JPS6246929A - チタン酸多孔質ガラスセラミツクスの製造方法 - Google Patents

チタン酸多孔質ガラスセラミツクスの製造方法

Info

Publication number
JPS6246929A
JPS6246929A JP18407685A JP18407685A JPS6246929A JP S6246929 A JPS6246929 A JP S6246929A JP 18407685 A JP18407685 A JP 18407685A JP 18407685 A JP18407685 A JP 18407685A JP S6246929 A JPS6246929 A JP S6246929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
oxide
acid
composition
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18407685A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0623070B2 (ja
Inventor
Toshinori Kokubu
国府 俊則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP18407685A priority Critical patent/JPH0623070B2/ja
Publication of JPS6246929A publication Critical patent/JPS6246929A/ja
Publication of JPH0623070B2 publication Critical patent/JPH0623070B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C10/00Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
    • C03C10/0036Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and a divalent metal oxide as main constituents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多孔質ガラスセラミックス、特にチタン酸及
びケイ酸を主成分とするガラス骨格を有したチタン酸含
有多孔質ガラスセラミックス(以後「チタン酸多孔質ガ
ラスセラミックス」という、)の製造方法に関するもの
である。
′−の  ′−びrXIJ  点 現在、吸着剤、触媒、触媒の担体、ガスセンサー、超濾
過材、固定化酸素担体等に使用し得るものとして数オン
グストローム−数千オングストロームの直径をした無数
の細孔を備えた多孔質ガラスが提案されている。斯る多
孔質ガラスは一般には酸化物系ガラスにて製造され、S
iO2BZQ3−Na2O組成系から製造されるもの、
5i02−Bz 03−Naz 03−CaO−MgO
組成系から製造されるもの及びNa2O−pzo’1〜
SiO2から製造されるもの等が既に報告され実用化さ
れている。これらの多孔質ガラスの大部分は高ケイ酸質
であり、バイコールガラス等高ケイ酸ガラスの製造に用
いられる。このような5tO1〜B203−Naz O
組成系、5iO2Bz 03−N az O−AMz 
03−CaO−MgO組成系及びNaz OPZ 05
  S ioz組成系から製造される多孔質ガラスは、
細孔の大きさを分相時の熱処理条件を調節することでコ
ントロールできる特徴を持っている。
しかしながら、上記S i O2−BZ 03−N a
zom成系、S f 02−Bz 03−N az 0
−AI Z O3−Ca O−M g O組成系及びN
a2O−PZ 05−3 i O2組組成から多孔質ガ
ラスを製造する場合には、原料のガラス溶融物が高粘性
を示すため泡切れが悪<1,500℃で2時間以上の溶
融時間をとる必要があるという欠点があったまた、上記
の如き製造法にて高ケイ酸質のガラス骨格を有した多孔
質ガラスを製造する代りに、チタン酸ゲルや、金属アル
コキシドから製造されたチタン酸をガラス骨格に有した
多孔質ガラスが報告されているが、ガラス化に長時間を
要するとともに多孔質ガラスの細孔の大きさを制御する
ことが困難である等の欠点を有している。
本発明者は、上記の如き従来の多孔質ガラス及びその製
造方法がイiする諸欠点を種々の研究、実1Δ−と小、
Aふ件m 停念^敲ルル(は二づ小へ拍を利用して製造
された高ケイ酸の多孔質ガラス、又はチタン酸ゲルや、
金属アルコキシドから製造されたチタン酸のガラス骨格
を有した多孔質ガラスとは著しく相違する、チタン酸及
びケイ酸をガラス骨格とし、例えばチタン酸とケイ酸の
ガラス組成比が0.8〜1.7であるようなチタン酸多
孔質ガラスを見出した(特願昭58−251847−号
、59−92985号)。
このようなチタン酸多孔質ガラスは、従来の多孔質ガラ
スに比較し、耐熱性及び化学耐久性が大であり、且つT
 i −OH基をもつため化学反jε性が大きいという
利点を有している。
本発明者は、上記の如き諸特徴を有するチタン酸多孔質
ガラスの製造方法について更に研究、実験を行なった結
果、同様のチタン酸多孔質ガラスが、Ti0z−SiO
2 −AJLz 03−P= 05− Ca O(1)
 5組成系又はT i Oz  S i Oz  AM
Z 03−Pz 05−CaO−(MgO) −(Xz
 O)   (YmOn)組成系(ここでX2Oはア+
I/  f   +l  A  rri  @  イ?
