JPS6292844A - 上水道用管路の内張り材 - Google Patents

上水道用管路の内張り材

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JPS6292844A
JPS6292844A JP23102685A JP23102685A JPS6292844A JP S6292844 A JPS6292844 A JP S6292844A JP 23102685 A JP23102685 A JP 23102685A JP 23102685 A JP23102685 A JP 23102685A JP S6292844 A JPS6292844 A JP S6292844A
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正勝 兵藤
浩二 楠本
惣川 卓治
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Ashimori Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、上水道用管路に対し、補修又は補強の目的で
それを内張すするための内張り材に関するものである。
近年、上水道用管や、ガス道管、電力線や通信線等の敷
設管路が老朽化した場合の補修又は補強の目的で、管路
の内面に内張りを行う方法がとられ、その内張りの方法
として、筒状の柔軟な内張り材の内面に予め接着剤を塗
布しておき、その内張り材を流体圧力で内外面を裏返し
ながら管路内に挿通ずると共に、上記内張り材の内面を
裏返して前記流体圧力で管路内面に圧着して、前記接着
剤を介して内張り材の内面を管路内面に接着することに
より内張すする方法が行われている。この工法によれば
、Tlのために管路をその全長にわたって掘り起こす必
要がなく、短時間で長い管路に施工することができ、ま
た屈曲の多い管路であっても施工可f七であるという利
点があり、極めて優れた方法として、近年特に注目され
ている。
ところで、この方法において使用される内張り材は、柔
軟であって、気密性を有していることはもとより、内張
り後、生じるクリープや地震などによる影%を考慮して
、管路の長さ方向及び径方向に相応の強度を必要とする
ことから、筒状布帛の外面に合成樹脂の皮膜を形成した
ものが使用されている。
特に、上水道の管路に適用する内張り材の場合には、皮
膜層を構成する合成樹脂が水質上安全なものであること
が要求され、したがって、水道管に使用する材料として
は、[1本水道協会(JWWA)の規格に適用するもの
であることが必要となる。 このJWWA規格において
は、使用材料については、「水道用タールエポキシ樹脂
塗料塗装方法J  (K−115)で規定される水質試
験に適合することが要求されている。この試験において
は、濁度、色度、過マンガン酸カリウム消費量二、塩素
消費量等の細部にわたって規定されており、この規格に
適合する内張り材の皮膜層を形成する樹脂ツ素系合成樹
脂等、樹脂が特定される。
このうち、フッ素系樹脂は、極めて高価であると共に押
出し特性が悪いため、管路の内張り材の皮)膜用の樹脂
材料としては適当でない。従って、この用途に使用する
樹脂材料は、・19実上、ポリオレフィン系合成樹脂に
限られることになる。
ところでポリオレフィン系合成樹脂としては、高密度ポ
リエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレノ樹脂、ポリブテン樹脂等
があるが、低密度ポリエチレン樹脂以外のものは柔軟性
に劣り、また、低密度ポリエチレン樹脂は耐久性に劣る
ものであって、これらは、管路の内張り材の皮膜層の素
材として、必ずしも適したものではなかった。
従来の技術 未発+JI者らは、先に、水道用管路の内張り材として
、皮膜に線状低密度ポリエチレン樹脂を使用したもの及
び、ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂やオイル分
を含まない純粋のスチレンーエl ・  ・・ −I 
イー −・・    岬 A! 1  ・ノ 円 囮 
し n)イ 1. ・7に゛  ルー 九使用したもの
を考案した(実願昭58−176585吋及び実願昭5
9−44499号)。
さらに、#環境応力亀裂特性が+00(l詩1111以
−1ユのポリオレフィン系合成樹脂を外層とし、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体にエチレン性不悠和カルボン酸
