JPS627970Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は太陽熱コレクターの受熱缶体に係る。

添付図面第１図は本考案に係る太陽熱コレクタ
ーの受熱缶体の一例を示しており、図示のように
上部を透明板１でまた下部を断熱材２で覆うこと
ができる。受熱缶体は、太陽に向けられる受熱面
を形成した前方壁４ａ及びこの前方壁から所定の
間隔をあけ且つこれにほぼ平行する後方壁４ｂと
を備え、上部縁と左右側縁をシール８で密封した
箱形の受熱空間４と、受熱空間の上方位置に配備
されていて、前方壁の内側面に水を供給し当該内
側面に付着した水が下方に流下する水の給水手段
５と、受熱空間の下部縁が差し込まれる開口６ａ
を備え、受熱空間４の内側を流れ落ちてきた温水
を採集する筒状の採湯管６とを有している（第１
図から第３図）。

第４図及び第５図は各々が採湯管６の開口６ａ
とこの開口に挿入された前記受熱空間の下部縁と
の係合状態の例を示している。第４図の例では、
流下してきた温水が通り抜けられるよう配置され
た弾性変形可能なスペーサ部材７が前方壁４ａと
後方壁４ｂの間に介在し、このスペーサ部材の複
元的弾性力によつて前方壁と後方壁はそれぞれ採
湯管の開口６ａの縁６ｂに対し圧接し、他方、第
５図の例では剛性のあるスペーサ部材９が前方壁
４ａと後方壁４ｂの間に介在し、このスペーサ部
材に対し採湯管の持つ弾性により開口の縁６ａが
圧接する。開口の縁と受熱空間の下部縁との接触
箇所には適当なシーリング材、例えばシリコンシ
ーラント等を塗布することができる。

叙上の如く構成することにより、温度変化によ
る採湯管６の膨張・収縮が受熱空間に対し自由に
行なわれ、又採湯管に対する受熱空間の伸縮も拘
束を受けることがない。採湯管と受熱空間相互の
相対変位が許容されることで長期間の使用によつ
ても両者間の接続個所が破壊することがなく、し
かも採湯管の開口縁と受熱空間の下部縁部分間の
適当な圧接触によつて両者間に実質的なシール作
用が維続される。同時に、叙上した構成により採
湯管と受熱空間の組立が極めて容易となり量産面
で誠に都合がよい。併せて、補修維持が簡便に行
なえることの利点が奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るコレクターの一実施例を
示す斜視的説明図、第２図は第１図の−線に
沿つた断面図、第３図は採湯管の平面図、第４図
と第５図はそれぞれ採湯管と受熱空間下部縁部分
の組立状態例を図示した断面図である。 １……透明板、２……断熱材、４……受熱空
間、４ａ……前方壁、４ｂ……後方壁、５……給
水手段、６……採湯管、６ａ……開口、６ｂ……
縁、７……スペーサ部材、８……シール、９……
スペーサ部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 太陽に向けられる受熱面を形成した前方壁及び
   この前方壁から所定の間隔をあけ且つこれにほぼ
   平行する後方壁とを備え、上部縁と左右側縁をシ
   ールで密封した箱形の受熱空間と、受熱空間の上
   方位置に配備されていて、前方壁の内側面に水を
   供給し当該内側面に付着した水が下方に流下する
   水の給水手段と、受熱空間の下部縁が差し込まれ
   る開口を備え、受熱空間の内側を流れ落ちてきた
   温水を採集する筒状の採湯管とを有し、 受熱空間の下部縁の位置で前方壁と後方壁の間
   にスペーサ部材が介在し、 採湯管の開口とこの開口に挿入された前記受熱
   空間の下部縁とが、スペーサ部材かまたは採湯管
   の持つ弾性力により互いに圧接し合う太陽熱コレ
   クターの受熱缶体。