JPS6249184B2 - - Google Patents

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JPS6249184B2
JPS6249184B2 JP16677979A JP16677979A JPS6249184B2 JP S6249184 B2 JPS6249184 B2 JP S6249184B2 JP 16677979 A JP16677979 A JP 16677979A JP 16677979 A JP16677979 A JP 16677979A JP S6249184 B2 JPS6249184 B2 JP S6249184B2
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JP
Japan
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laminate
metal
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thermoplastic
core layer
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JP16677979A
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JPS55123459A (en
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Merubin Hetsudoritsuku Rosu
Karubin Utsudoburei Jeimuzu
Derubin Gabaato Jeimuzu
Baaren Eritsukuson Furoido
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Monsanto Co
Original Assignee
Monsanto Co
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Publication date
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Publication of JPS6249184B2 publication Critical patent/JPS6249184B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は部分的に結晶性のポリアミドおよびポ
リエステルからなる群から選択された熱可塑性コ
ア層のそれぞれの側に積層された金属層からなる
金属−熱可塑体−金属の積層体に関する。これら
の積層体は構造体としての用途に使用するに必要
な臨界的性質の改善された組合せを有する。 金属−熱可塑体−金属の積層体およびその製法
は既知である。例えば米国特許第3382136号およ
び同第3352742号各明細書および「Modern
Plastics」第41巻第119〜124頁(1964)を参照さ
れたい。 しかしながら、前記参照文献に記載の積層体な
らびにその他の従来技術積層体は特に高温におけ
る工業荷重下のすぐれた寸法安定性(高い熱変形
温度)、低い熱膨張性(低い線形熱膨張係数)お
よび曲げたわみからの良好な回復(低い非弾性
率)の組合せが軽量積層体の必要な性質である構
造用パネルとしての使用が意図されている場合に
は一般にそれらの反用性は限定されている。 従つて本発明の第一の目的は、構造体的応用例
えば外側および内側建物用パネル、設備パネルお
よび輸送用乗物(例えば自動車、ボートおよび航
空機)の本体パネルにおける要求に対して重要か
つ臨界的と考えられる使用上性質の改善された組
合せを有する軽量の金属−熱可塑体−金属の積層
体を提供することである。 本発明のその他の目的は、多くの性質の中で
も、高い熱変形温度、低い線形熱膨張係数、およ
び低い非弾性率(または高い曲げ弾性率)の組合
せを特徴とする軽量の構造用パネル積層体を提供
することである。 本発明の更にその他の目的は、構造物としての
応用に必要であるとおもわれる臨界的性質の他
に、広範囲のその他の望ましい性質例えば高い高
温での優れた深延伸、単純曲げおよびストレツチ
形成性、非常に良好な延性、非常に良好なエネル
ギー吸収能(へこみ形成への抵抗も含む)および
屈曲時における非常に優れた強度を有するそのよ
うな積層体を提供することである。 本発明のその他の目的は特に選ばれた熱可塑体
コア層組成を有する積層体を提供することであ
る。 その他の目的は高い曲げこわさおよび高い熱変
形温度を要求する応用において特に有用な積層体
を提供することである。 本発明の更にその他の目的は、自動車用応用に
使用することに対して特に適応せしめた積層体を
提供することである。 これらの目的およびその他の目的は以下に述べ
る記載および特許請求範囲から当業者には明白と
なるであろう。 前記の目的は、種々の性質を組合せて有する金
属−熱可塑体−金属の積層体に関する本発明によ
り成功裡に達成される。この積層体は、下記 約93%以下の非弾性率(inelastic ratio)、 約63×10-6-1以下の線形熱膨張係数
(coefficient of linear thermal expansion)、 少くとも約130℃の熱変形温度、および 約9.76Kg/m2を越えない最大重量 の組合せを有しており、しかも 約130℃以上の結晶性融点を有する部分的に結
晶性のポリアミドおよびポリエステルからなる群
から選択される熱可塑性コア層および 熱可塑性コア層の各面に積層された、それぞれ
熱可塑性コア層の結晶性融点以上の融点および約
0.00127cmの最低厚さを有する金属層 を包含し、そして金属層厚さの和の熱可塑性コア
層の厚さに対する厚さ比はTR(YSn/TSc)の
IRl、CLTElおよび(HDTl−HDTc)/(Tnc
HDTc)に対する関係により規制された領域から
決定されたパラメーターTR(YSn/TSc)の数
字的オーバーラツプ部分により示され、 前記領域の低い方の境界は直線の方程式 y=mx+b (式中、yはIRl、CLTElおよび(HDTl
HDTc)/(Tnc−HDTc)のy軸パラメーター
であり、xはTR(YSn/TSc)のx軸パラメー
ターであり、mはこの直線の勾配でありそしてb
はy軸との交点である)により定義されるがただ
しyがIRlの場合にはx=0〜0.65の値に対して
はmは108でそしてbは0であり、そしてxが
0.65以上の場合にはmは0でそしてbは70であ
り、そしてyがCLTElの場合にはx=0〜0.1の
値に対してmは−3.6×10-4でそしてbは45×
10-6であり、そしてxが0.1以上の値に対しては
mは0でそしてbは9×10-6であり、そしてyが
(HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)の場合に
は、x=0〜0.05の値に対してmは1でそしてb
は0であり、x=0.05〜0.12の値に対してmは10
でそしてbは−0.45であり、さらにxが0.12以上
の値に対してmは0でそしてbは0.75であり、そ
して 前記領域の高い方の境界は前記と同じ直線の方
程式により定義されるがただしyがIRlの場合に
は、x=0〜0.25の値に対してはmは280そして
bは30であり、そしてxが0.25以上の値に対して
はmは0そしてbは100であり、そしてyが
CLTElの場合にはx=0〜0.05の値に対してはm
は−2.88×10-3そしてbは216×10-6であり、そ
してx=0.05〜0.26の値に対してはmは−1.29×
10-4そしてbは78.5×10-6であり、そしてxが
0.26より大なる値の場合にはmは0そしてbは45
×10-6であり、そしてyが(HDTl−HDTc)/
(Tnc−HDTc)の場合には、x=0〜0.004の値
に対してはmは112.5そしてbは0であり、x=
0.004〜0.04の値に対してはmは15.3そしてbは
0.389であり、そしてxが0.04以上の値である場
合にはmは0そしてbは1である。 ここにIRlは最大たわみ(maximum
deflection)点における外側金属層中5%歪みに
おける曲げで測定した場合の積層体の非弾性率で
あり、 CLTElは積層体の線形熱膨張係数であり、 (HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)は正常化さ
れた熱変形温度変数であるが、式中HDTlは積層
体の熱変形温度であり、HDTcは熱可塑性コア層
の熱変形温度であり、Tncは熱可塑性コア層の結
晶性融点であり、 TRは金属層厚さの和の熱可塑性コア層厚さに
対する厚さ比であり、 YSnは5%伸長度のオフセツトにおける2枚の
金属層の厚さ−重量−平均降伏点引張り強度であ
り、そして TScは熱可塑性コア層の引張り強度である。 別の云い方をすれば、金属層厚さの和の熱可塑
体コア層の厚さに対する厚さ比は、第1図、第2
図および第3図にそれぞれ示されているように、
IRlのTR(YSn/TSc)に対するプロツト、
CLTElのTR(YSn/TSc)に対するプロツトお
よび(HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)のTR
(YSn/YSc)に対するプロツトから決定される
パラメーターTR(YSn/TSc)の数字的重複領
域により記載される。ここにIRl、CLTEl
(HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)、TR、YSn
よびTScは前記定義のとおりである。 本発明の目的は下記すなわち (a) 本明細書記載のようにして決定された金属層
厚さの和/熱可塑体コア層厚さの厚さ比で、部
分的に結晶性のポリアミドおよびポリエステル
からなる群から選択された熱可塑体コア層の各
面に金属層を沈着させること、 (b) 高温および面接着接触を保持するに充分な圧
力にこの組合せ物を付することによつて熱可塑
体コア層と金属層とを積層させること、そして (c) 室温まで冷却すること を包含する方法により達成される。 本発明は添付図面を参照してより容易に理解さ
れよう。 第1図は本発明の範囲内および範囲外両方の積
層体に対して非弾性率IRlをTR(YSn/TSc)に
相関させたプロツトである。 第2図は本発明の範囲内および範囲外両方の積
層体の両方に対する線形熱膨張係数CLTElとTR
(YSn/TSc)とを相関させるプロツトである。 第3図は本発明の範囲内および範囲外両方の積
層体に対する正常化した熱変形温度(HDT)変
数(HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)とTR
(YSn/TSc)とを相関させたプロツトである。 第1−3図においてoによつて示されるプロツ
トは、後述する実施例2〜134のデータ(表1)
及び表2、3のデータを基にしてプロツトしたも
のである。そうして、図中の直線で囲まれた範囲
はy=mx+bの式で表わされる本願発明の特許
請求の範囲を示すものである。ただし、第1図の
斜線より右及び第2図の右端の横座標が∞(無限
大)の所のoは表2の金属そのものの性質であ
り、また左端の横座標が零に対応するoは表3の
プラスチツクそのものの性質である。 なお、第1図及び第2図の破線より上の部分
は、本願発明の特許請求の範囲外である。 本発明の金属−熱可塑体−金属積層体は、熱可
塑体コア層と、熱可塑体コア層の各面に1枚ずつ
積層された2枚の金属層より構成されている。こ
の積層体は臨界的な使用性質すなわち高い熱変形
温度、低い線形熱膨張係数、低い非弾性率(良好
な曲げ弾性)および軽量性ならびにそれらを構造
用パネルとして使用するに際して優れたものとす
るようなある種のその他の望ましい性質である。 本発明の積層体の高い熱変形温度(HDTl)は
特異な性質であり、使用に際して遭遇する各種の
条件に耐えるためには約130℃(266〓)よりも高
くなければならない。高い熱変形温度は工業荷重
下においてすぐれた寸法安定性が要求され、積層
体が高温条件にさらされうる適用においては非常
に重要である。例えば積層体が自動車用の構造パ
ネルとして使用される場合には、ペイント−キユ
アリングオープン中の高温条件すなわち少なくと
も約135℃(275〓)にさらされる。そのような場
合には少なくとも約135℃のHDTlが必要であり、
多くのペイント−キユアリングオーブン中の一層
高い温度においてさえ適当な寸法安定性を付与す
るためには約163℃(325〓)が好ましい。積層体
はバツクリング(buckling)、歪み、伸び(すで
にある特定の形構造に成形されている場合)等を
生ずることなしにペイント−キユアリングオーブ
ン中の前記のような高温に対する露出に耐えるこ
とができなければならないことは明白であろう。 曲げ荷重下のたわみ温度としても知られている
熱変形温度はプラスチツク類に関するASTM
D648−72試験法の特定の変法に従つて測定され
る。この変法において、シート試料の幅bは約
2.22cm(0.875インチ)であり、長さは約7.62cm
(3インチ)であり、支持体間のスパンは5.08cm
(2インチ)であり、そして試料中の最大ストレ
スは1.82×106N/m2(264psi)である。 驚くべきことにそして予想外に、本発明の積層
体の熱変形温度(HDTl)は本質的に熱可塑性コ
ア材料の結晶性融点(Tnc)の熱変形温度に最適
に近づくことができる。その結果、積層体の熱変
形温度は熱可塑性コア材料の熱変形温度を数100
度超過しうる。例えば、2枚の厚さ0.0127cm
(0.005インチ、5ミル)の1100−0アルミニウム
層とその間にはさまれて積層されている1枚の厚
さ0.295cm(0.116インチ、116ミル)のナイロン
6・6コア層とからなる積層体(実施例3参照)
はナイロン6・6層単独の場合のわずか77℃
(171〓)に対して228℃(442〓)の熱変形温度を
有していた。従つて、高温の工業ストレス下にお
ける優れた寸法安定性は特に熱可塑性コア材料単
独と比較される場合、積層体の第一の特徴であ
る。 熱可塑体の結晶融点(Tnc)は10℃/分の加熱
速度を使用して差動走査熱量法(DSC)により
測定される。結晶融点の値は明らかな融解速度が
最大である温度または本質的に最終の融解の痕跡
が検出される温度のいずれかの意味にとられる
が、二者の差が実質的である場合、例えば10℃よ
りも大きい場合には後者の意味が好ましい。本発
明の積層体によつて示される熱変形温度と無定形
の熱可塑性コア層を有する同様の積層体によつて
示される熱変形温度とを比較すると(無定形の熱
可塑性コア層を有する)前記の積層体は本発明の
積層体によつて示されるような顕著な増大と同一
または類似の増大を示さないことが証明される。
例えば、2枚の厚さ0.0127cm(0.005インチ、5
ミル)の1100−0アルミニウム層とその間にはさ
まれて積層されている結晶度35%を有する(すな
わち部分的に結晶性である)厚さ0.208cm(0.082
インチ、82ミル)のPARN56/44(ナイロン56%
6、テトラフタル酸−CO−44%6、イソフタル
酸)層とからなる積層体(実施例69参照)は
PARN56/44単独の場合のわずか117℃(243〓)
に対して207℃(405〓)の熱変形温度を有し、90
℃(162〓)の増大を示した。一方、2枚の厚さ
0.0127cm(0.005インチ、5ミル)の1100−0ア
ルミニウム層と熱可塑性コア層としての厚さ
0.178cm(0.070インチ、70ミル)の無定形
PARN56/44とからなる同様の積層体(実施例70
参照)はPARN56/44単独の117℃(243〓)に対
してわずかに122℃(252〓)の熱変形温度を有
し、わずかに5℃(9〓)の増大を示したに過ぎ
なかつた。 積層体の平面における低い線形熱膨張係数
(CLTEl)〔約63×10-6cm/cm/℃(℃-1)(35×
10-6-1)以下〕は本発明の金属−熱可塑体−金
属積層体の別の臨界的性質である。その理由は、
意図されている構造物応用においては、温度変化
に由来する部品サイズの変化は、金属およびコン
クリート成分と本発明の積層体からつくられた部
分との間のみにくいふくらみおよびギヤツプを形
成する可能性を低下させるために最小化されてい
なくてはならないからである。線形熱膨張係数
は、プラスチツクに対するASTM D696−70試験
法により測定される。それはまた、目盛りつき移
動顕微鏡またはカテトメーター
(Cathetometer)を使用して試料の表面の2本の
細くひいた平行線の間の距離の測定によつても測
定することができる。この試料は種々の広く離れ
た温度で静熱的に制御できる重い銅ブロツク中の
長方形の孔に含有せしめられる。銅ブロツク中の
長方形の孔は試料の断面よりわずかに大きく、そ
して試料の表面に引いた線は銅ブロツク中に機械
加工されたせまいスリツトを通してみることがで
きる。 ある種のプラスチツク材料は軽量でありそして
高いエネルギー吸収能(高い衝撃強度)を有して
いて、それらを構造用パネルとしての使用に対し
て望ましいものとしているけれども、それらはそ
れらの線形熱膨張係数がほとんどの金属およびガ
ラス質構造材料例えばアルミニウム、スチールお
よびコンクリートの線形熱膨張係数の4〜5倍そ
して10倍にさえもなるという不利点を有してい
る。金属またはコンクリート構造フレーム上の構
造用パネルとしてのそれらの使用は固定の問題を
招来する高度に相異する熱膨張により、そして更
に低温においてパネル間に生ずるみにくいギヤツ
プおよび/または高温でのパネルのバツクリング
のために阻まれている。 プラスチツクの線形熱膨張係数を低下させるた
めの通常の方法はガラス繊維を混入させることで
ある。通常30〜40重量%のガラスが、プラスチツ
クの線形熱膨張係数を大約アルミニウムのそれ
(約23.4×10-6-1)に低下させるに充分である。
しかしながらこれは通常強いがしかし脆く非常に
低い破断点伸長度を有する物質を与える結果とな
る。すなわちプラスチツクそれ自体が強いがしか
し脆い樹脂、例えば熱硬化性ポリエステルである
かまたは高い破断点伸長度を有する高度伸長性の
強靭な重合体例えばナイロン6・6であるかにか
かわりなく、この複合体は非常に低い衝撃でひび
割れる。しかしながら、ガラス充填プラスチツク
の低下した多軸衝撃抵抗は本明細書に以後に記載
されるようにその上の適当な金属層の積層がガラ
ス充填熱可塑体の望ましくない性質を(少くとも
一部は)相殺するが故に、本発明における熱可塑
体コア層物質中でのガラス繊維の使用を除外する
ものではないことがわかるであろう。 金属は勿論プラスチツクのように高い線形熱膨
張係数の不利点を蒙むらない。しかしながら、そ
れらは一般にそして特に構造用パネルとして使用
するに充分な厚さにおいては軽量ではない。また
それらの曲げおよびへこみからの弾性回復は非常
に低い。 すなわち本発明の金属−熱可塑体−金属積層体
は両方の世界の最良のものを提供する。すなわ
ち、それらは軽量であるのみならず、更に高い熱
変形温度、低い非弾性率(良好な曲げ弾性)およ
び低い線形熱膨張係数の組合せに特徴を有してい
る。線形熱膨張係数は約63×10-6-1以下でなけ
ればならない。しかしながら、例えば自動車用パ
ネルの場合のように低い熱膨張を必要とするある
種の応用においては、CLTElは好ましくは約54
×10-6-1以下、より好ましくは45×10-6-1
下である。スチール(鋼)のCLTEl値(約15.3×
10-6-1)およびアルミニウムのそれ(約23.4×
10-6-1)よりはいくらか一層大ではあるけれど
も、本発明の積層体により得ることの可能なこの
低いCLTEl(約63×10-6-1以下)は構造物とし
ての応用に応ずるに充分なだけ低いものである。 本発明の積層体により示される線形熱膨張係数
の例は次のとおりである。0.180cm(0.071イン
チ、71ミル)厚さのナイロン6・6厚の各面に1
枚ずつ積層された2枚の0.0127cm(0.005イン
チ、5ミル)厚さの1100−0アルミニウム層を包
含する積層体(実施例5参照)は、アルミニウム
単独に対する23.6×10-6-1、およびナイロン
6・6単独に対する比較的高い110.2×10-6-1
の値に比較して、29.0×10-6-1の線形熱膨張係
数を有している。 低い非弾性率(IRl)(良好な曲げ弾性)(約93
%以下)はこの金属−熱可塑体−金属積層体の臨
界的性質である。この非弾性率は最大たわめ点に
おいて外側金属層中に実質的歪み(例えば5%)
を生成させるに充分なたわみにかけた後でのその
ような積層体パネルの弾性回復を特性づける。そ
れはASTM D790−71の特別修正法によつて測定
される。この方法は次のように記載することがで
きる。幅b=1.27cm(0.5インチ)、厚さまたは探
さdcm(インチ)および長さl=(L+ε)〔式中
Lは曲げ試験のcm(インチ)で表わしたスパンで
ありそしてε>1.27cm(0.5インチ)である〕の
長方形断面のシート試料を、三点曲げ試験固定装
置に水平にセツトし(すなわち1.27cm(0.5イン
チ)幅を水平にしそして探さdを垂直にする)、
そして0.0212cm/秒(0.5インチ/分)のクロス
ヘツドたわみ速度Dでたわませて、Dpcm(イン
チ)たわみとして、その結果試料の外側表面の中
心部分の歪みrが特記されていない限りは式r=
600dDp/L2により%で計算して5%となるよう
にする。使用されるスパンLは探さdの約16倍で
あるがしかし厚さまたは探さd<0.172cm(0.065
インチ)の場合には使用されるスパンは2.54cm
(1.00インチ)である。試料を所定のたわみDp
曲げた後、曲げ負荷を直ちに0.846cm/秒(20イ
ンチ/分)のクロスヘツドたわみ速度で除去す
る。次いで試料を直ちに曲げ試験固定装置から除
去し、扁平な表面上にその端部をセツトし、そし
て自由に弛緩させる。周期的にその曲げに使用さ
れたと同一のスパンおよび構造を有する固定装置
に試料を入れ、そしてダイヤルゲージを使用して
その残存たわみDrを測定する。残存たわみDr
その限界の平衡値Dr=DRに達した時点でその非