@s      Y   m  (”)   n   
I± ’h  u、  −r  :P、  酎 イト 
1勿 )から極めて効率よく製造し得ることを見出した
更に言えば、上記両組成果に示されるように、チタン酸
多孔質ガラス組成系中にリン酸(P2O3)を有するこ
とにより成形性がよく、又成形時の結晶化が起こり難く
安定性に富んでおり、品質の一定したチタン酸多孔質ガ
ラスを製造し得ることを見出した。
このようにして製造されたチタン酸多孔質ガラスは、分
相、熱処理工程時に生成するT i Ozの結晶相を担
持しているため、本発明においては、これを「チタン酸
多孔質ガラスセラミックス」と称した。本発明は斯る新
規な知見に基づきなされたものである。
λ」Lム」Lの 従って、本発明の主たる目的は、省エネルギー的に、i
熱性、化学的耐久性(耐アルカリ性)及び化学反応性の
良いチタン酸及びケイ酸をガラス骨格としたチタン酸多
孔質ガラスセラミックスを製造し得る方法を提供するこ
とである。
本発明の目的は、短時間で且つ一様な品質のチタン酸多
孔質ガラスセラミックスを製造するための方法を提供す
ることである。
未発す1の他の目的は、溶解操作が容易で急冷操作中に
結晶化が起り難く安定性がよく、■っ酸溶出処理段階で
のひび、晴れが極めて少ない、即ち。
成形性のよいチタン酸多孔質ガラスセラミックスの製造
方法を提供することである。
1八LJげi  t るための二 」二記諸目的は本発明に係る方法によって達成さ   
□れる。要約すれば本発明は、酸化チタン源、無水ケイ
酸源、酸化アルミニウム源、リン酸(Pz O5)源及
び酸化カルシウム源よりなる原料を調合し、加熱溶融後
、急冷してガラス化したT i O2−S ioz −
Auz 03  PZ Of、−CaO組成系の多成分
酸化物ガラスを700℃〜1000℃の温度で一定時間
再加熱して分相結晶化ガラスとした後、この分相結晶化
ガラスを酸の溶液に浸漬して可溶性成分を溶出除去する
ことにより、チタン酸とケイ酸を主成分とし、T f 
Ozの結晶相を担持したガラス骨格が残ったチタン酸多
孔質ガラスセラミックスを製造する方法である。
更に、本発明は、酸化チタン源、無水ケイ酸源、酸化ア
ルミニウム源、リン酸(P2O3)源及び酸化カルシウ
ム源を主成分とし、酸化マグネシウム源、アルカリ金属
酸化物源及び金属元素酸化物源の中の少なくとも1種を
副成分として含有した原料を調合し、加熱溶融後、急冷
してガラス化したTiO2−S ioz −Auz O
3Pz 05−CaO−(MgO)−(Xz O)−(
YmOn)組rR,系(ここで又はアルカリ金属を表わ
し、Yは前記の金属元素以外の金属元素を表わし1mは
金属元素Yの原子数を表わし、nは原子数mの酸化数を
満す酸素の原子数を表わす)の多成分酸化物ガラスを7
00℃〜1000℃の温度で一定時間再加熱してオパー
ル状態または失透状態の分相結晶化ガラスとした後、こ
の分相結晶化ガラスを酸の溶液に浸漬して酸可溶性成分
を溶出除去することにより、チタン酸とケイ酸を主成分
とし、TioZの結晶相を担持したガラス骨格が残った
すかソ融値ZIIN x毒フh4二・+J 7Fマ九制
ンh+ス士圧を提供する。
本発明に係るチタン酸多孔質ガラスセラミックスの製造
方法が概略第1図に示される。
まず、原料、即ち、酸化チタン源、無水ケイ酸源、酸化
アルミニウム源、リン酸(Pご05)源、及び酸化カル
シウム源が所定量で混合される。
酸化チタン源としては、チタンの酸化物、水酸化  □
物、アルキシド、炭酸塩、硝酸1′!!等が用いられる
。無水ケイ酸源としては、シリカゾル、ヒユームドシリ
カ、シリカゲル、ケイ者のアフレコキシド、無水ケイ酸
、ケイ酸アルカリ、金属塩、長石、火山灰シラス等が用
いられる。酸化アルミニウム源としては、アルミニウム
アルコキシド、プソイドヘーマイト、アルミナ、ギブサ
イト、アルミン酎ナトリウム、アルミノホスフェート等
が用いられる。りん酸源としては、りん酸−水素カルシ
ウムのようなりん酸のカルシウム用、マグネシウム】1
!。
アルミニウム1!1やアルカリ金属塩等が用いられる、
酸化カルシウム源としては、炭酸カルシウム、番1ス、
峠の六ルシウム■五等がmいられる。
また、本発明の方法において、酸化マグネシウム源、ア
ルカリ金属酸化物源及び金属元素酸化物源が用いられる
ときは、これらの原料としてそれう金属の酸化物、アル
コキシド、炭酸塩、硝酸塩、カルボン酸塩、りん酸塩、
アルミン酸塩、けい酸塩等が用いられる。ここで、アル
カリ金属とは、リチウム、ナトリウム、カリウム等をい
い、また金属元素とは、上記したような金属、即ち、チ
タン、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、アル
カリ金属を除いた他の金属をいい例えば、周期率表(7
)IB、IIB、InB、IVB、VB、VIB、■B
、llA1.mA、IVA、VA、鉄族、白金族等の金
属があげられる。特に好ましいものは、銅、銀、金、亜
鉛、カドミニウム、イツトリウム、ゲルマニウム、すす
、鉛、ジルコニウム、ビスマス、バナジウム、ニオブ、
タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガ
ン、テクニチウム、レニウム、鉄、コバルト、ニッケル
、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白
金、ランタニド、アクチニド族の金属等である。
調合された原料は次いで溶融される。溶融は。
一般に1400℃〜1500℃の温度で10分〜60分
間行なわれる0次いで、この溶融物は水中に投入するか
、又は急冷用の各種装置を用いて冷却され、透明な原料
ガラスとされる。
本発明の多孔質ガラセラミックスを得るには。
上記の原料ガラスの組成に好適な領域があることがわか
った0本発明の好ましい実施態様によれば、原料酸化物
ガラスの組成は、酸化チタンが7゜5〜40モルパーセ
ント、無水ケイ酸が10〜40モルパーセント、酸化ア
ルミニウムが7.5〜20モルパーセント、リン酸(P
Z 05 )が1〜10モルパーセント、酸化カルシウ
ムは40モルパーセントまであるようなもの、さらに好
ましくは、酸化チタンが20〜30モルパーセント、無
水ケイ酸が25〜35モルパーセント、酸化アルミニウ
ムが10〜15モルパーセント、りん酸(P2O3)が
1〜5モルパーセント、酸化カルシウムは25〜35モ
ルパーセントであるようなものである。また、副成分が
存在する場合には、好適な組成範囲は、酸化チタンが7
.5〜40モルパーセント、無水ケイ酸が10〜40モ
ルパーセント、酸化アルミニウムが7.5〜20モルパ
ーセント、リン酸(P2O3)が1〜lOモルパーセン
