JPS6244828Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は特に自動車内に設置されて有用な補助
椅子の背もたれ部に関するものである。従来の補
助椅子の背もたれ部構造を開示するものとして、
例えば実開昭53−38714号がある。この補助椅子
はヒンジを介して前方へ倒伏すると、補助椅子の
背面にボツクスが開設されたものである。しかし
クツシヨン性に貧しくアームレストとしては使用
しにくいものであつた。本願は上記従来技術を更
に改良したもので、補助椅子の背もたれ部を多目
的に使用することを目的とするものである。

本考案を図に示す一実施例によつて説明すれば
座部１Ａと背もたれ部１Ｂとからなる座席１が一
対並設せられ、該一対の座席１，１の間には座部
２Ａと背もたれ部２Ｂとからなる補助椅子２が介
在する。補助椅子２の背もたれ部２Ｂの下部には
枢軸３が配され、該枢軸３は座席１の背もたれ部
１Ｂ内の軸受け４に軸支され、また背もたれ部１
Ｂ内の空孔５内において枢軸３は止め金３Ａを差
出し、該止め金３Ａを空孔５の背面５Ａに受止め
られる。補助椅子２の背もたれ部２Ｂの背面両側
縁に沿つてクツシヨンを内蔵したアームレスト部
６が縁設される。

上記構成において補助椅子２を使用する時は背
もたれ部２Ｂを第１図および第２図に示すように
起立せしめるが、この際、枢軸３の止め金３Ａは
空孔５の背面に受止められて背もたれ部２Ｂに及
ぼされるトルクに対抗する。補助椅子２の不使用
時には背もたれ部２Ｂを第３図に示すように前方
に倒すと背もたれ部２Ｂの背面に形成したアーム
レスト部６，６は座席１，１のアームレストとな
る。またアームレスト部６，６の間の背もたれ部
２Ｂの背面７は物置き台となりアームレスト部
６，６は背面７に置かれた物が落脱することも防
止するのである。

本考案は上記実施例に限定せられるものではな
く、例えば座席が一個のみの場合は補助椅子の背
もたれ部のアームレスト部は座席側にのみ縁設さ
れてもよい。

本考案は上記構成を有するから補助椅子の不使
用時には背もたれ部を前方に倒せばアームレスト
にも物置き台にもなり、該背もたれ部を多目的に
使用出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は背面図、第３図は補助椅子不使用状
態の正面図、第４図は第２図におけるＡ−A′拡
大部分断面図である。 図中、１……座席、２……補助椅子、２Ｂ……
背もたれ部、６……アームレスト部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 座席に隣接する補助椅子の背もたれ部を倒立自
   在とし、かつ背もたれ部の背面の座席側にはアー
   ムレスト部を縁設したことを特徴とする補助椅子
   の背もたれ部。