JPS6272622A - 悪性腫瘍等治療用免疫吸着剤およびそれを用いた治療方法 - Google Patents

悪性腫瘍等治療用免疫吸着剤およびそれを用いた治療方法

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JPS6272622A
JPS6272622A JP60213095A JP21309585A JPS6272622A JP S6272622 A JPS6272622 A JP S6272622A JP 60213095 A JP60213095 A JP 60213095A JP 21309585 A JP21309585 A JP 21309585A JP S6272622 A JPS6272622 A JP S6272622A
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JP
Japan
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protein
immunoadsorbent
fragmented
plasma
serum
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Application number
JP60213095A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kawamura
河村 研一
Keiko Takahashi
桂子 高橋
Fumio Kamiyama
文男 神山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、−■のi な普゛■ (産業上の利用分野) 本発明は、悪性腫瘍や自己免疫性疾患の治療に有効な免
疫吸着剤およびそれを用いた治療方法に関する。
(従来の技術) 悪性腫瘍の有効な治療方法のひとつとして特開昭58−
86168号公報には、ブドウ状球菌の一種であるスタ
フィロコッカス オーレウス ツー9フ1株(Stap
hylococcus aureus Cowan  
I )の細胞膜成分であるプロティンA (Prote
in A )を不活性担体に担持させた免疫吸着剤を用
いる方法が開示されている。この吸着剤に生体からの血
液を分離して得られた血漿を接触させ、接触後の血漿を
再び血液固形分と合わせて全血とし、生体に戻すと悪性
腫瘍細胞が壊死することが確認されている。
通常、悪性腫瘍を有する生体内には、正常な生体には存
在しない物質が増加することが知られている。このよう
な物質とは、悪性腫瘍細胞表面が特異抗原となり、この
特異抗原により生成する抗体;抗原−抗体結合物にさら
に補体が結合して大きなマトリックスを形成した免疫複
合体;特殊な免疫グロブリンなどである。これらは血清
中の正常な免疫系を阻止する因子(血清阻止因子)とな
るため、これらが存在することによりさらに悪性腫瘍の
増殖が助長される。
上記公報の方法で使用されているプロティンAは、はと
んどの哺乳動物の免疫グロブリン(Ig ;主として免
疫グロブリンG (IgG))のFc部分と結合する性
質を有する。そのため、プロティンAが担持された吸着
剤に血漿を接触させると、上記血清阻止因子を包含する
Igが吸着・除去される。
その結果、正常な免疫系が復活して腫瘍細胞が排除され
るものと考えられる。上記方法においては。
また、プロティンAと接触後の血漿中には悪性腫瘍と特
異的に反応して腫瘍細胞を壊死させうる腫瘍特異性抗体
が増加することも報告されている。
さらに、由来らは悪性腫瘍患者血清中の免疫複合体がプ
ロティンAと接触すると変性を受け、変性を受けた免疫
複合体から腫瘍特異性抗体が離脱し。
この腫瘍特異性抗体が悪性腫瘍を壊死させるとの考察を
行っている(臨床免疫i 1985年4月号)。
このように、プロティンAを免疫吸着剤とした治療法で
は、プロティンAがIgを吸着・除去するだけでなく、
1gと何らかの相互作用を起こすことにより腫瘍細胞が
壊死するものと考えられる。
その詳しいメカニズムはいまだ不明であるが、血液中の
rgとプロティンAのIg  −Fc結合領域との相互
作用が抗腫瘍作用の出発点となっているものと考えられ
る。
上記方法で使用されるプロティンAは、スタフィロコッ
カス オーレウス ニー9フ1株の菌体から得られる。
その精製工程は繁雑であるためプロティンAは高価であ
る。プロティンA1■は。
例えば、ヒトIgG8〜10■と結合する能力を有する
。そのため1例えば、悪性腫瘍を治療するために血液中
のIgGの10%をプロティンAを結合除去するもしく
はプロティンAと相互作用を起こさせるためには、数1
00■のプロティンAを必要とし。
治療が非常に高価となる欠点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記従来の欠点を解決するものであり、その
