JPS6267523A - カメラの絞り制御装置 - Google Patents

カメラの絞り制御装置

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Publication number
JPS6267523A
JPS6267523A JP60208475A JP20847585A JPS6267523A JP S6267523 A JPS6267523 A JP S6267523A JP 60208475 A JP60208475 A JP 60208475A JP 20847585 A JP20847585 A JP 20847585A JP S6267523 A JPS6267523 A JP S6267523A
Authority
JP
Japan
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aperture
lever
time
mirror
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60208475A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ogasawara
昭 小笠原
Kimio Uematsu
植松 君夫
Naoki Tomino
富野 直樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nippon Kogaku KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kogaku KK filed Critical Nippon Kogaku KK
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Priority to US06/894,945 priority patent/US4758859A/en
Publication of JPS6267523A publication Critical patent/JPS6267523A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明はカメラにおける絞り制御装置に関するものであ
る。
(発明の背景) 従来、例えば閃光撮影をする場合にはカメラの絞り値、
及びシャツタ秒時は閃光用にプリセットする必要があり
、その設定操作が煩雑となるばかりか、誤設定の原因と
なっていた。
又、閃光撮影のための絞り値としては、使用するストロ
ボ装置のガイドナンバー等を考慮して設定しなければな
らず、閃光用の絞り値の設定を一層複雑なものとしてい
た。このため、調光ストロボを使用することにより閃光
用の絞り値算出を容易にすることが考えられるが、調光
ストロボを用いて閃光撮影を行なう場合にも、絞り値を
調光ストロボの特性等に合わせ、手動にてプリセットす
る必要があり、また、使用フィルム感度によっても絞り
値を設定変更しなければならず、煩雑で誤設定の原因と
なる欠点がある。
(発明の目的) 本発明はこれらの点に鑑みなされたもので、操作の煩雑
さ、誤操作をなくすことを目的とする。
(実 施 例) 以下本発明の実施例を図面にて説明する。
第1図は本発明を適用した電動駆動カメラの内部機構の
概略斜視図であり、フィルム巻上げを完了し、次のレリ
ーズを待つ基準位置の状態を示している。1はフィルム
巻上げ、絞り駆動、シャッタチャージ、ミラー駆動等カ
メラの全てのチャージの駆動源となる単一のモーターで
、図示せぬカメラボディの基板に固定され、フィルム巻
取りスプール2内に収納されている。フィルム巻取りス
プール2は上述した図示せぬ基板に回転自在に支持され
、上端に抱込みばね3(スプールフリクションばね)の
足部3aと係合する穴2aを有する。
スプール2は後述の如く足部3aにより駆動され、基板
に固定されたモーター1のまわりを回転可能である。ギ
ヤ5はモーター1の回転を出力する回転軸1aに回転可
能嵌合しており圧縮コイルばね6と緊定ワッシャ7a、
7bとで構成されるスリップ機構により、通常はモータ
ー1の回転トルクがそのまま伝達される。ギヤ8.9,
10,11゜12.13,14.15はモーター軸ギヤ
5から、基準軸ギヤ16までを減速するギヤ列である。
次に本装置の作動の概略を説明する。尚本実施例では後
述の如くレリーズ釦を1段押し込む(半押)と測光回路
に電力が供給され、レリーズ釦をさらに1段押し込む(
全押)と、モーターが回転作動して絞り込み動作、ミラ
ーアップ動作、シャツタ幕の走行等の一連のシーケンス
動作が順次なされるが、本明細書においてカメラのレリ
ーズとはカメラの一連のシーケンス動作をスタートさせ
ることをいうものとする。まずカメラをレリーズすると
モーター1が逆転しく軸1aが右旋)基準軸16cも逆
転(左旋)する、基準軸16cの逆転回転角は105’
程度で基準軸16cはその逆転に伴い、レバー41を作
動し、レンズの絞り駆動(絞り込み)を行なう。この時
基準軸16cは同時に可動ミラー43の駆動ばね42の
チャージも行ない、その逆転最終端で可動ミラー43の
係止を解除し可動ミラー43を走行(ミラーアップ)さ
せる。モーター1は所定角度逆転すると停止し、その後
シャッタ先幕制御用の電磁石112゜113及びシャッ
タ後幕制御用の電磁石(不図示)が順次作動(消磁)し
、シャッタ先幕及び後幕が順次走行すると、後幕走行完
了信号により、モーターlは正転(左旋)を開始し、基
準軸16Cも正転して、基準位置(第1図図示位置)に
戻る。この工程にて可動ミラー駆動系22,39゜40
及び絞り駆動系41を定位置(第1図図示位置)に復帰
させる。このミラーダウン工程中には、シャッター系2
0,112〜113のチャージ及び絞り制御用マグネッ
トのリセットも行っている。
基準軸16cは基準位置を通過してもなお正転(右旋)
し、基準位置に対して360 ’回転することにより、
フィルム巻上げを行なう6本実施例はこのように1つの
モーターの正・逆回転をフルに活用することにより絞り
駆動ミラーアップ、シャッターチャージ、フィルム巻上
げ等カメラの駆動系の全ての駆動源とならしめている。
以下基準軸16cによる作動の詳細を作動順序に従って
説明し、ていく。
まずシャッター系のチャージについて述べる。
レリーズ釦(不図示)が押し下げられて(全押)、カメ
ラがレリーズされるとモーター1が逆転(右旋)し、モ
ーター1の駆動力が減速ギヤー系8〜15を介して基準
ギヤ16に伝達される。この基準ギヤ16上には、カム
部16aが設けられている。このカム部16aはシャッ
ターをチャージするためのものであり、カム面16bに
はシャッターチャージレバー17上に植設させたローラ
18が当接している。図のように基準位置(レリーズ前
)では、シャッターチャージレバー17ばばね21によ
りカム面16bの一番高い面(リフト量の大きい部分)
に当接しており、ミラー駆動系22.39.40のチャ
ージレバー19を介してシャッターユニット内のチャー
ジカム20をチャージ状態、すなわちカム20がアーム
110の一端110aを押圧し、アーム110の鉄片1
11をコイル112及びヨーク11.3に押しつげた状
態に保持している。尚、カム20は不図示のばねによっ
て右旋するように常に付勢されている。
従ってカメラのレリーズに伴い、基準軸16cが反時計
方向に回転した際、シャッターチャージレバー17は、
ばね21により、カム面16bにそって回転軸17a(
図示せず)を中心に右旋させられ、チャージレバー19
もこれに追従することによりシャッターユニット内のチ
ャージカム20はアーム110のローラ110aからア
ーム110の作動角以上退避する。この時鉄片111は
、通電された電磁石112,113に吸着されている。
後述する如くモーター1の逆転によりスイ・ンナSW2
がONし、それから所定時間後にコイル112への通電
が断たれると、アーム110の吸着が解除されてアーム
110がばね150により右旋し、シャッター先幕が走
行し、続いて(露光時間後)シャッター後幕用の電磁石
への通電が断たれ、シャッター後幕が走行する。こうし
てフィルム露光工程が終了し、後幕走行完了信号が発生
すると、モーターlは正転し、基準軸16Cも正転(右
旋)して、ミラーダウン工程に入いる。シャッターチャ
ージレバー17はこの工程中にカム面16bにより反時
