JPS62452B2 - - Google Patents
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- JPS62452B2 JPS62452B2 JP53155646A JP15564678A JPS62452B2 JP S62452 B2 JPS62452 B2 JP S62452B2 JP 53155646 A JP53155646 A JP 53155646A JP 15564678 A JP15564678 A JP 15564678A JP S62452 B2 JPS62452 B2 JP S62452B2
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
Description
本発明は、遷移金属酸化物からなり、ガス中の
酸素濃度を検知し、排気ガス浄化システムに採用
される酸素濃度検知素子に関するものである。 本発明の目的は、排気ガス中の酸素濃度の変化
に対して敏速な応答性を示し、且つ耐久性にすぐ
れ、空燃比を精度良く制御するシステムに有用な
検知素子を得るものである。 一般に内燃機関あるいは燃焼機器等において、
それらに供給されるガス混合物中の空燃比(A/
F)が化学量論点近傍にて化学量論点よりも小さ
くあるいは大きくなる事により、燃焼後の平衡状
態においてガス中の酸素分圧が急激に変化する。
そして、車載用の内燃機関において、排気ガス中
のNOx、CO、HC等の有害成分の排出量を最小限
に抑えるためには、それらに供給されるガス混合
物の空燃比を敏速に化学量論点に非常に近い範囲
に制御する必要がある。そのためには空燃比を精
度良く制御するシステムにおいて、ガス中の酸素
濃度の変化に対して敏速な応答性を示す検知素子
が必要である。従来この種の検知素子としては、
ZrO2−CaO系あるいはZrO2−Y2O3系セラミツク
スを固体電解質として使用し、濃淡電池の原理に
より発生する起電力の変化を検出する酸素濃度検
出素子、ならびに酸化チタン等の電子伝導体であ
り、酸素分圧に依存した電子抵抗変化を示す金属
酸化物を用いた酸素濃度検知素子が知られてい
る。後者についてさらに詳述すると、例えば酸化
チタンに関して言えばその電気抵抗値が周囲の酸
素分圧に依存して決まるという性質を持つている
事から、燃焼装置内に供給されるガス混合物の空
燃比が最適状態となる点、すなわち空気余剰率λ
が1となる点を検知するのに使用でき、ガス中の
酸素濃度検知素子して有用である。 第1図はこの酸化チタンの電気抵抗値と空燃比
A/Fの関係を示すグラフの一例である。また、
酸化チタン等の遷移金属酸化物の焼結体を用いた
酸素濃度検知素子は、酸化ジルコニウム等の酸素
濃度検出素子に比べて、簡単な素子構造と形状の
任意性という事で製作、コスト面で利点がある。
しかしながらまだ実用的ではなく、もつと応答速
度の速いものが望まれていた。そしてこの応答速
度の向上、改善手段として焼結された検知素子を
Pt元素が含まれている溶液に浸漬し熱処理する方
法等が考えられているが、この場合応答速度は改
善されるものの長時間ガスに接触する事により、
Ptの蒸発あるいはガス中の有害成分の素子内部へ
の侵入により、Rt元素の活性化触媒としての効
果がうすれ応答速度の低下ならびに素子そのもの
の耐久性が問題となる。 本発明は、高速な応答性を維持し、且つすぐれ
た耐久性を示すもので、遷移金属酸化物からな
り、検出ガス中の酸素濃度に依存して電気抵抗値
を生じ、Pt等のPt族元素により活性化された酸素
濃度検知素子において、素子の表面に素子内部の
遷移金属酸化物の気孔率より高い気孔率を有する
遷移金属酸化物の被覆層を薄膜状に形成し、この
被覆層部分の気孔率が理論密度に対し40%〜60%
の範囲であり、且つ厚みが100μ〜1000μである
事を特徴とするものである。 ここで言う遷移金属酸化物とは酸化チタンなど
である。また気孔率はJISC2141でいう見かけ気
孔率のことである。 このような素子は、酸化物と金属粉末と有機バ
インダーとからなるシートをパンチングして得ら
れる円板に一対の金属電極線をのせ、その上から
同様にして準備した円板を有機バインダーと共に
加圧しながら貼り合わせチツプ型の成形体を製作
