来の表示装
置の縦断面構造図である。 なお、本例を含め以下の構造図では説明の便宜
上、各部は適宜拡大表示してあるので、その相対
的寸法は必ずしも本文説明とは一致していないも
のとする。また、同種の部分は同一番号で表示す
る。 図において、100は表示用構体で、膜状の多
孔質体110の表面に円錐乃至は円錐台状の点状
陥没部120が多数個設けられている。 多孔質体110は、例えば、ニトロセルローズ
や、醋酸セルローズ、もしくはその混合物などの
透光性誘電体材料からなるマイクロポーラス・メ
ンブランフイルター(Microporous membrane
filter)で構成する。その厚さは40〜200ミクロ
ン、一方の表面から他方の表面に貫通する平均孔
径0.1〜1ミクロン程度で、且つ両面に開口部を
有する微細孔111を有し、その空孔率は50〜80
%程度である。 陥没部120は例えば点状で、凸版印刷用の網
点銅板を多孔質体を形成するマイクロポーラスメ
ンブランフイルターに、圧接乃至は熱圧接するい
わゆるエンボス加工法で作ることができる。点状
陥没部120は、例えば表面部における平均口径
が15〜30ミクロン、深さが10〜25ミクロン、陥没
孔の尖端部の平均口径が3ミクロン以下に鋭く構
成する。陥没部120の配設間隔は、例えば254
ミクロン(100個/インチ)から63.5ミクロン
(400個/インチ)程度の密度で多数個が配置され
る。 第2図は上記の表示用構体100を利用して表
示装置を構成した例で、本例における表示用構体
では第1図の構体表面に更に互に絶縁された例え
ば沃化第1銅膜からなる厚さ80オングストローム
程度の、液体浸透性にして且つ透光性の表示用電
極(点線で表示)を被着した表示用構体100が
使用されている。 表示用構体100は表面に例えば酸化錫等の透
光性導電膜からなる電極200を被着した透明ガ
ラス板等の支持板300上に設置される。表示用
構体100には多孔質体110を形成する誘電体
材料と、ほぼ等しい屈折率を有し、透光性で、且
つ多孔質体110に対して電気浸透性の液体材料
400を含浸させる。 多孔質体110がニトロセルローズ(屈折率
Md1.51)で構成される場合、液体材料400
は、例えばMd1.51のジメチル、トリフエニ
ル、トリメトキシ、シロキサン (
【式】但しφはフエニ ル基)、酢酸セルローズ(Md1.47)の場合は
Md1.47のフエニルトリメトキシシラン
(C6H5Si(OCH33)、またニトロセルローズと酢
酸セルローズとの混合体(1.41<Md<1.51)の
場合は上述の二種の液体を混合するか、もしくは
α−メチルナフタレン(Md1.61)等の高屈折
材料とフエニルトリメトキシシラン等の低屈折材
料との適当な混合により、1.47<Md<1.51の屈
折率の整合をはかる。 このようにして、ほぼ等しい屈折率の液体材料
400を含浸させることにより、多孔質体110
からなる表示用構体100は透明化する。したが
つて導線501を以つて電極200に短絡された
電極131部においては、何らの電圧も印加され
ていないので、陥没部120、平坦表面部130
を問わず透明である。入力外光L1に対して、表
面部130からの透過光L2F、陥没部120から
の透過光L2Hは共に大きい。 一方、導線502により、電極200に対して
正の電圧VBが印加される電極132部では前述
の材料構成においては液体材料400が負電極す
なわち電極200方向に電気浸透するため、陥没
部120、平坦部130の表面部では液体材料4
00の含浸率が低下し、多孔質体を形成する微細
孔には空気が入り込むため、屈折率の不整合を生
じ、光の散乱屈折を生じる。そのため、平坦部1
30および陥没部120を透過する光L2F,L2H
は電極131部のそれと比較して減少する。特に
陥没部120ではその側斜面での効果的な散乱屈
折により、平坦部130と比較し透過光L2Hは著
しく減少する。したがつて、第2図の表示装置を
スライドプロジエターに装着し、投映すると陥没
部120は黒い点状にスクリーン上に映し出され
