JPS625362B2 - - Google Patents
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- JPS625362B2 JPS625362B2 JP10486178A JP10486178A JPS625362B2 JP S625362 B2 JPS625362 B2 JP S625362B2 JP 10486178 A JP10486178 A JP 10486178A JP 10486178 A JP10486178 A JP 10486178A JP S625362 B2 JPS625362 B2 JP S625362B2
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- Amplifiers (AREA)
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Description
本発明は、増幅器に正帰還回路を設けて発振回
路を構成し、その正帰還回路に可変容量ダイオー
ドで構成される共振回路を付加した周波数変調装
置に関するものである。 周波数変調器に於ては、変調の直線性をどの様
な方法により達成するかが最大の問題点である。
インダクタンスL、キヤパシタンスCからなる共
振回路の共振周波数(=1/2π√)が発
振周波数である様な発振器があれば、キヤパシタ
ンスCを可変容量ダイオードに置換ることにより
周波数変調器となる。可変容量ダイオードのキヤ
パシタンスCは一般に印加電圧Vに対してC=
KV-n(Kは定数、nは自然数)と表わされるの
で、周波数変調器の発振周波数は、
路を構成し、その正帰還回路に可変容量ダイオー
ドで構成される共振回路を付加した周波数変調装
置に関するものである。 周波数変調器に於ては、変調の直線性をどの様
な方法により達成するかが最大の問題点である。
インダクタンスL、キヤパシタンスCからなる共
振回路の共振周波数(=1/2π√)が発
振周波数である様な発振器があれば、キヤパシタ
ンスCを可変容量ダイオードに置換ることにより
周波数変調器となる。可変容量ダイオードのキヤ
パシタンスCは一般に印加電圧Vに対してC=
KV-n(Kは定数、nは自然数)と表わされるの
で、周波数変調器の発振周波数は、
【式】
となる。従つて、nが2であれば、発振周波数
は完全に印加電圧Vに比例し、完全な変調の直線
性が得られる。 従来に於ける周波数変調器の変調の直線性を得
る一つの方法は、出来るだけnが2に近い或いは
2以上の可変容量ダイオードを用いて、変調の直
線性を満足させるものであつた。マイクロ波通信
装置の端局に多く使用されている70MHz周波数
変調器はその代表的なものである。しかるに、こ
の場合には、nが2或いは2以上の可変容量ダイ
オードが高価であること、周波数が高くなつた場
合にそれに比例したキヤパシタンスの小さな可変
容量ダイオードがないことが欠点であつた。 そこで、周波数の高いマイクロ波の周波数変調
器に於ては、マイクロ波の周波数逓倍用として使
われているnが1/2〜1/3のバラクタダイオードを
変調用ダイオードとして用いている。この場合
に、バラクタダイオードで構成される共振回路の
共振周波数の変化は印加電圧を増加させるとnが
1/2〜1/3なので変調感度は低下して行き、直線性
は得られない。その為に、マイクロ波の周波数変
調器に於ては、発振回路を一つの共振回路とし、
これにバラクタダイオードを含む他の共振回路を
結合させて複共振回路とし、その共振特性を利用
して先の印加電圧の増加に対する変調感度の低下
を補正することにより、直線性を得る様にしてい
る。しかしながら、この場合には複共振回路を用
いている為に、よく知られている様に二つの発振
モードが存在し、発振動作が不安定になる欠点を
有する。 本発明は従来の技術に内在する上記諸欠点を除
去する為になされたものであり、従つて本発明の
目的は、nが2以下の廉価な可変容量ダイオード
を用いて複共振回路の共振特性を利用することな
しに動作の安定した新規な周波数変調装置を提供
することにある。 本発明の上記目的は、位相遅れを有する増幅器
に正帰還回路を接続して構成される発振器と、前
記正帰還回路に付加された印加電圧に対してnの