計方向に強制的に回転させられ、カム20はミラー駆動
系チャージレバー19を介して左旋せしめられる。そし
てカム20の端部20aによりアーム110の端部11
0aが押すレアーム110が左旋せしめられ、アーム1
10に設けられた鉄片111が電磁石112.113に
押しつけられる。そして鉄片111が電磁石に吸着され
得る状態となる。こうしてシャッター先幕の駆動部11
0−113がチャージ状態にリセットされる。シャッタ
ー後幕に関する駆動部のチャージ状態へのリセットも同
様になされる0以上のようにしてシャッターチャージが
なされる。
次にミラー及び絞り駆動系について述べる。基準軸16
cの他端には、円板32がビス32aによって固定され
ており、該円板上にはピン31が植設されている。
ミラー駆動レバー33及び空振りレバー34は図示され
ていないカメラボディの基板上に同軸に各々、独立に回
転可能に軸支されており、互いに離れる方向に、すなわ
ちレバー33は時計方向、レバー34は反時計方向にば
ね35によって付勢されている。ミラー駆動レバー33
上には、係止レバー36が軸37を中心に回転可能に軸
支されており、ばね38によって左旋方向に付勢されて
いる。係止レバー36の先端部には凹部(係止部)36
aが設けてあり、空振りレバー34の先端曲げ部34a
と係合してこれら3枚のレバー33.34.36により
3角形を形成している。
ミラー駆動レバー33の先端はミラーボックス側、ミラ
ー駆動縦レバー39の先端と係合しており、レバー39
をレバー33により右旋させることによりミラー駆動系
を駆動させることになる。
@述の如くカメラをレリーズ(レリーズ釦の押圧等によ
り)すると、基準軸16cが反時計方向に回転を始め、
ピン31も同方向に回転する。ピン31は空振りレバー
34のカム面34bに係合しており基準軸16cの回転
に伴い空振レバー34を右旋せしめる。空振りレバー3
4は前記の如く、レバー36を介して、ミラー駆動レバ
ー33と固定関係にあり、この3点にて形成される3角
形のまま右旋されていく。
このようにピン31の回転運動は3つのレバーによって
揺動運動に変換され、そのストロークも拡大されて、ミ
ラーボックス側壁に設けられた駆動レバー39を右旋さ
せることになる。
モーター1の駆動力を受け、レンズの絞りを駆動させ、
ミラーアップの為の駆動力をチャージし、かつ、可動ミ
ラー43の係止を解除させる機能をもつミラー駆動縦レ
バー39と、可動ミラー43を上昇させるミラーアップ
レバー40と、レンズの絞りを駆動させる絞り規制レバ
ー41と、シャッターチャージを行なうチャージレバー
19はミラーボックスを形成する図示しない基板(ミラ
ーボックスの側壁)上に同軸でそれぞれが独立に回転可
能に軸支されている。
ミラーアップレバー40の一端40aとミラー駆動継レ
バー39の一端39aの間には引張コイルばね42が掛
けられており、常にミラーアップレバー40を右旋させ
る方向に付勢している。しかし、ミラーアップレバー4
0の他@40bとミラー駆動縦レバーの他端39bが当
接しており、2つのレバー39.40の内力ばねとなっ
ている。
43は可動ミラーで、カメラがレリーズされる前はフィ
ルム面前方に、逼影光路に対して45°傾斜して配設さ
れている。この可動ミラー43は後述の如く絞りが所定
の絞り値に駆動された後に、可動ミラー43の保持枠4
4上に固設されたピン45がミラーアップレバー40の
先端に押し上げられることにより、逼影光路より上方に
退避する。
カメラのレリーズがなされる前のミラーアップレバー4
0の位置においては、レバー39の一端39bによって
駆動初期位置に保持されており、レバー40とビン45
との間には所定の間隔が保たれている。また、この初期
位置においてはアップレバー40の折り曲げ部40Cが
係止レバー22の爪部22aに係合しており、ミラー駆
動縦レバー39が回転(右旋)されても回転の最終段階
までミラーアップレバー40はこの位置に保持される。
絞り規制レバー41の一端41aとミラー駆動縦レバー
39の1端39cには絞り駆動ばね46が掛けられてお
り、このばね46は絞り規制レバー41を右旋する方向
に付勢している。しかし、ミラー駆動縦レバー39の他
端39dと絞り規制レバー41の他端41b部が係合し
ているため該ばね46は該2つのレバー39.40の間
の内力ばねとなっており、カメラのレリーズ前の初期位
置においては、絞り規制レバー41がレバー39によっ
て絞り開放位置に保持されている。絞り規制レバー41
の先端41Cは、カメラに装着される交換レンズ100
内の絞り機構(不図示)と連動する絞り連動レバー10
1と係合しており、該レバー101をレンズ側絞りばね
102に逆らって、押上げることにより絞り羽根を開放
位置に保持している。本実施例においてレンズ100内
の絞り羽根と連動する絞り連動レバー101はばね10
2により下方に付勢されており、下動することにより、
絞りが絞り込まれていく。また、絞り規制レバー41上
にはピン47が植設されており、該ビン47に係合する
レバー48は、絞り規制レバー41の動きを拡大し、か
つ、絞りが所定の絞り径に達した時にこれを係止する係
止機構55〜57,63,130に連結されている。1
9はチャージレバーで前記したチャージレバー17によ
り右旋させられた状態で、シャッターユニット内のチャ
ージカム20を該カム20の付勢力に抗して図示位置に
保持している。
シャッターをチャージする機構については前に述べたが
、ここではシャッターを駆動する機構についてもう少し
説明する。第1図においてはシャッター先幕の駆動部1
10〜113のみを図示しているがシャッター後幕の駆
動部も同様であるので前述の如く図示はしていない0本
実施例のシャッターは、先幕用電磁石112,113及
び後幕用電磁石(不図示)の2つの電磁石を使用してお
り、シャッターチャージの状態で、先幕を支持するアー
ム110及び後幕を支持するアーム(不図示)のそれぞ
れに配設された鉄片が各電磁石に吸着される。そしてミ
ラーアップ後、所望の秒時に従って順次先幕及び後幕用
の電磁石が消磁されることによりシャッター先幕及びシ
ャッター後幕がアパーチャを順次走行し、所望のスリッ
ト幅にて露光を行なう機構からなる。チャージ状態を示
す第1図において、チャージカム20は前述の如く不図
示のばねで常に右旋方向に付勢されている。
カム2.0のカム面20aはそのカムリフト量の差によ
り、羽根アーム110を走行前の位置に回動させている
。先羽根アーム110は一端110bの先端(不図示)
に、複数枚の羽根からなる先羽根群を有しており、羽根
群との間に4節リンクを形成して、レンズ100の透過
光を受けるカメラボディのアパーチャを開閉する。本実
施例においては先羽根用アーム110はばね150によ
り常に右旋方向に付勢されており、シャッター羽根の走
行方向は上から下になっている。アームの他端には、鉄
片111が配設されており、コイル112に通電するこ
とにより吸着力を持つ吸引型の鉄心113の先端面にチ
ャージカム20のカム面20aにより押し付けられてい
る。先幕用、後幕用アーム(不図示)は係止部材がない
ため、コイル112等へ通電がなされていない状態にお
いてチャージレバー17を退避させるとばね(不図示)
によるカム20の回動に追随して共に走行してしまう。
よって本実施例においては、先幕及び後幕用のアームが
チャージ状態にて常に他のチャージレバー19により保
持される。すなわち、ミラーボックスに設けられたチャ
ージレバー19の一端19aはチャージカム20に係合
してシャッターのチャージを行なうと共に第1図に示す
如くその一端19bが係止レバー22の爪部22bに係
合してシャッターチャージ状態を保持する。基準位置で
のシャッターチャージレバー19は基準軸カム面16b
によって、回動させられた位置で保持されておりこの基
準位置では係止レバー22の爪部22bとチャージレバ
ー19の係止61N9bの間に、上下方向に多少の間隙
が設けられる。これを詳しく述べると以下の如くである
。第2図は第1図の状態すなわち軸16cが基準位置に
ある状態におけるシャッター系20,110−113の
拡大詳細図である。同図において鉄片111はシャッタ
ーのアーム110の一端に設けられた軸110Cに軸方
向にスライド可能に設けられている。
そして鉄片111は不図示のばねにより軸110C先端
の大径部110dに当接するよう付勢されている。そし
