JPS6274931A - ポリアミドの新規な製造方法 - Google Patents

ポリアミドの新規な製造方法

Info

Publication number
JPS6274931A
JPS6274931A JP21526085A JP21526085A JPS6274931A JP S6274931 A JPS6274931 A JP S6274931A JP 21526085 A JP21526085 A JP 21526085A JP 21526085 A JP21526085 A JP 21526085A JP S6274931 A JPS6274931 A JP S6274931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
group
condensing agent
polyamide
diamine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21526085A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Matsuoka
松岡 嘉夫
Akihiko Ikeda
章彦 池田
Hideo Ai
愛 英夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP21526085A priority Critical patent/JPS6274931A/ja
Publication of JPS6274931A publication Critical patent/JPS6274931A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyamides (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に縮合剤に特徴を有するポリアミドの新規
な製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
ポリアミドの合成方法については、米国デュポン社のモ
ーガン−派によって酸クロリドを用いる界面重縮合法や
低温溶液重縮合法の組織的研究がなされ、1958年に
は室温内外の条件下で簡便に合成できる方法が確立した
とされている。これはモーガンの著書、コンデンセイシ
ョン・ポリマーズ・パイ・インターフェイシャル・アン
ド・ソリューション0メソーズ(Condensati
on Polymers byInterfacial
 and 5olution Methods)インタ
ーサイエンス社、ニューヨーク1965年、に詳しい。
これらの方法は以来ポリアミドの合成方法として多用さ
れ、さら&’L N o□eρやKevlar”等のポ
リアミドの工業的な製造方法としても採用されて現在に
至っている。
又、ポリアミドをより中性に近い温和な条件下で合成す
る方法については種々の研究が行われており、例えば上
田らによって有機合成化字素会誌第39巻第4号第31
2頁に示されているような活性エステル中間体を経る方
法などが発表されている。
又、諸方らによってジャーナル・オブ・ポリマーゝサイ
エンス(Journal of Polymer 5c
ience )第19巻第343頁に示されているよう
なトリフェニルポスフィンとポリハロ化合物を用いた直
接重縮合によるポリアミドの合成も発表されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、モーガンの方法は強い酸性条件下で合成を行っ
ており、有毒ガスの発生、装置の腐食等の問題を持って
いる。又、これらの方法によれば大量の酸性廃水が発生
し、その処理も大きな問題である。又、この製造方法に
よれば副反応により通常数百ppmの塩素原子が混入し
、これを除くことは困難である。又、不純物として含ま
れる塩素イオンも通常の方法で数ppm以下とするのは
非常に困難である。ポリアミド、それから誘導されるポ
リイミド及びポリアミドイミド等は、絶縁材料、フレキ
シブル印刷配線基板、成形材料等の電気、電子部品材料
として広く使われており、更に近年これらが半導体の表
面被覆材料、LSIの眉間絶縁膜、耐熱性基板材料等の
分野に使われ始めるにつれて、製造時の不純物である塩
素による半導体表面の汚染、金属表面の腐食等が問題に
なっている。
又、上田らの方法でも、中間体の単離が必要であり、操
