JPS6253748B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は全体的には流量制御装置に関し、特に
予定された最小流入量を維持するよう配設された
バイパス弁を有する逆止弁装置に関する。

各種の流体装置は１つの流出装置における流量
変化に応じて２つの流出装置の間で分割されるよ
うになつている圧力流体の供給部分を有してい
る。たとえば蒸気を発生させるプラントでは給水
ヒーターに流出水を供給する遠心給水ポンプを一
般的に有している。この種のプラントにおいてポ
ンプは連続して運転されるのが普通で、ヒーター
の要求流量に応じてポンプからヒーターへの流量
に対しその位置に反応するチエツクバルブが利用
される。ポンプを通過する流体はポンプを冷却す
るようにも機能する。従つてヒーターからの要求
量が比較的低い場合で、ポンプの出力が最小流量
以下に落ちたとき、ポンプは過熱することがあ
る。ヒーターからの要求が最小流量以下に落ちた
場合のポンプの過熱を防止する目的で、最小流量
においてポンプの出力を維持し、過剰流量をポン
プに還流することが一般に行われる。出力の一部
を還流させることにより、ポンプの過熱が防止さ
れる。

ポンプからの出力の還流には幾つかの方法が考
えられる。その１つの方法は人手によるバイパス
弁の操作である。しかしながら、この方法は比較
的費用が嵩み信頼性に欠ける。他の方法はポンプ
の流入側で流量がポンプを冷却するのに必要とさ
れる最小流量以下に落ちたとき、それを検知する
流量計により制御されるバイパス弁を採用するこ
とである。この状態が感知されると流量計はポン
プ出力を維持するためバイパス弁を開くよう働
き、供水装置によりポンプの流入口に連結された
水溜へ必要とされない流水の部分の進路を変えて
やる。そのような設備は比較的複雑で高価な装置
であり、満足なものとはいえなかつた。

ポンプからの出力を還流する更に他の方法は、
その位置がポンプからヒーターへの流量に反応す
る主チエツク弁と、ヒーターからの要求流量が低
いときポンプを通つて流水を還流するためのバイ
パス弁を有する逆止弁装置の使用を意味する。こ
の型の弁装置の例はアメリカ特許第4019527に示
される。逆止弁装置はおおかたの装置に対し全体
的に満足するものであることが認められてきた
が、最小降下圧力での効果的な操作、比較的簡単
な構造、低コスト、及び特にバイパススタート位
置と容量の面での容易な調整を同時に要求する或
る応用面においては全面的に満足するものでない
ことが現在では判明している。

従つて、本発明の目的は新規な改良された逆止
弁装置を提供することである。

本発明の他の目的は最小の降下圧力で有効に働
き、構造が比較的簡単で、低コストで組み立てら
れ、しかも特にバイパススタート位置と容量の面
での容易な調整を成し得る逆止弁装置を提供する
ことである。

これら及び他の目的は本発明に従つて構成され
た逆止弁装置により達成される。そのような装置
は流入口、流出口、その流入口から流出口へ延長
する主流体通路及び主流体通路に形成された弁座
部を有する弁体をそなえる。さらに弁座部と協同
する面形状及び寸法を有する弁部片と弁部片の面
部において流入口から流出口へ延長するバイパス
流体通路を包含する。本発明は更に弁座部に着脱
するよう弁部片の面部を移動するため主流体通路
に対し軸心を横断して枢動すべく弁体内で弁部片
を固着する固着手段をそなえる。固着手段は弁部
片の面部が弁座部に接触する最大から面部片が弁
座部から予定された距離だけ離隔する最小までバ
イパス通路の流出口に選択的に連通する流入口を
有する排出通路をそなえる。

図面を参照すると、本発明に従つて構成された
逆止弁装置は、流入口１２、流出口１４、流入口
１２から流出口１４へ延長する主流体通路１６及
び主流体通路に形成された弁座部１８をそなえ
る。弁座部１８は、主流体通路１６の輪郭を定め
る壁部内に固着され溶接された金属リング１９に
より形成される。流入口１２及び流出口１４は適
当な手段により連続操作給水ポンプのような圧力
源及び給水ヒーターのような要求システムにそれ
ぞれ連結される。

本発明のバルブ装置は弁座部１８と協同するた
めの形状及び寸法の面部２２を有する弁部片２０
及び弁体面部において流入口２６から流出口２８
へ延長するバイパス流体通路２４をさらにそなえ
る。図示された本発明の具体例によると、バイパ
ス流体通路２４は別途流出口２８にそれぞれつな
がつている一対の通路２５に分割される。弁部片
２０は流体通路１６内でこの流体通路を通過する
流体流量を調整するよう動くため配設されてい
る。特に弁部片２０は実線及び点線で示された区
間を移動する。

本発明は更に、実線及び点線でそれぞれ示され
るように弁座部１８に着脱する弁体面部２２を動
かすべく主流体通路１６を横切る軸のまわりに枢
動させるため弁体１０内に弁部片２０を装着する
装着手段を有する。そのような装着手段は、図示
された本発明の具体例によると、排出通路３２を
形成する第１の管３０をそなえる。管３０はその
端部３０ａ及び３０ｂでネジを切られた連結手段
により弁体１０に固着される。端部３０ａは内側
にネジを切られたボス３４にネジ係合され、一方
端部３０ｂはボス３８内に取り付けられたジヤ
ム・ナツト３６にネジ係合される。回転が外部駆
動又はこの端部のブローチにより端部３０ｂで管
３０に伝えられると、管は弁体１０に関しその長
手軸方向に移動する。

