JPS6249481B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は接合して複数連結自在に有した弁取付
部材の上面に電磁弁を取付けてアクチユエータの
作動制御を行なう弁取付装置に関する。

従来、この種の弁取付装置は、実公昭47―
24001号公報に示されるように、弁取付部材の電
磁弁を取付けする弁取付上面と対向する接続下面
にアクチユエータへの配管接続口を開口し設けて
いる。ところが、アクチユエータへの配管接続口
が単一方向のため、弁取付部材の設置個所によつ
ては障害物により配管接続口にアクチユエータへ
の配管接続ができなくなる場合があり、弁取付装
置の設置個所が限定されて取り扱いにくい欠点が
あつた。

本発明は、かかる欠点を解消するもので、電磁
弁を取付けする弁取付部材のアクチユエータへの
配管接続を複数の方向位置へ変更可能にさせるこ
とを技術課題とする。

このため本発明は、接合して複数連結自在の弁
取付部材は、対向する接合連結側面へそれぞれ端
部が開口する貫通横供給路と、対向する接合連結
側面へそれぞれ端部が開口する貫通横排出路と、
電磁弁を取付けする弁取付上面と、弁取付上面に
対向し接続部材を取付けする接続部材取付下面
と、弁取付上面と接続部材取付下面へそれぞれ端
部が開口する貫通縦供給路と、弁取付上面と接続
部材取付下面へそれぞれ端部が開口する貫通縦排
出路と、弁取付上面と接続部材取付下面へそれぞ
れ端部が開口する二つの貫通縦負荷路とを設け、
貫通横供給路と貫通縦供給路は交差して連通する
よう設けると共に貫通横排出路と貫通縦排出路は
交差して連通するよう設け、弁取付部材の接続部
材取付下面へ接合配置する接続部材は弁取付部材
へ取付け変更自在に設け、接続部材の内部には弁
取付部材の接続部材取付下面に接合する接合上面
に取付け変更しても接続部材取付下面へ開口する
貫通縦負荷路と連通自在に一端を開口形成し取付
け変更により配管位置が変わる側面にアクチユエ
ータへの配管接続口と成す他端を開口形成して負
荷路を設けたことを技術手段とし、弁取付部材に
取付けする接続部材によりアクチユエータへの配
管接続口を得ているので、弁取付部材の設置状態
をそのままにして接続部材の取付けを変更するこ
とでアクチユエータへの配管接続口が異なる方向
位置に変えられ、アクチユエータへの配管接続が
複数方向からできるようにしている。

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図ないし第９図において、１は接合して複
数連結自在にダイカスト鋳造で製作された弁取付
部材で、内部には、対向する接合連結側面１０
５，１０６へそれぞれ端部が開口するようにし貫
通横供給路１００と二つの貫通横排出路１０１，
１０２および二つの貫通横パイロツト排出路１０
３，１０４を設けている。弁取付部材１の接合連
結側面１０５，１０６と略直交を成す弁取付上面
１０７には、取付けする電磁弁の取付面に開口配
置の各流体路と合わせて連通すべく貫通縦供給路
１０８二つの貫通縦負荷路１０９，１１０、二つ
の貫通縦排出路１１１，１１２、二つの貫通縦パ
イロツト排出路１１３，１１４の端部をそれぞれ
開口して配置すると共に弁取付用のねじ孔１１５
を四個所に有して弁取付座１１６が形成されてい
る。そして、貫通横供給路１００と貫通縦供給路
１０８および二つの貫通横排出路１０１，１０２
と二つの貫通縦排出路１１１，１１２、二つの貫
通横パイロツト排出路１０３，１０４と二つの貫
通縦パイロツト排出路１１３，１１４はそれぞれ
弁取付部材１内で交差して連通するよう設けてお
り、さらに貫通縦供給路１０８および二つの貫通
縦負荷路１０９，１１０、二つの貫通縦排出路１
１１，１１２は弁取付上面１０７に対向する接続
部材取付下面１１７へ端部が開口するよう鋳造製
作され、第４図に示すよう貫通縦供給路１０８の
開口中心に対し点対称となつている。１１８は接
続部材取付下面１１７へ接合配置する後述の接続
部材２を取付けするため接続部材取付下面１１７
の四個所に設けた取付用のねじ孔であり、前記貫
通縦供給路１０８の開口中心で対称配置してい
る。１１９は弁取付部材１の接合連結側面１０
５，１０６と略直交をなす対向側面にそれぞれ設
けた連結部であり、各連結部１１９は弁取付上面
１０７、接続部材取付下面１１７の各方向へ向か
うにつれて各接合連結側面１０５，１０６側に傾
斜する傾斜面１１９Ａ，１１９Ｂを有すると共に
接合連結側面１０５，１０６上に断面半円状の通
し溝１１９Ｃを有している。接続部材２は弁取付
部材１へ接合する接合上面２００および接合上面
２００と略直交を成す接続側面２０３に開口して
二つの負荷路２０４ａ，２０５ａを内部に設けて
おり、二つの負荷路２０４ａ，２０５ａの接合上
面２００へ開口する一端２０１，２０２は接続部
材２を弁取付部材１へ接合して取付けする際、弁
取付部材１の接続部材取付下面１１７に開口した
二つの貫通縦負荷路１０９，１１０と流体の流れ
を極端に絞縮することなく連通するよう配設して
いると共に接続側面２０３へ開口する他端はねじ
を形成しアクチユエータへの配管接続口２０４，
２０５と成している。２０６ａ，２０６ｂは弁取
付部材１の接続部材取付下面１１７に設けた四個
所のねじ孔１１８のうち対角線上の二個所に合致
するよう配置した取付ボルトを受入れる貫通孔で
ある。

