JPS627988Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、水道直結式の冷水器において前面板
取付構造の改良に関するもので、取付けのための
ねじ止め個所を少なくし、組立作業性の向上をは
かることを目的の一つとするものである。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面を
参考に説明する。

図において、１は本体を構成する側板で、前面
を除く３側面を有して筒状に形成され、底部には
基板１２が、また上部には水受皿２がそれぞれね
じ等によつて固定されている。この水受皿２の前
縁には、絞り加工等によつて挿入空間２ａが形成
され、またこの水受皿２の底部には断熱材１０が
貼付けられており、この断熱材１０の前縁は、前
記挿入空間２ａ内に延出している。ここで、この
本体内には、冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝
縮器、蒸発器および各種電装品（いずれも図示せ
ず）が内装されている。３は前面板、４は給水ペ
ダル、５は給水操作ボタン、６はノズル、７は水
受皿２の排水口である。１１は化粧板、９は前記
側板１の両端に設けられた押え金具で、先端９ａ
は若干弾性を有している。８は前記前面板３の上
端中央部に形成された傾斜部で、下方へ延びるに
つれて徐々に広がつている。

上記構成において、冷水の供給はペダル４また
は押ボタン５を操作する事によりノズル６より噴
出し飲用されるようになつている。この構造は、
従来周知のため、説明を省略する。

飲用されなかつた冷水は水受皿２の排水口７よ
り排水パイプ（図示せず）を通り排水される。

そして、冷凍サイクルや電気品の点検、修理後
は、第２図に示す如く前面板３の傾斜部８を水受
皿２の挿入空間２ａにはめ込み、前面板３の上部
に形成した傾斜部８を水受皿２の底部に貼付けた
断熱材１０で押え込み、前面板３の上部両端を第
３図に示す如く側板１に取付けた押え金具９にて
前方へ押して保持する。また前面板３の下部は第
４図に示す如く前面板３に化粧板１１をねじで固
定し、前面板３に固定された化粧板１１を基板１
２と側板１の延出部１ａへねじにて共締めし固定
する。これにより前面板３が前側および下側へ動
かないようになる。

したがつて、前面板３を水受皿２に貼付た断熱
材１０で押えているので各部の寸法誤差を生じて
も断熱材１０で吸収でき、また前面板３の下部に
ねじで固定された化粧板１１を基板１２と側板１
の延出部１ａへ共締めし、前板３の上部両端を側
板１に取付た前板押え金具９で保持しているた
め、輸送時および運転時にがたつきやびびり音の
発生が生じない。

上記実施例より明らかなように、本考案におけ
る冷水器の前面板取付け構造は、前面板の上端を
水受皿の内周縁に形成した前面板挿入用の空間へ
挿入し、前面板の下端を基板側へねじ止めする構
造であるため、前面板を取付けるためのねじの使
用本数およびねじ止め箇所が極めて少なく、作業
性が良好となり、また前面板の上端に、弾性を有
した挿入部を形成し、この挿入部を水受皿の底面
に貼付けた断熱材の端縁と圧接させているため、
前面板の上端へ伝達される振動等は前記断熱材の
弾性および挿入部の弾性によつて緩衝され、前記
振動によるがたつきあるいはこのがたつきに起因
するねじの緩み等が防止できる等、種々の利点を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における前板取付構
造を具備した冷水器の一部切欠き斜視図、第２図
は同冷水器の要部縦断面図、第３図は同冷水器に
おける前面板と側板の当接状態を示す要部側面
図、第４図は同冷水器における前面板と基板側と
のねじ止め状態を示す要部断面図である。 １……側板、２……水受皿、２ａ……挿入空
間、３……前面板、１０……断熱材、１２……基
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板と、前面を除く３側面を有する側板からな
   る本体の上部に水受皿を設けた冷水器において、
   前記水受皿の内周部に、前面板挿入用の空間を形
   成し、この水受皿の底面に、周端縁が前記空間内
   まで延出する断熱材を設け、さらに前記本体の前
   面を形成する前面板の上端に、前記空間内へ挿入
   される挿入部を設け、この挿入部を、上端から
   徐々に広がりながら延出しかつ弾性を有するフラ
   ンジより構成し、この前面板の上端を、前記挿入
   部を前記空間内へ挿入して固定し、前面板の下端
   を前記基板側へねじ止めした冷水器の前板取付構
   造。