る。 それ故、第2図の装置で、大なるコントラスト
比を得るためには陥没部120の配設密度を上
げ、平面部130の面積を小にして光の漏洩を減
少させる必要がある。しかし、有効な透過光制御
には陥没部120としては深さが深く、且つ尖端
部が好ましくは3ミクロン以下の孔径に鋭く作る
必要から製作技術的に配設密度の向上には自から
限度がある。例えば陥没部120が表示用構体1
00表面に占める面積率は陥没部120が点状の
場合で、15〜20%、線状の場合で40〜50%程度が
限度となる。それ故、陥没部120では電圧印加
によつてスクリーン輝度が1/15〜1/40に低下する
のに対し、平坦部130では1/12〜1/2に低下す
るに過ぎないため、電極132部全体としての平
均輝度の低下は1/2〜1/4、すなわちコントラスト
比は1:2〜1:4程度が限度となり、その改善
が重要な課題であつた。 第3図は従来の表示装置の他の例の縦断面構造
と給電方式を示す図である。第2図の場合と異な
り、表示用構体100では多孔質体表面に液体浸
透性の電極は設置されていない。陥没部120を
設けた多孔質体から成る表示用構体100は液体
材料400を含浸せしめて、酸化錫などの透光性
導電膜から成る電極210,133,134を被
着した透明ガラス等の支持板上に配置される。複
数の電極210は基準電極で、幅を例えば100ミ
クロン程度に細く作り、電極133,134を挾
むように配置する。電極210と133,134
との間隙は100ミクロン程度と狭く作る。電極1
33,134は表示用電極で、電極幅が最高で1
ミリ程度で表示すべきパターンに対応した形状を
もつている。電極210は導線503を、電極1
33,134は夫々導線504,505を介して
可変直流電極V1,V2に接続され、電極133,
134は夫々独立にV1,V2より、電極210に
対して正電圧が加わる。陥没部120は表示用電
極133,134に相当する部分に限定して設け
られていて、基準電極120に相当するいわゆる
非表示部130′には設けられていない。液体材
料400は前述と同様に負電極方向に電気浸透す
るものが用いられるから、電源V1,V2の電圧を
上げると、表示電極133,134上の含浸液体
材料400は基準電極210方向へと移動する。
そのため、表示電極133,134に相当する部
分の表示用構体100表面の液体含浸率が低下
し、入力外光L1に対する透過光L2が減少する。 この装置においても、高コントラストを得るの
に障害となるのは陥没部120間の平坦表面部1
30からの透過漏洩光である。さらにまた、非表
示部130′は常に光透過するので、黒地に白の
表示が行なえない。 本発明は以上のような欠点を解消したものであ
る。 第4図は本発明にかかる表示用構体の一実施例
の縦断面構造図で、第3図の表示用構体と対比し
て示してある。 第4図において、第3図と異なつているのは陥
没部120間の平坦表面部130および非表示部
130′に、不透明形成剤140を薄く塗布し、
表示用構体1000に液体材料を含浸させた状態
で、実質的に不透明に構成したことである。 不透明形成剤140の一つの構成は黒色インキ
等の不透明インキ、他の構成は含浸される液体材
料よりも表面張力が小さい、いわゆる表面活性剤
等の撥油剤である。 不透明インキに具備すべき条件は着色剤および
バインダーが含浸される既述の液体材料400に
溶解しないことである。液体材料400は通常、
アルキル基やアルコキシ基を官能基として含むシ
ラン、シロキサン、ナフタレン誘導体が使用され
る。そのため不透明着色剤としては着色染料や顔
料等も適当に選べば使用できるが、カーボンブラ
ツク微粉末が最適である。主体バインダーとして
はニトロセルローズ、酢酸セルローズ等のセルロ
ーズエステルを使用することができる。 この場合の溶剤はニトロセルローズの場合には
ブチルカルビトール、酢酸セルローズにはN−メ
チル−2−ピロリドン等が好適で、夫々の溶剤に
カーボンブラツク等を混合して不透明インキが形
成できる。 しかし、一般に多孔質体110としては既述の
