JPS6243563Y2 - - Google Patents

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JPS6243563Y2
JPS6243563Y2 JP6483879U JP6483879U JPS6243563Y2 JP S6243563 Y2 JPS6243563 Y2 JP S6243563Y2 JP 6483879 U JP6483879 U JP 6483879U JP 6483879 U JP6483879 U JP 6483879U JP S6243563 Y2 JPS6243563 Y2 JP S6243563Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案は限外濾過圧を一定に保持することが
できるようにした人工腎臓装置に関するものであ
る。 従来、この種の血液透析装置としては、一例と
して第1図に示すように構成されたものが知られ
ている。すなわち、動脈1から血液ポンプ2を介
して血液透析装置3に導入されてこの血液透析装
置3を通過した血液を、空気ポンプ4により定圧
器の密閉室5に送入された空気によつて外周に一
定圧力が加えられた可撓性材料からなる管6を介
して静脈7に導くようにし、管6の内外の圧力差
による管6の開閉作用により限外濾過圧を自動的
に略一定に保つようにしたものである。例えば密
閉室5内の圧力を200mmHgに設定すると、血液透
析装置3内の血液圧力が200mmHg以下の状態では
管6は完全に押しつぶされて血液の流路を閉じて
しまい、管6が閉じるとポンプ2からの送血によ
り限外濾過圧すなわち血液透析装置3内の血液圧
力が上昇し、この血液圧力が200mmHgを越えると
密閉室5内の空気圧に打ち勝つて管6は開いてそ
の内部を血液が流れるようになり、これにより血
液透析装置3内の血液圧力は下がり、この血液圧
力が200mmHg以下になると再び管6は閉じ、この
ような作用が繰り返されて血液透析装置3内の血
液圧力は略200mmHgの一定圧に保たれるものであ
る。 しかしながらこのような人工腎臓装置にあつて
は、例えば第2図に示すように、密閉室5の空気
圧を200mmHgに設定してポンプ2をスタートさ
せ、透析途中で血液流量を第1表のように変化さ
せて静脈圧値と、静脈圧が安定するまでの時間と
を測定した(各5例実施し、測定値は平均値)。
図から明らかなように、血液流量の少ないとき
(100ml/min)には静脈圧が安定するまでに時間
がかかり(17秒)、十分なものとは言えない。ま
た、安定後の静脈圧も、の300ml/minでは5
mmHgの変動があり、の200ml/minでは8mmHg
の変動、そしての100ml/minでは7mmHgの変
動があり、それ程高い安定度にはない。 第 1 表 血液流量(ml/min) 静脈圧変動値(mmHg) 300 196〜191 200 190〜182 100 177〜170 また、例えば第3図に示すように、密閉室5の
空気圧を200mmHgに設定して透析途中で血液流量
を連続的に第2表の如く変化させた場合には静脈
圧が第3図に示すように変化した(各5例実施
し、測定値は平均値)。この表においてでは静
脈圧値は144〜130mmHgと少なく、また、の静
脈圧値144〜130mmHgからの194〜190mmHgまで
の差をみると、50〜60mmHgまでの変動が生じて
いる。これは血液流量が少ないときには血液中か
ら十分な除水が行なわれないことを示しており、
さらに除水効果を上げるためには上記静脈圧の変
化幅を縮めるべく改善策を施す必要がある。 第 2 表 血液流量(ml/min) 静脈圧変動値(mmHg) 50 144〜130 100 173〜162 150 182〜174 200 186〜179 300 194〜190 なお、前記第1表と第2表とは、第2表が血液
流量を連続変化させている以外同一条件での実験
であるが、例えば、同一の血液流量(200ml/
min)での測定値である第1表のと第2表の
における静脈圧は、前者は190〜182mmHgで、後
者は186〜179mmHgとなつている。この測定値の
違いの主な原因は、圧力計の表示に誤差が生じる
ことによる。すなわち、これら実験では、通常、
透析治療に用いられる圧力計であるブルドン管圧
力計を使用している。この圧力計の示度精度は、
JIS B 7505の規格から明らかなように、最高級
の0.5級を使用した場合でも最大目盛によつて規
定される。後述の実施例での実験のように、400
