JPS627347Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ゴルフスイング練習機に関するもの
である。

従来、ゴルフスイングの練習機として種々のも
のが開発されているが、いずれにおいてもスイン
グの基本的なポイントであるテイークバツクから
ボールインパクトおよびフオロースルーに至る一
連のスイングを正しいフオームに効果的に矯正で
きる練習機はない。

本考案の目的は、ゴルフクラブのスイングにお
けるテイークバツクからボールインパクトおよび
フオロースルーに至る一連のスイングを正しいフ
オームに矯正することのできるゴルフスイング練
習機を提供することにある。

今本考案の実施の一例を図面に就いて詳細に説
明するに、第１図、第２図において、１は円板形
状のベースプレートで、ベースプレート１には、
このベースプレート１を身体の胸部に支持するた
めの保持手段となるバンド２が設けてある。バン
ド２は本実施例では長さ調整可能の金具２ａを有
する２本のバンドよりなり、各々のバンド２の一
端が固定金具３ａを介してベースプレート１の左
右上部に取付けてあり、バンド２，２は交叉し
各々の他端に掛止具４，４を設けてある。そして
掛止具４，４はベースプレート１の左右下部に取
付けた受金具３ｂ，３ｂに着脱自在である。

ベースプレート１の前面中央部にはジヨイント
受金具５がネジ５ａにより固設してあり、このジ
ヨイント受金具５はベースプレート１に対してθ
角度下向きに傾斜して取付けてある。なお、ジヨ
イント受金具５の角度は特に限定する必要はない
が75度の傾斜が好ましい。上記ジヨイント受金具
５の中心軸線ｌ上にはアーム６がその基端に取付
けた結合手段となるユニバーサルジヨイント７に
より接続してある。アーム６はこの外端に固定し
たゴルフクラブの正しいスイングと共に回動する
ようになつており、ユニバーサルジヨイント７の
球面には、ゴルフスイングの軌跡すなわちテイー
クバツクからボールインパクトおよびフオロース
ルーに至る一連のスイングと共に回動するアーム
６の軌跡に沿つた溝８が刻設してある。そしてこ
の溝８にはジヨイント受金具５の内面から突出し
たピン９が係入している。

一方、ベースプレート１にはジヨイント金具５
を閉止するようにわん状のガイドカバー１０が外
周部のフランジ１０ａをネジ１１により取付けて
あり、このガイドカバー１０にアーム６の回動を
許容するスリツト１２が開いており、スリツト１
２からアーム６が突き出ている。アーム６は伸縮
自在な内外２重のシヤフト６ａ，６ｂよりなり、
適当な止め手段（図示せず）により任意な長さに
調整することができる。そしてアーム６の外端
（シヤフト６ｂの先端）にゴルフクラブの連結金
具１３が固定してある。この連結金具１３にゴル
フクラブ１４のグリツプエンド１４ａが取付けら
れる。

次に本考案のゴルフスイング練習機の操作につ
いて説明する。まず、バンド２を身体に締付けて
ベースプレート１を胸部にしつかりと位置決めし
てのち、アーム６の外端の連結金具１３にゴルフ
クラブ１４のグリツプエンド１４ａを固定する。
その後ゴルフクラブ１４のグリツプを両手で握
り、アーム６の長さを伸縮しながら身体と手首の
距離を調整する。かくして上記のような準備の
後、第３図に示すようにゴルフクラブのスイング
が可能となる。すなわち、本考案は正しいゴルフ
スイングの軌跡に沿つてのみアーム６が回動する
ように構成されているので、テイークバツクから
ボールインパクトおよびフオロースルーまでの一
連のスイングが正しいスイングフオームに沿つて
行なうことができ、これにより悪いスイングを強
制的に補して身からのフオームとして吸収するこ
とができる。

なお、実施例ではアーム６側にユニバーサルジ
ヨイント７を設けた例について説明したが、ジヨ
イント受金具５側に備えることであつてもよく、
しかもジヨイント受金具５とアーム６との結合手
段は上記実施例のものに限定するものでなく、ア
ーム６が正しいゴルフスイングの軌跡に沿つて回
動する結合構造であればよい。また、上記実施例
のバンド２では練習中にベースプレート１が上方
へ浮き上がることもあるので、第４図に示すよう
にベースプレート１の真下に別にバンド１５を取
付けて、たとえばベルト１６に固定すれば、ベー
スプレート１をより確実に胸部に支持することが
可能である。さらにベースプレート１の保持手段
として第５図に示すように、ベースプレート１を
直接ジヤケツト１７の胸部に取付けるようにすれ
ば、バンドをいちいち着脱するような手間が省け
る上、ベースプレート１が動くようなこともな
い。

本考案は上述のように、身体の胸部にベースプ
レートが保持手段により着脱自在であり、このベ
ースプレートの前面に正しいゴルフスイングの軌
跡に沿つて回動するアームを結合手段により接続
し、かつ上記ベースプレートにアームの回動を許
容するスリツトの開いたガイドカバーが取付けて
あり、上記アームは伸縮自在で、アーム外端部に
ゴルフクラブのグリツプエンドを固定する取付け
金具を設けたから、身体に装備した練習機に取付
けた状態でゴルフクラブをスイングすることによ
り、ゴルフクラブのスイングにおけるテイーバツ
クからボールインパクトおよびフオロースルーに
至る一連のスイングを正しいフオームに効果的に
矯正することができる上、肩とグリツプとの距離
も一定に保てると共に、両腕と手首とで作る三角
形の姿勢が保てるので安定してスイングが可能で
ある。また、実際にボールを打つて練習できるの
で正しいフオームの吸収も早く、短期間での習得
ができるなど実用上の効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施の一例を示すものにして、第
１図はゴルフスイング練習機の全体の斜視図、第
２図は第１図のＡ−Ａ線における断面図、第３図
は使用状態図、第４図はベースプレートの保持手
段を示す斜視図、第５図は同他の実施例を示す正
面図である。 １……ベースプレート、２……バンド、５……
ジヨイント受金具、６……アーム、７……ユニバ
ーサルジヨイント、８……溝、９……ピン、１０
……ガイドカバー、１２……スリツト、１３……
連結金具、１４……ゴルフクラブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 身体の胸部に保持手段により着脱自在なるよ
   うに構成されたベースプレートの前面に、正し
   いゴルフスイングの軌跡に沿つて回動する伸縮
   自在なアームを結合手段により接続し、且該ア
   ームの外端部にゴルフクラブのグリツプエンド
   を固定する取付け金具を設けると共に、アーム
   の回動を許容するスリツトの開いたガイドカバ
   ーをベースプレートに取付けて成るゴルフスイ
   ング練習機。 ２ 結合手段がベースプレートまたはアームの一
   方側に設けたユニバーサルジヨイントの球面に
   ゴルフスイングと共に回動するアームの軌跡に
   沿つた溝を設け、他方側にこの溝に係入するピ
   ンを突設したものより成る実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のゴルフスイング練習機。 ３ 保持手段がベースプレートに取付けたバンド
   である実用新案登録請求の範囲第１項記載のゴ
   ルフスイング練習機。 ４ ベースプレートがジヤケツトの胸部に直接取
   付け可能な保持手段を有する実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のゴルフスイング練習機。