JPS6243553A - 穀物乾燥装置用水分計の温度補正方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は穀物乾燥装置用水分計の温度補正方法に係るも
のである。

（従来技術） 従来、循環式穀物乾燥装置において、乾燥室から排出さ
れて貯留室に循環供給される途中の穀粒をサンプル採取
し、該サンプル穀粒を潰してから水分計にてサンプル穀
粒の含水率を測定し、該測定含水率を前記サンプル穀粒
の温度に応じて補正したうえで作業者に表示するものは
公知である。

しかして、前記測定誤差の補正は、測定結果がサンプル
粒の穀温により一部ＣＩ温１℃に対して約０．１％）の
誤差が生じるために行なうものであり、正確な穀温の測
定が必要となるが、摺潰したサンプル粒の穀温を直接測
定することは極めて困難であるため、従来は、水分計の
電極板の近傍に、サンプル粒の穀温を検出する補正用の
温度センサを設けて、該温度センサによりサンプル粒の
穀温Ｔを求め、例えば 補正含水率；測定含水率−０，１！（Ｔ−２０℃）の算
術計算により算出して表示していた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、サンプル粒の穀温は圧砕の前後で相当の
変化があり、公知の補正用温度センサによる測定では、
正確な穀温Ｔの測定はできなかった。

（問題を解決するための手段） そこで、サンプル粒の穀温Ｔを求めるにあたり、乾燥室
へ供給される熱風温度Ａを測定する熱風温度センサａと
、乾燥室から排風される排風温度Ｂｔ−測定する排風温
度センサｂと、穀物循環用の昇降機内を搬送される穀粒
を冷却する外気温度Ｃを測定する外気温度センサＣとを
設けて、各センサにより測定した温度を、実験データか
ら算出した定数Ｋ１．　Ｋ２を用いた算出式％式％）） に代入することにより、より正確な穀温Ｔを測定するこ
とができた。

即ち、 （Ｋ２・Ａ＋　（１−に２）　Ｂｌ の部分は、乾燥室から排出される穀粒の穀温りを求める
式で、該穀温りは供給熱風温度Ａと排風温度Ｂとの間に
位置し、その割合に２は、各乾燥機により異なるが、略
ｒ　０．１５Ｊという値が求められた。　また、前記 （Ｋ２・Ａ＋　（１−に２）Ｂ）＝穀温りで表すと、 （Ｋｌ争１）＋　　（１−Ｋｌ）　　Ｃ）は、乾燥室か
ら排出された穀粒が、サンプル粒として採取されて摺潰
されるまでに、外気温度Ｃによる冷却を考慮してサンプ
ル粒の穀温Ｔを求める式で、その割合Ｋｌは略ｒＯ，９
」という値が求められた。

このように、供給熱風温度Ａと排風温度Ｂとの割合から
穀温りを求め、該穀温りと外気温度Ｃとの割合からサン
プル粒の穀温Ｔは求めることができた。

よって１本発明は乾燥室７から排出されて貯留室旧に上
積み供給される間の穀粒をサンプルとして採取し、該サ
ンプル穀粒を潰した状慝で含水率を測定する水分測定に
おいて、測定された含水率を前記サンプル穀粒の穀温Ｔ
に応じて補正するにあたり、前記サンプル穀粒の穀温Ｔ
はこれを測定せず、乾燥室７へ供給される熱風温度Ａと
、乾燥室７から排出される排風温度Ｂと、穀物循環用の
昇降機ｎ内を搬送される穀粒を冷却する外気温度Ｃを測
定し、前記熱風温度Ａと排風温度Ｂと外気温度Ｃの各セ
ンサー出力の重みつき代数和から前記穀温Ｔを求める穀
物乾燥装置用水分計の温度補正方法としたものである。

（実施例） 本発明の方法を実施しうる装置の一例を図面により説明
すると、１は重量計２上にａ置した集ｇ９ｆｉＢであっ
て、左右一対の流入部３．３を有し、流入部３．３の下
方にはそれぞれ回転弁４．４を設け、その下側を受樋５
で包囲し、該受樋５の中央上面にラセンコンベア６を横
設する、７は１に穀部ｌの上部に載置した乾燥室であり
、下方排出口８．８を前記流入部３．３に嵌合した左右
一対の流下式乾燥室９．９を形成する、該流下式乾燥室
９．９の間には熱風供給室１０を形成し、流下式乾燥室
９．９の外側には熱風排風室ｔｉ、　ｔｔを形成する。

