JPS628360B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は船外機の如き船の推進装置用の洗浄装
置に係るものである。一般に、洗浄装置は新鮮な
冷水を船外機の水の取入れ口孔に導入して船から
船外機を取外す必要もなく船外機がきれいな水で
掃除されるすなわち洗浄されるようにする手段と
なる。船外機用の従来技術の洗浄装置が1952年９
月23日付米国特許第2611631号明細書および1961
年10月３日付米国特許第3002488号明細書に記載
されている。

本発明は種々の寸法の船外機に便利に取付けで
きる洗浄装置を提供するものである。

本発明の１つの具体例では、船外機の下部ユニ
ツトに設けた水の取入れ口孔に流体を供給する洗
浄装置を提供する。この洗浄装置は第１と第２の
端部とを有する可撓性のストラツプと第１の端部
に接続され下部ユニツトに係合するようにした折
曲げ部分を有するバツクルとを備えている。部材
がストラツプに接続されバツクルから間隔をあけ
られ下部ユニツトに密封係合したりまた水の取入
れ口孔をおおつたりするようにしてある。この部
材は水の取入れ口孔と流体源とに連通するように
してある導管を含んでいる。互いに間隔をあけた
折返し型の締付け手段がストラツプにその第２の
端部付近で接続されストラツプを下部ユニツトの
まわりに取付ける。

また、本発明の１つの具体例によれば、互いに
一緒になつて頂点即ち角状の縁部を形成する側壁
を設けた下部ユニツトを有する船外機用の洗浄装
置を提供する。洗浄装置のバツクルの折曲げ部分
は頂点にはまりそれに係合して部材を水の取入れ
口孔に並べるようにしてある。

また、本発明の１つの具体例では、バツクルが
横方向部材を含む折曲げ部分にピボツト式に接続
されたオーバー・センター掛け金を含んでいる洗
浄装置を提供する。バツクルはまた可撓性ストラ
ツプの第１の端部を掛け金に折曲げ部分と掛け金
とのピボツト接続部から半径方向に外方に間隔を
あけた個所で接続する手段を含んでいる。ストラ
ツプは横方向部材のまわりにループを形成し、従
つて、折返し型の締付け装置の結合装置は互いに
並び接続され、次いでこのストラツプは掛け金が
折曲げ部分のピボツト接続部のまわりを中立位置
を越えてピボツト運動せしめられると下部ユニツ
トのまわりに締付けられ錠止めされる。

本発明の１つの具体例では、接続手段がストラ
ツプの第１の端部に接続されたストラツプ・リン
クを備え、ストラツプ・リンクがストラツプの第
１の端部から間隔をあけられ掛け金にピボツト式
に接続された端部々分を有している洗浄装置を提
供する。

本発明の１つの具体例によれば、ストラツプが
バツクルから間隔をあけた孔を含み、部材がカツ
プ状部材から成り、導管が孔を貫通して延びまた
庭園用のホースに接続されるようにした回転可能
に装着されたアタプタを有している洗浄装置を提
供する。

また、本発明の１つの具体例によれば、部材が
種々の寸法の下部ユニツトに密封係合する寸法に
してあり、折返し型の締付け装置が第２の端部付
近の第１の結合装置と第１の結合装置から間隔を
あけられ、ストラツプを種々の寸法の下部ユニツ
トのまわりに調節可能に取付ける第２の結合装置
とを備えている洗浄装置を提供する。

また、本発明の１つの具体例によれば、ストラ
ツプがナイロン製で、折返し型の締付け装置の結
合装置が雄型スナツプと雌型スナツプとを含んで
いる洗浄装置を提供する。

また、本発明の１つの具体例によれば、折返し
型の締付け装置の結合装置は、面フアスナーの雄
型のテープ部分と雌型のテープ部分とより成り、
これらテープ部分はストラツプを、種々の寸法の
下部ユニツトのまわりへの取付けが可能になるよ
うある範囲で連続的に調節できるようにする。

本発明の主要な特徴の１つは、船外機の上部ユ
ニツトに係合するようにした折曲げ部分を有する
バツクルに接続された可撓性のストラツプとこの
ストラツプに接続された互いに間隔をあけてある
結合装置を有した折返し型の締付け装置とを備
え、船外機の下部ユニツトのまわりに簡単に便利
に取付けできる洗浄装置を提供することである。