ト、酸化カルシウムは40モルパーセントまで、酸化マ
グネシウムが1〜40モルパーセント、アルカリ金属酸
化物が0〜7.5モルパーセント、金属元素酸化物が0
〜5モルパーセント以下であるようなもの、更に好まし
くは、酸化チタンが20〜30モルパーセント、無水ケ
イ酸が25〜35モルパーセント、酸化アルミニウムが
10〜15モルパーセント、りん酸(P2Os)が2〜
5モルパーセント、酸化カルシウムが25〜35モルパ
ーセント、酸化マグネシウムが1.0〜2.5モルパー
セント、金属元素酸化物が2モルパーセント以下である
ようなものである。
この原料酸化物ガラスは、次いで分相熱処理に付される
。これは、原料酸化物ガラスを700℃〜1000℃の
温度に0.5〜100時間熱することよりなり、これに
よって透明ガラスからオパール様ガラス又は失透ガラス
へと変化して分相結晶化ガラスとされる。
尚、組成によっては、前段階の急冷操作中に一部分相結
晶化を起す場合もある。
この分相結晶化ガラスを60〜100℃の酸の溶液中に
0.5〜48時間浸漬することにより酸可溶性成分(A
Jlz 03 、PZ O5,Cab、MgO1xZ 
o)の一部又は全部が溶出される。酸可溶性成分の溶出
は、用いる酸の種類や濃度、温度、時間等によって変わ
る。用いられる酸としては、111酸、硫酸、硝酸、り
ん酸等があげられる。
本発明において上記の酸溶出処理では、主として毛金属
からなる金属元素酸化物は溶出されず、チタン酸多孔質
ガラス骨格中に担持されている。
このように、多孔質担体に金属元素酸化物を担持できる
ということは、多孔質ガラスセラミックスの内部エネル
ギー状態を制御できるということであり、触媒やその他
の機能性セラミックスとしての用途に使用する際に重要
となる。
上記のような酸溶出処理により、酸に不溶性のT i 
O2とSiO2のガラス骨格が残るとともにT i O
Zの結晶相を担持した多孔質ガラスセラミックスが製造
される。
本発明の方法で製造された多孔質ガラスセラミックスは
、高い比表面積30〜500m’/g、平均細孔直径1
0〜200^、細孔容aO,1〜0.6ml/gを有し
、吸着剤、触媒、触媒担体、ガスセンサー、超濾過材、
固定化酸素担体等に使用することができる。
本発明の方法によると、ガラス溶融物の粘性力く低いた
めに泡切れが良く、1400−1500℃の温度で10
〜60分の溶融で均一のガラスを得ることができる。又
、第2図から理解されるように、Tg点(723℃)と
Te1点(結晶化温度847℃)との間が長く、成形時
に結晶化力く起こり難く、安定性及び成形性に富んでI
/)る、このように、本発明に従うと無機多孔材料のチ
タン酸多孔質ガラスセラミックスを従来の多孔質ガラス
に比べ省エネルギー的に且つ安定して製造できるという
特徴を有する。
発lの ましい−熊 次に本発明に係るチタン酸多孔質ガラスセラミックスの
製造方法について更に詳しく説明する。
丈」L例」1 原料として表1に示した原料組成になるように、二酸化
チタン(TiOz)、無水ケイ酸(SiOZ)、酸化ア
ルミニウム(A交2O3)、  りん酸水素カルシウム
(CaHPO+ )、>’!酸カルシウム(CaCOx
 )、酸化マグネシウム(MgO)′″gの試薬を原料
にして調合する。該原料バッジをボールミル等で混合し
たのち、1400℃〜1500℃の電気炉中で10分〜
60分過熱して溶融し、次いで水中に投入するか、急冷
用の各種装置を使用して冷却し透明の原料ガラスを得る
。この時の原料ガラス組成は表1中に示される。
表1 実験例1の原料組成、原料ガラス組成、多孔質ガラスセ
ラミックス組成(モル%) 組d;i、   Ti01 5iO1A11ot  P
2O3CaOMgO原料  23.0  32.0  
12.45   3.00   28.05 1.5ツ
クス 第2図は上記方法でガラス化された表1中に示された原
料ガラスのDTA分析(熱分析)の結果を示している。
測定は理学電機(製)のDTA分析装置を使用し、原料
ガラスを微粉砕した試料的70mgについて10℃/゛
分の昇温速度で測定した。TiO2−SiO2 −AJ
lz O3PZ 05−Cab(−MgO)組成系から
成る多成分酸化物ガラスは、第2図のDTA曲線に示さ
れるように700℃〜1100℃の間に顕著な発熱ピー
クを有する。
この発熱反応には、T i 02の結晶(アナターゼ、
ルチル) CaAMz S i Oの結晶化が関係し、
低温側のピークはT i OZの結晶化、高温側のピー
クはCaAfLz S io  の結晶化が関係してい
る。第2′図にTGで示された吸熱開始点はTg(ガラ
ス転移温度)であり、分相性ガラスにおいてはこの7g
以上の温度で熱処理することによりガラスの分相が惹起
される。
従って1本発明の組成系においては、ガラス組成により
Tg値は多少変化するが大略700℃以上の温度で熱処
理が行なわれる。
本発明の組成の原料ガラスにおいては、第2図に図示さ
れるようにガラス転移点のすぐ一ヒの温度(800〜1
100℃)に結晶化の発熱反応による発熱ピークが観測
される。従って、700℃〜1100℃の間の温度で熱
処理を施すと分相と同時に結晶化が起こり、分相結晶化
ガラスへと変化する。尚、結晶化発熱ピークより低温(
Tgとの間)で熱処理を行なう場合にも、長時間加熱す
ると結晶化活性化エネルギーに到達し、徐々に結晶化が
起こり、分相結晶化ガラスが得られる。
分相熱処理温度の上限は、CaA文zsfQの結晶化が
起こる温度である。この結晶の生成に伴いT i OZ
 −S i Ozの多孔質骨格を形成するSiO2が減
少する。該温度は組成により異なるが900℃〜110
0℃の範囲にある。
又、第2図に示したDTA曲線において、1200〜1
350℃付近のいくつかの吸熱ピークは、上述の生成結
晶が融解するための吸熱ピークである。この結果から本
発明に係る組成系においては、原料の溶融操作を138
0℃以上の温度で行なう必要があることが理解できる。
従って、本発明に係る組成系においては、原料バッジを
1380℃以上の温度で溶融してガラス化した後、70
0℃〜1000℃間の温度で分相熱処理を行なうことが
必要である。
このように上記方法にて得られた上記原料ガラスは70
0℃〜1000℃の間の温度で一定時間、つまり0.5
〜10時間過熱すると透明ガラスからオパールガラス又
は失透ガラスへと変化し分相結晶化ガラスを得ることが
できる。尚、組成によっては急冷操作中に分相結晶化を
起こす場合もある。(表5に示した実験例8の場合)こ
の分相結晶化ガラスを6O−100℃の酸、本実験例で
は濃度0.1N〜10.ONの塩酸、硝酸、硫酸、リン
酸溶液中に0.5〜48時間浸清すると酸可溶性成分が
