JPS6244717Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は便器を有する椅子に関するものであ
る。

本考案は便所設備が傍にないため不便である病
室や、老人の寝室等において、使用可能な簡易便
器を提供することを目的とする。

従来の簡易便器は、便器本体中に便溜容器や、
袋等を入れる様構成されているが、容器が小さく
てもなお簡易便器を持ち運ぶのが不便であつた
り、また腕置台がないためゆつたりとして使用で
きないという欠点を有している。

本考案は上記従来の欠点を解消し、運搬が便利
で、使用しやすく、さらに通常は椅子の機能を持
たせてなる便器を有する椅子を提供するもので、
以下実施例を図面に基いて説明する。

実施例 本考案の１実施例を第１〜第３図に示す、第１
図は支持体を収納した場合の便器を有する椅子の
斜視図、第２図は便器として使用する場合の斜視
図、第３図は縦断面図を示す。

本考案は椅子の基板１に、便座２を揺動自在に
保持している便座支持具３を固着し、上記便座支
持具３に柄付の便溜容器４を着脱自在に係止し、
さらに上記基板に便座を覆う様に座板５を載置し
て椅子本体６を形成する。

上記椅子本体６の前部下方に摺動杆の案内部７
を有する略Ｔ字状の脚８を設け、また椅子後部下
方に移動車９付の脚１０を設ける。一方、上部に
腕置台１１を揺動自在に設け、下部に脚部を構成
する摺動杆１２を有している支持体１３を上記脚
８の案内部７に挿入し、摺動自在に設けて本考案
の便器を有する椅子を構成する。

なお、支持体は軽金属製、あるいは鉄製中空管
を使用すると軽くて摺動しやすく、また、支持体
１３にペーパホルダ１４や、汚物入１５をブラケ
ツトを介して回動自在に設けると便利である。ま
た便溜容器には蓋を取付けておくと臭気防止とな
り、持運びにも便利である。

本考案の便器を有する椅子は上記の構成よりな
り、椅子を移動する場合は支持体１３を収納した
状態で椅子の後より、椅子の前を浮かし移動車を
動かすことにより容易に運搬することができる。

椅子を所定の位置に置いた後、椅子として使用
する場合、椅子の前より支持体を前方に引出すこ
とにより、座板５上に腰をおろすことができる。
また椅子に座つて読書する場合には腕置台に本を
乗せることもできる。

本考案の椅子を便所として利用する場合には、
第２図の様に座板を取はずし、便座２上に坐り、
腕を腕置台１１上に置くことによりゆつたりとし
て使用でき、ペーパホルダ１４よりトイレツトペ
ーパを取り出す。

便溜容器４に便が溜つた場合便座２を上げ、容
器を容易に持出すことができる。

また、必要な場合には汚物入１５を利用し汚物
を入れることができる。

本考案の便器を有する椅子は上記の如き構成、
および作用をするので、椅子として使用する場合
も、病人や老人等がベツトから離れてゆつたりと
して坐ることができる。

また、本考案の椅子は便器を内蔵しているの
で、座板５を取はずすことにより便所として利用
でき、腕置台に腕を置くことにより病人や老人等
でもゆつたりとして使用できる。

また支持体にはペーパホルダ１４や汚物入１５
があり、手近に利用することができる。

さらに、本考案の椅子は支持体を容易に収納で
き、移動車９も設けているので必要な場所に容易
に移動することができる等の実用的効果の大きい
考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の便器を有する椅子の１実施例
を示す斜視図、第２図は本考案の椅子を便器とし
て使用する状態を示す斜視図、第３図は本考案の
便器を有する椅子の縦断面図である。 １……基板、２……便座、３……便座支持具、
４……便溜容器、５……座板、６……椅子本体、
７……案内部、８，１０……脚、９……移動車、
１１……腕置台、１２……摺動杆、１３……支持
体、１４……ペーパホルダ、１５……汚物入。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 便座を保持するよう椅子の基板に固着してな
   る便座支持具に便溜容器を着脱自在に係止し、
   更に上記基板に便座を覆う様に座板を載置して
   椅子本体を形成し、上記椅子本体の前部下方に
   摺動杆の案内部を有する脚を、また後部下方に
   移動車付の脚を設けると共に、腕置台を設けた
   支持体を支持体の脚部を構成する摺動杆により
   椅子本体に摺動自在に設けたことを特徴とする
   便器を有する椅子。 (2) 支持体にペーパホルダ、汚物入等を取付けた
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の便器を有する椅子。