第１０図，１１図は前記弁取付部材１と接続部
材２を用いてアクチユエータであるシリンダＡ，
Ｂをパイロツト操作式の電磁弁４Ａ，４Ｂで作動
制御する空気圧制御の弁取付装置が示してある。
なお、かかる構成では弁取付部材１と接続部材２
は便宜的にシリンダＡに対するものが１Ａ，２
Ａ、シリンダＢに対するものが１Ｂ，２Ｂとして
それぞれ記載している。５，６はそれぞれ連結部
５１，６１を有し弁取付部材１の接合連結側面１
０５，１０６へ接合連結する端板部材であり、端
板部材５の連結部５１は弁取付部材１Ａの接合連
結側面１０５側の、また連結部６１は弁取付部材
１Ｂの接合連結側面１０６側の連結部１１９と同
形状をなし、傾斜面５１Ａ，５１Ｂ，６１Ａ，６
１Ｂおよび断面半円状の通し溝５１Ｃ，６１Ｃを
有している。そして二つの端板部材５，６間に二
つの弁取付部材１Ａ，１Ｂがその接合連結側面１
０５，１０６を互いに接合して配置され、該接合
連結側面を介して相手側の連結部と対をなす各連
結部５１，１１９，６１において、通し溝５１
Ｃ，１１９Ｃ，６１Ｃが合致して形成する円形断
面の孔内へ挿入したボルト７へナツト８を螺合す
ることによりコ字状の弾性金属片９を傾斜面５１
Ａと１１９Ａ間、６１Ａと５１Ｂ間、１１９Ｂと
６１Ｂ間へ圧接し、端板部材５，６および弁取付
部材１Ａ，１Ｂを相互に一体連結している。ま
た、各弁取付部材１Ａ，１Ｂの接続部材取付下面
１１７に周知のガスケツトを介して各接続部材２
Ａ，２Ｂの接合上面２００を接合し、図示してい
ない取付ボルトを貫通孔２０６ａ，２０６ｂより
ねじ孔１１８へ螺着することにより各接続部材２
Ａ，２Ｂを着脱自在に取付けている。これによ
り、各弁取付部材１Ａ，１Ｂの貫通横供給路１０
０、貫通横排出路１０１，１０２、貫通横パイロ
ツト排出路１０３，１０４は互いに連通し、貫通
横供給路１００は端板部材５を介して圧力源へ接
続され、かつ貫通横排出路１０１，１０２および
貫通横パイロツト排出路１０３，１０４は端板部
材５内でそれぞれ一個所に合流して外部へ接続さ
れている。また、弁取付部材１Ａ，１Ｂの接続部
材取付下面１１７に開口する貫通縦供給路１０８
と貫通縦排出路１１１，１１２は接続部材２の接
合上面２００により閉止され、各貫通縦負荷路１
０９，１１０は、接続部材２Ａ，２Ｂの各負荷路
２０４ａ，２０５ａと連通している。そして、各
弁取付部材１Ａ，１Ｂの弁取付座１１６にガスケ
ツトを介して電磁弁４Ａ，４Ｂが取付けられてお
り、接続部材２Ａ，２Ｂの配管接続口２０４，２
０５よりシリンダＡ，Ｂに配管接続されている。
なお、電磁弁４Ｂのパイロツト排出路が一つであ
るため、弁取付部材１Ｂの貫通縦パイロツト排出
路１１４は該電磁弁の取付けにより閉止されてい
る。

