JPS6277426A - 結晶水含有鉱石の結晶水除去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、結晶水を含有する鉱石から結晶水を除去する
方法に関し、詳細には該結晶水除去を焼結工程と平行し
て行なうことにより上記結晶水除去の効率化を達成し得
た結晶水除去方法に関するものである。

［従来の技術］ 焼結鉱は、焼結原料層に石灰石や粉コークス等を加えて
混練し、焼結することによって製造されるのが一般的で
ある。ところで焼結を行なうに当たっては焼結原料鉱と
して結晶水含有鉱石を用いる場合があるが、このときは
」−記結晶水を予め除去しておく必要がある。もし結晶
水を含有したままで焼結を行なうと１話加コークス量を
多量に必要とするばかりか得られた焼結鉱の品性？Ｉが
悪化し【［つ生産性が低下するからである。

ところでこうした結晶水の除去方法としては例えば特開
昭５２−５６００２号公報の様な方法が用いられている
。即ちこの方法は、焼結機から独立した貯鉱槽を別途建
設しこれに結晶水含有鉱イ１配合の焼結原わを投入し、
上記焼結機から排出されるクーラー排ガス又は熱風炉か
ら流出してくる熱風を上記貯鉱槽へ導入し、該熱風等の
ｗＪ熱によって結晶水を除去しようとするものである。

［発［５１が解決しようとする問題点］ところが上述の
如き貯鉱槽を用いて結晶水除去を行なう方法においては
、焼結原料を貯鉱槽内に４〜５昨間滞留させる必要があ
り、結晶水の除去が全プロセスの律速となるだけでなく
設備コストやランこンノコストが高眠し、それにもかか
わらず結晶水の除去効率が悪いという問題点があった。

また貯Ｗ、杷への熱風導入１１１１間が長いことから、
熱風炉笠を別途設置してやることが必要な場合も生じ一
層の高コスト化を招いている。更に焼結原本１として造
粒したもの（生ペレット）を用いる場合にあっては、貯
鉱槽で乾炊させている間に該生ペレットの崩壊を来たし
結晶水除去前後で粒度か変るといった弊害をも伴なう。

本発明はこの様な従来技術の不利な点を数片すへくなさ
れたものであって、貯鉱槽の如き結晶水除去手段を別途
設けずとも、結晶水除去を十分効率的に行なうことがで
き、更には焼結鉱の製造効率や諸性質等にも好結果をも
たらすことのできる結晶水除去方法を提供しようとする
ものである。

Ｅ問題点を解決するための手段］ 本発明に係る結晶水含有鉱石の結晶水除去方法とは、移
動パレット上に焼結原料を載置して焼結を行なうに当た
り、焼結原料層の下部に結晶水含有鉱石層を形成し、前
記焼結原料の焼結と前記結晶水含有鉱石の結晶水除去と
を平行して行なうところにその黄旨がイ１−在するもの
でおる。

［作用］ 本発明は、ｌ−述の如く焼結原料鉱層の下部に結晶水含
イＩ鉱石層を形成し、旧記焼結原料鉱の焼結と」−記結
晶水含有鉱石の結晶水除去とを平行して行なうところに
最大の特徴を４１するものであるから、この点を中心に
以下説１１する。

第１図は本発明の特徴を示す模式図である。末完１Ｊｌ
ｌｌに係る結晶水除去方法は、例えばドワイロイＦ式焼
結機等を利用することによって行なわれ。

焼結原料２を移動パレット１上に層状に１ｌａＦＨする
（以Ｆ焼結原料層２ａという）と共にその下部に結晶水
含有鉱石３を同じく層状に形成しく以下結晶水含有鉱石
層３ａという）、上記焼結原料鉱層２ａの焼結と上記結
晶水含有鉱石層３ａの結晶水除去とを平行的に行なおう
とするものである。この様に結晶水含有鉱石層３ａの結
晶水除去を、焼結原料鉱層２ａの焼結と平行して行なう
ことによって、設備コストや運転コストの低減は勿論の
こと、結晶水除去効率についてもこれを向上することが
可能となった。又結晶水除去の効率化に伴ない焼結鉱の
製造効率も全体として高まり、更には焼結原本１として
生ペレットを用いる場合であっても当該生ペレットの崩
壊は殆んど発生せず、該焼結原料中の結晶水除去過程前
後でペレット粒度の変化を招かないから、焼結鉱の通気
性等の諸性質に好結果をもたらし、且つ操業管理という
面でも安定した成果を得ることができる。