弾性率は式IR=100(DR/Dp)によつて%で計
算される。限界平衡値DRは通常は1〜2日の期
間内に達成されるがしかし常に1週間以内であ
る。 本明細書に前記したように、非弾性率〔IRl
はそれらの外側表面に実質的歪みを生成させるに
充分なだけたわませた後での積層体パネルの弾性
回復の臨界的かつ重要な特性である。IRlが高す
ぎる場合(低い弾性)には、実質的に歪ませた後
の積層体の元の形状への回復度および若干より低
い程度の歪みを使用してたわませた後のそれらの
完全な原形への積層体の回復能力の両者が、要求
される使用条件下には不充分である。そして本発
明の主目的の一つは構造用応用での要求に対して
重要かつ臨界的と考えられる使用性質の改善され
た組合せを有する金属−熱可塑体−金属積層体の
提供なのであるから、本発明の重要な限定はIRl
の上限である。 一般に93%以上の非弾性率を有する物質は弾性
またはいくらかの弾性(またはより具体的には弾
性回復)を要求または必要とする条件下の構造用
パネルとして使用するには全く非弾性すぎそし
て/または弱すぎる。本発明の範囲内の積層体の
非弾性率の上限は従つて93%である。更に前記の
最大たわみ点での外側金属層中の5%たわみで測
定した場合に次の範囲の非弾性率を有する積層体
は次のように評価される。 非弾性率IRl 評 価 >93% 非常に劣る 84〜93% 境界的 75〜84% 良 30〜75% 良好 <30% 優れている 実質的に歪ませた後の原形への積層体の回復
度、および小程度に歪ませた後で何ら永久的くぼ
みおよび折れを経験することなく完全に回復する
積層体の能力は共に非弾性率が減少するにつれて
上昇するのであるから、非弾性率が低ければ低い
程、積層体は構造応用を要求するにより望ましい
ものとなる。すなわち良好および優れた範囲すな
わち75%以下の非弾性率を有する積層体が好まし
い。 ここに使用されているIRは5%の歪みで測定
されているけれども(そうでないと記載されてい
ない限り)、より低いかまたはより高いその他の
歪み値もまた勿論使用できる。しかしながら5%
以外の歪み値で測定されたIR値は一般に5%で
測定されたものとは異なる。例えば5%以下(例
えば1.5%)の歪みで測定されたIR値は一般には
5%で測定されたものより低く、逆に5%以上の
歪み(例えば8%)で測定されたIR値は一般に
5%で測定されたものより高いであろう。 本発明の範囲内の積層体の非弾性率は、驚くべ
きことに、(非常に軟らかい1145−0アルミニウ
ムに対する)約95%の非弾性率(IRn)上限を有
する金属層材料単独に対するものより常に低いこ
とが認められた。一例として、2枚の0.0127cm
(0.005インチ、5ミル)厚さの1100−0アルミニ
ウム層とその間に挿入されかつそれに対して良好
な接着性を有する0.180cm(0.071インチ、71ミ
ル)のナイロン6・6層を包含する積層体(実施
例5参照)は1100−0アルミニウム単独のシート
に対して得られる94%の非常に高い非弾性率に対
してわずかに27%の非弾性率を有していた。良好
な弾性(低いIRl)および従つて良好な凹み回復
は金属単独からつくられた通常の構造用シートま
たはパネルに比べた場合の本発明の積層体の第一
義的特性である。 本発明の積層体の軽量性は結果的に構造物の総
重量の実質的な重量節減になる故、特に興味深
い。例えば、構造物が自動車の場合、重量節減は
特定の自動車に対しては燃料の経済性の増大に至
る。勿論、達成される総重量の節減は積層体を包
含する材料、使用された積層体の総量およびそれ
に対して積層体が代用される材料によるであろう
ということが認められるであろう。スチールが積
層体の金属層として使用される場合にはスチール
自体〔例えば、厚さ0.813cm(0.032インチ、32ミ
ル)のスチール:自動車のボデイパネル材料の最
も普通のタイプでありかつ厚さである〕の重量節
減はアルミニウム金属層を有する、比較しうる大
きさの積層体が使用される場合ほど大きくないで
あろう。スチール層を有する積層体の重量減少は
それでもやはり実質的なものである。例えば、積
層体(実施例25参照)が2枚の厚さ0.00254cm
(0.001インチ、1ミル)のスチール層と0.182cm
(0.0715インチ、71.5ミル)のナイロン6・6か
らつくられる場合、その単位面積あたりの重量は
厚さ0.0813cm(0.032インチ)のスチールシート
の6.34Kg/m2(1.3lb/ft2)の重量のわずか38.5%
(2.44Kg/m2、0.500lb/ft2)である。 ある種の自動車ビヒクルボデイの物品およびビ
ルデイング表面におけるように非常に高い強度お
よびこわさを要求するある種の構造物応用に対し
ては約9.76Kg/m2(2lb/ft2)のように大きい重量
のスチールシートが使用される。すなわち、本発
明の範囲内の積層体の最大重量は約9.76Kg/m2
あるが、実質上この重量以下の値が好ましい。特
に自動車用としては6.34Kg/m2(1.3lb/ft2)以下
の値が極めて好ましい。 各々の臨界的性質すなわち高い熱変形温度〔約
130℃(266〓)以上〕低い線形熱膨張係数、(約
63×10-6-1以下)、低い非弾性率(約93%以
下)、および軽量性(約9.76Kg/m2よりも大きく
ない)は高度に望ましいけれども、それ単独では
どれも充分ではない。それらは組合せて存在して
いなければならない。すなわち種々のそして広い
範囲の高性能構造応用に対して適当であるために
は、この金属−熱可塑体−金属積層体は約130℃
(266〓)よりも高い熱変形温度(HDTl)、約63×
10-6-1以下の線形熱膨張係数(CLTEl)、約93
%以下の非弾性率、および約9.76Kg/m2よりも大
きくない最大重量の組合せを有していなければな
らない。 本発明の積層体の臨界的なそして重要なその使
用性質、IRl、CLTElおよびHDTlは金属層厚さの
和の熱可塑体コア層の厚さに対する厚さ比と、積
層体の成分層の強度の比との積すなわち、数学的
記号であらわせば、次の無次元のパラメーター
TR(YSn/TSc)によつて積層体の成分層の厚
さ比に関係している。ここに TRは熱可塑体コア厚さに対する金属層厚さの
和の厚さ比であり、 YSnは2個の金属層の厚さ−重量平均降伏点引
張り強度すなわち各金属層の厚さとその5%伸長
オフセツト点での降伏点引張り強度との積の和を
金属層の厚さの和で除したものであり、これは数
学的記号で示せば (tiysi+tiiysii)/Tn 〔式中、ti、tii、ysiおよびysiiは以下に定義のと
おりであり、Tnは金属層厚さの和すなわち(ti
+tii)である〕であり、そしてTScは熱可塑体
コア物質の引張り強度である。 金属層に対する5%伸長オフセツト点における
引張り降伏点強度(ys)は実質的には、
「Standard Methods of Test for Tensile
Properties of Plastics」と題するASTM D638
−72により測定される。タイプの試料を使用
し、そして試験速度は5.0mm/分とする。ここに
金属試験試料を23℃で50%相対湿度に少くとも18
時間予条件調整しそして試験は23℃50%相対湿度
で実施された。ysに対する値は積層の熱条件に
付された後の金属のものである。多くの場合、こ
のysに対する値は積層の前の金属に対する値と
実質的には異ならない。その理由は多くの金属に
対しては典型的な積層熱的条件下において有意変
化がysの値に生じないからである。積層の熱的
条件に付された後での金属に関してys値を測定
しなければならないような場合には、金属をその
ような測定のために積層体のコアから取外すこと
ができる。例えば熱可塑体コアを溶解させそして
金属層をそのような測定のために単離することが
できる。 ある金属層は5%オフセツトの歪みの前に破損
を経験するかもしれないということが認められ
る。そのような金属に対しては、その材料に対す
る最大引張り強度をys値として使用すべきであ
る。 熱可塑体コア物質の引張り強度(TSc)もまた
実質的にASTM D638−72により測定される。タ
イプの試験試料を使用し、そして試験速度は
5.0mm/分とする。試料は23℃で少くとも18時間
予め条件調整された。すべての非積層ポリアミド
試料は成形したままシールした缶中に無水過塩素
酸マグネシウムまたは無水硫酸カルシウム乾燥剤
と共に、この前条件調整の間乾燥させた状態に保
ち、そしてすべてのその他の試料は50%相対湿度
で予め条件調整した。熱可塑体物質の引張り強度
は降伏点引張り応力としてかまたは降伏点のない
場合には破断点引張り応力として測定される。
TScの値は積層熱的条件に付された後のコアのも
のであり、これは一般には積層の前の熱可塑体物
質のものと同一である。積層の間にTScの有意の
変化が多分生じているような熱可塑体の場合に
は、TSc値は例えば熱可塑体物質単独の代表的な
試料を積層温度条件に付し、そして得られた物質
に対する測定値をとることによつて測定されう
る。 厚さ比(TR)は、TR(YSn/TSc)のIRl(第
1図)、CLTEl(第2図)および(HDTl
HDTc)/(Tmc−HDTc)(第3図)に対する関
係により定義された面積から決定されるパラメー
ターTR(YSn/TSc)の数字的重複領域により
示される。そのような面積の低い方の境界は直線
方程式 y=mx+b によつて規制され、その場合式中yはIRl
CLTElおよび(HDTl−HDTc)/(Tmc
HDTc)のy軸(垂直軸)パラメーターであり、
xはTR(YSn/TSc)のx軸(水平軸)パラメ
ーターであり、mはこの直線の勾配でありそして
bはy軸との交点である。 yがIRlの場合にはxが0〜0.65の値に対して
はmは108であり、そしてbは0であり、そして
xが0.65以上の値に対してはmは0でありそして
bは70である。 yがCLTElの場合には、xが0〜0.1の値に対
してはmは−3.6×10-4でありそしてbは45×
10-6であり、そしてxが0.1以上の値に対しては
mは0でありそしてbは9×10-6である。 yが(HDTl−HDTc)/(Tmc−HDTc)の場
合にはxが0〜0.05の値に対してはmは1であり
そしてbは0であり、そしてxが0.05〜0.12の値
に対してはmは10でありそしてbは−0.45であ
り、そしてxが0.12以上の値に対してはmは0で
ありそしてbは0.75である。 TR(YSn/TSc)のIRl(第1図)、CLTEl(第
2図)および(HDTl−HDTc)/(Tmc
HDTc)(第3図)に対する関係により定義され
る面積の上側境界もまたそのような面積の下側境
界に対して前に記載された直線方程式により定義
される。yがIRlの場合には、xが0〜0.25の値
に対してはmは280でありそしてbは30であり、
そしてxが0.25以上の値に対してはmは0であり
そしてbは100である。 yがCLTElの場合には、xが0〜0.05の値に対
してはmは−2.88×10-3でありそしてbは216×
10-6であり、そしてxが0.05〜0.26の値に対して
はmは−1.29×10-4でありそしてbは78.5×10-6
であり、そしてxが0.26より大なる値の場合には
mは0でありそしてbは45×10-6である。 yが(HDTl−HDTc)/(Tmc−HDTc)の場
合には、xが0〜0.004の値に対してはmは112.5
でありそしてbは0であり、そしてxが0.004〜
0.04の値に対してはmは15.3でありそしてbは
0.389であり、そしてxが0.04以上の値に対して
はmは0でありそしてbは1である。 第1図を参照して述べると、それぞれTR
(YSn/TSc)のIRlに対する関係により定義され
る面積の上側および下側境界である曲線1および
2によりその外側限界を規制されている帯域内に
すべてのデータが入ることが容易にわかる。すな
わち特定の非弾性率IRl(前記の93%の最大値以
下)を有する積層体が所望される場合には、その
積層体の厚さ比はTR(YSn/TSc)軸上で読む
ことのできる所望のIRl値から曲線1と交さする
点(および可能な場合には曲線2)まで水平線を
引くことによつて容易に決定される。曲線1と交
叉する点(約30%より大なるIRl)はその無次元
パラメーターに対する最小値を確立する。TR自
体は無次元パラメーター中のある選ばれた金属お
よび熱可塑体コア層を容易に決定されそして(ま
たは)既知のYSnとTScとの値で置き換えること
によつて容易に決定されうる。 曲線1を切るように引いた同一の水平線が曲線
2にも交叉する場合には、TR(YSn/TSc)な
らびにTR単独に対する上限もまた、下限に対し
て記載したのと同一の方法で決定することができ
る。そのような場合、ある範囲のTR(YSn
TSc)に対する値そして従つてTRに対する値が
確立されるであろう。他方、曲線1を切るように
引いた水平線が曲線2と交叉しない場合には、前
記に論じた厚さおよび重量の限定に一致して、
TR(YSn/TSc)に対する上限は存在しない。 第2図についてみるに、すべてのデータがTR
(YSn/TSc)のCLTElに対する関係により定義
される面積のそれぞれ上側境界および下側境界で
ある。曲線3および4によりその外側が規制され
た帯域内に入ることがわかる。第1図に関して記
載したのと同様の方法で所望のCLTEl(約63×
10-6-1)が定義されたならば、TR(YSn
TSc)に対する値従つてTR自体を容易に決定す
ることができる。 第3図について述べるに、すべてのデータは、
TR(YSn/TSc)の(HDTl−HDTc)/(Tmc
−HDTc)に対する関係により定義される面積の
それぞれ上限および下限である曲線5および6に
よつてその外側を規制された帯域内に入ることが
容易にわかる。HDTに対する所望の値〔約130℃
(266〓)の最小値以上〕が規定されたならば選ば
れた熱可塑体に対するHDTcおよびTmcの既知の
値を正常化されたHDT変数 (HDTl−HDTc)/(Tmc−HDTc) において置換して0〜1.0の間の値を得ることが
できる。その値が決定されたならば、第1図およ
び第2図に対して記載されているようにして、所
望の(HDTl−HDTc)/(Tmc−HDTc)値から
曲線5(および可能な場合には曲線6)と交叉す
る点まで水平線を引くことによつてTR(YSn
TSc)値を決定することができる。 すなわちIRl、CLTElおよびHDTlの特定のバラ
ンスを有するある与えられた積層体に対する最適
のそして好ましいTR範囲は、第1図、第2図お
よび第3図から得られるTR(YSn/TSc)値を
相関させそしてそのような値の数値的重複範囲を
決定することによつて容易に確定されることがで
きる。一般に低いIRl、低いCLTElおよび高い
HDTlの組合せが好ましいのであるから、約0.08
〜0.6の範囲内のTR(YSn/TSc)が好ましい。
しかしながら第1,2および3図に記載のように
他の値もまた適当である。 しかしながら、TR値に関係なく、各金属層の
最低厚さは少くとも約0.00127cm(0.0005イン
チ、0.5ミル)でなくてはならず、そして積層体
の最大重量は約9.76Kg/m2(2lb/ft2)を越えるも
のであつてはならないことが注目されよう。更
に、実際問題として本発明の範囲内の金属−熱可
塑体−金属積層体は金属または熱可塑体単独より
なるものではありえないから、TRは0(熱可塑
体単独)より大でなくてはならずそして絶対的無
限(金属単独)以下でなければならない。 一旦TRが決定されて金属層または熱可塑体コ
ア層に対して厚さが選ばれたならば残存成分層の
厚さは容易に決定される。金属層が異つた組成を
有している特定の場合(すなわち本明細書に以後
に定義のysiおよびysiiが等しくない場合)には本
明細書は以後に説明されるように、TR(YSn
TSc)の関係からTRを計算するために必要な
YSnの値を決定するためには、金属層の相対的厚
さを規定しなくてはならない。勿論、一旦TRが
決定されると、Tn(ti+tiiから計算され、こ
のtiおよびtiiは任意にiおよびiiと記したそれ
ぞれの金属層の厚さである)は知られているので
あるから、要求される熱可塑体コア層の厚さは容
易に決定される。 前記の第1,2および3図を使用してTR
(YSn/TSc)および従つてTR単独に対する値を
確立するための方法は意図された最終用途に合致
した性質たるIRl、CLTElおよびHDTlの値を選択
することである。例えば、最終用途が33%IRl
要求する場合には約0.010〜約0.31の範囲のTR
(YSn/TSc)値が第1図により示される。最終
使用目的が24.3×10-6-1のCLTElを要求する場
合には、約0.057〜大約無限大(または簡単に少
くとも約0.057の値)の範囲のTR(YSn/TSc
値が第2図により示される。意図されている最終
使用目的に対して218℃のHDTlが要求されている
場合には、説明の目的で熱可塑体コア層としてナ
イロン6・6(HDTc=65℃、Tmc=220℃)を
選んで正常化HDT変数 (HDTl−HDTc)/(Tmc−HDTc) を容易に解いて〔(218℃−65℃)/(220℃−65
℃)〕=0.99の値を与えることができる。この正常
化HDT変数値は第3図によれば約0.039〜大約無
限大(または簡単に少くとも約0.039の値)の範
囲の値を要求する。 33%のIRl、24.3×10-6-1のCLTEl、218℃の
HOTlおよび熱可塑体コア層としてのナイロン6
を有する積層体に対する最適のTR(YSn
TSc)値は、重複部分すなわち0.057〜0.31であ
る。 TR自体に対する最適値は、金属層例えばアル
ミニウムそして更に詳しくはアルミニウムの特定
の組成(タイプ)および厚さが与えられたならば
容易に決定することができる。すなわち TR(YSn/TSc)=0.057〜0.31 であるから TR=0.057(TSc/YSn)〜0.31(TSc/YSn) である。 説明の目的で、1100−0アルミニウム〔ti
ii=0.0127cm(0.000127m、0.005インチ、5ミ
ル)、5%伸長オフセツト点におけるysi=ysii
58.25×106N/m2(8.45×103lb/in2)、YSn=(ti
ysi+tiiysii)/Tn=〔(0.000127m×58.25×
106N/m2)+(0.000127m×58.25×106N/m2)〕/
0.000254=58.25×106N/m2が金属層として選ば
れそして前記のナイロン6〔TSc=75.14×
106N/m2(10.9×103lb/in2)〕が熱可塑体コア層
として選ばれた場合には、 TR=0.057(75.14×10N/m2/58.25×10N/m2)=0.057×1.29=0.074 および TR=0.31(75.14×10N/m2/58.25×1
N/m2)=0.31×1.29=0.40 となる。 すなわちTRは、2個の金属層として等しい厚
さの1100−0アルミニウムシートそして熱可塑体
コア層としてナイロン6を包含している積層体に
対しては、IRl、CLTElおよびHDTl値を前記規定
にバランスさせるためには約0.074〜0.40の範囲
であるべきである。0.151の値のTRを有する前記
規定の性質の組合せを有する実験的積層体は実施
例67に記載されている。 同様に、等しい厚さの1100−0アルミニウムシ
ート(YSn=58.25×106N/m2)を金属層として
有しそして熱可塑体コア層としてポリ(エチレン
テレフタレート)(HDTc=89℃、Tmc=252℃、
TSc=77.21×106N/m2)を包含する積層体に対
する最終使用目的がIRl30.1%、CLTEl29.5×10-6
-1およびHDTl240℃を要求する場合には、第
1,2および3図から決定されたTR(YSn
TSc)値に対する数値的重複領域は約0.042〜
0.285の最適範囲、そして従つて0.056〜0.38のTR
範囲を示す。0.165のTR値を有するそのような積
層体の実例は実施例71である。 本発明の積層体は熱可塑体コア層の各面に存在
する2枚の金属層を有しているのであるから、そ
の金属層は臨界的な有用性の組合せが満足される
限りは同一または異なつた組成を有しうることが
わかる。異なつた厚さを有する金属層もまたその
ような厚さが金属層の最小厚さ条件および得られ
る積層体の最大重量条件により確立される限度内
にありしかも臨界的且つ重要な有用性の組合せが
満足される限りは、使用しうる。異なつた組成お
よび(または)厚さを有する金属層が使用される
場合、それらの重要な特性のあるものを実質的に
バランスさせて、積層体が種々の温度に露出され
た場合のそり、ゆがみ(バツクリング)その他の
ような問題を避けることが好ましい。実用的であ
る限りは金属層の重要な特性を次のようにバラン
スさせるべきである。 (a) CLTEi=CLTEii、 (b) tii=tiiii、および (c) tiysi=tiiysii (ここにCLTEiおよびCLTEii、tiおよびtii、Ei
およびEii、そしてysiおよびysiiはそれぞれ任意
にiおよびiiと記したそれぞれの金属層の線形熱
膨張係数、厚さ、弾性モジユラスおよび降伏点引
張り強度である。しかしながら実際問題として両
金属層が同一の組成および厚さのものであること
が一般に好ましい。 一例として異なつた組成(および異なつた厚
さ)を有する金属層が使用された場合、すなわち
それぞれ任意に例えばtiおよびtiiと記された
0.00508cm(0.0000508m、0.002インチ、2ミル)
厚さの焼きなましされた304ステンレススチール
および0.0152cm(0.000152m、0.006インチ、6ミ
ル)厚さの6061−0アルミニウムが使用され、そ
して説明の目的でナイロン6・6が熱可塑体コア
層として使用される場合、最終使用目的が45%の
IRlを要求する場合には約0.051〜約0.42の範囲の
TR(YSn/TSc)値が第1図により示される。
最終使用目的が32.8×10-6-1のCLTElをもまた
要求する場合には、約0.034〜約無限大の範囲
(または単に少なくとも約0.034の値)のTR
(YSn/TSc)値が第2図により示される。さら
に、前記のナイロン6・6(HDTl=77℃、Tn
263℃)を熱可塑体コア層として使用して250℃
(またはそれ以上)のHDTlが意図された最終用途
