JPH0641519Y2 - 車椅子兼用移動式便所 - Google Patents

車椅子兼用移動式便所

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JPH0641519Y2
JPH0641519Y2 JP1988079819U JP7981988U JPH0641519Y2 JP H0641519 Y2 JPH0641519 Y2 JP H0641519Y2 JP 1988079819 U JP1988079819 U JP 1988079819U JP 7981988 U JP7981988 U JP 7981988U JP H0641519 Y2 JPH0641519 Y2 JP H0641519Y2
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亘子 中野
典子 播磨
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亘子 中野
典子 播磨
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、車椅子兼用移動式便所に関する。
従来の技術 老人あるいは交通事故や病気などが原因で足や腰に障害
を受け歩行が困難になつた人は、杖などを使用して歩行
するか、あるいは車椅子などを使つて行動している。一
般的に車椅子は、着座可能な車体と車体に設けられる複
数の車輪とで構成されるが、車椅子の使用者は、自力で
はほとんど歩行することが不可能な人が多く、常に車椅
子に座つて行動しなければならない。
考案が解決しようとする課題 したがつて、車椅子の使用者の一番の問題点は排泄行為
であるが、足が不自由であるので、ひざの屈伸が必要な
和式便所は使用できず、使用できるのは洋式便所だけで
ある。また、杖などを使用して歩行する人にとつても、
排泄行為は一番の問題点である。特に老人や病人など
で、頻繁に尿意および便意を催しかつ尿意および便意を
我慢することがでない人は、便所に間に合うかどうかの
心配のために行動が制約される。
また、外出時に洋式便所を捜すことはなかなか難しく、
さらに車椅子の使用者が車椅子から洋式便所の便座や移
動することは、時間および手間がかかり非常に面倒であ
る。
本考案の目的は、老人や足の不自由な人などが、外出時
に簡便に排泄を行うことができる車椅子兼用移動式便所
を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、(a)車体2であつて、 (a1)左右の第1左延在部5R、第1右延在部5Lと、 前記第1左右延在部5R,5Lを連結する第1連結部5aとに
よつて、 全体の形状が大略的に逆U字状に形成され、 望遠鏡式に伸縮自在の支持部材55の基端部を、第1左延
在部5Rまたは第1延在部5Lのいずれか一方に設けた本体
5と、 (a2)左右の第2左延在部9R、第2延在部9Lと、 前記第2左右延在部9R,9Lを連結する第2連結部9aとに
よつて、 全体の形状が大略的に逆U字状に形成される把手9を、 第1および第2左延在部5R,9Rと第1および第2右延在
部5L,9Lとを固定して取付ける把手9と、 (a3)左右の第3左延在部6R、第3右延在部6Lと、 前記第3左右延在部6R,6Lを連結し、その左右両端に前
部左車輪10R、前部右車輪10Lを回転自在に設ける第3連
結部6aとによつて、 全体の形状が大略的にU字状に形成される前部支持部材
6と、 (a4)左右の第4左延在部7R、第4右延在部7Lと、 前記第4左右延在部7R,7Lを連結し、その左右両端にそ
れぞれブレーキ装置35を有する左後部車輪11R、右後部
車輪11Lを回転自在に設ける第4連結部とによつて、 全体の形状が大略的にU字状に形成される連結支持部材
7と、 (a5)一端が第3左延在部6Rの下部寄り中間とピン連結
され、他端が第1左延在部5Rの下端および第4左延在部
7Rの中間とピン結合される直線状の左連結部材27Rと、 (a6)一端が第3右延在部6Lの下部寄り中間とピン連結
され、他端が第1右延在部5Lの下端および第4右延在部