いま、第１０，１１図に示す状態で端板部材５
より貫通横供給路１００へ流入する圧力空気は、
各弁取付部材１Ａ，１Ｂの貫通縦供給路１０８各
電磁弁４Ａ，４Ｂ各弁取付部材の貫通縦負荷路１
０９あるいは１１０をへて接続部材２Ａ，２Ｂの
負荷路２０４ａあるいは２０５ａへ流入し、配管
接続口２０４あるいは２０５より各シリンダＡ，
Ｂへ送られ、また該各シリンダの排気は、接続部
材２Ａ，２Ｂの配管接続口２０５あるいは２０４
より負荷路２０５ａあるいは２０４ａへ流入し各
取付部材１Ａ，１Ｂの貫通縦負荷路１１０あるい
は１０９各電磁４Ａ，４Ｂ、各弁取付部材の貫通
縦排出路１１１あるいは１１２さらに貫通横排出
路１０１あるいは１０２をへて、端板部材５より
排出され、各シリンダＡ，Ｂはそれぞれ電磁弁４
Ａ，４Ｂにより切換作動される。また電磁弁４Ａ
のパイロツト排気は、弁取付部材１Ａの貫通縦パ
イロツト排出路１１３あるいは１１４より貫通横
パイロツト排出路１０３あるいは１０４へ流入
し、電磁弁４Ｂのパイロツト排気は弁取付部材１
Ｂの貫通縦パイロツト排出路１１３より貫通横パ
イロツト排出路１０３へ流入し端板部材５より排
出される。

なおまた、大容量の単一アクチユエータを制御
する場合には、たとえば第１０図、第１１図で接
合する複数の弁取付部材１Ａ，１Ｂの各接続部材
取付下面１１７にわたつて一個の接続部材を取付
け、該接続部材内で各弁取付部材１Ａ，１Ｂの接
続部材取付下面に開口する貫通縦負荷路１０９，
１１０の片方ずつを互いに連通させて各一個の負
荷路によりアクチユエータへ配管接続せしめ、各
弁取付部材に形成した弁取付座１１６に取付けし
た電磁弁４Ａ，４Ｂをたがいに並列接続するよう
回路構成すれば、該各電磁弁の同時作動により大
流量の流体を供給、排出制御することができる。

かかる構成において、アクチユエータへの配管
接続口２０４，２０５の位置変更は、弁取付部材
１のねじ孔１１８へ螺着している取付ボルト（図
示せず）を取外して弁取付部材１への接続部材２
の取付けを180度変更して再び取付ボルトにより
固定することによつて、弁取付部材１を設置状態
のままにしてアクチユエータへの配管接続口２０
４，２０５の方向位置が180度変えられる。しか
も、弁取付部材１に対して接続部材２を格別に着
脱自在に設けているため、異なる側面に配管接続
口を設けた接続部材に取換えることによつてもア
クチユエータへの配管接続口の位置変更が可能と
なる。この結果、アクチユエータへの配管接続が
容易に複数方向から得られるので弁取付装置の設
置状態に応じた最適なアクチユエータへの配管接
続を行うことができる。ここで弁取付部材１の構
成は、鋳造等で容易に製作できるよう対向する弁
取付上面１０７と接続部材取付下面１１７へそれ
ぞれ端部を開口して貫通縦供給路１０８、貫通縦
負荷路１０９，１１０、貫通縦排出路１１１，１
１２を貫通形成しているが、接続部材２の取付け
により接続部材取付下面１１７に開口する不要の
流体路を閉止しているから、流体制御に何ら支障
はなく、弁取付部材１の内部構成を簡素化して各
流体路の有効断面積を大きくすることができる。
さらに、貫通縦供給路１０８、貫通縦排出１１
１，１１２を接続部材取付下面１１７へ開口せし
めたことにより接続部材２に該各流体路と連通す
る他の流体路を設けて、他の圧力空気消費個所へ
供給したり、他所の排気を導びいたりすることも
可能で、また接続部材２の負荷路２０４ａ，２０
５ａ中に流量制御弁等の弁を設置したりあるいは
圧力スイツチを接続したりすることもできて弁取
付部材１に変更を加えることなく接続部材２を特
殊な仕様に応じて適宜変更でき、また弁取付部材
１と接続部材２間の接合部に各種の弁部材を介在
することもできて、種々の用途に適用できる。

