JPS625027Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電磁誘導加熱調理器における抵抗器
の取付金具に係わり、其の目的とする所は抵抗器
の取付面積の減少と抵抗器の耐久性の向上とにあ
る。

電磁誘導加熱調理器においては、他の機器に比
し比較的ワツト数の大きなセメント抵抗、巻線抵
抗等が用いられることが多いが、それらを平面的
に基板に配置すると基板面積が大きくなる。ま
た、抵抗器の耐久性に関しては、その発熱温度の
２乗に比例して寿命が短かくなり、そのため２個
以上の抵抗器を使用している場合、ワツト数の違
いによる発熱量の違いで寿命にバラツキが生じて
いる。

更に、電磁誘導加熱調理器では、鉄製の金具が
あると、その金具自体が発熱してしまい何かと不
都合であつた。

本考案は、上述の点に鑑み為されたもので以下
図面に基づき説明する。第１図、第２図におい
て、１は電装部品のプリント基板、２，３は基板
１に対し取付金具４，５によつて上下方向に積み
重ねるように取り付けられたセメント抵抗、巻線
抵抗等の抵抗器であり、２ａ，２ｂは抵抗器２の
端子、３ａ，３ｂは抵抗器３の端子である。

取付金具４，５は抵抗器２，３を互いに左右一
対となつてプリント基板１に取り付けるものであ
り、アルミ板で構成されている。６はビス等の固
定具である。

次に、上記取付金具４，５を第３図によつて説
明する。尚、取付金具４，５は夫々左右対称であ
り、互いに同一形状であるので、取付金具４につ
いてのみ説明する。取付金具４は主体７の略中央
に前記ビス等の固定具６のための貫通孔８が穿設
されており、矩形状の上部取付部材９、下部取付
部材１０の夫々の上辺部、下辺部には夫々直角に
折曲され抵抗器２，３を係止する複数の係止片９
ａ，９ａ…，１０ａ，１０ａ…が設けられてい
る。

第４図は上記の取付金具４，５に抵抗器２，３
を取り付けて電磁誘導加熱調理器に組み込んだ図
であり、取付金具４，５はアルミ板で構成されて
いるため、外箱１１の上部中央にセラミツク板１
２と一緒に設けられた誘導コイル１３による電磁
誘導の影響をほとんど受けないものである。

上記構成の本考案による電磁誘導加熱調理器に
おける抵抗器の取付金具は、抵抗器２，３を二段
に積み重ねることにより抵抗器２，３の取付面積
が小さくて済み、また、熱伝導率の高いアルミ板
を取付金具４，５に用いることにより上下の抵抗
器２，３のワツト数の違いによる発熱量の違いが
生じても取付金具４，５を通じて抵抗器２，３の
温度差が無くなり寿命の均一化が図られている。

また、取付金具４，５がアルミ板であるので、
従来の鉄製のものに比し電磁誘導による発熱が少
なくて済み、抵抗器２，３の寿命の長期化が図ら
れている。

尚、取付金具４，５は前記の形状に限定される
ものではなく上下方向に重ねられた抵抗器２，３
を固定できるものであればよく、また、抵抗器
２，３は二重に限らずこれ以上重ねるものであつ
てもよいことは勿論のことである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電磁誘導加熱調理器にお
ける抵抗器の取付金具の一実施例の正面図、第２
図は第１図Ａ−Ａにおける縦断面図、第３図は取
付金具の斜視図、第４図は電磁誘導加熱調理器に
本考案による取付金具を組み込んだ図を示すもの
である。 ２，３……抵抗器、４，５……取付金具、９
ａ，１０ａ……係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アルミ板より成り、セメント抵抗、巻線抵抗等
   のワツト数の大きな抵抗器を上下複数段に亙り左
   右一対となつて挾持することを特徴とする電磁誘
   導加熱調理器における抵抗器の取付金具。