JPS6288248A - 高速原子線源 - Google Patents

高速原子線源

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JPS6288248A
JPS6288248A JP60227713A JP22771385A JPS6288248A JP S6288248 A JPS6288248 A JP S6288248A JP 60227713 A JP60227713 A JP 60227713A JP 22771385 A JP22771385 A JP 22771385A JP S6288248 A JPS6288248 A JP S6288248A
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cold
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Fusao Shimokawa
房男 下川
Hiroki Kuwano
博喜 桑野
Kazutoshi Nagai
一敏 長井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、スパッタ、エツチングなどの材料加工や2次
イオン質量分析器などの中性ビーム源に適する中性化率
が高くかつ大量の高速原子線を発生することのできる高
速原子線源に関するものである。
[開示の概要] 本発明は、スパッタ、エツチングなどの材料加工や2次
イオン質量分析器などの中性ビーム源に適する中性化率
が高くかつ大量の高速原子線を発生することのできる高
速原子線源において、対向する両端面をそれぞれ冷陰極
とし、2個の冷陰極の少なくともいずれか一方の中央部
にビーム放出孔を設けたガス放電室と、ガス放電室内の
2個の冷陰極の中間に設けられた環状の陽極と、ガス放
電室の外部に設けられ2個の冷陰極と陽極とによって形
成される電界に沿った方向の磁界をガス放電室内に発生
する磁界発生手段と、ガス放電室の外部でビーム放出孔
に近接して設けた熱電子源とを具備することにより、中
性化率の高い大量の高速原子線を発生する技術を開示す
るものである。
なお、この概要はあくまでも本発明の技術内容に迅速に
アクセスするためにのみ供されるものであって、本発明
の技術的範囲および権利解釈に対しては何の影響も及ぼ
さないものである。
[従来の技術] 従来は、第5図に示す線源を用いて高速原子線を形成し
ていた。同図に示すようにこの線源はAn製円筒の両端
面(直径3Qa+m)を冷陰極とすると共にこの円筒内
に同心状に陽極2を配置する一方、一方の冷陰極3にガ
ス導入孔lを設けると共に冷陰極3.4を接地し、更に
他方の冷陰極4の中央部に直径1■のビーム引出し孔を
穿設してなるものである。このような構成の線源より取
り出されるビームは、イオン、原子とから成る混合ビー
ムである。この場合のイオン線と原子線の割合は、実験
の結果50%、50%であることが判明している。すな
わち、ビームの中性化率は、50%である。
従来、このビームの中性化率を増加あるいは。
制御するために第6図に示す方法が採用されている。
第6図に示されるものは、線源6から引き出された混合
ビーム7をNeutralizer 8に斜入射させて
、混合ビーム7中のイオンの電荷を変換し、原子線を形
成する方法である。この方法では、混合ビーム7がNe
utralizer 8に衝突する際にその多くが吸収
、消失してしまい大量の原子線を得ることができない。
更に、混合ビームがNeutralizer自身をスパ
ッタするため、電荷交換により得られるビーム9中にN
eutralizer 8の原子が混入しビームの純度
を低下させるおそれもある。
[発明が解決しようとする問題点] このように、従来技術では、中性化率が約50%程度で
あり、かつ、大量の高速原子線が得られないという欠点
があった。
本発明は、磁石および熱電子源を付加することにより前
述の従来技術の問題点を解消した高速原子線源を提供す
ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] かかる目的を達成する本発明の高速原子線源は、環状の
陽極の両側に冷陰極を配置すると共に、これらの電極間
にガスを介在させて低圧ガス放電を発生させる。また、
これら陽極と冷陰極の外周に磁石を配置して陽極と冷陰
極との間に形成される電界に沿った方向に磁界を印加し
、また陽極を中心として両冷陰極間で振動する電子とイ
オンとを結合させ高速電子線を取り出すビーム放出孔を
冷l13極のいずれかの中央に設け、更に、ビーム放出
孔直後に熱電子源を設置し、熱電子源に通電する電流の
大きさを変え、放出する熱電子の数を変化させることに
よりビームの中性化率を制御するものである。
[作 用] 環状の陽極とこの両側の冷陰極との間にガスを介在させ
て低圧ガス放′屯させると、冷陰極から放出された電子
は陽極を中心として両冷陰極間で振動し、その途中で多
くの気体ガス分子原子と衝突してイオンを生ずる。また
、振動する電子のうち電界と平行に運動しないものにつ
いては、磁界によるローレンツ力が作用するため、この