mmHgまでを測定する場合、通常最大目盛500mm
Hg程度の圧力計を使用する。この場合の示度誤
差は±2.5mmHgとなる。要するに200mmHgを設定
した場合に実圧力は、197.5〜202.5mmHgで5mm
Hgの差を生じる。さらに、通常、透析治療時に
は連成計を使用しており、この差はさらに大きい
ものとなりやすい。しかし、この程度の示度誤差
は本実験では特に問題となる大きさではなく、し
かも、一施行実験内における誤差は、周知のよう
に、同一傾向にて生じるので、一施行実験内にお
ける変動値(上下限値の差)を求める場合にはな
んら問題とはならない。 この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
密閉室内を2室に区画する非伸縮性で可撓な膜状
軟質部材の一方側の室に流体圧をかけて、上記軟
質部材の他方側の室に連通された2つのポートと
上記他方の室とにより形成された血液流路を連通
させたりこの連通を阻止したりすることができる
ように構成した定圧回路を、血液透析装置と静脈
との間の血液経路に介入させることにより、血液
の流通開始から静脈圧が安定するまでの経過時間
を減少させることができ、静脈に流れる血液流量
が変化しても限外濾過圧を一定に保つことがで
き、したがつて除水効果を向上させることができ
る人工腎臓装置を提供することを目的とする。 以下、この考案の一実施例を第4図乃至第6図
に基づいて説明する。 図中11は透析液供給源であり、この透析液供
給源11には接続管、フイルタ12、流量調整弁
13、流量計14、ヒータータンク15、気泡除
去器16を介して血液透析器(ホローフアイバー
型透析器)17の透析液流入口が接続されてい
る。また、このホローフアイバー型透析器17の
透析液流出口は接続管及び後記する定圧逆止弁1
8を介して集中排水管19に接続されている。ま
た、接続管20はバルブ21を介して集中排水管
19に、接続管22はバルブ23を介して集中排
水管19に他の接続管によりそれぞれ接続されて
いる。また、ホローフアイバー型透析器17の血
液流入口には気泡除去器24、血液ポンプ25を
介して生体の動脈26が接続される。またホロー
フアイバー型透析器17の血液流出口には気泡除
去器27を介して後記する定圧器28(第6図)
の一方の血液ポート29が接続され、定圧器28
の他方の血液ポート30は生体の動脈31に接続
される。また、気泡除去器27には圧力計(41ド
ン管圧力計)32が接続されている。また、定圧
器28にはアキユームレータ34が接続管を介し
て接続され、このアキユームレータ34にはゴム
空気ポンプ35及び圧力計(ブルドン管圧力計)
36が接続管を介して接続されている。なお、ゴ
ム空気ポンプ35にはバルブ35aが設けられて
おり、これらアキユームレータ34、ゴム空気ポ
ンプ35、圧力計36は、定圧流体源を構成して
いる。上記定圧器28は第6図に示すように構成
されている。すなわち、外周にフランジを有する
2つの底なし円錐体37,38の上記フランジ部
が合せられてハウジング39が形成され、これに
より内部に密閉室40が形成されている。これら
2つの円錐体37,38は例えばポリカーボネー
トまたは塩化ビニル樹脂の非可撓性部材からなつ
ており、円錐体37にはエアー流入口41が設け
られ、円錐体38には上記血液ポート29,30
が設けられている。また、2つの円錐体37,3
8間には、例えば0.3〜0.5mm程度の厚さの非伸縮
性で可撓な膜状軟質部材42がその外縁部を挾ま
れて固定され、かつこの外縁部以外の部分は延び
ることなく第6図において左右に移動可能とされ
ている。すなわち軟質部材42にはその作動時に
張力が生まれないようになつている。つまり、こ
の軟質部材42は、その作動時に少なくともその
一部分が円錐体38の内面に密着して2つの血液
ポート29,30間を遮断するに充分な面積が付
与された弛緩状態で密閉室40内に一体的に取り
つけられている。従つて、軟質部材42は、その
作動時に全く材質、構造的に応力を生じることな
く変形するようになつている。これにより軟質部
材42の一方側には加圧室43が、他方側には血
液室44がそれぞれ形成されている。なお、上記
ハウジング39は軟質部材42に比較して十分な
非可撓性を有するものであれば良く、剛体である
ことを要しない。また、血液ポート29,30は
それぞれ上記軟質部材42が離接可能な円錐体3
8の内面部に開口され、加圧室43と血液室44
との圧力差により互いに連通されたりこの連通が