前記熱風供給室ｌＯ内には熱風温度センサａを設け、い
ずれか一方の熱風排風室１１内には排風温度センサｂを
設ける、１２は流下式乾燥室９．９の両側の多孔板、１
３は前記熱風供給室１０に接続したバーナー、１４は乾
燥室７に接続した排風ファン、１５は燃料タンク、１６
は燃料ポンプ、１７は燃料バルブである。

１８は乾燥室７の上部に設置した調湿部であり、大きな
調湿タンク１９を有し、該調湿タンク１９の下部には左
右一対の漏斗冗、２０が形成され、漏斗冗、２０の下端
開口部２１．２１は、流下式乾燥室９．９の上端η、乙
にそれぞれ嵌合する。

２３はラセンコンベア６により排出された穀物を揚穀す
る昇降機、２４はその排出樋、乙は上部コンベアであり
、前記昇降機乙には前記集穀部ｌから調湿タンク１９に
循環供給される穀粒の一部を採取するサンプル採取部昂
を設け、該サンプル採増部花には水分計ｎｔ−設け、ま
た、前記昇降４１２３の外方所望位置には昇ｌｉ１機乙
の外周の外気温度を測定する外気温度センサＣを設ける
しかして、第３図は１本発明の含水率測定に掛る制御回
路を示しており、前記熱風温度センサａと排風温度セン
サｂと外気温度センサＣおよび水分計ｎはＡ／Ｄ変換器
四に接続する。２９は中央処理部、３０はラム、３１は
ロム、３２は操作部、おは入力ポート、３４は表示部、
あとあは出力ボート、３７は昇降機２３の搬送モータで
ある。

（作用） 次に作用を述べる。

昇降機乙の下端の張込口より穀物を次から次に供給する
と、穀物は、昇降機乙を上昇して、その排出樋２４を介
して上部コンベアδから調湿タンク！９内に落下して、
流下式乾燥室９内に充満し、ここでバーナー１３から熱
風供給室ｌＯを介して供給される約父℃の熱風により乾
燥を受けて、回転弁４，４により繰出されてラセンコン
ベア６で昇降機乙に排出され、該昇降機乙により調湿タ
ンク１９内に循環供給される。

しかして、穀粒の含水率は昇降機ｎ内を上昇する穀粒を
、サンプル採取部四により一粒づつ採取して、これを圧
砕して水分計ｎにより測定して求めるが、このとき圧砕
されたサンプル粒の穀温Ｔは、前記熱風温度センサａに
より求められた熱風温度Ａと、排風温度センサｂにより
求められた排風温度Ｂと、外気温度センサＣにより求め
られた外気温度Ｃとより求められる。

即ち、イ、熱風温度Ａを（資）℃ 口、排風温度Ｂを加℃ ハ、外気温度Ｃを冗℃、 二、前記したように実験データから算 出した供給熱風温度Ａと排風温度Ｂ とが乾燥室７から排出された穀粒の 穀温りを決定する割合定数に２＝　ｒｏ。

１５」、 ホ、前記穀−りが外気温度Ｃにより冷 却される割合定数Ｋｌ＝　ｒＯ，８Ｊ とすると、穀温Ｔは次の式により求められる。

Ｋｌ（Ｋ２・Ａ＋　（１−に２）　Ｂ）　＋　（１−Ｋ
ｌ）　にれに、前記数値をそれぞれ代入すると ０．９＋０．１５Ｘ５０＋０．８５Ｘ３０）　＋０．Ｉ
　Ｘ２０となり、これにより、前記穀温りは３３”０と
なり、穀温りがサンプル穀粒として圧砕されるときの温
度、即ち、穀温Ｔは３１．７℃となる。