7Lの中間とピン連結される直線状の右連結部材27Lと、 (a7)一端が第3左延在部6Rの上部寄り中間位置21Rと
ピン連結され、他端が第4左延在部7Rの上端とピン結合
される左連結部材27Rよりも短い左連結片22Rと、 (a8)一端が第3右延在部6Lの上部寄り中間位置21Lと
ピン連結され、他端が第4右延在部7Lの上端とピン結合
される右連結部材27Lよりも短い右連結片22Lとを有する
車体2と、 (b)座席部8であつて、 (b1)左右に延びる前部12aと、 左右に延びる後部12bと、 前部12aと後部12bとの各左端を連結する左側部12Rと、 前部12aと後部12bとの各右端を連結する右側部12Lとに
よつて、 水平面内で方形状に形成され、 左側部12Rの前寄りの中間と第3延在部6Rの上部寄り中
間位置21Rよりも上部とピン接合され、後端部と第1左
延在部5Rの下部寄り中間位置20Rとがピン接合され、 右側部12Lの前寄りの中間と第3延在部6Lの上部寄り中
間位置21Lよりも上部とをピン接合され、後端部と第1
右延在部5Lの下部寄り中間位置20Lとが接合される枠体1
2と、 (b2)左右の第5左延在部14R、第5右延在部15Lと、 前記第5左右延在部14R,14Lを連結する第5連結部14bと
によつて、 全体の形状が大略的に逆U字状に形成され、 前記第5左右延在部14R,14L間の一部に布を張設した緩
衝部14aと、 第5左延在部14Rの下端と左側部12Rの後寄り中間位置18
Rでピン接合され、 第5右延在部14Lの下端と右側部12Lの後寄り中間位置18
Lでピン接合される背もたれ部14と、 (b3)左右の第6左延在部15R、第6右延在部15Lと、 前記第6左右延在部15R,15Lの前端部を連結する第6連
結部15aと、 前記第6左右延在部15R,15Lの後端部を連結し、両側方
に突出した左右両端部17R,17Lを有する着座部軸17と、 第6連結部15a側から挿入される弾力性を有する材料で
形成される袋状の着座シート16とを含み、 着座部軸17の左右両端17R,17Lは、枠体12の左右側部12
R,12Lの後寄り中間位置18R,18Lよりもわずか前方に設け
られた軸孔に着座部軸17まわりに角変位可能に軸支さ
れ、 枠体12上に支持される第1角変位位置と、背もたれ14前
方で起立状態となる第2角変位位置となる着座部13と (b4)一方の端部が第1左延在部5Rの下部寄り中間位置
20Rより上方でピン接合され、他端部寄りが第3左延在
部6Rの上端とピン接合されるく字状に形成される左側手
すり30Rと、 (b5)一方の端部が第1右延在部5Lの下部寄り中間位置
20Lより上方でピン接合され、他端部寄りが第3右延在
部6Lの上端とピン接合されるく字状に形成される右側手
すり30Lとを含む座席部8と、 (c)枠体12の下部に 逆U字状に形成され、その一端は収納袋44の上端に固定
され、他端は上方に開放した有底四角筒状の収納袋44の
4つの外面部に留金48を用いて着脱自在に取付けられ、 枠体12の前部12aと左右側部12R,12Lとに上部から巻き付
けられる連結片47と、 左右連結部材27R,27Lに上端が固定され、U字状に形成
される支持部材29とで支持され、 蓋49と便座49と収納容器とを有する排泄物収納部3と、 (d)排泄物収納部3の後方にあつて枠体の下部に、逆
U字状に形成され、その一端は収納袋51の上端に固定さ
れ、他端は上方に開放した有底四角筒状の収納袋51の4
つの外面部に留金52を用いて着脱自在に取付けられ、 枠体12の左右側部12R,12Lと、後部12bとに上部から巻き
付けられる連結片52で支持される補助物収納部と、 (e)支持部材55によつて本体5に着脱自在に取付けら
れる下方に開放しており、車体2、座席部8、排泄物収
納部3および補助物収納部4を上方から覆う折りたたみ
式カバー56とを含むことを特徴とする車椅子兼用移動式
便所である。
作用 本考案に従えば、着座部13を第1角変位位置において車
椅子として使用し、また着座部13を第2角度変位位置に
おいて便所として使用できる。車椅子で外出時に排泄行