本発明の主要な特徴の他の１つは、可撓性のス
トラツプに接続され種々の寸法の下部ユニツトに
密封係合するような寸法にしたカツプ状部材とま
たストラツプに接続された洗浄装置を種々の寸法
の下部ユニツトに調節可能に取付ける互いに間隔
をあけた結合装置を有する折返し型の締付け装置
とを含む洗浄装置を提供するものである。

本発明の主要な特徴の他の１つは、下部ユニツ
トに係合するバツクルの折曲げ部分にピボツト式
に接続されたオーバー・センター掛け金を含み、
この掛け金が中立位置を越えてピボツト運動せし
められるとストラツプを締付けて洗浄装置を下部
ユニツトのまわりに工具を使用せずに簡単に確実
に錠止めする洗浄装置を提供することである。

本発明のその他の特徴および利点は添付図面を
参照して以下に説明することにより理解できよ
う。

本発明の具体例について説明する以前に、本発
明が以下の説明または添付図面に示した部品の構
造および配置の細部にのみその応用が限定される
ものではないことを理解する必要がある。本発明
は他の具体例にすることもまた種々の方法で実施
することもできる。また、使用した用語が説明の
ためのものであり限定するものと考えるべきでは
ない。

図面には船外機１６または船尾駆動ユニツトの
如き他の船の推進装置の下部ユニツト１４に設け
た水の取入れ口孔１２に流体を供給する洗浄装置
１０が示してある。洗浄装置１０は第１の端部２
０と第２の端部２２とを有する可撓性のストラツ
プ１８を備えている。可撓性のストラツプ１８は
任意適当な耐久性を有する可撓材料で作ることが
でき、図示した好ましい具体例ではナイロンで作
られている。

洗浄装置１０はストラツプ１８の第１の端部２
０に接続され下部ユニツト１４に係合するように
した折曲げ部分２６を有するバツクル２４を含ん
でいる。洗浄装置はまたストラツプ１８に接続さ
れバツクル２４から間隔をあけた部材２８も含ん
でいる。この部材２８は下部ユニツト１４に密封
係合して水の取入れ口孔１２をおおうようにして
ある。部材２８は水の取入れ口孔１２と流体源と
に連通するようにした導管３０を含んでいる。

種々の形状にできるが、この部材２８は矩形の
カツプ状であることが好ましく下部ユニツト１４
の表面を良く密封するゴムの如きエラストマー物
質で作られている。カツプ状部材２８は種々の寸
法の下部ユニツトに密封係合するような寸法にし
てあり、従つて、１つの洗浄装置が種々の寸法の
船外機に使用できる。

部材２８はその頂部に設けた孔３１とストラツ
プ１８に設けられバツクル２４から間隔をあけた
孔３２とを貫通して延びている導管３０によりス
トラツプ１８に接続されることが好ましい。更に
詳細にいえば、孔３２はバツクル２４の折曲げ部
分２６から所定の距離間隔をあけられそれにより
部材２８を水の取入れ口孔１２に対しそろえる。

種々の構造にできるが、導管３０は孔３１，３
２を貫通して延びかつ互いにしわをよせるように
折曲げられ間に部材２８とストラツプ１８とを固
定するようにした変形可能な外部々分３３を有す
る円筒形状の金属製取付け管路から成るものが好
ましい。導管３０は第３図に示した如き従来技術
の庭園用ホースの雄型取付け管路に密封係合する
のに適当な回転可能に装着された雄型アタプタ３
５を含んでいることが好ましい。

洗浄装置はまたストラツプ１８を下部ユニツト
のまわりに取付けるため端部２２の付近でストラ
ツプ１８に取付けられストラツプの端部を折返し
て固定する折返し型の締付け装置も含んでいる。

締付け装置はストラツプの端部２２に互いに隔
置された状態で取付けられた第１及び第２の結合
装置より成り、第１及び第２の結合装置はストラ
ツプの端部２２を折返してループ状にした状態で
互いに結合でき、かつこのループの大きさを調節
できるよう複数の相対位置の任意の１つの位置で
互いに結合できるようになつている。第２図と第
３図に示した具体例では第１の結合装置は雌形ス
ナツプ３４の形態を有し、第２の結合装置は複数
の雄型スナツプ３６の形態を有する。