をグラフト化した樹脂を内層に使用したものを開発した
(特願昭130−29989号)。
上記の実願昭58−176565号の内張り材において
使用した線状低密度ポリエチレン樹脂は、エチレンとα
−オレフィンとを共重合して得られるエチレンを主成分
としたポリオレフィン系合成樹脂であって、その密度か
は0.910〜0.940g/c謄3程度のものであっ
て低密度ポリエチレン樹脂に属し、分子構造的には分岐
のほとんどない直鎖状の高密度ポリエチレン樹脂に類似
の構造を有するものである。この線状低密度ポリエチレ
ン樹脂の特性は、引張り強度が330Kg/c+s2程
度と犬きく高密度ポリエチレン樹脂と同等であり、また
#環境応力亀裂特性が1000時間以J二であって耐久
性に優れている一方、低密度ポリエチレン樹脂の柔らか
さを右している。
一般、にポリエチレンは、その耐化学薬品性は良好なも
のであるが、j5力を受けている状態にある場合又は加
工時の歪みが残留している場合に、ある種の液体又は蒸
気に接触すると亀裂を生ずることがある。この現象は環
境応力fr、裂と呼ばれる。本明細書に記載されている
耐環境応力亀裂特性とは、ASTM−D−1693の規
格において規定された試験方法により測定されるもので
あって、ポリエチレン樹脂に一定の歪みをグーえた状態
で所定の環境に置き、亀裂が発生するまでの時間を表わ
すものであり、ポリエチレン樹脂の耐久性の[1安の一
つとなっているものである。この特性は、特に、適用す
る管路の内径よりも小さい径の内張り材を径膨張させて
圧着し内I朱すする場合であって、水が流通する管路の
内張り材に対し要求される特性として、極めて改要なも
のである。
また、前記の実願昭59−44499号の内張り材に使
用されているスチレン−エチレンブチレン−スチレン樹
脂は、一般にスチレン系エラストマーとよばれ加硫ゴム
に代わる熱1’i(塑性エラストマーとしては、もつと
もゴム弾性にすぐれた樹脂である。
このスチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂の特徴
は、スチレン−イソプレン−エチレンブロック共重合体
の中央ゴムブロックの残存ニル結合を水素添加したもの
であって、耐熱、耐候に対する安定性の不足が著しく改
みされたものである。
而してこのスチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂
は熱に対して安定であるとともに著しく柔軟であって、
前記内張り工法で内張すするための皮膜の素材としては
もつとも望ましい性壱を有している。
しかし、このスチレンー二チレンブチレンースチレン樹
脂は、単独で使用されることはまれで。
通常一般に重版されている「スチレン−エチレンブチレ
ン−スチレン樹脂」は、耐環境応力亀裂特性において劣
り、流動性が乏しいために、スチレン−エチレンブチレ
ン−スチレン樹脂と相溶性の良いポリプロピレンを添加
することで、耐ストレスクラツキング性をLJl、介シ
、オイル分を混入することにより流水性及び柔軟性を良
くしている。しかし、+”6r ’4した「スチレン−
エチレンブチレン−スチレン樹脂」は、水質試験の結果
、ポリプロピレン中の安定剤やオイル分が表面に滲出し
、Ii!J消費y;H:が大きくなり好ましくないもの
であることが判明している0本明細、q中では、この重
版の「スチレン−エチレンブチレン−スチレンm脂」を
スチレンーエチレンフチレンースチレン’A 脂Ml 
i物と記す、  ” これらのことから本発明者等は、先に、ポリプロピレン
やオイル分を含まない純粋のスチレン−エチレンブチレ
ン−スチレン樹脂とポリエチレン樹脂とをブレンドし、
その両者の優れた特性のみを結合し、それらのもつ欠点
を補い合うようにしたのであるが、ポリオレフィン系合
成樹脂の一般的な特性として、接着力に劣っており、筒
状4J帛に対して充分に接りし畳ないため1本発明者笠
は、さらに、研究の結果、1−述した耐環境応力亀裂特
性特性や柔軟性とともに接71性にもすぐれている皮膜
を提供するに至った(特願昭80−29989壮)。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らにより、−ヒ述の如き種々の新技術が提供さ
れたがこれらのものにおいても、水道管用の内張り材の
皮膜を構成する素材としては充分でない。すなわち、実
願昭58−176565号の内張り材において使用され
ている線状低密度ポリエチレン樹脂は、高密度ポリエチ
レン樹脂や中密度ポリエチレン樹脂などに比べると柔軟
