JPS629114Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はボツクスフアイルに関する。従来、
厚紙、ポリプロピレン等の一枚の厚手のシートを
折り曲げて、両側壁と底壁とを形成し、その両端
を合成樹脂等の端板で塞ぐ構造のものが知られて
いるが、シート部分と端板との結合部分に難点が
あり、又でき上つたフアイルも堅牢性に欠ける等
の欠点があつた。この考案はこれらの欠点を除去
するもので、端板とシート部分とが容易に結合で
き、しかも堅牢であるようなボツクスフアイルを
得たものである。

図について説明すれば、第１図は従来のボツク
スフアイル１０の斜視図であつて、一枚の厚手の
シートを折り曲げて側壁１，２、底壁３を形成
し、側壁には夫々傾斜部１１，１２をもたせてあ
る。傾斜側を前部４とし、反対側を後部４′と
し、両者とも同一の構成であるので前部４につい
て説明する。前部４には合成樹脂製の端板５が組
み合わされている。端板の前面には鎖線６で示す
如く見出し紙が挿入される。

第２図は前部４から端板５を取り去つた状態を
示し、第３図は端板５の斜視図を示す。即ち側壁
１，２は端部において、端面４１，４２として折
り曲げられ、その上方に小孔４５，４６をあけ
る。又底壁３の端部において、舌片４３，４４を
上方に折り曲げ、夫々に小孔４７，４８をあけ
る。

端板５は合成樹脂で一体に形成されたもので、
前板５１と背板５２とがリブ５３で連結され、前
板５１と背板５２との間でスリツト５４，５５を
形成している。前板５１の更に前方に折曲部５
６，５７を形成し、前板５１との間に見出し紙の
保持部５８，５９を形成する。そして前記の孔４
５，４６，４７，４８に夫々対応する位置に、前
板５１、背板５２の両方を貫通して孔６１，６
２，６３，６４をあける。

シート部分と端板とを組み合せるには、端板５
のスリツト５４，５５に端面部分４１，４２を挿
し込み、端板５を下方にすべらせて、下方の舌片
４３，４４を夫々スリツト５４，５５に挿し込
み、孔４５と６１、４６と６２、４７と６３、４
８と６４を夫々合せ、止め金具で係止する。使用
の際見出し紙保持部５８，５９に見出し紙の両側
を挿しこみ、下方に見出し紙をすべらせて、端板
５の前面に保持する。

このような従来のボツクスフアイルは余り堅牢
でなく、金具も前部と後部で夫々２ケ所とめる必
要があつた。

第４図はこの考案のボツクスフアイルの斜面
図、第５図は端板を外したところを示す図、第６
図は端板の斜視図である。この考案のフアイル１
０は、やはり厚紙、ポリプロピレン等の厚手の１
枚のシートを折り曲げて側壁１，２、底壁３を形
成する。側壁には傾斜部１１，１２をもたせてあ
る。この傾斜部側を前部７、反対側を後部７′と
する。この両者は全く同様な構成であるので、今
後は前部７について説明する。

第５図に示す如く側壁１，２の端部は僅かな巾
で内方に折り曲げて端面７１，７２となつてい
る。又底壁の端部は舌片７３を上方に折り曲げて
それに孔７４，７５があけてある。

第６図はこの考案の端板８を示す。端板は合成
樹脂で一体に成形してあり、前板８１の更に前方
に外部折曲部８２，８３があり、見出し紙保持部
８４，８５を形成して、第４図の鎖線６で示す如
く見出し紙を挿入する。前板８１の両側は後方に
側部リブ８６，８７が折り曲げられている。又前
板の後方両側に内方折曲部８８，８９があり、ス
リツト９０，９１を形成する。更にその後方に側
部リブ８６，８７と相対して内方リブ９２，９３
が存在する。前板１の中央下方には舌片７３の孔
７４，７５に対応する位置に孔９４，９５があけ
られている。

組み立てる際には、スリツト９０，９１にシー
トの端面７１，７２を挿しこみ、又、側壁１は側
部リブ８６と内方リブ９２の間に、側壁２は側部
リブ８７と内方リブ９３の間に夫々はさんで、端
板を下方にずらして、孔７４と９４、孔７５と９
５を夫々合わせて、止め金で係止する。

この考案はこのような構成になつているので、
止め金も前部と後部で夫々１つですみ、組み立て
も簡単であり、又側部リブと内方リブでシート部
分の側壁を押さえているので、フアイルを堅牢に
保つことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のボツクスフアイルの斜視図、第
２図は端板を外したところを示す図、第３図は端
板の斜視図、第４図はこの考案のボツクスフアイ
ルの斜視図、第５図は端板を外したところを示す
図、第６図は端板の斜視図を夫々示す。 符号の説明、１，２……側壁、３……底壁、４
……前部、５……端板、６……見出し紙、４１，
４２……端面、４３，４４……舌片、４５，４
６，４７，４８……孔、５１……前板、５２……
背板、５３……リブ、５４，５５……スリツト、
５６，５７……折曲部、５８，５９……保持部、
６１，６２，６３，６４……孔、７……前部、８
……端板、１０……フアイル、７１，７２……端
面、７３……舌片、７４，７５……孔、８１……
前板、８２，８３……外部折曲部、８４，８５…
…保持部、８６，８７……側部リブ、８８，８９
……内部折曲部、９０，９１……スリツト、９
２，９３……内方リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １枚のシートを折り曲げて両側壁と底壁を形成
   するボツクスフアイルにおいて、両側壁の両端を
   若干の巾で内側に折り曲げ、底壁の先端からは舌
   片を上方に折り曲げてあるシート折曲体と、その
   両側壁の折曲部を抱持して両側壁の間を塞ぐとと
   もに、側壁の内外側に沿う内方リブと側部リブを
   有する合成樹脂製の端板とを組み合せてあること
   を特徴とするボツクスフアイル。