作が複雑になる等の問題点があり、又中間体の合成時に
強い酸性条件となって、この点が余り改良されていない
等の理由から、未だに工業的に用いられるには至ってい
ない。又、諸方らの方法でも、ピリジンを溶媒に用いる
ため生成したポリアミドの溶解が充分でない、塩酸等の
酸性の有毒ガスが発生する、合成が中性に近い温和な条
件下で行われているとは言えない等の問題があり、これ
も未だに工業的に用いられるに至っていない。
従って、現在より中性に近い温和な条件下で反応を行い
、塩素等の有害な不純物を含有しないポリアミドを製造
する新しい製造方法が望まれている。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者らは前に述べた問題点を解決するため反応後に
強酸、強塩基を発生することのない脱水縮合剤をポリア
ミド合成反応に用いる目的で種々の脱水縮合剤を検討し
た結果、これらの中でホスフィン類とアブジカルボン酸
ジエステル類を組合せた脱水縮合剤を用いた時に最も良
い結果を与えることを見いだし、本発明を完成するに至
った。
即ち、本発明は、ジカルボン酸類とジアミン類からポリ
アミドを製造する方法において、縮合剤としてホスフィ
ン類及びアゾジカルボン酸ジエステル類を用いることを
特徴とするポリアミドの製造方法に関するものである。
ホスフィン類とアゾジカルボン酸ジエステル類の組合せ
は、脱水縮合剤として公知であり、例えば、光延らによ
ってブレチン・オブ・ザ・ケミカル・ソサイアティー・
オブ・ジャパン(Bulletinof the Ch
emical 5ociety of Japan)第
40巻第2380頁にカルボン酸又は燐酸のエステルを
合成する試薬として詳しく記載されている。又、これを
アミノ酸からペプチドを合成する際に用いることは、開
山により有機合成化字素会誌第29巻第9号第31頁に
記載されている。
しかし、これらは一つの化学結合を作る方法であり、開
山の方法も種々のアミノ酸又はオリゴペプチドを一つ宛
結合してポリペプチドを合成する技術である。これに対
して本発明は、ジカルボン酸類とジアミン類から高分子
材料としてのポリアミドを製造する方法を開示するもの
である。
ポリアミドの重縮合方法としては、溶融重縮合法、界面
重縮合法、溶液重縮合法等を選ぶことができるが、生成
したポリアミドの単離が容易であることなどから溶液重
縮合法が最も好ましい。この際に用いる溶媒としては、
非プロトン性溶媒が生成したポリアミドの溶解性及び副
反応の起こり難くさ等から好ましい。その好ましい例と
しては、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド
等のジアルキルアミド化合物、N−メチルピロリドン等
のN−アルキルラクタム化合物、ヘキサメチルホスホリ
ルトリアミド等のヘキサアルキル燐酸トリアミド化合物
、γ−ブチロラクトン等のラクトン類、テトラヒドロフ
ラン1、ジオキサン等の環状エーテル類、ジメチルスル
ホキシド等のスルホキシド類等一般に非プロトン性極性
溶媒と呼ばれているものを挙げることができる。又、ジ
エチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル等のエステ
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン等のケ
トン類、アセトニトリル等のニトリル類、クロルベンゼ
ン、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエ
タン、1.1.1− トリクロロエタン等の含塩素炭化
水素類、テトラアルキル尿素類、ピリジン類等の非プロ
トン性溶媒も用いることができる。
ホスフィン類としては、下記の構造式(I)で示す化合
物を用いることが出来る。
R,−P −R3(1) (R,、R2、R3はそれぞれ炭素数1ないし20のア
ルキル基、炭素数6ないし20のアリール基、炭素数7
ないし20のアリールアルキル基、炭素数1ないし12
の複素環式基、−0−2,、CEN、或いは−N Zi
Z3  からなる基を含む炭素数1ないし20のアルキ
ル基、又は炭素数6ないし20のアリール基、又は炭素
数7ないし20の了り−ルアルキル基、但し、Zl、Z
l、Z3は炭素数1ないし8のアルキル基又は炭素数6
ないし14のアリール基を表す。)構造式(1)におけ
るR1、R2、R3として具体的な好ましい例としては