し、その表面に吹きつけ塗装等の方法で被覆層を
薄膜状に形成した後、焼結させて作成するもので
ある。このような構造にする事により、素子中に
全体にわたつて介在している金属粉末の活性化触
媒効果により、ガス中の酸素濃度の変化に対して
すぐれた応答性を示し、且つその表面に被覆層が
薄膜状に形成されているために素子外部への金属
粉末の蒸発が抑えられ、また燃焼ガス中の有害成
分の素子への侵入が被覆層で阻止される事によ
り、高速な応答性を維持すると共にすぐれた耐久
性を持つものである。 以下、本発明につき実施例をあげ説明する。ま
ず、950℃にて仮焼して安定化させた酸化チタン
粉末と、酸化チタン粉末100重量部に対し2重量
部の白金黒を有機バインダーと共にボールミルで
混練し、スラリーを形成する。ここで使用した白
金黒は平均粒径が0.5μ以下のものである。次に
ドクターブレード法を使用し、厚み400μ位のシ
ートを作成し、直径3.5mmの円板にパンチングす
る。このようにして得られた円板に一対の線径
200μのPt線を平行にのせ同様な方法でパンチン
グされた円板を上から重ね合わせて、加圧しなが
ら貼り合わせる。貼り合わせの際に有機バインダ
ーを接合剤として使用した。このようにして得ら
れたチツプ型の酸化チタンの素体表面に、気孔率
を変えるために1150℃で仮焼粉砕し、スラリー化
した酸化チタンを吹き付け塗装法により薄膜状に
塗布し、被覆層を設けた後、1250℃、1hrにて焼
結させ、検知素子を得た。この時、素子内部の気
孔率は周知のように数%からせいぜい10%程度と
なつている。尚、被覆層を設ける方法は上記吹き
付け塗装法の他に、素体をスラリー状の酸化チタ
ンに浸漬する方法等がある。また、気孔率を変え
るためには上記実施例のように酸化チタンの仮焼
温度を変えて粉末の粒径を変えるほか、有機バイ
ンダの添加量を変えて調節することもできる。 ここで、実施した被覆層部分の気孔率及び被覆
層の厚みは第1表の如くである。そして、ここで
言う気孔率は理論密度に対するものであり、また
被覆層の厚みは素子表面に対して各々の長さに統
一されているものである。
酸素濃度を検知し、排気ガス浄化システムに採用
される酸素濃度検知素子に関するものである。 本発明の目的は、排気ガス中の酸素濃度の変化
に対して敏速な応答性を示し、且つ耐久性にすぐ
れ、空燃比を精度良く制御するシステムに有用な
検知素子を得るものである。 一般に内燃機関あるいは燃焼機器等において、
それらに供給されるガス混合物中の空燃比(A/
F)が化学量論点近傍にて化学量論点よりも小さ
くあるいは大きくなる事により、燃焼後の平衡状
態においてガス中の酸素分圧が急激に変化する。
そして、車載用の内燃機関において、排気ガス中
のNOx、CO、HC等の有害成分の排出量を最小限
に抑えるためには、それらに供給されるガス混合
物の空燃比を敏速に化学量論点に非常に近い範囲
に制御する必要がある。そのためには空燃比を精
度良く制御するシステムにおいて、ガス中の酸素
濃度の変化に対して敏速な応答性を示す検知素子
が必要である。従来この種の検知素子としては、
ZrO2−CaO系あるいはZrO2−Y2O3系セラミツク
スを固体電解質として使用し、濃淡電池の原理に
より発生する起電力の変化を検出する酸素濃度検
出素子、ならびに酸化チタン等の電子伝導体であ
り、酸素分圧に依存した電子抵抗変化を示す金属
酸化物を用いた酸素濃度検知素子が知られてい
る。後者についてさらに詳述すると、例えば酸化
チタンに関して言えばその電気抵抗値が周囲の酸
素分圧に依存して決まるという性質を持つている
事から、燃焼装置内に供給されるガス混合物の空
燃比が最適状態となる点、すなわち空気余剰率λ
が1となる点を検知するのに使用でき、ガス中の
酸素濃度検知素子して有用である。 第1図はこの酸化チタンの電気抵抗値と空燃比
A/Fの関係を示すグラフの一例である。また、
酸化チタン等の遷移金属酸化物の焼結体を用いた
酸素濃度検知素子は、酸化ジルコニウム等の酸素
濃度検出素子に比べて、簡単な素子構造と形状の
任意性という事で製作、コスト面で利点がある。
しかしながらまだ実用的ではなく、もつと応答速
度の速いものが望まれていた。そしてこの応答速
度の向上、改善手段として焼結された検知素子を
Pt元素が含まれている溶液に浸漬し熱処理する方