電子は磁力線にからみつくように螺旋遅動し、しかもそ
の半径が冷陰極に近いほど小さくなるので、発散するこ
となく放出孔に集中し、イオンと大量に結合して高速原
子線となる。この際、ビーム放出孔からはイオンも同様
に取り出される。ここで、ビーム放出孔の直後に熱電子
源を設置し、フィラメントを加熱し熱電子を発生させる
と、イオンと電子が結合して高速原子線となる確率が高
くなりビームの中性化率を向上することができる。
[実施例コ 以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
第1図に本発明の一実施例を示す、同図に示されるよう
に円筒状の容器の一端面が冷陰極3となると共にその容
器の他端面として冷陰極4があり、更にその容器の中央
部において環状の陽極2が同心状に配置されている。冷
陰極3.4は接地されており、冷陰極3には、ガス導入
孔1が接続され、また冷陰極4には、その中央にビーム
放出孔5が設けられている。
更に、本発明では、冷陰極4の直後に熱電子源10を設
置している。この熱電子源1oは、スライダックなどの
変圧器に接続されている。熱電子源10としては1例え
ばタングステンフィラメント。
トリウム−タングステンフィラメント等が使用できる。
また、冷陰極3,4の外周には、これらと同心状に環状
の磁石11が配置されており、第2図に示すように陽極
2と冷陰極3,4との間に形成される電界Eに沿った磁
界Bが発生している。磁石11としては、直流ffi磁
石、交流if磁石または永久磁石等が使用できるが、磁
界強度を任意に変化できる電磁石が便利である。
このような構成の高速原子線源は次のように使用する。
まず、ガス導入口lよりAr等の不活性ガスを放電空間
内に導入し、次いで、陽極2に数kV−10kV程度の
直流正電圧を印加する。すると、陽極2とその両側の冷
陰極3,4間でグロー放電が発生し、この時、冷陰m3
.4から放出される電子工2は、陽極2に向って加速し
、環状の陽極2の中央を貫通して反対側の冷陰極3また
は4に達し、ここで速度を失っていったん停止し、あら
ためて陽極2に向けて加速され、以後同様に繰り返す。
すなわち、陰極3.4より放出された電子12は、陽極
2を中心にバルクへウゼンークルッの振動(以下B−に
振動という)と呼ばれる高周波振動を行い、その途中で
多くの気体ガス分子、原子と衝突してイオン13を大量
に生成する。この場合、線源内のガス圧は、10−2〜
1O−3Tartであり、また、線源内では、放電にお
けるパッシェンの法則に基づいて引出し方向の振動が支
配的となるように設計される。ビーム放電孔5付近は、
B−に振動を行う電子12の折り返し点であり速度の小
さい電子12が多数存在する空間である。
この電子12は、低速であり衝突断面積が大きいため冷
陰極3.4付近に飛来するイオン13と結合して高速原
子線14となる。また、冷陰極3.4に飛来したイオン
13は、数kVの運動エネルギーを有しており、一部は
冷陰極3,4に衝突して二次電子を放出する。放出され
た二次電子は初速度が数十eVと低いため、大きな衝突
断面積を有しており、これも後続のイオン13と結合し
て高速原子線14となる。
更に1本発明では、電界Eに沿って磁界Bを加えている
ため電子12は第2図に示すように振舞う。
すなわち、B−に振動する電子12は、電界Eに沿った
方向に加速度を受けるが他の原子1分子は壁面に衝突す
るため、その連動方向は必ずしも電界と平行ではない。
電子12の運動方向と電界Eとのなす角をθとすると電
子12が磁界Bから受けるローレンツ力Fは次式で示さ
れる。
F=v4 sinθ@eB       (1)ただし
、Vは電子の速度 eは電子の電荷である。
このローレンツ力Fは電子12の連動方向および磁界B
の方向に垂直な方向に作用し、遠心力とつり合うので下
式が成り立つ。
ただし、mは電子の質量 rは電子が円運動を行う半径である。
また、電子の運動エネルギーは次のように表現できる。
−mv2= e IIV           (3)
ま ただし、■は陽極に印加した電圧 したがって、これら3式より、電子が円運動を行う半径
rは次式で表わされる。
(4)式は、82図に示すように電子12が磁力線のま
わりにからみつくようにらせん運動する際、その半径が
中央はど大きく両側に近づくにしたがって小さくなるこ
とを示している。例えば、陽極2、冷陰極3.4の寸法
を長径3cm、陽極2の内径を2CI11とすれば、こ
のらせん運動により電子は電極系の内部で発散せずに、
ビーム放出孔5に集中することになりビーム放出孔5付
近でイオンと電子が結合して大量の高速原子線が発生す
る。また、ビーム放出孔5からはイオン13も同様に取
り出される。
そこでビーム放出孔5の直後に熱電子源10を設近し、
フィラメントを加熱して熱電子を放出させる。ビーム放
出孔5から取り出されたビーム中のイオン13は、電子
と結合して高速電子線となる確率が高くなり、ビーム中
の中性化率が向上することになる。
次に、本発明の高速原子線源の試験結果について説明す
る。なお、線源から引き出されたビームは原子線である
ため、イオン電流に換算して電流値とした。
