JPS6259924A - マトリクス型液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液晶を用いたマトリクス型液晶表示装置に関
するものである。

従来の技術 近年、液晶表示装置は、画像表示などのような、より多
くの情報表示を必要とするものが要求され、このためセ
グメント型からドツトマトリクス型構成のものに移行し
、さらに、このカラー化の方向へ進みつつある。

従来、マトリクス型液晶カラー表示装置では、第６図に
示すように、一対の透明電極をそれぞれ帯状に分割し、
一方を走査電極５．他方を信号電極２として互いに直交
するように組合せる、分割されたそれぞれの電極群の各
交点が絵素を形成し、これらの電極群に選択的に電圧を
印加することによって任意の情報を表示することができ
るものである。

このようなマトリクス表示装置において、カラー表示を
行なうには、例えば第４図に示すように、走査電極５あ
るいは信号電極２のいずれか一方の電極上の絵素が構成
される部分に複数色のカラーフィルターを、例えば第６
図に示すような配列で形成していた（例えば、著者内田
他、″電極上に着色層を設けたマルチカラー液晶表示器
〃第８回液晶討論会、３Ｗ２０．昭和６７年１０月）。

通常このような表示装置は、走査電極を一定の周期で選
択し、これと同期させて信号電極には情報に応じたカラ
ー信号電圧を印加するいわゆる時分割駆動方式が用いら
れる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら従来の構成のマトリクス表示の場合、表示
の色バランスとコントラストを著しく低下させるという
２つの大きな問題があった。

すなわち、ツィステッドネマチック（以下ＴＮ型と呼ぶ
）型液晶表示パネルをネガ表示で使用する際、オフ信号
印加時（低電圧印加時）における液晶表示パネルの光の
分光透過光量は飾光分散によって、赤色成分（長波長域
）が大きく、青色成分（短波長域）が小さくなる。

このため、従来構成のカラー表示装置における欠点の一
つは、青色成分が弱くなり色バランスの悪いカラー表示
となる。

他の欠点は、コントラストを向上させる手段として、通
常駆動デユーティ−を改善するために電極構造を例えば
第１および第２図に示すように多重化する。この場合、
隣り合う絵素電極２間には他の絵素電極のリード電極２
′が設けられる。このリード電極２′と走査電極５間に
は当然電圧が印加されることになり、この部分は白い表
示となる。

この部分の表示は全く不必要な表示であって、コントラ
ストを著しく低下させることになる。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、一方の透明な基板
にモザイク状の透明な複数の信号電極を設け、この信号
電極は透明なリード電極で行方向にそれぞれ接続し、こ
れと他方の帯状の透明な走査電極とを対向させて表示絵
素をマトリクス状に構成し、それぞれの信号電極上には
複数色のフィルター層を設けるとともに、表示部以外の
部分にはリード電極を覆うように青色フィルター層を設
けたものである。

作用 本発明は上記した構成により、どの信号電極に電圧が印
加されてもその信号電極に接続されたリード電極は、青
色表示される。このため表示面全体にしめる青色表示面
積は他の単色表示面積に較べて大きくなる。この結果、
飾光分散に起因して生じていた色バランスの悪化を改善
することができる。さらにリード電極の白表示がなくな
るためコントラストが向上する。

実施例 以下本発明の一実施例について図面に基づいて説明する
。

第１図は本発明のマトリクス型液晶カラー表示装置の構
成を模式的に示した断面図であり、第２図はその電極構
成を示す平面図である。第３図は表示面を模式的に示し
た平面図である。

１は透明なガラス基板であり、この基板１に錫を含む酸
化インジウムの透明導電膜を形成し、これをエツチング
して信号電極２とそのリード電極２′を設ける。

次にこの信号電極２上には複数色（例えばＲ９Ｇ、Ｂ）
のカラーフィルター層３を設ける。その後、信号電極２
以外の部分には、リード電極ｌを覆うように全面に亘っ
て青色のフィルター層３′ヲ形成する。

ここで、これらのカラーフィルター層の形成手段として
は、ホトリソ手法による染色法あるいは印刷法を用いて
も良いが、ホトリソ法の場合、信号電極とフィルター層
の目合せの精度が良く、微細な電極パターンへのフィル
ター層形成に適している。

このカラーフィルター層は一般的に被膜が厚いもの程合
純度は良いが、光の透過率が悪くなる。

一方、液晶の特性面からは、フィルター層の被膜が厚く
なると特性を悪化させるため薄い方が望ましい。

従ってカラーフィルター層の被膜厚としては１．０〜１
．７μｍ程度が好ましい。

次にもう一方の透明なガラス基板４上には錫を含む酸化
インジウムの透明導電膜を形成してこれをエツチングし
て帯状の走査電極群５を設ける。

これらの基板１，４は、それぞれ信号電極群２と走査電
極群５とが互いに直交するように組合され、一定の間隙
を保たせてその周辺をシール剤でシールし、内部に液晶
材料６を封入して、マトリクス表示装置が完成される。

以上のように構成された実施例の液晶マトリクス表示装
置は、走査電極を一定の周期で選択し、これと同期させ
て信号電極には情報に応じたカラー信号電圧が印加され
る〇 ここで例えばある走査電極が選択され、これと同期させ
て信号電極に白の信号電圧が印加された場合、選択され
た走査電極上のＲ，Ｇ、Ｂ全ての絵素とリード電極部が
、第３図のように表示されることになる。ここでリード
電極部は全て青色表示となるため、総体的に青色表示面
積が多くなシ、液晶の飾光分散によって生じていた色バ
ランスの悪化が改善される。すなわち、従来の茶色味を
帯びた白色から標準白色に改善される。

さらにリード電極部の表示は白色でないため、特に従来
問題であった青色のコントラストが飛躍的に向上した。

発明の効果 以上述べてきたように、本発明によれば極めて簡易な構
成の改良によって、カラー表示における色バランスとコ
ントラスト特性が大巾に改善されるため、視認性の良い
優れたカラー表示が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるマトリクス型液晶表
示装置の構成を模式的に示した断面図、第２図は第１図
における電極構成を模式的に示した平面図、第３図は本
発明のマトリクス型液晶表示装置を駆動させた場合のカ
ラー表示面を模式的に示した平面図、第４図および第５
図は従来のマトリクス型液晶表示装置の構成を示した断
面およびその電極構成を示す平面図、第６図は従来のマ
トリクス型液晶表示装置を駆動させた場合のカラー表示
面を示す平面図である。 １．４・・・・・・透明基板、２・・・・・・信号電極
、２′・・・・・・リード電極、３・・・・・・カラー
フィルター層、３′・・・・・・青色フィルター層、６
・・・・・・走査電極、６・・・・・・液晶材料。 第１図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 液晶を挾む一対の透明な基板を設け、一方の基板の他方
   の基板と対向する面にモザイク状あるいは所定の形状を
   有する複数の透明な信号電極を設け、前記信号電極は透
   明なリード電極で行方向にそれぞれ接続し、他方の基板
   の一方の基板と対向する面に複数の透明な帯状の走査電
   極を設けて表示絵素をマトリクス状に構成し、前記表示
   絵素を構成する信号電極上に複数色のフィルター層を設
   け、表示絵素以外の部分に、前記リード電極を覆うよう
   に青色フィルター層を設けたことを特徴とするマトリク
   ス型液晶表示装置。