JPS629046Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ａ 考案の目的 産業上の利用分野 この考案は木材を割つて薪ストーブ等で使用
できる薪をつくる薪割機に関するものである。

従来の技術とその問題点 従来はマサカリなどを使用して木材を割つて
いるが、手間がかかり危険である。

Ｂ 考案の構成 問題を解決する手段 本考の薪割機は農業用トラクター等の３点ヒ
ツチに結合するための取付器具とPTO軸より
動力を伝える回転軸と、この回転軸を支える軸
受と、回転軸に取付けられた細長い円錐形状体
にねじみぞを切つた刃物（ドリル）とからなる
ものである。

実施例 Ａは本案の薪割機である。そして、その構成
は、１は農業トラクター等の３点ヒツチに結合
固定するための取付器具、２はトラクター等の
PTO軸より回転力をとりだすための回転軸、
３は回転軸２を受ける軸受及びカバー、４は回
転軸２に取付けられた細長い円錐形状体にねじ
みぞを切つたドリル状の刃物、５は木材の回転
を止める止め板である。そこで、上記軸受およ
びカバー３は農用トラクタなどの後退方向に向
けた状態で上記取付器具１より突設せしめた３
本の連結杆３Ａで支持されている。また、上記
止め板５は上記取付器具１の左右下端より後方
へほぼ水平状態で延出せしめた左右枠５Ａ間に
張設されている。

作 用 効果と共に後述する。

Ｃ 効 果 農業用トラクター等の３点ヒツチに取付器具１
により結合、固定し、回転軸２と農業用トラクタ
ーのPTO軸とをユニバーサルジヨイントにより
結合する。この状態でPTO軸を回転させると、
回転軸２が回転し、これと共にドリル状刃物４が
回転する。ついで、ドリル状刃物４の先に木材６
を軽く押しつけてさすと、止め板５により木材の
回転は止められるため、ドリル状刃物４はねじ状
のねじみぞによつてしだいに木材にくい込んでゆ
き、くさびの原理で木材が割れる。本案では止め
板５を用いているが、大きな木材を割る場合には
地面が止め板の代りをしてくれるのでなくともよ
い。また、本案では農業用トラクター等の動力を
利用しているが、専用の動力を取付けてもよい。

このように、この薪割機を用いれば木材を容易
に、速く、かつ安価に割ることができ、また従来
のようにまさかり、おのを用いた場合に比して大
幅に労力を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図、第２図は背面方向からみた斜
視図、第３図は作用を説明する斜視図である。 １……取付器具、２……回転軸、３……軸受及
びカバー、４……ドリル状の刃物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 農業用トラクター等の３点ヒツチに結合するた
   めの取付器具とPTO軸より動力を伝える回転軸
   と、この回転軸に取付けられた細長い円錐形状体
   の表面にねじみぞを切つたドリル状刃物から構成
   した事を特徴とする薪割機。