て第1図の如くシャッターのアーム110がカム20に
より左旋回された時には大径部110dと鉄片111と
の間に、すなわち押し付は方向に多少の間隙(δ)があ
くように構成されている。このようにチャージカム20
のカム面20aによりローラ110aが押圧された鉄片
111がヨーク113に押し付けられた際にはアーム1
10のみが多少オーバーチャージされるようなストロー
ク関係になっている。前述したミラーボックス側壁のチ
ャージレバー119と係止レバー20の爪部20bとの
間の間隙の量はこの大径部110dと鉄片111の間の
間隙の量(δ)より、同等か多少条目に設定されている
。前述した係止レバー22はミラーアップレバー40及
びチャージレバー19をミラー駆動縦レバー39の駆動
最終段階(右旋の最終段階)まで係止し図示しないミラ
ーボックスを形成する基板(側壁)上に回動可能に軸支
されている。該レバーの一端に設けた曲げ部22dには
、逆転停止スイッチSW2の可動接片が当接しており該
可動接片が常にレバー22を右旋方向に付勢している。
逆転停止スイッチSW2は、ミラー駆動系を駆動するた
めに逆転しているモーター1を停止せしめるスイッチで
ある。ミラー駆動縦レバー39はばね50により、左旋
方向に付勢されているが図示しない基板に植設されたビ
ン51に当接して、その位置が決められる。
従って、ミラー及び絞り駆動系動作(ミラーアップまで
)は以下の如くである。カメラがレリーズされるとモー
ター1が逆転し、ミラー駆動継レバー39はビン31の
左旋により右旋するミラー駆動レバー33により右旋さ
せられる。その回転に伴い、ミラーアップばね42及び
絞り駆動ばね46がチャージされつつ、これに追随して
ミラーアップレバー40及び、絞り規制レバー41も右
旋方向に回転し始める。しかしレバー40は45と40
の間の隙間骨だけ回転し22aと40Cとの係合により
すぐ停止される。この時可動ミラー43はまだ回転され
ない。絞り規制レバー41の右旋に伴い、該レバー先端
41cに係合しているレンズ側の絞り連動レバー101
も下降していき、レンズ100内の絞りも絞られていく
、絞り規制レバー41上に植設されたビン47と係合す
るレバー48はレバー41の動きに伴い左旋させられる
。レバー48は駆動軸53を介してミラーボックスの反
対側に絞り規制レバーの回転量を拡大する拡大ギヤ列5
5,56.57を有している。拡大ギヤ列の最終ギヤ5
7はラチェットギヤで構成され、任意の絞り開口径で止
めるべく配設された係止爪63aがラチェットギヤ57
に係合することにより絞り込み動作が停止される。
ここで所望の絞り値を得る動作について少し触れる。レ
ンズ100を通った光は可動ミラー43を介して図示し
ない受光装置により随時測定されており、不図示の回路
によりフィルム感度及び測光値に基づき適正露光を得る
シャッタースピードと絞りの値の組み合せが選択される
。そして選択された適正な絞り値に絞りが絞り込まれた
時、これを絞り制御回路(不図示)が検出し、この絞り
制御回路がコイル58に通電する。するとそれまで永久
磁石59によりヨーク60に吸着されていたアーマチュ
ア61は、コンビネーションマグネット58〜60が一
時的に力を減少するので、ばね62の付勢力に負けて、
これが取付けられている絞り係止爪63と共に軸部64
を中心に右旋する。そして係止爪の爪部63aがラチェ
ットギヤ57を係止するため、拡大ギヤ55〜57及び
絞り規制レバー41は停止し、絞りは所望の絞り間口径
に停止される。
このようにして所望の絞り径が得られる。絞り規制レバ
ー41の停止にかかわらずミラー駆動縦レバー39はレ
ンズ側絞り連動レバー101が最少絞り径になるストロ
ーク以上回動し、その後係止レバー22の凸部22cに
当接して係止レバー22を左旋させることになる。ここ
でレンズ1゜Oの絞りが最小絞りより開放側で止められ
た際には絞り規制レバー41はその位置で固定されてし
まうのでその後は絞り駆動ばね46とミラー駆動用のば
ね42とがともにチャージされていくことになる。上述
の如くレバー39によって左旋させられた糸上レバー2
2はその爪部22a、22bによって係止していたミラ
ーアップレバー4oとチャージレバー19をともに開放
する。そしてその直後、逆転停止スイッチSW2をON
L、モーターlを停止せしめる。ミラーアップレバー4
0は前工程で蓄積された、ミラーアップばね42により
左旋される。従ってミラーアップレバー40はその先端
にてピン45を押し上げ、可動ミラー43を上昇させこ
の可動ミラー43を撮影光路外上部へ退避させまたこの
時チャージレバー19は図示の状態から左旋し、カム2
0はこれにともなって不図示のストッパに回転を止めら
れるまで右旋する。この状態ではモーター1が停止し、
ピン31によりレバー33が右旋されたままであるから
絞り込み状態とミラーアップ状態が保持される。モータ
ー1はピン31がレバー33を駆動する上死点付近で停
止する。
尚、逆転停止スイッチSW2はモーター1の駆動(逆転
動作、)を停止させる機能の他に下記の2つの機能を持
つ、1つは、該スイッチSW2をトリガスイッチとして
使用していることである。すなわち該スイッチSW2の
ONにより不図示のタイマー回路を駆動(トリガ)し、
このタイマー回路にて設定された所定時間後に先幕を走
行させている。この所定時間は、ミラー43の上昇時間
に多少の余裕を見込んだ値である。他の1つは再測光時
の記憶スイッチとして使用していることである。すなわ
ちレリーズ前のレリーズ釦の半押状態にてカメラの′を
源及び測光回路のスイッチが入いり、その時点での測光
出力(レンズ100を透過した光の)に応じた絞り径と
シャッタースピードの組合せが設定される。カメラのレ
リーズ後コイル58に通電がなされ所望の絞り径に制御
されるが、その後、更に絞りの透過光を測光し直しその
測光値を記憶し、これに基づいて絞り径の制御誤差をシ
ャッタースピードで補正し、フィルム露光量を適正に制
御するようになっている。スイッチSW2はこのように
絞り制御後に測光値を記憶する為の記憶スイッチの役目
も果たしている。絞りが所望の絞り径に制御された後、
その通過光に関する測光出力が確実にメモリされるまで
の間を再測光時間と呼ぶとすると、この再測光時間は、
制御絞り値に止められた後の絞りのバウンド収束時間と
、その後の再測光に関する信号を正確にコンデンサに蓄
積する時間の合計よりも大きく設定されなければならな
い、従来この再測光時間を得るために2つの機械的な遅
延機構(フライホール等)が必要であった。1つは絞り
を制′4Il可能な適度のスピードで駆動するためのも
ので、絞りを拡大する拡大機構と併用する場合が多い。
他の1つはミラーの上昇開始までの時間を稼ぐ遅延機構
である。そしてこの2つの遅延機構の差、すなわち絞り
込み完了からミラーアップ開始までの時間差が再測光時
間となっていた0本実施例は上述の如くモーター1で絞
り込みを完了した後にモーター1自身でミラーをアップ
するので格別遅延機構を設ける必要がない。本実施例の
1つの特徴がこの点にある。すなわちモーター1でミラ
ーアップばね42をチャージしながら、絞り駆動を行な
い、かつ、その駆動最終端(絞り込みが完了し最小絞り
を得る位置までレンズ39が駆動された後)にてモータ
ーl自身により可動ミラー43の係止を解除するので、
モーター自身を遅延系として用いながら、全体の駆動源
としても用いている。このことはフライホイール等の遅
延機構を動かすエネルギーが格別にいらないので、駆動
エネルギーの効率化に役立ち、かつフライホイール等の
遅延部材が1つ必要なくなることから、機構の簡略化が
可能となり、コストダウンに結がる。
次にシャッター系20,110〜113の駆動について
説明する。前述の如くレリーズ釦(不図示)が押し下げ
られ(全押)、カメラのレリーズがなされるとモーター
1が逆転して、ミラー駆動(ミラーアップ)を行ないつ
つ、シャッターチャージレバー17もカム面16bにそ
って、退避右旋されることは前に述べた。また、本実施
例に用いているシャッターの機構及び特徴についても前
記したのでここでは省略する。ここではシャッターチャ
ージレバー17の退避とシャッター先幕係止用電磁石1
12,113及びシャッター後幕係止用電磁石(不図示
)との通電関係について述べるカメラのレリーズにより
レリーズ信号を受けてまずシャッター先幕、後幕停止用