このように本発明の弁取付装置によれば、接合
して複数連結自在の弁取付部材は、対向する接合
連結側面へそれぞれ端部が開口する貫通横供給路
と、対向する接合連結側面へそれぞれ端部が開口
する貫通横排出路と、電磁弁を取付けする弁取付
上面と、弁取付上面に対向し接続部材を取付けす
る接続部材取付下面と、弁取付上面と接続部材取
付下面へそれぞれ端部が開口する貫通縦供給路と
弁取付上面と接続部材取付下面へそれぞれ端部が
開口する貫通縦排出路と、弁取付上面と接続部材
取付下面へそれぞれ端部が開口する二つの貫通縦
負荷路とを設け、貫通横供給路と貫通縦供給路は
交差して連通するよう設けると共に貫通横排出路
と貫通縦排出路は交差して連通するよう設け、弁
取付部材の接続部材取付下面へ接合配置する接続
部材は弁取付部材へ取付け変更自在に設け、接続
部材の内部には弁取付部材の接続部材取付下面に
接合する接合上面に取付け変更しても接続部材取
付下面へ開口する貫通縦負荷路と連通自在に一端
を開口形成し取付け変更により配管位置が変わる
側面にアクチユエータへの配管接続口と成す他端
を開口形成して負荷路を設けたことにより、弁取
付部材への接続部材の取付けを変更することによ
つてアクチユエータへの配管接続が弁取付部材の
複数方向から得られ、弁取付装置の設置状態に応
じた最適なアクチユエータへの配管接続を行うこ
とができて、設置個所の拡大が図れる。また、弁
取付部材内に各流体路を貫通形成しているので内
部構成を簡素化できて有効断面積の大きな流体路
が形成し易くでき、かつ接続部材は弁取付部材と
比べ小型のもので良く、さらにまた、接続部材を
取付け変更自在に設けているので接続部材の取換
えでアクチユエータへの配管接続口の口径を容易
に変更することもでき、取り扱い易い等の特有を
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図から第５図は本発明にかかる弁取付部材
の一実施例を示し、第１図は平面図、第２図は正
面図、第３図は側面図、第４図は底面図、第５図
は第１図の線―に沿つた断面図であり、第６
図から第９図は本発明にかかる接続部材の一実施
例を示し、第６図は平面図、第７図は第６図の線
―に、第８図は第６図の線―に沿つた断
面図、第９図は側面図であり、第１０図は本発明
の弁取付装置の一実施例を示す回路構成図、第１
１図はその正面図である。 １，１Ａ，１Ｂ……弁取付部材、１００……貫
通横供給路、１０１，１０２……貫通横排出路、
１０８……貫通縦供給路、１０９，１１０……貫
通縦負荷路、１１１，１１２……貫通縦排出路、
２，２Ａ，２Ｂ……接続部材、２０４ａ，２０５
ａ……負荷路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 接合して複数連結自在の弁取付部材は、対向
   する接合連結側面へそれぞれ端部が開口する貫通
   横供給路と、対向する接合連結側面へそれぞれ端
   部が開口する貫通横排出路と、電磁弁を取付けす
   る弁取付上面と、弁取付上面に対向し接続部材を
   取付けする接続部材取付下面と、弁取付上面と接
   続部材取付下面へそれぞれ端部が開口する貫通縦
   供給路と、弁取付上面と接続部材取付下面へそれ
   ぞれ端部が開口する貫通縦排出路と、弁取付上面
   と接続部材取付下面へそれぞれ端部が開口する二
   つの貫通縦負荷路とを設け、貫通横供給路と貫通
   縦供給路は交差して連通するよう設けると共に貫
   通横排出路と貫通縦排出路は交差して連通するよ
   う設け、弁取付部材の接続部材取付下面へ接合配
   置する接続部材は弁取付部材へ取付け変更自在に
   設け、接続部材の内部には弁取付部材の接続部材
   取付下面に接合する接合上面に取付け変更しても
   接続部材取付下面へ開口する貫通縦負荷路と連通
   自在に一端を開口形成し取付け変更により配管位
   置が変わる側面にアクチユエータへの配管接続口
   と成す他端を開口形成して負荷路を設けた弁取付
   装置。