JPS62756Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は改良された噴霧釦の釦キヤツプに関す
るもので、その目的とするところは噴霧釦を外部
からカバーすることと、噴霧釦の押下下動を不能
にすることを一体化せしめた実用上便利な釦キヤ
ツプを提供することにある。

以下、本考案の実施例を示す図面について説明
すれば、第１図は噴霧容器にカバー装着した釦キ
ヤツプの縦断面図、第２図は第１図における−
線の縦断面図、第３図は釦キヤツプの他の変形
実施例であり、噴霧容器２は液体容器を示したが
これに限るものではなく、小型圧力容器であつて
もよく、１は釦キヤツプである。

３は弁筒、４は弁筒３の下端に嵌合固定した吸
上パイプ、５は前記弁筒３の上端部を内部上壁面
に嵌合固定したネジキヤツプで、内周にネジ面を
有して液体容器２の口部にネジ合わせ固定できる
ものであり、５ａはネジキヤツプ５の上端面、６
は弁棒でネジキヤツプ５の上端面５ａからピスト
ンストローク分だけ上方に突出しており、下方に
おいて弁筒３を摺動するピストン部材と一体的で
ある。

７は噴霧釦で、図示したように長いノズル部７
ａを有しない他の公知形状であつてもよい。

前記釦キヤツプ１は弁棒６と噴霧釦７とを一体
的にかこむ壁面枠１ａと、噴霧釦７の下縁７ｂに
係合する、前記壁面枠１ａの内面に突出したスト
ツプカラー１０とで構成される。この壁面枠１ａ
はネジキヤツプ５の上端面５ａから噴霧釦７の上
端面に至る高さ寸法を有し、噴霧釦７のノズル方
向面側に一定巾の嵌入口９を残して弁棒６及び噴
霧釦７の外周に沿つてかこみ、前記嵌入口９から
連続する壁面枠１ａにかこまれた内部空間８に弁
棒６と噴霧釦７とを収容する。着脱に際しては噴
霧釦等に対して後側に当該釦キヤツプ１の嵌入口
９を押し当て横方向へ強制的に押し込むことによ
り、一方釦キヤツプ１を把持して強制的に抜きと
ることにより行なわれる。

前記内部空間８は空間形状を釦形状等に合わせ
て個別に形成し、上方に釦収納凹部８ａを、下部
に弁棒収納凹部８ｂを設けることの外に第３図に
示すように同一形状にして収納することもあり任
意に変形される。

前記嵌入口９はノズル方向側の側面に上端から
下端に至る全長にかけて切欠きされるが、不用意
なズレや離脱をなくすために開口縁をわずかに狭
ばめる加工を施すこともある。１０は噴霧釦７に
対するストツプカラーで、壁面枠１ａの内面から
弁棒６側に突出して上面肩部１１を噴霧釦７の下
縁に係合させて噴霧釦７の押下げを不能にする。
このストツプカラー１０は弁棒６の突出寸法全長
にかけて同寸法で設ける第１図の実施例の外に、
第３図に示すように上面肩部１１を有する短寸法
の小突起状に設けることでもよい。又、噴霧容器
２が殺虫剤等の小形圧力容器のときネジキヤツプ
部分はバルブ構成端側のマウンテンキヤツプの中
央膨出部分となり、ここにおいても同様の効果を
得られる。

本考案は以上のようにネジキヤツプの上面に突
出する弁棒及び噴霧釦を外周に沿つて壁面枠でか
こみ、嵌入口から内部空間に着脱助在にし、壁面
枠内面から噴霧釦の下縁に係合する上面肩部を有
するストツプカラーを成形したことにより、ネジ
キヤツプの上面突出部分全体をカバーして外観美
を高め得、突出部分にかかる不用意な外衝や押し
下げ動作から安全に保護できるとともに、特に釦
自体が押下げ圧を受けることがあつてストツプカ
ラーで不用意な下動を確実に阻止して安全性をよ
り高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は釦キヤツプ装着時における要部の縦断
面図、第２図は−線の横断面図、第３図は他
の変形実施例の要部の縦断面図、第４図は更に他
の変形実施例の装着時における縦断面図である。 １……釦キヤツプ、２……噴霧釦、６……弁
棒、７……噴霧釦、８……内部空間、９……嵌入
口、１０……ストツプカラー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 噴霧容器２の上面に突出する弁棒６と噴霧釦７
   とをこれらの外周に沿つて略同じ高さでかこむ壁
   面枠１ａを設け、釦のノズル方向側に面する当該
   枠１ａの一側面に前記かこまれた内部空間８につ
   ながる前記釦等の嵌入口９を設け、かつ前記壁面
   枠１ａの内面から前記弁棒６側にストツプカラー
   １０を突出し、同カラーの上端に噴霧釦７の下縁
   に係止する上面肩部１１を設けた噴霧容器の釦キ
   ヤツプ。