尚結晶水含有鉱石層３ａを形成するに当たっては、その
１部に床敷として返し鉱（成品）４を層状に敷設するこ
とが推奨され、又本発明に従って結晶水の除去と焼結を
平行的に実施するに当たっては当該焼結機からの排カス
を用いて上記結晶水含有鉱石等を１２００〜１３００℃
に加熱することが推奨される。こうした結晶水除去及び
焼結の平行工程が終了すると、焼結鉱と結晶水除去済み
鉱石が混合排出されるが、焼結鉱は塊状に大きく固まっ
ているので、未焼結の小さな結晶水除去済み鉱石はスク
リーン５によって容易に篩分けられ次の焼結工程におけ
る原料層として利用される。

［実施例］ 本発明の結晶水除去力法を用いて得られた結晶水除去済
みの鉱石を配合した焼結原料Ａと、結晶水を含有したま
まの鉱石を配合した焼結原料Ｂの夫々について鍋試験を
行なったのでその結果を示す。

下記第１表は上記焼結原料Ａ及びＢの各配合組成を示し
たものである。

、　ラ 、　、、−、゛ｉ 尚焼結比ネ゛ＩＡ、Ｂとも塩基度１．６５であり、コー
クス配合−４にはＡが３．２１ＴＩ：、ニー％（以下ｔ
１１に％という）、Ｂが３．５％であり、配合原料中の
結晶水はＡが０．８６％、Ｂが３．１９％であった。

第２図は上記焼結原料Ａ及びＢの鍋試験（３００＋ｅ＋
ａす）結果を示すグラフである。結晶水含有鉱石層（ロ
ープリバーＦ）は１２６５°Ｃまで加熱された。尚吸引
圧は１６００＋＊ｍＡｑであった。

これらのグラフから、焼結片＊′ＩＡを用いた場合にお
いては以ドの様な結果が得られた。

（１）被還元性については焼結原料Ｂと同程度を保持し
つつ、生産性や成品要請の点では勝っているという成績
であった。

（２）コークス原単位を低下させることができた。

そしてこれらの鍋試験結果より、結晶水を除去した焼結
原料を用いれば、被還元性、生産性、成品歩留、コーク
ス原単位等いずれの点でも有利な成績がもたらされるこ
とが明らかとなった。

従って結晶水の除去と焼結を平行的に行なうという本発
明の特徴を有効に活用することによって、比較的結晶水
を多く含んだ焼結原料を用いたとしても、上記被５元性
や生産性等の点で有利に焼結を行なうことができる。こ
のことは、結晶水の少ない焼結原料を用いた場合につい
ても当てはまることは勿論である。

［発明の効果］ 本発明は上述の様に構成されているので、貯鉱槽の如き
結晶水除去手段を設けずとも、結晶水除去を十分効率的
に行なうことができ、更には焼結鉱の製造効率や諸性質
にも好結果をもたらすことのできる結晶水除去力法を提
供することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る結晶水除去方法の模式図、第２図
は焼結原料Ａ及びＢの鍋試験結果を示すグラフである。 １・・・移動パレット　　２・・・焼結原料鉱層焼 ３ａ・・・結晶水含有鉱石層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 移動パレット上に焼結原料を載置して焼結を行なうに当
   たり、焼結原料層の下部に結晶水含有鉱石層を形成し、
   前記焼結原料の焼結と前記結晶水含有鉱石の結晶水除去
   とを平行して行なうことを特徴とする結晶水含有鉱石の
   結晶水除去方法。