であるとはごうものの、ショアーD硬度が50度前後で
あって充分に柔軟な合成樹脂ではない、このものは、前
述の工法で、管路に内張すするための内張り材の皮膜に
使用する素材としては、その柔軟性において充分でなく
内張り材の「】径が小さくなるに従い、裏返しにくくな
り、裏返すためには流体圧力を相当に高くしなければな
らない。
また、実願昭59〜44499号の内張り材に使用され
ているスチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂と線
状低密度ポリエチレン樹脂等をブレンドしたものは、た
とえばブレンド比50:50においては、ショアーD硬
度が40と、前述の線状低密度ポリエチレン樹脂単独の
ものに比べれば柔軟ではあるが、それでもまだ充分なも
のではなく、またスチレン−エチレンブチレン−スチレ
ンW 脂カフ0%をしめるものは、その耐外傷性に劣り
、耐環境応力亀裂性が劣るものである。
さらに、特願昭EiO−29989号の内張り材に用い
られているエチレン−酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニル
含量が7〜30%程度のものにおいて、柔軟で粘着性が
良好であり、たとえば、酢酸ビニル含有−4が25%の
ものは、エチレン性不飽和カルボン酸、例えば、アクリ
ル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸又は、これらの誘
導体をグラフト化して、エチレン−酢酸ビニル共重合体
にカルボキシル基を付グーすることにより、筒状布帛と
の接着性が改廊され、ショアーD硬度30程度のものが
得られ、このエチレン−酢酸ビニル共重合体にエチレン
性不飽和カルボン酸をグラフト化した樹脂を内層に使用
し耐環境応力亀裂特性が1000時間以上のポリオレフ
ィン系合成樹脂たとえば線状低密度ポリエチレン樹脂を
外層としたものは、実願昭59−44499号に開示さ
れたものに対し、まさるとも劣らない柔軟性を有するも
のである。
しかしながら、エチレン−酢酸ビニル共重合体は融点が
低いという欠点を有している。このため前述の内張り工
法において使用した場合、特有の問題が存在する。
すなわち、前述の内張り工法においては、一般に、接着
剤として二液反応硬化型の熱硬化性接着剤が使用される
が、この種の接着剤を使用する場合、施二[中に硬化が
始ってはならず、接着剤を調製した後、内張り材の反転
挿通による内張りが完Yするまでの所要時間を考慮して
、ポットライフの充分に長い接着剤を使用しなければな
らない。
一方、接着剤のポットライフが長くなれば、それにほぼ
比例して硬化時間も長くなり、内張り材と管路との接着
に長時間を要することになる。そのため、内張り−[二
法において、接着剤を加温することができれば、硬化が
促進され、硬化時間が短縮されるので便利であるが、接
着剤を加温することそこで、本発明者等は、前述の筒状
内張り材の外層と内層との間に、スチレン−エチレンブ
チレン−スチレン樹脂組成物の中間層を形成して三層に
積層したものを考案した。
これは、内層のエチレン−酢酸ビニル共重合体の利点を
維持しつつ、該エチレンー酢酸ビニル共屯合体の熱安定
性をカバーすることを意図するものである。
しかしながら、接着剤を加温する場合、蒸気が直接外層
に接触すれば、内層のエチレン−酢酸ビニル共重合体は
溶融し、I■i述の筒状布帛との接着性を低下させるば
かりではなく、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体が、
圧着に要する流体圧力の作用により、前記筒状布帛の織
目あるいは編目にしみこみ、外層の樹脂層に歪みを生じ
させることにもなり、依然として満足し得るものではな
い。
本発明はかかる°1警態に鑑みなされたものである。
本発明は、前述の問題点を以下に詳述するとおりの手段
により解決するものである。すなわち、本発明により、
提供される第1の内張り材は、筒状布帛の外mjに2層
に苗層した樹脂材料皮膜摸が形J&コれてなるものであ
り、その皮膜の外層が耐環境応力亀裂特性が1000時
間以」二のポリオレフィン系合成樹脂により形成され、
内層がα−オレフィンの重合体にエチレン性不飽和カル
ボン酸をグラフト化した樹脂30〜70%とスチレン−
エチレンブチレン−スチレン樹脂組成物70〜30%と
を混合した樹脂により形成されていることを特徴とする
また本発明により提出される第2の内張り材は、筒状布
帛の外面に3層に積層した樹脂材料皮膜が形成されてな
るものであり、その皮膜の外層が、耐環境応力亀裂特性