に要求される場合には、正規化されたHDT変数
〔(250℃〜77℃)/(263℃〜77℃)〕は容易に解
かれて0.93の値を与える。この正規化された
HDT変数の値は第3図によれば約0.035〜約無限
大の範囲の値(あるいは単に少なくとも約0.035
の値)を要求する。 45%のIRl、32.8×10-6-1のCLTElおよび250
℃(482〓)のHDTlを有する積層体に対するTR
(YSn/TSc)の最適値は第1,2および3図の
数値的重複領域の0.051〜0.42の間である。 TR自体に対する最適値は容易に決定すること
ができる。その理由は本明細書に前記したように
304ステンレススチール(焼きなまし)〔ti
0.0000508m、5%伸長オフセツト点でのysi
369.52×106N/m2(53.6×103lb/in2)〕および
6061−0アルミニウム〔tii=0.000152m、5%
伸長オフセツト点でのysii=112.37×106N/m2
(16.3×103lb/in2)〕が金属層として使用されるか
らである。すなわち TR(YSn/TSc)=0.051〜0.42 であるから、 TR=0.051(TSc/YSn)〜0.042(TSc/YSn) 強度値(YSnおよびTSc)は次のとおりであ
る。 YSn=(tiysi+tiiysii)/Tn=〔(0.0000508×
369.52×106)+(0.000152×112.37×106)〕/
0.0002028 =(18771.62+17080.24/0.0002028=
35811.86/0.0002028=176.78×106N/m2 TSc=83.42×106N/m2 従つて、これらを代入すると TR=0.051(83.42×10N/m2/176.78
×10N/m2)=0.051×0.47= 0.024 TR=0.42(83.42×10N/m2/176.78×
10N/m2)=0.42×0.47=0.20 となる。 すなわち、金属層として0.00508cm厚さの304ス
テンレススチール(焼なまし)シートと0.0152cm
厚さの6061−0アルミニウムシートとを使用しそ
して熱可塑体コア層としてナイロン6・6を包含
する積層体に対して、IRl、CLTElおよびHDTl
を前記規定にバランスさせるためには、TRは約
0.024〜約0.20の範囲であるべきである。張力側
のスチールにおいてIRlを測定しそしてスチール
側でCLTElを測定した、0.0768のTR値を有する
かかる積層体の実例が実施例55に記載されてい
る。 しかしながら、前記積層体に対してIRlおよび
CLTElが順次アルミニウム側から測定された場
合には、TR(YSn/TSc)およびTRはCLTEi
CLTEii、tiiとtiiiiおよびtiysiとtiiysii
それぞれの間の絶対的バランスの欠除の故に若干
前記の値から変動する。例えば、張力側で6061−
0アルミニウムに関して測定されたIRlは43%の
値を有しておりそしてアルミニウム側から測定さ
れたCLTElは35.5×10-6-1の値を有していた。
しかしながら、この場合HDTlは未変化であつ
た。これらの値は第1図により示されるように約
0.045〜約0.405の間のある範囲のTR(YSn
TSc)、第2図により示されるように少なくとも
約0.026の値そして第3図により示されるように
少なくとも約0.035の値を要求し、数値的重複領
域を定義する0.045〜0.405の間の範囲(第1図)
が好ましい。従つてTRの単独に対する値は約
0.021〜約0.19の間であり、この範囲は実施例55
に記載の積層体に対するTR値0.0768によく相関
する。 前記の臨界的構造応用性質の値に、本発明の範
囲内の大部分の積層体はまた優れた曲げこわさ、
高い曲げモジユラス、高温での優れた成形性、非
常に良好な延性および高いエネルギー吸収性をも
有している。 優れた曲げこわさおよび高い有効曲げモジユラ
ス(単位曲げこわさの尺度)は積層体が有してい
なくてはならない高度に望ましい性質である。こ
の条件は、積層体は構造体フレームの必要を最小
化しそして(または)風、海水力および他の負荷
からの積層体パネルの曲げたわみを最小化するに
充分なだけのこわさを有していなくてはならない
という事実により必要とされる。積層体の風およ
び水力に耐える能力は、それらが例えば自動車本
体パネル、ボート本体パネルおよび建造物構造の
外側パネルとして使用される場合に特に重要であ
る。 曲げこわさ(flexural stiffness)mはASTM
D790−71の特別の変法によつて測定される。そ
の特別の変法は次のようである。 幅b=1.27cm(0.5インチ)、厚さまたは深さd
cm(インチ)および長さl=(L+ε)〔式中Lは
cm(インチ)の曲げ試験のスパンであり、そして
ε>1.27cm(0.5インチ)である〕の長方形断面
のシート試料を水平に三点曲げ試験固定装置に
(すなわち1.27cm(0.5インチ)の幅を水平にそし
て深さdを垂直にして)セツトし、そして
0.00212cm/秒(0.05インチ/分)のクロスヘツ
ド速度Dで垂直にたわみ形成させる。cm(イン
チ)で表わしたたわみDが示された一定速度で増
大していく場合のNにおける適用された負荷P
(ポンド)を記録する。厚さまたは深さd〓0.165
cm(0.065インチ)に対しては、スパンLは2.54
cm(1.00インチ)である。それ以外では、スパン
はシート試料の厚さまたは深さの約16倍である。
N/m2(psi)で表わした有効曲げモジユラスEB
が式EB=L3me/4bd3〔式中N/mで表わしたm
e(ポンド/インチ)は負荷−たわみ曲線の初め
の直線部分の実験的勾配である〕により計算され
る。N/m2(psi)で表わした曲げ強度Sは式S
=3PL/2bd2から計算される。特に記載されてい
ない限りこの強度は試料の中心部分の外側表面の
歪みがr=600dD/L2=5%である場合の応力と
して計算される。曲げこわさmはb=2.54cm
(1.00インチ)およびL=2.54cm(1.00インチ)の
特定の場合に対しては、m=4bd3EB/L3として
計算される。 約52.53×103N/m(300ポンド/インチ)の曲
げこわさはフレーム構成を最大としそしてパネル
の曲げたわみに対する要求を最小にした場合でさ
えもほとんどの構造物および建物用応用のシート
またはパネルに使用することのできる最低値であ
る。この曲げこわさは1.37Kg/m2(0.280lb/
ft2)の重量の比較的弱くそして非弾性の5052−0
アルミニウムの0.0508cm(0.020インチ、20ミ
ル)厚さのシートの特微的な値である。約52.53
×103N/mの最低の有用曲げこわさならびに少
なくとも約131.85×103N/m(753lb/インチ)
のより高い値でさえも本発明の積層体により容易
に達成される。例えば次の表に示されているよう
に、2枚の0.0127cm(0.005インチ、5ミル)厚
さの5052−0アルミニウム層を0.0711cm(0.028
インチ、28ミル)厚さのナイロン6・6の層の各
面に積層させてなる積層体(実施例23参照)は、
1.51Kg/m2(0.310lb/ft2)の重量のナイロン6・
6単独の0.133cm(0.0523インチ、52.3ミル)厚さ
のシートに対する38.00×103N/m(217lb/イン
チ)の曲げこわさに比べて161.44×103N/m
(922lb/インチ)の曲げこわさ〔有効曲げモジユ
ラス28.95×109N/M2(4.2×106psi)〕および
1.49Kg/m2(0.306lb/ft2)の重量を有していた。
すなわちこの積層体は単位面積当りわずかにより
少ない重量のアルミニウムシートよりもはるかに
一層高いこわさを、そして相当する単位面積当り
重量を有するナイロン6・6単独のはるかにより
厚いシートのものに比較して更により高いこわさ
を与える。
【表】 前記表に示されているように、0.122cm(0.048
インチ、48ミル)厚さのナイロン6・6層の両面
に積層された2枚の0.0152cm(0.006インチ、6
ミル)厚さの6061−T6アルミニウム層を包含す
る積層体(実施例38参照)は606.72×103N/m
(3465lb/インチ)の曲げこわさ〔有効曲げモジ
ユラス27.64×109N/m2(4.01×106psi)〕および
2.21Kg/m2(0.453lb/ft2)の重量を有していた。
これは次の値と比較される。 (a) 0.0813cm(0.032インチ、32ミル)厚さの自
動車本体用鋼板に対する443.00×103N/m
(2530lb/インチ)の曲げこわさ、および6.34
Kg/m2(1.3lb/ft2)の重量、 (b) 0.0813cm(0.032インチ、32ミル)厚さの
6061−T6アルミニウム単独に対する226.93×
103N/m(1296lb/インチ)の曲げこわさおよ
び2.20Kg/m2(0.451lb/ft2)の重量、 (c) 0.102cm(0.040インチ、40ミル)厚さの6061
−T6アルミニウム単独に対する434.25×
103N/m(2480ポンド/インチ)の曲げこわ
さおよび2.75Kg/m2(0.564lb/ft2)の重量、お
よび (d) 0.194cm(0.0762インチ、76.2ミル)厚さのナ
イロン6・6単独のシートに対する117.84×
103N/m(673ポンド/インチ)の曲げこわさ
および2.20Kg/m2(0.451lb/ft2)の重量。 すなわちこの積層体は0.0813cm厚さのスチール
よりも曲げこわさにおいて37%より大であり、そ
して単位面積当り重量において65%より軽い。こ
の積層体は曲げこわさにおいて単位面積当り等し
い重量の6061−T6アルミニウム単独のものより
も2.5倍大であり、そして積層体のそれより20%
だけより大なる単位面積当り重量を有する6061−
T6アルミニウム単独のよりも37%だけより大で
ある。そしてこの積層体は実質的に等しい単位面
積当り重量を有するナイロン6・6単独よりもこ
わさにおいて5倍以上より大である。 比較的高い曲げこわさを要求する応用例えば自
動車本体用パネルその他においては、少なくとも
約262.65×103N/m(1500ポンド/インチ)の曲
げこわさが好ましく、少なくとも約437.75×
103N/m(2500ポンド/インチ)またはそれ以
上の値が更により好ましいことが認められるであ
ろう。 それらが製造された後で成形物品に加工される
べき場合すなわち後形成操作に付される場合に
は、優れた成形性が積層体の必要な性質である。
延性の金属層および延性ある熱可塑体コア層から
製造された金属−熱可塑体−金属積層体の優れた
成形性および非常に良好な延性は、そのような積
層体を破損または破裂なしに、浅く曲げたものか
ら深く伸ばしたものまでの種々の形状に成形しう
ることを確実ならしめる。 本発明の範囲内の積層体およびそのための金属
層および熱可塑体コア層成分について本明細書中
に使用されている「延性」なる表現は、プラスチ
ツクに対するASTM D638−72により測定した場
合少くとも10%の破断点引張り伸長度を有してい
るような物質を意味している。 積層体の成形(またはより詳しくは後成形)は
当業者に既知の方法によつて容易に達成すること
ができる。本発明に使用するに適当なそのような
方法の一つは、積層体を高温(すなわち熱可塑体
コア層を軟化させそして離層、金属層および(ま
たは)熱可塑体コア層の弱体化その他を伴なうこ
となしに成形操作の実施を可能ならしめるに充分
高い温度)で成形圧力にかけることを包含する。 本発明のほとんどの積層体に対しては、常温ま
たはその付近での成形操作は避けるべきである。
その理由は本発明の範囲内のほとんどの積層体は
そのような温度では冷時成形性でないと期待され
るからである。ここに常温または常温付近で深延
伸試験性能が劣つておりそして(または)可能な
曲げ程度が低くそして(または)オルセンカツプ
試験が劣つている場合には、そのような積層体は
冷時成形性ではないと考えられる。これらの試験
については以後に更に論ずる。更に、この成形操
作を高温で実施することの追加の利点は、そのよ
うな温度は通常積層体の常温メモリーを有効に破
壊しそして従つて成形圧の除去の際にその直線化
および(または)扁平化された構造へのその回復
傾向を破壊するということである。このメモリー
損失(または再セツト)は実質的にその最初の成
形温度までそしてある積層体に対しては更により
高温まで保持される。その結果、高温において
は、例えば延性の金属層と延性の熱可塑体コア層
とから製造された本発明の積層体は永久的に成形
された構造体に成形可能である。 本発明の範囲内の積層体の成形性の重要な尺度
は深延伸(deep draw)試験で得ることができる
が、その典型的な条件は次の表に示されている。
この試験においては、積層体の扁平な円形シート
を雄パンチによつて雌ダイの中に押しこんでカツ
プ形を形成させる。高い延伸比(ブランク直径対
パンチ直径比)を有する成功した深延伸が望まし
い。相当するこわさ(stiffness)の延伸級スチー
ルと比肩しうる延伸比が好ましい。そのようなス
チールより50%低い値が多くの応用に対して許容
できるがしかしこれよりはるかに低い値は通常劣
悪と考えられる。例えば次の表に示されるよう
に、約2.00〜約2.31の非常に良好な延伸比が試験
を約80℃(176〓)〜200℃(392〓)の間で実施
した場合にアルミニウム/ナイロン6・6/アル
ミニウムまたはアルミニウム/ポリエステル−ポ
リエーテルブロツク共重合体変性PET/アルミ
ニウム積層体で得られる。この比は延伸級スチー
ルに対する約2.4の値に比肩され、そして多くの
場合、延伸級アルミニウムに対する約2.1の値よ
りも良好である。ナイロン6・6のコアおよび延
性の低炭素鋼の金属層を有する積層体は常温にお
ける深延伸試験において良好に機能することが見
出された。 しかしながら、次の表に示されている延伸比は
限界値でないことそして従つてそのような積層体
に対して更により高い延伸比が意図されうること
を認めるべきである。
【表】
【表】 積層体の成形性のその他の重要な尺度は破壊す
ることなしにそれらを曲げることができる程度で
ある。破壊なしに本発明のほとんどの積層体によ
り示される曲げの程度は常温では極めて劣つてお
り、そして多くの場合かなり大なる半径のまわり
の簡単な曲げを要求する応用に対してさえも不適
当である。一般に積層体の厚さの2倍の半径のま
わりに90゜の曲げを積層体が示せない場合に曲げ
は一般に劣ると考えられる。高温においては積層
体の多くは破損することなく多くの応用に対して
充分な小さな半径のまわりに容易に曲げることが
できる。しかしながら本発明内のある種の積層体
例えばナイロン6・6コアおよび延性のある低炭
素鋼金属層を有する積層体は常温で良好な曲げ能
力を有していることが見出された。本発明の範囲
内のその他の積層体もまた常温条件下の曲げ試験
において良好に機能しうることが期待される。 成形性の更にその他の試験は例えばオルセンカ
ツプ試験のようなボールパンチ曲げ試験であり、
これは伸長(延伸ではない)のみを包含しそして
この場合にはシートまたは積層体試料を安全にリ
ングダイにクランプでとめ、そして半球形パンチ
で不合格点たる「ひびの最初の出現」状態まで伸
長させる。その性能の一つの尺度は、成形比〔パ
ンチ侵入深さ(たわみ)のパンチ直径に対する
比〕であり、より高い比が望ましい。この試験を
低いたわみ速度(約1.27cm/分)および常温で使
用して、非常に良好な約0.300〜約0.400の間の成
形比が本発明の範囲内の積層体例えばナイロン
6・6コア層と延性の低炭素鋼金属層とを有する
積層体ならびに次の表に示されるようなその他の
積層体において得られた。これらの値はアルミニ
ウムおよびスチールに対して得られる値と比肩さ
れるものである(そして多くの場合それより良好
である)。0.300より低い比例えば0.150の低い比
でさえも、ある種の応用に対しては許容できる。
しかしながら、これよりもはるかに低い値はこの
試験においては劣つた性能のものと考えられる。
【表】
【表】 本発明の範囲内のほとんどの積層体の成功した
深延伸および曲げは高温の使用を要求するから、
ほとんどの積層体特に所望の形状に成形された後
で高温条件に付されるべき積層体に対しては、高
温で成形操作を行うことが決定的に有利である。
そして前記したように、約80℃(176〓)〜約200
℃(392〓)の積層温度が後成形操作の実施に対
して一般に適当である。 匁論、本発明の範囲内の積層体は、それらの有
している臨界的性質の組合せ、ならびに延伸、曲
げおよび伸長試験により得られる高い延伸比、曲
げおよび伸長特性により示されるほとんどの場合
における優れた成形性に関して考慮した場合、構
造用パネルとしての用途に対して既知の積層体お
よび他の構造用パネル材料に比して明らかな利点
を与えることが明白である。金属自体と比較した
場合でさえも、臨界的且つ重要な有用性(高い熱
変形温度、低い線形熱膨張係数、低い非弾性率、
軽量性および多くの場合優れた成形性の組合せは
この積層体を構造用パネルとして使用するために
更により好ましいものとさえする。 常温における非常に良好な延性は、金属層およ
び熱可塑体コア層の両方が延性の状態である場合
の本発明の積層体によつて示される。より高い曲
げ強度およびより高い有効曲げモジユラスの積層
体を生成させる適当な金属の非延性形態の使用
は、可能であるけれども、前記に論じられた成形
性は実質的に減少することが認められるであろ
う。しかしながら、成形された構造物が要求また
は所望されないで実質的に扁平な構造体が適当で
ある場合には、適当な金属の非延性形態を使用す
ることができる。積層体の延性の一つの尺度は、
前記のオルセンカツプ試験により得ることができ
る。延性のその他の尺度としてはプラスチツクに
対するASTM D638−72試験法により測定される
引張り伸長(tensile elongation)およびガード
ナー衝撃強度(GIS)試験により測定される多軸
衝撃強度があげられる。 ガードナー衝撃強度試験においては、少くとも
面積が5.08cm×5.08cm(2インチ×2インチ)の
試験試料を重いスチールの試験用金床の平らな水
平表面に置く。試料を試験用金床の垂直円筒状孔
上に中心合せする〔3.18cm(1.25インチ)内
径〕。1.59cm(0.625インチ)の直径の半球形先端
を有する軽量の研磨スチールパンチを試料の上側
中心上に置く。1.82Kg(4ポンド)のハンマーを
パンチ上の選んだ高さから落し、それによつて試
料をハンマー重量とその最初の高さ(インチ)と
の積により決定されるN−m(インチ−ポンド)
の衝撃エネルギーにかける。各積層体試料を1回
だけ衝撃する。試料の各面の何等かのひび割れ形
成はその特定の衝撃に対して不合格と考える。試
験は通常かなり多数の試験試料を必要とする(通
常各試験に対して少くとも12〜16個)。そして破
損することなく試料の半分以上が合格した最大高
さを使用して±0.226N−m(2インチ−ポン
ド)内のGISを計算する。これらの測定から、
0.0813cm(0.032インチ)厚さの自動車車体スチ
ールよりも20〜30%低い重量/m2を有する本発明
の範囲内の延性積層体は少くとも18.08N−m
(160インチ−ポンド)までの衝撃エネルギーに対
して不合格を示さずそしてこれらの衝撃において
0.0813cm厚さのスチールパネルよりも有意に一層
小さい凹部形成を示すことが確認された。同様の
結果がアルミニウムパネルと比較した場合にも得
られる。すなわち、この金属−熱可塑体−金属積
層体はまたそれらがもしあるにしてもわずかの凹
部形成を以つて高い衝撃力を吸収しうるという点
で高いエネルギー吸収能力をも有している。そし
て追加の特性として、生ずるすべての凹部は損傷
なしに容易にハンマーで叩き出すことができる。 優れた耐候性は本発明の範囲内の積層体によつ
て示されるその他の価値ある性質である。勿論、
保護のないスチールその他である場合に、金属層
が天候要素に長時間かつ連続的に露出される場合
に腐食することは明白である。しかしながら、金
属層と熱可塑体コア層との間の接着は高度に耐候
である。例えば沸騰水中1ケ月後に、アルミニウ
ム−ナイロン−アルミニウム積層体中ではほとん
どかまたは全く接着損失は生じない。更にアルミ
ニウム−ナイロン−アルミニウム積層体は常温の
水に13ケ月入れた後、または飽和塩化カルシウム
水溶液または塩化ナトリウム水溶液中に11ケ月お
いた後でも、剥離強度の損失は示さない。 本発明の積層体の層の接着剥離強度は狭義に臨
界的ではなく、非常に広い範囲にわたつて変動さ
せることができる。剥離強度に特定の上限は存在
しない。その理由は、意図されている構造物応用
においては接着性が強ければ強い程、一般に積層
体は特に後成形操作において一層適当であるから
である。しかしながら、金属層−熱可塑体コア層
接着の剥離強度の下限ははるかにより重要であ
り、一般にASTM D 903−49(1972年)によ
り測定された約1.75×103N/m(10ポンド/直線
インチ)以上であるべきである。 前記に列挙されそして論述されている各性質の
他に、この金属−熱可塑体−金属積層体が平滑な
金属表面を有していることは明白である。適当な
金属として以下に列挙される金属の中で、ある種
の表面例えばスチール、鉄その他は天候要素への
連続的露出によつて腐食するから、そのような腐
食を受けやすい金属表面に保護コーテイングを容
易に適用しそしてそのような保護コーテイングを
硬化させてコーテイングの強度および硬度を上昇
させそして金属表面に安全接着させうるというこ
とは高度に有利である。 すなわち、成形された、ならびに実質的に扁平
な積層体は金属表面の少くとも一方に通常の金属
保護コーテイングを適用しそしてこれを高温で硬
化させることにより容易に保護される。一例とし
て、そのような保護コーテイングの最も一般的な
ものは塗料であるから、金属表面は容易に下引き
処理または塗装される。塗料は積層体に劣化を受
けさせることなしに高温で硬化させうる。例え
ば、自動車に関しては、塗料の硬化は往々にして
約163℃(325〓)の高い温度で実施される。塗装
した積層体はその後で常温まで冷却される。しか
しながら、保護コーテイングの硬化に実際に使用
される温度は、保護コーテイングによつて変動し
