JPS6245274Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、温水及び冷水の各水槽を単一の水位
制御装置により制御し、ホツト飲料或いはコール
ド飲料を選択的に供給可能な飲料供給装置に関す
る。

(ロ) 従来の技術 かかる飲料供給装置としては特開昭52−145100
号公報に示されている技術がある。これは液体供
給源に電磁弁を介して連通する冷水槽を設け、こ
の冷水槽に水位の昇降に応じて作動して前記電磁
弁の開閉制御を行う単一の水位制御装置を付設
し、冷水槽の水位と同一水位を保持し得るよう温
水槽を連通管により接続配置した構成である。こ
のような構成によりホツト飲料を供給するに際し
て温水槽より温水を取出すと、温水槽とともに冷
水槽の水位も低下し、一定限度以下に降下すると
水位制御装置が作動して冷水槽に給水が行なわ
れ、あわせて温水槽にも水が補給される。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記従来技術によると、冷水槽か
ら冷水を取出す場合は温水槽から温水が補給され
る不具合がある。このとき冷水槽の水位が一定限
度以下になると水道から給水されるためにさほど
問題とならないが、水位が一定限度に達していな
いと水道からの給水がなく冷水槽の水が温くなつ
てコールド飲料の販売に適さなくなる。

上記点より本考案は、冷水槽と温水槽とを連通
した飲料供給装置において、温水槽から冷水槽へ
の温水の流れを防止するものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、冷水槽１と温水槽６との連通部に逆
止弁１３を設けて、冷水槽１から温水槽６へのみ
水が流れるようにしたことを特徴としている。

(ホ) 作用 コールド飲料の供給に際して冷水槽１より冷水
を取出したとき、温水槽６から冷水槽１への温水
の流れは逆止弁１３にて阻止される。

(ヘ) 実施例 図において１は冷水を貯水する水槽で２は冷水
注出口である。３は水位制御装置で水槽２の中に
注がれた冷水４が減つてくると感知して自動的に
蛇口５から給水される仕掛になつている。また一
方、前記水槽１と略同様に形成した温水槽６を一
定の間隔を有して夫々底部が同水準にあるように
設ける。７は温水注出口である。８はヒーターで
温水９をセンサー１０で温度制御されるようにし
てある。また冷水槽１と温水槽６との間は水管１
１で連通され、温水槽側の底部で水管１１の開口
部１２を逆止弁１３で閉塞している。

上述したごとく本考案の構造によれば冷却水の
使用によつて冷水槽１の冷水４が不足すれば水位
制御装置３が感知して蛇口５より冷水槽１へ給水
し所定の水位を保つ、この場合、冷水槽１内の冷
水が減少しても温水槽６の温水は冷水槽１に移動
することなく水位を保持する。また一方、温水９
の使用によつて温水槽６内の温水が減少すると冷
水槽１内の冷水が温水９との圧力３によつて水管
１１を通過して逆止弁１３を押上げ温水槽６に移
行する。このように冷水槽１内の冷水４と、温水
槽６内の温水９は常時略一定水準にあることとな
る。

(ト) 考案の効果 このように本案の如く両水槽の水位を共通させ
ることによつて水位制御装置が共通で使用できる
とともに機器のサービス性が向上した構造が極め
て簡単にして大きな効果を生みだすものである。
しかも温水槽から冷水槽へ温水が流れることがな
くなり、安定してコールド飲料を供給することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示す縦断面図である。 １……冷水槽、３……水位制御装置、５……蛇
口、６……温水槽、８……ヒーター、１０……セ
ンサー、１１……水管、１３……逆止弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホツト飲料及びコールド飲料の両方を供給可能
   な飲料供給装置において、水位制御装置を具備し
   て適宜飲料水が補充される冷水槽と、槽内に加熱
   用のヒーターを配設した温水槽と、該温水槽と前
   記冷水槽とを連通する水管と、温水槽の底面に形
   成される水管との連通孔を温水槽側から閉止し、
   冷水槽と温水槽との間の圧力差によつて開放する
   逆止弁とから成る飲料供給装置。