阻止されたりするようになつている。また上記定
圧逆止弁18は第5図に示されるように構成され
ている。すなわち、横向きに位置させられたT字
管46には、流入口46aと流出口46bとが設
けられ、これら流入口46aと流出口46bとは
通路47,48により連通されており、通路48
にはエアー導入路49が設けられ、このエアー導
入路49の一部は径大に形成され、この径大な部
分にはばね50及びボール51が設けられ、この
ボール51はエアー導入路49のボールシート5
2にばね50によつて押し付けられている。そし
て、ホローフアイバー型透析器17の透析液流出
口にはT字管46の通路47がカプラー53を介
して連通されている。また、通路48は集中排水
管19に連通されている。なお、ヒータタンク1
5の上部には逃し弁54が設けられている。 しかして、患者の血液透析を行う際には、バル
ブ21,23を閉じ、動脈26に血液ポンプ25
を、動脈31に定圧器28を接続管を介して接続
し、血液ポンプ25を作動させるとともにバルブ
13を開いて透析液供給源11より透析液を供給
し、またこのときゴム空気ポンプ35を作動させ
て加圧室43に空気を送り加圧室43内の空気圧
を圧力計36をみて所定圧(例えば200mmH(ゲ
ージ圧))に設定した後バルブ35aを閉じる
と、この状態において透析液はフイルタ12、バ
ルブ13、流量計14、ヒータタンク15を流通
して気泡除去器16に到り、ここで液中のエアー
分を除去され、ホローフアイバー型透析器17に
流入し、さらにこの中を通つて透析液流出口より
定圧逆止弁18を流通して集中排液管19より排
出される。この際、定圧逆止弁18においては、
この定圧逆止弁18と透析液の排液部との落差に
より透析液に陰圧がかかり、この陰圧によりボー
ル51がばね50の力に抗してボールシート52
から離間し、エアー導入路49の上部からエアー
がエアー導入路49内に入つて透析液を押圧して
大気圧(0mmHg(ゲージ圧))となり安定する。
したがつて、この定圧逆止弁18を設置しない場
合においては上記落差により透析液に陰圧がかか
りこれにより透析液中に気泡が発生し易かつたの
であるが、上記のようにして透析液路が大気圧に
安定することにより上記気泡除去器16の機能が
十分に発揮されるとともにホローフアイバー型透
析器17内の気泡の発生が防止され、したがつて
透析効率の低下を防ぐことができる。一方動脈か
らの血液は血液ポンプ25によりホローフアイバ
ー型透析器17に送入される。この送入途中でこ
の血液は気泡除去器24においてエアー成分を除
去される。そして、ホローフアイバー型透析器1
7に送入された血液はホローフアイバー型透析器
17においてこの血液中の尿素、クレアチニン、
尿酸、水分等を透析作用により透析液中に排出さ
れる。ところで血液透析装置においては、透析液
中に排出される血液中の水分の量を他の成分より
はるかに多くする必要があり、このためには静脈
側の血液に圧力すなわち限外濾過圧を加えて上記
水分を多く出させる方法がとられている。この実
施例においては定圧回路を用いてこの限外濾過圧
を加えている。すなわち、定圧器28の加圧室4
3内には、ゴム空気ポンプ35を作動させること
により所定圧(例えば200mmHg)が加えられてお
り、これによりホローフアイバー型透析器17内
の血液圧力が200mmHg以下の状態では、気泡除去
器27によりエアー成分が除かれて血液ポート2
9に流入した血液の圧力は加圧室43内の圧力よ
り小さいので円錐体38の内面に軟質部材42が
密接されて血液ポート29と血液ポート30の連
通、つまり血液流路が阻止されこれによりホロー
フアイバー型透析器17から流出した血液はこの
部分で阻止される。したがつて、血液に圧力すな
わち限外濾過圧が加えられ、これによりホローフ
アイバー型透析器17内の血液圧力が上昇する。
そして、この血液圧力が200mmHgを越えると、血
液ポート29内の血液圧力が加圧室43内のエア
ー圧より高くなるので血液は軟質部材42を加圧
室43側に押圧して円錐体38と軟質部材42と
の間に間隙を生じさせて血液ポート29,30を
連通させ、これにより血液室44に流入し、さら
に血液ポート30から静脈31に流れるようにな
る。そして、ホローフアイバー型透析器17内の
血液圧力がその分だけ下がり200mmHg以下になる
と再び上記のような作用が繰り返されてホローフ
アイバー型透析器17内の血液圧力は200mmHgで
制限され自動的に一定に保たれる。この際、加圧
室内の圧力は圧力計36に示され、限外濾過圧は