如くセルローズエステル系の材料が使用される。
そのため上記の不透明インキを塗布した場合、そ
の溶剤によつて多孔質体110の表面部分が侵さ
れたり、溶解したりして、表示用構体100が変
形乃至は収縮する場合が多い。 それ故、不透明インキとしては多孔質体110
を溶解しない溶剤で、且つ主体バインダーが液体
材料400で侵されないものが最適となる。 この条件を満足する最適の溶剤はアルコール類
で、主体バインダーがポリアミド樹脂であること
が判つた。勿論、塗布強度を上げるため多孔質体
110を溶解する溶剤を極めて少量混入すること
ができる。 多孔質体110を形成するニトロセルローズ、
酢酸セルローズおよびこれらの混合体はアルコー
ル溶剤には殆んど侵されず、しかもポリアミド樹
脂は前記の液体材料400に殆んど侵されない。 それ故、印刷性を考慮して、ヘプチルにアルコ
ールとオクチルにアルコールとの混合溶剤と、ポ
リアミド樹脂およびカーボンブラツクの混合体か
ら成る不透明インキは多孔質体110がセルロー
ズエステル系樹脂の場合の他、ガラスやセラミツ
ク材料から成る場合等、広く使用することができ
る。 一方、撥油剤に具備すべき条件は使用する液体
材料400に対して化学的に侵されず、且つ良好
な撥油性を示し、しかも撥油剤の稀釈溶剤によつ
て多孔質体110が侵されぬことである。多孔質
体110がセルローズエステルで、液体材料40
0が前述の材料の場合、弗化炭素系のアニオン、
あるいはカチオン系の表面活性剤も使用できる
が、電気化学的に必ずしも強くない。 最も良好なのは、例えばポリ−111・111−ペン
タデカフルオロオクチルメタクリレートなど、弗
素系ポリマーをキシレンヘキサフロライドや弗化
炭素(フレオン)系の溶媒に溶解したものであ
る。前記ポリマーの被膜の表面張力は11ダイン/
センチメーターと極めて低く、撥水性とともに、
強力な撥油性を有し、殆んどの溶液に溶解しない
し、また上記溶媒はセルローズエステルを溶解し
ない。 上記の系統の塗布剤は、例えば3M社からFC−
706乃至はFC−721の名で商品化されている。上
記のポリマー溶液を陥没部120の間の平坦表面
部、すなわち間隙表面130乃至は非表示部13
0′に薄く塗布すると、その一部は多孔質体11
0表面に存在する微細な開口部から、表面から僅
かの厚さだけ、内部に浸透含浸される。60℃程度
の温度で溶剤を乾燥蒸発させると、多孔質本11
0の表面部およびそれが催かの深さだけ微細孔内
面に、上記ポリマーが付着し、強力な撥油性を示
す。 このようにして形成された表示用構体1000
に、液体材料400を含浸させた状態では間隙表
面130および非表示部130′の表面およびそ
の近傍は液体材料400でぬれない。それ故この
部分では屈折率の不整合が存在し、外光を散乱、
乱反射し透過光に対して実質的に不透明となる。 また、前述の不透明インキを塗布した場合は、
述べるまでもなく、間隙表面130および非表示
部130′は不透明で、殆んど透過光を生じな
い。 これら、微細な間隙表面130や非表示部13
0′に限定した不透明形成剤140の精密な塗布
には特別な製造方法が必要である。 第5図は第4図との関係における本発明にかか
る表示用構体の製造方法を示す図である。 図Aにおいて、110は例えば既述のセルロー
ズエステルから成るマイクロポーラスメンブラン
フイルターで、その表面には予めエンボス加工法
によつて、所定の位置に点、線、短柵、放射点状
の所要の陥没部120を設けておく。この多孔質
体110を平坦なガラス板等の支持板610上に
配置し、その両端をビニル等の接着テープ620
等で支持板610上に固定する。 次いで、図Bの如く、ゴム等の印刷ローラ70
0に、前述の不透明インキや撥油剤などの不透明
形成剤の溶液800を展延して可能な範囲で薄く
着け、その溶剤が蒸発しない間に素早く、ローラ
ーコートする。この工程を数回繰り返す。ローラ
700上の溶液800は陥没部120を残して間
隙表面130、非表示部130′上に転写され
る。このような精密転写にはローラの硬度が重要