、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、ステアリル基、フェニル基、トリル
基、ナフチル基、アントラシル基、ピリジル基、キノリ
ル基、ベンゾオキサシリル基、ベンゾチアゾリル基、2
−メトキシエチル基、2− (2−メトキシエトキシ)
エチル基、2−シアノエチル基、2−ジメチルアミノエ
チル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−メチルフ
ェニルアミノエチル基などが挙げられる。
構造式(1)の化合物として具体的な好ましい例として
は、トリn−ブチルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、ジエチルフェニルホスフィン、トリス(2−シアノ
エチル)ホスフィン、トリス(4−メチルフェニル)ホ
スフィン、トリn−オクチルホスフィン、ジメチル(4
−ピリジル)ホスフィン、ジプロピルアントラシルホス
フィン、メチルヘキシル(2−キノリル)ホスフィン、
トリス(2−ベンゾオキサシリル)ホスフィン、トリス
(2−ベンゾチアゾリル)ホスフィン、ジメチルステ了
りルホスフィン、ジエチル(2−ナフチル)ホスフィン
、トリス(2−メトキシエチル)ホスフィン、トリス(
2−ジメチルアミノエチル)ホスフィンなどが挙げられ
る。
アゾジカルボン酸ジエステル類としては、種々のものを
用いることが出来る。その具体的な好ましい例としては
、アゾジカルボン酸ジメチル、アゾジカルボン酸ジエチ
ル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、アゾジカルボン
酸ジベンジル、アゾジカルボン酸ジフェニルなどが挙げ
られる。
ジカルボン酸類としては、製造しようとするポリアミド
に応じて種々のものを用いることが出来る。例えば、脂
肪族ないし脂環族系のジカルボン酸を用いることが出来
、その具体・的な好ましい例としては、シュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸、グルタルe、アジピン酸、ピメリン酸
、スペリン酸、アゼライン酸、セパチン酸、マレイン酸
、フマル酸、ヘキサヒドロフタル酸、4−△−1.2−
シクロヘキセンジカルボン酸などが挙げられる。又、芳
香族系のジカルボン酸を用いると耐熱性の高いポリアミ
ドを製造でき、その具体的な好ましい例としては、イソ
フタル酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、メチルテレフ
タル酸、ビフェニル−212゛−ジカルボン酸、ビフェ
ニル−4,4°−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−4
,4°−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4”
−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4”−ジカ
ルボン酸、1,1.1.3,3.3〜へキサフロロ−2
,2−ビス(4−カルボキシフェニル)プロパンなどが
挙げられる。又、ジカルボン酸類としては、下記の一般
式 %式% (Xは2+m価の炭素環式基、複素環式基、又は! 7/lzキル基、Yは−oR4、又は−N −R5、R
4、R5、曳はカルボキシル基又はアミノ基を含まない
基、mは1又は2、更にここでcoyとC0OHは互い
にオルト位、ペリ位、β位又はγ位の関係にある。) で示されるものを用いれば、製造したポリアミドを使用
する際に、後の工程で加熱環化してイミド環にすること
が出来、非常に高い耐熱性を持つポリアミドイミド又は
ポリイミドの前駆体を製造することが出来、その具体的
な好ましい例としては、トリメリド酸2−エチルエステ
ル、トリメリド酸1−ジエチルアミド、ピロメリト酸2
.5−ジメチルエステル、ピロメリト酸2,4−ジエチ
ルエステルービロメリト酸2.5−ジエチルエステル混
合物、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸
−1,5−ジエチルエステル、ナフタレン−2,3,6
,7−テトラカルボン酸−2,6−ビスジメチルアミド
、3.3°、4.4’−ジフェニルテトラカルボン酸−
3,4゛−ジイソプロピルエステル、1,1.1,3,
3.3−へキサフルオロ−2,2−ビス(3゜4−ジカ
ルボキシフェニル)プロパンジエチルエステル、ベンゾ