が10001¥間以りのポリオレフィン系合成樹脂によ
り形成され、中間層が、スチレン−エチレンブチレン−
スチレン’tA 脂組酸物により形成され、内層が、α
−オレフィンの重合体にエチレン性不飽和カルボン酸を
グラフト化した’A 脂30〜70%とスチレン−エチ
レンブチレン−スチレン樹脂組成物70〜30%とを混
合した樹脂により形成されていることを特徴とする。
本発明に係る内張り材に使用される筒状布帛としては、
前述した如き従来技術において用いられている材料が使
用され、また該内張り材の製造も、その種の製品に適用
される押出成型法により行われる。筒状布帛の外面に積
層される樹脂材料皮膜の厚さは、管路の口径や樹脂材料
の柔軟性および機械的強度により、適宜、定められる。
その数値範囲は、格別には特定されないが、後掲の実施
例に示す数値により、当業者には容易にFW解されよう
以下に添付図面を参照して、さらに詳細に説151する
7X″′ 2//′ 1H瞥繍−ト青−た4−を4−発 本発明に係る第1の内張り材は前記内張り工法において
使用する内張り材として、第2図に模式的に示すように
、合成繊維糸を織成又は編成してなる筒状布帛1の外面
に、耐環境応力亀裂特性が1000時間以上のポリオレ
フィン系合成樹脂を外層2として、α−オレフィンの重
合体にエチレン性不飽和カルボンe11ヲグ27ト化を
内層6とする。二層に積層した皮膜4を形成してなるこ
とを特徴とする。本発明に係る第2の内張す材は第3図
に模式的に示すように、前記第1の内張ジ材における外
層2と内層3との特徴とするものである。
本発明の内張り材において、皮膜4の外層2上であると
と全要し、この条件を満たすものと度ポリエチレン樹脂
、密度がl 910−0.9401/cyt5の架橋ポ
リエチレン樹脂、1−ポリブテン樹脂等が挙げられる。
又内層3に使用される樹脂におけるα−オレフィンの重
合体は、炭素数が3個以上の、たとえばポリプロピレン
、1−ポリブテンなどであるがこのα−オレフィンの重
合体はエチレン性不飽和カルボン酸、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸又はこれらの誘導体
ラフラフト化したものであって、α−オレフィンにカル
ボキシル基を付与することにより、接着性を向上させた
ものである。
ることにより、軟質化され、接着力はより向上し、耐久
性を有するものとなる。
上記のブレンドにあたり、そのブレンド比は、のが得ら
れるが、接着力は低下し、乏しいものになる。一方50
%以下になると、柔軟性に乏しいものになり、接着力の
効果も劣るものとなる。本発明に係る内張り材において
は、ブレンド比を50:50とすることにより、ショア
ーA硬度で70程度のものが得られ、接着力にすぐれた
ものが得られる。
また第2の内張り材における中間層5に使用あることが
好ましい。
内張り材を製造する際には、従来の内張り材においては
、筒状布帛の外面に直接合成樹脂材料を押出し成型して
皮膜層を形成し、該合成樹脂材料を筒状布帛の繊維の間
に擦込んで接着して、筒状布帛に対して一体の皮膜層が
形成されているが筒状布帛1の外側に二層又は三層の積
層された合成樹脂チューブを押出し成型し、筒状布帛内
を減圧して合成樹脂チューブを筒状布帛1の外面に密着
させて接着し、皮膜4を形成するのが良い。
本発明によれば、内張り後において管路内を流通する流
体に直接液する外層2が、耐環境応力亀裂特性に優れた
ポリオレフィン系合成樹脂よりなっているので、上水道
用管路に使用した場合にも水質に影響を与えることなく
水質の安全性が確保され、また耐加水分解性、耐熱性及
び耐外傷性に優れたものが得られる。従ってこの外層2
により、水の汚染が有効に防止されると共に、内張り材
tl−裏返して管路に挿通するときにおける内張り材の
損傷を防止することができる。
また皮膜4の内層3に、α−オレフィンの重合体にエチ
レン性不飽和カルボン酸をグラフト熱使用のものについ
ては、エチレン−酢酸ビニル共重合体にエチレン性不飽
和カルボン酸をグ必要もなくなる。
さらに、第二の内張ジ材においては、皮膜4ているので
、内層3として硬度が低下し、接着力が特にすぐれてい
るものを用いた場合においても皮膜4全体の柔軟性をそ
こなうことなく、しかも、耐熱性が向上したものに仕上
げることができる。
以下に本発明の実施例として、口径200簡φの水道管
に使用する内張り材の具体例を比較例とともに示す。各
実施例、比較例において、筒状布帛1としてたて糸に、
1100デニールのポリエステルフィラメント糸を4本