為を行うときは、ブレーキ手段35によつて後部車輪11L,
11Rが移動しないようにし、補助者などの手助によつて
一度立上つて、着座部13を第2角変位位置に回転し、排
泄物収納部3の蓋49を外して、便座49上に座つて排泄を
行う。排泄を行うとき、人目を避けるために、折たたみ
式カバー56を本体5に支持部材55によつて取付ける。排
泄が終われば、補助物収納部4から紙などを取出し、排
泄の後始末をし、補助物収納部4の他の一部に入れられ
た水で手を洗う。その後折たたみ式カバー56を取外し、
立上つて排泄物収納部3に蓋49をし、着座部13を第1角
変位位置に回転し、その上に座り、ブレーキ手段35を後
部車輪11L,11Rから外して再び車椅子として移動する。
このように車椅子によつて外出中に、いつでも他人の目
を気にせずに排泄を行うことができる。さらに排泄物収
納部3と補助物収納部4とは、車体2から取外し可能で
あり、排泄物の処理や紙、水などの補助物の補給が簡単
にできる。さらに車体の接続が接続ピンによつて一定方
向に回転可能であるので、排泄物収納部3と補助物収納
部4とを取外した状態で車体2を折りたたむことがで
き、車椅子兼用移動式便所1を保管したり、運搬すると
きなどに便利である。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の車椅子兼用移動式便所1
の斜視図であり、第2図はその車椅子兼用移動式便所1
を構成する車体2の斜視図である。車椅子兼用移動式便
所1は、車体2と、座席部8と、排泄物収納部3と、補
助物収納部4と、折たたみ式カバー56とで構成される。
まず車体2の構成を説明する。車体2は、大略的に本体
5と、前部支持部材6と、連結部支持部材7とで構成さ
れる。本体5は、第1左右延在部5R,5Lとこれらを連結
する第1連結部5aとから成る逆U字形状体であり、上方
部には第2左右延在部9R,9Lとこれらを連結する第2連
結部9aとから成り、第1および第2の左右の延在部がお
互いに固定される逆U字形の把手部9と、望遠鏡式の伸
縮自在の折たたみ式カバー取付部材55とが設けられる
(第10図参照)。前記支持部材6は、第3左右延在部6
R,6Lとこれらを連結する第3連結部6aとから成るU字形
状体であり、第3連結部6aの両端部には前部車輪10R,10
Lが設けられる。連結部支持部材7は、第4左右延在部7
R,7Lとこれらを連結する第4連結部7aとから成るU字形
状体であり、第4連結部7aの両端部には後部車輪11R,11
Lが設けられる。後部車輪11R,11Lの近傍には、車輪11R,
11Lの回転を抑止させるためのブレーキ片35が設けられ
ており、バネ力などを利用して、ブレーキ片35を車輪11
R,11Lに押圧することにより、車輪11R,11Lの回転は抑止
される。
座席部8は、枠体12と着座部13と背もたれ14とで構成さ
れる。着座部13は、第3図に示すように弾力性を有する
材料で形成される袋状の着座シート16に着座部枠体15を
挿入することによつて構成される。着座部枠体15は、第
6左右延在部15R,15Lとこれらを連結する第6連結部15a
とから成るU字形に形成され、開方端が同一方向に曲が
り、着座部軸17によつて連結される。着座部軸支17の両
端部17R,17Lを、枠体12の左右側部12R,12Lにそれぞれ形
成される軸孔に軸支させることによつて、着座部枠体15
は角変位可能に支持される。これによつて着座部13は、
着座部軸支17を軸として角変位可能となる。背もたれ14
には、布などを張設することによつて緩衝部14aが形成
されており、ピン18R,18Lによつて枠体12の左右側部12
R,12Lにピン結合される。
次に、車体2および座席部8を構成する各部材の連結状
態を説明する。車体2は、車椅子兼用移動式便所1の使
用者から見て、左側と右側とは同じ構成をしているの
で、車体2の右側の構成について説明する。第4図は、
車体2の側面図である。枠体12の右側部12Lは、ピン19L
によつて前部支持部材6の第3右延在部6Lにピン結合さ
れ、またピン20Lによつて本体5の第1右延在部5Lにピ