フェノン−3,3’、4.4“−テトラカルボン酸ジエ
チルエステル、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
エーテルジメチルエステル、ビス(3゜4−ジカルボキ
シフェニル)スルホンジフェニルエステル、エチレンテ
トラカルボン酸ジエチルエステル、2,3−ジカルボエ
トキシー1.4−ブタンジカルボン酸、3.4−ジカル
ボメトキシアジピン酸、3−カルボキシグルタル酸−1
−エチルエステルなどが挙げられる。
又、製造したポリアミドを使用する際に、可視光線、紫
外線、X線、電子線等によって硬化させ、溶媒等に不溶
化してパターンを描(ことを目的として炭素−炭素二重
結合等の感光性基を持ったジカルボン酸を用いることが
出来、その具体的な好ましい例としては、4−カルボキ
シ桂皮酸、p−フェニレンジアクリル酸、トリメリド酸
アリル、トリメリド酸(2−アクリロキシエチル)、ピ
ロメリット酸−1,4−ジアリル、ピロメリット酸−1
,4−ジ(2−アクリロキシエチル)、ピロメリット酸
−1,4−ジ(2−メタクリロキシエチル)−ピロメリ
ット酸2.4−ジ(2−メタクリロキシエチル)混合物
、ベンゾフェノン−3,3°、4.4’−テトラカルボ
ン酸ジ(2−メタクリロキシエチル)などを挙げること
が出来る。
これらのジカルボン酸類は一種又は二種以上を混合して
用いることができる。
ジアミン類としては、製造しようとするポリアミドに応
じて種々のものを用いることが出来る。
例えば脂肪族ないし脂環族系のジアミンを用いることが
出来、その具体的な好ましい例としては、エチレンジア
ミン、1.3−プロピレンジアミン、1゜2−プロピレ
ンジアミン、1,4−ブタンジアミン、2゜2−ジメチ
ル−1,3−プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、1.4−シクロヘキサンジアミン、3−メトキシ
へキサメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ビス
(3−アミノプロピル)スルフィド、ビス(4−アミノ
シクロヘキシル)メタン、ピペラジンなどを挙げること
が出来る。又、芳香族ジアミンを用いると耐熱性の高い
ポリアミドを製造でき、その具体的な好ましい例として
は、メタ−フェニレンジアミン、パラ−フェニレンジア
ミン、4.4゛−ジアミノジフェニルプロパン、4.4
’−ジアミノジフェニルメタン、3,3゛−ジアミノジ
フェニルスルホン、3,4′−ジアミノジフェニルスル
ホン、4.4’−ジアミノジフェニルスルフィド、ベン
チジン、4,4”−ジアミノジフェニルエーテル、1.
5−ジアミノナフタレン、メタ−トルイジン、3゜3゛
−ジメチルベンチジン、3,3゛−ジメトキシベンチジ
ン、3.4’−ジアミノジフェニルエーテル、3゜3°
−ジメトキシベンチジン、オルト−トルイジンスルフォ
ン、フェニルインダンジアミン、1.1,1゜3.3.
3−へキサフルオロ−2,2−ビス(4−アミノフェニ
ル)プロパン、1,1,1.3,3.3−ヘキサフルオ
ロ−2,2−ヒス(4−アミノフェノキシフェニル)プ
ロパン、ビス(4−アミノフェノキシフェニル)スルホ
ン、l、4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1.3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、9.
9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、4.4”
〜ジアミノベンズアニリド、ビス(4−β−アミノ−t
−ブチルフェニル)エーテル、メタキシリレンジアミン
、1.3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジ
シロキサン、1.4−ビス(3−アミノプロピルジメチ
ルシリル)ベンゼン、l、3−ビス(4−アミノフェニ
ルテトラメチルジシロキサン等を挙げることが出来る。
これらのジアミン類は一種又は二種以上を混合して用い
ることが出来る。
本発明の反応条件は特に制限されるものではないが、反
応速度及び副生成物の発生の問題から一20°Cから8
0℃が好ましい。縮合剤の比率はカルボン酸又はアミン
の少ない方に対して当量以上あれば良く、過剰に存在し
ても特に大きな問題はない。
通常1当量から1.5当量程度使用するのが好ましい。
溶剤の量は縮合剤1モルに対して500m1ないし10