値が増加する様な可変容量ダイオードとコイルと
から構成される共振回路と、さらに変調特性を調
整する補助的手段として正帰還回路に挿入された
可変コンデンサによる位相推移器とにより構成さ
れた周波数変調装置により達成される。 本発明は、印加電圧に対してnの値が増加する
様な可変容量ダイオードを利用した共振回路は、
変調特性の微分特性が周波数の増加に対して増加
する範囲を有することを利用している。すなわ
ち、本共振回路を増幅器の正帰還回路に付加すれ
ば、変調特性の微分特性が周波数の増加に対して
増加する特性を有する周波数変調装置が構成でき
る。さらに、補助的調整手段として正帰還回路に
挿入された可変コンデンサによる移相推移器の容
量を増加させると正帰還回路の位相遅れが増加し
て変調特性の微分特性が周波数の増加に対して減
少することを利用して、前記共振回路による微分
特性の増加と、前記可変コンデンサによ微分特性
の減少とを相殺させるように可変コンデンサを調
整することにより、直線性のよい変調特性が得ら
れる。 以下、本発明をその良好な一実施例について図
面を参照しながら詳細に説明する。 第1図は本発明による周波数変調装置の一実施
例を示す回路構成図である。IC化された増幅器
1の出力端より帰還量を決める抵抗2と3、位相
を補正するための位相推移器となる可変コンデン
サ4を通して、増幅器の入力端に戻して正帰還回
路を構成し、これに可変容量ダイオード5、コイ
ル6及び変調信号を阻止するためのコンデンサ7
で構成される共振回路8を付加することにより、
所要の帰還量と位相を調整すれば、共振回路8の
共振周波数が略発振周波数である発振回路が構成
される。従つて、可変容量ダイオード5に変調信
号を印加すれば、周波数変調器となる。可変容量
ダイオード5への変調信号は端子9よりコンデン
サ10、高周波をバイパスする為のコンデンサ1
1、高周波を阻止するためのコイル12を通して
印加される。同じく直流バイアス電圧は端子13
より抵抗14を通して印加される。周波数変調器
の出力は端子15より取り出され、増幅器1への
直流バイアス電圧は端子16より印加される。 第2図は本発明による周波数変調装置の動作を
説明する為の増幅器1(第1図参照)として使用
されるIC増幅器MC5152(日本電気株式会社製)
の利得と位相の周波数特性の実測値を示す図であ
り、曲線17が利得、曲線18が位相を示す。増
幅器に正帰還をかけて発振器を構成する場合に
は、帰還信号の増幅器の入力端での位相が0とな
る必要があり、発振周波数は共振回路の位相と増
幅器の位相が相殺されて0となる周波数であるか
ら、増幅器の周波数の増加にともなう位相遅れの
増加は発振周波数が共振器の共振周波数の増加に
比例せずに変化量が減少することをもたらし、変
調器として直線性を得られなくなる。すなわち、
第1図の共振回路8の共振周波数の変化が印加す
る変調信号に対して完全に直線であつても、周波
数の高い方で変調感度が低下する傾向、即ち、変
調特性の微分特性が周波数に対して負の傾斜とな
る。 この負の傾斜は正帰還回路の位相遅れの増加に
ともない増加する傾向となる。さらに、増幅器の
位相と共振回路の位相とが相殺されて0となる周
波数すなわち発振周波数は、増幅器により構成さ
れる正帰還回路の帰還したときの位相遅れの量が
増加すれば低い周波数へと移動するため、この負
の傾斜は位相遅れの量にともない増加する傾向と
なる。 第3図は本発明による周波数変調装置の動作を
説明する為のnが2以下の可変容量ダイオード
1S2208(日本電気株式会社製)の印加電圧Vに
対する容量Cの変化の実測値と、この実測値より
求めた近似式C=19.3V-(0.018V+0.3)、すなわち対
数で表わせばlogC=−(0.018V+0.3)log
(19.3V)より計算した容量変化を示す図であ
り、曲線19が実測値、曲線20が近似式の計算
値である。 第4図は第3図より近似式が充分実測値を近似
していることが判るので、可変容量ダイオード
1S2208を第1図の可変容量ダイオード5として
使用した時に、近似式から計算した共振回路8の
共振周波数の変調特性の微分特性の周波数に対
する傾斜d2/dV2を計算して示したものであ
り、曲線21が印加電圧Vに対する2π√d2
/dV2の値を示す。図に於て、d2/dV2>0