うることが理解されるであろう。しかし、使用さ
れる実際の温度がより低いかまたはより高いかに
は関係なく、当業者により容易に決定される適当
な温度でここの保護コーテイングを硬化させるこ
とが意図されている。 本発明の範囲内で有用な物質は構造的応用を満
足するに重要且つ臨界的と考えられる有用性の改
善された組合せを有する積層体を生成する性質お
よび特性を必ず有していなければならない。前記
したような臨界的な性質の組合せは、なかんず
く、少くとも約130℃(266〓)の熱変形温度、約
63×10-6-1以下の線形熱膨張係数、約93%以下
の非弾性率および約9.76Kg/m2(2lb/ft2)以下の
重量を包含する。 熱可塑体コア層材料は部分的に結晶性のポリア
ミド類およびポリエステル類からなる群から選択
される。これらの熱可塑体は本発明の範囲内で有
用な熱可塑体に要求される要件を満足するのに必
要な性質を有する。性質要件としては次の性質が
含まれる。 (a) 熱可塑体コア層材料は部分的に結晶性でなけ
ればならない。 (b) 熱可塑体コア層材料は130℃(266〓)以上の
結晶融点を有していなければならない。 「部分的に結晶性のポリアミド類およびポリエ
ステル類」なる表現は本明細書中ではその少くと
も40重量%が有機熱可塑性重合体であり、その有
機熱可塑性重合体の少くとも50重量%が約15%以
上の結晶度(DC)を有するポリアミドまたはポ
リエステル重合体鎖または鎖セグメントであるポ
リアミド−およびポリエステル−ベースの熱可塑
体組成物を示すものとして使用されている(この
少くとも50重量%は本明細書中では部分的に結晶
性のポリアミドまたはポリエステル部分として言
及される)。結晶度は次式 DC=(dpc−d0c)/(d100c−d0c) により規定されるが、ここにdpcは23℃における
熱可塑体組成物の部分結晶性ポリアミドまたはポ
リエステル部分の密度(ただしその熱可塑性コア
組成物が含有しうるその他の非結晶性有機重合体
変性剤または無機充填剤相の実質的容積分画を除
外する)であり、 d0cは23℃における熱可塑体組成物の部分結晶
性ポリアミドまたはポリエステル部分の無晶形分
画(DC=0%)の密度であり、そして d100cは23℃における熱可塑体組成物の部分結
晶性ポリアミドまたはポリエステル部分の結晶性
分画(DC=100%)の密度である。 d100cの値は、広角X線回折測定から得られる
結晶のタイプおよび結晶格子パラメーターから計
算されうる。d0cの値はX線回折によりみかけの
結晶を示さない急冷試料の密度測定によつてかま
たは示差走査カロリーメーター測定によつて得る
ことができる。あるいはまたd0cの値はDCaが0
ロである密度d0cの値に対してみかけの結晶度
(DCa)の既知の有限値を使用して有機重合体の
部分結晶性試料の密度を外挿することによつて得
ることができる。部分結晶性有機重合体試料に対
するDCaの値は、広角X線回折によつて重合体結
晶による広角で回折されるX線放射の、重合体の
結晶および重合体の無晶形部分の両方によつて広
角で回折および散乱される全X線放射の%とし
て、または融解潜熱の示差走査カロリメーター測
定によつて測定することができる。この場合みか
けの結晶度DCaは測定された融解熱が完全な重合
体結晶に対する推定された固定値(%)のもので
ある。 前述の性質要件(a)および(b)以外に、熱可塑体コ
ア層は、特に後成形操作に付されるべき積層体に
おいては延性であり、かつ約15%以下の空隙レベ
ルを有するのが好ましい。その理由は、一層高い
空隙レベルはそれから製造される積層体の多軸衝
撃抵抗および成形性に対して悪影響をおよぼす傾
向があるからである。 前述のような、熱可塑体コア層の要件を満たす
材料は130℃(266〓)以上の結晶融点を有する部
分的に結晶性のポリアミド類およびポリエステル
類からなる群から選択される。適当な部分結晶性
ポリアミド類は各種のナイロン、例えば、ナイロ
ン6またはポリ(ε−カプロラクタム)またはポ
リ(イミノ−1−オキソヘキサメチレン)、ナイ
ロン11またはポリ(11−アミノウンデカン酸)ま
たはポリ(イミノ−1−オキソウンデカメチレ
ン)、ナイロン12またはポリ(ラウリルラクタ
ム)またはポリ(12−アミノドデカン酸)または
ポリ(イミノ−1−オキソドデカメチレン)、ナ
イロン6・6またはポリ(ヘキサメチレンアジパ
ミド)またはポリ(イミノ−アジポイルイミノヘ
キサメチレン)、ナイロン6・9またはポリ(ヘ
キサメチレンアゼラアミド)またはポリ(ヘキサ
メチレンノナンジアミド)またはポリ(イミノヘ
キサメチレンイミノアゼラオイル)、ナイロン
6・10またはポリ(ヘキサメチレンセバカミド)
またはポリ(ヘキサメチレンデカンジアミド)ま
たはポリ(イミノヘキサメチレンイミノセバコイ
ル)、ナイロン6・12またはポリ(ヘキサメチレ
ンドデカノアミド)またはポリ(イミノヘキサメ
チレンイミノドデカンジオイル)、およびナイロ
ン4またはポリ(δ−ブチロラクタム)またはポ
リ(イミノ−1−オキソテトラメチレン)、ナイ
ロン7またはポリ(7−アミノヘプタン酸)また
はポリ(7−アミノエナンチル酸)またはポリ
(イミノ−1−オキソヘプタメチレン)、ナイロン
8またはポリ(8−アミノカプリル酸)またはポ
リ(8−アミノオクタン酸)またはポリ(イミノ
−1−オキソオクタメチレン)、ナイロン10・6
またはポリ(デカメチレンアジパミド)またはポ
リ(イミノアジポイルイミノデカメチレン)およ
び多数の部分芳香族ナイロン(PARN類)により
例示される。PARN類は脂肪族ナイロン重合体中
の脂肪族残基または単位の全部または一部を芳香
族残基または単位で置換した場合に生ずる。例え
ばナイロン6・6中のアジピン酸〔HOOC−
(CH24−COOH〕残基のすべてを、約50〜70%
のテレフタル酸(TAまたはp−HOOC−C6H5
COOH)と50〜30%のイソフタル酸(IAまたは
m−HOOC−C6H5−COOH〕との混合物からの
もので置換すると、高融点の部分的に結晶性のナ
イロン6・TA−共−6・IAまたはポリ(ヘキサ
メチレンテレ−共−イソフタルアミド)またはポ
リ(イミノヘキサメチレンイミノテレフタロイル
−共−イソフタロイル)である、適当なPARNが
得られる。その他の適当なPARN類は部分的に結
晶性のナイロン6・6−共−6・−TA、ナイロ
ン6・6−共−6・IA、ナイロン6・6−共−
6・TA−共−6・IA、およびジアミン残基のい
くつかまたは全部が芳香族特性を有している部分
的に結晶性のPARNおよびラクタム残基を含有す
るもの例えばナイロン6−共−6・6−共−6・
TAを含めてその他の同様なPARNである。 その他の各種のタイプのコポリアミドもまた適
当である。その例としてはナイロン6−共−11、
ナイロン6−共−12/ナイロン6−共−6・6、
ナイロン6−共−6・9、ナイロン6−共−6・
12、ナイロン11−共−12、ナイロン11−共−6・
6、ナイロン11−共−6・9、ナイロン11−共−
6・12、ナイロン6−共−6・6−共−6・10、
ナイロン6・6−共−6・9−共−6・10、ナイ
ロン6・9−共−6・TA−共−6・IAの部分的
に結晶性のコポリアミドおよびその他の多数の同
様に部分的に結晶性のコポリアミドがあげられ
る。 部分的に結晶性のポリアミドハードブロツクま
たは鎖セグメントとの各種のブロツク共重合体も
また適当である。そのような材料の例としてはナ
イロン6−ブロツク−ポリ(テトラメチレンオキ
サイド)、ナイロン6−ブロツク−ポリ(ポリプ
ロピレンオキサイド)、ナイロン−6−ブロツク
−ポリ(ε−カプロラクトン)、ナイロン6−ブ
ロツク−ポリ(ブタジエン)、ナイロン6−ブロ
ツク−ポリ(ジメチルシロキサン)、ナイロン
6・6−ブロツク−ポリ(テトラメチレンオキサ
イド)、ナイロン6・6−ブロツク−ポリ(プロ
ピレンオキサイド)、ナイロン6・6−ブロツク
−ポリ(ブタジエン)、ナイロン6・6−ブロツ
ク−ポリ(ジメチルシロキサン)、ならびにその
他多数の部分的に結晶性のポリアミドブロツクま
たは鎖セグメントとの同様のブロツク共重合体、
例えば(ナイロン6・6−共−6)−ブロツク−
ポリ(テトラメチレンオキサイド)、(ナイロン
6・TA−共−6・IA)−ブロツク−ポリ(テト
ラメチレンオキサイド)のような部分的に結晶性
のコポリアミドブロツクまたは鎖セグメントとの
ブロツク共重合体があげられる。これらの部分的
に結晶性の鎖セグメントおよび軟性またはゴム状
またはエラストマー性ブロツクあるいは鎖セグメ
ントとのブロツク共重合体は低温においてさえ低
い切欠け感受性および高い靭性および高い衝撃抵
抗性を示しうる。その他の適当なタイプのブロツ
ク共重合体は、ナイロン6・6−ブロツク−ポリ
(エチレンテレフタレート)、ナイロン6・6−ブ
ロツク−ポリ(テトラメチレンテレフタレー
ト)、ナイロン6・6−ブロツク−ポリ(テトラ
メチレンテレフタレート)のような1種以上のタ
イプの結晶性ハードブロツクとのブロツク共重合
体およびナイロン6・6−ブロツク−ポリ(オキ
シ−1・4−フエニレンスルホニル−1・4−フ
エニレンオキシ−1・4−フエニレンイソプロピ
リデン−1・4−フエニレン)のような、ブロツ
クまたは鎖セグメントの両方のタイプはハードで
あるがポリアミドまたはコポリアミドブロツクま
たは鎖セグメントだけは結晶可能なブロツク共重
合体である。 部分的に結晶性のポリアミドまたはコポリアミ
ドブロツクまたは鎖セグメントとの多数のグラフ
ト共重合体もまた適当である。そのような材料の
例としてはポリ(エチレン−共−プロピレン)−
グラフト−ナイロン6、ポリ(エチレン−共−プ
ロピレン)−グラフト−ナイロン6・6、ポリ
(エチレン−共−プロピレン)−グラフト−ナイロ
ン6・6、ポリ(エチレン−共−プロピレン)−
グラフト−(ナイロン6・TA−共−6・IA)、ポ
リ(ブチルアクリレート)−グラフト−ナイロン
6・6、ポリ(ブチルアクリレート)−グラフト
−(ナイロン6・TA−共−6・1A)、ポリイソブ
チレン−グラフト−(ナイロン6・TA−共−
6・IA)があげられる。ある種のブロツク共重
合体の場合におけるように、部分的に結晶性のポ
リアミドまたはコポリアミドでグラフトされた軟
かい、ゴム状またはエラストマー性重合体は低温
においてさえ低い切欠け感受性ならびに高い靭性
および高い衝撃抵抗性を有することができる。 本発明の積層体中の熱可塑性コア層としては前
述の部分的に結晶性のポリアミドのブレンドまた
は混合物ならびにポリアミドおよびコポリアミド
ブロツクおよびグラフト共重合体もまた適当であ
る。その例としてはナイロン6およびナイロン6
−ブロツク−ポリ(テトラメチレンオキサイ
ド)、ナイロン6・6およびナイロン6−ブロツ
ク−ポリ(プロピレンオキサイド)、ナイロン
6・6およびポリ(エチレン−共−プロピレン)
−グラフト−ナイロン6・6、ナイロン6・6お
よびポリ(ブチルアクリレート)−グラフト−ナ
イロン6・6のブレンドならびにその他の多数の
同様のブレンドがあげられる。このような材料も
また低温においてさえ低い切欠け感受性ならびに
高い靭性および高い衝撃抵抗性を示すことができ
る。 適当なポリエステルの具体的な例は、ポリ(エ
チレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフ
タレート)またはポリ(テトラメチレンテレフタ
レート)、ポリ(デカメチレンテレフタレート)、
ポリ(1・4−シクロヘキシルジメチロールテレ
フタレート)および多数の同様の部分的に結晶性
のポリ(アルキレンテレフタレート)のような2
個ないし約10個の炭素原子を含有するアルキレン
基またはアルキレン残基を有する部分的に結晶性
のポリ(アルキレンテレフタレート)である。 2個ないし約8個の炭素原子を含有するアルキ
レン基を有しかつ約2.5よりも大きいテレフタレ
ート残基/イソフタレート残基の比を有する部分
的に結晶性のポリ(アルキレンテレフタレート−
共−イソフタレート)もまた適当である。その例
は、部分的に結晶性のポリ(エチレン70〜100%
テレフタレート−共−30〜0%イソフタレー
ト)、ポリ(ブチレン70〜100%テレフタレート−
共−30〜0%イソフタレート)、ポリ(1・4−
シクロヘキシルジメチロール70〜100%テレフタ
レート−共−30%〜0%イソフタレート)および
その他の多数の部分的に結晶性のアルキレングリ
コール−テレフタレートコポリエステル、例えば
部分的に結晶性のポリ(エチレン−共−ブチレン
テレフタレート)、ポリ(エチレン−共−ネオペ
ンチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレン−共
−シクロヘキシルジメチロールテレフタレー
ト)、ポリ(エチレン−共−シクロヘキシルジメ
チロールテレフタレート)およびポリ(エチレン
−共−シクロヘキシルジメチロールテレフタレー
ト−共−イソフタレート)である。 アルキレングリコールとその他の芳香族ジカル
ボン酸との部分的に結晶性のコポリエステルもま
た適当である。その例としては部分的に結晶性の
ポリ(エチレンテレフタレート−共−2・2′−ビ
フエニルジカルボキシレート)、ポリ(ブチレン
テレフタレート−共−4・4′−ビフエニルジカル
ボキシレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート
−共−フエニルインダンジカルボキシレート)、
ポリ(ブチレンテレフタレート−共−第3級ブチ
ルイソフタレート)およびポリ(ブチレンテレフ
タレート−共−2・6−ナフタレンジカルボキシ
レート)があげられる。 若干の脂肪族ジカルボン酸残基を含有し、かつ
高い結晶性融点〔130℃(266〓)以上〕を有する
部分的に結晶性のコポリエステルもまた適当であ
る。その例は高融点の部分的に結晶性のポリ(エ
チレンテレフタレート−共−アジペート)、ポリ
(1・4−シクロヘキシルジメチロールテレフタ
レート−共−アジペート)、およびポリ(ブチレ
ンテレフタレート−共−アジペート)である。 多数の部分的に結晶性の芳香族ポリエステルお
よびコポリエステルもまた適当である。その例は
ポリ〔ビス(4−ヒドロキシフエニル)−1・2
−エタンイソフタレート〕、ポリ〔ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)メタンイソフタレート〕、ポ
リ〔p−ヒドロキシベンゾイル−共−エチレンテ
レフタレート〕、ポリ〔p−ヒドロキシベンゾイ
ル−共−エチレンテレフタレート−共−イソフタ
レート〕、ポリ〔ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)−1・2−エタンイソフタレート−共−アゼ
ラオエート〕、およびポリ〔ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)−1・2−エタンテレフタレート−
共−アゼラオエート〕である。 部分的に結晶性のポリアミド鎖セグメントとの
ブロツク共重合体が本発明の積層体中の熱可塑性
コア層として適当であるのと全く同様にコポリエ
ステルブロツクまたは鎖セグメントの高融点の部
分的に結晶性のポリエステルとのブロツク共重合
体もまた適当である。このようなブロツク共重合
体の例としてはポリ(エチレンテレフタレート)
−ブロツク−ポリ−(テトラメチレンオキサイ
ド)、ポリ(ブチレンテレフタレート)−ブロツク
−ポリ−(テトラメチレンオキサイド)、ポリ(ブ
チレンテレフタレート−共−イソフタレート)−
ブロツク−ポリ(テトラメチレンオキサイド)、
ポリ(エチレンテレフタレート)−ブロツク−ポ
リ(ε−カプロラクトン)およびポリ(テトラメ
チレンテレフタレート−共−イソフタレート)−
ブロツク−ポリ(ブタジエン)があげられる。こ
れらのタイプのブロツク共重合体もまた低温にお
いてさえ低い切欠け感受性ならびに高い靭性およ
び高い衝撃抵抗性を有することができる。 コポリエステルブロツクまたは鎖セグメントの
高融点の部分的に結晶性のポリエステルとのグラ
フト共重合体もまた熱可塑性コア層として適当で
ある。その例としては部分的に結晶性のポリイソ
ブチレン−グラフト−ポリ(エチレンテレフタレ
ート)、ポリイソブチレン−グラフト−ポリ(ブ
チレンテレフタレート)、ポリ(エチレン−共−
プロピレン)−グラフト−ポリ(ブチレンテレフ
タレート−共−イソフタレート)およびポリ(ブ
タジエン)−ブロツク−ポリ(ブチレンテレフタ
レート)があげられる。これらのタイプのグラフ
ト共重合体もまた低温においてさえ低い切欠け感
受性ならびに高い靭性および高い衝撃強さを有す
ることができる。 熱可塑体物質は、当技術分野で周知のように、
それらの性質を変えそしてそれによつて応用性の
範囲を拡大させるために充填剤、補強剤、可塑
剤、安定剤、難燃剤およびその他の重合体変性剤
で変性することができる。そのような変性の一つ
は熱可塑体物質の鉱物質および(または)有機充
填剤および繊維(充填剤および繊維の熱可塑体マ
トリツクス分子への接着を上昇させうる接着促進
剤またはカツプリング剤で処理したものでありう
る)による補強を包含する。多数の有機シラン化
合物(本明細書で以後に論ずる)が熱可塑体と鉱
物充填剤およびガラス繊維との間の接着を改善し
それによつて無処理充填剤および繊維に比較した
場合相乗効果を生成させるという課題を特に達成
しうることが見出されている。 好ましい鉱物充填剤としては、小粒子サイズの
石英、ウオラストナイト、長石、〓焼カオリナイ
トクレーその他があげられる。そのような鉱物充
填剤が使用される場合のその濃度は1〜2重量%
の非常に少量から約50重量%までまたはそれ以上
に変動させることができる。約20〜約45重量%の
濃度が好ましい。 変性剤として使用するに適当な繊維としてはガ
ラス繊維およびその他の高モジユラス高性能繊維
例えばグラフアイト、硼素、スチール、芳香族ポ
リアミド繊維、チタン酸カリウムウイスカーその
他があげられる。そのような高モジユラス高性能
繊維例えばガラス繊維はここに使用されているよ
うな熱可塑体の強度および曲げモジユラスを改善
するけれども、それらは多軸衝撃抵抗を低下する
結果となる。しかしながらこのようなみかけの欠
点にもかかわらず、約10重量%までまたはそれ以
上(例えば約45重量%)の繊維濃度が、所望に応
じて、ある種の性質の強化のために有利に使用さ
れうる。 本発明に有用な金属はその範囲がかなり広い。
しかしながら、そのような金属はある要件を満た
さなければならない。そのような要件としては次
のものがあげられる。 (a) 金属は熱可塑体コア層の結晶融点よりも高い
融点、すなわち少くとも130℃(266〓)以上の
結晶融点を有しているべきである。 (b) 各金属層は少くとも約0.00127cm(0.0005イ
ンチ、0.5ミル)の最小厚さを有しているべき
である。 上記の要件(a)および(b)に加えて、金属は熱可塑
体コア層の結晶融点よりも高い温度において1.82
×106N/m2(264b/in2)以上の0.2%伸長オフ
セツト(相殺)点における引張り降伏強度および
常温において約34.47×109N/m2(5×106psi)
以上の張力における弾性モジユラスを有している
のが好ましく、さらに、特に得られた積層体が後
形成操作に付されるべきである場合には金属は延
性であるのが好適である。0.2%伸張オフセツト
点における引張り降伏強度および張力における弾
性モジユラスは前述のASTM D 638−72に従
つて測定される。 前記の要求を満足する金属すなわち少くとも約
130℃(266〓)の熱変形温度、約63×10-6-1
下の線形熱膨張係数、約93%以下の非弾性率、お
よび約9.76Kg/m2(2b/ft2)以下の重量の臨
界的に重要な組合せを有する積層体を与える結果
となるものは、鉄または非鉄金属でありうる。鉄
金属の例は、スチール特に低炭素鋼、ステンレス
スチール、電解鉄その他である。非鉄金属はアル
ミニウム、マグネシウム、亜鉛、錫、ニツケル、
チタン、銅、コバルト、ベリリウムおよびこれら
各金属の高融点〔すなわち130℃(266〓)以上〕
合金例えば種々の真鍮および青銅(ブロンズ)に
より例示される。 熱可塑体コア層および金属層を均一にかつしつ
かりと一緒に積層させて積層体を形成させる。所
望により以下に記載のものからの適当な接着用薬
剤を使用して本明細書中前に述べられている臨界
的に重要な性質を有する積層体の製造を容易なら
しめることができる。 積層体中の接着用薬剤の使用は本質的ではない
が、一般に、接着用薬剤を使用して強い金属−熱
可塑体接着を確実ならしめることが好ましい。例
えば、少くとも約1.75×103N/mの剥離強度が一
般には充分である。しかしながら、更により強い
金属−熱可塑体接着が好ましいことは明白であ
る。 金属層を熱可塑体コア層に保留して金属層の熱
可塑体コア層への充分な接着を付与するに適当な
接着用薬剤(使用される場合)は狭義には臨界的
ではない。必要なことはそのような接着用薬剤が
積層体の成分層と相容性であり、金属層および熱
可塑体コア層の向き合つた表面の間に意図された
最終用途に対して充分な接着を与えるということ
である。そのような接着用薬剤としては例えば有
機シラン接着促進剤またはカツプリング剤があげ
られる。 適当な有機シラン接着用薬剤の群の例は、アミ
ノ官能性アルキルトリアルコキシシラン、エポキ
シ官能性アルキルトリアルコキシシラン、グリシ
ドオキシ官能性アルキルトリアルコキシシランお
よびそれらの混合物である。これらの群の有機シ
ランは、それぞれγ−アミノプロピルトリエトキ
シシランおよびN−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、β−(3・4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドオキシプロピルトリメトキ
シシランおよびγ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシランにより例示される。これらの化
合物はユニオン・カーバイド・コーポレーシヨン
からそれぞれA−1100シラン、A−1120シラン、
A−186シラン、A−187シランおよびA−174シ
ランとして市場的に入手可能である。γ−グリシ
ドオキシプロピルトリメトキシシランおよびN−
