JPS6243754Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は用紙の中心を装置の中心等に合致す
るよう案内する用紙ガイド板に係り、特に、用紙
に対して綴じと綴穴開けとを行うオートフアイラ
等の装置に使用して好適な案内用紙サイズの切替
自在な用紙ガイド板に関する。

通常綴穴開けを行う場合には綴じる際に各用紙
の端縁が揃うようにすべく所定の位置に合わせて
行つている。例えば、用紙の綴じ端縁の長さ方向
中央位置にパンチの中心を合わせて行つている。
この位置合せ方法によれば、用紙サイズに関わら
ず位置決めが行える長所を有するが、反面、用紙
の綴じ端縁の長さ方向中央位置にパンチの中心を
合致するよう常に注意して位置合せしなければな
らない不都合を有していた。

一方、用紙の綴じ端縁と直交する端縁の一方を
案内するガイド片を設け、このガイド片に沿うよ
うにして用紙を挿入することでも位置合せは可能
であるが、このガイド片によるものは案内する用
紙サイズが設定したサイズのもののみに限定され
る不都合を有する。

そこで、この考案は２種類の用紙サイズに対し
簡単な切替操作で装置中心等に用紙の中心を合致
することが簡単にでき、しかもその位置合せは正
確である用紙ガイド板を提供することを目的とし
て案出したものであり、その要旨は、被取付装置
に対し嵌着する嵌着部を有した用紙受板を設け、
この用紙受板裏面にガイド片が一端縁に立設され
たガイド板の他端部を枢着孔を介し枢着ピンで枢
着し、このガイド板のガイド片の内側面と前記枢
着孔中心との距離は、サイズの異なる二種類の用
紙の綴じ対象端縁の長さの和の1/4とし、このガ
イド板の用紙受板への枢着位置は、ガイド片の内
側面から用紙受板の中心までの距離を案内する二
種類の用紙サイズのいずれか一方の綴じ対象端縁
の長さの1/2とするような位置とし、ガイド板に
はガイド板の枢着孔からガイド片に向かつて切欠
を形成してガイド片が用紙受板の側端縁に当接す
るよう移動自在としたことに存するものである。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図において１は長方形状の用紙受板であ
り、この用紙受板１の長辺に相当する後端縁に
は、嵌着部２を配設する。この嵌着部２は、例え
ば綴じと綴穴開けとを行うオートフアイラー等の
被取付装置Ａにこの考案に係る用紙ガイド板を着
脱自在に嵌着して取付けるものである。この嵌着
部２は箱形状に形成して、被取付装置Ａの綴穴開
け用パンチの用紙綴穴開け片の回収箱を兼用して
いる。

そして、用紙受板１裏面にはガイド板３を枢着
孔４を介し枢着ピン５で枢着する。ガイド板３は
全体帯板状を呈し、一端部近傍を折曲してガイド
片６を立設すると共に他端部近傍に枢着孔４を開
けて形成したものであり、ガイド片６の内側面と
前記枢着孔４中心との距離は、サイズの異なる二
種類の用紙の綴じ対象端縁の和の1/4で形成して
ある。例えば、A4サイズ用紙とB5サイズ用紙と
の案内をするガイド板で且つ用紙の長辺を綴じる
場合には、綴じ対象端縁長さはA4サイズ用紙が
297mm、B5サイズ用紙が257mmとなり、従つてガ
イド片６の内側面と前記枢着孔４中心との距離は
138.5mmとなる。

更に、このガイド板３の用紙受板１の枢着位置
は、ガイド片６の内側面から用紙受板１の中心ま
での距離を、案内する二種類の用紙サイズのいず
れか一方の綴じ対象端縁の長さの1/2とするよう
な位置とし、この位置に枢着ピン５を固着する。

即ち、用紙の綴じ対象端縁の中心に用紙受板１
の中心を合致すべく案内する場合には、二種類の
用紙サイズの綴じ対象端縁の長さの差の1/4の長
さを、用紙受板１の中心から枢着ピン５の中心ま
での距離とするようにしてある。例えば、A4サ
イズとB5サイズとの用紙を案内する場合には、
この距離は10mmとなる。