ン結合される。これによつて枠体12は、本体5と前部支
持部材6とに連結される。右連結部材22Lは、ピン21Lに
よつて前部支持部材6の第3右延在部6Lにピン結合さ
れ、またピン23Lによつて連結部支持部材7の第4右延
在部7にピン結合される。これによつて両支持部材6,7
が連結される。右連結部材24Lは、ピン25Lによつて連結
部支持部材7の第4右延在部7Lにピン結合され、またピ
ン26Lによつて本体5の第1右延在部にピン結合され
る。これにより、本体5と連結部支持部材7とが連結さ
れる。
右連結部材27Lは、ピン28Lによつて前支持部材6の第3
右延在部6Lにピン結合され、また前記ピン26Lによつて
本体5の第1延在部5Rにピン結合される。これにより、
本体5と前部支持部材6とが連結される。また、後述す
る排泄物収納部3を支持するためのU字形状の支持部材
29が、左右連結部材27R,27Lに固定される。
右手すり30Lは、ピン33Lによつて本体5の第1右延在部
5Lにピン結合され、またピン31Lによつて右連結部材32L
にピン結合される。前記右連結部材32Lは、前記ピン19L
によつて前部支持部材6の第3右延在部にピン結合され
る。このようにしてピンで各構成部材を連結させて構成
されるので、車体2は排泄物収納部3と補助物収納部4
を外せば折りたたみが可能であり、その状態が第5図に
示されている。
次に第6図、第7図および第8図を参照しながら排泄物
収納部3の構成を説明する。第6図は、排泄物収納部3
の斜視図であり、第7図は第6図の切断面線II-IIから
見た排泄物収納部3の断面図であり、第8図は蓋41およ
び便座42を離脱させたときの排泄物収納部3の平面図で
ある。
排泄物収納部3は、第7図に示すように収納空間45をふ
さぐための板状体の蓋41と、使用者が排泄時に着座する
ための便座42と、排泄物を収納するための収納容器43
と、収納容器43を保護および包装するための収納袋44と
で構成される。
収納袋44には、第8図に示すように収納容器43と、収納
容器43を保護するため、および位置がずれないように保
持するためにスポンジゴムなどの緩衝材46とが収納され
ている。収容容器43の上部には、便座42および蓋41が設
けられる。便座42は、第7図および第8図において収納
容器43の上端部および緩衝材46を多い、収納容器43の収
納空間45に連なる開口部49を有する。また収納袋44に
は、複数の連結片47が設けられ、前記連結片47の一端は
それぞれ収納袋44の上端部に固定されている。この連結
片47を前記枠体12に巻きつけて、連結片47の他端部を収
納袋44の外面部に留金48を用いて固定する。留金48は、
凸型の留金48aおよび凹型の留金48bで構成される。これ
によつて収納袋44は、着脱自在に固定される。
第9図は、補助物収納部4の斜視図である。補助物収納
部4は、複数の連結片52が設けられた収納袋51の一部に
は、車椅子兼用移動式便所1の使用者が外出時に必要と
するものたとえばトイレツトペーパーや救急薬品などを
収納することができる。また他の一部には、水を入れた
容器53の収納し、容器53に接続される蛇口54を収納袋51
の外面に突出させておけば、排泄行為の後で排泄を行つ
た人および補助者は手を洗うことができる。
排泄物収納部3を車体2に装着するときは、収納袋44の
連結片47を、枠体12および着座部13を構成する枠体15の
枠部17に巻きつけて固定することによつて、着座部13の
下方に装着される。補助物収納部4を車体2に装着する
ときは、収納袋51の連結片52を、枠体12および着座部13
を構成する枠体15の枠部17に巻つけて固定することによ
つて、排泄物収納部3の後方に装着させる。前述の第1
図には、車体2に両収納部3,4を装着した状態の車椅子
兼用移動式便所1が示されている。
車椅子兼用移動式便所1を使用するとき、使用者が自力
でほとんど歩行可能な場合は、使用者は座席部8に着座
し、補助者が把手部9を握り後から押して歩くことによ
つて、使用者を着座させた状態で車椅子兼用移動式便所
1を移動させて、車椅子として使用することができる。