β−(アミノエチル)−γ−プロピルトリメトキシ
シランはまた、ダウ・コーニング・コーポレーシ
リンからそれぞれZ6040シランおよびZ6020シラ
ンとして市場的に入手可能である。そのようなシ
ランカツプリング剤はアルコール性溶液、水性ア
ルコール性溶液または単なる水性溶液として使用
することができる。シラン溶液の濃度は典型的に
は約0.01〜約1.5重量%の間にある。 その他の適当な接着用薬剤もまた使用すること
ができる。そのようなその他の適当な接着用薬剤
の例は、接着剤例えばニトリルゴム−フエノール
樹脂、エポキサイド、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム、ウレタン変性アクリル、ポリエステル
−共−ポリアミド、ポリエステルホツトメルト、
ポリエステルホツトメルト交叉結度ポリイソシア
ネート、ポリイソブチレン変性スチレン−ブタジ
エンゴム、ウレタン、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレンビニルアセテート共重合体その他
である。 前記の適当な接着用薬剤の中で、得られる金属
−熱可塑体の接着が劣化および破損に対してより
強くそしてより耐性であるという点で有機シラン
接着促進剤またはカツプリング剤が好ましい。 金属−熱可塑体コア層の向き合つた表面の間に
所要の接着を確実ならしめるように前記の接着用
薬剤を使用した種々の技術が適当である。そのよ
うな技術の一つは、金属層がアルミニウムであり
そして熱可塑体コア層がナイロン、ナイロン共重
合体、ナイロンターポリマー、ポリ(エチレンテ
レフタレート)またはその変性物である場合に例
外的な結果を与える。この技術を使用して積層体
を製造して強い金属−熱可塑体接着を確実ならし
める方法の一例は、便宜上アルミニウムとナイロ
ン6・6とをそれぞれ金属層および熱可塑体コア
層として使用して次のように記載することができ
る。アルミニウム金属層は最初に脱脂操作に付し
てその表面からすべてのグリースおよびごみを除
去する(金属からすでにそのような汚染物が除去
されている場合には脱脂は不要でありそして従つ
て省略することができる)。例えば表面を洗浄す
るかまたはトルエンまたはその他の適当な溶媒に
表面を完全に浸すのが便利である。所望により、
次いできれいにしたアルミニウム層を熱重クロム
酸塩−硫酸溶液(クロム酸)または希水性アルカ
リ金属水酸化物例えば水酸化ナトリウムまたは水
酸化カリウムの溶液に浸して表面をエツチングす
ることができる。しかしこのエツチングは絶対的
に必要なものではない。過剰のエツチング剤は熱
クロム酸であるかあるいは希水性アルカリ金属水
酸化物であるかにかかわりなく、そのような表面
を水中で充分にすすぐことによりエツチングされ
た表面から除去される。 前処理(必要な場合)の後で、アルミニウム金
属層表面を有機シラン接着促進剤で処理して好ま
しい接着用薬剤を付与する。 あるいはまた、ナイロン6・6層を同様に有機
シラン接着促進剤で処理することができる。しか
しながら、いずれの場合でも有機シラン接着促進
剤(または一般に接着用薬剤)は、それがアルミ
ニウム層表面におかれるかまたはナイロン6・6
層の表面におかれるかに関係なく、アルミニウム
層とナイロン6・6層との対向表面の間に挿入さ
れる。 しかしながら、前述したように、金属層と熱可
塑体層との向い合つた表面の間に有機シラン接着
促進剤を挿入することは便利ではあるがしかし絶
対的に必要なことではない。その他の接着用薬剤
(または全く接着用薬剤なし)もまた使用でき
る。しかし、有機シラン接着促進剤が接着用薬剤
として使用するに好ましい。 一例として、鉱物質補強剤含有ナイロン6−共
−6・6〔VYDYNE(商標名)R−240〕の熱可
塑体コア層に積層された金属層としてのアルミニ
ウム、およびブロツク共重合体〔HYTREL(商
標名)4056〕変性ポリ(エチレンテレフタレー
ト)に積層されたアルミニウムを包含する積層体
は全く接着用薬剤の使用なしで製造することがで
きる。そのような積層体は、構造物用パネルとし
ての使用に必要な臨界的および重要な性質のすべ
てを有している。しかし金属−熱可塑体結合の長
期間安定性には悪影響のある場合があるかもしれ
ない。 しかしながら、(使用される場合の)特定の前
処理および接着用薬剤および所望の積層体を形成
させるために採用される方法は、使用される特定
の金属層および熱可塑体コア層およびその条件に
依存して変化することは理解されよう。 積層体の製造に使用される高温および圧力は臨
界的ではない。強くそして確実な金属−熱可塑体
接着の形成に必要な適当な温度は例えば約100℃
(212〓)〜約350℃(662〓)の間で変動しうる。
同様に適当な圧力は、2枚の金層層と熱可塑体コ
ア層との対向表面の間に接触を保持させて少くと
も約1.75×103N/m(10ポンド/直線インチ)の
剥離強度を有する金属−熱可塑体接着の生成を可
能ならしめるに充分なものである。 特定の温度、圧力その他の条件が積層体を構成
する特定の物質によつて変化することは勿論理解
されよう。 本発明の積層体を実際に製造するためには圧縮
成形、押出積層およびその他類似の操作を含めて
種々の方法を使用することができる。積層体を製
造するための一つの好ましい方法は、使用される
熱可塑性物質のシートを押出し、そして2枚の金
属層の間にこの溶融熱可塑物層を積層させて本明
細書中以下に記載のすぐれた接着を得ることであ
る。また、開始剤としてアシルラクタムその他例
えばアセチルカプロラクタム、アジポイル−ビス
−カプロラクタム、テレフタロイル−ビス−カプ
ロラクタム、イソフタロイル−ビス−カプロラク
タムその他を使用して金属層の間でその場で陰イ
オン重合させることによるε−カプロラクタムの
重合の際にある種の熱可塑体例えばナイロン6お
よびそのブロツク共重合体を流延成形(キヤスチ
ング)させることが可能である。金属層を標準的
金属成形技術によつて所望の形状に前成形させ、
そしてモールド中に保持し、そして一方熱可塑物
コア層をそれらの間で射出成型、圧縮成型または
流延重合させることもまた意図されている。 次の実施例は本発明を例示するものである。そ
れらは本発明の全体的範囲の限定と考えられるべ
きではない。 実施例 1 本発明の金属−熱可塑物−金属積層体製造に使
用される方法の一般的記載が以下に与えられてい
る。この方法は示されている順序での次の操作よ
りなる段階的方法として便利に記載することがで
きる。 (a) 金属の前処理 (1) 金属の脱脂 (2) 金属の清浄化/エツチング (b) 熱可塑物の前処理 (c) 接着剤の適用(使用する場合) (d) 積層体の製造 金属層および(または)熱可塑物コア層物質が
汚染剤例えばグリース、塵埃その他を含有してい
ない場合、例えばその時点でかまたは新しく押出
しされた物質である場合には、段階(a)および(ま
たは)段階(b)は不要でありうるということ、そし
てこれを除外することができるということを留意
すべきである。 (a) 金属の前処理 (1) 金属の脱脂 適当な溶媒、例えばトリクロロエチレン中
で蒸気脱脂することにより、金属表面の加工
油をきれいにする(必要な場合)。あるいは
また、適当な溶媒例えばトリクロロエチレ
ン、1・1・1−トリクロロエタン、トルエ
ン、アセトンその他に浸漬しつつ清浄な布
〔「ウエブリル(登録商標名)・リソ・パツド
(Webril Litho Pad)」が便利である〕でそ
の表面をきれいにぬぐう。金属表面をその後
で同一または異つた新しい溶媒で洗い(例え
ばトルエンによる最初の清浄化につずいてア
セトンですすぎ、そしてぬぐうことなしに過
剰の溶媒を蒸発させる。 (2) 金属の清浄化/エツチング 脱脂〔段階(a)(1)〕(使用される場合)の後
で最高の金属−熱可塑物接着強度を与えるた
めに好ましくは金属を接着剤(使用される場
合)の適用の前に清浄化/エツチングする。
しかしながら多くの場合この清浄化/エツチ
ングは不要である。 金属表面は化学的または非化学的手段によ
つてエツチングすることができる。非化学的
エツチング(または機械的摩擦)としては、
ワイヤブラシによるブラシがけ、アルミナま
たはスチールグリツトによるグリツトブラス
ト、湿式サンドがけその他があげられる。こ
れらのエツチング処理のどちらかの次に段階
(a)(1)に記載の脱脂を行う。 化学的エツチング媒体はアルカリ、酸また
はそのある組合せでありうる。適当なアルカ
リ性エツチング媒体としては、水酸化ナトリ
ウム、メタ硅酸ナトリウム、市場的に入手可
能な金属クリーナー例えばApex764Mクリー
ナー(Apex Alkali Products社から入手可
能)その他の水溶液があげられる。適当な酸
エツチング媒体としては、重クロム酸塩−硫
酸(クロム酸)溶液、水性塩酸溶液、燐酸溶
液その他があげられる。 異つた金属は時には異つた処理を必要とす
るから、使用される特定の媒体は使用される
金属によつて変化しうる。ある場合には、金
属は適当にはこの処理のいくつかによつて清
浄化される。特定金属に対する処理の例とし
ては次のものがあげられる。 (1) アルミニウム (a) 水酸化ナトリウム溶液、2〜5%、25
℃ (b) メタ硅酸ナトリウム溶液、50.0g/
、70℃ (c) Apex764Mクリーナー、50.0g/、
70℃ (d) 重クロム酸ナトリウム溶液、重クロム
酸ナトリウム(Na2Cr2O7・2H2O)30
g、濃硫酸(比重1.84)150mlおよび水
1、60℃ (2) 低炭素鋼 (a) 燐酸、2%、25℃ (3) ステンレススチール (a) Apex764Mクリーナー(50.0g/)
で70℃において洗浄 (b) 塩酸−水(1:1)でぬぐい、ワイヤ
ブラシでかるくこすり、次いで
Apex764Mクリーナー(50.0g/)で
70℃において洗浄 (c) ワイヤブラシでかるくこすり、次いで
Apex764Mクリーナー(50.0g/)で
70℃において洗浄。 適当な時間エツチング媒体中に金属を浸す
ことによつて金属表面をエツチングする。典
型的な処理時間は、水酸化ナトリウム溶液で
は2〜5分、Apex764Mクリーナーおよびメ
タ硅酸ナトリウム溶液では2分、重クロム酸
塩−硫酸(クロム酸)および燐酸溶液では5
分である。 清浄化/エツチング処理の後で、金属を水
で完全にすすぐ。アルカリ性媒体処理が使用
された場合には、一般に金属をきれいな布
(ウエブリル・リソ・パツドが便利である)
でぬぐいつつ熱流水で洗い、次いでぬぐうこ
となしに熱水洗浄を行う。金属はその後でき
れいな空気または窒素のジエツトで吹付け乾
燥させる。 酸媒体処理が使用される場合には、一般に
は金属を連続的に水道水および脱イオン水で
洗う。シラン接着促進剤が段階(c)において適
用される場合には、それは通常湿つた金属に
直接与えられる。しかしながらそれは所望に
より乾燥金属に適用することもできる。シラ
ンが使用されない場合には、金属を最初に前
記のように吹付け(ブロー)乾燥させ、そし
て次いで適当には便利な温度でオーブン乾燥
させる。 (b) 熱可塑物の前処理 以後の(d)段階の間に良好な金属−熱可塑物接
着を得るためには、存在するすべての加工助剤
例えば成形された熱可塑物シートの場合にはモ
ールド離型剤を除去しなければならない。熱可
塑物が以後の操作〔(d)段階〕においてその融点
以上で使用されない場合には、適当な溶媒でぬ
らしたきれいな布で完全にふき、かるくこす
り、再び表面をふき、そして最後に乾燥させる
ことによつて表面を準備する。他方、(d)段階が
熱可塑物の溶融を伴う場合には、熱可塑物の表
面から外部由来物質を除去するためでなければ
このサンド処理または研磨段階は不要である。 (c) 接着用薬剤の適用 接着用薬剤の適用法(使用される場合)は、
使用される特定の系に依存する。接着促進剤と
呼ばれる接着用薬剤例えば有機シランカツプリ
ング剤が使用される場合には、それらは希溶液
(通常約0.01〜約1.0重量%)として問題の表面
に適用される。問題の表面に適用されるそのよ
うな薬剤の量は一般には非常に少く、そして少
量のみが表面に保持される。単分子量が良好な
金属−熱可塑物の接着のために理想的である。
接着促進剤は問題の表面をその溶液に浸すかま
たはその溶液を表面にスプレーすることによつ
て、金属表面および(または)熱可塑体表面に
適用できる。どちらの場合にも、その物質を短
時間水切りし、そしてその後でシラン処理表面
に触れることなく風乾または空気または窒素の
ジエツトによる強制送風乾燥させる。それに代
る方法は、接着促進剤を熱可塑体中に包含させ
ることを含む。しかしながら、適用後の金属は
通常約130℃の高温で約5〜約30分間で容易に
焼付けされて段階(d)で使用する前に金属表面の
完全な乾燥を確実ならしめることができるとい
う点で金属表面への適用が好ましい方法であ
る。 接着用薬剤例えばエポキシまたはニトリルゴ
ム/フエノール系が使用される場合には、それ
らは通常慣用のコーテイング技術例えば計量バ
ー、ロールコーターその他により適用される。
そのような接着用薬剤はその厚さが1cmの1/10
00で測定されるような量で適用される。それら
は金属および(または)熱可塑体表面に適用す
ることができる。 (d) 積層体の製造 方法(1) 接着促進剤−接着薬剤積層体 有機シラン接着促進剤を含有する積層体は熱
可塑体の各面に金属の層またはシートを金属層
のシラン処理側を熱可塑体コア層に接触状態と
して置くことによつて製造される。 便利さのため、そして現実の積層作業の間に
熱プレスプラテン上に重合体がフラツシユする
のを避けるために、「使い捨て」裏打ち(バツ
クアツプ)シートを処理金属層とプレスプラテ
ンとの間に置く。薄いゲージのアルミニウム箔
がこの目的に対しては有用である。その他の裏
打ちシート例えば仕上り積層体の表面平滑さを
確実にするための研摩金属シートもまた使用し
うる。この集成体をプレス中に入れ、そして金
属と熱可塑体との接触を保持し且つ熱可塑体を
所望の厚さまで流れさせるに充分な圧力の下に
重合体の融点以上に加熱する。金属層の全厚さ
に加えて積層体の全厚さはプラテンの間に適当
なスペーサーまたは好ましくは記載の厚さのテ
フロン(商標名)コーテイングした金属モール
ドフレームを積層集成体の周辺に使用すること
により制御される。所望の温度での接触は良好
な金属−熱可塑体接着を確実にするのに充分な
時間(通常は数秒ないし約30分)保持される。
金属−熱可塑体−金属積層体を次いで加圧下に
熱可塑体の融点以下まで冷却する。次いで圧力
を解放しそして積層体をプレスから除去する。
ある種の積層体、例えばポリ(エチレンテレフ
タレート)ベースの熱可塑体を含有する積層体
はプレス中において加圧下熱可塑体の結晶融点
以下の約80〜140℃まで徐々に冷却され、そし
て(または)プレスから除去された後、前記積
層体はまた熱可塑体の結晶融点以下の約80〜
140℃において1時間後焼きなましされる。 方法(2) 接着性接着用薬剤積層体 接着性接着薬剤を含有する積層体は、接着性
接着用薬剤が金属層と熱可塑体コア層との向い
合つた表面の間に挿入されるような様式で熱可
塑体コア層の各面に金属層をおくことによつて
製造される。この集成体をプレスに入れ、そし
て加圧下に加熱して接着剤を硬化させ、そして
金属−熱可塑体接着を得る。一般にこの集成体
は熱可塑体の融点以上には加熱されない。その
結果、製造された積層体の全厚さはその製造に
使用された金属層の厚さの和と熱可塑体コア層
の厚さの合計となる。 方法(3) 非接着性薬剤積層体 適当なモールド中で熱可塑体コア層の各面に
金属層を置くことによつて、接着促進剤または
接着性接着薬剤のいずれも含有しない積層体を
製造する。この集成体をプレス中に入れそして
重合体の融点以上に加熱して前記方法(1)に記載
のようにして積層させる。 方法(4) 連続押出し成形 2枚の金属層の間に溶融物として熱可塑体を
押出す。加圧下の接触は、例えば適当に間隔を
あけた加熱および(または)冷却ロールおよび
(または)プラテンのような押圧手段により保
持される。 あるいはまた、押出された熱可塑体溶融物を
金属層と接触させる前に固化させそして次いで
接着用薬剤が使用されるか否かに応じて前記の
(1)、(2)または(3)の方法のいずれかに記載のよう
にして積層させることができる。ここでもまた
例えば適当に間隔をあけた加熱および(また
は)冷却したロールおよび(または)プラテン
のような押圧手段を使用して金属と熱可塑体と
の間の必要な接触を行なわせる。 実施例 2 金属層として0.00508cm(0.002インチ、2ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウム、そして熱可塑
性コア層として33%の結晶度を有するナイロン
6・6を使用して金属−熱可塑体−金属積層体を
製造した。アルミニウム表面を前記実施例1に記
載のようにトリクロロエチレン中に浸すことによ
り脱脂し、そして次いで5%水酸化ナトリウム水
溶液中に室温で5分間浸すことにより清浄化/エ
ツチングした。アルミニウムをこのアルカリ性溶
液から取出し、そしてきれいな布(ウエブリル・
リソ・パツドが便利である)でこすりつつ熱流水
で洗い、次いでこすることなしに熱水ですすぎ、
そしてその後で清浄な窒素ジエツトで吹付け乾燥
させた。A−1100シランの0.4%水溶液をこの清
浄化/エツチングした表面に適用し、そしてシー
トを垂直に吊しそして水切りし、そして風乾させ
た。それらを次いで130℃のオーブン中で30分間
加熱した。 これらの処理されたアルミニウム層およびナイ
ロン6・6を、0.178cm(0.070インチ)厚さのテ
フロンコーテイングしたステンレススチール製モ
ールドフレーム中で、アルミニウム層の処理表面
をナイロン6・6に向き合うようにして集成させ
た。この集成体を285℃に加熱したプラテンプレ
ス中に入れた。圧を適用しそしてナイロン6・6
が流れてモールド凹部を充填した後10分間保持し
た。次いで加圧下にこの積層体を200℃に冷却
し、その後で圧を開放しそして積層体をプレスか
ら取出した。この積層体の性質は表1に記載され
ている。 実施例 3〜9 金属層として1100−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層としてナイロン6・6を使用して金属
−熱可塑体−金属積層体を前記実施例2にしたが
つて製造した。成分層の厚さを含めて積層体の性
質は表1に示されている。 実施例 10 金属層として0.00254cm(0.001インチ、1モ
ル)厚さの5052−0アルミニウムシート、そして
熱可塑体コア層として33%の結晶度を有するナイ
ロン6・6を使用して0.185cm(0.073インチ、73
ミル)厚さの金属−熱可塑体−金属積層体を製造
した。アルミニウム表面を例1に記載のようにト
ルエン中に浸すことにより脱脂し、ついでアセト
ンで洗いそして50.0g/濃度のメタ硅酸ナトリ
ウム溶液に70℃で2分間浸すことにより清浄化/
エツチングした。アルミニウムをこの溶液から取
り出しそしてきれいな布(ウエブリル・リソ・パ
ツドが便利である)でこすりつつ熱流水で洗い、
ついでこすることなしに熱水ですすぎ、その後清
浄な窒素ジエツトで吹付け乾燥させた。1000mlの
蒸留水中に2.5mlのA−1100シランを含有する溶
液をこの洗浄化/エツチングしたアルミニウム表
面に適用しそしてシートを垂直に吊しついで水切
りさせ、風乾させた。 これら処理されたアルミニウム層およびナイロ
ン6・6を0.180cm(0.071インチ)厚さのテフロ
ンコーテイングしたステンレススチール製モール
ドフレーム中で集成させそして前記実施例2に記
載のように積層した。積層体の性質は表1に記載
されている。 実施例 11〜14 金属層として5052−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層として33%の結晶度を有するナイロン
6・6を使用して金属−熱可塑体−金属積層体を
前記実施例10に記載の方法にしたがつて製造し
た。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 15 金属層として0.00762cm(0.003インチ、3ミ
ル)厚さの5052−0アルミニウム、そして熱可塑
体コア層として33%の結晶度を有するナイロン
6・6を使用して金属−熱可塑体−金属積層体を
製造した。アルミニウム表面を前記実施例1に記
載のように1・1・1−トリクロロエタン中に浸
すことにより脱脂しついで重クロム酸ナトリウム
2水和物、150mlの濃硫酸(比重1.84)および1
の水の中に60℃で5分間浸すことにより清浄
化/エツチングした。アルミニウムをクロム酸溶
液から取り出し、流水ついで脱イオン化水で完全
にすすいだ。蒸留水中におけるA−1100シランの
0.4%水溶液(PHはぎ酸で4.0に調整された)を湿
つたアルミニウムの清浄化/エツチングした表面
に適用した。アルミニウムシートをきれいな窒素
ジエツトで吹付け乾燥させついで130℃で2分間
オーブン中で加熱した。 これら処理されたアルミニウム層およびナイロ
ン6・6を0.133cm(0.0525インチ)厚さのテフ
ロンコーテイングしたステンレススチール製モー
ルドフレーム中でアルミニウム層の処理表面をナ
イロン6・6に向き合うようにして集成させた。
この集成体を285℃に加熱した平板プレス中に入
れた。453.5Kg(0.5トン)またはそれ以下のラム
カ圧を3分間適用し、その後圧は1分間13605Kg
(15トン)に上昇させた。ついで積層体を圧力下
で138℃に冷却しついで圧を解放しそして積層体
をプレスから取り出した。積層体の性質は表1に
示されている。 実施例 16〜24 金属層として5052−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層として33%の結晶度を有するナイロン
6・6を使用して金属−熱可塑体−金属積層体を
前記実施例15に記載の方法にしたがつて製造し
た。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 25 金属層として0.00254cm(0.001インチ、1ミ
ル)厚さの304ステンレススチール(焼なまし)
シートそして熱可塑体コア層として33%の結晶度