目的とするところは、活性が高くかつ安価に供給されう
る悪性腫瘍治療用免疫吸着剤およびそれを用いた治療方
法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の悪性腫瘍等治療用免疫吸着剤は、スタフィロコ
ッカス オーレウス ツー921株由来のプロティンA
を酵素処理に付して得られる断片化プロティンAを不活
性担体に共有結合的もしくは非共有結合的に担持させて
得られ、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の免疫吸着剤を用いた悪性腫瘍等の治療方法は、
(1)スタフィロコッカス オーレウス ヨー9フ1株
由来のプロティンAを酵素処理に付して断片化プロティ
ンAを得る工程、(2)該断片化プロティンAを不活性
担体に共有結合的もしくは非共有結合的に担持させて免
疫吸着剤を得る工程。
(3)該免疫吸着剤に生体からの血漿、血清もしくは全
血を接触させる工程、および(4)該接触後の血漿。
血清もしくは全血を生体内に注入する工程、を包含し、
そのことにより上記目的が達成される。
本発明に用いられる断片化プロティンAは、プロティン
Aをトリプシンなどで酵素処理するヒエルムら(Hje
lm、 II et al、)の方法により得られる(
ヨーロピアン ジャーナル オブ バイオケミストリー
; Eur、 J、Biochem、 57.395−
403(1975))。
このようにして得られる断片化プロティンAは5種類の
ポリペプチドA、B、C,DおよびEである。ポリペプ
チドA、B、CおよびDは極めて類似した構造をもち、
それぞれ約60個のアミノ酸残基から構成される。これ
らは単独でIgに結合する能力をもち、プロティンA抗
体と反応することが知られている。つまりプロティンA
と同様の反応性を示す。ポリペプチドEはプロティンA
のC末端の約150個のアミノ酸残基から構成される。
このポリペプチドEはリンパ球に対してマイトジエネシ
ティー作用(細胞増殖を盛んにする作用)がある。また
、リンパ球前駆細胞から構成されるB細胞刺激活性を有
する。このようにポリペプチドEはリンパ系に作用して
その免疫機能を向上させる機能を有すると考えられる。
ポリペプチドA〜Eの混合物である断片化プロティンA
は、もとのプロティンAに比べて同重量あたり約2.2
倍のIg結合能力を有する。そのため、断片化プロティ
ンAをプロティンAに代えて担持させた免疫吸着剤は高
活性を有する。
本発明の免疫吸着剤を得るには、上記断片化プロティン
Aを不活性担体に担持させる。不活性担体としては1例
えば、活性炭、シリカゲル、ガラス、セルロース、アガ
ロース、コロジオン−炭。
ポリアミノスチレンなどのプラスチックが挙げられる。
断片化プロティンAをこれら不活性担体に担持させるに
は1例えば物理的に吸着(非共有結合的に担持)させる
方法;臭化シアンで活性化したシリカゲルなどの担体に
化学的に結合(共有結合的に担持)させる方法がある。
このようにして得られた免疫吸着剤は、悪性腫瘍;特異
抗原、特異抗体、免疫複合体が病因と考えられる自己免
疫疾患;などの治療に有効である。
上記免疫吸着剤を用いて治療を行うには、患者の体液1
例えば血液や腹水、を該免疫吸着剤と接触させた後、再
び患者の体内へ戻せばよい。血液を利用するときには、
全血を用いると免疫吸着剤との接触時に血球が損傷する
おそれもあるため血漿もしくは血清を用いることが推奨
される。生体静脈からチューブなどを介して連続的に血
液を抜き血漿分離膜にかけて血漿を得、この血漿を上記
免疫吸着剤が充填されたカラムに導き、このカラムを通
過した血漿を再び血球成分と合わせて全血とし生体静豚
内へ注入する潅流法が好適に用いられる。治療に用いら
れる免疫吸着剤に含有される断片化プロティンAの量は
、疾患の程度などに応じて異なるが9通常、患者の体重
1 kgあたり0.1〜10■である。治療は疾患の程
度に応じて1回ないしは数日おきに10回程度繰り返し
て行われる。
このような、治療により悪性腫瘍であれば、腫瘍組織が
壊死もしくは縮小するのが認められる。
本発明によれば、  Tgを吸着もしくはIgと相互作
用しうる断片化プロティンAを担持した免疫吸着剤を用
いて、悪性腫瘍や自己疾患に対して有効な治療がなされ
うる。使用される断片化プロティンAはもとのプロティ
ンAに比べてTgとの結合能力が2倍以上であるため担
持量が少量であっても同等の効果が得られる。さらに、
断片化したプロティンAのポリペプチドの分子量は5O
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法によれば、いず
れも1万以下と低い。そのため、従来のプロティンAを
担持した吸着剤を用いたときに認められる菌体由来の蛋
白であるがゆえに起こると考えられるアレルギー反応が
