JPS6269983A - ビルジ資化微生物の育種方法 - Google Patents

ビルジ資化微生物の育種方法

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JPS6269983A
JPS6269983A JP20873185A JP20873185A JPS6269983A JP S6269983 A JPS6269983 A JP S6269983A JP 20873185 A JP20873185 A JP 20873185A JP 20873185 A JP20873185 A JP 20873185A JP S6269983 A JPS6269983 A JP S6269983A
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JP
Japan
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microorganisms
oil
bilge
seawater
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JP20873185A
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English (en)
Inventor
Shinichi Arao
荒尾 信一
Kiyoshi Sugata
清 菅田
Norio Shioji
塩地 則夫
Ikuo Dojo
育生 堂上
Toru Zaitsu
融 財津
Tsuyoshi Miki
三木 津義
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Seiryo Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Seiryo Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビルジ資化微生物の育種方法に関するもので、
本発明により育種したビルジ資化微生物は舶用ビルジ処
理装置、その他海水及び淡水系含油排水の生物学的処理
方法、装置等に適用できる。
〔従来の技術〕
船舶ビルジは、ディーゼルエンジンの油ドレン水、冷却
水ドレンやコンプレッサードレン、そのほか床の洗浄水
などが含まれており、各種油分、界面活性剤などが含ま
れている。従来、これらのビルジは船底にあるビルジタ
ンクに−たん集められ、そこからビルジポンプで油水分
離機に送られて、油分の処理をしていた。海洋油汚染規
制では、船舶からの油分排出規制値は15 ppmとさ
れている。
しかし、床の洗浄等に使用される界面活性剤などの作用
により、油分の乳化が起こり、油径が小さくなることに
よって、従来の油水分離機による物理的処理法では、処
理が困難な状況にある。
ちなみに、従来の油水分離機で処理可能な油分の粒径は
、数十μ以上であるが、乳化した場合には数2〜士数μ
となり、従来法では処理が難しい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは前記した現状に鑑み、従来法に代わる新し
いビルジ処理方法として微生物利用に着目し、ビルジ?
資化する微生物の研究に着手した。尚、ビルジ処理に微
生物を利用する従来技術はほとんどなく、本発明は全く
新しい着目点に立脚したものである。
すなわち、石油などの油分およびそれらの誘導体を炭素
源として生育する微生物は、細菌、酵母、カビ、放線菌
など広い範囲にわたって分布しているが、従来報告され
ているほとんどの種類は、淡水中で存在するものである
。ビルジを対象とした場合、塩分濃度の高い海水中でも
ビルジ油分を効率良く資化する微生物の探索、育種が必
要であるが、これらに関する報告は上記したようにほと
んど見あたらない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は油分を効率良く資化する耐塩性微生物を育
種する方法について実験・研究を行い、海水中に存在す
る微生物に油分を資化させることを考え、その結果目的
とする高濃度塩分の環境下でもビルジを資化できる微生
物の育種方法を発明するに散った。
すなわち、本発明は海水中に有機物を添加し好気的条件
下で培養するととくより、海水中の微生物を増殖させ、
増殖後または増殖中にさらに乳化した油分を添加して好
気的条件下で培養して該微生物の油分分解活性を高め、
次いで該微生物をビルジと接触させることを特徴とする
ビルジ資化微生物の育種方法に関する。
本発明は、まず、海水にグルコース、酢酸ソーダー、メ
タノールなど一般に微生物に資化されやすいとされる有
機炭素化合物を入れて、好気的条件下で該海水中に存在
する微生物を増殖させ、ついで乳化させたn−パラフィ
ン、オリーブ油、軽油、重油などの油分を投入し、上記
微生物の油分分解活性を高めた後、ビルジと接触させ、
よシ好ましくは段階的にビルジ濃度を高めていくことに
よシ、効率的にビルジ油分を分解する耐塩性微生物を育
種するものである。
海水中に存在する微生物は、一般的に耐塩性は有するけ
れども、油分を資化する性質はほとんどないか、または
、あってもその資化する速度は非常に小さい。したがっ
て、工業的に利用する場合、油分を効率良く資化する性
質を具備してやる必要がある。
ビルジ油分を資化させる微生物を育種する方法として、
公知の集積培養を繰り返し行うフィル エンド ドロウ
(Fin and Draw )法を適用することが考
えられる。この方法によれば、例えば、海水中に一定量
のビルジを入れて所定温度、所定時間培養を行って微生
物を増殖させ、この後固液分離操作(例えば遠心分離)
などにより微生物を分離して、この微生物に、新たに海
水、ビルジを接触させて再び培養を行い、このような一
連の操作を繰り返して徐々にビルジ資化微生物を育種・
増殖させることが考えられるが、このように試みた実施
例は従来なかった。
また、このような方法で本発明者等が実験を行った結果
では、ビルジ資化微生物はelとんど増殖しないか、増
殖しても非常に反応速度が遅く工業的に利用できるもの
とするまでには至らなかった。
そこで、まず耐塩性微生物を高速に増殖させるために、
微生物にとって非常に資化しやすい物質であるグルコー
ス、酢酸ソーダー、メタノールなどの有機物分湯水に混
ぜて、一定温度、好気的条件下で培養増殖させ、次いで
ビルジを資化する性質をもたせるだめの第一ステップと