電磁石への通電が行なわれると、鉄片111等は電磁的
に係止され、チャージカム20による機械的な係止が解
除されても、先及び後のシャッター幕が走行してしまう
ことがない、従って、その後モーター1が作動しレバー
17及び19を介して徐々にチャージカム20がアーム
110等から退避してもシャッター先幕及び後幕が走行
してしまうことがない。
ここでチャージカム20の退避方法が問題となる。シャ
ッターのチャージレバー19の説明で前述したが、アー
ム110に配設された鉄片111とアーム110の大径
部110dとの間には電磁石112.113への押し付
は方向に多少の隙間(δ)を設けている。これはチャー
ジカム20により鉄片111を電磁石の鉄心113に押
し付けた際、多少のオーバーチャージ分を吸収するため
に設けられたものであるが、チャージカム退避時にこの
隙間(δ)が問題となる。すなわちチャージカム20を
急激に退避させると、上記隙間(δ)をアーム110が
ばね150の作用により勢い良く第2図右方に引っ張り
、電磁石112113に吸着されている鉄片111に衝
撃を与えてしまう。この衝撃に対して、電磁石112,
113の吸着力は弱く、しばしば吸着不良を起こしてシ
ャッター幕を走行させてしまうおそれがある。
このような事故をなくすためには、より電磁石の吸着力
を増せば良いが、それには電磁石の寸法を大きくしたり
、電磁石の消費電流を増したりしなければならず、省電
、小型軽量設計には適さない。
他の方法としてはアーム110の大径部110dが鉄片
111に当接するときの衝撃(スピード)を小さくする
ことが考えられる。しかし、通常この方式のシャッター
を用いる機構においては、アームのチャージ状態を保持
するために係止爪を用いる場合が多く、係止爪の機構的
制約からその係止爪解除は急激にならざるを得ない。係
止爪の係止位置から、係止爪先端の解除点までの間に傾
斜を持たせ、徐々にチャージ部材を退避させながら、係
止解除を行う方法もとられているが、通常係止爪の解除
スピードが早いためあまり大きな効果が得られない場合
が多く、良策とはいえない。
そこで本実施例においては、カム16aにてシャッター
チャージ(鉄片111を電磁石112.113に押しつ
ける動作)を行ない、そのカムリフト量が最高となる点
く第1図図示の状B)でレバー17.19を介してチャ
ージカム20を保持し、カム16aの退避(右旋)時に
はそのカム面16bをローラー18がゆっくり降下する
ようにそのカム面16bを形成している。したがって鉄
片111とアームの110の大径部110dとが当接す
る時のスピードをどの程度にも調節することができ吸着
不良等の問題を皆無にできる。カム面16bについても
う少し述べれば、第1図に図示された状態から基準軸1
6cが単位角度だけ逆(あるいは正)転した時のカムリ
フト量が、その後(第1図の状態から10°程度以上回
転した後)、軸16cが単位角度だけ逆(あるいは正)
転した時のカムリフト量より小さくなるように力4.6
.。6..7い6.、えヵ、9.カニ、6   \aが
第1図の状態から一定速度で逆(あるいは正)転すると
、カム20のカム面20aがローラ110aからゆっく
りと退避し、基準軸16aの逆(あるいは正)転により
大径部110dが鉄片111に当接するまでのアーム1
10の移動速度を、それ以後のアーム110の移動速度
より小さくすることができる0本実施例においては、レ
バー22に機械的な係止爪22bを有している。
これは1つのモーター1を正、逆回転にてミラー駆動、
シャッターチャージ、フィルム巻上げを行なう第1図の
ような駆動機構において、シャッターチャージをカム1
6aにて行なうようにすると、そのチャージレバー17
は、フィルム巻上げの正1回転中にも1度カム面tab
を降下して退避してしまうチャンスが生じる。係止爪2
2bはその際、シャッター幕のアーム110がチャージ
レバー17に追随しないようにチャージレバー19を係
止するものである。ただし、この係止爪22bの位置が
シャッターアーム110のオーバーチャージストローク
(δ)内にあると前記した如く不具合が起きてしまうた
め、この係止爪22bの位置は、レバー19が左旋しカ
ム20に追随してアーム110が右旋した時に、アーム
110の大径部110dを鉄片111が当接する位置か
、もしくはその後にレバー19と係止爪22bとの係合
がなされるよう設定されている。その為に第1図の状態
でレバー19と爪部22bとの間に隙間が設けられてい
る。
前述の如(、ミラーアップが完了し、不図示の回路によ
り先幕用、後幕用の順に電磁石の通電を断ち、アーム1
10等を右旋させて、先幕及び後幕を順次走行せしめ所
望のシャッター秒時を得る。
次にその後の動作について述べる。後幕走行完了時、後
幕スイッチ(図示せず)が閉じると、この後幕走行信号
により、モーター1の正回転が開始され、ミラー駆動系
22,39.40はミラーダウン工程に入いる。モータ
ーlの正転に伴い、基準軸16c及び基準軸の円板32
上のビン31も正転(右旋)する、ミラーアップ工程中
(基準軸16Cの逆転中)該ビン31によって右旋させ
られていたミラー駆動レバー33はレバー34,36で
形成した3角形のままばね70により該ビンに追随しな
がら左旋する。ミラー駆動レバー33によって右旋させ
られていたミラー駆動縦レバー39も、該レバー33に
追随してばね50により復帰回転(左旋)するが、この
際端部39b及び39dによりミラーアップレバー40
及び絞り規制レバー41をも共に左旋せしめる。可動ミ
ラー43はミラーアップレバー40の左旋に伴い、ダウ
ンばね71により、ミラーダウン工程に入る。
そしてレンズ100内の絞り羽根(不図示)と連動する
絞り連動レバー101も絞り規制レバー41の左旋に伴
い、上方に押し上げられ、絞りは開放に向って拡がって
いく、すなわちばね50はこのレンズ100内の絞り駆
動ばね102をチャージしながらミラー駆動系22.3
9.40を復帰させる力量を有する。この時シャッター
チャージレバー17もこの基準軸16cの正転(右旋)
に伴い基準ギヤ16上のカム面16bにて左旋させられ
、レバー19はカム20の突出部20bを押圧してカム
20を左旋せしめ、シャッター系20゜110〜113
を第1図の如くチャージ状態に至らせる。レバー19は
リセットレバー72と係合しており、その右旋工程中リ
セットレバー72を軸73を中心に右旋せしめる。リセ
ットレバー72はその他端72aにて絞り係止レバー6
3と係合しており、その右旋工程にて該レバー63はば
ね62に抗して左旋する。係止レバー63の左旋により
、絞りを制御絞り値に固定した係止レバー爪部63aと
ラチェットギヤ57の係止は解かれ、かつ該レバー63
に配設されているアーマチュア61はコンビネーション
マグネットのヨーク60に押圧され吸着される。絞り制
御系の48.53゜55〜63.130の拡大ギヤ系5
5,56.’57は爪部63aによる係止解除により、
該絞り制御系の戻しばね74によって、レバー48が絞
り規制レバー41に当接するまで復帰回転し、第1図の
位置(絞り開放状IILi)にて次のレリーズを待機す
る状態となる0本実施例において絞り制御系をリセット
する機構は簡略化して示してあり、リセットレバー72
一点にて説明しているが、機能上はこれだけでは完全に
満足できない、すなわち実際には端部72aとレバー6
3の間に不図示の機構を設け、レバー72が右旋した状
態において、レバー63を右旋できるようにする機構が
必要である。本概略図はミラーダウン工程中にシャッタ
ーチャージレバー17により絞り制御爪63aを解放し
、かつコンビネーションマグネット58〜60に係止レ
バー63を吸着させるリセット方式のみ理解するための
ものであり、上記機構を省略して示した。ミラーアップ
工程にて逆転した基準軸16cが上述の如く正転(右旋
)し、元の基準位置(第1図図示位置)に戻ることによ
りミラーダウン、シャッターチャージ及び絞り制御系の
リセットが完了する。
次にその後のフィルム巻上について述べる。
モーター1はその位置(基準位置)にて停止せず、その
位置をそのまま通過し、基準軸の1回転(360’)に
よるフィルム巻上げ工程に入る。基準軸16Cはカメラ
ボディ本体の上部から下部に至る軸でその軸受はカメラ
ボディ本体に設けられている(図示せず)。そして該基
準軸16cと同軸上に巻上ギヤ80が配設されており、
該ギヤ80は図示しないカメラボディの巻上げ基板に回