本発明の変形した具体例が第４図と第５図とに
示してあり、この具体例では締付け装置は互いに
締付けられると付着する形成した物質を含む結合
装置から成る。この成形した物質は複数の小さい
フツクを使用する雄型のテープ部分と複数の小さ
い環を使用する雌型のテープ部分とを含み、これ
テープ部分の組合わせは面フアスナーとして知ら
れているものである。特に、ストラツプ１８に接
続された折返し型の締付け装置は第１の結合装置
が雄型のテープ部分３８の形態をとりまた第２の
結合装置が雌型のテープ部分４０の形態をとる。

図示した好ましい具体例では、折返し型の締付
け装置はストラツプ１８の第２の端部２２の付近
の締付け部材より成る第１の結合装置と、ストラ
ツプ１８を種々の寸法の下部ユニツトのまわりに
調節可能に取付けるためこの締付け部材から間隔
をあけた複数の締付け部材より成る第２の結合装
置を有する。第２図と第３図とに示してあるよう
に、複数の雄型スナツプ３６が相互にとまた雌型
スナツプ３４とから所定の間隔をあけられ、従つ
て、ストラツプ１８は種々の寸法の下部ユニツト
を有する船外機のまわりに調節可能に取付けでき
る。

第４図と第５図とに示してあるように、１つま
たはそれ以上の数の雌型テープ部分４０をストラ
ツプ１８の第２の端部付近に雄型テープ部分３８
から間隔をあけて設けることができる。雄型のテ
ープ部分３８は雌型のテープ部分４０にこれらテ
ープ部分が互いに圧接される任意の個所で、接着
する。従つて、これらテープ部分はストラツプ１
８を種々の寸法の下部ユニツトのまわりにある範
囲内で連続して調節して取付けできるようにす
る。

第３図と第４図とに詳細に示してあるように、
下部ユニツト１２は互いに合わさつて頂点４２即
ち角状の端縁を形成する１対の側壁を有してい
る。

バツクル２４の折曲げ部分２６は頂点４２には
まりそれに係合してカツプ状部材２８を水の取入
れ口孔１２に対して並べるようにすることが好ま
しい。折曲げ部分２６はまた後に詳細に説明する
がまわりにストラツプ１８がループ状に巻かれる
横方向部材４６を含むことが好ましい。

洗浄装置１０は折曲げ部分２６を下部ユニツト
の頂点４２に係合させてその上に配置することに
より下部ユニツト１２のまわりに取付けできる。

次いで、ストラツプ１８が下部ユニツト１２の
まわりに案内されストラツプの第２の端部が横方
向部材４６のまわりに巻かれる。折曲げ部２６が
頂点４２に係合するので、ストラツプ１８が横方
向部材４６のまわりに巻かれた後、ストラツプ１
８の第２の端部２２は比較的に緊張して引張るこ
とができ折返し型の締付け装置を互いに並べ接続
できる。

種々の配置にできるが、バツクル２４は折曲げ
部分２６にピボツト式に接続されたオーバー・セ
ンター掛け金４４を含んでいることが好ましい。
折曲げ部分のピボツト接続部（符号４８で示して
ある）は後に説明するが掛け金４４が中心として
ピボツト運動せしめられる個所である。バツクル
２４はまたストラツプ１８の第１の端部２０を掛
け金４４に折曲げ部分のピボツト接続部４８から
半径方向に外方に間隔をあけた個所で接続する手
段を含むことが好ましい。図示した好ましい構造
では、この接続手段はストラツプ１８の第１の端
部２０に従来技術の方法で接続されたストラツ
プ・リンク５０から成る。ストラツプ・リンク５
０は掛け金４４にピボツト式に接続された端部々
分５２を含み、この端部々分５２は掛け金４４に
折曲げ部分のピボツト接続部４８から半径方向に
外方に間隔をあけた個所で接続されている。