第3図に本発明の高速原子線源から取り出される高速原
子線のビーム電流と放電電流との相関を示す。図中には
、電磁石を装着した場合、装着しない場合のビーム電流
を比較して示した。″rM、磁石を用いることにより、
約2倍大きなビーム電流を得ることができる。つまり本
発明によれば、ビーム電流を向上させることが可能なこ
とがわかる。
第4図は、線源に電磁石を付加した場合の全ビーム中の
高速原子線の割合、すなわち中性化率とフィラメント電
流との関係を示す。同図に示すように、電磁石を装着し
た場合の中性化率は約50%である。すなわち、イオン
残存率50%となる。
この時、熱電子源10に電流を流し、熱電子を放出させ
ると中性化率をほぼ100%まで増加できることがわか
る。また、中性化率の増加に伴い、ビーム電流も2倍増
加する。
以上のように線源に電磁石ならびにf!+電子源を装着
することにより、用いない場合に比ベビーム電流を4倍
増加でき、また中性化率はぼ100%のビームを得るこ
とができる。
[発明の効果] 以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本発
明の高速原子線源は、磁石を付加することにより線源内
に大量のイオンを生成することができ、かつ電子を発散
せずに集束することができるので大量の高速原子線を発
生することができるので、スパッタ、エツチングなどの
材料加工を高速にすすめることができる。更に、熱電子
源を装着することにより、ビームの中性化率を向上させ
ることができるので、ビームの照射部を帯電させること
がなく、特に絶縁性材料の加工や分析に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略構成図、 第2図は第1図中の電界、磁界中での電子の運動の軌跡
を示す説明図、 第3図はビーム電流密度ト放電電流との相関を示す図、 第4図はビーム電流密度、中性化率とフィラメント電流
との相関を示す図、 第5図(a) 、 (b)は各々従来の線源を示す甥略
構成図で(a)は断面図、(b)は正面図、第6図は混
合ビームをNeutralizerに斜入射する様子を
示した図である。 1・・・ガス導入孔、 2・・・陽極、 3.4・・・冷陰極。 5・・・ビーム放出孔、 6・・・線源、 7・・・混合ビーム、 8 ・・・Neutralizer、 9・・・ビーム、 10・・・熱電子源、 11・・・電磁石、 12・・・電子、 13・・・イオン。 14・・・高速電子線。 \            Cつ 第2図 第3図 Ar  乃°゛久7圧、力  4x10−3Paフィラ
メンl−電」九 (A) 第4図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)対向する両端面をそれぞれ冷陰極とし、該2個の冷
    陰極の少なくともいずれか一方の中央部にビーム放出孔
    を設けたガス放電室と、該ガス放電室内の前記2個の冷
    陰極の中間に設けられた環状の陽極と、前記ガス放電室
    の外部に設けられ前記2個の冷陰極と前記陽極とによっ
    て形成される電界に沿った方向の磁界を前記ガス放電室
    内に発生する磁界発生手段と、前記ガス放電室の外部で
    前記ビーム放出孔に近接して設けた熱電子源とを具備す
    ることを特徴とする高速原子線源。 2)前記磁界発生手段が前記磁界の強度を可変とする電
    磁石であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の高速原子線源。 3)前記熱電子源が放出熱電子数を可変とすることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載の高速
    原子線源。
JP60227713A 1985-10-15 1985-10-15 高速原子線源 Expired - Lifetime JPH067464B2 (ja)

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JPH067464B2 JPH067464B2 (ja) 1994-01-26

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02165599A (ja) * 1988-12-19 1990-06-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 高速原子線源

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02165599A (ja) * 1988-12-19 1990-06-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 高速原子線源

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JPH067464B2 (ja) 1994-01-26

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