撚り合わせた糸条を2本引揃えて638本使用し、よこ
糸に、11007’ニールのポリエステルフィラメント
糸を2本と、20番手のポリエステルスパン糸4本とを
、撚り回数2.0〜2.518/1nchで混撚りした
糸条を、10cIL間に62本の割合で打込んで、筒状
に織成した。
内張り材の強度を確保しつつ、皮膜4との接着性を確保
するためには、この実施例のように筒状布帛1を構成す
る糸条の一部にスパン糸を使用するのが好ましい。
各実施例、比較例には、前記筒状布帛1の外面に形成す
る皮膜4の具体的構成を示す。
実施例 1 外層:高密度ポリエチレン樹脂(三井石油化学株式会社
製ハイゼツクス500H,密1i0.950Ji+/a
n3、ショアーD硬度60度、融点132℃、引張り強
度370階蝕2、破断時伸度900%、耐環境応力亀裂
特性: 1000時間以上) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カ50でブレ
ンドした樹脂(三菱油化株式会社製モディツクF−30
0V、ポリプロピレンの分子量、数万〜20万、カルボ
ン酸付与率、1〜15チ、密度0.891/Cr1L5
、ショアーA硬度70度、融点130℃、引張ジ強度6
5 Kv’cm2、破断時伸度500%) 皮膜の総厚み二〇、7聾 内外層の厚みの比率:外層/内層=1/1実施例 2 外層二線状低密度ポリエチレン樹脂(三井石油化学株式
会社製ウルトセックス2021L、密度0.9189/
C’l13、ショアーD硬度5a度、融点12C1°C
1引張り強度330 Kg/c1n2、破断時伸度74
0%、耐環境応力亀裂特性が1000時間以上)内層:
ポリプロピレンにエチレン性不飽和カルボン酸をグラフ
ト化した樹脂と、スチレン−エチレンブチレン−スチレ
ン樹脂組成物とを、50 :5[)でブレンドした樹脂
(前掲例1に同じ)皮膜の総厚み:0.7m 内外層の厚みの比率:外層/内層=1/1実施例 6 外層:架橋低密度ポリエチレン樹脂(三菱油化株式会社
製リンクロンXLE700A、密度0.928i/cy
i5、ショアーD硬度50度、耐環境応力亀裂特性10
00時間以上) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カルボン酸を
グラフト化した樹脂と、スチレン−エチレンブチレン−
スチレン樹脂組成物とを、50:50でブレンドした樹
脂(前掲例1に同じ)皮膜の総厚み二〇、7■ 内外層の厚みの比率二外層/内層=1/1笑施例 4 外層=1−ポリブテン樹脂(アデカ・アーガス化学株式
会社製ウィツトロン121OA、密度0.905シ軸5
、ショアーD硬度52度、融点115℃、引張り強度2
88 Kg/ff2、破断時伸度350チ、耐環境応力
亀裂特性5000時間以上)内層:ポリプロピレンにエ
チレン性不飽和カルボ/酸をグラフト化した樹脂と、ス
チレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂組成物とを、
50:50でブレンドした樹脂(前掲例1に同じ)皮膜
の総厚みコ0.7 txm 内外層の厚みの比率:外層/内層=171実施例 5 外層:高密度ポリエチレン樹脂(前掲例1に[司じ) 中hi :スチレンーエチレンブチレンースチレン樹脂
組成物(三菱油化株式会社製ラバロン厖6302、密度
0.90F庫3、ショアーA硬度68度、融点160℃
、引張り強度161に□2、破断時伸度850チ) 内鳩:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カルボン酸を
グラフト化した樹脂と、スチレン−エチレンブチレン−
スチレン樹脂組成物とff:、50:50でブレンドし
た樹脂(前掲例1に同じ)皮膜の総厚み=0.7鵡 各層の厚みの比率:外層/中間層/内層=1/1/1実
施例 6 外層二線状低密度ポリエチレン樹脂(前掲例2に同じ) 中間層:スチレン−エチレンブチレン−スチレン樹脂組
成物(前掲例5に同じ) 内層:ポリプロピレンにエチレン性不飽和カルボ/酸を
グラフト化した樹脂と、スチレン−エチレンブチレン−
スチレン樹脂組成物とを、50 :50でブレンドした
樹脂(前掲例1に同じ)皮膜の総厚み:0.7mm 各層の厚みの比率:外層:中間層/内層=1/1/1同
じ) 内層:エチレンー酢酸ビニル共重合体にエチレン性不飽
和カルボン酸全グラフト化した樹脂(三菱油化株式会社
製モディックE3 CI CI S、酢酸ビニル含有曾
25チ、筐g 0.950 !q/Cm5、ショアーD
硬&、34f、融点88℃、引張り強VLii。