して、植物油、鉱物油例えばn−パラフィン、オリーブ
油、軽油、重油など比較的分解されやすい油分を先の培
養、増殖させた微生物と接触させて再び培養を行う。な
お油分を最初から入れておいてもかまわない。油分は微
生物に資化されやすいように、ミキサー、ホモジナイザ
ーなどで乳化しておき、油滴表面積を大きくする。
これによシ微生物との接触割合も多くなり、油分分解微
生物が増殖しやすくなる。
油分を分解する微生物の増殖が見られたら、第ニステッ
プとして、ビルジと増殖した微生物を接触させ、一定温
度、好気的条件下で培養を行わせる。ビルジの油分濃度
は段階的に高くしていく方が効果的である。最初から高
濃度のビルジと接触させると性能が低下する場合がある
・また、このときに有機物、例えばグルコース、酢酸、
メタノールなどをビルジと併用することにより、より効
果的に処理されることがわかった。
船内でビルジ処理を行う場合、本発明に基づいた方法で
船内で微生物を増殖させビルジに作用させても良いが、
陸上であらかじめ本発明法に基づいた方法で微生物を増
殖させ、脱水・乾燥(凍結乾燥も含む)した状態にして
おき、必要に応じて使用することもできる。
〔実施例〕
耐塩性ビルジ資化微生物の分離に用いた海水は、兵庫県
高砂港内から採取したものを使用した。この海水を、そ
の11中に表−1に示す組成の有機炭素源としてグルコ
ースを含む培地として調整し、容量500dの肩付きフ
ラスコ中に上記培地を300−入れて綿栓を施した好気
的条件にて温度30℃で約3日間振とう培養を行った。
表−1培養液組成 海水1を中 以上によシ増殖した微生物は、顕微鏡による形態観察や
生理学的調査を行ったところ、シュードモナス属PBθ
udomonasのバクテリアが主体であった。
次に表−1の組成の培地に上記の増殖した微生物を遠心
分離により回収して加え、さらにホモジナイザーで2 
(1,00Orpmにて約5時間乳化した濃度10 t
/lのへ重油を、該培地19に対し1の割合で添加して
、A重油濃度がαS t/lとなるよう調整した後に、
温度30℃、60時間の振とう培養を3回繰り返し行っ
た。なお、各回毎に微生物を遠心分離により回収し、上
記と同様に乳化ム重油を添加した同組成の新たな培養液
に入れた。このようKして増殖させた油分分解微生物を
遠心分離によシ回収した。
次に以上によシ得られた油分分解微生物(耐塩性ビルジ
資化微生物)について、ビルジ資化能力を試験した。
実験に使用したビルジは、コンテナ船の機関室ビルジタ
ンクから採取した実廃水であシ、組成は次の通りである
pHニア、5 油分  :150 〜// con、、  :  so   tng/l塩分濃度 
:  16,000■/l このビルジ11に対しNH,(!/ 0.1 f XK
IEPO。
α1t1酵母エキスo、olF、を添加した後pHを7
8に調整したものを培養原液とした。
(A原液) また、有機物添加の効果を調べるためにこの培養原液に
グルコースを500 ppm加えたものを比較のために
作成した。(B原液) この人原液、B原液に増殖させた油分分解微生物を約4
000■/lの濃度になるように添加したもののそれぞ
れ300−を、50〇−容量肩付きフラスコに入れて綿
栓をし、それぞれ繰り返し振とう培養を開始する。1回
当りの培養時間は約60時間とする。
各回毎における培養時間(hr )と残存油分濃度(■
/−)を測定した結果を、A原液の場合を第1図にB原
液(グルコース添加)の場合を第2図にまとめて示す。
○印は1回目、Δ印は2回目、X印は5回目を意味する
第1図及び第2図の結果から明らかなように、グルコー
スを添加しなかった場合、第1回目の培養では24hr
培養後には10 ppm程度まで処理されるが、繰り返
し培養を行っていくに従かい処理効率はやや低下する傾
向を示す。なお、既述のように海洋油汚染規制での船舶
からの油分排出規制値は15 ppmである。一方、グ
ルコースを添加した場合には、繰り返し培養を行うに従
がい、さらに処理効率は良くなる傾向を示す。
従って、ビルジ処理を行う場合有機物の添加がなくても
有効であるが、有機物を添加するとより効果的であるこ
とがわかる。
なお上記の実施例においてはビルジ濃度は一定のものを
接触させたが、通常、微生物を育種する場合の一般的な
方法にのっとり、接触させるビルジ濃度を階段的に上げ
ていく方法も当然本発明の方法の範囲に含まれるもので
ある。
〔発明の効果〕
本発明は耐塩性ビルジ資化微生物を育種する新規な方法
であり、本発明により育種されたビルジ資化微生物を用
いることによシ従来の物理的方法では困難とされていた
ビルジ処理、特に乳化油に対する処理が可能となり、そ
の効率も良く行える。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の方法によシ育種したビル
ジ資化微生物の油分資化能力と培養時間の関係を示すグ
ラフであって、第1図はグルコース添加なしの場合、第
2図はグルコース添加ありの場合である。 復代理人  内 1)  明 復代理人  萩 原 亮 − 復代理人  安 西 篤 夫

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 海水中に有機物を添加し好気的条件下で培養することに
    より、海水中の微生物を増殖させ、増殖後または増殖中
    にさらに乳化した油分を添加して好気的条件下で培養し
    て該微生物の油分分解活性を高め、次いで該微生物をビ
    ルジと接触させることを特徴とするビルジ資化微生物の
    育種方法。
JP20873185A 1985-09-24 1985-09-24 ビルジ資化微生物の育種方法 Pending JPS6269983A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5342778A (en) * 1991-09-30 1994-08-30 Japan Marine Science And Technology Center Microorganism belonging to the genus flavobacterium designated ferm BP-4010
CN107792945A (zh) * 2017-11-13 2018-03-13 常州美帛纺织品有限公司 一种用于处理高盐废水复合剂

Cited By (3)

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