転可能に軸支されている。該ギヤ80の上面には第3図
に拡大して示す如くギヤ80の外径より小さい小径の円
筒部80Cがあり、その外径上に巻上げ制限レバー82
の爪部82aが落ち込む凹部80aと、逆転防止爪83
が落ち込む4つの切欠部80bが設けられている。カメ
ラのレリーズ前の基準位置はこの巻上げ制限レバー82
によって決定されている。また、該ギヤ80の下面には
ピン81が植設されており、基準軸円板32上に植設さ
れたピン31と同−半径上で係合している。カメラのレ
リーズに伴い、ピン31は逆転(左旋)するが巻上げギ
ヤ80には何の影響も与えない0巻上げ制限レバー82
の一端82bは下方に曲げられてミラー駆動レバー33
と係合する位置にあり、前述したミラー駆動レバー33
の右旋(ミラーアップの前工程)により巻上げ制限レバ
ー82も右旋させられる。レバー82はこの右旋により
巻上げギヤ80との保合が外され、そのストローク最終
段階(レバー33の右旋最終端)において係止レバー8
4の爪部84aにその先端が落ち込み係止される。
基準軸16cが正回転(右旋)モードに移り基準位置を
通過してフィルム巻上げ工程に入いる際、前述した爪部
84aにより巻上げ制限レバー82が巻上げ凹部80a
より外された位置に保持されているので基準軸ビン31
は巻上げギヤ80を共に回転させながら巻上げギヤ列8
6.91〜94を回転せしめることが可能となる。巻上
げギヤ80に噛み合うギヤ86はスプロケットギヤであ
り、スプロケット軸87と一体に回転する。スプロケッ
ト軸87の下端に植設されたピン88とスプロケット8
9の下端外周に設けられた溝部89aとが係合してスプ
ロケット軸87の回転をスプロケット89に伝達してい
る。スプロケット軸87は上下動が可能で、下動するこ
とによりピン88とスプロケットの溝89aとの係合が
外れ、スプロケット89をフリーにすることができる。
またスプロケット軸87は常時ばね90により上方に付
勢されており、スプロケット軸87が上方に移動してい
る限り該クラッチ88.89aは係合状態にある。!上
げギヤ80の回転はスプロケットギヤ86からアイドル
ギヤ91を介してスプールギヤ92にて伝達される。ス
プールギヤ92はその中央の穴部を図示しないカメラボ
ディの基板に回転可能に軸支されており、その細径部9
2aには、抱込みばね3が巻き付けられている。抱込み
ばね3の一端3aはスプール2の穴2aに嵌入しており
、その抱込みトルクによりフィルム巻取り時の周知のス
リップ機構(スプールフリクション機構)を構成してい
る。スプールギヤ92にはアイドルギヤ93を介してカ
ウンタ送りギヤ94が噛み合っており、巻上げギヤ80
01回転によりカウンタ送りギヤ94が1回転されるよ
うに構成されている。カウンタ送りギヤ94はその上部
にカウンタラチェットギヤ95に噛み合うゼネバギヤ9
6を有しており、ゼネバギヤ96の1回転作動によりカ
ウンタギヤ95を一目盛分、すなわちギヤ95と一体の
駒数表示板98を一駒分回転させるようになっている。
尚、97は裏蓋の開閉に連動するレバーで裏蓋閉成時ゼ
ネバギヤ96をカウンタラチェットギヤ95に押付け、
裏蓋開成時、該噛合いを解除し駒数表示板98を第1図
の位置にリセットするレバーである。カウンタラチェッ
トギヤ95の内部には戻しコイルばねが設けられており
ゼネバギヤ96との噛み合いが外された時点でギヤ95
が上述した第1の位置(スタート位置)に独自に戻る機
構になっている。駒数表示板98はカウンタスイッチS
W3が当接するカム部98aを有しており、駒数表示が
rSJからrlJに至るまでの間、該スイッチは閉(O
N)じて空送り中であることを識別している。該空送り
中はモーター1の連続作動(正逆回転を行ないフィルム
のみを一駒目まで送る。この空送り中は不図示の回路に
よりシャッター先幕は電磁石112,113にて、また
シャッター後幕は電磁石112.113と同様に構成さ
れた不図示の′T!1磁石にてそれぞれチャージ状態に
保持されており先、後幕は走行しない。
もとにもどって露光完了フィルム巻上動作を説明する。
基準軸ピン31により回動(右旋)しているピン81は
その回転(右旋)途中においてミラー駆動レバー33上
に配設されたレバー36の先端斜面部36bに当接し、
該レバー36を右旋させ、空振りレバー34との保合を
解く。更に巻上げギヤ80は回転を続けるが、レバー3
4,33.36の3点からなる3角形は崩されて、レバ
ー34のみがピン81に押動されて右旋させられるだけ
となり、レバー33はばね7oによりストッパ98に当
接したまま回動はしない、またピン8工は回動(右旋)
途中係止レバー84の一端84bにも当接し、(レバー
36の端部36bへの当接とほぼ同時に)該レバー84
を左旋せしめる。該レバー84の係止部84aにより保
持されていた巻上げ制限レバー82は、この左旋により
係止が解除され、巻上げ制限スイッチSWIの可動接片
により左旋し、巻上げギヤ8oの小径部80Cに当接す
る0巻上げギヤ80が1回転してフィルムが38mmす
なわち一駒分が送り終わるがこの際、巻上げ制限レバー
82の爪部82aが該ギヤ80の小径部80cに設けら
れた凹部80aに落ち込み該ギヤ80の回転を停止させ
る。巻上げ制限レバー82の係止ストローク内にて巻上
げ制限スイッチSWIがONLモーター1の正転を停止
させる。こうしてカメラがレリーズされてからフィルム
巻上げまでの一連の作動は完了し、第1図の状態が復元
される。
尚、巻上げ工程中に基準ピン31及び巻上げギヤピン8
1により右旋させられた空振りレバー34は、その後も
ばね35によりピン31に当接させられながら該ピンに
追随して回動復帰(左旋)し、巻上げ完了位置(図の位
置)の少し手前にて、レバー36の係止部36aと係合
して再度レバー3点33,34.36により3角形を形
成する。
次にフィルム巻戻しについて述べる。本実施例において
は、フィルム巻戻しは手動により行なう。
巻戻し操作手順として、まず、図示しない上カバーより
上方に突出しているR釦120を下に押下する。R釦1
20の下にはスプロケット軸87が有り、スプロケット
軸87も共に押し下げられる。スプロケット軸87の上
端には該軸87の大径部87aより1段部さい小径部8
7bが設けられ、この上端は端面から(上から)見た際
に、第3図に拡大して示す如くオムスビ形になるように
3つの面87cでカットされている。このカット部87
cはスプロケット軸87の大径部87aに多少食い込ん
でおり、このカプト面形状は第4図に示す如く凸となっ
ている。スプロケット軸には常にその軸中心に向けて付
勢された板ばね121が押し付けられており該軸87が
押し下げられると、該軸端部の小径部87bと大径部8
7aとの間、及びカット面87Cと大径部87aとの間
にそれぞれ形成された段部87d、87eに板ばね12
1の端部(下端)が引掛り、その位置にて該軸の上動を
係止する。このようにし該軸87が押下されることによ
り、スプロケット軸87とスプロケット89との間のク
ラッチ8B、89aの結合が解除され、スプロケット8
9はフリー状態となる。また、前記板ばね121により
上動を阻止された位置においては、該クラッチ88.8
9aは非結合位置に保持される。この状態からカメラの
レリーズ等によりモーター1が回転すれば、スプロケッ
ト軸87が回転し、スプロケット軸端部のオムスビ形状
により板ばね121がスプロケット軸の大径部87aに
押し出され、前記係止が解除される。係止解除されるこ
とによりスプロケット軸87はばね90により上動し、
前記クラッチ88.892が結合する。該クラッチが外
れ、スプロケット89の拘束が解かれたことにより巻戻
しが可能となる。従って図示しない巻戻しノブにてフィ
ルムを巻戻すことになるがその際、スプール2はフィル
ムにより逆転(右旋)させらればね3によるスプールフ
リクショントルクがフィルム巻上げ系のギヤ80,86
,91.92にかかる。
このスプールフリクショントルクが大きいとスプロケッ
ト軸87、基準軸16c、減速系ギヤ例5〜15を介し
てモーター1をも逆転(左旋)させてしまう、スプロケ
ット軸が回転すると係止板ばね121をスプロケット軸
の大径部878まで押し出してしまうため、R釦120
が上動しリセットして巻戻しが出きなくなってしまう0
本実施例では以上の欠点を防止するために巻上げギヤ8
0の反時計方向の回転を逆転防止レバー83にて止めて
いる。
