JPS6242699Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は釣竿の改良に関する。

従来、釣竿の握り部外径形状は円筒形状である
ため、長時間に渉つて使用する（握りつづける）
と使用者に与える疲労が大きなものであつた。

本考案はこの様な従来事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とする処は、竿本体の握り部外径
形状を断面略楕円形状に形成して使用者に与える
疲労を少くなくすることにある。

斯る本考案の釣竿は竿本体の握り部の相対せる
外側に、断面略三日月型とした帯板を竿本体の長
さ方向に沿つて夫々設け、その帯板全長に渉り竿
本体の外側にテープ状紐体を綾巻巻回せしめ、こ
の紐体の交差せる箇所を前記両帯板上に位置せし
めると共に交差せる紐体に捩れを加えて両紐体を
係止したことを特徴とする。

本考案の実施の一例を図面に基づいて説明す
る。

第１図はリールシートを備えた、例えば投竿或
いは磯竿等の形態を示す正面図で、竿本体１は繊
維強化合成樹脂材等によつて中空円筒筒状に成形
してなる従来周知の構造のものであり、その握り
部１ａの外側における相対せる外側には断面三日
月型とした帯板２を竿本体１の長さ方向に沿つて
夫々設け、その帯板２全長に渉り且つ交差箇所が
夫々の帯板２の上面に位置するように竿本体１の
外側にテープ状紐体３を綾巻巻回せしめて握り部
１ａの断面形状を略楕円形状に形成したものであ
る。

帯板２はプラスチツク、木、布地、ゴム材等に
よつて長尺の断面略三日月型に形成してなるもの
で、その彎曲内面を竿本体１の握り部１ａ外側に
沿わせて紐体３の巻回力でもつて取付固定する。

尚、帯板２を接着剤等を介して取付固定するこ
ともある。又帯板２をプラスチツク材で形成する
場合には螢光塗料を含浸させることによつて、夜
間時の使用に最適となる。

紐体３は合成樹脂製の糸や繊維等の糸を所望の
幅を有したテープ状に編んで形成したもので、握
り部１ａに相対せる外側面に添設した帯板２の全
長に渉つて且つ交差箇所が該帯板２の上面に位置
するように綾巻巻回せしめると共に交差せる両紐
体３に夫々捩れを加え、その捩れによつて生じた
段部同志を相互に係止せしめて両紐体３のズレ防
止を図るようにすると共に滑止め効果を図る。

尚、紐体３に金糸、銀糸等を用いることによつ
て、竿本体の外観的美観を図り得ると共に釣竿と
しての商品価値を図り得るものである。

又、第１図に図示したように握り部１ａのみな
らずリールシール前方の外側にも帯板２及び紐体
３を設けることによつて、投竿にあつての振り込
み時又魚を取り込む時のそれらの動作を容易に行
ない得るようになる。

本考案の釣竿は叙上の如く竿本体の握り部の相
対せる外側に、断面略三日月型として帯板を竿本
体の長さ方向に沿つて夫々設け、その帯板全長に
渉り竿本体の外側にテープ状紐体を綾巻巻回せし
め、この紐体の交差せる箇所を前記両帯板上に位
置せしめると共に交差せる紐体に捩れを加えて両
紐体を係止して握り部の外径形状を断面略楕円形
状としたことによつて、握り易く且つ手にフイツ
トし、長時間の使用に対して使用者に与える疲労
が少くなくなる。

又、交差せる両紐体に捩れを加えて夫々係止せ
しめたことによつて、交差箇所のズレやほぐれ等
の恐れはなく強固な巻回力でもつて紐体を綾巻保
持出来るし、滑止めの効果を有するものである。

依つて所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示し、第１図は正
面図で一部長さを省略して示す、第２図は要部を
拡大して示す正面図、第３図は第２図の−断
面図である。 図中、１……竿本体、１ａ……握り部、２……
帯板、３……紐体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 竿本体の握り部の相対せる外側に、断面略三日
   月型とした帯板を竿本体の長さ方向に沿つて夫々
   設け、その帯板全長に渉り竿本体の外側にテープ
   状紐体を綾巻巻回せしめ、この紐体の交差せる箇
   所を前記両帯板上に位置せしめると共に交差せる
   紐体に捩れを加えて両紐体を係止した釣竿。