法等が考えられているが、この場合応答速度は改
善されるものの長時間ガスに接触する事により、
Ptの蒸発あるいはガス中の有害成分の素子内部へ
の侵入により、Rt元素の活性化触媒としての効
果がうすれ応答速度の低下ならびに素子そのもの
の耐久性が問題となる。 本発明は、高速な応答性を維持し、且つすぐれ
た耐久性を示すもので、遷移金属酸化物からな
り、検出ガス中の酸素濃度に依存して電気抵抗値
を生じ、Pt等のPt族元素により活性化された酸素
濃度検知素子において、素子の表面に素子内部の
遷移金属酸化物の気孔率より高い気孔率を有する
遷移金属酸化物の被覆層を薄膜状に形成し、この
被覆層部分の気孔率が理論密度に対し40%〜60%
の範囲であり、且つ厚みが100μ〜1000μである
事を特徴とするものである。 ここで言う遷移金属酸化物とは酸化チタンなど
である。また気孔率はJISC2141でいう見かけ気
孔率のことである。 このような素子は、酸化物と金属粉末と有機バ
インダーとからなるシートをパンチングして得ら
れる円板に一対の金属電極線をのせ、その上から
同様にして準備した円板を有機バインダーと共に
加圧しながら貼り合わせチツプ型の成形体を製作
し、その表面に吹きつけ塗装等の方法で被覆層を
薄膜状に形成した後、焼結させて作成するもので
ある。このような構造にする事により、素子中に
全体にわたつて介在している金属粉末の活性化触
媒効果により、ガス中の酸素濃度の変化に対して
すぐれた応答性を示し、且つその表面に被覆層が
薄膜状に形成されているために素子外部への金属
粉末の蒸発が抑えられ、また燃焼ガス中の有害成
分の素子への侵入が被覆層で阻止される事によ
り、高速な応答性を維持すると共にすぐれた耐久
性を持つものである。 以下、本発明につき実施例をあげ説明する。ま
ず、950℃にて仮焼して安定化させた酸化チタン
粉末と、酸化チタン粉末100重量部に対し2重量
部の白金黒を有機バインダーと共にボールミルで
混練し、スラリーを形成する。ここで使用した白
金黒は平均粒径が0.5μ以下のものである。次に
ドクターブレード法を使用し、厚み400μ位のシ
ートを作成し、直径3.5mmの円板にパンチングす
る。このようにして得られた円板に一対の線径
200μのPt線を平行にのせ同様な方法でパンチン
グされた円板を上から重ね合わせて、加圧しなが
ら貼り合わせる。貼り合わせの際に有機バインダ
ーを接合剤として使用した。このようにして得ら
れたチツプ型の酸化チタンの素体表面に、気孔率
を変えるために1150℃で仮焼粉砕し、スラリー化
した酸化チタンを吹き付け塗装法により薄膜状に
塗布し、被覆層を設けた後、1250℃、1hrにて焼
結させ、検知素子を得た。この時、素子内部の気
孔率は周知のように数%からせいぜい10%程度と
なつている。尚、被覆層を設ける方法は上記吹き
付け塗装法の他に、素体をスラリー状の酸化チタ
ンに浸漬する方法等がある。また、気孔率を変え
るためには上記実施例のように酸化チタンの仮焼
温度を変えて粉末の粒径を変えるほか、有機バイ
ンダの添加量を変えて調節することもできる。 ここで、実施した被覆層部分の気孔率及び被覆
層の厚みは第1表の如くである。そして、ここで
言う気孔率は理論密度に対するものであり、また
被覆層の厚みは素子表面に対して各々の長さに統
一されているものである。
【表】
【表】
このようにして得られた検知素子の断面図の一
例を第2図に示す。1は酸化チタンと白金黒から
なつている素子であり、2,2′はPt電極線であ
る。3は酸化チタンからなる被覆層であり、これ
は素子1全体に薄膜状に形成されている。この
各々の試料グループの検知素子の一部は、耐久試
験にかけられた。ここで使用した耐久試験装置は
ガソリントーチランプを使用する事により装置内
部が燃料過剰雰囲気状態であり(ZrO2センサー
の起電力で750〜900mV)、装置内を流れる燃焼
ガス温度は750℃〜800℃の条件に設定されたもの
である。この条件下で検知素子は100hr放置され
た。 以上の方法で準備された検知素子の応答速度は
空気とプロパンガスとの混合比において空気過剰
側(空気余剰率λ=1.1)から燃料過剰側(空気
余剰率λ=0.9)、またその逆の方向に自動的に切
り換えられる燃焼装置の測定部に素子を組み込