を有するナイロン6・6を使用して0.187cm
(0.0735インチ、73.5ミル)厚さの金属−熱可塑
体−金属積層体を製造した。ステンレススチール
表面を前記実施例1に記載のようにトルエン中に
浸すことにより脱脂しついで50.0g/濃度の
Apex764M〔アペツクス・アルカリ・プロダクツ
社の製品〕溶液に70℃で2分間浸すことにより清
浄化/エツチングした。ステンレススチールをこ
の清浄化/エツチングした溶液から取出し、きれ
いな布(ウエブリル・リソ・パツドが便利であ
る)でこすりつつ熱流水ですすぎついでこするこ
となしに熱水ですすぎその後清浄な窒素ジエツト
で吹付け乾燥させた。1000mlの蒸留水中に2.5ml
のA−1100シランを含有する溶液をこの洗浄化/
エツチングしたステンレススチール表面に適用し
そしてシートを垂直に吊しそして水切りさせ、風
乾させた。ついでこれらをオーブン中90℃で10分
間加熱した。 これら処理されたステンレススチール層および
ナイロン6・6を0.182cm(0.0715インチ)厚さ
のテフロンコーテイングしたステンレススチール
製モールドフレーム中でステンレススチール層の
処理表面をナイロン6・6に向き合うようにして
集成させた。この集成体を285℃に加熱した平板
プレス中に入れた。圧を適用しそしてナイロン
6・6が流れてモールド凹部を充満した後10分間
これを保持した。ついで加圧下にこの積層体を
175℃に冷却し、その後圧を解放しそして積層体
をプレスから取出した。積層体の性質は表1に示
されている。 実施例 26〜37 金属層として304ステンレススチール、そして
熱可塑体コア層として33%の結晶度を有するナイ
ロン6・6を使用して金属−熱可塑体−金属積層
体を前記実施例25に記載の方法にしたがつて製造
した。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 38 金属層として0.0152cm(0.006インチ、6ミ
ル)厚さの6061−T6アルミニウムそして熱可塑
体コア層として33%の結晶度を有するナイロン
6・6を使用して金属−熱可塑体−金属積層体を
前記実施例2の方法にしたがつて製造したが、た
だL脱脂工程はアルミニウムを湿つた400−グリ
ツトサンドペーパーで研磨しそして2.5%水酸化
ナトリウム水溶液中で清浄化/エツチングするこ
とによつて実施した。また0.122cm(0.048イン
チ)厚さのテフロンコーテイングしたステンレス
スチール製モールドフレームも用いた。積層体の
性質は表1に示されている。 実施例 39〜41 金属層として6061−T6アルミニウムそして熱
可塑体コア層として33%の結晶度を有するナイロ
ン6・6を使用して金属−熱可塑体−金属積層体
を製造した。アルミニウム表面を前記実施例1に
記載のようにトリクロロエチレン中に浸すことに
より脱脂しついで10%塩酸水溶液中に周囲温度で
10分間浸すことにより清浄化/エツチングした。
アルミニウムをこの清浄化/エツチングした溶液
から取出しそして流水ついで脱イオン化水で完全
にすすぎついでスチールウールでつや出ししそし
て風乾させた。アルミニウムシートを蒸留水中に
おけるA−1100シランの0.4%水溶液中に浸しそ
して垂直に吊して水切りさせついで風乾させた。
ついでこれらをオーブン中130℃で30分間加熱し
た。 積層体は前記実施例2に記載のように集成され
そして製造された。成分層の厚さも含めて積層体
の性質は表1に示されている。 実施例 42〜44 金属層として6061−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層として33%の結晶度を有するナイロン
6・6を使用して金属−熱可塑体−金属積層体を
前記実施例38に記載の方法にしたがつて製造し
た。成分層の厚さも含めて積層体の性質は表1に
示されている。 実施例 45〜48 本例は金属層を脱脂または清浄化/エツチング
のいずれかに付すことなしに金属−熱可塑体−金
属積層体を製造する方法を説明する。 これらの積層体は金属層としてリソプレートア
ルミニウム(Lith−Kem−Ko、ワイプーオン、
オフセツト、ブラシ類)そして熱可塑体コア層と
して33%の結晶度を有するナイロン6・6を使用
して製造された。これらアルミニウムシートを
1000mlの95%エタノール中に4mlのA−1100シラ
ンを含有する溶液中に浸しそして垂直に吊して水
切りしついで風乾させた。ついでこれらをオーブ
ン中130℃で30分間加熱した。これら積層体を前
記実施例2に記載のように集成しそして製造し
た。成分層の厚さをも含めて積層体の性質は表1
に示されている。 実施例 49〜54 金属層としてC1010低炭素鋼(焼きなまし)そ
して熱可塑体コア層として33%の結晶度を有する
ナイロン6・6を使用して金属−熱可塑体−金属
積層体を前記実施例2に記載の方法にしたがつて
製造したが、ただし清浄化/エツチングは周囲温
度で0.25分(15秒)間2%りん酸水溶液中に浸す
ことにより実施された。成分層の厚さをも含めて
積層体の性質は表1に示されている。 実施例 55〜56 本例は熱可塑体コア層の各側上に異なる組成お
よび厚さの金属層を有する金属−熱可塑体−金属
積層体の製法を説明する。 実施例 55 金属層として(0.00508cm(0.002インチ、2ミ
ル)厚さの304ステンレススチール(焼きなま
し)および0.0152cm(0.006インチ、6ミル)厚
さの6061−0アルミニウムそして熱可塑体コア層
として33%の結晶度を有するナイロン6・6を使
用して0.284cm(0.112インチ、112ミル)厚さの
積層体を製造した。これら金属層を前記実施例1
に記載のように1・1・1−トリクロロエタン中
に浸すことにより脱脂しついで50.0g/濃度の
Apex764M水溶液中に70℃で2分間浸すことによ
り清浄化/エツチングした。金属層をこの清浄
化/エツチングした溶液から取出し、流水で完全
にすすぎついで脱イオン化水ですすいだ。蒸留水
中におけるA−1100シランの0.3%水溶液(ぎ酸
でPHを4.0に調整した)をこの清浄化/エツチン
グした、湿つた金属表面に適用した。金属シート
を清浄窒素ジエツトで吹付け乾燥させついでオー
ブン中130℃で2分間加熱した。 これらの処理された金属層およびナイロン6・
6を0.264cm(0.104インチ)厚さのテフロンコー
テイングしたステンレススチール製モールドフレ
ーム中でこれら金属層の処理表面をナイロン6・
6に向き合うようにして集成させた。この集成体
を285℃に加熱した平板プレス中に入れた。907Kg
(約1トン)またはそれ以下のラムの圧を3分間
適用しついでその後1分間13605Kg(約15トン)
に上昇させた。ついで積層体を加圧下に38℃に冷
却し、その後圧を解放しそして積層体をプレスか
ら除去した。積層体の性質は表1に示されてい
る。 実施例 56 金属層として0.00508cm(0.002インチ、2ミ
ル)厚さの304ステンレススチール(焼きなま
し)および0.0127cm(0.005インチ、5ミル)厚
さの3003−H25アルミニウムそして熱可塑体コア
層として33%の結晶度を有するナイロン6・6を
使用して0.279cm(0.110インチ、110ミル)厚さ
の金属−熱可塑体−金属積層体を実施例55に記載
の方法にしたがつて製造した。積層体の性質は表
1に示されている。 実施例 57 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層としてZYTEL ST−801(高衝撃ナイロン
6・6)を使用して金属−熱可塑体−金属積層体
を実施例10に記載の方法にしたがつて製造した
が、ただしアルミニウムは50.0g/濃度の
Apex764M水溶液中で清浄化/エツチングされそ
して0.173cm(0.068インチ)厚さのテフロンコー
テイングしたステンレススチール製モールドフレ
ームが用いられた。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 58 本例は接着用薬剤を使用せずに金属−熱可塑体
−金属積層体を製造する方法を説明する。 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層としてVYDYNE R−240(モンサント社
製品、無機質補強剤含有ナイロン6/6・6共重
合体)を使用して0.190cm(0.075インチ、75ミ
ル)厚さの積層体を製造した。このアルミニウム
表面を前記実施例1に記載のように1・1・1−
トリクロロエタン中に浸すことにより脱脂しつい
で30.0gの重クロム酸ナトリウム2水和物、150
mlの濃硫酸(比重1.84)および1の水を含有す
る重クロム酸ナトリウム溶液(クロム酸)中に60
℃で5分間浸すことにより清浄化/エツチングし
た。アルミニウムをこの清浄化/エツチング溶液
から取り出し、流水ついで脱イオン化水で完全に
すすぎ、清浄な窒素ジエツトで吹付けて乾燥させ
ついでオーブン中で130℃において2分間加熱し
た。 乾燥された清浄化/エツチングしたアルミニウ
ム層およびVYDYNE R−240を0.165cm(0.065イ
ンチ)厚さのテフロンコーテイングしたステンレ
ススチール製モールドフレーム中でそのアルミニ
ウム層の清浄化/エツチングした表面が
VYDYNE R−240に向き合うように集成した。
この集成体を285℃に加熱した平板プレス中に入
れた。1814Kg(約2トン)またはそれ以下のラム
圧を3分間適用しついで1分間22675Kg(約25ト
ン)に上昇させた。ついで積層体を加圧下に138
℃に冷却し、その後圧を解放しそして積層体をプ
レスから除去した。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 59 実施例58の方法を繰り返したが、ただし金属層
として0.0152cm(0.006インチ、6ミル)厚さの
6061−0アルミニウムが使用されそして0.160cm
(0.063インチ)厚さのテフロンコーテイングした
ステンレススチール製モールドフレームが用いら
れた。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 60 前記実施例58の方法を繰り返したが、ただし金
属層として0.0152cm(0.006インチ、6ミル)厚
さの6061−T6アルミニウムが使用されそして
0.122cm(0.048インチ)厚さのテフロンコーテイ
ングしたステンレススチール製モールドフレーム
が用いられた。積層体の性質は表1に示されてい
る。 実施例 61 前記実施例58の方法を繰り返したが、ただし金
属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミル)厚
さの5052−0アルミニウムが使用されそして
0.165cm(0.065インチ)厚さのテフロンコーテイ
ングしたステンレススチール製モールドフレーム
が用いられた。積層体の性質は表1に示されてい
る。 実施例 62 前記実施例61に記載の方法を繰り返したが、た
だし0.152cm(0.060インチ)厚さのテフロンコー
テイングしたステンレススチール製モールドフレ
ームが用いられた。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 63 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの5052−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層として無機補強剤含有ナイロン6/6・6
共重合体(モンサント社から「VYDYNE」R−
220として商業的に入手しうる)を使用して金属
−熱可塑体−金属積層体を製造した。アルミニウ
ム表面を前記実施例1に記載のようにトリクロロ
エチレン中に浸すことにより脱脂しついで周囲温
度で5分間5%水酸化ナトリウム水溶液中に浸す
ことにより清浄化/エツチングした。アルミニウ
ムを上記アルカリ溶液から取り出しそして流水つ
いで脱イオン化水で完全にすすいだ。蒸留水中に
おけるA−1100シランの4%水溶液を湿つたアル
ミニウムの清浄化/エツチングした表面に適用さ
せた。アルミニウムシートを清浄な窒素ジエツト
で吹付けて乾燥させついでオーブン中で130℃に
おいて15分間加熱した。 これら処理されたアルミニウム層および
VYDYNER−220を0.168cm(0.066インチ)厚さ
のテフロンコーテイングしたステンレススチール
製モールドフレーム中でアルミニウムの処理表面
がVYDYNE R−220に向き合うように集成させ
た。この集成体を285℃に加熱した平板プレス中
に入れた。最小のラム圧を3分間適用しついで1
分間22675Kg(約25トン)に上昇させた。ついで
積層体を加圧下で200℃に冷却し、その後圧を解
放しそして積層体をプレスから除去した。積層体
の性質は表1に示されている。 実施例 64 金属層として0.00508cm(0.002インチ、2ミ
ル)厚さのC1010低炭素鋼(焼きなまし)そして
熱可塑体コア層としてVYDYNE R−240を使用
して金属−熱可塑体−金属積層体を製造した。ス
チール表面を前記実施例1に記載のように1・
1・1−トリクロロエタン中に浸すことにより脱
脂しついで周囲温度で5分間2%りん酸水溶液中
に浸すことにより清浄化/エツチングした。これ
をりん酸溶液から取り出しそして流水ついで脱イ
オン化水で完全にすすいだ。蒸留水中におけるA
−1100シランの0.2%水溶液(ぎ酸でPHを4.0に調
整した)を湿つた低炭素鋼の清浄化/エツチング
した表面に適用した。スチールシートを清浄な窒
素ジエツトで吹付けて乾燥させついでオーブン中
で130℃で2分間加熱した。 これら処理されたスチール層およびVYDYNE
R−240を0.124cm(0.049インチ)厚さのテフロ
ンコーテイングしたステンレススチール製モール
ドフレーム中でスチールの処理表面がVYDYNE
R−240に向き合うようにして集成された。この
集成体を285℃に加熱した平板プレス中に入れ
た。907Kg(約1トン)またはそれ以下のラム圧
を3分間適用しついで1分間13605Kg(約15ト
ン)に上昇させた。ついで積層体を加圧下で66℃
に冷却し、その後圧を解放しそして積層体をプレ
スから除去した。積層体の性質は表1に示されて
いる。 実施例 65 金属層として0.00762cm(0.003インチ、3ミ
ル)厚さの304ステンレススチール(焼きなま
し)そして熱可塑体コア層としてVYDYNE R−
240を使用して0.127cm(0.050インチ、50ミル)
厚さの金属−熱可塑体−金属積層体を前記実施例
64に記載の方法にしたがつて製造したが、ただし
清浄化/エツチングは70℃で2分間50.0g/濃
度のApex 764M水溶液中に浸すことによりなさ
れ、0.112cm(0.044インチ)厚さのテフロンコー
テイングしたステンレススチール製モールドフレ
ームが用いられそして圧解放前に製造された積層
体が38℃に冷却された。積層体の性質は表1に示
されている。 実施例 66 金属層として00127cm(0.005インチ、5ミル)
厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体コア
層として10重量%のフアイバーグラスを含有して
いる6・6を使用して0.185cm(0.073インチ、73
ミル)厚さの金属−熱可塑体−金属積層体を前記
実施例25に記載の方法にしたがつて製造したが、
ただしトルエン中での脱脂に続いてアセトンです
すぎ、乾燥A−1100シラン処理されたアルミニウ
ムシートをオーブン中130℃で5分間加熱しそし
て0.160cm(0.063インチ)厚さのテフロンコーテ
イングしたステンレススチール製モールドフレー
ムを用いた。積層体の性質は表1に示されてい
る。 実施例 67 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層としてナイロン6を使用して0.193cm
(0.075インチ、76ミル)厚さの金属−熱可塑体−
金属積層体を前記実施例66に記載の方法にしたが
つて製造したが、ただし0.168cm(0.066インチ)
厚さのテフロンコーテイングしたステンレススチ
ール製モールドフレームが用いられた。積層体の
性質は表1に示されている。 実施例 68 実施例67に記載の方法を繰り返したが、ただし
熱可塑体コア層として10重量%のフアイバーグラ
スを含有しているナイロン6が用いられそして
0.157cm(0.062インチ)厚さのテフロンコーテイ
ングしたステンレススチール製モールドフレーム
が用いられた。積層体の性質は表1に示されてい
る。 実施例 69 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層として35%の結晶度を有するナイロン(56
%)6、TA−CO−ナイロン(44%)6、IA
(PARN56/44)を使用して0.234cm(0.092イン
チ、92ミル)厚さの金属−熱可塑体−金属積層体
を前記実施例15に記載の方法にしたがつて製造し
たが、ただし以下のように処理した。 これら処理されたアルミニウム層および
PARN56/44を0.208cm(0.082インチ)厚さのテ
フロンコーテイングしたステンレススチール製モ
ールドフレーム中でアルミニウム層の処理表面が
PARN56/44に向き合うようにして集成させた。
この集成体を299℃に加熱した平板プレス中に入
れた。1814Kg(約2トン)またはそれ以下のラム
の圧を3分間適用しついで1分間13605Kg(約15
トン)に上昇させた。ついで積層体を加圧下66℃
に冷却し、その後圧を解放した。積層体をプレス
から除去しそして170℃で1時間焼なまし
(anneal)した。積層体の性質は表1に示されて
いる。 実施例 70 本例は比較のために熱可塑体コア層として無定
形熱可塑体を使用する場合を説明する。 実施例69に記載の方法を繰り返したが、ただし
以下のように処理した。 処理されたアルミニウム層およびPARN56/44
を0.178cm(0.070インチ)厚さのテフロンコーテ
イングしたステンレススチール製モールドフレー
ム中でアルミニウム層の処理表面がPARN56/44
に向き合うようにして集成した。この集成体を
310℃に加熱した平板プレス中に入れた。1814Kg
(約2トン)またはそれ以下のラム圧を3分間適
用しついで1分間13605Kg(約15トン)に上昇さ
せた。ついで積層体を直ちに氷−水の混合物中に
浸した。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 71 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層として38%の結晶度を有するポリ(エチレ
ンテレフタレート)(PET)を使用して0.179cm
(0.0705インチ、70.5ミル)厚さの金属−熱可塑
体−金属積層体を前記実施例15に記載の方法にし
たがつて製造したが、ただし以下のように処理し
た。 処理されたアルミニウム層およびPETを0.154
cm(0.0605インチ)厚さのテフロンコーテイング
したステンレススチール製モールドフレーム中で
アルミニウム層の処理表面がPETに向き合うよ
うにして集成した。この集成体を240℃に加熱し
た平板プレス中に入れた。1814Kg(約2トン)ま
たはそれ以下のラム圧を3分間適用しついで1分
間13605Kg(約15トン)に上昇させた。ついで積
層体を加圧下で55℃に冷却し、その後圧を解放し
た。積層体をプレスから除去しそして150℃で1
時間焼なましした。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 72 前記実施例71に記載の方法を繰り返したが、た
だし0.254cm(0.100インチ)厚さのテフロンコー
テイングしたステンレススチール製モールドフレ
ームが用いられた。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 73 金属層として0.0410cm(0.0055インチ、5.5ミ
ル)厚さのリソプレートアルミニウムそして熱可
塑体コア層として38%の結晶度を有するポリ(エ
チレンテレフタレート)(PET)を使用して金属
−熱可塑体−金属積層体を製造した。アルミニウ
ムを前記実施例1に記載のようにメチレンクロラ
イド中に浸すことにより脱脂しついで風乾させ
た。 澄明な単一相溶液を生成させるため3.6gの水
中における3滴の氷酢酸の溶液中に11.1gの
Z6020シランを混ぜ、その混合物を周囲温度で振
盪することによりZ6020シラン溶液を製造し、そ
してこれを2254.0gのエタノールで希釈した。 脱脂されたアルミニウムを上記の調製されたシ
ラン溶液で完全に湿めらせ、清浄な窒素ジエツト
を吹き付けて乾燥させついでオーブン中100℃で
10分間加熱した。 これらの処理したアルミニウム層およびPET
を0.279cm(0.110インチ)厚さのテフロンコーテ
イングしたステンレススチール製モールドフレー
ム中でアルミニウムの処理表面がPETに向き合
うようにして集成した。この集成体を282℃に加
熱した平板プレス中に入れた。最小ラム圧を3分
間適用しついで1分間22675Kg(約25トン)に上
昇させた。ついで積層体を加圧下で66℃に冷却
し、その後圧を解放しそして積層体をプレスから
除去した。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 74 本例は比較のために無定形熱可塑体コア層を使
用する場合を説明する。 前記実施例71に記載の方法を繰り返したが、た
だし以下のように処理した。金属層として0.0127
cm(0.005インチ、5ミル)厚さの1100−0アル
ミニウムそして熱可塑体コア層としてPETを使
用して0.193cm(0.076インチ、76ミル)厚さの金
属−熱可塑体−金属積層体を平板プレス温度が
285℃である以外は前記実施例70に記載の方法に
したがつて製造した。積層体の性質は表1に示さ
れている。 実施例 75〜81 本例は金属層をエツチングせずまたは接着用薬
剤を用いずに金属−熱可塑体−金属積層体を製造