除去され、酸に不溶性のT i OZとSiO2のガラ
ス骨格が残るとともに、TiO2の結晶相を担持した多
孔質ガラスセラミックスが製造される。
このようにして製造されたチタン酸多孔質ガラスセラミ
ックス組成が表1中に示されている。
表1に示した結果から、分相熱処理後の分相結晶化ガラ
スの酸溶出処理により、TiO2,SiO2以外のA 
l z Oz −P z O5−Ca O−M gOの
成分の大部分が溶出除去されることがわかる尚、本発明
を通じて原料ガラス、及びチタン酸多孔質ガラスセラミ
ックスの組成分析は湿式化学分析により次に示す各方法
で行なった。
すなわち、SiO2は重敬法、TiO2,AMz 03
 、CaO、MgO1金属元素酸化物類はフッ酸硫耐に
溶解後に原子吸光分析、P2O3は吸光光度分析により
定量した。
第3図及び第4図には板状に成型した原料ガラスについ
て分相熱処理を行ない、その分相熱処理によって生成す
る結晶相の違いを示した0図中のAはTiO2の結晶ア
ナターゼ、RはT i Ozの結晶ルチルのX線回折ピ
ークをそれぞれ示している。第3図から分相熱処理温度
を上昇させると、結晶相がアナターゼ型からルチル型へ
と変化してゆくことがわかる。又、第4図から低温(7
80℃)においては熱処理時間の増加に伴ってアナター
ゼ型からルチル型へと変化することが認められる。尚、
780℃は第2図のDTA曲線の結晶化発熱ピークの前
の温度、880℃は発熱ピークの後の温度である。
これらの分相熱処理で生成した結晶相は酸溶出処理後の
多孔質ガラスセラミックス中に担持されるので、分相熱
処理条件を制御することにより生成結晶をコントロール
したチタン酸多孔質ガラスセラミックスが製造され得る
ことがわかる。
第5図及び第6図は表1の原料組成を用いてチタン酸多
孔質ガラスセラミックスを製造する時に分相熱処理条件
′(温度及び時間)を変化させた場合のチタン酸多孔質
ガラスセラミックスの比表面積の変化を示す0表面積の
測定は本発明を通じて200℃で脱ガスした試料につい
てBET法(チッ素ガス吸着法)により測定した。
第5図及び第6図から分かるように、熱処理温度の上昇
及び熱処理時間の増加につれて比表面積が減少する。
第7図は実験例1の原料ガラスを760℃で12時間の
分相熱処理を行なって製造した多孔質ガラスセラミック
スの細孔分布を示す、上記の分相熱処理時間により、比
表面Jl172rn’/g、平均細孔半径57オングス
トローム、細孔容積0.49 m l / gの多孔質
ガラスセラミックスが製造された。これらの測定は伊国
力ルロエルド社製のツーブトマットを使用し、200℃
で脱ガスした試料について行なった。尚1本発明を通じ
て細孔分布の測定は上記の装置を使用して同じ条件で測
定した。
′   2.3.4 実験例2.3.4は表2に示すT i O2−S i0
2−kHl 03−PZ 05−CaO3成分の原料組
成系にて前記の実験例1と同様の方法で、且つ表15に
示す分相熱処理条件にて多孔質ガラスセラミックスを製
造した実験例である。各実験例の原料組成、原料ガラス
組成及び製造された多孔質ガラスセラミックスの組成が
表2〜4に示される。各成分の化学分析は実験例1と同
様の方法で行なった。
第8図は表3の実験例2〜4及び表5の実験例6並びに
表9に示す実験例(比較実験例)18の原料ガラスのD
TA分析の結果をまとめて示したものである。第2図の
DTA分析においても示されるように、多孔質ガラスセ
ラミックスを製造することができる組成の原料ガラスに
おいては700℃〜800℃の間と950℃〜1100
℃の間に顕著な発熱ピークを有する。第8図は、T i
 02含かの減少に伴なって700℃〜800℃の間の
発熱ピークが徐々に小さくなることを示している。
実験例 TiO2S ioz  Ai2O3 CaHP
O4CaO222,035,012,512,518,
0315,042,012,510,020,5410
,047,012,510,020,5実験例 TiO
25ioz  Auzol  P2O3CaO218,
830,813,7?、9  28.83 117  
3B、8  13.3  5.8  29.74  8
.9  42.9  12.7  5.5  30.1
実験例 TiO2SiO2AJI2OI  P2O3C
aO247,543,80,810,870,1531
9,952,8B、70    3.87   1ft
、804 10.0  44.3  11.40  4
.90  29,30第9図は、表2に示した実験例2
.3.4の組成から、表15に示す分相熱処理条件によ
り製造した多孔質ガラスセラミックス、及び表6に示す
実験例11.12の組成から同じく表15に示す分相熱
処理条件により製造した多孔質ガラスセラミックスの細
孔分布をまとめて示したものである実験例2.3.4の
結果から分るように、TioZ含量の減少に伴なって細
孔容積が減少することが確認される。それらの細孔容積
の測定結果は表15中に示される。
第8図、第9図に示した各結果及び表4に示した多孔質
ガラスセラミックスの組成とを照合すると、TiO2含
量が減少してDTAの低温側(700〜800℃)の発
熱ピークが小さくなるにつれて、残存するA交Z 03
−PZ 05−CaO酸成分量が増加し、又細孔容積が
減少していることがわかる。
以上の結果から、T i OZの減少につれてTiO2
とSiO2の多孔質骨格を形成するA17−03  P
2O5−CaOの酸に可溶の成分相の、分相過熱処理に
より惹き起こされる相分#(分相)が不十分となり酸処
理を行なっても溶解されない部分が増加するものと考え
られる。従って表9中の実験例(比較実験例)16に示
すようなTiO2含量5モルパーセント以下の組成から
は多孔体は製造され得ないことが理解できる。一方、表
9中の実験例(比較実験例)17に示すようなTiO2
含にが40モルパーセント以上の組成においては、ガラ
ス溶融物の急冷操作中に結晶析出が起こり均一の原料ガ
ラスを製造することが困難となる。TiO2が40モル
パーセント近くの組成に置いてはツインロール等の超急
冷用の装置を使用するとガラス化が可能である。
第10図は本発明において実施した組成実験例について
TiO2,SiO2の多孔質骨格を形成する成分に対し
て、酸に可溶のA見z 03−P2O5−CaO−Mg
O成分相を酸に可溶の成分群と見なして、T i OZ
とSiO2及び酸可溶相の3成分の相図を作成し、多孔
質ガラスセラミックスが製造可能な組成領域を示したも
のである。数値はそれぞれモルパーセントで示してあり
、0印が製造可能であった組成側、X印は製造不可能で
あった組成実験例(比較実験例)である。