また、ガイド板３にはガイド板３の枢着孔４か
らガイド片６に向かつて長孔状の切欠７を形成し
て、ガイド片６が用紙受板１の側端縁に当接する
よう移動自在としてある。なお、各サイズの用紙
案内所定位置にガイド板３を位置させたときガイ
ド板３の表面で前端縁近傍には用紙受板１の側端
縁に近接する位置で夫々マーク８を設け、更に、
このマーク８に近接する用紙受板１の側端縁近傍
には案内する用紙サイズの大きさを示す。例えば
B5，A4等の記号９を設ける。このようなマーク
８と記号９とによりこの用紙ガイド板６が現在ガ
イドすることができる用紙サイズを容易に使用者
に知らせることができる。

また、図中１１はガイド板３の枢着ピン５を中
心としての半回転移動を停止し且つガイド板３を
保持する係止保持板であり、用紙受板１裏面に固
着される。

この考案は如上のように構成し、被取付装置Ａ
に対し嵌着する嵌着部２を有した用紙受板１を設
け、この用紙受板１裏面にガイド片６が一端縁に
立設されたガイド板３の他端部を枢着孔４を介し
枢着ピン５で枢着し、このガイド板３のガイド片
６の内側面と前記枢着孔４中心との距離は、サイ
ズの異なる二種類の用紙の綴じ対象端縁の長さの
和の1/4とし、このガイド板３の用紙受板１への
枢着位置は、ガイド片６の内側面から用紙受板１
の中心までの距離を案内する二種類の用紙サイズ
のいずれか一方の綴じ対象端縁の長さの1/2とす
るような位置としたから、ガイド片６に沿わせる
ようにして用紙を挿入することで、用紙の中心を
被取付装置Ａの中心に合致させて案内することが
できる。しかも、ただ単に用紙綴じ対象端縁に直
交する方向の用紙端縁をガイド片６に沿わせるよ
うにして挿入するだけで容易に且つ確実に用紙を
被取付装置Ａ内へ案内できるものである。

加えて、ガイド片６を摘んで枢着ピン５を中心
としてガイド板３を、180度回転することで、案
内する用紙サイズを容易に切替えることができる
ものであり、一つのガイド板３で二種類のサイズ
の用紙案内を行なうことができる。

また、ガイド板３にはガイド板３の枢着孔４か
らガイド片６に向かつて切欠７を形成してガイド
片６が用紙受板１の側端縁に当接するよう移動自
在としたから、不使用時にあつてはガイド板３を
用紙受板１下方に収納することができるものであ
り、全体をコンパクトにまとめることができる。

以上説明したようにこの考案によれば、操作が
容易で用紙の案内が迅速且つ正確に行えるもので
あり、しかも、枢着ピンを中心としてガイド板を
180度回転することで案内する用紙サイズの切替
えが極めて容易に行えるものである等の実用上極
めて有益な諸効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は全体の斜視図、第２図は同縦断面図、第３図
はステープラとパンチとを有するオートフアイラ
としての被取付装置に取付けた状態の斜視図であ
る。 Ａ……被取付装置、１……用紙受板、２……嵌
着部、３……ガイド板、４……枢着孔、５……枢
着ピン、６……ガイド片、７……切欠、８……マ
ーク、９……記号、１０……係止保持板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被取付装置に対し嵌着する嵌着部を有した用紙
   受板を設け、この用紙受板裏面にガイド片が一端
   縁に立設されたガイド板の他端部を枢着孔を介し
   枢着ピンで枢着し、このガイド板のガイド片の内
   側面と前記枢着孔中心との距離は、サイズの異な
   る二種類の用紙の綴じ対象端縁の長さの和の1/4
   とし、このガイド板の用紙受板への枢着位置は、
   ガイド片の内側面から用紙受板の中心までの距離
   を案内する二種類の用紙サイズのいずれか一方の
   綴じ対象端縁の長さの1/2とするような位置と
   し、ガイド板にはガイド板の枢着孔からガイド片
   に向かつて切欠を形成してガイド片が用紙受板の
   側端縁に当接するよう移動自在としたことを特徴
   とする用紙ガイド板。