な因子で、軟らか過ぎると陥没部120内部まで
溶液800が塗布され、一方、硬過ぎると多孔質
体110を損傷したり、転写の均一性に欠ける。
良好なローラーはゴムローラーで、そのゴム硬度
は30度であつた。 以上の説明では手動のローラーコート法によつ
たが、多量生産には印刷機によるオフセツト印刷
法が使用できる。斯くして以上のようにして、不
透明形成剤140を塗布した多孔質体110は60
℃程度に加熱し、溶剤を蒸発させた後、テープ6
20をはがし、適当に不要部を切断することによ
り、第4図の表示用構体100が得られる。不透
明形成材140を塗布後、加熱によつて溶剤を蒸
発させると、塗布される不透明形成剤140を多
孔性化するのに有用である。 第6図は本発明にかかる表示用構体の他の実施
例の縦断面構造で、第2図との対比で示してあ
る。 本例が第5図と異なつているのは電極131,
132の給電図取り出し口を残して、電極13
1,132が被着されている間隙表面130や非
表示部上に、不透明形成剤140が塗布されてい
ることである。 本例においては多孔質体110にエンボス加工
法で所要の陥没部120を設け、次いでこの表面
に蒸着マスクを介して銅を80Å程度の厚さに蒸着
し、次いで沃素溶液に浸して沃化第一銅から成る
透光性で液体浸透性の電極131,132を作
り、以下、第5図に説明したと同様に不透明形成
部140が塗布されて表示用構体1000が製造
できる。 第4図および第6図の表示用構体1000は液
体材料400を含浸させて、夫々、第3図および
第2図の如く表示装置を形成することができる。
不透明形成剤140の塗布により、間隙表面13
0や非表示部130′からの光透過は効果的に防
止され、電圧制御による著しいコントラスト比の
向上と、黒地に白の投映表示が可能となつた。 例えば、第2図の構成において多孔質体110
として厚さが120ミクロン、微細孔の平均孔径が
0.3ミクロンのニトロセルローズのマイクロポー
ラスメンブランフイルターを用い、陥没部120
として表面部の開口径が20〜30ミクロン、深さが
約1.7ミクロン、尖端部の平均口径が3ミクロン
以下の円錐台状のものを、1インチ当り200個の
密度に形成し、液体材料400としてジメチルト
リメトキシトリフエニルシロキサンを用い、電圧
Bを100〜150Vとした時の透過投映光の強度は
B=0Vの場合の1/1.5〜1/2(すなわちコントラ
スト比1:1.5〜2)に低下した。 しかるに、間隙表面130に、前述の不透明イ
ンキ、撥油剤から成る不透明形成剤140を塗布
した場合には電圧VB=0Vの場合の光強度に対し
てVB=100〜150Vの場合にその透過投映光強度
は1/5〜1/20(すなわちコントラスト比1:15〜
20)に低下した。このように、不透明形成剤14
0の塗布による効果は極めて大で、コントラスト
比が約10倍改善される優れた効果をもつている。
また、第2図や第3図の装置では明るい背景の中
に、陥没部120に対応した暗いパターンが表示
されるのに対し、本発明にかかる表示用構体10
0を使用するを、黒地の背景に光の明暗によるパ
ターン表示ができる。 以上、多孔質体としてセルローズエステル系の
場合について述べたが、ガラス、磁器、金属酸化
物等で構成されていても同様に表示用構体を作る
ことができる。 また、陥没部としては点状の場合を中心に述べ
たが、線状、短柵状、様々な形状にすることがで
きる。陥没部が平行格子状、短柵状である時、そ
の平行格子、短柵の線方向に沿つて、不透明形成
剤をロールコート法やオフセツト印刷法で塗布す
ると、精度の良い不透明形成剤140のコーテイ
ングが行なえる。 以上述べたように、本発明は陥没部を有する多
孔質体表面を、陥没部を残して実質的に不透明に
構成した表示用構体であつて、陥没部相互の間か
らの光透過を防止し、著しいコントラスト比の改
善が行なえるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の表示用構体の部分斜視図、第2
図は第1図の表示用構体を使用した従来の表示装