第10図より、チタン酸多孔質ガラスセラミックスが製
造可能な組成領域はTiO2が7.5〜40モルパーセ
ント、SiO2がl0〜45モルパーセントAJIZ 
O3Pz 05−CaO  MgO相が40〜55モル
パーセントの範囲内にあることが理解できる。
見灸九lニュ」 TiO2,SiO2の含酸を第10図のチタン酸多孔質
ガラスセラミックスが製造可能な領域のほぼ中央部分に
設定して、酸に可溶のAJlz 03−pro5及びC
aOlMgOのアルカリ土類金属酸化物の各成分含量を
変化させて製造したガラスの原料組成が表5に示す実験
例5〜10の組成である。尚、P2Osの原料としては
CaHPO42H20(リン酸水素カルシウム)を使用
しており、換算してP、05のモル数として示し、Ca
 HP 042 O2Oに由来するカルシウムはCaO
のモルパーセント中に加算しである。以下本発明を通じ
同様にしてP2Os、CaOのモルパーセントを算出し
て原料組成が表わされている。
これら実験例5〜lOの組成からは表15に示す分相熱
処理条件により、同じ表15に示した比表面積と細孔容
積を持った多孔質ガラスセラミックスが製造された。
これらのAuz O3,Pz 05 、°CaO+Mg
O1の3組成の相図で多孔質ガラスセラミックスが製造
可能な領域を表わしたものが第11図である。0印が製
造可ず針であった組成実験例、Xは製造不可能であった
組成実験例(表9中の実験例(比較実験例))14.1
5.18である。数値は3組成相互のモルパーセントで
示してありTiO2,5iOzのモル数は除外しである
第11図に示された結果より、チタン酸多孔質ガラスセ
ラミックスが製造可能な組成領域はAl203、Pz 
05 、CaO+Mgoの3組成相互のモルパーセント
で示すとAJ12O3が15〜4Oモルパーセント、P
2Osが1.0〜25モルパーーt’7ト、CaOlM
gOが65〜85モルパーセントであることが理解でき
る。又、さらに約50モルパーセント程度加えられるT
 t OzとSiO2のモル数を考慮すると、原料組成
中に加えられる丑は上記のA文Z 03 、Pz 05
 、 Ca。
+ M g O3成分相写のモルパーセントの半分程度
となることが分る。従って原料組成中に加えられテ多孔
質ガラスセラミックスが製造可能なAlzol 、PZ
 O5,CaOlMgO(7)モルパ−セントの領域は
A立2O3が7.5〜20モルパーセント、P2O’l
が0.5〜10.0モルパーセント、Ca O+ M 
g Oが20〜40モルパーセントの範囲内となること
が理解される。
実験例 TiO2SiO2Al1O3P2Os  Ca
O322,035,0?、5     5−0   3
0.56  18.0   O5:o    15.0
    5.0  27.07  22.0   35
.0   10.0     2.5   30.58
   18.0   34.0     ?、5   
 10.5   30.59  22.0   3B、
0   12.5     7.5   20.010
  22.0   30.5    7.5     
5.0   35.0表6 実験例11.12の原料組成(モル%)実験例 TiO
2SiO2An2O3  CaHPO4CaOMgO1
122,033,512,510,019,51,51
2313,01B、0  15.0   10.0  
  19.5 1.5表7 実験例11.12の原料ガラス組成(モル%)実験例 
TiO25i02  Ajl2O3P2Os  CaO
MgO1119,532,813,45,427,71
,21232,015,815,85,529,81,
3表8 実験例11.12の多孔質ガラスセラミックス組成(モ
ル%)実験例 TiO25i02  Al2O2P2O
s  CaOMgO1147,149,11,00,O
30,20,11271,75−815,31,721
,7’1.3l 1 、 12 原料組成中にMgOを有し、前記実験例1と同様の方法
で、かつ表15に示す熱処理条件にて製造した多孔質ガ
ラスについて、原料組成、原料ガラス組成、及び製造さ
れた多孔質ガラスの組成が表6〜8に示される。又製造
された多孔質ガラスセラミックスの細孔分布が第9図に
示されている。第9図中の実験例12からの多孔質ガラ
スセラミックスの細孔分布は細孔半径100オングスト
ローム付近にピークを有しているが、この細孔半径は一
般に分相温度が高くなると大きい値を示すことがS i
 Ol −Bz 03−N az O組成系において知
られている。実験例12は880℃で分相熱処理が施さ
れており、実験例11の800℃実験例2の850℃等
より分相熱処理が高いために細孔半径が大きくなったも
のと理解される。一方、実験例11から製造された多孔
質ガラスセラミックスと、実験例12から製造された多
孔質ガラスセラミックスの組成を比較すると実験例12
のT i OZ含量の高い組成のものにはAR2O3が
高い割合で含有されていることがわかる。
従って、T i OZ含量の高い組成域からはTiO2
−51oz−A文203.を主成分とする多孔質ガラス
セラミックスが製造されるものと考えられる。
尚、MgOの適当埴の添加は溶融ガラスの冷却時の割れ
を著しく減少させる効果が見られ、特に板ガラスの整形
時には有効である。
i           −13〜 l 9実験例13
〜18は分相熱処理を施したガラスが酸に溶解しない(
実験例13.16.19−1)1分相熱処理ガラスが酸
に溶解してしまう(実験例19)、溶融ルツボの底に不
溶物が残る(実験例14.15)、急冷ガラス化の工程
で既に結晶化が起こり失透してしまう(実験例17.1
8)等の理由で多孔質ガラスセラミックスが製造不可能
であった比較実験例である。これらの比較組成実験例は
第1θ図、第11図中にX印で示されている。
′!w   20〜23 実験例11,12によりMgOを添加した組成からチタ
ン酸多孔質ガラスセラミックスが製造可能なことが示さ
れたが、CaOの一部又は全部をMgOで置き換えた組
成からでも、第1図に示された工程で多孔質ガラスセラ
ミックスが製造可能であった。実験例20〜23はCa
Oの一部又は全部をMgOで置き換えた原料組成の実験
例である。実験例20〜23に示した各組成から表】5
に示す熱処理条件により、同じく表15に示すような比
表面積と細孔容積を持った多孔質ガラスセラミックスが
製造可能である。
゛、「 24〜27 CaOをMgOに置き換えた組成の他に、CaOの一部
をNa2O又はLi2Oのアルカリ金属酸化物で置き換
えた組成、及びpzo5の一部をBz 03で置き換え
た組成のガラスからも第1図の行程によりチタン酸多孔
質ガラスセラミックスが製造可能である。実験例24.
