JPS6293339A - 耐脆化特性に優れた非晶質合金 - Google Patents
耐脆化特性に優れた非晶質合金Info
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- JPS6293339A JPS6293339A JP23319885A JP23319885A JPS6293339A JP S6293339 A JPS6293339 A JP S6293339A JP 23319885 A JP23319885 A JP 23319885A JP 23319885 A JP23319885 A JP 23319885A JP S6293339 A JPS6293339 A JP S6293339A
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/12—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
- H01F1/14—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials metals or alloys
- H01F1/147—Alloys characterised by their composition
- H01F1/153—Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals
- H01F1/15308—Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals based on Fe/Ni
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、電力用トランスをはじめとして高い磁気特
性を要求される電力変換器の鉄心としての用途に供して
好適な非晶質合金に関し、とくにその耐脆化特性の向上
を図ったものである。
性を要求される電力変換器の鉄心としての用途に供して
好適な非晶質合金に関し、とくにその耐脆化特性の向上
を図ったものである。
(従来の技術)
電カドランス、配電用トランスおよび回転機器等の鉄心
としては、従来主にけい素鋼板が使用されてきたが、近
年の省エネルギーの要求の高まりに伴い、より一層損失
が少なく、磁気特性の優れた材料の開発が急がれている
。
としては、従来主にけい素鋼板が使用されてきたが、近
年の省エネルギーの要求の高まりに伴い、より一層損失
が少なく、磁気特性の優れた材料の開発が急がれている
。
種々の材料のうちとくに注目を集めているのが非晶質合
金であり、従来のけい素鋼板と比較して、商用周波数レ
ベルでの鉄損が著しく低く、また透磁率もかなり高い。
金であり、従来のけい素鋼板と比較して、商用周波数レ
ベルでの鉄損が著しく低く、また透磁率もかなり高い。
ここに非晶質合金の組成としては、特開昭59−635
4号公報や特開昭57−116750号公報にも開示さ
れているようなFe−B−3i系合金がとりわけ有望視
されている。
4号公報や特開昭57−116750号公報にも開示さ
れているようなFe−B−3i系合金がとりわけ有望視
されている。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで上述の如き非晶質合金を電力変換機器の鉄心と
して利用する際には、磁気特性の他に機械的性質とくに
耐脆化特性が問題となる。
して利用する際には、磁気特性の他に機械的性質とくに
耐脆化特性が問題となる。
すなわち非晶質合金の磁気特性を向上させるためには一
般に磁場中での焼鈍が不可欠であり、工程によって異な
るとはいうもののたとえば連続焼鈍炉を使用する場合に
は、350〜450℃で10〜20分間程痕の焼鈍が必
要とされるが、かような焼鈍を施した場合に、たとえば
特開昭57−116750号公報に開示されているよう
な電カドランス用として市販されているアライド社’3
7260532 (re、aB、、Si。
般に磁場中での焼鈍が不可欠であり、工程によって異な
るとはいうもののたとえば連続焼鈍炉を使用する場合に
は、350〜450℃で10〜20分間程痕の焼鈍が必
要とされるが、かような焼鈍を施した場合に、たとえば
特開昭57−116750号公報に開示されているよう
な電カドランス用として市販されているアライド社’3
7260532 (re、aB、、Si。
では、焼鈍によって非晶質合金が脆化してしまうという
問題があった。
問題があった。
ここに上に述べたにうな脆化が生じると、鉄心の搬送時
や銅線の巻回し工程において鉄心が破損するおそれが大
きく、上記の如き作業に重大な支障をきたすため、かよ
うな脆化は極力回避しなければならない。
や銅線の巻回し工程において鉄心が破損するおそれが大
きく、上記の如き作業に重大な支障をきたすため、かよ
うな脆化は極力回避しなければならない。
ところで非晶質合金の特性のうち磁気特性の組成依存性
については、従来から綿密な研究が行われていて、様々
な条件下での磁場中焼鈍前後の特性変化等が研究されて
いる。同時に飽和磁束密度や非晶質形成能なども検問さ
れている。さらには特開昭59−6354号公報に指摘
されているように、焼鈍前の機械的特性についても研究
されている。
については、従来から綿密な研究が行われていて、様々
な条件下での磁場中焼鈍前後の特性変化等が研究されて
いる。同時に飽和磁束密度や非晶質形成能なども検問さ