使用者がある程度自力で歩行できる場合、たとえば杖な
どを用いて歩行できる場合は、車椅子兼用移動式便所1
が杖がわりとなる。つまり、使用者は、把手部9を握り
後から押して歩くことによつて車椅子兼用移動式便所1
とともに移動することができる。
使用者が排泄を行うときは、第10図に示すように前記ブ
レーキ片35を用いて後部車輪11R,11Lの回転を抑止させ
て、車椅子兼用移動式便所1を停止さておく。着座部13
は、着座部軸17によつて回転され、背もたれ14に接触さ
せた状態(第2角変位位置)で保持される。これに続い
て、排泄物収納部3から蓋41を離脱させ、使用者は便座
42に着座する。排泄物は、収納容器43に収納される。こ
のとき望遠鏡式の伸縮自在の支持部材55を用いてたとえ
ば布製のカバー56を車椅子兼用移動式便所1およびその
使用者を包み隠すように設けることによつて、使用者は
他人の目を気にせずに排泄を行うことができる。
上述の実施例では、カバー56は布製であつて遮光性でも
よく、あるいはまた磨ガラスのように透光性であつても
よく、さらにまたカバー56を遮光性材料製とし、カバー
56の一部に排泄を行つている者が外部を見ることができ
る窓57を設けてもよく、この窓57は、透孔であつてもよ
く、あるいはまた透明のシートであつてもよい。このカ
バー56は、排泄をする者が外部を見ることができかつ外
部からは排泄をする者を見ることができない材料から成
ることが好ましい。
車椅子兼用移動式便所1を運搬あるいは保管などすると
きは、両収納部3,4を車体2から離脱させ、車体2を折
りたたむことができる。両収納部3,4を車体2から離脱
させ、車体2を折りたたむことができる。両収納部3,4
を車体2から離脱させるときは、連結片47,52にそれぞ
れ設けられる留金48をはずせば、収納袋44,51は容易に
離脱される。前述の第5図は、車体2の折りたたみ時の
側面図である。
以上のように本実施例によれば、老人や足の不自由な人
などが車椅子兼用移動式便所1とともに行動することが
できるので、外出時に便所を捜す手間が省かれ、容易に
排泄を行うことができ便利である。これにより、使用者
の不安および負担が軽減される。
このように車椅子兼用移動式便所1を使用することによ
つて、外出時に尿意および便意を催したときに、慌てて
洋式便所を探す必要がなくなり、安心して外出すること
ができる。これにより老人や足の不自由な人などの行動
範囲が広がり、旅行などに行くときにも楽しい気分で出
掛けることができる。
使用者が自力で歩行することができない場合は、車椅子
兼用移動式便所1を車椅子として使用することができ
る。また排泄を行うときには、車椅子の使用者が車椅子
から洋式便所へ移動する際の手間および時間が省かれ、
使用者の負担が軽減され便利である。
車椅子兼用移動式便所1は、足の不自由な人が外出時に
杖がわりに用いることもできる。この場合は、収納袋4
4,51だけを車体2に装着して使用すれば、たとえば買い
物に出掛けた時に購入したものを収納袋44,51に収納す
ることができ、疲れた時には座席部8に着座して休むこ
とができる。したがつて、車椅子兼用移動式便所1の利
用範囲は広くなり、利便性が向上される。
また本実施例によれば、排泄物収納部3は単純な構造で
あり、車体2から容易に離脱させることができるので、
排泄物の処理および排泄物収納部3の洗浄を容易に行う
ことができ、衛生的である。また、排泄物収納部3だけ
を室内で使用することも可能である。この場合には、緩
衝材46は発泡スチロールなどのように比較的硬質の材料
から成り、収納袋44の上端部を緩衝材46の上部に掛着す
ることにより収納袋44はこの緩衝材46に固定される。
車椅子兼用移動式便所1を保管するときあるいは運搬す
るときなどには、両収納部3,4を離脱させ、車体2を折
りたたむことができるので、便利である。
考案の効果 以上のように本考案によれば、老人や足の不自由な人な
どが、車椅子兼用移動式便所1とともに行動することが
できるので、外出時に便所を捜す手間が省かれ、いつで
もどこでも容易に心置無く排泄を行うことができる。こ