ほとんど発生しない。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
実施斑上 スタフィロコッカス オーレウス ヨー921株由来の
プロティンA(牛丼化学製)8mgをpl+8.2の1
0mFIリン酸緩衝液(150mM NaC1含有;以
下、これをpl!8.2のリン酸緩衝液とする)l  
m4に溶解した。別にL−1−トシルアミド2−フェニ
ルエチルクロロメチルケトン(TPCK)処理トリプシ
ン(シグマ社製)のpu 8.2リン酸綴衝液溶液(1
■/ml)を調製し、その80μlを上記プロティンA
溶液に加えて37℃で振盪しながら反応させた。30分
後にソイビーントリプシンインヒビター(シグマ社製)
のpl(8,2リン酸緩衝液溶液(1■/m2)170
μlを加えて反応を停止させた。この溶液をヒトIgG
(カッペル社製) 45nvを固定化したセファロース
ゲル(lomJ)にアプライし0. ll’lリン酸緩
衝液(pH7,0)で溶出を行った後、  0.1Mグ
リシン塩酸緩衝液(pf(3,0)で吸着部分を溶出さ
せた。吸着部分をρ117.0の10mMリン酸緩衝液
(150mM NaCl含有)で透析し、 Lwr片化
片口プロティンA6可た。
去施聞1 実施例1で得られた断片化プロティンAIO■を臭化シ
アンで活性化したセファロース4B5 mρに固定化し
、断片化プロティンA固定化カラムを得た。他方、家兎
にュージーランドホワイト)2羽の背部皮肉に腫瘍細胞
(VX2)をそれぞれ約5×105個ずつ移植して腫瘍
を発生させた。腫瘍細胞移植5日後に1図に示すように
、家兎1羽に上記免疫吸着剤(断片化プロティンA固定
化カラム)6をチューブ1を介して連結し血液の体外潅
流を1時間行った。家兎10の大腿静脈からの血液はポ
ンプ3を介して血漿分離膜4に至り、該分離膜4で分離
されて得られた血漿はポンプ5を介して断片化プロティ
ンA固定化カラム6に供給される。
このカラム6を通過した血漿は血4に分離膜4で分離さ
れた血液の固形成分と合流して全血となり家兎大腿静脈
へ注入される。血液の流速は10m l /min。
とし、血液の凝固を防ぐため家兎にはあらかじめヘパリ
ン500Uを耳介静脈に注射した。さらに。
ヘパリンをIOU/min、の割合で上記潅流系に2の
位置で投与し、家兎に返血する直前に7の位置でプロタ
ミンを加えて中和した。20日後に腫瘍の状態を観察し
たところ、血液潅流を行った家兎の腫瘍は血液潅流を行
わなかった家兎の腫瘍に比べて著j7<縮小しているの
が明らかであった。
去施炭ユ SDラット雌にN−メチル−N−ニトロソウレアを体重
too gあたり3.0mgの割合で尾静脈注射で投与
し、3ケ月後に乳腺癌を得た。このラットの尾静脈から
血液を採取し、血漿を分離して得た。
実施例2と同様に操作して得られた断片化プロティンA
固定化カラムにこの血漿2m4を流し、非吸着血漿2 
mlを上記ラットの尾静脈に投与した。
この治療を週1回ずつ6週間にわたって行った。
その結果、腫瘍が漸次縮小するのが観察された。
(発明の効果) 本発明によれば、悪性腫瘍や自己免疫疾患の治療に有効
な免疫吸着剤が得られる。この免疫吸着剤に用いられる
断片化プロティンAはIgとの結合能力が高いため担持
量が少量であっても充分な治療効果が得られ、安価に治
療がなされうる。断片化プロティンAはもとのプロティ
ンAに比べてはるかに低分子であるため、プロティンA
が含有される微生物(ブドウ状球菌)に由来すると考え
られるアレルギー反応がほとんど発生しない。
【図面の簡単な説明】
図は、家兎体内からの血液を本発明の免疫吸着剤に潅流
させて悪性腫瘍の治療を行う説明図である。 4・・・血漿分離膜、6・・・断片化プロティンA固定
化カラム、10・・・家兎。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、スタフィロコッカス オーレウス コーワン I 株
    由来のプロティンAを酵素処理に付して得られる断片化
    プロティンAを不活性担体に共有結合的もしくは非共有
    結合的に担持させた悪性腫瘍等の治療用免疫吸着剤。 2、(1)スタフィロコッカス オーレウス コーワン
    I 株由来のプロティンAを酵素処理に付して断片化プ
    ロティンAを得る工程、 (2)該断片化プロティンAを不活性担体に共有結合的
    もしくは非共有結合的に担持させて免疫吸着剤を得る工
    程、 (3)該免疫吸着剤に生体からの血漿、血清もしくは全
    血を接触させる工程、および (4)該接触後の血漿、血清もしくは全血を生体内に注
    入する工程、 を包含する悪性腫瘍等の治療方法。
JP60213095A 1985-09-26 1985-09-26 悪性腫瘍等治療用免疫吸着剤およびそれを用いた治療方法 Pending JPS6272622A (ja)

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