置の縦断面構造図、第3図は従来の他の表示装置
の縦断面構造と給電方式を示す図である。第4図
は本発明の一実施例における表示用構体の断面構
造図、第5図A,Bは同構体の製造方法を示す工
程図、第6図は本発明にかかる表示用構体の他の
実施例の断面構造図である。 100,1000……表示用構体、110……
多孔質体、120……陥没部、130……平坦表
面部、130′……非表示部、131,132,
133,134,200,210……電極、14
0……不透明形成剤、300,610……支持
板、400……液体材料、501〜505……導
線、620……接着テープ、700……印刷ロー
ラー、V1,V2……直接電源、L1……入力外光、
L2,L2F,L2H……透過出力光。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 透光性誘電体材料から成り、少くとも一方の
    表面に多数個の微細な開口部を有し、かつ前記開
    口部を複数個含む陥没部が一方の表面に形成され
    た多孔質体と、前記多孔質体に含浸された透光性
    液体材料と、前記陥没部を含む領域又は陥没部を
    含む領域に対応する反対側の面に選択的に形成さ
    れた表示電極と、陥没部が形成された面と反対側
    の面に形成された基準電極と、前記陥没部を除く
    多孔質体表面に不透明形成剤を形成したことを特
    徴とする表示用構体。 2 不透明形成剤が不透明インキであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の表示用構
    体。 3 不透明インキがポリアミド樹脂を主体バイン
    ダとすることを特徴とする特許請求の範囲第2項
    記載の表示用構体。 4 不透明形成剤が撥油剤であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の表示用構体。 5 撥油剤が弗素系ポリマーを主体とすることを
    特徴とする特許請求の範囲第4項記載の表示用構
    体。 6 多孔質体に陥没部を形成する工程と、前記陥
    没部を含む領域又は陥没部を含む領域に対応する
    反対側の面に表示電極を形成する工程と、陥没部
    を形成した面と反対側の面に基準電極を形成する
    工程と、前記多孔質体に透光性液体材料を含浸さ
    せる工程と、前記陥没部を有する多孔質体表面に
    ローラーコート法若しくはオフセツト印刷法で、
    不透明インキ乃至は撥油剤を塗布する工程とを含
    むことを特徴とする表示用構体の製造方法。 7 多孔質体に陥没部を設け、その後で該陥没部
    の内面を含む陥没部表面に液体浸透性で且つ透光
    性の導電膜を被着し、その後で、前記陥没部を含
    む多孔質体表面にローラーコート法若しくはオフ
    セツト印刷法で、不透明インキ乃至は撥油剤を塗
    布し、前記陥没部とは反対側の多孔質体表面全面
    に基準電極を形成することを特徴とする特許請求
    の範囲第6項記載の表示用構体の製造方法。 8 多孔質体が、プラスチツク材料から成るマイ
    クロポーラスメンブレンフイルターで、不透明イ
    ンキ乃至は撥油剤に含まれる稀釈剤が、前記プラ
    スチツク材料を溶解しない溶剤であることを特徴
    とする特許請求の範囲第6項もしくは第7項記載
    の表示用構体の製造方法。 9 特許請求の範囲第8項において、プラスチツ
    ク材料がセルローズエステルで、不透明インキが
    黒色顔料、ポリアミド樹脂バインダー、アルコー
    ル系稀釈剤を含むことを特徴とする表示用構体の
    製造方法。
JP3036379A 1979-03-14 1979-03-14 Display structure and producing same Granted JPS55121472A (en)

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