の範囲が変調特性の微分特性が周波数に対して正
の傾斜となる部分である。従つて、第1図に於
て、IC化された増幅器1の第2図の曲線18の
如き位相特性によつて生ずる変調特性の微分特性
の周波数に対する負の傾斜と、第3図に示す様な
nが印加電圧に対して増加する可変容量ダイオー
ドによつて生じる、第4図のd2/dV2>0の範
囲の変調特性の微分特性の周波数に対する正の傾
斜とを可変コンデンサ4による位相推移器により
相殺させる。すなわち、増幅器1の位相特性によ
る微分特性の周波数に対する負の傾斜は、可変コ
ンデンサ4の容量を増加させると増幅器1の位相
遅れが多くなり負に増加し、逆に容量を減少させ
ると増幅器1の位相遅れが減少し、負の傾斜は減
少する。従つて、可変コンデンサ4により位相を
変化させ、増幅器1の位相遅れを調整し、前述の
可変容量ダイオード5によつて生ずる正の傾斜の
量を相殺するように負の傾斜の量を設定すれば、
直線性の良い変調特性が実現出来る。 第5図は本発明による周波数変調装置の効果を
示す図であり、第1図に於て、IC化された増幅
器1としてMC5152、可変容量ダイオード5とし
て1S2208を用い、340MHzの周波数変調器として
動作させた時の変調特性の微分特性を示す(完全
な直線性のとき、水平の直線となる)図であり、
横軸の周波数に対して、縦軸に微分値で示す。曲
線22が第1図の位相補正用の可変コンデンサ4
で直線性が最適となる様に調整した場合、曲線2
3が、可変コンデンサ4をより大としてIC化さ
れた増幅器1の位相特性の遅れを周波数の増加に
対してより早く増加するようにした場合であり、
位相特性による変化が支配的となり、変調特性の
微分特性の周波数に対する傾斜は負となる。曲線
24は可変コンデンサ4をより小としてIC化さ
れた増幅器1の位相特性の遅れを周波数の増加に
対してより遅く増加するようにした場合であり、
可変容量ダイオードによつて生ずる微分特性の傾
向が支配的となり、変調特性の微分特性の周波数
に対する傾斜は正となる。 以上説明した様に、本発明によれば、IC化さ
れた増幅器に正帰還を掛け、その正帰還回路にn
が2以下の可変容量ダイオードで構成される共振
回路を付加し、増幅器の位相特性と可変容量ダイ
オードの特性とを相殺させることにより、直線性
のよい周波数変調装置が得られる。 以上本発明はその良好な一実施例について説明
されたが、それは単なる例示的なものであり、こ
こで説明された実施例によつてのみ本願発明が限
定されるものでないことは勿論である。例えば、
以上の説明に於て、第1図のIC化された増幅器
1の代りに通常の増幅器を用いてもよいし、また
出力の分岐は本実施例では抵抗2により行われて
いるが、例えば、カプラ(方向性結合器)等の如
く、電力を分岐出来る手段であればいずれを使用
してもよい。更に、可変コンデンサ4は位相補正
用であるので、これの代りに例えば、ラインスト
レツチヤ(位相器)、可変インダクタンス等位相
推移なものならばいずれを用いてもよい。その他
にも本発明について種々の変形、変更が容易に想
起されるが、それらはすべて本願発明の範囲内に
包含されるものである。
は完全に印加電圧Vに比例し、完全な変調の直線
性が得られる。 従来に於ける周波数変調器の変調の直線性を得
る一つの方法は、出来るだけnが2に近い或いは
2以上の可変容量ダイオードを用いて、変調の直
線性を満足させるものであつた。マイクロ波通信
装置の端局に多く使用されている70MHz周波数
変調器はその代表的なものである。しかるに、こ
の場合には、nが2或いは2以上の可変容量ダイ
オードが高価であること、周波数が高くなつた場
合にそれに比例したキヤパシタンスの小さな可変
容量ダイオードがないことが欠点であつた。 そこで、周波数の高いマイクロ波の周波数変調
器に於ては、マイクロ波の周波数逓倍用として使
われているnが1/2〜1/3のバラクタダイオードを
変調用ダイオードとして用いている。この場合
に、バラクタダイオードで構成される共振回路の
共振周波数の変化は印加電圧を増加させるとnが
1/2〜1/3なので変調感度は低下して行き、直線性
は得られない。その為に、マイクロ波の周波数変
調器に於ては、発振回路を一つの共振回路とし、
これにバラクタダイオードを含む他の共振回路を