圧力計32に示される。 この実施例によれば、限外濾過圧と加圧室43
内のエアー圧との圧力差により円錐体38の内面
と軟質部材42とが接離するので血液ポンプ25
をスタートさせてから静脈圧が安定するまでの時
間を減少させることができ、また血液流量が変化
しても静脈圧を一定に保つことができる。なお、
血液透析が終つて人工腎臓装置内の透接液を排液
する場合には、流量調整弁13を閉じてバルブ2
1,23を開くことにより他の部分はそのままの
状態で排液することができる。 また、上記実施例において、軟質部材が血液ポ
ートの血液室への開口部を直接閉塞したり、この
閉塞を解除したりするように構成したが、要は血
液ポートと血液室とにより形成される血液流路を
軟質部材により開閉できればよいのであるから、
軟質部材が血液室の内壁部に密着することにより
血液流路を閉じる構造としてもよい。 次に実施例の実験結果を第7図ないし第9図に
示す。 第7図および第8図は、加圧室43内のエアー
圧を圧力計36で確認しながら200mmHgに設定し
て血液ポンプ25をスタートさせ、透析途中で血
液流量をそれぞれ第3表、第4表のように変化さ
せた場合における血液ポンプ25のスタート後の
経過時間と静脈圧との関係を示すものである(各
5例実施し、測定値は平均値である。)。なお、第
8図において、血液流量は→に連続的に変化
させて行なつた。 また、第9図は、静脈圧を5mmHg、100mm
Hg、200mmHg、300mmHg、400mmHgに設定し、そ
れぞれに対して血液ポンプ25のスタート後の経
過時間と静脈圧との関係を示したものである(各
5例実施し、測定値は平均値である。)。 なお、これら実験においては、血液のかわりに
38±0.4℃の水を用いた。この温度範囲の水は、
この種の実験においては血液と変わらないことが
実証されている。 まず、第7図をみると、静脈圧が安定するまで
には、設定血液流量300ml/minでは5秒、200
ml/minでは8秒、100ml/minでは14秒間各々か
かつている。これに対し、従来装置の対応する実
験結果(第2図)では、それぞれ5秒、7秒、17
秒かかつており、血液流量が小さくなるに従つて
本考案装置の効果が明らかとなつている。また、
第3表から明らかなように、差が顕著な小流量
100ml/min()では、静脈圧値は[200−(14
−18)]mmHgであり、静脈圧は−14〜−18mmHg
の範囲内で変動している。これに対し、対応する
従来例(第1表)では、[200−(23−30)]mmHg
であり、本考案装置の方が明らかにより一層設定
圧200mmHgに近く、その変動値も従来での7(=
30−23)mmHgに対し、4(=18−14)mmHgと小
さく、本考案装置の効果が明らかである。なお、
ここで問題となることは、静脈圧値を測定する圧
力計32の示度誤差であるが、前記従来例で述べ
たように、±2.5mmHgであるので、本考案の実験
結果−14〜−18mmHgにのみ最大の誤差(±5mm
Hg)発生していたとしても、−19〜−23mmHgと
なり、本考案装置が従来装置に比べ優れた効果を
持つことには変わりがない。また、前記したよう
に、一施行実験中では誤差は同一傾向に生じるの
で、一施行中での静脈圧変動量には、誤差はなん
ら影響しない。したがつて、上記本考案における
変動量4mmHgと、従来例における変動量7mmHg
には誤差を勘案する必要はない。 次に、連続的に血液流量を変えていつた場合で
ある第8図に注目すると、静脈圧変化は対応する
従来例(第3図)に比べ、実に安定しており、変
動が少ないことが判る。これは、第4表(本考
案)と第2表(従来例)とを比べてみても明らか
である。第4表では、50ml/minの血液流量
()で静脈圧値は186〜181mmHgであり、300
ml/mlの血液流量()では191〜189mmHgであ
る。したがつて、()〜()間での静脈圧の
変動量は、5(=191−186)mmHg〜8(=189−
181)mmHgである。これに対し、第2表におい
て、()では144〜130mmHgであり、()では
194〜190mmHgであり、()〜()間での静脈
圧の変動量は、50(=194−144)mmHg〜60(=
190−130)mmHgである。これら変動量は、前記
したように圧力計32に起困する誤差の影響を受
けないので、そのままの値を比較して性能差とす
ることができる。すなわち、従来装置では静脈圧
値は50〜60mmHgであるのに対し、本考案装置で
は静脈圧値は5〜8mmHgの小幅な変動に抑えら