れにより老人や足の不自由な人などの負担および不安が
軽減される。さらに排泄物収納部3だけでなく補助物収
納部4を有するので、排泄の後始末や手洗もできて便利
である。さらに折りたたみ式カバー56を車体2に取付
け、他人の目を気にせずに排泄を行うことができる。
また本考案によれば、排泄物収納部3は、取外し可能で
あるので排泄物の処理および排泄物収納部3の洗浄を容
易に行うことができ、衛生的である。補助物収納部4も
取外し可能であるので、補助物の補給にも便利である。
さらに排泄物収納部3と補助物収納部4とを取外して、
車体2を折りたたむことができるので、車椅子兼用移動
式便所1を保管したり運搬したりするときに便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の車椅子兼用移動式便所1の
斜視図、第2図は第1図の車椅子兼用移動式便所1を構
成する車体2および座席部8の斜視図、第3図は着座部
13の斜視図、第4図は第2図に示される車体2の側面
図、第5図は車体2の折りたたみ時の側面図、第6図は
排泄物収納部3の斜視図、第7図は第6図の切断面線II
-IIから見た排泄物収納部3の断面図、第8図は蓋41お
よび便座42を離脱させたときの排泄物収納部3の平面
図、第9図は補助物収納部4の斜視図、第10図は車椅子
兼用移動式便所1の便所としての使用状態を示す図であ
る。 1……車椅子兼用移動式便所、2……車体、3……排泄
物収納部、4……補助物収納部、10R,10L……前部車
輪、11R,11L……後部車輪、41……蓋、42……便座、43
……収納容器、44……収納袋、45……収納空間、46……
緩衝材、47……連結片、56……折たたみ式カバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−97665(JP,A) 特開 昭59−20130(JP,A) 実開 昭60−145846(JP,U) 実開 昭58−105297(JP,U) 特公 昭40−6320(JP,B1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車体2であつて、 (a1)左右の第1左延在部5R、第1右延在部5Lと、 前記第1左右延在部5R,5Lを連結する第1連結部5aとに
    よつて、 全体の形状が大略的に逆U字状に形成され、 望遠鏡式に伸縮自在の支持部材55の基端部を、第1左延
    在部5Rまたは第1延在部5Lのいずれか一方に設けた本体
    5と、 (a2)左右の第2左延在部9R、第2延在部9Lと、 前記第2左右延在部9R,9Lを連結する第2連結部9aとに
    よつて、 全体の形状が大略的に逆U字状に形成される把手9を、 第1および第2左延在部5R,9Rと第1および第2右延在
    部5L,9Lとを固定して取付ける把手9と、 (a3)左右の第3左延在部6R、第3右延在部6Lと、 前記第3左右延在部6R,6Lを連結し、その左右両端に前
    部左車輪10R、前部右車輪10Lを回転自在に設ける第3連
    結部6aとによつて、 全体の形状が大略的にU字状に形成される前部支持部材
    6と、 (a4)左右の第4左延在部7R、第4右延在部7Lと、 前記第4左右延在部7R,7Lを連結し、その左右両端にそ
    れぞれブレーキ装置35を有する左後部車輪11R、右後部
    車輪11Lを回転自在に設ける第4連結部とによつて、 全体の形状が大略的にU字状に形成される連結支持部材
    7と、 (a5)一端が第3左延在部6Rの下部寄り中間とピン結合
    され、他端が第1左延在部5Rの下端および第4左延在部
    7Rの中間とピン結合される直線状の左連結部材27Rと、 (a6)一端が第3右延在部6Lの下部寄り中間とピン結合
    され、他端が第1右延在部5Lの下端および第4右延在部
    7Lの中間とピン結合される直線状の右連結部材27Lと、 (a7)一端が第3左延在部6Rの上部寄り中間位置21Rと
    ピン結合され、他端が第4左延在部7Rの上端とピン結合