する方法を説明する。 金属層として1100−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層として38%の結晶度を有するPETと
11.7%ポリ(ブチレンテレフタレート−CO−イ
ソフタレート)−ブロツク−ポリ(ブチレングリ
コール)(HYTREL4056、デユポン社より商業的
に入手しうる)との溶融ブレンドを使用して積層
体を製造した。アルミニウム表面を前記実施例1
に記載のようにトリクロロエチレン中に浸すこと
により脱脂し、垂直に吊しついで水切りせずに風
乾させた。この脱脂をメタノールで繰り返した。 脱脂されたアルミニウム層およびPET/11.7%
HYTREL4056ブレンドをテフロンコーテイング
したステンレススチール製モールドフレーム中で
アルミニウム層の脱脂された表面(または金属層
表面でもよい)がPET/11.7%HYTREL4056ブ
レンドに向き合うようにして集成した。この集成
体を279℃に加熱した平板プレス中に入れた。最
小のラムの圧を3分間適用しついで1分間22675
Kg(25トン)に上昇させた。ついで積層体を加圧
下で100℃に冷却し、その後圧を解放しそして積
層体をプレスから除去した。成分層の厚さをも含
めて積層体の性質は表1に示されている。 実施例 82 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層としてPET/11.7%HYTREL4056を使用
して金属−熱可塑体−金属積層体を製造した。ア
ルミニウムを前記実施例1に記載のように1・
1・1−トリクロロエタン中で脱脂しついで周囲
温度で5分間5%水酸化ナトリウム水溶液中に浸
すことにより清浄化/エツチングした。アルミニ
ウムをこのアルカリ溶液から取り出しそして流水
ついで脱イオン化水で完全にすすいだ。3.126g
の水および243.0gのエタノール中における
0.9985gのA−1100シランの溶液(ぎ酸でPHを
4.0に調整した)を湿つたアルミニウムの清浄
化/エツチングした表面上に噴霧した。アルミニ
ウムシートを清浄な窒素ジエツトで吹付けて乾燥
させついでオーブン中130℃で15分間加熱した。 これら処理されたアルミニウム層および
PET/11.7%HYTREL4056を0.150cm(0.059イン
チ)厚さのテフロンコーテイングしたステンレス
スチール製モールドフレーム中でアルミニウム層
の処理表面がPET/11.7%HYTREL4056に向き
合うようにして集成した。この集成体を279℃に
加熱した平板プレス中に入れた。2721Kg(約3ト
ン)またはそれ以下のラムの圧を3分間適用しつ
いで1分間22675Kg(約25トン)に上昇させた。
ついで積層体を加圧下52℃に冷却し、その後圧を
解放した。積層体をプレスから除去しそして150
℃で20分間融解することにより焼きなました。積
層体の性質は表1に示されている。 実施例 83 前記実施例82に記載の方法を繰り返したが、た
だし0.165cm(0.065インチ)厚さのテフロンコー
テイングしたステンレススチール製モールドフレ
ームが用いられた。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 84 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの5052−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層としてPET/11.7%HYTREL4056を使用
して金属−熱可塑体−金属積層体を製造した。ア
ルミニウム表面を前記実施例1に記載のように
1・1・1−トリクロロエタン中で脱脂しついで
30.0gの重クロム酸ナトリウム2水和物、150ml
の濃硫酸(比重1.84)および1の水を含有する
重クロム酸ナトリウム(クロム酸)溶液中に60℃
で5分間浸すことにより清浄化/エツチングし
た。アルミニウムをこのクロム酸溶液から取り出
しそして流水ついで脱イオン化水で完全にすすい
だ。蒸留水中におけるZ6040シランの0.4%水溶液
(ぎ酸でPHを4.0に調整した)を湿つたアルミニウ
ムの清浄化/エツチングした表面に適用した。ア
ルミニウムシートを清浄窒素ジエツトで吹付け乾
燥させついでオーブン中130℃で2分間加熱し
た。 これら処理されたアルミニウム層および
PET/11.7%HYTREL4056を0.203cm(0.080イン
チ)厚さのテフロンコーテイングしたステンレス
スチール製モールドフレーム中でアルミニウム層
の処理表面が熱可塑体コア層に向き合うようにし
て集成した。この集成体を279℃に加熱した平板
プレス中に入れた。1814Kg(約2トン)またはそ
れ以下のラムの圧を3分間適用しついで1分間
22675Kg(約25トン)に上昇させた。ついで積層
体を加圧下で138℃に冷却し、その後圧を解放し
そして積層体をプレスから除去した。積層体の性
質は表1に示されている。 実施例 85〜87 金属層として5052−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層としてPET/11.7%HYTREL4056を
使用して金属−熱可塑体−金属積層体を前記実施
例84に記載の方法にしたがつて製造した。成分層
の厚さをも含めて積層体の性質は表1に示されて
いる。 実施例 88〜91 金属層として6061−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層としてPET/11.7%HYTREL4056の
溶融ブレンドを使用して金属−熱可塑体−金属積
層体を製造した。アルミニウム表面を前記実施例
1に記載のようにトリクロロエチレン中に浸しつ
いでアセトンですすぐことにより脱脂しついで周
囲温度で5分間2.5%水酸化ナトリウム水溶液中
に浸すことにより清浄化/エツチングした。アル
ミニウムをこのアルカリ溶液から取り出しそして
流水ついで脱イオン化水で完全にすすいだ。湿つ
たアルミニウムを50mlのA−1100シラン溶液
(0.83gのA−1100シランを208.0gの水と混合す
ることにより製造された)と50mlのA−174シラ
ン溶液(澄明な単一相溶液を生成させるために
10.0gのA−174シラン、2.5gの水および0.04g
の氷酢酸の混合物を周囲温度で振盪しそして
2449.0gの水および10mlのエタノールで希釈する
ことにより製造された)の混合物中に浸し、清浄
窒素ジエツトで吹付け乾燥させついでオーブン中
で130℃で2分間加熱した。 これら処理されたアルミニウム層および
PET/11.7%HYTREL4056をテフロンコーテイ
ングしたステンレススチール製モールドフレーム
中でアルミニウムの処理表面がPET/11.7%
HYTREL4056に向き合うようにして集成した。
この集成体を279℃に加熱した平板プレス中に入
れた。最小のラム圧を3分間適用しついでさらに
3分間22675Kg(約25トン)に上昇させた。つい
で積層体を加圧下66℃に冷却し、その後圧を解放
しそして積層体をプレスから除去した。成分層の
厚さをも含めて積層体の性質は表1に示されてい
る。 実施例 92〜94 前記実施例88〜91に記載の方法を繰り返した
が、ただし金属層として6061−T6アルミニウム
が使用されそしてエタノールがA−174シラン溶
液からはずされた。成分層の厚さをも含めて積層
体の性質は表1に示されている。 実施例 95 前記実施例73に記載の方法を繰り返したが、た
だし熱可塑体コア層としてPET/11.7%
HYTREL4056の溶融ブレンドが用いられた。積
層体の性質は表1に示されている。 実施例 96 金属層として0.00508cm(0.002インチ、2ミ
ル)厚さのC1010低炭素鋼(焼きなまし)そして
熱可塑体コア層としてPET/11.7%
HYTREL4056を使用して0.127cm(0.050インチ、
50ミル)厚さの金属−熱可塑体−金属積層体を前
記実施例64に記載の方法にしたがつて製造した
が、ただしスチール層は2分間りん酸溶液中に浸
され、0.117cm(0.046インチ)厚さのテフロンコ
ーテイングしたステンレススチール製モールドフ
レームが用いられそして製造された積層体はプレ
スから除去される前に38℃に冷却された。積層体
の性質は表1に示されている。 実施例 97 前記実施例96に記載の方法を繰り返したが、た
だし0.208cm(0.082インチ)厚さのテフロンコー
テイングしたステンレススチール製モールドフレ
ームが用いられた。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 98 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
ケコア層として38%の結晶度を有するPETと
1000の分子量を有するポリ(ブチレンオキシド)
ブロツクを伴う11.1%ポリ(エチレンテレフタレ
ート)−ブロツク−45%ポリ(ブチレンオキシ
ド)(PETBCP)との溶融ブレンドを使用して金
属−熱可塑体−金属積層体を製造した。アルミニ
ウムを前記実施例1に記載のようにメチレンクロ
ライド中に浸すことにより脱脂しついで風乾させ
た。このアルミニウムをA−1100シラン溶液
(10.6mlのA−1100シランおよび31.3mlの水を
2095mlのエタノールと混合することにより製造さ
れた)およびA−174シラン溶液(澄明な単一相
溶液を生成させるために9.6mlのA−174シラン、
2.5mlの水および2滴の氷酢酸の混合物を周囲温
度で30分間振盪しそして3120mlのエタノールで希
釈することにより製造された)の等容量溶液中に
浸し、清浄窒素ジエツトで吹き付け乾燥させつい
でオーブン中で130℃で2分間加熱した。 これら処理されたアルミニウム層および
PET/11.7%PETBCPを0.282cm(0.111インチ)
厚さのテフロンコーテイングしたステンレススチ
ール製モールドフレーム中で集成しそして前記実
施例88〜91に記載のように積層した。積層体の性
質は表1に示されている。 実施例 99〜102 金属層として6061−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層としてPET/11.7%PETBCP融解ブ
レンドを使用して金属−熱可塑体−金属積層体を
実施例88〜91に記載の方法にしたがつて製造した
が、ただし脱脂工程においてアセトンすすぎは省
いた。成分層の厚さをも含めて積層体の性質は表
1に示されている。 実施例 103 金属層として0.0152cm(0.006インチ、6ミ
ル)厚さの6061−T6アルミニウムそして熱可塑
体コア層としてPET/11.7%PETBCPの融解ブ
レンドを使用して金属−熱可塑体−金属積層体を
実施例99〜102に記載のようにして製造したが、
ただし脱脂につずいてアルミニウムは2.5%水酸
化ナトリウム水溶液中でエツチングする前に400
−グリツトの湿つたサンドペーパーでみがいた。
積層体の性質は表1に示されている。 実施例 104 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さのアルミニウムそして熱可塑体コア層と
して1000の分子量を有するPBOブロツクを伴う
部分的に結晶性のポリ(エチレンテレフタレー
ト)−ブロツク−5%ポリ(ブチレンオキシド)
(PET−b−5%PBO)を使用して金属−熱可塑
体−金属積層体を前記実施例15に記載の方法にし
たがつて製造した。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 105 本例は金属をエツチングせずまたは接着用薬剤
を使用せずに金属−熱可塑体−金属積層体を製造
する方法を説明する。 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層として1000の分子量を有するPBOブロツ
クを伴う部分的に結晶性のポリ(エチレンテレフ
タレート)−ブロツク−24%ポリ(ブチレンオキ
シド)(PET−b−24%PBO)を使用して積層体
を製造した。アルミニウムを前記実施例1に記載
のようにメチレンクロライド中に浸すことにより
脱脂しついで風乾させた。脱脂されたアルミニウ
ム層およびPET−b−24%PBOを0.292cm(0.115
インチ)厚さのテフロンコーテイングしたステン
レススチール製モールドフレーム中で脱脂された
表面(あるいは表面でもよい)がPET−b−24
%PBOに向き合うようにして集成した。この集
成体を282℃に加熱した平板プレス中に入れた。
最小のラム圧を3分間適用しついでさらに3分間
22675Kg(約20トン)に上昇させた。ついで積層
体を加圧下で66℃に冷却し、その後圧を解放しそ
して積層体をプレスから除去した。積層体の性質
は表1に示されている。 実施例 106〜109 金属層として1100−0アルミニウムそして熱可
塑体コア層として38%の結晶度を有するポリ(エ
チレンテレフタレート)(PET)と23.5%
HYTREL4056との溶融ブレンドを使用して金属
−熱可塑体−金属積層体を実施例88〜91に記載の
方法にしたがつて製造したが、ただしメチレンク
ロライドが脱脂溶媒として用いられそしてアルミ
ニウム表面の清浄化−エツチングが周囲温度で10
分間5%水酸化ナトリウム水溶液中に浸すことに
より実施された。積層体の性質は表1に示されて
いる。 実施例 110 前記実施例73に記載の方法を繰り返したが、た
だし38%の結晶度を有するPEと23.5%
HYTREL4056との溶融ブレンドが熱可塑体コア
層として用いられた。積層体の性質は表1に示さ
れている。 実施例 111 前記実施例70に記載の方法を繰り返したが、た
だし熱可塑体コア層として38%の結晶度を有する
PETと10%ポリ(オキシカルボニルオキシ−
1・4−フエニレンイソプロピリデン−1・4−
フエニレン)(モーベイ・ケミカル社より
MERLONとして商業的に入手しうるポリ〔2・
2−ビス(4′−フエニレン)プロパンカーボネー
ト〕または簡単にポリカーボネートまたはPCと
しても知られている)との溶融ブレンドが用いら
れそして0.183cm(0.072インチ)厚さのテフロン
コーテイングしたステンレススチール製モールド
フレームが用いられた。積層体の性質は表1に示
されている。 実施例 112 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層として32%の結晶度を有するポリ(エチレ
ン80%テレフタレート−co−20%インフタレー
ト)(PET/I 80/20)そして接着用薬剤とし
て蒸留水中におけるA−1100シランの0.4%水溶
液(ぎ酸でPHを4.0に調整した)を使用して0.190
cm(0.075インチ、75ミル)厚さの金属−熱可塑
体−金属積層体を前記実施例84に記載の方法にし
たがつて製造したが、ただし以下のように処理し
た。 処理されたアルミニウム層およびPET/I
80/20を0.165cm(0.065インチ)厚さのテフロン
コーテイングしたステンレスチール製モールドフ
レーム中でアルミニウム層の処理表面がPET/
I 80/20に向き合うようにして集成した。この
集成体を240℃に加熱した平板プレス中に入れ
た。1814Kg(約2トン)またはそれ以下のラム圧
を3分間適用しついで1分間13605Kg(約15ト
ン)に上昇させた。積層体を加圧下で徐々に54℃
に冷却し、その後圧を解放しそして積層体をプレ
スから除去した。積層体の性質は表1に示されて
いる。 実施例 113 前記実施列70に記載の方法を繰り返したが、た
だし熱可塑体コア層として単に5%の結晶度を有
する無定形のPET/I(80/20)が使用され、
0.170cm(0.067インチ)厚さのテフロンコーテイ
ングしたステンレススチール製モールドフレーム
が用いられそして平板プレスが285℃に加熱され
た。比較のために積層体の性質は表1に示されて
いる。 実施例 114 前記実施例113に記載の方法を繰り返したが、
ただし無定形のPET/I(80/20)に単に3.3%
の結晶度を有しそして0.142cm(0.056インチ)厚
さのテフロンコーテイングしたステンレススチー
ル製モールドフレームが用いられた。比較のため
に積層体の性質は表1に示されている。 実施例 115 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層としてポリ(エチレン80%テレフタレート
−co−20%イソフタレート)〔PET/I(80/
20)〕と11.7%HYTRELとの部分的に結晶性の溶
融ブレンドを使用して金属−熱可塑体−金属積層
体を製造した。アルミニウム表面を前記実施例1
に記載のようにメチレンクロライド中に浸すこと
により脱脂しついで風乾させた。脱脂されたアル
ミニウムをエタノール中におけるZ6020シランの
0.4%溶液(前記実施例75に記載のようにして製
造された)中に浸し、清浄窒素ジエツトで吹付け
乾燥させついでオーブン中で100℃で10分間加熱
した。 これら処理されたアルミニウム層および
PET/I(80/20)−11.7%HYTREL4056を
0.282cm(0.111インチ)厚さのテフロンコーテイ
ングしたステンレススチール製モールドフレーム
中でアルミニウムの処理表面がPET/I(80/
20)−11.7%HYTREL4056に向き合うようにして
集成した。この集成体を249℃に加熱した平板プ
レス中に入れた。最小のラムの圧を3分間適用し
ついでさらに3分間22675Kg(約25トン)に上昇
させた。ついで積層体を加圧下で66℃に冷却し、
その後圧を解放しそして積層体をプレスから除去
した。積層体を150℃で20分間融解させることに
より焼きなました。積層体の性質は表1に示され
ている。 実施例 116 前記実施例115に記載の方法を繰り返したが、
ただし金属層として0.0140cm(0.0055インチ、5.5
ミル)厚さのリソプレートアルミニウムが用いら
れそして0.279cm(0.110インチ)厚さのテフロン
コーテイングしたステンレススチール製モールド
フレームが用いられた。積層体の性質は表1に示
されている。 実施例 117 実施例112に記載の方法が用いられたが、ただ
し熱可塑体コア層としてポリ(ブチレンテレフタ
レート)(PBT)が用いられそして0.165cm
(0.065インチ)厚さのテフロンコーテイングした
ステンレススチール製モールドフレームが用いら
れた。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 118 0.282cm(0.111インチ)厚さのテフロンコーテ
イングしたステンレススチール製モールドフレー
ムを使用して実施例117に記載の方法が用いられ
た。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 119 前記実施例73に記載の方法を用いたが、ただし
熱可塑体コア層として部分的に結晶性のポリ(ブ
チレンテレフタレート)(PBT、ジエネラル・エ
レクトリツク社からVALOX310として商業的に
入手しうる)が用いられそして平板プレスが252
℃に加熱された。 実施例 120 前記実施例115に記載の方法を繰り返したが、
ただし熱可塑体コア層としてPBTと11.7%
HYTREL4056との部分的に結晶性の溶融ブレン
ド(PBT/11.7%HYTREL4056)が用いられ
た。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 121 前記実施例120に記載の方法を繰り返したが、
ただし金属層として0.0140cm(0.0055インチ、5.5
ミル)厚さのリソプレートアルミニウムが用いら
れた。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 122 実施例119に記載の方法を繰り返したが、ただ
し金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層としてPETと23.5%HYTREL4056との部
分的に結晶性の溶融ブレンド(PBT/23.5%
HYTREL4056)が用いられそして0.274cm(0.108
インチ)厚さのテフロンコーテイングしたステン
レススチール製モールドフレームが用いられた。
積層体の性質は表1に示されている。 実施例 123 前記実施例に記載の方法を用いたが、ただし金
属層として0.0140cm(0.0055インチ、5.5ミル)厚
さのリソプレートアルミニウムが用いられそして
0.277cm(0.109インチ)厚さのテフロンコーテイ
ングしたステンレススチール製モールドフレーム
が用いられた。積層体の性質は表1に示されてい
る。 実施例 124 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムそして熱可塑体
コア層としてHYTREL7246を使用して0.211cm
(0.83インチ、83ミル)厚さの積層体が前記実施
例15に記載の方法にしたがつて製造されたが、た
だし初期適用の圧力は1814Kg(約2トン)または
それ以下のラムの圧でありそして製造された積層
体はプレスから除去される前に54℃に冷却され
た。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 125 実施例106〜109に記載の方法を用いたが、ただ
し熱可塑体コア層として部分的に結晶性のポリ
(ブチレンテレフタレート−co−イソフタレー
ト)−ブロツク−ポリ(ブチレンオキシド)
(HYTREL7246)が用いられそして0.282cm
(0.111インチ)厚さのテフロンコーテイングした
ステンレススチール製モールドフレームが用いら
れた。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 126 前記実施例73に記載の方法にしたがつて金属−
熱可塑体−金属積層体を製造したが、ただし熱可
塑体コア層としてHYTREL7246が用いられた。
積層体の性質は表1に示されている。 実施例 127 前記実施例73に記載の方法にしたがつて金属−
熱可塑体−金属積層体を製造したが、ただし熱可