25はCaOの一部をNa2Oで置き換えた組成、実験
例26はLi2Oで置き変えた組成、実験例27はP2
O′5の一部をBz o3で置き換えた組成である。こ
れらの実験例の原料組成から表15に示す分相熱処理条
件により、同じく表15に示すような比表面積と細孔半
径を持った多孔質ガラスセラミックスが製造された。尚
、Na2Oを10モルパーセント使用した表14に示す
実験例(比較実験例)39の原料組成では溶融ルツボ中
に不溶物が残り、多孔質ガラスセラミックスを製造する
ことが不可能であった。
−F 28〜36 本発明の一つの特徴は原料組成中に実験例えばN iz
 03 、Z roz 、Ge0zその他の金属元素酸
化物を添加し、斯る金属元素酸化物をガラス骨格に担持
させることができるということである、酸化物系のガラ
スから製造される一般の多孔質ガラスにおいては、原料
中に混入した金属元素酸化物の大部分は酸処理によって
溶出除去され、多孔質ガラス中には痕跡程度にしか残存
しないが、本発明においては原料組成中に添加した金属
元素酸化物が酸溶出処理により除去されず、チタン酸多
孔質ガラス骨格中に担持される。
実験例28〜36は各種金属元素酸化物を原料ML r
巾に添加して、金属元素酸化物担持のチタン酸多孔質ガ
ラスセラミックスを製造した実験例である。添加した金
属元素酸化物、及びガラス原料組成が表12に示され、
それらの原料ガラスから第114の工程と同様の工程で
製造された、金属元素酸化物相持のチタン酸多孔質ガラ
スセラミックスの組成が表13に示される。それらの多
孔質ガラスセラミックスの分相熱処理温度と比表面積、
細孔容積は表15中に示した。
表12に示されるように添加金属元素酸化物は中独、あ
るいは2元−路以上複合させても金属元素酸化物担持チ
タン酸多孔質ガラスセラミックスが製造r1丁峰である
これらの添加金属元素酸化物は製造されるチタン酸多孔
質ガラスセラミックスに特イfの?色をテえるとともに
、ガラス溶融物を急冷してガラス化割れを減少させたり
する働きえを有する。
このように多孔質担体に金属元素酸化物を相持できると
いう点は、多孔質ガラスセラミックスの内部エネルギー
状態をコントロールできるということであり、触媒やそ
の他の機走性セラミックスとしての用途に使用する際に
重要となる特徴である。
29  23.0    31.0      +2.
45     3.030  23.0    31.
0     12.45     3.031  24
.0    30.0     12.0      
3.8532  24.0     30.0    
 12.0       3.6533  24.0 
   30.0     12.0      3.6
534  24.0     30.0     12
.0       3.6535  24.0    
30.5     12.0      3J536 
 24.0    30.5     12.0   
   3.85ス 実験例28−36の原料組成から ガラスセラミックスの組成(モル 29 43.8  25.1   ?、5    4.
330 48.5  24.5  8J     4.
331 50.0  2B、7  7.8    4.
332 5B、8  23.8  3.9    3.
433 55.9  29.5  4.7    2.
734 51.8  32.2  3.8    2.
135 54.9  29.5  5.1    3.
136 58.5  21.5  4.1    5.
7表 金属酸化物、又はアルカリ金m耐 が製造できなかった実験例37− 実験例 TiO25IO2Ajl2Oi  P2Os3
7 22.0  35.0  12.5   5.03
8 22.0  2B、5  12.0   3.85
39 22.0  35.0  12.5   5.0
40 22.0  35.0  12.5   5.0
孔質ガラスセラミックスが製造できた ル%) CaOMgO金属酸化物  AB 27.9       (Ni2O3) 1.0 −2
a、15  1.5   (ZrOz)  1.0 −
28、15  1.5   (GeOz)  1.0 
−2B、85  1.5   (Niz O3) 1.
0  (ZrO2) 1.02f1.85  1.5 
  (Moot)  1.0  (ZrOz) 1.0
2B、 85  1.5   (Cuo)   1.0
  (Z roz ) 1.02B、85  1.5 
  (CeOz)  1.0  (ZrOz) 1.0
2B、 85  1.5   (Coo)   0.5
  (Z roz ) 1.02B、85  1.5 
  (Fe2Oi)0.5  (ZrOz) 1.0製
造された金属元素相持チタン酸多孔質%) CaOMgO金属酸化物  AB o、2       (N iz 03 ) 1.9 
−15.8 1.3    (ZrOz)  2.2 
−14.0 1.2    (GeOz)  0.58
 −3.5 1.2    (Ni2O3)2.0  
(ZrOz)2.54.5 04    (MoOx)
  2.1  (ZrOz)2.82.9 1.2  
  (Coo)   1.5  (Z roz ) 1
.6化物を添加した組成で多孔質ガラスセラミックス2
5.5       (N iz Ox ) 5.02
8.35  −   (ZrO2)  7.529、0
       (Ruoz )  1.515、5  
     (N az O)  to、 0−シIr 
  37〜40 チタン酸多孔質ガラスセラミツクスを製造する際に添加
回走な金属酸化物やアルカリ金属酸化物の添加情の範囲
は元素により異なり、アルカリ金属酸化物では10モル
パーセント以下であり、他方金属酸化物では比較的多量
添加可能なZrO2で5.0モルパーセント以下であり
、貴金属元素酸化物では1.0モルパーセント以下であ
るので、元素によって添加可能な量には差異があること
がわかる。
表14に示す実験例(比較実験例)37〜40は、金属
元素酸化物、アルカリ金属酸化物を添加して原料ガラス
を製造しようとした際に、ガラス溶融物中に結晶化や、
不溶に伴なう沈澱物を生じ、均一の溶融ガラスを製造で
きなかった比較実験例である。N12O1で5モルパー
セント(実験例37)ZrO2で7.5モルパーセント
(実験例38)、RuO2で1.5モルパーセント(実
験例39)、Na2Oで10.0モルパーセント(実験
例40)の添加eにおいてはガラス溶融物中に沈澱する
失透部分が生じ、均一の原料ガラスを得ることができな
ぶった。
表15は本発明において実施した実験例の組成の原料ガ
ラスから第1図に示した工程によって表中に示した熱処
理条件により製造したチタン酸多孔質ガラスセラミック
スの比表面積と細孔容積である1表面積の測定は前述し
たように200℃で脱ガスした試料についてチッ素ガス
