JPS6258595A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高周波加熱装置の加熱むら低減手段の改良に関
する。

従来の技術 加熱室上面の略中心にマグネトロンを設け、このマグネ
トロンの出力アンテナの真下にスターラ羽根を設ける提
案が特公昭５２−７５８３号公報にある。この従来例で
は、スターラ羽根と出力アンテナ先端部この距離を十分
にとらなければ、出力アンテナ先端部付近でスパークが
発生し、マグネトロンを損傷することがある。しかし、
最近軽薄短小のニーズが強まり、遊休空間を減らし、外
形寸法のコンパクトな高周波加熱装置を提供する必要が
出てきた。

従来例では、スパーク防止のためスターラ羽根と出力ア
ンテナ先端部この距離を十分にとり、スターラ羽根と加
熱室上面この間の遊休空間を広くせざるを得ないので、
上記ニーズに対処しきれなくなってきた。

発明が解決しようとする問題点 加熱室の上面とスターラ羽根この間の遊休空間を少なく
しようとすると、スターラ羽根とマグネトロンの出力ア
ンテナ先端部この間でスパークし。

マグネトロンが損傷する恐れがある点である。

問題点を解決するための手段 マグネトロンの出方アンテナに対設して、それを略中心
として長辺が使用波長の１／２よシ大きく。

短辺が使用波長の１／４よす大きい略矩形状放射口を持
つ金属平板から成る回転アンテナを設け、その周縁に出
力アンテナを対称の中心とする切り欠きを設けたもので
ある。

作用 上記のように構成することにより、出力アンテナ先端を
回転アンテナに近付けたり、さらに出力アンテナ先端を
回転アンテナの放射口に貫通させてもスパークは生じな
いので１回転アンテナと加熱室の上面この遊休空間を低
減できる。

実施例 本発明の一実施例による高周波加熱装置の構成および作
用を図面とともに説明する。

第ろ図において、１は被加熱物を収納する加熱室、２は
高周波エネルギーを発生するマグネトロンで、加熱室１
の上面６に直接取り付けられている。ろはマグネトロン
２の出力アンテナである。

４は出力アンテナ３から放射される電磁界と結合し、再
放射する回転アンテナで、加熱室１のほぼ上部中央に位
置している。５は高周波透過性の誘電体から成る羽根で
ある。７は回転アンテナ４を支持すると共にカバーする
アンテナカバーで、高周波透過性の誘電体から成る。８
は多数の小穴から成る送風口で、マグネトロン２を冷却
する送風ファン９からの風を加熱室１内に入れるために
設けている。１０は送風ファン９を回転させるためのモ
ーターである。１１は送風ファン９からの風を加熱室１
内に入り易くする制風板である。１２は外箱の後面、１
３は外箱の上面である。１４は加熱室１の前面フランジ
、１５はこの前面フランジに取付けた操作パネル、１６
は加熱室１０入口に開閉自在に設けたドアである。

第１図は第６図の回転アンテナ４の取り付は構造を示す
拡大図である。アンテナカバー７に設けた固定軸１７で
回転アンテナ４の回転軸１８を回転自在に支えている。

回転軸１８を高周波透過性の誘電体で形成し、この回転
＠１８の一部を延出して出力アンテナろ先端部を取り囲
む筒部１９とし、この筒部１９の外周に羽根５と一体と
なった水平板２４ヲ固着している。水平板２４に設けた
数箇所の突起片２０により回転アンテナ４が取り付けら
れている。回転軸１８と筒部１９とは出力アンテナ３先
端部と対向する連結面２１を介して一体的に構成されて
いる。

筒部１９と水平板２４の結合部分において、筒部１９側
ては突出部２２が設けられ、水平板２４側には立ち上が
り部２３が設けられている。突出部２２は筒部１９に水
平板２４を圧入により結合する際の水平板２４の位置決
めとなっており、立ち上がり部２６は水平板２４と筒部
１９とが互いに直角を成し、水平板２４の傾きを最小限
に抑えるだめのものである。２５は回転軸１８の先端と
アンテナカバー７この間の摩擦を少なくするために入れ
る弗素樹脂等の摩擦の少ないワッシャである。