I!であることが好ましい。
反応時間は10分ないし100時間が好ましく、1時間
ないし24時間が更に好ましい。又、反応時にピリジン
等の添加物を用いて反応を円滑に行うことも好ましい。
ジカルボン酸類とジアミン類のモル比は1.0付近であ
ることが好ましいが、目的とするポリアミドの分子量に
応じて0.7ないし1.3とすることもできる。又、反
応時に単官能のアルコール、アミン等を添加して分子量
を制御することも出来る。
反応の停止は反応液を希釈すること、生成したポリアミ
ドを単離すること、アルコール等で活性な反応末端を不
活性化すること等の公知の方法を用いることが出来る。
本発明によって製造したポリアミドの単離は、生成した
ポリアミド及び使用した縮合剤の性状に応じて濾過、洗
浄、水または有機溶剤による再沈澱、留去等の公知の方
法を用いて、溶媒ミ残存縮合剤、縮合剤からの生成物で
あるホスフィンオキサイド類及びヒドラジンジカルボン
酸ジエステル類を除去することによって行うことができ
る。
〔作 用〕
本発明において、ホスフィン類とアゾジカルボン酸ジエ
ステル類とは、組合せることにより、脱水縮合剤として
働く。この反応機構は、有機合成化字素会誌第29巻第
9号第38頁に記載されているのと類似の、下記のホス
ホニウム塩を中間体としているものと考えられる。
反応終了後は下記の反応式のように、ホスフィンオキサ
イド類とヒドラジンジカルボン酸ジエステル類がポリア
ミドと共に生成する。
(R,R’は二価の有機基、A、Bは一価の有機基)〔
発明の効果〕 従来、ポリアミドの合成は非常に強い酸性の条件下で行
われていたが、本発明の製造方法を用いれば、より中性
に近い温和な条件下でポリアミドの製造を行うことがで
き、装置の腐食、溶媒の回収の困難さ、大量に発生する
酸性廃液等の問題を著しく改善することができる。又、
従来の方法によれば、不純物の塩素をポリアミドから除
くことが非常に困y「であり、電子材料分野にこれを使
用する際に問題が生じていたが、本発明の製造方法によ
れば電子材料分野に使用するのに充分に塩素濃度の低い
ポリアミドを容易に製造することができ、有用な製造方
法である。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれにより限
定されるものではない。
実施例1 300ml 容のセパラブルフラスコにイソフタル酸1
6.6g 、 N−メチルピロリドン100m1 、4
.4’−ジアミノジフェニルメタン19.8g 、  
l−リフェニルホスフィン52.4gを入れ、水冷上攪
拌しながら、アゾジカルボン酸ジメチル30.0gのN
−メチルピロリドン150m1の溶液を加えた。更に室
温で24時間攪1ヤした後、得られた溶液を攪拌下20
βのエタノールに加え、生成した沈澱を濾過し、エタノ
ールで洗浄した後、真空乾燥して29.0gの白色粉末
を得た。
得られた粉末の1硫酸中30℃、0.5g/dlでの固
有粘度〔η〕は0.85dl/gであった。ゲルパーミ
ェーションクロマトグラフィー(GPC)によって求め
た重量平均分子量は、85,000であった。以上を合
成法Aと称する。
参考例1 無水ピロメリット酸100gを300m l容のフラス
コに入れ、エタノール200m lを加えて70℃に1
時間加熱した。冷却後生成した結晶を濾別し、エタノー
ルで再結晶してピロメリットM−1,4−ジエチルエス
テル(44,0g )を得た。この化合物の核磁気共鳴
スペクトルは次の吸収を示した。δ値1.40、三重線
、6H相当、 4.40、四重線、4H相当;8゜03
、−重線、2H相当; 1).50 、幅広、2H相当
実施例2 500m1 ’Jのセパラブルフラスコにピロメリット
M−1,4−ジエチルエステル31.0g 、γ−ブチ
ロラクトン100m1 、ピリジン17.0g 、  
I−リn−ブチルホスフィン40.4g 、アゾジカル
ボン酸ジベンジル60.0gを入れ、水冷下撹拌しなが
ら、4,4゛−ジアミノジフェニルエーテル20.0g
のγ−ブチロラクトン100m1の溶液を15分間で滴
下した。更に10℃で8時間攪拌した後、エタノール5
mlを加えて更に室温で4時間攪拌し、得られた溶液を
攪拌下1iのイソプロパツールに加え、生成した沈澱を
濾過、洗浄した後、真空乾燥して淡赤色粉末(42,0
g )を得た。得られた粉末のN−メチルピロリドン中
30’C,Ig/dlでの固有粘度〔η〕は0.25d
l/gであった。GPCによって求めた重量平均分子量
は、24 、000であった。これをPA−1と称する