ストラツプ１８の取付け中、掛け金４４は第４
図に符号４４ａで示した如き開位置にピボツト運
動せしめられる。開位置４４ａでは、掛け金４４
はストラツプ１８を安定にし折曲げ部分２６を頂
点４２に係合した状態に保持する一方ストラツプ
１８を下部ユニツト１２のまわりに位置決めしま
たストラツプの第２の端部２２を折曲げ部分の横
方向部材４６のまわりにループ状に巻くために利
用される。ストラツプ１８が比較的に緊張して引
張られまた折返し型の締付け装置が互いに接続さ
れた後、掛け金４４は中立位置を越えてピボツト
運動せしめられてストラツプを更に締付けて洗浄
装置を下部ユニツトのまわりに錠止めする。

更に詳細にいえば、オーバー・センター掛け金
４４は折曲げ部分のピボツト接続部４８を中心と
して開位置４４ａから符号４４ｂで示した中立位
置の上方の不安定な位置に次いで中立位置を越え
た閉じ位置すなわち錠止め位置にまでピボツト運
動せしめられる。容易に理解できるように、オー
バー・センター掛け金４４がバツクルの折曲げ部
分２６に向け中立位置を越えてピボツト運動せし
められると、ストラツプ・リンク５０の端部々分
５２とストラツプ１８の第１の端部２０もまたバ
ツクルの折曲げ部２６に向け変位せしめられ、従
つてストラツプ１８は緊張せしめられる。

前にも述べたように、カツプ状部材２８はゴム
の如きエラストマー物質で作ることが好ましい。
ストラツプ１８がオーバー・センター掛け金４４
の閉じ作用中更に緊張せしめられると、カツプ状
部材２８は圧縮され、従つて、部材２８を下部ユ
ニツト１２に密封係合しやすいようにする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の種々の特徴を備えた洗浄装置
を船外機の下部ユニツトに取付けて示した側面
図；第２図は第１図に示した洗浄装置の上面部分
図；第３図は第１図の３―３線に沿い切断して示
した断面図；第４図は第１図に示した洗浄装置の
変形した具体例をオーバー・センター掛け金を破
線で開位置と閉位置とで示しまた中立位置の上方
位置を実線位置で示した側面部分図；第５図は第
４図に示した洗浄装置の底面図である。 １０……洗浄装置、１２……口孔、１４……下
部ユニツト、１６……船外機、１８……ストラツ
プ、２０，２２……第１と第２の端部、２４……
バツクル、２６……折曲げ部分、２８……部材、
３０……導管、３２……孔、３５……アダプタ、
３４，３６……結合装置を形成するスナツプ、４
２……頂点、４４……掛け金、４６……横方向部
材、５０……接続手段すなわちリンク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 船の推進装置の互いに合わさつて角状の端縁
   を形成する側壁を有した下部ユニツトに設けた水
   の取入れ口孔に流体を供給する洗浄装置におい
   て、 第１の端部と、第２の端部とを有した可撓性の
   ストラツプと； 前記ストラツプに第２の端部付近で互いに隔置
   された状態で取付けられた第１及び第２の結合装
   置より成り、該第１及び第２の結合装置は前記第
   ２の端部を折返してループ状にした状態で互いに
   結合でき、かつ該第１及び第２の結合装置が前記
   ループの大きさを調節できるよう複数の相対位置
   の任意の１つの位置で互いに結合できる構成を有
   する折返し型の締付け装置と； 前記ストラツプの第１の端部に結合されたリン
   クと、前記ループ内に延びる横方向部材と、該リ
   ンク及び横方向部材の一方に結合されかつ前記下
   部ユニツトの前記角状の端縁上にひつかかる形状
   の折曲げ部分と、該折曲げ部分に一端が枢着され
   また該枢着部から離れた位置で前記リンク及び横
   方向部材の他方に枢着された部分を有するオーバ
   ー・センター掛け金とを含み、該掛け金を前記折
   曲げ部分との枢着部を中心に中立位置を越えて枢
   動させたとき前記ストラツプを前記下部ユニツト
   の周囲に締付けるバツクルと； 前記ストラツプを下部ユニツトの周囲に締付け
   た状態において前記水の取入れ口孔をおおう位置
   で前記ストラツプに取付けられ、前記取入れ口孔
   を密封状に取巻きかつ該取入れ口孔と流体の供給
   源とを連通させる導管を有している部材と； より成る洗浄装置。