結合させて複共振回路とし、その共振特性を利用
して先の印加電圧の増加に対する変調感度の低下
を補正することにより、直線性を得る様にしてい
る。しかしながら、この場合には複共振回路を用
いている為に、よく知られている様に二つの発振
モードが存在し、発振動作が不安定になる欠点を
有する。 本発明は従来の技術に内在する上記諸欠点を除
去する為になされたものであり、従つて本発明の
目的は、nが2以下の廉価な可変容量ダイオード
を用いて複共振回路の共振特性を利用することな
しに動作の安定した新規な周波数変調装置を提供
することにある。 本発明の上記目的は、位相遅れを有する増幅器
に正帰還回路を接続して構成される発振器と、前
記正帰還回路に付加された印加電圧に対してnの
値が増加する様な可変容量ダイオードとコイルと
から構成される共振回路と、さらに変調特性を調
整する補助的手段として正帰還回路に挿入された
可変コンデンサによる位相推移器とにより構成さ
れた周波数変調装置により達成される。 本発明は、印加電圧に対してnの値が増加する
様な可変容量ダイオードを利用した共振回路は、
変調特性の微分特性が周波数の増加に対して増加
する範囲を有することを利用している。すなわ
ち、本共振回路を増幅器の正帰還回路に付加すれ
ば、変調特性の微分特性が周波数の増加に対して
増加する特性を有する周波数変調装置が構成でき
る。さらに、補助的調整手段として正帰還回路に
挿入された可変コンデンサによる移相推移器の容
量を増加させると正帰還回路の位相遅れが増加し
て変調特性の微分特性が周波数の増加に対して減
少することを利用して、前記共振回路による微分
特性の増加と、前記可変コンデンサによ微分特性
の減少とを相殺させるように可変コンデンサを調
整することにより、直線性のよい変調特性が得ら
れる。 以下、本発明をその良好な一実施例について図
面を参照しながら詳細に説明する。 第1図は本発明による周波数変調装置の一実施
例を示す回路構成図である。IC化された増幅器
1の出力端より帰還量を決める抵抗2と3、位相
を補正するための位相推移器となる可変コンデン
サ4を通して、増幅器の入力端に戻して正帰還回
路を構成し、これに可変容量ダイオード5、コイ
ル6及び変調信号を阻止するためのコンデンサ7
で構成される共振回路8を付加することにより、
所要の帰還量と位相を調整すれば、共振回路8の
共振周波数が略発振周波数である発振回路が構成
される。従つて、可変容量ダイオード5に変調信
号を印加すれば、周波数変調器となる。可変容量
ダイオード5への変調信号は端子9よりコンデン
サ10、高周波をバイパスする為のコンデンサ1
1、高周波を阻止するためのコイル12を通して
印加される。同じく直流バイアス電圧は端子13
より抵抗14を通して印加される。周波数変調器
の出力は端子15より取り出され、増幅器1への
直流バイアス電圧は端子16より印加される。 第2図は本発明による周波数変調装置の動作を
説明する為の増幅器1(第1図参照)として使用
されるIC増幅器MC5152(日本電気株式会社製)
の利得と位相の周波数特性の実測値を示す図であ
り、曲線17が利得、曲線18が位相を示す。増
幅器に正帰還をかけて発振器を構成する場合に
は、帰還信号の増幅器の入力端での位相が0とな
る必要があり、発振周波数は共振回路の位相と増
幅器の位相が相殺されて0となる周波数であるか
ら、増幅器の周波数の増加にともなう位相遅れの
増加は発振周波数が共振器の共振周波数の増加に
比例せずに変化量が減少することをもたらし、変
調器として直線性を得られなくなる。すなわち、
第1図の共振回路8の共振周波数の変化が印加す
る変調信号に対して完全に直線であつても、周波
数の高い方で変調感度が低下する傾向、即ち、変
調特性の微分特性が周波数に対して負の傾斜とな
る。 この負の傾斜は正帰還回路の位相遅れの増加に
ともない増加する傾向となる。さらに、増幅器の
位相と共振回路の位相とが相殺されて0となる周
波数すなわち発振周波数は、増幅器により構成さ
れる正帰還回路の帰還したときの位相遅れの量が
増加すれば低い周波数へと移動するため、この負
の傾斜は位相遅れの量にともない増加する傾向と
なる。 第3図は本発明による周波数変調装置の動作を
説明する為のnが2以下の可変容量ダイオード