れており、より安定した静脈圧設定を行なうこと
ができることが判る。万一、前記示度誤差(5mm
Hg)がランダムに生じるとしても、一方(従来
装置)では静脈圧の変動値が50〜60mmHgであ
り、他方(本考案)では同変動値が5〜8mmHg
であり、従来装置の1/10であるので、上記考察に
はなんの変更もなく、本考案の効果は明らかであ
る。 また、第5表から明らかなように、同一静脈圧
設定値内では、血液流量が変化しても、実際に得
られる静脈圧値に大きな変動が生じないことが判
る。例えば、一番大きな変動が見られる静脈圧設
定値100mmHgにおいても、変動量は8(=95−
87)mmHg〜10(=95−85)mmHgと小幅であり、
本考案装置では大変安定した静脈圧制御が行なわ
れることが判る。 第 3 表 血液流量(ml/min) 静脈圧変動値(mmHg) 300 193〜191 200 189〜182 100 186〜182 第 4 表 血液流量(ml/min) 静脈圧変動値(mmHg) 50 186〜181 100 187〜183 150 188〜185 200 189〜186 300 191〜189
【表】 また、上記各実施例においては加圧室43にエ
アー圧を加えるように構成したが、これに限られ
ることなく、液体を用いて圧力を加えるようにし
てもよい。 以上説明したようにこの考案によれば、密閉室
内を2室に区画する非伸縮性で可撓な膜状軟質部
材の一方側の室に流体圧をかけて、上記軟質部材
の他方側の室に連通された2つのポートと上記他
方の室とにより形成された血液流路を連通させた
りこの連通を阻止したりすることができるように
構成した定圧回路を、血液透析装置と静脈との間
の血液経路に介入させた構成であるから、限外濾
過圧と加圧室内のエアー圧との圧力差により上記
軟質部材が作動して上記2つのポートが連通した
り、この連通が阻止されたりするので血液ポンプ
をスタートさせてから静脈圧が安定するまでの時
間を減少させることができ、また血液流量が変化
しても静脈圧を一定に保つことができ、したがつ
て除水効果を一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の人工腎臓装置の概略図、第2図
及び第3図は従来の人工腎臓装置における血液流
量を変化させた際の静脈圧の時間的変化図、第4
図はこの考案の一実施例を示すフローシート、第
5図は第4図の円部の一部切欠拡大縦断面図、
第6図はこの考案の一実施例を示す定圧回路の一
部切欠縦断面図、第7図及び第8図はこの考案の
人工腎臓装置における血液流量を変化させた際の
静脈圧の時間的変化図、第9図はこの考案の静脈
圧の設定値を変えた際の血液流量の変化に対する
静脈圧の時間的変化図である。 17……血液透析器(ホローフアイバー型ダイ
アライザー)、29……血液ポート、30……血
液ポート、31……静脈、40……密閉室、42
……軟質部材、43……加圧室、44……血液
室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 密閉室の一側部にこの密閉室内に所定流体圧を
    加える定圧流体供給源が連結され、 この密閉室の他側外部に密閉室他側内面に開口
    する2つの血液ポートが突設され、 この密閉室内に非伸縮性で可撓な膜状軟質部材
    が、この密閉室を前記定圧流体供給源側と2つの
    ポート側とに気密に区画し、かつその作動時に少
    なくともその一部分が前記他側内面に密着して前
    記2つの血液ポート間を遮断するに充分な面積が
    付与された弛緩状態で一体的に取りつけられ、 前記血液ポートの一方に血液透析装置が連結さ
    れるとともに、他方の血液ポートに生体に向かう
    血液管路が接続されていることを特徴とする人工
    腎臓装置。
JP6483879U 1979-05-15 1979-05-15 Expired JPS6243563Y2 (ja)

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JPS59122138U (ja) * 1983-02-08 1984-08-17 泉工医科工業株式会社 血液処理装置
JPS61143069A (ja) * 1984-12-18 1986-06-30 日本メデイカルエンジニアリング株式会社 血液透析装置の血液回路における血液循環装置

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