み、第3図のような回路に結線する事により調べ
られた。第3図において、4は検知素子、5は検
出抵抗(20KΩ)である。また、測定部を流れる
燃焼ガス温度は700℃である。 この場合の応答速度を出力電圧比E/Ep(第
3図の回路において、電源電圧Epと検出抵抗5
にかかる電圧Eとの比)が0.2から0.9に変化する
までに要する時間と、逆の方向に切り換えた場合
に要する時間の和の平均値で求められた。 得られた結果を第2表に示す。
例を第2図に示す。1は酸化チタンと白金黒から
なつている素子であり、2,2′はPt電極線であ
る。3は酸化チタンからなる被覆層であり、これ
は素子1全体に薄膜状に形成されている。この
各々の試料グループの検知素子の一部は、耐久試
験にかけられた。ここで使用した耐久試験装置は
ガソリントーチランプを使用する事により装置内
部が燃料過剰雰囲気状態であり(ZrO2センサー
の起電力で750〜900mV)、装置内を流れる燃焼
ガス温度は750℃〜800℃の条件に設定されたもの
である。この条件下で検知素子は100hr放置され
た。 以上の方法で準備された検知素子の応答速度は
空気とプロパンガスとの混合比において空気過剰
側(空気余剰率λ=1.1)から燃料過剰側(空気
余剰率λ=0.9)、またその逆の方向に自動的に切
り換えられる燃焼装置の測定部に素子を組み込
み、第3図のような回路に結線する事により調べ
られた。第3図において、4は検知素子、5は検
出抵抗(20KΩ)である。また、測定部を流れる
燃焼ガス温度は700℃である。 この場合の応答速度を出力電圧比E/Ep(第
3図の回路において、電源電圧Epと検出抵抗5
にかかる電圧Eとの比)が0.2から0.9に変化する
までに要する時間と、逆の方向に切り換えた場合
に要する時間の和の平均値で求められた。 得られた結果を第2表に示す。
【表】
第2表における試料No.と第1表における試料
No.とはそれぞれ対応するものである。 第2表において、Aは耐久試験にかける前の検
知素子の応答時間を示し、Bは100時間の耐久試
験後の応答時間を示すものである。また、変化率
は(B−A)/A×100の計算式で求めたもので
ある。試料1は被覆層を形成しない検知素子であ
り、初期応答時間はすぐれているが100時間の耐
久試験後の応答時間が極端に長くなり、変化率が
大きい。試料2〜3は被覆層部分の気孔率が10%
のものであり、試料4〜5は20%のものである。
これらの試料では初期応答時間と100時間の耐久
試験後の応答時間との差は小さいが初期応答時間
が長くなり、被覆層としては好ましくない。試料
6〜10は被覆層部分の気孔率が40%のものである
が、この場合、被覆層部分の厚みを50μとしたも
のは初期応答時間はすぐれているが、耐久試験後
の応答時間が長くなり具合が悪い。また厚みが
2000μのものでは初期応答時間が長くなり、これ
も被覆層としては好ましくない。 以上の事より初期応答時間にもすぐれ、且つ耐
久試験後の応答時間の変化も小さくなるのは100
μ〜1000μの間であり、この範囲のものが被覆層
の厚みとして適当である事が第2表の実験結果か
ら明らかである。 試料11〜14は被覆層部分の気孔率が60%のもの
であるが、この場合も前述の試料6〜10の場合と
同様な結果が得られ、被覆層の厚みが100μ〜
1000μのものが被覆層として適当である事が第2
表より明らかである。試料15は被覆層部分の気孔
率が70%のものであるが、初期応答時間は問題は
ないが耐久試料後の応答時間が若干長くなる。し
かしながらこの場合はむしろ気孔率が大きすぎる
ために被覆層としての強度が弱くなり、また焼結
後の素子との結合強度にも支障をきたす恐れが生
じたり、さらには製作上困難であるために気孔率
は60%以下に抑える必要がある。 上記実験結果をもとに検知素子の表面に形成さ
れる被覆層の好ましい範囲を図式化したものを第
4図に示す。第4図において、斜線で示す部分6
が被覆層として好ましい範囲であり、気孔率が40
%〜60%で、且つ厚みが100μ〜1000μの範囲の
ものである。 また、斜線で示す部分6以外は前述したように
被覆層としては適当でなく、使用不可能なもので
ある。 以上本実施例は遷移金属酸化物として酸化チタ
ンを用いたものについて記述したが、多孔性のセ