吸着法(BET法)により測定し、細孔容積は伊国力ル
ロエルバ社のソープマットにより測定した値である。
表15 それぞれの実験例の原料組成から製造された多孔質ガラ
スセラミックスの熱処理条件と比表面積及び細孔容積(
IN塩酸90℃8時間(ハ)嘘溶出処理により製LD 実験例 熱処理条件 (分相条件) 比表面積Crd/
g)  細孔容積(mJl/g)温度(”C)    
時間 1   780     12     172   
      0.492   850      12
     430         0.443   
820      12     171      
   0.204   840     12    
 37         0.095   840  
    8     314         0.4
26   840      4     241  
       0.347   820      2
     244         0.388   
無処理0冷ガラス)     74         
0.179   880      8     41
8         0.4310   820   
   2     358         0.38
11   800     12     410  
       0.4612   880      
11     119         0.4820
   880      8     321    
     0.4121   880      8 
    348         0.4422   
920     0.5    215       
  0.2Ei23   880      8   
  291         0.3924   88
0      2     289         
0.3525   880      2     1
82         0.3126   840  
    2     293         0.3
927   880      2     385 
        0.4228   820     
12     499         0.4829
   780     12     159    
     0.2330   780     12 
    188         0.2931   
7130     12     289      
   0.2832   780     12   
  289         0.4733   77
0     12     332         
0.4834   780     12     3
23         0.3835   770  
   12     289         0.4
036   780     12     218 
        0.38の   び・上の矛IO 本発明によると、耐久性、化学的耐久性(耐アルカリ性
)及び化学反応性の良いチタン酸及びケイ酸をガラス骨
格としたチタン酸多孔質ガラスセラミックスが提供され
、更には、本発明によると、溶解操作が容易で且つ急冷
ガラス化工程での結晶生成がなく、又酸溶出処理の段階
においてひび割れが少なく、成形性及び安定性に富んだ
高品質のチタン酸多孔質ガラスを提供することができる
本発明に係るチタン酸多孔質ガラスは、上述したような
特徴を有し、吸着剤、触媒、触媒の担体、ガスセンサー
、超濾過剤、反応分離膜、固定化酸素担体などに好適に
使用され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、チタン酸多孔質ガラスセラミックスの製造工
程を示すブロック図である。 第2図は、実験例1の原料ガラス粉末を10℃/分の昇
温速度で測定した600℃〜1400℃間のDTA曲線
であり、特にTg値(723℃)とTel値(結晶化温
度847℃)の間が長くなっていることを示す。 第3図は、実験例1の原料ガラス板を加熱時間を一定に
して種々の温度で分相熱処理を行なった際のX線回折図
を示す0図中の記号AはT i Ozの結晶アナターゼ
、Rは同じ< T i Ozの結晶ルチルの回折ピーク
である。 第4図は、実験例1の原料ガラスの板を780℃及び8
80℃の加熱温度で長時間加熱した際のX線回折図を示
す、略号AとRは第3図に同じ。 第5 INは、実験例1の原料ガラスを力a熱時n!I
を一定の8時間として、種々の温度で分相熱処理を行な
って製造したチタン酸多孔質ガラスセラミックスの表面
積の変化を示す。 第6図は、実験例1の原料ガラスを780℃及び880
℃で長時間分相熱処理を行なって製造したチタン酸多孔
質ガラスセラミックスの表面積の変化を示す。 第7図は、実験例1の原料ガラスから、760℃で12
時間の分相熱処理条件により製造したチタン酸多孔質ガ
ラスセラミックスの細孔分布を示す。 第8図は、実験例2,3.4.6.16の原料ガラス粉
末を5℃/分の昇温速度で測定した時の500℃〜12
00℃の間のDTA曲線を示す。 図中のTgはガラス転移温度を示す。 第9図は、実験例2,3.4.11.12の原料ガラス
から表15に示した分相熱処理条件により製造したチタ
ン酸多孔質ガラスセラミックスの細孔分布を示す。 第10図は、本発明で実施したガラス組成についてTi
O2−3iO2−酸可溶相の3組成相図として表し、チ
タン酸多孔質ガラスセラミックスの製造可能な領域を示
したものである。数値はモルパーセントを示す。 第11図は、本発明で実施したガラス組成において、酸
可溶性成分であるAu2O3,P2O5’、CaO−M
g0(アルカリ類酸化物)に関して3組成の相図で表し
、チタン酸多孔質ガラスセラミックスが製造可能な領域
を示す、数値は3組成相互のモルパーセントとしてあり
、実際の原料組成中への添加量は約半分となる。 第7図 T均JIILf佳0 I02 CaO−MgO)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)酸化チタン、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、リン
    酸(P_2O_5)及び酸化カルシウムを有した原料を
    調合し、加熱溶融後、急冷してガラス化したTiO_2
    −SiO_2−Al_2O_3−P_2O_5−CaO
    組成系の多成分酸化物ガラスを700℃〜1000℃の
    温度で一定時間再加熱して分相結晶化ガラスとした後、
    この分相結晶化ガラスを酸の溶液に浸漬して可溶性成分
    を溶出除去することにより、チタン酸とケイ酸を主成分
    としTiO_2の結晶相を担持したガラス骨格が残つた
    チタン酸多孔質ガラスセラミックスを製造する方法。 2)多成分酸化物ガラスの組成として酸化チタンが7.