従来の逆転防止機構は巻上げギヤ歯面を逆転防止爪にて
直接上める方式や、逆転防止用ラチェ・ントギャを別に
用意していたがこれらはスプロケット軸の係止解除点と
の位置が決まりに<<、その係止分割数も無限に近くし
なければならない0本実施例においては、巻上げギヤ8
0とスプロケット軸87の回転比(3; 4)を利用し
て、巻上げギヤ80に4歯の保合部80bを、またスプ
ロケット軸に3ケ所の係止解除部87cを設けることに
より、R釦120のリセット不良を防止している。すな
わちスプロケット軸87の段部87eがら大径部87a
に板ばね121が押し出される少し前に逆転防止レバー
83が係合部80bに係合するように、4つの保合部8
0bが設けられ、このようにスプロケット軸の段部87
eと対応した位置に係合部80bを設けることにより、
最小限の係合部80bでスプロケット軸87が逆転(右
旋)した時のR釦120のリセットを防止している。
次に第5図のタイムチャートに従って逼影シーケンスを
概括する。図の中で上部には絞り駆動曲線a、ミラー走
行曲線す、e、シャッター走行曲線c、d等が示され、
下部には各スイッチの開閉タイミングが示されている。
まずフィルムをカメラに装填し、裏蓋を閉じ(この時カ
ウンタスイッチSW3はONしている)、レリーズ釦を
押す(全押)と(to時点)、シャッター先幕及び後幕
用の電磁石(112,113等)が各シャッター幕を常
時吸着保持し、かつモーター1に電力が供給される。し
たがって前述した動作と同様にモーター1が逆転をはじ
め、基準軸16cが105″の逆転、停止、105’+
360°の正転(この360′″の回転でフィルムが巻
き上げられる)、また105′″の逆転、停止、105
’+360#の正転、・・−・−・−をなすように不図
示の回路により駆動される。そして駒数表示板98が「
S」から「1」を表示するようになると、カウンタスイ
ッチSW3がOFFしてモーター1が停止する(1+時
点)、このt、〜t、までがフィルム空送り区間Aであ
る。この間シャッター幕は電磁石に吸着されているので
走行することはない。
その後、レリーズ釦を半押すると(tx時点)、半押ス
イッチ(不図示)がONL、測光回路及びカメラ全体の
制御回路の電源が入いる。そしてカメラのレリーズがな
される前の測光出力及びASA情報より適正露出を得る
絞り径とシャツタースピ本ドの組合せが決定され、ファ
インダ内表示を行なう。更に、レリーズ釦を押下(全押
)するとこれに連動するレリーズスイッチ(不図示)が
−##ONし、(t1時点)モーター1が逆転を開始す
る(ts時点)、そして前記機構にて絞りのみ絞られて
ゆき(曲線a)、制御絞り値を得る(ts時点)直前に
制御回路により絞り制御マグネット58〜60に通電さ
れて絞り制御系を停止させる。モーターは更に逆転し最
小絞り径までのストロークを通過後、レバー22による
ミラーアップレバー40及びチャージレバーの係止を解
除し、その直後逆転停止スイッチSW2により停止する
(11時点)、従って可動ミラー43は走行しく曲線b
)アパーチュアを遮らない位置まで上昇する(ts時点
)。このt、〜(、までの間が絞り駆動の為のモーター
逆転区間Bである。この区間に基準軸16cは105”
逆転する。そしてt、〜t、がミラーアップ区間Cであ
る。第5図中絞り走行曲線aは絞り径の変化を表わして
おり、徐々に下に下がることにより小絞りになる。また
ミラーの走行曲、%lb、aはミラー先端のポイントの
時間に対する移動量を示している0本実施例においては
制御絞り値に絞り込まれた絞りの透過光量を再測光し、
逆転停止スイッチSW2によりその測光値を記憶する(
11時点)。そして絞り制御誤差による露光量の補正を
含めてシャッタースピードを再決定している。この時t
、xjt時点が再測光時間となるm Lh〜t1時点ま
では最小絞り時の再測光時間となる。また本実施例では
逆転停止スイッチsw2の信号をトリガ信号に使用して
所定の時間Tの後に先幕制御用電磁石112゜113の
給電を絶ち、先幕を走行させている(t、時点)。曲線
Cが24mmのアパーチュアを走行する時の先幕の走行
曲線である。ここで先幕、後幕を係止している2つの電
磁石112,113等)にはレリーズでスイッチ(不図
示)の信号により通電を開始(11時点)しており、シ
ャッター走行時点までの両幕を保持している。不図示の
露光制御回路により制御シャッター秒時S後、後幕制御
用電磁石(不図示)の給電が絶たれると(tl1時点)
、シャッター幕間の所望のスリット幅を得ることができ
る0曲vAdが後幕の走行曲線を示している。後幕走行
完了時(ttzts時点後幕スイッチ(不図示)がON
L、、この信号によりモーター1が正転し、ミラーダウ
ン工程eに入いる。この工程中シャッターチャージも行
なわれる。
t+z−t+sまでがミラーダウン及びシャッターチャ
ージを行うモーターの正転区間りである。この正転区間
に基準軸16cは105°正転する。
モーターはミラーダウン完了後(t11時点経過後)も
更に正転を続け、フィルム巻上げ工程Eに入いる。ここ
で基準軸16cを1回転(360゜回転)させフィルム
38 mm (IJ分) ’f;ニスブール2に巻取る
。フィルム−駒分の巻取完了時、巻上げ制限レバー82
によって巻上げギヤ80が止められこの際、巻上げ制限
スイッチSW1もONしてモーター1が停止する(t1
4時点)。この一連のシーケンスによりフィルム−駒の
露光及び巻上げが終了する。以上が通常のプログラム露
出制御モード時の駆動シーケンスである。
次に専用ストロボを使用した時の駆動及びシーケンスを
説明する。本実施例のプログラム露出制御は光量フィー
ドバック方式(レンズの絞りを駆動している間、その絞
り径を通過した光の光量を常時測光し、その測光値を常
時絞り制御回路にフィードバックして所望の絞り径に制
御する)を用いている。
この方式は実際のレンズ透過光により絞りを制御できる
特徴があるが、被写体からの光量が少ない場合には受光
素子の雑音や応答の劣化によって制御が不正確になると
いう欠点をもっている。したがって通常のプログラムモ
ードでは利用できるが、暗時にストロボを用いた時自動
的に適当な絞りに制御するといった、いわゆるプログラ
ムストロボモードでは適用できない。本発明ではこの問
題を解決する方法として、レンズの絞り走行時間と絞り
値との関係を予め制<Tlデータとして制御装置などに
記憶させておき、使用レンズを自動的に識別してそれぞ
れに対応した制御データ(テーブル)を参照し、これを
基に絞り制御を行う。
第6図は撮影レンズの絞り走行特性の一般的曲線を示し
たものであり、縦軸に絞り値、横軸に時間をとっている
。レンズ100の絞りは通常バネ102により絞り込む
ように付勢されていて、絞リレバー41を開放位置から
運動させると、図のように絞りは加速されて小絞りにな
っていき、最後に最小絞り制限に当たって停止する。第
6図の例では、絞りがスタートしてから成る絞り値F2
1に達するまでにt21.絞り値F22に達するまでに
t2□といった特性である。この関係を利用して絞り制
御を行うわけだが個々のレンズの、ある絞り値Fnに対
応した走行時間もtnに全く類似性がない場合は、例え
ばレンズ側にデータ記4.α手段を設けることにより、
各レンズ毎のデータをカメラボディからアクセスして絞
り制御するというような方法が必要となる。しかし本実
施例では第6図の絞り走行特性を開放F値の等しいレン
ズではほぼ等しい特性であるとして、開放F値ごとの制
御データをカメラボディ側の制御装置に予め記憶させ、
装着されたレンズの開放F値別に同じ制御を行うように
しである。こうすることにより、レンズの識別は開放F
値のみでよく、ボディ側の制御装置の記憶すべきデータ
も少なくすむ利点がある。もちろん、これは同じ開放F
値のレンズでは、どのレンズも第6図の絞り走行曲線が
ほぼ等しく、参照データも同じ値で制御して実用上さし
つかえない場合に可能となる。プログラムストロボモー
ドにおいて、この絞り制御方式を用いる場合、ストロボ
使用時の絞り値はフィルムのASA感度、被写体の撮影
距離、及びストロボのガイドナンバー〇Nに基づいて決
定されるため、ストロボがTTLII光ストロボであれ
ば、最長到達距離を設定することにより、フィルム感度
のみが絞り値決定のパタメータとなる。そこでこのモー
ドではガイドナンバー〇N−25のTTLli光ストロ
ボを基準として、常用ストロボ撮影距離を0.8〜4.