ラミツクスでガス中の酸素濃度により抵抗値が感
応する材料については、素子内部と表層部の気孔
率を変えて酸素濃度検知素子としての高速な応答
性とすぐれた耐久性を維持することができるとい
う点で共通の技術的手法である。酸化チタンの場
合と同様の効果が酸化コバルト、酸化セリウム等
についても確認されている。 本発明はこのようにPt等のPt族元素で活性化さ
れた素子の表面に好ましい範囲の気孔率を有する
被覆層を好ましい範囲の厚みに形成する事によ
り、ガス中の酸素濃度の変化に対して敏速な応答
性を示し、且つその高速応答性を維持し、耐久性
にもすぐれた検知素子を提供するものである。
No.とはそれぞれ対応するものである。 第2表において、Aは耐久試験にかける前の検
知素子の応答時間を示し、Bは100時間の耐久試
験後の応答時間を示すものである。また、変化率
は(B−A)/A×100の計算式で求めたもので
ある。試料1は被覆層を形成しない検知素子であ
り、初期応答時間はすぐれているが100時間の耐
久試験後の応答時間が極端に長くなり、変化率が
大きい。試料2〜3は被覆層部分の気孔率が10%
のものであり、試料4〜5は20%のものである。
これらの試料では初期応答時間と100時間の耐久
試験後の応答時間との差は小さいが初期応答時間
が長くなり、被覆層としては好ましくない。試料
6〜10は被覆層部分の気孔率が40%のものである
が、この場合、被覆層部分の厚みを50μとしたも
のは初期応答時間はすぐれているが、耐久試験後
の応答時間が長くなり具合が悪い。また厚みが
2000μのものでは初期応答時間が長くなり、これ
も被覆層としては好ましくない。 以上の事より初期応答時間にもすぐれ、且つ耐
久試験後の応答時間の変化も小さくなるのは100
μ〜1000μの間であり、この範囲のものが被覆層
の厚みとして適当である事が第2表の実験結果か
ら明らかである。 試料11〜14は被覆層部分の気孔率が60%のもの
であるが、この場合も前述の試料6〜10の場合と
同様な結果が得られ、被覆層の厚みが100μ〜
1000μのものが被覆層として適当である事が第2
表より明らかである。試料15は被覆層部分の気孔
率が70%のものであるが、初期応答時間は問題は
ないが耐久試料後の応答時間が若干長くなる。し
かしながらこの場合はむしろ気孔率が大きすぎる
ために被覆層としての強度が弱くなり、また焼結
後の素子との結合強度にも支障をきたす恐れが生
じたり、さらには製作上困難であるために気孔率
は60%以下に抑える必要がある。 上記実験結果をもとに検知素子の表面に形成さ
れる被覆層の好ましい範囲を図式化したものを第
4図に示す。第4図において、斜線で示す部分6
が被覆層として好ましい範囲であり、気孔率が40
%〜60%で、且つ厚みが100μ〜1000μの範囲の
ものである。 また、斜線で示す部分6以外は前述したように
被覆層としては適当でなく、使用不可能なもので
ある。 以上本実施例は遷移金属酸化物として酸化チタ
ンを用いたものについて記述したが、多孔性のセ
ラミツクスでガス中の酸素濃度により抵抗値が感
応する材料については、素子内部と表層部の気孔
率を変えて酸素濃度検知素子としての高速な応答
性とすぐれた耐久性を維持することができるとい
う点で共通の技術的手法である。酸化チタンの場
合と同様の効果が酸化コバルト、酸化セリウム等
についても確認されている。 本発明はこのようにPt等のPt族元素で活性化さ
れた素子の表面に好ましい範囲の気孔率を有する
被覆層を好ましい範囲の厚みに形成する事によ
り、ガス中の酸素濃度の変化に対して敏速な応答
性を示し、且つその高速応答性を維持し、耐久性
にもすぐれた検知素子を提供するものである。
第1図は酸化チタンよりなる排気ガスセンサの
空燃比(A/F)と電気抵抗値との関係を示す一
例のグラフ、第2図は本発明酸素濃度検知素子の
一例を示す断面図、第3図は本発明において検知
素子の応答速度の測定に使用した測定回路の回路
図、第4図は本発明の被覆層部分の気孔率と厚み
の好ましい範囲の関係を図式化したグラフであ
る。 1……素子、2,2′……Pt電極線、3……被
覆層。
空燃比(A/F)と電気抵抗値との関係を示す一
例のグラフ、第2図は本発明酸素濃度検知素子の
一例を示す断面図、第3図は本発明において検知