Kg/cvr2、破断時伸度850チ)皮膜の総厚み二
〇、7筒 内外層の厚みの比率:外層/中間層/内層= 1/1/
12に同じ) 内層:エチレンー酢酸ビニル共重合体にエチレン性不飽
和カルボン酸をグラフト化した樹脂(前掲比較例1と同
じ) 皮膜の総厚み:0.7m 各層の厚みの比率:外層/中間層/内層= 1/1/1
のと同じ)による単層 比較例 4 線状低密度ポリエチレン樹脂(前掲比較例2と同じ)に
よる単層 比較1+115 線状低密度ポリエチレン樹脂とスチレン−エチレンブチ
レン−スチレン樹脂との、50:50のブレンド物(三
菱油化株式会社製ラバロン9200C,ショアーD硬度
40度、融点130℃、引張り強度270 KgAL2
、破断時伸度750チ、耐環境応力亀裂特性が1000
時間以上)による単層性能試験 (イ)各樹脂の特性 硬度: ASTM−D−2240に準じて、ショアーD
硬度又はショアーA硬度(度)を測定した。
密度: JIS−に−7112に準じて測定した。
(VWL6) 引張り強度及び破断時伸度: ASTM−D−6381
に準じて測定した。CKg/crIL2.% )外層を
構成する樹脂の耐環境応力亀裂特性:ASTM−D−1
693に準じて測定した。(時間)軟化温度(ビカット
軟化A) 二ASTM −D −1525に準じて測定
した。(℃) (ロ)積層物の特性 内張ジ材を製造するときと同一の条件で、各実施例の皮
膜層のみを押出し成型して積層物を成型し、該積層物に
ついて引張り強度及び破断時伸度を、ASTM−D−6
381に準じて測定し次。
(Kic+n2 、%) (ハ) 内張ジ材の特性 各実施例及び比較例の皮膜層を形成した内張り材を製造
し、その内張り材としての特性を求めた。実施例1〜6
、比較例1、及び比較例2については、積層チューブを
押出した直後に筒状布帛内を減圧して筒状布帛の外面に
密着させて接着し、比較例3〜5については、筒状布帛
の外面に合成樹脂を擦込んで皮膜層を形成して接着し、
各内張ジ材を得た。
耐熱使用温度:内張ジ材内に生蒸気を送入し、皮膜層が
耐えうる温度(℃)を測定した。
過マンガン酸カリウム消費量: JWWA−K−115
の規格に準拠して測定した。(Vl) 残留塩素消費−i : JWWA−に−115の規格に
準拠して測定した。(ppm) 苫着剥離頻さ:180度ビーリングによる、筒状布帛と
皮膜層との剥離力(Kg/25 m巾)を測定した。
耐外傷性:直径400〜500罵の鉄パイプの表面に内
張り材を貼着し、500陣の荷重をかけ念布ベルトを前
記内張り材に5〜10αの範囲にわたって接するように
掛け、該ベルトf 10m%+minの速度で50m摺
動させ、内張り材の皮膜層の損傷の程度を調べた。
自走反転圧カニ内張り材を流体圧力で5mにわたって裏
返し、その裏返しに要する最低流体圧力(隆侃2)を測
定した。
以上の測定結果全表1〜2に示すが、添付図面第1図に
実施例2と比較例2における測定温度の上昇にともなう
密着剥離強さの変化を示す。
水質試験 実施例における内張り材の皮膜層の試験片及び、内張り
材を内張ジした管について、JWWA−に−115に準
拠して濁度、色度、過マンガン酸カリウム消費量、残留
塩素消費量、フェノール類、アミン、77ンの量、臭気
及び味を試験した。
試験結果を表6に示す。
表  3 発明の効果 本発明に係る内張り材は柔軟であり筒状布帛1と皮膜4
との接着力が大きいので、前述の内張り工法において使
用した場合において、内張り材が裏返り易く、また皮膜
4が傷付いたり皮膜4が筒状布帛1からはがれたジする
ことがなく、しかも、前記内張り工法に使用する接着剤
を加温し硬化を促進させる場合内層3が溶融し、筒状布
帛1の織目あるいは編目の中にしみこみ、外層の樹脂に
ひずみを生じさせるという事態を防止するので第1図に
示されているように、温度上昇によっても筒状布帛1と
皮膜層4との接着力を犬きく低下させることがない。
さらに皮膜4の各層間で剥がれたりすることもなく長期
間にわたって耐久性のすぐれた管路を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例2と比較例2による各製品の
温度上昇にともなう密着剥離強さの変化を示すもので、
第2図及び第3図は、それぞれ、本発明の管路の内張り
材を模式的に示した斜視図である。 1・・・筒状布帛     2・・・外  層3・・・
内  層     4・・・皮膜層5・・・中間層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)上水道用管路の一端から他端に向って、筒状の柔軟