5mと仮定し、フィルム感度がASA 100の時に絞
り値がF5.6となるよう設定する。この撮影距離を保
つために、フィルム感度が1段増せば、絞り径は1段絞
られるように絞り制御用の参照テーブルが決められる。
第7図はこの参照テーブルを表わしていて、カメラボデ
ィ内の制御装置に記憶されているテーブルに相当するも
のであり、開放F値とフィルム感度から、制御目標の絞
り値と制御すべき絞り値を得るまでの絞り走行時間をま
とめたものである。
”l +  at  ’−−−’−bl +  bZ 
 −”+  at l  cm  ’−、d、、d、 
 −・−は上記絞り走行時間を示し、第5図のWに相当
する。第7図により説明すると、Fl、4のレンズの場
合にはASAlooで参照値はa4であり、この値によ
り絞り走行時間を予測して絞りがF5.6に制御される
が、ASA200ではa、が参照されF8に制御される
。楊影レンズの開放F値が変わってもフィルム感度が同
じなら絞り制御値は同じであるから、同じフィルム感度
に対応した各開放F値の参照値によってどのレンズも同
じ絞りに制御される。第7図によれば、ASAI OO
1開放F値F1.4のレンズでは参照値a4でF5.6
に制御されるが、F2のレンズでは参照値す、でF5.
6に制御される。
カメラのレリーズより所望の絞り径を得るまでの絞り駆
動時間を上述の如くタイムテーブルに基づいて行なおう
とすると、モーター駆動により絞りを制御するカメラに
おいては以下のような欠点を生ずる。すなわちモータ一
端子間の駆動電圧の変化(6V〜4.5V)によりモー
ターの立上がり特性及びモーターの駆動力、回転数が変
化し、それによってレリーズから制御絞り値までのタイ
ムテーブルが変化してしまう。そこで本実施例において
は絞り開放付近に所定の通過ポイント(第5図t4時点
)を設定し、該ポイントから制御絞り径までの駆動タイ
ムテーブル(第5図のW)を用いることにより上記問題
点を解消している。本実施例において該ポイントは絞開
放位置から約1/2段咬られた位置に設定されており該
ポイント点にてOFFするスライドスイッチ(後述する
131〜134)を設け、制御装置に絞りのスタートを
知らせる絞りスタートスイッチとしている。絞り通過ポ
イントから制?Il絞り値までを時間制御する場合にお
いてモータ一端子間の駆動電圧によって絞り走行曲線の
傾きが変化してはならない。それには機械的な絞りの駆
動機構にも配慮が必要であり、その点については後述す
る0本実施例において上記タイムテーブルは前述のよう
に交換レンズの開放F値によってグループ分けされてい
る。
交換レンズには焦点距離と開放F値の組合せがいろいろ
用意されているが、絞り駆動時の絞り径1段当りの駆動
時間は概略、開放Fナンバーのみによって大別される。
ここで、第1図に戻り絞りの時間制御を行なう機械的な
機構について説明する。前述したプログラム露出制御モ
ードでの絞り駆動方法、及び制御絞り値の係止方法、並
びにその他シャッター制御方法、フィルム巻上方法等は
ストロボ制御時の場合も同様である。絞り規制レバー4
1に連動するレバー48により駆動軸53を介して拡大
係止機構に絞りの動きが伝達されるが、該駆動軸53の
一端に固設されたレバー130上には接片131が配設
されており、該接片131はレバー130に連動して接
片131に対向する面に配設されたプリント基板134
上を摺動するようになっている。プリント基板134上
にはパターン132.133が設けられており、絞り開
放の位置では、両パターン間が接片131を通してシi
−トしており、絞り作動開始時、絞り開放より1/2段
付近まで絞られた点でパターン132と133が遮断さ
れるよう構成されている。制御装置135はこのポイン
トから第7図に示したタイムテーブルに従い絞りを時間
制御している。制御装置135は、ストロボの電源投入
やストロボの充電完了やストロボ同調秒時の自動設定等
により、ストロボ揚影がなされることを判別し、上述し
たプログラム露出モードの絞り制御回路に替って、絞り
を制御できる状態となる。そして接片131とパターン
132.133とにより構成されるスイッチのOFFに
より時間を計算し始める。そして所望の絞り、値が得ら
れる直前にくると計算を終了し、絞り制御用マグネット
58〜60に通電を行ない爪63aによりラチェツト車
57を係止せしめ、絞りの絞り込み動作を停止せしめる
。制御回路135は、装着されたレンズの開放絞り値と
、カメラに装填されたフィルムの感度を常に読みとって
いる。この制御装置135 (詳しくは後述するマイコ
ンμC)はカメラに装着されたレンズの開放絞り値(開
放Fナンバー)により交換レンズの絞りが、前述の如く
絞り込み時間に対しどのような曲線で絞り込まれていく
か(絞り走行曲線)を判別するとともに、フィルム感度
の信号に基づき制御絞り値をいくつにすればよいかを判
断する。そして該装置135 (詳しくはマイコンμC
)はここれらの入力より、絞りが1/2段絞り込まれた
時点(第5図のt1時点)から制御絞り値に達するまで
、詳しくはその直前までの時間を演算する。
1) ?211装置135はこのように演算して得られ
た時間(第7図の各参照値)を計時時間として上述の如
く絞りを制御する。もちろんレバー39の動作等から信
号を取り出し、開放絞りから絞り込みが開始された時点
より、計時を開始して、絞りを時間制御することも可能
である。
本実施例ではモータ一端子間の駆動電圧(電源電圧)に
より絞り走行曲線の傾きを変化させないために、モータ
ーにより直接絞りを駆動させず、絞り駆動ばね46を介
して絞り駆動を行う方式を採用している。すなわち、モ
ーター駆動力をギヤ連結等により、直接、絞り駆動係4
1に伝達した場合にはモーター駆動電圧の変化による影
響を直接受け、所定の絞り値を得るまでの駆動時間が変
化してしまう0本実施例のように絞り駆動ばね46を介
してモーター1の駆動力を絞り駆動係41に伝達すれば
該電圧変化による駆動力の変化を該ばねによって吸収す
ることが可能となる。これはモーター1の駆動力を該ば
ね46に蓄積しながら、該蓄積されたエネルギーでもっ
て絞り駆動を行なっているためで、所定の絞り値を得る
までの絞りの駆動時間の変化量を少なくすることが可能
となる。
しかし、このような工夫によっても、カメラボディごと
に131〜133で構成される絞りスタートスイッチの
OFFするタンミングが微妙に違う場合には、何らかの
調整を行う必要がある。
調整の方法としては、絞りスタートスイッチを機械的に
調整する手段もあるが。本実施例では電気的にこれを調
整している。すなわち抵抗端子の電圧をAD変換し、こ
の値を調整時間に変換して前述の参照された制御時間に
加減算することにより調整行っている。以下この方法に
ついて説明する簡単のためAD変換器付のマイコンμC
による実施例を第8図に示す、マイコンμCは露出演算
や表示、シーケンスコントロールなどカメラの他の制御
を行う能力は充分にあるが、それらは全部省略して、絞
り制御と調整のみについて表わしである。マイコンμC
はAD変換器の比較電圧vR1、をフルスケールとしG
NDからV□、までの電圧をAD変換する。たとえば8
ビア)の分解能をもつAD変換器であれば■□rが25
6に相当するように入力電圧■。が変換される。この場
合絞り時間調整用抵抗Rにより、AD変換される値はφ
〜255まで変化する。抵抗Rにより定まるAD変換値
■。を+/−の調整時間にソフト的に変換して、参照さ
れた制御時間(第7図番)に加減算し、この時間により
絞りの走行時間を制御するようにすれば、抵抗により絞
り走行時間の微調整が可能となる。これによりカメラボ
ディごとの微調整がなされ絞り制御時間を調整できる。
AD変換値VADを調整時間Δtに変換するには、たと
え、  ばAD変換のフルスケール256の中央値12
8を基準として、これより大きければ128をAD値■
。からさし引き、また小さければ128からADVso
4i!lをさし引き、I LSBあたりの調整時間を適
当にスケーリングして(たとえば10μs/LSBなど
と換算して)、参照時間第7図に調整時間Δtを加減算
すればよい。
第9図はこれまでの説明をソフトウェアのフロー図で表
したものである。これを実行する制御ブーグラムは第8