素子の応答速度の測定に使用した測定回路の回路
図、第4図は本発明の被覆層部分の気孔率と厚み
の好ましい範囲の関係を図式化したグラフであ
る。 1……素子、2,2′……Pt電極線、3……被
覆層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 遷移金属酸化物からなり、検出ガス中の酸素
濃度に依存して電気抵抗値を生じ、Pt等のPt族元
素により活性化された酸素濃度検知素子におい
て、素子の表面に素子内部の遷移金属酸化物の気
孔率より高い気孔率を有する遷移金属酸化物の被
覆層を薄膜状に形成し、この被覆層部分の気孔率
が理論密度に対し40%〜60%の範囲であり、且つ
厚みが100μ〜1000μである事を特徴とする酸素
濃度検知素子。 2 被覆層として使用される遷移金属酸化物と素
子を構成する遷移金属酸化物とは同種のものであ
り、気孔率を異にする事を特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の酸素濃度検知素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15564678A JPS5582045A (en) | 1978-12-14 | 1978-12-14 | Detection element for oxygen concentration |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15564678A JPS5582045A (en) | 1978-12-14 | 1978-12-14 | Detection element for oxygen concentration |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5582045A JPS5582045A (en) | 1980-06-20 |
JPS62452B2 true JPS62452B2 (ja) | 1987-01-08 |
Family
ID=15610510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15564678A Granted JPS5582045A (en) | 1978-12-14 | 1978-12-14 | Detection element for oxygen concentration |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5582045A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56162041A (en) * | 1980-05-16 | 1981-12-12 | Fuji Electric Co Ltd | Oxygen sensor |
JPS5722546A (en) * | 1980-07-16 | 1982-02-05 | Ngk Spark Plug Co Ltd | Element for sensing gas component and manufacture thereof |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5468697A (en) * | 1977-11-11 | 1979-06-01 | Nippon Soken | Gas constituent detector |
-
1978
- 1978-12-14 JP JP15564678A patent/JPS5582045A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5468697A (en) * | 1977-11-11 | 1979-06-01 | Nippon Soken | Gas constituent detector |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5582045A (en) | 1980-06-20 |
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