。以上を合成法Bと称する。
参考例2 攪拌機、乾燥管を付けた還流冷却器、温度針を備えた四
つロフラスコにアリルアルコール349gと3.3’−
4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物5
00gを加え、油浴中で100°Cで3時間攪拌した。
放冷後反応混合物からアリルアルコールを留去し、真空
乾燥して、674gの固体を得た。この生成物をC−1
とする。C−1の核磁気共鳴スペクトル(100MIl
z、溶媒CDCl3 )は、次の吸収を示した。(δ値
4.8 ppm 、二重線、4H相当分)、(5,1〜
5.6、多重線、4H)、(5,7〜6.2、多重線、
2H)、(7,8〜8.5、多重線、6H)、(8,9
、−重線、2H)。
実施例3 200m1容のセパラブルフラスコにC−122,2g
、T−ブチロラクトン71.4ml、ピリジン9.1m
l 、及び4,4゛−ジアミノジフェニルエーテル8g
を加え、室温で30分間攪拌した。これにジエチルフェ
ニルホスフィン16.6gを加え、次いでアゾジカルボ
ン酸ジエチル17.4gを水冷下30分間で滴下した。
3時間攪拌した後、エタノール5mlを加え、更に1時
間攪拌した。反応混合物を攪拌している2jl!のメタ
ノールに滴下し、デカンテーションにより生成した沈澱
を分離した。この沈澱を186 mlのTHEに溶かし
、攪拌下の1.5 βのイオン交換水に滴下した。生成
した沈澱を濾過、風乾後、真空乾燥して22.0gの赤
色粉末を得た。得られた粉末のN−メチルピロリドン中
30″C,1g/diでの固有粘度〔η〕は0.16で
あった。GPCによって求めた重量平均分子量は、15
,500であった。これをPA−2と称する。以上を合
成法Cと称する。
実施例4 200m l容のセパラブルフラスコにアジピン酸14
.6g 、メタ−キシリレンジアミン13.6g 、ヘ
キサメチルホスホリルトリアミド100m1を加え、室
温下撹拌しなからトリス(2−ジメチルアミノエチル)
ホスフィン49.4gとアゾジカルボン酸ジメチル29
.2gを加え、室温下で24時間攪拌した。反応混合物
を攪拌下0.01規定の塩酸中に滴下し、濾過、水洗、
乾燥して白色粉末25.5gを得た。濃硫酸中30℃、
0.5  g/diでの固有粘度〔η〕は0.22であ
った。GPCによって求めた重量平均分子量は、32.
000であった。以上を合成法りと称する。
実施例5 500ml 容のセパラブルフラスコにピロメリ・ノド
酸無水物21.8g、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート27.0g 、r−ブチロラクトン200m lを
入れ、水冷下、、Iii′ドしながら、ピリジン17.
0gを加えた。
室温で16時間攪拌した後、4,4”−ジアミノジフェ
ニルエーテル16.0gを加えた。この溶液に、水冷下
トリフェニルホスフィン52.4gとアゾジカルボン酸
ジベンジル60.0gを固体で1時間かけて少量宛加え
、さらに3時間攪拌した後、エタノール5mlを加えて
更に1時間攪拌し、得られた溶液を101のエタノール
に加え、生成した沈澱をエタノールで洗浄した後、真空
乾燥して淡褐色の粉末を得た。得られた粉末のN−メチ
ルピロリドン中30℃、Ig/a+での固有粘度〔η〕
は0.18であった。GPCによって求めた重量平均分
子量は、16,000であった。これをPA−3と称す
る。以上を合成法Eと称する。
(以下余白) 一見εb鮒り6〜13 1 ) 3,3°、 4.4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸無水物2)2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート3 ) 4.4’−ジアミノジフェニルエーテル4
 ’) 3.3′、4.4’−ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸ジエチルエステル5 ) 3.4−ジカルポメ
トキシアジピン酸比較例1 500ml gのセパラブルフラスコにピロメリット酸
無水物21.8g、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−
)27.0g 、 r−ブチロラクトン200m lを
入れ、水冷下、攪拌しながら、ピリジン33.0gを加
えた。
室温で16時間攪拌した後、チオニルクロライド23.