れている。さらには特開昭59−6354号公報に指摘
されているように、焼鈍前の機械的特性についても研究
されている。
しかしながら、工業的に重要な焼鈍後の脆化を実用上の
問題として取り上げた例はない。
問題として取り上げた例はない。
(問題点を解決するための手段)
さて発明者らは、非晶質合金の脆化抵抗性について詳細
に検討した結果、Fe−B−3i系非晶質合金につき、
以下に述べる組成範囲に調整することによって優れた鉄
損値だけでなく高い脆化抵抗性が得られることの知見を
得た。
に検討した結果、Fe−B−3i系非晶質合金につき、
以下に述べる組成範囲に調整することによって優れた鉄
損値だけでなく高い脆化抵抗性が得られることの知見を
得た。
この発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、
化学式: F e、B 、s ia −x −uにて示
され、式中の各原子%×およびyがそれぞれ次式 %式% の関係を満足する組成になることを特徴とする耐脆化特
性に優れた非晶質合金である。
され、式中の各原子%×およびyがそれぞれ次式 %式% の関係を満足する組成になることを特徴とする耐脆化特
性に優れた非晶質合金である。
以下この発明を具体的に説明する。
まずこの発明の解明経緯について説明する。
従来、耐脆化特性は熱的不安定性と関連づけて議論され
ることが多かった。特に焼鈍温度を変化させて、非晶質
合金が脆化する温度と結晶化する温度との関係を調べた
場合に、両者の間に高い正の相関がある例が多いことか
ら、結晶化温度が高い組成はど脆化抵抗性にも優れてい
ると判断されることが多かった。
ることが多かった。特に焼鈍温度を変化させて、非晶質
合金が脆化する温度と結晶化する温度との関係を調べた
場合に、両者の間に高い正の相関がある例が多いことか
ら、結晶化温度が高い組成はど脆化抵抗性にも優れてい
ると判断されることが多かった。
しかしながら、Fe−B−3i系合金について広範な組
成にわたって実験を繰返した結果、脆化開始温度と結晶
化温度との間には必ずしも正の相関はないことが判明し
た。
成にわたって実験を繰返した結果、脆化開始温度と結晶
化温度との間には必ずしも正の相関はないことが判明し
た。
それ故Fe−B−3i系合金の脆化を、単に結晶化温度
によって判定することは好ましくない。
によって判定することは好ましくない。
ところで非晶質合金の脆化は、脆化温度に達すれば直ち
に生じるというものではなく、ある程度の時間を経たの
ちに生じるものである。
に生じるというものではなく、ある程度の時間を経たの
ちに生じるものである。
従って仮に磁場中焼鈍温度が脆化温度域であったとして
も、脆化開始時間が鉄損特性の改善に必要な焼鈍時間よ
りも長ければ、非晶質合金の脆化は生じないと考えられ
る。
も、脆化開始時間が鉄損特性の改善に必要な焼鈍時間よ
りも長ければ、非晶質合金の脆化は生じないと考えられ
る。
そこで発明者らは、上記の点に着目して、Fe−B−3
i系非晶質合金の組成を種々に変化させ、鉄損値極小を
実現できる焼鈍温度で所定の時間処理した場合における
脆化の有無について調査を行った。
i系非晶質合金の組成を種々に変化させ、鉄損値極小を
実現できる焼鈍温度で所定の時間処理した場合における
脆化の有無について調査を行った。
得られた結果を第1図に示す。なお焼鈍温度は組成によ
って幾分具なるが、焼鈍時間は通常10〜20分程度で
あることから、上記の実験では処理時間を2000sと
し、かかる焼鈍を施した場合であってもW%が0.1W
/l(g以下の鉄損値が得られた場合に脆化は生じてい
ないものとした。
って幾分具なるが、焼鈍時間は通常10〜20分程度で
あることから、上記の実験では処理時間を2000sと
し、かかる焼鈍を施した場合であってもW%が0.1W
/l(g以下の鉄損値が得られた場合に脆化は生じてい
ないものとした。
その結果、図中斜線で示した領域では脆化が生じてない
ことが判明した。
ことが判明した。
すなわち化学式FeXB 、S iv、−X −11(
ただし添字は原子X)で示した場合に、 76≦X≦81 97≦2×−■≦112 で囲まれる組成範囲であれば、その磁気特性の改善に必
要な焼鈍を施したとしても、脆化は生じないことが見出
されたのである。
ただし添字は原子X)で示した場合に、 76≦X≦81 97≦2×−■≦112 で囲まれる組成範囲であれば、その磁気特性の改善に必
要な焼鈍を施したとしても、脆化は生じないことが見出
されたのである。
なお上記の組成は、Fe−B−3i系の3元共晶線に近
い組成であることが、徐冷凝固させた溶融金属の組織観
察や状態図から明確になった。
い組成であることが、徐冷凝固させた溶融金属の組織観
察や状態図から明確になった。
(作用)
共晶組成と高脆化抵抗性との関係は明らかではないが、
溶融状態での原子間の短範囲規則が非晶−〇− 質状態でもある程度残存覆ると考えられるので、共晶組
成付近で期待される、空間的に一様な短範囲規則が高脆
化抵抗をもたら寸−因と考えられる。
溶融状態での原子間の短範囲規則が非晶−〇− 質状態でもある程度残存覆ると考えられるので、共晶組
成付近で期待される、空間的に一様な短範囲規則が高脆
化抵抗をもたら寸−因と考えられる。
(実施例)
表1に示す種々の組成の合金溶湯から、純銅製の冷却ロ
ールを用いた単ロール法によって、幅=50#、厚さ=
25μmの非晶質合金薄帯を作成した。