1S2208(日本電気株式会社製)の印加電圧Vに
対する容量Cの変化の実測値と、この実測値より
求めた近似式C=19.3V-(0.018V+0.3)、すなわち対
数で表わせばlogC=−(0.018V+0.3)log
(19.3V)より計算した容量変化を示す図であ
り、曲線19が実測値、曲線20が近似式の計算
値である。 第4図は第3図より近似式が充分実測値を近似
していることが判るので、可変容量ダイオード
1S2208を第1図の可変容量ダイオード5として
使用した時に、近似式から計算した共振回路8の
共振周波数の変調特性の微分特性の周波数に対
する傾斜d2/dV2を計算して示したものであ
り、曲線21が印加電圧Vに対する2π√d2
/dV2の値を示す。図に於て、d2/dV2>0
の範囲が変調特性の微分特性が周波数に対して正
の傾斜となる部分である。従つて、第1図に於
て、IC化された増幅器1の第2図の曲線18の
如き位相特性によつて生ずる変調特性の微分特性
の周波数に対する負の傾斜と、第3図に示す様な
nが印加電圧に対して増加する可変容量ダイオー
ドによつて生じる、第4図のd2/dV2>0の範
囲の変調特性の微分特性の周波数に対する正の傾
斜とを可変コンデンサ4による位相推移器により
相殺させる。すなわち、増幅器1の位相特性によ
る微分特性の周波数に対する負の傾斜は、可変コ
ンデンサ4の容量を増加させると増幅器1の位相
遅れが多くなり負に増加し、逆に容量を減少させ
ると増幅器1の位相遅れが減少し、負の傾斜は減
少する。従つて、可変コンデンサ4により位相を
変化させ、増幅器1の位相遅れを調整し、前述の
可変容量ダイオード5によつて生ずる正の傾斜の
量を相殺するように負の傾斜の量を設定すれば、
直線性の良い変調特性が実現出来る。 第5図は本発明による周波数変調装置の効果を
示す図であり、第1図に於て、IC化された増幅
器1としてMC5152、可変容量ダイオード5とし
て1S2208を用い、340MHzの周波数変調器として
動作させた時の変調特性の微分特性を示す(完全
な直線性のとき、水平の直線となる)図であり、
横軸の周波数に対して、縦軸に微分値で示す。曲
線22が第1図の位相補正用の可変コンデンサ4
で直線性が最適となる様に調整した場合、曲線2
3が、可変コンデンサ4をより大としてIC化さ
れた増幅器1の位相特性の遅れを周波数の増加に
対してより早く増加するようにした場合であり、
位相特性による変化が支配的となり、変調特性の
微分特性の周波数に対する傾斜は負となる。曲線
24は可変コンデンサ4をより小としてIC化さ
れた増幅器1の位相特性の遅れを周波数の増加に
対してより遅く増加するようにした場合であり、
可変容量ダイオードによつて生ずる微分特性の傾
向が支配的となり、変調特性の微分特性の周波数
に対する傾斜は正となる。 以上説明した様に、本発明によれば、IC化さ
れた増幅器に正帰還を掛け、その正帰還回路にn
が2以下の可変容量ダイオードで構成される共振
回路を付加し、増幅器の位相特性と可変容量ダイ
オードの特性とを相殺させることにより、直線性
のよい周波数変調装置が得られる。 以上本発明はその良好な一実施例について説明
されたが、それは単なる例示的なものであり、こ
こで説明された実施例によつてのみ本願発明が限
定されるものでないことは勿論である。例えば、
以上の説明に於て、第1図のIC化された増幅器
1の代りに通常の増幅器を用いてもよいし、また
出力の分岐は本実施例では抵抗2により行われて
いるが、例えば、カプラ(方向性結合器)等の如
く、電力を分岐出来る手段であればいずれを使用
してもよい。更に、可変コンデンサ4は位相補正
用であるので、これの代りに例えば、ラインスト
レツチヤ(位相器)、可変インダクタンス等位相
推移なものならばいずれを用いてもよい。その他
にも本発明について種々の変形、変更が容易に想
起されるが、それらはすべて本願発明の範囲内に
包含されるものである。
第1図は本発明による周波数変調装置の一実施
例を示す回路構成図、第2図は本発明による周波
数変調装置に用いたIC化された増幅器の特性の
実測値を示す図、第3図は本発明による周波数変
調装置に用いた可変容量ダイオードの特性の実測
値と近似式より計算した計算値を示す図、第4図
は本発明による周波数変調装置の動作を説明する