8gを10〜15℃で30分間で加えた。1時間15°
Cで放置した後、4,4゛−ジアミノジフェニルエーテ
ル16.0gをγ−ブチロラクトン50m1でスラリー
状にしたものを水冷下30分で滴下した。15℃で2時
間放置した後、10m1のエタノールを加え、室温で1
6時間放置した。得られた溶液をγ−ブチロラクトンで
2倍にうすめた後、10βのイオン交換水中に攪拌しな
がら滴下し、沈毅を濾過、洗浄した後テトラヒドロフラ
ン100m1に再度溶解し、10βのイオン交換水に滴
下し、沈澱を濾過、洗浄、乾燥して淡黄色の粉末so、
 Ogを得た。得られた粉末のN−メチルピロリドン中
、30℃、Ig/dlでの固有粘度〔η〕は0.19で
あった。GPCによって求めた重量平均分子量は、15
,000であった。これをPA−4と称する。
参考例3 PA−1から4につき、電気伝導度を測定しながら硝酸
銀水溶液で滴定する方法で塩素イオン濃度を測定したと
ころ、PA−4では80ppmの塩素イオンが含まれて
いるのに対し、PA−1から3では測定限界以下しか含
まれていなかった。
PA−1から4につき、夫々を33%N−メチルピロリ
ドン溶液とした後、蒸着直後のアルミニウムの鏡面に4
g程度となるよう回転塗布し70°Cでの乾燥を行い、
更に窒素中で400℃、30分間加熱してポリイミドフ
ィルムを形成した。これを80°C1湿度90%の条件
下で1000時間放置したところ、PA−1から3につ
いては変化はなかったが、PA−4についてはアルミニ
ウムの鏡面に曇が発生した。
又、シリコンウェーハ上に酸化ケイ素膜を形成し、その
上に幅3μ、厚さ1μのアルミニウム配線300本を形
成し、この上にPA−1から4を用いて前述の方法でポ
リイミドフィルムを形成した。
これに20 Vの電圧をかけ、80℃、湿度90%の条
件下で2000時間放置したところ、PA−1から3を
用いたものについては変化はなかったが、PA−4を用
いたものには14本の断線を生じた。
参考例4 PA−2を25g、ペンタエリスリトールテトラ(3−
メルカプトプロピオネート) 1.25g 、ミヒラー
ケトン0.5g、ベンジル1.0gをN−メチルピロリ
ドン15m1とシクロペンタノン15m1の混合溶液に
加え、均一溶液を得た。この溶液をNUCシリコーン社
製A−187で処理したシリコーンウェハー上に100
0回転、7秒間で回転塗布し、70℃で3時間乾燥する
ことにより、膜厚55μの均一な塗膜を得た。
次いで窒素雰囲気下、8mW/calの出力の超高圧水
銀灯を用いて480 mJ / cnlの露光を行い、
次いでスプレ一式現@機を用い、T−ブチロラクトンと
キシレンの等量混合液で30秒間現像を行った後、10
秒間キシレンをスプレーしてリンスを行い、窒素スプレ
ーによる乾燥を行ったところ、露光を行った部分のみの
塗膜がパターンとして得られた。この際パターンは60
μのラインを解像していることが確認された。次いでこ
の塗膜を窒素雰囲気下400℃で1時間熱処理したとこ
ろ、膜厚40μのポリイミドの塗膜のパターンが得られ
た。
参考例5 PA−3を20g、ミヒラーケトン0.4g、 4−ア
ジドスルホニルフェニルマレインイミド0.4gとN−
メチルピロリドン22gに加えて、均一な溶液を得た。
この溶液から、参考例4と同様の方法で、膜厚68μの
均一な塗膜が得られた。この塗膜に参考例4と同様の処
理を行うことによって、膜厚31μ、解像度60μのポ
リイミド塗膜のパターンが得られた。
参考例6 参考例5で得られたポリイミド塗膜を窒素雰囲気下で示
差熱天秤を用いて熱分解開始温度を測定したところ44
0℃であった。又、PA−4を参考例5と同様に処理し
て、このポリイミド塗膜の熱分解開始温度を同様にして
測定したところ430℃であった。
参考例7 PA−3、PA−4を用い、ガラス板上に塗布、乾燥し
た後、窒素雰囲気下、130℃1時間、200℃1時間
、300℃1時間、400 ”C1時間の熱処理を行い
、膜厚30μのポリイミド膜を夫々得た。これを10m
m幅用いて破断伸度を測定したところ、PA3よりのも
のが7.0%であるのに対し、PA−4よりのものは0
〜4.0%であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジカルボン酸類とジアミン類からポリアミドを製
    造する方法において、縮合剤としてホスフィン類及びア
    ゾジカルボン酸ジエステル類を用いることを特徴とする
    ポリアミドの製造方法。
  2. (2)ジスルフィド類が芳香族ジスルフィド類である特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
JP21526085A 1985-09-28 1985-09-28 ポリアミドの新規な製造方法 Pending JPS6274931A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21526085A JPS6274931A (ja) 1985-09-28 1985-09-28 ポリアミドの新規な製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21526085A JPS6274931A (ja) 1985-09-28 1985-09-28 ポリアミドの新規な製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6274931A true JPS6274931A (ja) 1987-04-06