ールを用いた単ロール法によって、幅=50#、厚さ=
25μmの非晶質合金薄帯を作成した。
かくして得られた各非晶質合金薄帯について、最適焼鈍
温度、脆化開始時間ならびに最適焼鈍温度で1000s
の処理後における鉄損W%および磁束密度BIIlにつ
いて調べた結果を表1に併記する。
温度、脆化開始時間ならびに最適焼鈍温度で1000s
の処理後における鉄損W%および磁束密度BIIlにつ
いて調べた結果を表1に併記する。
表1
表1に示した結果から明らかなように、この発明に従う
組成のものはいずれも、W%が0.1W/に!9未満の
優れた鉄損特性を有するだけでなく、脆化開始時間が長
いので、最適焼鈍温度で2000s Pi!度の処理を
施した後でも脆化は全く生じていなかった。
組成のものはいずれも、W%が0.1W/に!9未満の
優れた鉄損特性を有するだけでなく、脆化開始時間が長
いので、最適焼鈍温度で2000s Pi!度の処理を
施した後でも脆化は全く生じていなかった。
これに対し比較例はいずれも脆化開始時間が短いため、
焼鈍後に脆化がみられた。なおF e g2 B +
2S16組成の比較例は脆化開始時間は2000sと比
較的長くはあったが、W%が0.115W/Kgと鉄損
特性に劣っている。
焼鈍後に脆化がみられた。なおF e g2 B +
2S16組成の比較例は脆化開始時間は2000sと比
較的長くはあったが、W%が0.115W/Kgと鉄損
特性に劣っている。
〈発明の効果)
かくしてこの発明によれば、単に磁気特性に優れるだけ
でなく、耐脆化特性も良好な非晶質合金を安定して1q
ることができる。
でなく、耐脆化特性も良好な非晶質合金を安定して1q
ることができる。
第1図は、Fe−B−3i系非晶質合金において鉄損特
性および耐脆化特性とも良好な組成範囲を示した図であ
る。
性および耐脆化特性とも良好な組成範囲を示した図であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、化学式:Fe_xB_ySi_1_0_0_−_x
_−_yにて示され、式中の各原子%xおよびyがそれ
ぞれ次式 76≦x≦81 97≦2x−5y≦112 の関係を満足する組成になることを特徴とする耐脆化特
性に優れた非晶質合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23319885A JPS6293339A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 耐脆化特性に優れた非晶質合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23319885A JPS6293339A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 耐脆化特性に優れた非晶質合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6293339A true JPS6293339A (ja) | 1987-04-28 |
Family
ID=16951284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23319885A Pending JPS6293339A (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 耐脆化特性に優れた非晶質合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6293339A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5496418A (en) * | 1990-02-13 | 1996-03-05 | Alliedsignal Inc. | Amorphous Fe-B-Si alloys exhibiting enhanced AC magnetic properties and handleability |
US6416879B1 (en) | 2000-11-27 | 2002-07-09 | Nippon Steel Corporation | Fe-based amorphous alloy thin strip and core produced using the same |
-
1985
- 1985-10-21 JP JP23319885A patent/JPS6293339A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5496418A (en) * | 1990-02-13 | 1996-03-05 | Alliedsignal Inc. | Amorphous Fe-B-Si alloys exhibiting enhanced AC magnetic properties and handleability |
US6416879B1 (en) | 2000-11-27 | 2002-07-09 | Nippon Steel Corporation | Fe-based amorphous alloy thin strip and core produced using the same |
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