第２図は第１図のＡＢ矢印方向から見た回転アンテナ４
と出力アンテナ６この位置関係を示すものである。この
第２図においては金属で構成されているものだけを示し
ている。回転アンテナ４は中央に略矩形状放射口２６ヲ
持つ金属平板から構成されている。放射口２６の長辺２
７の寸法２はマグネトロン２の使用波長の１／２より大
きく、短辺２８の寸法Ｖは使用波長の１／４より大きい
。すなわち放射口２６はＴＥ、、モードの電磁界を伝送
する導波管の断面程度の大きさである。放射口２６のほ
ぼ中央て出力アンテナろが位置しており、この出力アン
テナ３を中心に回転アンテナ４が回転している。２９は
突起片２０を挿入する小穴で９羽根５と一体となっだ水
平板２４と回転アンテナ４とを結合するためのものであ
る。３０は回転アンテナ４の周囲からの高周波エネルギ
ー放射位置を調節して加熱ムラを少なくするため、出力
アンテナ３を対称の略中心として設けた切り欠きである
。

次て上記のように構成した実施例の作用効果を　　　・
説明する。マグネトロン２の出力アンテナ３から放射さ
れた高周波エネルギーの１部は９回転アンテナ４の中央
の放射口２６からアンテナカバー７の下方に向って放射
され、残りは回転アンテナ４と加熱室１の上面６この間
を通ってから回転アンテナ４の周囲からアンテナカバー
７の下方へ放射される。すなわち出力アンテナ３から放
射された高周波エネルギーは回転アンテナ４の中央と周
囲から放射されるので、出力アンテナ６の先端と放射口
２６の位置関係１回転アンテナ４の外形寸法と放射口２
６の寸法を相対的に調整することにより加熱室１内に入
れた被加熱物の周囲と中央部から加熱され均一加熱が行
える。さらに９回転アンテナ４は、冷却ファン９からの
風を羽根５に当てることにより回転するようになってい
るので、放射口２６および切り欠き３０を設けた回転ア
ンテナ４の周囲から放射される電界の向きが時々刻々変
化し、一層均一な加熱ができる。放射口２６および切り
欠きろ０を出力アンテナ３を対称の略中心となるように
設けることにより回転ぶれが少なく安定した性能が得ら
れる。

放射口６の長辺２７と短辺２８の大きさは通常大電力用
に使用される導波管の基本モードＴＥ、、が伝送可能な
断面寸法と同様に選んであるので、出力アンテナ６が放
射口６を貫通するというように出力アンテナ３と回転ア
ンテナ４とを接近させ、加熱室１内に被加熱物を入れな
い空焼状態にしても。

出力アンテナ３と回転アンテナ４この間でスパークは発
生しないことが実験的に確認されている。

発明の効果 以上のように９本発明によると、マグネトロンの出力ア
ンテナに対設して、それを略中心とし。

かつ大電力用に使用される導波管の基本モードＴＥ、、
が伝送可能な断面寸法と同様にした放射口を有する金属
平板から成る回転アンテナを設けているので、出力アン
テナが放射口を貫通するようにしてもスパークは発生し
ない。したがって、出力アンテナと回転アンテナの位置
関係が自由に選べ。

回転アンテナと加熱室の上面この遊休空間を減少さぜる
ことかでさ、高周波加熱装置全体をコンパクトにするこ
とができる。

さらに、放射口および回転アンテナの周囲からの高周波
エネルギー放射位置を調節する切り欠きを出力アンテナ
を対称の略中心として設けることにより回転ぶれが少な
くなり、安定した均一加熱性能が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実痴例による高周波加熱装置におけ
る回転アンテナ４の取り付は構造を示す要部拡大図で、
第２図は第１図のＡＢ矢印方向から見た出力アンテナ６
と回転アンテナ４この位置関係を示す図で、第６図は本
発明の高周波加熱装置の要部断面略図である。 １・・・加熱室、　　　　２・・・マグネトロン。 ろ・・・出力アンテナ、４・・・回転アンテナ。 ６・・・上面、２６・・・放射口。 ２７・・・長辺、２８・・・短辺。 ６０　・切り欠き。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被加熱物を収納する加熱室（１）の上面（６）にマグネ
   トロン（２）を直接取り付け、このマグネトロン（２）
   の出力アンテナ（３）に対設して、それを略中心として
   長辺（２７）が使用波長の１／２より大きく、短辺（２
   ８）が使用波長の１／４より大きい略矩形状放射口（２
   ６）を持つ金属平板から成る回転アンテナ（４）を設け
   、かつ回転アンテナ（４）の周縁に出力アンテナ（３）
   を対称の中心とする切り欠き（３０）を設けたことを特
   徴とする高周波加熱装置。