塑体コア層として部分的に結晶性のポリ(ブチレ
ンテレフタレート−co−イソフタレート)−ブロ
ツク−ポリ(ブチレンオキシド)
(HYTREL6346)が用いられた。積層体の性質は
表1に示されている。 実施例 128 前記実施例119に記載の方法にしたがつて金属
−熱可塑体−金属積層体を製造したが、ただし熱
可塑体コア層として部分的に結晶性のポリ(ブチ
レンテレフタレート−co−イソフタレート)−ブ
ロツク−ポリ(ブチレンオキシド)
(HYTREL5555)が用いられそして0.264cm
(0.104インチ)厚さのテフロンコーテイングした
ステンレススチール製モールドフレームが用いら
れた。積層体の性質は表1に示されている。 実施例 129 実施例119に記載の方法を用いたが、ただし熱
可塑体コア層として部分的に結晶性のポリ(ブチ
レンテレフタレート−co−イソフタレート)−ブ
ロツク−ポリ(ブチレンオキシド)
(HYTREL4055)が用いられた。積層体の性質は
表1に示されている。 実施例 130〜133 本例は金属層と単量体物質との間の重合による
金属−熱可塑体−金属積層体の製法を説明する。
積層体の性質は表1に示されている。 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さのアルミニウムを使用して積層体を製造
した。アルミニウム表面を前記実施例2に記載の
ようにトルエン中に浸しついでアセトンですすぐ
ことにより脱脂しそして周囲温度で2分間5%水
酸化ナトリウム水溶液中に浸すことにより清浄
化/エツチングした。アルミニウムをこのアルカ
リ溶液から取り出し、流水で10分間すすぎついで
脱イオン化水ですすいだ。エタノール中における
A−1100シランの0.4%溶液を湿つたアルミニウ
ムの清浄化/エツチングした表面上に噴霧した。
アルミニウムシートを清浄窒素ジエツトで吹付け
乾燥させついでオーブン中180℃で30分間加熱し
た。 実施例 130 ナイロン6ブロツク共重合体とリソプレートア
ルミニウム層との間の反応系中における重合によ
り積層体を製造した。60.0gのVORANOL2120
(ヒドロキシル価56.8を有するポリオキシプロピ
レングリコール)、14.4gのイソフタロイル−ビ
ス−カプロラクタム、1.5gのFLECTOL H(重
合された1・2−ジヒドロ−2・2・4−トリメ
チルキノリン)および109.0gのε−カプロラク
タムを含有する溶液を製造した。この溶液を減圧
下に25mlのカプロラクタムを蒸留することにより
乾燥させた。別の触媒溶液をジエチルエーテル中
における3モルのエチルマグネシウムブロマイド
7mlを100℃において175.0gの乾燥融解されたε
−カプロラクタムに加えることにより製造した。
溶液に真空を適用したエーテルおよびエタンを除
去させそして使用直前まで窒素下に100℃に保持
した。 処理表面が重合された熱可塑体に向き合うよう
にして閉鎖プレス中の加熱された平板の間にこれ
ら2枚のアルミニウムシートを置くことによりモ
ールドを製造した。これらアルミニウムシートを
0.318cm(0.125インチ)厚さのテフロンスペーサ
ーにより分離した。このモールドおよび130℃に
おける反応性溶液についてはこれら溶液をゼニス
ギヤポンプを使用してモールド中に流し込んだ。
単量体溶液対触媒溶液の流れ容量比は1.12:1で
あつた。これら蒸気をケニツクス静的ミキサーに
より混合した。5分後モールド中の積層体を取り
出しついで冷却させしめた。このナイロン6ブロ
ツク共重合体は20重量%のポリオキシプロピレン
ブロツクを含有した。 実施例 131 前記実施例130と同様にして積層体を製造した
が、ただし金属層として1100−0アルミニウムが
用いられた。 実施例 132 ε−カプロラクタムと1100−0アルミニウムと
を重合することによりナイロン6積層体を製造し
た。モールドは前記実施例30に記載のように製造
された。350.0gの溶融ε−カプロラクタム、1.5
gのFLECTOL Hおよび3.4gのPET−1000(ポ
リエチレンイミン、30%水溶液)を含有する溶液
を製造した。この溶液を減圧下で50mlのカプロラ
クタムを蒸留することにより乾燥させた。ジエチ
ルエーテル中における3モルのエチルマグネシウ
ムブロマイド6.2mlの添加により溶液を触媒化し
ついで真空下に完全に排気させた。この溶液温度
を130℃に調整しそして開始剤として作用させる
ためにこの中に1.7mlのアセチルカプロラクタム
を混合させた。ついでこの溶液を180℃に加熱し
たモールド中に注いだ。この注造物はモールドか
ら除去させる前に10分間硬化させた。 実施例 133 カプロラクタムスラリーと1100−0アルミニウ
ムシートとを反応させることにより40%〓焼カオ
リナイトクレー補強剤を含有するナイロン6積層
体を製造した。モールドは前記実施施例130に記
載のように製造した。230.0gのε−カプロラク
タム、1.5gのFLECTOL Hおよび2.0gのPEI−
1000の混合物を窒素下に130℃に加熱した。この
撹拌した溶液に、スラリー温度を100℃以上に保
ちながら120.0gのAlsilate W〓焼カオリンを加
えた。生成スラリーに1.2mlのA−1100シランを
加えた。混合物を排気させそして50mlのカプロラ
クタムを蒸留することにより乾燥させた。真空を
解放して窒素にてそしてスラリーを100℃に冷却
した。この混合物にジエチルエーテル中における
3モルのエチルマグネシウムブロマイド3.2mlを
加えついで真空下に完全に排気させた。真空を解
放し窒素を通して1mlのアセチルカプロラクタム
を触媒化スラリーに加え、ついで30秒間撹拌させ
た。スラリーをモールド中に注ぎ、180℃に加熱
しついで放置してモールドから除去させる前に10
分間硬化させた。 実施例 134 本例は接着用薬剤を使用する金属−熱可塑体−
金属積層体の製法を説明する。 金属層として0.0127cm(0.005インチ、5ミ
ル)厚さの1100−0アルミニウムを使用して積層
体を製造した。アルミニウム表面を前記実施例1
に記載のようにトルエン中に浸すことにより脱脂
し、ついでアセトンですすぎ、そして70℃で2分
間50.0g/濃度のApex764M水溶液中において
清浄化/エツチングした。アルミニウムを清浄
化/エツチング溶液から取り出し、きれいな布
(ウエブリルリンパツドが便利である)でこすり
ながら熱流水ですすぎ、ついでこすらずに熱水で
すすぎ、その後清浄窒素ジエツトで吹き付け乾燥
させた。ついでアルミニウムをオーブン中130℃
で10分間加熱した。 エポン硬化剤V−25〔ポリアミド、約163の当
量(1モルのエポキシドと反応する量)〕を含有
するエポン871/エポン828〔それぞれシエル・ケ
ミカル社から商業的に入手しうる脂肪族エポキシ
樹脂(1エポキシド当たり重量390−470)および
未変性ビスフエノールAエポキシ樹脂(1エポキ
シド当たり重量185〜192)〕(67:33重量比)混合
からなるエポキシ接着剤を0.00508cm(0.002イン
チ、2ミル)厚さのフイルムとしてアルミニウム
の清浄化/エツチングした表面に適用した。これ
らの処理されたアルミニウム層および1枚のナイ
ロン6・6シートを接着剤で処理されたアルミニ
ウム表面がナイロン6・6に向き合うようにして
集成しそして加圧下285℃で10分間積層し、加圧
下で200℃に冷却しついでプレスから除去した。
積層体の性質は表1に示されている。 実施例 135 無定形の熱可塑体コア層からなる実施例の70、
74、113および114が比較のために含まれている
が、実施例2〜134に記載のように製造された金
属−熱可塑体−金属積層体の性質は表1に示され
ている。成分である金属層および熱可塑体コア層
の性質はそれぞれ表2および表3に示されてい
る。全試験のための試片はあらかじめ少くとも18
時間23℃(73〓)において調整した。線形熱膨張
率および熱変形温度の測定以外のすべての試験は
23℃および50%相対湿度においてなされた。すべ
ての非積層体ポリアミド試片は23℃において前調
整期間中無水過塩素酸マグネシウムまたは無水硫
酸カルシウムの乾燥剤として密閉缶中にモールド
に入れて乾燥状態に保持された。すべて他の試片
は50%相対湿度において前調整された。 表1に報告された熱可塑体の厚さに関する値は
積層体上で実施された物理試験において用いられ
た種々の積層体試片に関するおよその平均値を表
わすものであり、そして製造された実験上の積層
体試料から得られたかかる試片には厚さについて
わずかな変化が存在しうることが理解されよう。 特にことわらない限り、金属のための報告され
た引張り性質は積層の熱的条件に付す前の金属に
関するものでありそしてこれらの値は本明細書中
の対応する実施例において積層の熱的条件に付し
た後に実質的に変化するものとは考えられないで
あろう。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 すなわち本発明によつて本明細書に示した目的
および利点を完全に満足させる金属−熱可塑体−
金属の積層体およびその製造法が提供されたこと
は明白である。本発明はここにその種々の特定具
体例に関して記載されているけれども、本発明は
それらに限定されないこと、そして多くのそれら
の代替および変形が前記記載に照して当業者には
明白であるということを理解されたい。 従つてそのようなすべての代替および変形は本
発明の精神を逸脱することなくその範囲に包含さ
れるものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面において第1図は本発明の範囲内およ
び範囲外両方の積層体に対して非弾性率IRlをTR
(YSn/TSc)に相関させたプロツトであり、第
2図は本発明の範囲内および範囲外両方の積層体
の両方に対する線形熱膨張係数CLTElとTR
(YSn/TSc)とを相関させるプロツトであり、
第3図は本発明の範囲内および範囲外両方の積層
体に対する正常化した熱変形温度(HDT)変数
(HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)とTR
(YSn/TSc)とを相関させたプロツトである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 積層体が約93%以下の非弾性率、約63×10-6
    -1以下の線形熱膨脹係数、少くとも約130℃の
    熱変形温度および約9.76Kg/m2を越えない最大重
    量を組合せて有しており、且つ その積層体が約130℃より大なる結晶融点を有
    する部分的に結晶性のポリアミドおよびポリエス
    テルからなる群から選ばれた少くとも0.0483cmの
    厚さの熱可塑性コア層、および前記熱可塑性コア
    層の各側上に積層された金属層(各金属層は熱可
    塑性コア層の結晶融点よりも高い融点および約
    0.00127cmの最小厚さを有する)より成り、而し
    て 金属層厚さの和の熱可塑性コア層厚さに対する
    厚さ比は、TR(TSm/TSc)のIRl、CLTElおよ
    び(HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)に対する
    関係によつて規定される領域から決定されるパラ
    メーターTR(YSm/TSc)の数値的オーバーラ
    ツプ部分によつて示され、前記領域の低い方の境
    界は直線の方程式 y=mx+b により規定され、上式中yはIRl、CLTElおよび
    (HDTl−HDTc)/(Tmc−HDTc)のy軸パラ
    メーターであり、xはTR(YSn/TSc)のx軸
    パラメーターであり、mはその直線の勾配であ
    り、そしてbはy軸上の切片であるが、ただしy
    がIRlである場合x=0〜0.65の値に対してはm
    は108でそしてbは0であり、そしてxが0.65よ
    り大なる値に対してはmは0でそしてbは70であ
    り、 yがCLTElである場合x=0〜0.1の値に対し
    てはmは−3.6×10-4でそしてbは45×10-6であ
    り、そしてxが0.1より大なる値に対してはmは
    0でそしてbは9×10-6であり、 yが(HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)であ
    る場合x=0〜0.05の値に対してはmは1でそし
    てbは0であり、x=0.05〜0.12の値に対しては
    mは10でそしてbは−0.45であり、そしてxが
    0.12より大なる値に対してはmは0でそしてbは
    0.75であり、そして 前記領域の高い方の境界は前記の直線の方程式
    により規制されるがただしyがIRlである場合x
    =0〜0.25の値に対してはmは280でそしてbは
    30であり、そしてxが0.25より大なる値に対して
    はmは0でそしてbは100であり、 yがCLTElである場合xが0から0.05までの値
    に対してはmは−2.88×10-3でそしてbは216×
    10-6であり、xが0.05から0.26までの値に対して
    はmは−1.29×10-4でそしてbは78.5×10-6であ
    り、そしてxが0.26より大なる値に対してはmは
    0でそしてbは45×10-6であり、そして yが(HDTl−HDTc)/(Tnc−HDTc)であ
    る場合xが0から0.004までの値に対してはmは
    112.5でそしてbは0であり、xが0.004から0.04
    までの値に対してはmは15.3でそしてbは0.389
    であり、そしてxが0.04より大なる値に対しては
    mは0でそしてbは1であり、而してここに IRlは最大たわみ点における外側金属層におい
    て5%歪みにおける曲げで測定された積層体の非
    弾性率であり、 CLTElは積層体の線形熱膨脹係数であり、 (HDTl−HDTc)/(Tmc−HDTc)〔ここに
    式中HDTlは積層体の熱変形温度であり、HDTc
    は熱可塑性コア層の熱変形温度でありそしてTmc
    は熱可塑性コア層の結晶融点である〕は正規化さ
    れた熱変形温度変数であり、 TRは金属層厚さの和の熱可塑体コア層厚さに
    対する厚さ比であり、 YSmは5%伸長のオフセツト点における2枚
    の金属層の厚さ−重量−平均引張り降伏強度であ
    り、そして TScは熱可塑性コア層の引張り強度であること
    を特徴とする、金属−熱可塑性−金属積層体。 2 部分的に結晶性のポリアミドおよびポリエス
    テルが少くとも約20%の結晶化度を有する部分的
    に結晶性のポリアミドまたはポリエステル部分を
    有する熱可塑性組成物からなる群から選ばれるも
    のである、前記第1項記載の積層体。 3 熱可塑体コア層が部分的に結晶性のポリアミ
    ドである、前記第1項記載の積層体。 4 部分的に結晶性のポリアミドがナイロン6・
    6、ナイロン6およびナイロン6/6・6(共重
    合体)よりなる群から選ばれる、前記第3項記載
    の積層体。 5 部分的に結晶性のポリアミドがナイロン6・
    6である、前記第4項記載の積層体。 6 部分的に結晶性のポリアミドが部分的に芳香
    族性のナイロンである、前記第3項記載の積層
    体。 7 部分的に芳香族性のナイロンがナイロン6、
    テレフタール酸/ナイロン6、イソフタール酸共
    重合体である、前記第6項記載の積層体。 8 熱可塑体コア層が部分的に結晶性のポリエス
    テルである、前記第1項記載の積層体。 9 部分的に結晶性のポリエステルがポリ(アル
    キレンテレフタレート)である、前記第8項記載
    の積層体。 10 ポリ(アルキレンテレフタレート)が2〜
    10個の炭素原子を含有するアルキレン基を有す
    る、前記第9項記載の積層体。 11 ポリ(アルキレンテレフタレート)がポリ
    (エチレンテレフタレート)およびポリ(ブチレ
    ンテレフタレート)よりなる群から選ばれる、前
    記第10項記載の積層体。 12 ポリ(アルキレンテレフタレート)がブロ
    ツク共重合体変性されたポリ(アルキレンテレフ
    タレート)である、前記第10項記載の積層体。 13 ブロツク共重合体変性されたポリ(アルキ
    レンテレフタレート)がポリ(エチレンテレフタ
    レート)およびポリ(ブチレンテレフタレート/
    イソフタレート)とポリ(ブチレングリコール)
    とのブロツク共重合体のブレンドである、前記第
    12項記載の積層体。 14 熱可塑体コア層物質が添加された変性剤を
    含有している前記第1〜13項のいずれかに記載
    の積層体。 15 添加変性剤が高モジユラスで高性能の繊維
    である、前記第14項記載の積層体。 16 高モジユラス高性能繊維がガラス繊維であ
    る、前記第15項記載の積層体。 17 ガラス繊維が約1〜約45重量%の濃度で存
    在している、前記第16項記載の積層体。 18 添加変性剤が鉱物質充填剤である、前記第
    14項記載の積層体。 19 鉱物質充填剤が約1〜約50重量%の濃度で
    存在している、前記第18項記載の積層体。 20 鉱物質充填剤が〓焼カオリナイトクレーで
    ある、前記第19項記載の積層体。 21 熱可塑体コア層の各側上に積層された金属
    層が同一組成を有する、前記第1項記載の積層
    体。 22 金属層がアルミニウム、低炭素鋼およびス
    テンレススチールよりなる群から選択される、前
    記第21項記載の積層体。 23 金属層がアルミニウムである、前記第22
    項記載の積層体。 24 金属層が異なる組成物を有している、前記
    第1項記載の積層体。 25 熱可塑体コア層の各側上に積層された金属
    層が等しい厚さのものである、前記第1項記載の
    積層体。 26 金属層および熱可塑体コア層の両方が延性
    である、前記第1項記載の積層体。 27 実質上扁平な構造である、前記第1項記載
    の積層体。 28 非扁平形状の構造である、前記第1項記載
    の積層体。 29 熱可塑体コア層および金属層がそれらの対
    向する表面間に挿入された接着性薬剤を介して一
    緒に均一に積層されている、前記第1項記載の積
    層体。 30 接着剤が有機シラン接着促進剤である、前
    記第29項記載の積層体。 31 有機シラン接着促進剤がアミノ官能性アル
    キルトリアルコキシシランである、前記第30項
    記載の積層体。 32 アミノ官能性アルキルトリアルコキシシラ
    ンがγ−アミノプロピルトリエトキシシランおよ
    びN−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
    トリメトキシシランから選ばれたものである、前
    記第31項記載の積層体。 33 有機シラン接着促進剤がグリシドオキシ官
    能性アルキルトリアルコキシシランである、前記
    第30項記載の積層体。 34 グリシドオキシ官能性アルキルトリアルコ
    キシシランがγ−グリシドオキシプロピルトリメ
    トキシシランである、前記第33項記載の積層
    体。 35 有機シラン接着促進剤がメタクリルオキシ
    官能性アルキルトリアルコキシシランである、前
    記第30項記載の積層体。 36 メタクリルオキシ官能性アルキルトリアル
    コキシシランがγ−メタクリルオキシプロピルト
    リメトキシシランである、前記第35項記載の積
    層体。 37 有機シラン接着促進剤がアミノ官能性アル
    キルトリアルコキシシランおよびメタクリルオキ
    シ官能性アルキルトリアルコキシシランの混合物
    である、前記第30項記載の積層体。 38 その混合物のアミノ官能性アルキルトリア
    ルコキシシランおよびメタクリルオキシ官能性ア
    ルキルトリアルコキシシランがそれぞれγ−アミ
    ノプロピルトリエトキシシランおよびγ−メタク
    リルオキシプロピルトリメトキシシランである、
    前記第37項記載の積層体。 39 接着用薬剤が接着剤である、前記第29項
    記載の積層体。 40 接着剤がエポキシ樹脂である、前記第39
    項記載の積層体。 41 (a)少くとも約135℃の熱変形温度、(b)約45
    ×10-6-1以下の線形熱膨脹係数、(c)約75%以下
    の非弾性率、および(d)表面積1m2当り約6.34Kgの
    最大重量であり、しかも少くとも約262.65×
    103N/mの曲げこわさを有する、自動車本体用
    パネルとして適当な前記第1項記載の積層体。 42 (a) 2個の金属層を配向させてその中間に
    空間的分離を与え、そして (b) 重合条件下に単量体物質を金属間でその場で
    重合させることによつて2個の金属層の間に熱
    可塑体コア層を成形させることを包含する、金
    属−熱可塑体−金属積層体を製造する方法。 43 単量体物質がε−カプロラクタムであり、
    そして熱可塑体コア層がナイロン6である、前記
    第42項記載の方法。 44 単量体物質がε−カプロラクタム、アシル
    ビスカプロラクタムおよびポリオキシプロピレン
    グリコールでありそして熱可塑体コア層がナイロ
    ン6/ポリオキシプロピレンブロツク共重合体で
    ある、前記第42項記載の方法。 45 アシルビスカプロラクタムがイソフタロイ
    ルビスカプロラクタムである、前記第44項記載
    の方法。 46 単量体物質が〓焼カオリナイトクレーと混
    合したε−カプロラクタムであり、そして熱可塑
    性コア層が〓焼カオリナイトクレー補強ナイロン
    6である、前記第44項記載の方法。 47 〓焼クレー補強ナイロン6が20%〜45%〓
    焼カオリナイトクレー補強ナイロン6である、前
    記第46項記載の方法。
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