    5〜40モルパーセント、無水ケイ酸が10〜45モル
    パーセント、酸化アルミニウムが7.5〜20モルパー
    セント、リン酸(P_2O_5)が1〜10モルパーセ
    ント、酸化カルシウムが40モルパーセントまでである
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 3)酸化チタン、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、リン
    酸(P_2O_5)及び酸化カルシウムを主成分とし、
    酸化マグネシウム、アルカリ金属酸化物及び金属元素酸
    化物の中の少なくとも1種を副成分として有した原料を
    調合し、加熱溶融後、急冷してガラス化したTiO_2
    −SiO_2−Al_2O_3−P_2O_5−CaO
    −(MgO)−(X_2O)−(Y_mO_n)組成(
    Xはアルカリ金属を表わし、Yは前記の金属元素以外の
    金属元素を表わし、mは金属元素Yの原子数を表わし、
    nは原子数mの酸化数を満す酸素原子数を表わす。)の
    多成分酸化物ガラスを700℃〜1000℃の温度で一
    定時間再加熱してオパール状態または失透状態の分相結
    晶化ガラスとした後、この分相結晶化ガラスを酸の溶液
    に浸漬して酸可溶性成分を溶出除去することにより、チ
    タン酸とケイ酸を主成分とし、TiO_2の結晶相を担
    持したガラス骨格が残つたチタン酸多孔質ガラスセラミ
    ックスを製造する方法。 4)多成分酸化物ガラスの組成として酸化チタンが7.
    5〜40モルパーセント、無水ケイ酸が10〜40モル
    パーセント、酸化アルミニウムが7.5〜20モルパー
    セント、リン酸(P_2O_5)が1〜10モルパーセ
    ント、酸化カルシウムは40モルパーセントまで、酸化
    マグネシウムが0〜40モルパーセント、アルカリ金属
    酸化物が0〜7.5モルパーセント、金属元素酸化物が
    0〜5モルパーセントである特許請求の範囲第3項記載
    の製造方法。
JP18407685A 1985-08-23 1985-08-23 チタン酸多孔質ガラスセラミツクスの製造方法 Expired - Lifetime JPH0623070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18407685A JPH0623070B2 (ja) 1985-08-23 1985-08-23 チタン酸多孔質ガラスセラミツクスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18407685A JPH0623070B2 (ja) 1985-08-23 1985-08-23 チタン酸多孔質ガラスセラミツクスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6246929A true JPS6246929A (ja) 1987-02-28
JPH0623070B2 JPH0623070B2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=16146965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18407685A Expired - Lifetime JPH0623070B2 (ja) 1985-08-23 1985-08-23 チタン酸多孔質ガラスセラミツクスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0623070B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6415660A (en) * 1987-07-10 1989-01-19 Hitachi Ltd Analyser equipped with reaction container, reaction container and preparation thereof
US5708309A (en) * 1993-12-28 1998-01-13 Sega Enterprises, Ltd. Power supply control circuit and computer game machine using such circuit
JP2010111571A (ja) * 2008-10-10 2010-05-20 Ohara Inc ガラスセラミックス及びその製造方法
JP2010111572A (ja) * 2008-10-10 2010-05-20 Ohara Inc ガラスセラミックス及びその製造方法
JP2010111573A (ja) * 2008-10-10 2010-05-20 Ohara Inc ガラスセラミックス及びその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6415660A (en) * 1987-07-10 1989-01-19 Hitachi Ltd Analyser equipped with reaction container, reaction container and preparation thereof
US5708309A (en) * 1993-12-28 1998-01-13 Sega Enterprises, Ltd. Power supply control circuit and computer game machine using such circuit
JP2010111571A (ja) * 2008-10-10 2010-05-20 Ohara Inc ガラスセラミックス及びその製造方法
JP2010111572A (ja) * 2008-10-10 2010-05-20 Ohara Inc ガラスセラミックス及びその製造方法
JP2010111573A (ja) * 2008-10-10 2010-05-20 Ohara Inc ガラスセラミックス及びその製造方法
JP2015013798A (ja) * 2008-10-10 2015-01-22 株式会社オハラ ガラスセラミックス及びその製造方法
JP2016196407A (ja) * 2008-10-10 2016-11-24 株式会社オハラ ガラスセラミックス及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0623070B2 (ja) 1994-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Phalippou et al. Crystallization of gels and glasses made from hot-pressed gels
EP1621251B1 (en) Zirconia porous body and manufacturing method thereof
Guo et al. Crystallization and microstructure of Li2O–Al2O3–SiO2 glass containing complex nucleating agent
Shao et al. Crystallization kinetics of MgO–Al2O3–SiO2 glass-ceramics
JP7116095B2 (ja) 着色ガラスおよびその製造方法
TW201107263A (en) Optical glass
ElBatal et al. Preparation and characterization of some multicomponent silicate glasses and their glass–ceramics derivatives for dental applications
AU2016244164B2 (en) Glass precursor gel
Garai et al. Microstructure–mechanical properties of Ag 0/Au 0 doped K–Mg–Al–Si–O–F glass-ceramics
Nakagawa et al. Metastable phase separation and crystallization of Li2O Al2O3 SiO3 glasses: Determination of miscibility gap from the lattice parameters of precipitated β-quartz solid solution
El-Shennawi et al. Thermodynamic investigation of crystallization behaviour of pyroxenic basalt-based glasses
Kokubu et al. Preparation of porous glass-ceramics of the TiO 2-SiO 2 system
JPS6246929A (ja) チタン酸多孔質ガラスセラミツクスの製造方法
Al-Harbi Effect of different nucleation catalysts on the crystallization of Li2O–ZnO–MgO–Al2O3–SiO2 glasses
RU2584482C1 (ru) Шихта для получения теллуритных стекол (варианты)
Hamzawy et al. Preparation of nepheline glass–ceramics for dental applications
EP0174851B1 (en) Porous titanate glass and a method of producing it
de Oliveira et al. Properties of glasses belonging to the Li2O–ZrO2–SiO2 system
Salman et al. Contribution of some transition metal oxides to crystallization and electro-thermal properties of glass-ceramics
El-Damrawi et al. Structural role of cerium oxide in lead silicate glasses and glass ceramics
CN116332514A (zh) 含铜的硅酸锂玻璃陶瓷
Vernacotola Alkali niobium and tantalum silicate glasses and ferroelectric glass-ceramics
Monrós et al. Sol-Gel ceramic glazes with photocatalytic activity
KR920000150B1 (ko) 생체재료용 결정화 유리 및 그 제조방법
Hamzawy et al. Crystallization in the Na2O–CaO–Al2O3–SiO2–(LiF) glass compositions