JPS6242286Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は指をあてて点火機構を操作するライタ
ーの回転操作子に関する。

従来ライターの回転操作子は、第５図に示すよ
うな円筒形状、即ち、回転軸と平行な断面で見た
場合に、外周は回転軸と平行な直線となつてい
る。しかし乍らこのような外周面は、円周方向に
のみ湾曲してものであるから、回転軸方向の指と
の接触面積が充分でなく、操作しにくい場合が多
い。特にライター本体に対し縦方向に回転軸を有
する所謂縦型横回し式ライターにおいては、通
常、ライター本体を握つた手に対し親指を水平方
向に移動させて回転操作を行うが、回転子外周面
が回転軸に対し平行であると、親指で回転子外周
面を回転軸方向に確実に保持することができず、
ひいては水平方向の回転力を回転子に充分に伝達
できず、操作しにくいものとなる。

本考案は上記の点に鑑み、回転操作子の外周面
に、最大脹らみ部が回転操作子の中央部より下方
に位置する脹らみをもたせ、回転操作子に指を宛
がい易く、回転操作子を無理なく押えつけること
ができると共に、回転操作子の回転方向に操作力
を加え易くしたライターの回転操作子を提供する
ことを目的とする。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は、縦長で断面が楕円形状のケース１の
上端一側に消火蓋２を有し、ケース１内には発火
ヤスリ３、燃料タンク４、弁装置（図示せず）等
を収納し、ケース１上端一側の切欠部１ａより回
転操作子５を露出した実施例の斜視図で、回転操
作子５は縦長で回転軸５ａがライターの長手方向
に平行であり、回転軸５ａと平行な平面で断面し
た第２図において、外周面５ｂの外形が外方に緩
やかな脹らみをもつた曲線として形成され、最大
脹らみ部５ｃは長手方向の中央部５ｄより下方に
設けられている。従つて回転操作の際は、第５図
に示す従来例に比べ、親指６との接触面を大きく
とることができ、また回転操作子５と回転軸５ａ
方向にも押えながら回動させることができるか
ら、充分に回転力を支えることができる。

第３図、第４図は、回転操作子５の長さが短
く、消火蓋２内に収納された実施例を示すもの
で、第１実施例に比べ、幾分曲率の大きな曲線で
外周面５ｂの外形が形成されている。従つて回転
軸５ａ方向に余り長くない回転操作子５であつて
も、親指６と外周面５ｂとの接触面は大きくと
れ、回転軸５ａ方向の押圧力で確実に回転操作子
５を押えつけながら回動力を加えることができ
る。

上記実施例は所謂ヤスリ式ライターの構造に本
考案を実施した場合に付き説明したが、他の点火
手段を有するライターに本考案を実施できること
は云うまでもない。

本考案は以上の如く、回転軸を含む面で断面し
た際に回転操作子の長手方向の外縁が外方に脹ら
み、この脹らみの最大脹らみ部を回転操作子の上
下端の中央部より下方に形成したものであるか
ら、回転操作子の上端から最大脹らみ部までの回
転操作子外周面が広くなり、ライター本体を握つ
た状態で指を回転操作子に宛がい易く、宛がつた
際の指と回転操作子との接触面積が広く、回転操
作子の回転方向に操作力を加え易く、従つて着火
動作がスムーズに行えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す斜視図、第
２図は第１実施例の要部を示すＡ−Ａ断面図、第
３図は第２実施例の消火蓋開放時を示す斜視図、
第４図は第２実施例の要部を示すＢ−Ｂ断面図、
第５図は従来例における指と回転操作子との関係
を示す説明図、第６図は本考案における指と回転
操作子との関係を示す説明図。 ５……回転操作子、５ａ……回転軸、５ｂ……
外周面、５ｃ……最大脹らみ部、５ｄ……中央
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ライター本体に対し縦方向に回転軸５ａを有
   し、外周面５ｂに当てた指で回転操作されること
   により点火作動するライターの回転操作子５にお
   いて、回転軸５ａを含む平面で断面した際の回転
   操作子５回転軸方向の外周が外方に脹らみ、この
   脹らみの最大脹らみ部５ｃを回転操作子５の中央
   部５ｄより下方に形成したことを特徴とするライ
   ターの回転操作子。