    な内張り材を流体圧力によつて裏返しながら挿通して、
    前記の筒状内張り材の内面を前記管路の内面に接着せし
    めることにより、管路の内張りを行なう工法に使用する
    筒状の内張り材であつて、該内張り材は、合成繊維糸を
    織成又は編成してなる筒状布帛の外面に、2層に積層し
    た樹脂材料皮膜が形成されてなるものであり、その皮膜
    の外層が耐環境応力亀裂特性が1000時間以上のポリ
    オレフィン系合成樹脂により形成され、内層がα−オレ
    フィンの重合体にエチレン性不飽和カルボン酸をグラフ
    ト化した樹脂30〜70%とスチレン−エチレンブチレ
    ン−スチレン樹脂組成物70〜30%とを混合した樹脂
    により形成されていることを特徴とする上水道用管路の
    内張り材。 2)前記のポリオレフィン系合成樹脂が高密度ポリエチ
    レン樹脂であることを特徴とする、特許請求の範囲第1
    項記載の内張り材。 3)前記のポリオレフィン系合成樹脂が、線状低密度ポ
    リエチレン樹脂であることを特徴とする、特許請求の範
    囲第1項記載の内張り材。 4)前記のポリオレフィン系合成樹脂が、架橋ポリエチ
    レン樹脂であることを特徴とする、特許請求の範囲第1
    項記載の内張り材。 5)前記のポリ・オレフィン系合成樹能が、1−ポリブ
    テン樹脂であることを特徴とする、特許請求の範囲第1
    項記載の内張り材。 6)上水道用管路の一端から他端に向つて筒状の柔軟な
    内張り材を流体圧力によつて裏返しながら挿通して、前
    記の筒状内張り材の内面を前記管路の内面に接着せしめ
    ることにより、管路の内張りを行う工法に使用する筒状
    の内張り材であつて、該内張り材は、合成繊維糸を織成
    又は編成してなる筒状布帛の外面に3層に積層した樹脂
    材料皮膜が形成されてなるものであり、その皮膜の外層
    が、耐環境応力亀裂特性が1000時間以上のポリオレ
    フイン系合成樹脂により形成され、中間層が、スチレン
    −エチレンブチレン−スチレン樹脂組成物により形成さ
    れ、内層が、α−オレフィンの重合体にエチレン性不飽
    和カルボン酸をグラフト化した樹脂30〜70%とスチ
    レン−エチレンブチレン−スチレン樹脂組成物70〜3
    0%とを混合した樹脂により形成されていることを特徴
    とする上水道用管路の内張り材。 7)前記のポリオレフィン系合成樹脂が、高密度ポリエ
    チレン樹脂であることを特徴とする、特許請求の範囲第
    6項記載の内張り材。 8)前記のポリオレフィン系合成樹脂が、線状低密度ポ
    リエチレン樹脂であることを特徴とする、特許請求の範
    囲第6項記載の内張り材。 9)前記のポリオレフィン系合成樹脂が、架橋ポリエチ
    レン樹脂であることを特徴とする、特許請求の範囲第6
    項記載の内張り材。 10)前記のポリオレフィン系合成樹脂が、1−ポリブ
    テン樹脂であることを特徴とする、特許請求の範囲第6
    項記載の内張り材。
JP23102685A 1985-02-18 1985-10-18 上水道用管路の内張り材 Granted JPS6292844A (ja)

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JP23102685A JPS6292844A (ja) 1985-10-18 1985-10-18 上水道用管路の内張り材
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US06/932,740 US4724178A (en) 1985-02-18 1986-02-18 Lining material for pipe lines

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003535718A (ja) * 2000-06-08 2003-12-02 ワーフィン ベスローテン フェンノートシャップ 多層管

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JP2003535718A (ja) * 2000-06-08 2003-12-02 ワーフィン ベスローテン フェンノートシャップ 多層管

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