図のマイコンμCのROMに入っていて、レリーズ釦の
押圧(全部)によりマイコンμCに入力されると第9図
の制御フローにより絞り制御が行なわれる。
マイコンμC内のROMは、第7図に示したタイムテー
ブルを全てメモリしている。そしてマイコンμCは上述
した如くフィルム感度及び開放絞り値を常に入力されて
いるので、これらの条件に合致した絞り制御8時間(ス
トロボ撮影時の)を常に選択している。RAM202は
この絞り制御時間に相当する情報をメモリーする。した
がってプログラムストロボモードで撮影がなされる場合
には以下のような動作となる。すなわち、レリーズ釦を
全部するとレリーズ信号がマイコンμCに印加される。
そしてマイコンμCは■プログラムストロボモードであ
るか否かを判別する。具体的には1、二の判別はストロ
ボの電源がONされているか、ストロボ同調秒時が設定
されているが等の判別をすることによりなされる。スト
ロボ撮影モードでない場合には■前述した通常のプログ
ラム撮影モード等の他の制御モードへ進む。プログラム
ストロボモードの場合にはステップ■へ進む。マイコン
μCはステップ■で調整抵抗Rにて設定された電圧を読
み取り、この電圧をA/D変換する。
この変換値が前述したVAOである。マイコンμCは次
のステップ■へ進み、変換値■。がら前述の如く調整時
間Δtを算出し、これをRAM2Q2にメモリーする。
マイコンμCは次のステップ■に進み、所望の絞り値を
得る絞り走行時間(a+、”、 ’−”+  b+ +
  b!r  ”’−’+  C+ 、Ct+−・、d
、、d宜、−−−m−・−等のいずれか)に関する情報
と、調整時間Δtに関する情報とを、RAM202から
読み出し、両持間を加算(減算も含む)し、実際に制御
するべき絞り走行時間を計算する。マイコンμCは次に
■絞り込み動作が開始されたか否かを判別する。詳しく
はスライドスイッチ131〜134がoffになったか
否かを判別する。そしてスライドスイッチ131〜13
4がoffになるまでこの判別動作を繰り返す。
マイコンμCはスライドスイッチ131〜134がof
fになったことを判別すると■タイマー203にステッ
プ■で計算した絞り走行時間をセットし、タイマー20
3の計時をスタートさせる。
そしてステップ■に進み、計時完了を待つ。タイマー2
03の計時が完了すると、ステップ■に進み、絞り制御
用マグネット58〜60に通電を行ない、絞り込み動作
を停止させる。次にマイコンμCはステップ[相]に進
み、先幕制御用マグネット112.113、後幕制御用
マグネット(不図示)の制御を行ないストロボ同調秒時
でシャツタの開閉動作を制御する。
上述のようにしてストロボ撮影時の動作を完了する。尚
マイコンμCは内蔵したタイマー203を用いて絞りの
走行時間を制御しているが、タイマーを用いずマイコン
のソフトウェアによりその走行時間を制御することもで
きる。
尚、本実施例においてはストロボ撮影時のみ、絞り制御
を時間制御方式に切換えているが、前述したプログラム
露出制御モード時の絞り制御にも時間制御方式を適用す
ることは可能である。
また実施例ではシャッタ先幕用のシャッタ系のみを示し
たが、後幕用のシャッタ系も電磁石に通電がなされる時
期以外は先幕用のシャッタ系と全く同様である。
また実施例ではカム16のカム面を工夫することにより
アーム110の退避移動速度をゆるやかにしたが、カム
20のカム面20aを工夫することによって同様のこと
をしてもよい。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、 1、自動調光閃光装置を用いる場合、使用フィルム感度
に応じた絞り値に自動的に調定されるため、絞り値を手
動設定する煩雑さが完全に除去される。
2、モータ内蔵カメラにおいて、モータ駆動により絞り
を設定績りに時間制御する場合、本機構を採用すること
により、絞りの走行特性がモータ端子間の駆動電圧の変
化による駆動力、回転数の変化の影響を受けないため、
各々の電圧に対するタイムテーブルを設ける必要がなく
1つのタイムテーブルで済む。
3、被写体が暗い時の絞り制御として、絞り径の位置を
検出する位置制御と本実施例での時間制御の2種類が考
えられる。
前記位置制御方式として光学的に位置検出する場合は、
絞り作動部にエンコーダを設け、そのパルス数にて制御
1する場合と、機械的に摺動ブラシにて抵抗パターン上
、もしくは数多く設けたパターン上を摺動させ、その抵
抗値及びパルス数により制御する方式が採用されている
。しかし、上記のように位置検出にあたっては、高価な
部品を必要とする場合が多い。この点、時間制御の場合
は起点信号を得るのみで制御が出来るため、部品も数少
なく、安価な部品で済む利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は駆動系の概略斜視図、第2図はシャッタ系(先
幕)の拡大図、第3図は巻上ギヤとスプロケットギヤの
上方から見た拡大図、第4図はスプロケット軸の斜視図
、第5図はタイムチャート第6図は絞り走行曲線、第7
図は絞り制御の為のタイムテーブル、第8図はマイコン
、第9図はフローチャートである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 カメラの絞り制御装置において、 絞り込み開始あるいは絞りストローク内の一点を起点と
    し、該起点よりの計時時間により、絞り込み停止機構を
    作動させて絞り値の制御を行う方式であって、該計時時
    間は予め測定された各種レンズ毎の走行曲線に応じて設
    定され絞り制御時にはこの値を参照して絞りを制御する
    ことを特徴とするカメラの絞り制御装置。
JP60208475A 1985-08-13 1985-09-20 カメラの絞り制御装置 Pending JPS6267523A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60208475A JPS6267523A (ja) 1985-09-20 1985-09-20 カメラの絞り制御装置
US06/894,945 US4758859A (en) 1985-08-13 1986-08-08 Control apparatus for camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60208475A JPS6267523A (ja) 1985-09-20 1985-09-20 カメラの絞り制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6267523A true JPS6267523A (ja) 1987-03-27

Family

ID=16556785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60208475A Pending JPS6267523A (ja) 1985-08-13 1985-09-20 カメラの絞り制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6267523A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4909193A (en) * 1987-09-15 1990-03-20 Performance Industries, Inc. Exhaust control valve for fuel injected two-stroke cycle engines and process for using same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4909193A (en) * 1987-09-15 1990-03-20 Performance Industries, Inc. Exhaust control valve for fuel injected two-stroke cycle engines and process for using same

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