    される左連結部材27Rよりも短い左連結片22Rと、 (a8)一端が第3右延在部6Lの上部寄り中間位置21Lと
    ピン結合され、他端が第4右延在部7Lの上端とピン結合
    される右連結部材27Lよりも短い右連結片22Lとを有する
    車体2と、 (b)座席部8であつて、 (b1)左右に延びる前部12aと、 左右に延びる後部12bと、 前部12aと後部12bとの各左端を連結する左側部12Rと、 前部12aと後部12bとの各右端を連結する右側部12Lとに
    よつて、 水平面内で方形状に形成され、 左側部12Rの前寄りの中間と第3延在部6Rの上部寄り中
    間位置21Rよりも上部とピン接合され、後端部と第1左
    延在部5Rの下部寄り中間位置20Rとがピン接合され、 右側部12Lの前寄りの中間と第3延在部6Lの上部寄り中
    間位置21Lよりも上部とをピン接合され、後端部と第1
    右延在部5Lの下部寄り中間位置20Lとがピン接合される
    枠体12と、 (b2)左右の第5左延在部14R、第5右延在部15Lと、 前記第5左右延在部14R,14Lを連結する第5連結部14bと
    によつて、 全体の形状が大略的に逆U字状に形成され、 前記第5左右延在部14R,14L間の一部に布を張設した緩
    衝部14aと、 第5左延在部14Rの下端と左側部12Rの後寄り中間位置18
    Rでピン接合され、 第5右延在部14Lの下端と右側部12Lの後寄り中間位置18
    Lでピン接合される背もたれ部14と、 (b3)左右の第6左延在部15R、第6右延在部15Lと、 前記第6左右延在部15R,15Lの前端部を連結する第6連
    結部15aと、 前記第6左右延在部15R,15Lの後端部を連結し、両側方
    に突出した左右両端部17R,17Lを有する着座部軸17と、 第6連結部15a側から挿入される弾力性を有する材料で
    形成される袋状の着座シート16とを含み、 着座部軸17の左右両端17R,17Lは、枠体12の左右側部12
    R,12Lの後寄り中間位置18R,18Lよりもわずか前方に設け
    られた軸孔に着座部軸17まわりに角変位可能に軸支さ
    れ、 枠体12上に支持される第1角変位位置と、背もたれ14前
    方で起立状態となる第2角変位位置とになる着座部13と (b4)一方の端部が第1左延在部5Rの下部寄り中間位置
    20Rより上方でピン接合され、他端部寄りが第3左延在
    部6Rの上端とピン接合されるく字状に形成される左側手
    すり30Rと、 (b5)一方の端部が第1右延在部5Lの下部寄り中間位置
    20Lより上方でピン接合され、他端部寄りが第3右延在
    部6Lの上端とピン接合されるく字状に形成される右側手
    すり30Lとを含む座席部8と、 (c)枠体12の下部に 逆U字状に形成され、その一端は収納袋44の上端に固定
    され、他端は上方に開放した有底四角筒状の収納袋44の
    4つの外面部に留金48を用いて着脱自在に取付けられ、 枠体12の前部12aと左右側部12R,12Lとに上部から巻き付
    けられる連結片47と、 左右連結部材27R,27Lに上端が固定され、U字状に形成
    される支持部材29とで支持され、 蓋49と便座49と収納容器とを有する排泄物収納部3と、 (d)排泄物収納部3の後方にあつて枠体の下部に、逆
    U字状に形成され、その一端は収納袋51の上端に固定さ
    れ、他端は上方に開放した有底四角筒状の収納袋51の4
    つの外面部に留金52を用いて着脱自在に取付けられ、 枠体12の左右側部12R,12Lと、後部12bとに上部から巻き
    付けられる連結片52で支持される補助物収納部と、 (e)支持部材55によつて本体5に着脱自在に取付けら
    れる下方に開放しており、車体2、座席部8、排泄物収
    納部3および補助物収納部4を上方から覆う折りたたみ
    式カバー56とを含むことを特徴とする車椅子兼用移動式
    便所。
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