この結果１表示部あには、水分計ｎにより求めた測定含
水率から （０，１％（Ｔ−冗℃）） 即ち、０．０１１７を減算した数値が補正含水率として
表示される。

（効果） 従来、循環式穀物乾燥装置において、乾燥室から排出さ
れて貯留室に循環供給される途中の穀粒をサンプル採取
し、該サンプル穀粒を潰してから水分計にてサンプル穀
粒の含水率を測定し、該測定含水率を前記サンプル穀粒
の温度に応じて補正したうえで作業者に表示するものは
公知であった。しかして、前記測定誤差の補正は、測定
結果がサンプル粒の穀温により一定（穀温１℃に対して
約０．１＄）の誤差が生じるために行なうものであり、
正確な穀温の測定が必要となるが、摺潰したサンプル粒
の穀温を直接測定することは極めて困難であるため、従
来は、水分計の電極板の近傍に、サンプル粒の穀温を検
出する補正用の温度センサを設けて、該温度センサによ
りサンプル粒の穀温Ｔを求め、例えば 補正含水率＝測定含水率−〇、ＩＸ（Ｔ−２０℃）の算
術計算により算出して表示していた。しかしながら、サ
ンプル粒の穀温は圧砕の前後で相当の変化があり、公知
の補正用温度センサによる測定では、正確な穀温Ｔの測
定はできなかった。

しかるに、本発明は、乾燥室７から排出されて貯留室１
８に上積み供給される間の穀粒をサンプルとして採取し
、該サンプル穀粒を潰した状態で含水率を測定する水分
測定において、測定された含水率を前記サンプル穀粒の
穀温Ｔに応じて補正するにあたり、前記サンプル穀粒の
穀温Ｔはこれを測定せず、乾燥室７へ供給される熱風温
度Ａと、乾燥室７から排出される排風温度Ｂと、穀物循
環用の昇降機ｎ内を搬送される穀粒を冷却する外気温度
Ｃを測定し、前記熱風温度Ａと排風温度Ｂと外気温度Ｃ
の各センサー出力の重みつき代数和から前記穀温Ｔを求
める穀物乾燥装置用水分計の温度補正方法としたから、
困難な前記穀温Ｔを実験的に放熱状態を求めて重みつき
代数和として求めることができるから、安定した水分計
とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は穀物乾燥装置の縦断面図、第２図は同側面図、
第３図はブロック回路図である。 符号の説明 ｌ・・・集穀部、２・・・重量計、３・・・流入部、４
・・・回転弁、５・・・受樋、６・・・ラセンコンベア
、７・・・乾燥室、８・・・下方排出口、９・・・流下
式乾燥室。 １０・・・熱風供給室、１１・・・熱風排風室、Ｌ２・
・・多孔板、　１３・・・バーナー、１４・・・排風フ
ァン、１５・・・燃料タンク、１６・・・燃料ポンプ、
１７・・・燃料バルブ、１８・・・調湿部、１９・・・
調湿タンク、冗・・・漏斗、２１・・・下端開口部、η
・・・上端、ｎ・・・昇降機、２４・・・排出樋、２５
・・・上部コンベア、昂・・・サンプル採取部、ｎ・・
・水分計、２８・・・Ａ／Ｄ変換器、２９・・・中央処
理部、３０・・・ラム、３１・・・ロム、Ｖ・・・操作
部、お・・・入力ポート、あ・・・表示部、あ、あ・・
・出力ボート、３７・・・搬送モータ、Ａ・・・供給熱
風温度、Ｂ・・・排風温度、Ｃ・・・外気温度、Ｄ・・
・乾燥室から排出される穀粒の穀温、Ｔ・・・サンプル
粒の穀温、ａ・・・熱風温度センサ、ｂ・・・排風温度
センサ、Ｃ・・・外気温度センサ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 乾燥室７から排出されて貯留室１８に上積み供給される
   間の穀粒をサンプルとして採取し、該サンプル穀粒を潰
   した状態で含水率を測定する水分測定において、測定さ
   れた含水率を前記サンプル穀粒の穀温Ｔに応じて補正す
   るにあたり、前記サンプル穀粒の穀温Ｔはこれを測定せ
   ず、乾燥室７へ供給される熱風温度Ａと、乾燥室７から
   排出される排風温度Ｂと、穀物循環用の昇降機２３内を
   搬送される穀粒を冷却する外気温度Ｃを測定し、前記熱
   風温度Ａと排風温度Ｂと外気温度Ｃの各センサー出力の
   重みつき代数和から前記穀温Ｔを求める穀物乾燥装置用
   水分計の温度補正方法。