Family

ID=16669361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21526085A Pending JPS6274931A (ja) 1985-09-28 1985-09-28 ポリアミドの新規な製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6274931A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007204762A (ja) * 1996-10-18 2007-08-16 Union Camp Corp 低極性液体中で透明ゲルを処方するのに有用な重合化脂肪酸のエステル末端ポリアミド
JP2014001313A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド及びその成形品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007204762A (ja) * 1996-10-18 2007-08-16 Union Camp Corp 低極性液体中で透明ゲルを処方するのに有用な重合化脂肪酸のエステル末端ポリアミド
JP2014001313A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド及びその成形品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0203372B1 (en) Process for making photopolymerizable aromatic polyamic acid derivatives
US4645823A (en) Polyamide preparation from polycarboxylic acid and polyamine with carbodiimide condensing agent
KR920000208B1 (ko) 폴리이미드의 제조방법
US5952448A (en) Stable precursor of polyimide and a process for preparing the same
US5807969A (en) Preparation of poly-O-hydroxyamides and poly O-mercaptoamides
JPS61127731A (ja) ポリアミドの新しい製造方法
US4677186A (en) Polyimides and a process for their preparation
US4656244A (en) Method for the manufacture of polyimidazole and polyimidazopyrrolone precursors
US7189488B2 (en) Polyimide precursor, manufacturing method thereof, and resin composition using polyimide precursor
JPH0539281A (ja) ジ置換芳香族二無水物及びそれから製造されたポリイミド
EP0309338B1 (fr) Compositions de polyimides gravables en milieu basique
WO2014111998A1 (ja) ポリマ溶液の製造方法及びポリマ溶液
JPS6274931A (ja) ポリアミドの新規な製造方法
JPS59231533A (ja) 塗膜を被覆した材料およびその使用方法
WO2014084188A1 (ja) 含フッ素重合性単量体およびそれを用いた高分子化合物
US5783654A (en) Preparation of poly-O-hydroxyamides and poly O-mercaptoamides
US3598786A (en) Novel oligomers,novel thermally stable polymers and method of their manufacture
JP2003176355A (ja) ポリイミド前駆体及びそれを用いた新規感光性樹脂組成物
JPS6272724A (ja) ポリアミドを製造する方法
JP5577624B2 (ja) ポリ−o−ヒドロキシアミドの製造方法
US5153303A (en) Polyimides prepared from disubstituted aromatic tetracarboxylic acid dianhydrides
US5760162A (en) Preparation of poly-o-hydroxyamides and poly-o-mercaptoamides
KR19980063716A (ko) 안정한 폴리이미드 전구체 및 그 제조 방법
JPH0572941B2 (ja)
JPH0782371A (ja) ポリアミドの製造方法