管３０の排出通路３２は管の壁部を通つて半径
方向に伸びバイパス流体通路２４により流出口２
８に連通する２つの孔４０の形で流入口を有す
る。特に装着手段は、弁部片２０の１部として形
成され、管３０の周囲で枢動するため管３０に装
着された管状筒部４２をまたそなえる。バイパス
流体通路２４の流出口２８は筒部４２の壁部を通
り半径方向に伸びる筒部４２の孔４４に開口す
る。

筒部４２の孔４４はバルブ部片２０が管３０を
軸として枢動するとき管３０の孔４０に一致した
りしなかつたりするよう移動する。結果として、
排出通路３２は通路２５の流出口２８、筒部４２
の孔４４及び管３０の孔４０を通るバイパス流体
通路２４に選択的に連通する。バイパス流体通路
２４と排出通路３２間の連通の程度は、弁体面部
２２が弁座部１８に接触する最大（バルブ部片２
０の実線部分）から弁体面部が予定された距離だ
け弁体部から離隔した最小（弁部片２０の点線部
分）まで変化する。

排出通路３２の流出口は管３０の端部３０ａに
ある。またボス３４に取り付けられたポンプ４６
は排出通路を通過する流体を圧力源へ還流するた
め排出通路３２に連通する。

弁座部１８に弁体面部２２を接触するよう付勢
する手段は弁部片２０に連結される。種々の方法
がこの目的を達成するために行われる。弁部片２
０に取り付けられるウエイト４８は弁部片の面部
２２が通常時にはリング１９に密着するよう弁部
片を付勢する１つの方法を示している。

操作中、要求システムが流体の送り出しを要求
すると、圧力源から供給される流体の圧力は管３
０のまわりに弁部片２０の回転を引き起こし、弁
体面部２２を弁座部１８から離れて開位置に動か
すと、流入口１２を通つて主流体通路１６へ流入
する流体は流出口１４へ流出する。圧力源と要求
システムの間の圧力差の程度は流体通路１６内で
弁部片２０の特定の位置を決定する。流入口１２
を通つて流入する流体の一部は管３０における孔
４０の位置に応じて弁部片２０におけるバイパス
流体通路２４へ流入することができる。点線で示
された位置と実線で示された位置の中間における
位置においてはバイパス流体通路２４に流入する
流体は圧力源へ還流のため排出通路３２へ流入す
る。点線で示された位置に弁部片２０がある場
合、管３０と筒４２の孔は合つた位置にないため
流体のすべては流出口１４へ流れ去り、排出口３
２に流入する流体はない。弁部片２０が実線で示
された位置にあるとき、流出口１４に流れ去る流
体はなく、流体のすべてが排出口３２へ流入す
る。

バイパスの開始位置と容量は管３０の回転によ
り容易に調整される。いずれかの方向における管
３０の回転は弁部片２０の筒４２に関して並進及
び回転運動を引き起す。弁部片２０が実線位置に
ある状態での管３０の並進運動は筒４２と管３０
の孔の重なりの程度、従つて、バイパスの容量を
決定する。筒４２と管３０の相対的回転位置関係
は、弁部片２０の点線位置における流入口１２か
ら流入する流体の一部が圧力源への還流のためバ
イパス流体通路２４及び排出通路３２へ流出する
度合を定める。

以上本発明の実施例を説明してきたが、種々の
修正や変更は特許請求の範囲に記載された本発明
の真髓及び範囲からかけ離れることなく行い得る
ことがこの技術に精通した人々には理解されよ
う。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従つて構成された弁装置の横
断面図、第２図は第１図弁装置の一部を断面で示
した正面図である。 １０……弁体、１２……流入口、１３……流入
口、１４……流出口、１６……主流体通路、１９
……リング、２０……弁部片、２２……面部、２
４……バイパス流体通路、２５……通路、２６…
…流入口、２８……別途流出口、３０……第１の
管、３２……排出通路、３４……ボス、３６……
ジヤム・ナツト、３８……ボス、４０……孔、４
２……筒、４４……孔、４６……パイプ、４８…
…ウエイト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 流入口、流出口、該流入口から該流出口へ延
   長する主流体通路、該主流体通路に形成された弁
   座部、該弁座部と協同するための形状と寸法を有
   し該流入口に対面する面部を有する枢動可能の弁
   部片をそなえた弁体を有し、さらに、 前記弁体に調節可能に取りつけられ、長手方向
   にも回転方向にも調節可能であり、その長手方向
   軸が前記主流体通路に対して横方向にあつて前記
   弁部片の回転軸になつているとともに、少なくと
   も１つの径方向の流入口から出口への排出通路を
   形成している管、 前記弁部片を前記管の長手方向軸の回りに枢動
   しうるように取りつけるため前記管を取り巻いて
   おり、前記管の回りに回転することにより前記排
   出通路の前記径方向の流入口と一致したりはずれ
   たりする少なくとも１つの径方向孔を有する筒、
   及び 前記弁部片に設けられていて前記面部の入口か
   ら前記筒の径方向孔まで伸びているバイパス流
   路、 を有して成る、バイパス弁つき逆止弁装置。