ための計算値を示す図、第5図は本発明による周
波数変調装置の効果を示す図である。 1……IC化された増幅器、4……可変コンデ
ンサ、5……可変容量ダイオード、8……共振回
路、18……増幅器1の位相特性、19……可変
容量ダイオードの特性、22……最適の微分特
性。
例を示す回路構成図、第2図は本発明による周波
数変調装置に用いたIC化された増幅器の特性の
実測値を示す図、第3図は本発明による周波数変
調装置に用いた可変容量ダイオードの特性の実測
値と近似式より計算した計算値を示す図、第4図
は本発明による周波数変調装置の動作を説明する
ための計算値を示す図、第5図は本発明による周
波数変調装置の効果を示す図である。 1……IC化された増幅器、4……可変コンデ
ンサ、5……可変容量ダイオード、8……共振回
路、18……増幅器1の位相特性、19……可変
容量ダイオードの特性、22……最適の微分特
性。
Claims (1)
- 1 位相遅れを有する増幅器と、該増幅器の出力
端に接続された電力分岐器と、該電力分岐器の一
方の出力端と前記増幅器の入力端とを位相推移器
で接続した正帰還回路と、該正帰還回路に並列に
接続された容量の対数値が印加電圧と印加電圧の
対数値との積に比例する特性を有する可変容量ダ
イオードとコイルとからなる共振回路とで構成さ
れ、前記共振回路による共振周波数の変化量が前
記可変容量ダイオードへの印加電圧の増加に対し
て変調感度が増加する特性を前記位相推移器によ
り前記増幅器の位相遅れを増加させて前記共振周
波数の増加に対して前記正帰還回路の発振周波数
の増加量を減少させることにより、変調感度を減
少させ、前記可変容量ダイオードによる正の変調
感度と前記位相推移器による負の変調感度とを相
殺することにより、変調感度を一定に調整するこ
とを特徴とする周波数変調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10486178A JPS5533311A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Frequency modulating device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10486178A JPS5533311A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Frequency modulating device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5533311A JPS5533311A (en) | 1980-03-08 |
JPS625362B2 true JPS625362B2 (ja) | 1987-02-04 |
Family
ID=14392027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10486178A Granted JPS5533311A (en) | 1978-08-30 | 1978-08-30 | Frequency modulating device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5533311A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5899008A (ja) * | 1981-12-08 | 1983-06-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 発振変調回路 |
JPS591210U (ja) * | 1982-06-24 | 1984-01-06 | オンキヨー株式会社 | 周波数変調回路 |
-
1978
- 1978-08-30 JP JP10486178A patent/JPS5533311A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5533311A (en) | 1980-03-08 |
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